JP2633978B2 - 仮名漢字変換方法 - Google Patents

仮名漢字変換方法

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JP2633978B2
JP2633978B2 JP2171921A JP17192190A JP2633978B2 JP 2633978 B2 JP2633978 B2 JP 2633978B2 JP 2171921 A JP2171921 A JP 2171921A JP 17192190 A JP17192190 A JP 17192190A JP 2633978 B2 JP2633978 B2 JP 2633978B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、日本語ワードプロセッサ等に用いられる仮
名漢字変換方法に関するものである。
<従来技術> 従来の仮名漢字変換方法は、単語の読みと表記とを対
応させて記憶している辞書を有し、入力仮名文字列と辞
書内の読みとのマッチングを取り、その読みに対応する
表記を採用して入力仮名文字列の変換を行っていた。
この時に、入力された仮名列それ自体が辞書内に登録
されていない場合は、仮名列を文節に区切って文節毎に
辞書内に登録されている読みとのマッチングをとり、文
節毎に変換を行っていた。
<発明が解決しようとする課題> 従来の仮名漢字変換方法において、入力仮名列それ自
体が辞書内に登録されていない場合の変換は誤変換にな
ることが多く、これを避けるために、辞書内に様々な入
力仮名文字列に対応する単語を登録しておく必要があっ
た。
しかしながら、辞書に多くの単語を登録しておくこと
により、マッチング途中で候補から落とされる語も含め
て多くの単語を検索しなければならず、又この検索した
単語に対して品詞等を用いた解析を行って同音語につい
ての表記の選択を行う等の多くの処理を行う必要があ
り、処理の高速化を阻むものとなっていた。
又、辞書語数の増加に伴って、語変換の原因となる語
も増加していた。
本発明は、上記問題点に鑑み、辞書に登録する単語を
増やすことなく、誤変換を防止する仮名漢字変換方式を
提供することを目的としている。
<課題を解決するための手段> 本発明は上記目的を達成するために、仮名漢字変換結
果における特徴パターンと該特徴パターンに対して置換
される表記を記憶しているテーブルを備え、仮名漢字変
換を行って得られた変換結果が、前記テーブルに記憶さ
れている特徴パターンを含んでおれば、該特徴パターン
の部分を前記テーブルに記憶されている表記に置換する
と共に、該置換された文字列以外の部分に対し、さらに
該部分の読みを仮名漢字変換することを特徴としてい
る。
さらには、仮名漢字変換結果における特徴パターンと
該特徴パターンに対して置換される表記を記憶している
テーブルを備え、第1の仮名漢字変換辞書に基づいて仮
名漢字変換を行って得られた変換結果が、前記テーブル
に記憶されている特徴パターンを含んでおれば、該特徴
パターンの部分を前記テーブルに記憶されている表記に
置換すると共に、該置換された文字列以外の部分に対
し、該部分の読みを第2の仮名漢字変換辞書に基づいて
仮名漢字変換することを特徴とするものである。
<作用> 本発明によれば、入力仮名文字を変換して変換結果を
得ると、変換結果の特徴パターンと該特徴パターンに対
して置換される表記とを記憶しているテーブルを参照し
て前記得られた変換結果が前記テーブル中の特徴パター
ンを含んでおれば、該特徴パターン部分を前記テーブル
に記憶されている表記に置換する。
即ち、本発明の仮名漢字変換方式の処理の流れを図式
化すると、第1図のようになる。まず、入力仮名文字列
が入力されると、通常の仮名漢字変換を行い、変換結果
1を得る(ステップA)。
この変換結果の文字列中に予め、誤変換の特徴パター
ンに対して正しい表記が設定されているテーブルを参照
し、該テーブル中の特徴パターンが変換結果1に含まれ
ているかどうかチェックする。変換結果1に前記テーブ
ル中の特徴パターンが含まれておれば、その特徴パター
ン部分をテーブル中の正しい表記に置換し、さらに該置
換された部分以外の文字列をさらに変換して変換結果2
を得る(ステップB)。
<実施例> 以下、本発明の仮名漢字変換方法を人名の仮名漢字変
換を例にとって図面を用いて説明する。
第2図は本方式を実施する仮名漢字変換装置の構成を
示すブロック図である。
1は制御部で、仮名漢字変換及び本発明の特徴である
表記変換のためのプログラムやテーブル等を含んでい
る。
2はCRTやLCDなどからなる表示部、3は文字キー及び
各種指示キーを含むキーボードなどからなる入力部であ
る。操作者はキーボード3の所定キーを用いて仮名文字
を入力及び変換指示を行い、表示部3には、入力された
仮名文字、及び変換結果等が表示される。
4は入力部3より入力された入力仮名文字列を格納す
るバッファ、5は入力仮名文字列の仮名漢字変換結果を
格納するバッファ、6は仮名漢字変換結果を表記置換し
た最終的な変換結果を格納するバッファである。これら
のバッファは文節単位で相互に対応している。
7は仮名漢字変換用の辞書、8は人名変換用の専門辞
書である。
9は本方法の特徴である表記置換用のテーブルであ
る。このテーブル9は第3図に示すように各変換結果の
特徴パターン91に対して文節位置切り直しデータ92と置
換用表記93が保持されている。
このテーブル9は予め誤変換である変換結果の特徴パ
ターンを想定して該特徴パターンに対して正しい表記を
設定したものである。
このような構成の仮名漢字変換装置において、人名の
仮名漢字変換の具体的動作を第4図乃至第6図を用いて
説明する。
まず、入力部3から入力された仮名列「たなかさん
が」(第4図10)がバッファ4に蓄えられ、更に入力部
3から変換指示がなされると仮名漢字変換用辞書7を参
照しながらバッファ4の仮名文字列を漢字交じりの表記
に変換し、変換結果をバッファ5に蓄えられる(第6図
ステップS1)。
ここで、仮名漢字変換用辞書7には人名の単語が登録
されていないため、前記変換結果は「棚か参賀」となる
(第4図11)。
次に、バッファ5の変換結果の表記にテーブル9に格
納されている変換結果の特徴パターンが含まれているか
どうかチェックする(第6図ステップS2、S3)。
ここで、バッファ5の変換結果「棚か参賀」のうち、
「参賀」が特徴パターンとしてテーブル9に含まれてい
るので、変換結果の「参賀」の直前の仮名文字列「たな
か」が人名辞書8にあるか否かを検索する(第6図ステ
ップS3、S4、S5)。
この結果、「たなか」に対して人名の表記「田中」が
得られるので「棚か」を「田中」に置き換え、また「参
賀」は対応するテーブル9の置換すべき表記「さんが」
に置き換える(第6図ステップS6、S7)。
このようにして最終的な変換結果「田中さんが」(第
4図10)が得られ、バッファ6に蓄えられる。
又、別の仮名文字列「さがわくんに」(第5図13)が
入力された場合を第5図に示す。処理動作は上記例と同
様第5図に示した午順で行なわれる。
この場合、仮名漢字変換用辞書を参照して得られた変
換結果は「差が和訓に」(第5図14)となり、テーブル
9の検索の結果「和訓」が特徴パターンとしてテーブル
9に保持されていることがわかる。
又、この場合文節位置切り直しデータ92の内容が
「1」になっているので「和訓」の前文節「さが」に
「和訓」の読み「わくん」の先頭「1」文字の「わ」を
付加して仮名文字列「さがわ」で人名辞書8を検索し、
この結果人名の表記「佐川」を得る。
これに従って、「さがわ」を「佐川」に、「訓」を
「くん」に置き換え、最終的に変換結果「佐川君に」
(第5図15)を得る。
このように人名を仮名漢字変換結果の表記の置換によ
つて変換することにより、仮名漢字変換用辞書に人名も
入れておく場合に比べて変換の際の辞書検索等の処理が
高速になり、更に人名単語による仮名漢字変換への悪影
響を防止することもできる。
尚、上述した人名仮名漢字変換の例では、置換用テー
ブルに保持されている特徴パターンを含んでいる場合、
特徴パターンの直前の文節を切り出して該文節の仮名文
字列が人名辞書で登録されているか否かを確認してから
表記置換を行っているが、人名以外の固有名詞例えば国
名、地名等の変換には、これに限られることなく、直接
置換されることもある。
<発明の効果> 本発明によれば、辞書にない単語に起因する変換結果
がある一定の表記パターンに一致する場合、その誤変換
を回復できる。
このため、例えば固有名詞等のように使用箇所が限定
できる単語を変換用辞書から省略することにより、これ
らの単語による悪影響を除去し、変換精度を向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法の処理の流れを示す図、第2図は本
発明方法を実施する仮名漢字変換装置の構成を示す図、
第3図は置換用テーブルの内容を示す図、第4図及び第
5図は人名変換結果を表す図、第6図は人名変換処理の
動作を説明するフローチャート図である。 1……制御部、2……表示部、3……入力部、4,5,6…
…バッファ、7……仮名漢字変換用辞書、8……人名辞
書、9……置換用テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秋山 広勝 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 阿部 ひろみ 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−127140(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】仮名漢字変換結果における特徴パターンと
    該特徴パターンに対して置換される表記を記憶している
    テーブルを備え、 仮名漢字変換を行って得られた変換結果が、前記テーブ
    ルに記憶されている特徴パターンを含んでおれば、該特
    徴パターンの部分を前記テーブルに記憶されている表記
    に置換すると共に、 該置換された文字列以外の部分に対し、さらに該部分の
    読みを仮名漢字変換することを特徴とする仮名漢字変換
    方法。
  2. 【請求項2】仮名漢字変換結果における特徴パターンと
    該特徴パターンに対して置換される表記を記憶している
    テーブルを備え、 第1の仮名漢字変換辞書に基づいて仮名漢字変換を行っ
    て得られた変換結果が、前記テーブルに記憶されている
    特徴パターンを含んでおれば、該特徴パターンの部分を
    前記テーブルに記憶されている表記に置換すると共に、 該置換された文字列以外の部分に対し、該部分の読みを
    第2の仮名漢字変換辞書に基づいて仮名漢字変換するこ
    とを特徴とする仮名漢字変換方法。
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