JP2633369B2 - ペプチド - Google Patents

ペプチド

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JP2633369B2
JP2633369B2 JP1503798A JP50379889A JP2633369B2 JP 2633369 B2 JP2633369 B2 JP 2633369B2 JP 1503798 A JP1503798 A JP 1503798A JP 50379889 A JP50379889 A JP 50379889A JP 2633369 B2 JP2633369 B2 JP 2633369B2
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    • C07K5/0815Tripeptides with the first amino acid being basic
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ペプチドとその製造及び使用に係わる。
インターロイキン−1(IL−1)という語は、活性化
したマクロファージ及び他の種類の細胞が産生する2種
の多能性の炎症性タンパク質を指す。2種の遺伝子がIL
−1の2種の形態IL−1α及びIL−1βをコードし、こ
れら2形態のアミノ酸配列は26%しか相同でない。それ
にもかかわらず、IL−1α及びIL−1βは、僅かな例外
を除き同様の生物活性を有すると報告されている。実
際、両分子は同じレセプターにおいて働くように見え
る。両者が造血成長因子として、また幾つかの炎症疾患
の病理学において役割を有することは十分に証明されて
いる。IL−1は抗腫瘍活性も有する。
IL−1は人間及び実験動物の痛みレセプターを感作す
るプロスタグランジンを放出するので、IL−1α及びIL
−1βの痛覚過敏化活性についての試験を行なった。IL
−1βがIL−1αの約3000倍の活性を有するきわめて強
力な痛覚過敏化物質であることが判明した。更に、IL−
1β及び他の炎症性物質によって誘発された痛覚過敏に
非常に有効に拮抗する一群のペプチドが発見された。即
ち、それらのペプチドは鎮痛薬として用い得る。
従って本発明は、(a)式(I) [式中Xは H2N−(CH2−CH(NH2)−C(=O)−または H2N−C(=NH)−NH−(CH2−CH(NH2)−C(=
O)− であり、Yは天然に生じるアミノ酸残基である]のペプ
チド、(b)前記ペプチドのC末端アミド又は(c)前
記ペプチド又はアミドの医薬に許容可能な塩からなる
が、XとYの間に位置するプロリン残基はD−Proであ
る鎮痛薬剤を提供する。
Peptides (1984)815−817に掲載されたD.B.Ri
chards及びJ.M.Liptonの論文には、発熱したウサギにお
けるトリペプチドLys−Pro−Valの解熱効果が開示され
ている。その他の式(I)ペプチドは、幾つかは公知で
あるが幾つかは新規である。
式(I)のペプチドのキラルな各アミノ酸残基X及び
Yは、D型かまたはL型の光学異性体として存在し得
る。特に断らなければ記号はキラルアミノ酸のL型構造
を表すアミノ酸三文字表記法を用いると、XはLys、D
−Lys、ArgまたはD−Argであり得る。実際、式(I)
のペプチドはラセミ混合物として、または光学的に純粋
な異性体として存在し得る。好ましくは、XはLysまた
はD−Lysである。
Yは天然に生じるアミノ酸残基である。好ましくは、
Yは中性のアミノ酸残基である。芳香族アミノ酸残基よ
りも脂肪族アミノ酸残基の方が、また酸性アミノ酸残基
よりも中性アミノ酸残基の方が好ましい。特に、Yはト
レオニンまたはバリン残基であり得る。Yがトレオニン
残基である場合、式(I)のペプチドは例えば次の式
(II) のペプチドである。
Yはまた、グリシンから派生する残基であってもよ
い。Yはアラニンもしくはセリン残基、または好ましく
はロイシンもしくはイソロイシン残基であり得る。Yは
酸性アミノ酸残基であることが適当な場合も有る。その
場合、Yは一般的には、アスパラギン酸またはアスパラ
ギンの残基である。
特に好ましい式(I)のペプチドは、Lys−D−Pro−
Thr及びLys−D−Pro−Valである。Arg−D−Pro−Va
l、D−Arg−D−Pro−Val、Arg−D−Pro−Thr及びD
−Arg−D−Pro−Thrも好ましい。
式(I)のペプチドは、化学的合成によって製造する
ことができる。構成アミノ酸を式(I)中に出来する順
序で縮合させるとによってペプチドを製造する。ペプチ
ド、そのC末端に遊離カルボキシルまたはアミド(−CO
NH2)基を有するものを得ることができる。固相法また
は溶液法を用い得る。所望であれば、得られたペプチド
を医薬に許容可能なその塩に変換してもよい。
固相合成では、式(I)のアミノ酸配列を、不溶性樹
脂に結合したC末端アミノ酸から連続的に成長させる。
所望のペプチドが完成したら樹脂から開裂させる。液相
合成を用いる場合も、ペプチドはC末端アミノ酸から成
長させ得る。C末端アミノ酸のカルボキシル基は、合成
終了時に除去する適当な保護基で完全にブロックしたま
まとする。
固相法または液相法いずれの技術を用いる場合も一般
に、反応系に添加する各アミノ酸のアミノ基は保護し、
カルボキシル基は活性化する。アミノ基は、フルオレン
−9−イルメトキシカルボニル(Fmoc)またはt−ブト
キシカルボニル(Boc)基で保護し得る。カルボキシル
基は、ペンタフルオロフェニルまたは1−オキソ−2−
ヒドロキシ−ジヒドロベンゾトリアジンエステルとして
活性化できる。各縮合段階はジシクロヘキシルカルボジ
イミドまたは1−ヒドロキシベンゾトリアゾールの存在
下に実現し得る。リシンの側鎖アミノ基及びトレオニン
の側鎖ヒドロキシル基は、それのブチルエーテル(セリ
ン及びトレオニンの場合)、ブチルエステル(アスパラ
ギン酸の場合)、ブチルオキシカルボニル誘導体(リシ
ン)、及び4,4′−ジメトキシベンズヒドリル基(アス
パラギン)として保護し得る。合成の各段階後に、α−
アキノ保護基を除去する。側鎖保護基はいずれも通常、
合成終了時に除去する。
ペプチドは、C末端カルボキシル基かまたはC末端ア
ミド基を用いて製造し得る。固相ペプチド合成ではこの
選択は、C末端アミノ酸と樹脂支持体との結合、及び/
または最終ペプチドの樹脂支持体からの開裂をどのよう
に実現するかによって決定する。一般的には、樹脂はス
チレン及び/またはジビニルベンゼンポリマーである。
C末端アミノ酸と樹脂とはエステル結合を介して結合し
得、このエステル結合はトリフルオロ酢酸中のHBr、ま
たはHFのような強酸によって開裂して、C末端カルボキ
シル基を有するペプチドをもたらし得る。アンモノリシ
スを行なえば、替わりに対応するアミドを得ることがで
きる。
固相合成によってペプチドアミドを得る別の方法で
は、ペプチドのC末端アミノ酸と樹脂とをペプチドアミ
ノベンズヒドリル結合を介して結合する。この結合はジ
シクロヘキシルカルボジイミドとの結合によって実現で
き、かつ一般的には冷気中でHFで開列させ得る。液相合
成の場合は、C末端カルボキシル基とC末端アミド基と
のいずれが存在するかは、C末端アミノ酸のカルボキシ
ル基のブロック及び合成終了時のブロック解消をどのよ
うに行なうかに従属し得る。C末端カルボキシル基を有
するペプチドとC末端アミド基を有するペプチドとは相
互に変換可能である。
得られたペプチドを医薬に許容可能な塩に変換するこ
とができる。有機または無機酸での酸添加塩への変換が
可能である。適当な酸には酢酸、琥珀酸及び塩酸が含ま
れる。あるいは他の場合には、ペプチドをアンモニウム
塩のようなカルボン酸塩、またはナトリウムもしくはカ
リウム塩のようなアルカリ金属塩に変換することも可能
である。
式(I)のペプチドとそのアミド及び塩は鎮痛薬であ
る。即ち、式(I)のペプチドまたは該ペプチドのC末
端アミドもしくは医薬に許容可能な塩を有効量投与する
ことによってヒトまたは動物の痛みを治療または予防す
ることができる。即ち、痛みの軽減が可能となる。
トリペプチドLys−Pro−ThrはIL−1βの配列の一部
を成す。このトリペプチドも該トリペプチドのD−Pro
ラセメートも、IL−1βによって惹起される痛覚過敏に
拮抗する。しかし、総てのL型化合物は或る一定の濃度
で作用薬として働くことも判明しており、ラットにラッ
ト150g当たり50μg以上の用量で投与すれば痛覚過敏が
起こる。D−Pro化合物は、上記の作用薬活性を呈しな
かったのでいずれのL型化合物よりも、たとえその鎮痛
薬活性が当該L型化合物に劣るとしても好ましい。Lys
−Pro−Thr及びLys−D−Pro−ThrのラットでのED50
を、ラット150g当たり約25及び85μgとそれぞれ算出し
た。更に、トリペプチドLys−Pro−Val及びLys−D−Pr
o−ValはIL−1βによって惹起される痛覚過敏への、Ly
s−D−Pro−Thrより強力な拮抗薬であることが判明し
た。
C末端バリン残基を有するトリペプチドの拮抗薬活性
がC末端トレオニン残基を有するトリペプチドに比較し
てより強力であることは、PGE2によって惹起される痛覚
過敏にLys−Pro−ValとLys−D−Pro−Valとの両方が拮
抗するとからも明らかである。この活性は、Lys−Pro−
Thr及びLys−D−Pro−Thrは呈しない。実際のところLy
s−Pro−ValとそのD−ProラセメートはPGE2によって惹
起される痛覚過敏に、IL−1βによって惹起される痛覚
過敏に拮抗する際の投与レベルより高い投与レベルで拮
抗する。PGE2によって惹起される痛覚過敏に拮抗するLy
s−Pro−Val及びLys−D−Pro−ValのラットでのED50
は、それぞれ約170μg/ラット150g及び140μg/ラット15
0gである。IL−1βによって惹起される痛覚過敏に拮抗
する場合のED50値はそれぞれ70μg/ラット150g及び40μ
g/ラット150gである。
本発明のトリペプチドはいずれも、ジブチルサイクリ
ックアデニル酸(DbcAMP)によって惹起される痛覚過敏
に対する拮抗薬ではない。そのような効果に一切欠ける
点は、DbcAMPによって惹起される痛覚過敏に対する有効
な拮抗薬であるモルヒネと強い対照を成す。即ちこのこ
とは、式(I)のペプチドがその活性においてモルヒネ
様でないことを示す一事実である。
ペプチドLys−D−Pro−Thrの利点は、ステロイド系
の鎮痛剤とも非ステロイド系(アスピリン様)の鎮痛剤
とも異なり、上述のように胃の中で保護的役割を有する
プロスタグランジンの産生を阻害しないことである。ス
テロイド系及び非ステロイド系(アスピリン様)薬剤は
胃を損傷し、このことはそれらの薬剤の、特にIL−1β
が部分的に関与し得る慢性関節リチウムの症状の治療に
おける有用性を制限する。即ち、この胃損傷の問題は式
(I)のペプチドとその塩を用いることによって除去す
ることができる。
式(I)のペプチドとそのC末端アミド及び塩は経口
で投与しても、非経口で、即ち例えば皮下、静脈内、筋
内、腹腔内、鼻腔内に投与してもよく、あるいはまた頬
側投与も可能である。一般に、化合物はヒトまたは動物
に、経口または非経口投与1回につき0.2〜2mg/kgの量
で投与する。
使用のために普通、式(I)のペプチドまたはそのC
末端アミドもしくは塩を医薬に許容可能なキャリヤまた
は稀釈剤と調合する。通常の調合法、キャリヤ、アジュ
バント及び稀釈剤を用い得る。これらの選択は普通、投
与経路に基づいて決定する。
本発明を、以下の実施例1〜15によって説明する。IL
−1βが強力な痛覚過敏化物質であることを示す参考例
も提示する。
参考例1:Lys−Pro−Thrの製造 固相ペプチド合成のFmocポリアミド法を用いてトリペ
プチドLys−Pro−Thrを合成した(Dryland and Sheppar
d,Pep−tide Synthesis “A system for solid phase
synthesis under low pressure continuous flow cond
itions"J.Chem.Soc.Perkin.Trans.,125,1986)。固相
支持体は3種のモノマー、即ちジメチルアクリルアミド
(主鎖モノマー)、ビス−アクリロイル−エチレンジア
ミン(架橋剤)及びアクリロイルサルコサミンメチルエ
ステル(官能化剤)から成るポリジメチルアクリルアミ
ドポリマーであった。ペプチドを樹脂に開裂可能に結合
させるのに用いた物質は、不安定な酸である4−ヒドロ
キシメチル−フェノキシ酢酸の誘導体であった。
総てのアミノ酸誘導体を、予め生成した対称無水物誘
導体として添加した。一時的なNα−アミノ基保護をFm
oc基で実現した。この基は、N,N−ジメチルホルムアミ
ド中の20%ピペリジンを用いて繰り返し開裂させた。側
鎖官能基はブチルエステル(トレオニン)及びブチルオ
キシカルボニル誘導体(リシン)として保護した。
合成完了後、得られたペプチドを、5%の捕捉剤混合
物を含有する95%トリフルオロ酢酸(TFA)で樹脂支持
体から開裂させた。ペプチドをHPLCで精製した。純度
を、アミノ酸分析及び高速原子衝撃質量分析(FAB−M
S)によって確定した。
アミノ酸分析:計算値 実測値 1 1.00 Lys 1 0.95 Pro 1 0.98 Thr FAB−MS:正イオンスペクトルはm/z 345でM+H+であっ
た[分子量は344.415(344)]。
純度は>80%であった。>95%への精製を逆相HPLC
で、Hypersil(商標)WP 300ブチルカラム(150×4.6m
m)を用いて行なった。緩衝液はA=0.25%TFAと、B=
CH3CN中の0.25%TFAとであった。検出は225nmのUVで行
ない、予備負荷は0.5mgであった。
実施例1:Lys−D−Pro−Thrの製造(1) トリペプチドLys−D−Pro−Thrを、参考例1に述べ
た手順で合成及び精製した。純度を、アミノ酸分析、FA
B−MS及びHPLCで確定した。
アミノ酸分析:計算値 実測値 1 1.03 Lys 1 1.05 Pro 1 0.91 Thr FAB−MS:正イオンスペクトルはm/z 345でM+H+であっ
た[分子量は344.415(344)]。
HPLC: カラム:μBondapak C18 3.8mm×30cm 溶剤:20分にわたり5〜95% Bで線形勾配;A=0.1% TFA/H2O及びB=0.1%TFA/CH3CN;流量1.5cm3・min-1 検出:230nmのUV 純度は>80%であった。この純度を、参考例1に述べ
たようにして>95%に高めた。
実施例2:Lys−D−Pro−Thrの製造(2) トリペプチドLys−D−Pro−Thrを、Bocアミノ保護基
を用いる固相合成によっても製造した。開始樹脂はBoc
−Thr−[ベンジル(Bzl)]−O樹脂であった。20% T
FA/DCM(DCM=ジクロロメタン)での保護解消と、続く1
0%トリエチルアミンでの中和とにおいてBoc−D−Pro
を、DCC(DCC=ジシクロヘキシルウレア)/DCMを用いて
結合した。結合の成功をKaiser試験で確認した。Boc−
D−Pro残基の保護解消及び中和に続いて、最終残基をB
oc−Lys−[ベンジルオキシカルボニル(Z)]誘導体
として結合し、ペプチド樹脂を得た。
ペプチド樹脂を0℃で45分間HF開裂させて、粗ペプチ
ドを得た。開裂時にはアニソールを捕捉剤として用い
た。粗ペプチドを“Kieselgel 60"シリカ上で、90:90:1
8:72のブタノール:ピリジン:酢酸、H2O(B:P:A:W)の
可動相を用いて精製した。溶剤をin vacuoで除去した
後、試料を凍結乾燥して水分を除去し、純粋なペプチド
を得た。
アミノ酸分析:計算値 実測値 1 1.04 Lys 1 0.95 Pro 1 0.89 Thr 薄層クロマトグラフィー: 1.60:20:6:24のB:P:A:Wでは、単一スポット、ニンヒド
リン陽性、Rf0.21であった。
2.3:1:1のB:A:Wでは、単一スポット、ニンヒドリン陽
性、Rf0.24であった。
HPLC:得られた記録を第1図に示す。図中、記号Iは溶
剤フロントを示す。
HPLCモード:Gilson カラム:Vydac C.18 溶剤:A=0.05M NaH2PO4及びB=A中の60%CH3CN 勾配:40分で0〜100% Bで線形 レコーダー:2mm/min. 検出器:210mm AUFS 参考例2:Lys−Pro−Valの製造 トリペプチドLys−Pro−Val(KPV)を、参考例1に述
べた手順で合成及び精製した。純度をアミノ酸分析及び
HPLCで確定した。
アミノ酸分析: Lys Pro Val 計算値 1.00 1.00 1.00 実測値 0.87 1.15 0.98 HPLC:精製トリペプチドのHPLC記録を第2図に示す。
カラム:Vydac C18 4.6mm×25cm 溶剤:30分にわたり0〜30% Bで線形勾配 流量:1.5cm3・min-1 A=0.1%TFA/H2O B=0.1%TFA/CH3CN 検出:230nmのUV 実施例3:Lys−D−Pro−Valの製造 このトリペプチドは、参考例2に述べたようにして合
成及び精製した。分析結果は次のとおりである。
アミノ酸分析: Lys Pro Val 計算値 1.00 1.00 1.00 実測値 1.25 1.00 0.75 HPLC:精製トリペプチドのHPLC記録を第3図に示す。
カラム:Vydac C18 4.6mm×25cm 溶剤:30分にわたり0〜30% Bで線形勾配 流量:1.5cm3・min-1 A=0.1%TFA/H2O B=0.1%TFA/CH3CN 検出:230nmのUV 参考例3:IL−1βの痛覚過敏化活性 IL−1βの痛覚過敏化活性を、改良したRandall−Sel
litoラット足加圧試験で調べた(Ferreira et al,Eur.
J.Phamacol.53,39−48,1978)。IL−1β(及び実施例
5で用いたIL−1α)はGenzyme Ltdから購入したヒト
組み換え体タンパク質で、暫定基準試薬に対して校正し
たものであった。(これらはNational Institute for B
iological Standardsand Control,Potters Bar,GBから
提示された一時的な生物学的基準であり、IL−1αでは
1単位=10pg、IL−1βでも1単位=10pgである。) IL−1βをラットの1本の足に注射した後の両側痛覚
過敏(侵害受容)の進展と、インドメタシン(INDO)で
の前処理によるその弱化とを調べた。IL−1βは、足底
内(ipl、注射量0.1ml)にかまたは腹腔内(ip、注射量
0.3ml)に投与した。インドメタシンは、0.1ml中に100
μgの量でipl投与した。
ラット(Wistar系、雄、体重135〜170g)の後足に20m
mHgの一定圧力を付与し、動物が特徴的な震撼反応を呈
したら圧力付与を中断することによって痛覚過敏を評価
した(反応時間)。痛覚過敏の強度を、痛覚過敏化物質
投与の1、2、3または4時間後に測定した値を注射前
の対照反応時間(ゼロ時間)から減算することによって
得られる反応時間の変分(Δ反応時間、秒)として求め
た。実験者はグループ処理を知らなかった。
結果を第4図に示す。パネルAの場合、IL−1βはip
l投与した。IL−1βの、注射した足での痛覚過敏化作
用(塗り潰したマーク及び実線)及び対側足での痛覚過
敏化作用(白抜きマーク及び点線)を決定した。
パネルB及びCでは結果を、侵害受容刺激後0、1、
2、3及び4時間の間隔で行なった痛覚過敏測定によっ
て得られたデータから算出して任意単位で表した“曲線
下面積”として示す(Ferreira et al,1978)。頂部の
横線は、ラット5匹のグループで得た値の平均値の標準
誤差(s.e.m.)である。
パネルB及びCは、ipl及びip投与した0.05UのIL−1
βそれぞれの痛覚過敏化作用と、30分前にインドメタシ
ンで行なった前処理の効果とを示す。前処理は、処理し
た足(I)でのみ痛覚過敏応答を著しく弱化させた。対
側足(CL)では効果が認められず、このことは、IL−1
βが侵害受容器近傍でプロスタグランジン様物質を放出
することにより痛覚過敏を惹起することを示唆してい
る。
実施例4:IL−1βによって惹起される痛覚過敏に対する
ペプチドの効果 3種のトリペプチドの、IL−1βによって幾グループ
かのラットに惹起される痛覚過敏に対する効果を調べ
た。3種のトリペプチドはLys−D−Pro−Thr[K
(D)PT]と、本発明の範囲外であるLys−Pro−Thr(K
PT)とLys−Asp−Asp(KDD)とであった。結果を第5図
に示す。
第5図のパネルAは、総て皮下(sc)投与したKPT、
K(D)PT及びKDDでの前処理が30分後に行なったIL−
1βのip注射への痛覚過敏応答に対して有する効果を示
す。パネルBは、30分後にip投与したIL−1β(0.05U/
150g)への痛覚過敏応答に対するK(D)PTの、用量に
従属する拮抗を示す。グラフの各マークまたはヒストグ
ラムは1処理グループ当たり5匹の動物の平均応答を表
す。頂部の横線はs.e.m.である。
実施例5:IL−1α及びIL−1βによって惹起される痛覚
過敏に対するペプチドK(D)PTの効果 IL−1α及びIL−1βへの痛覚過敏応答をラットにお
いて評価した。上記応答に対するK(D)PTの効果を決
定した。結果を第6図に示す。データは、1処理グルー
プ当たり5低の動物の平均値±s.e.m.である。K(D)
PT(200μg/ラット重量150g)を、IL−1のip注射の30
分前にsc投与した。
第6図は、IL−1βの両側痛覚過敏化作用の抑制がIL
−1βの用量を増大することによって克服され得ること
を示し、このことは競合的拮抗作用と矛盾しない。第6
図からは、IL−1βが痛覚過敏化物質としてIL−1αの
約3000倍強力であったこと、及び配列Lys−Pro−Thrを
欠くIL−1αにK(D)PTが微弱にしか拮抗しなかった
ことも知見される。
実施例6:PGE2、カラゲナン及びIL−1βによって惹起さ
れる痛覚過敏に対するペプチドK(D)PTの効果 PGE2、カラゲナン及びIL−1βによって惹起される痛
覚過敏に対するK(D)PTの効果をラットで評価した。
結果を第7図に示す。この図のパネルは、A;PGE2(100n
g/足)、B:カラゲナン(100μg/足)及びC:IL−1β
(0.05U/足)への痛覚過敏応答の経時進展を示す。K
(D)PT(200μg/150g)を、ipl注射30分前にip注射し
た。各マークは1処理グループ当たり5匹の動物の平均
応答を表す。頂部の横線はs.e.m.である。
カラゲナン注射後に発生した水腫を、原因物質投与4
時間後にプレチスモグラフィーで測定した(Ferreira,
J.Pharm.Pharmacol.,31,648,1979)。水腫は、K(D)
PTでの前処理によって減少しなかった(データ示さ
ず)。IL−1βまたはカラゲナン投与の2時間後に投与
したK(D)PTは惹起された痛覚過敏に対して効果が無
く、一方中枢に作用する鎮痛薬、例えばモルヒネ及びピ
ロン並びに末梢性鎮痛薬BW 443Cは、既に生起している
痛覚過敏に拮抗し得る。K(D)PTがPGE2によって惹起
される痛覚過敏に対して効果を有しないという発見と併
せ、これらの結果は、K(D)PTの鎮痛作用が中枢性で
も非特異的でもないことを示している。
実施例7:酢酸及びIloprostによって惹起される痛覚過敏
に対するペプチドK(D)PTの効果 酢酸及びIloprostによってマウス5匹のグループに惹
起される痛覚過敏に対するK(D)PTの効果を決定し
た。Ilo−prostはプロスタシクリンの安定な類似体で、
を有する。
K(D)PTを、捻転(身悶え)をもたらす0.6%酢酸
またはIloprost(10μg/kg)のip注射の前にsc投与し
た。K(D)PTで前処理を行なった後の上記応答の抑制
パーセンテージを表1に示す。
実施例8:酢酸及びIloprostによって惹起される痛覚過敏
に対するペプチドK(D)PT及びインドメタシンの効果
の比較 実施例7を繰り返し、その際幾つかのグループのマウ
スにはペプチドK(D)PTではなくインドメタシンを様
々な用量で投与した。対照グループのマウスにはインド
メタシンもK(D)PTも投与しなかった。結果を表2に
示す。データは、原因物質のip投与後20分間に測定した
捻転の総回数である。
即ち、K(D)PTは、酢酸及びIloprostのip注射によ
ってマウスに誘発される捻転を減少するのに有効であっ
た。K(D)PTの用量8mg/kgは約45%の最大痛覚脱失を
実現し(8mg/kgと32mg/kgとの間に差異無し)、このこ
とはインドメタシンの用量5及び20mg/kgの効果に対応
する。しかし、インドメタシンはマウスの胃を損傷した
が、ペプチドK(D)PTは損傷しなかった。インドメタ
シンの用量20mg/kgでは、100%のマウスで胃の糜爛が起
こった。K(D)PTの用量32mg/kgでは損傷を観察しな
かった。
実施例9:K(D)PTは中枢に作用するモルヒネ様鎮痛薬
ではない 標準的なホットプレート(55℃)試験を実施した。結
果を表3に示す。示した結果は、2種の薬剤の投与の1
時間後に観察した値を処理前の反応時間から減算するこ
とによって得られた反応時間の平均s.e.m.である。表3
はK(D)PTがモルヒネ様でないことを示している。
実施例10:K(D)PTはアスピリン様(即ちシクロオキシ
ゲナーゼの阻害物質)ではない ヒト血液単核細胞(MNC)によるPGE2放出へのK
(D)PT及びインドメタシンの影響を調べた。MNCを、
密度勾配遠心方(Ficoll−hypaque,Sigma)によって被
膜残留物から単離し、RPMI 1640培地(Gibco)+2%不
活性ウシ胎児血清(ImperialLaboratories)に再懸濁さ
せた。インキュベーション培地に諸物質を、表4に示し
たようにして添加した。K(D)PT及びインドメタシン
は、IL−1βまたはエンドトキシン添加の45分間に添加
した。結果を表4に示す。値は、4例それぞれの平均値
±s.e.m.である。PGE2濃度はワジオイムノアッセイ(NE
N Research Products)で測定した。
K(D)PTはMNCによるPGE2産生に影響を及ぼさなか
ったが、強力なアスピリン様薬剤であるインドメタシン
は100倍低い用量でMNCによるPGE2産生を阻止した。
実施例11:IL−1βによって惹起される痛覚過敏に対す
るペプチドの効果 IL−1βによってラットに惹起される痛覚過敏に対す
るトリペプチドLys−D−Pro−Val[K(D)PT]及びL
ys−D−Pro−Thr[K(D)PT]の効果を調べた。結果
を次の表5に示す。処理物質を、IL−1βをやはりip投
与する1時間前にip投与した。1処理グループ当たり5
匹の動物を用いた。IL−1β投与の3時間後にΔ反応時
間を測定した。対照はip投与したIL−1β(0.05U)で
あった。対照グループに関する結果は、23.9±0.5(=1
00%)であった。
実施例12:PGE2によって惹起される痛覚過敏に対するペ
プチドの効果 PGE2によってラットに惹起される痛覚過敏に対するト
リペプチドK(D)PTの効果を調べた。結果を下の表6
に示す。処理物質は、PGE2を足に(ipl)注射する1時
間前にip投与した。1処理グループ当たり5匹の動物を
用いた。PGE2投与の3時間後にΔ反応時間を測定した。
モルヒネ(0.6mg/150g)はΔ反応時間を6.1±0.8秒(−
63.7%)に短縮した。対照はPGE2(100mg/足)であっ
た。対照グループに関する結果は、16.8±0.3(=100
%)であった。NT=試験せず。
実施例13:DbcAMP(対照)によって惹起される痛覚過敏
に対するペプチドの効果 DbcAMPによってラットに惹起される痛覚過敏に対する
トリペプチドKPV及びK(D)PVの効果を調べた。結果
を下の表7に示す。処理物質は、DbcAMPを足に(ipl)
注射する1時間前にip投与した。1処理グループ当たり
5匹の動物を用いた。DbcAMP投与の3時間後にΔ反応時
間を測定した。モルヒネ(0.6mg/150g)はΔ反応時間を
6.2±0.4秒(−64.0%)に短縮した。対照はDbcAMP(10
0μg/足)であった。対照グループに関する結果は、17.
2±6.4秒(=100%)であった。
実施例14:Lys−D−Pro−Asnの製造 トリペプチドLys−D−Pro−Asnを、参考例1に述べ
た手順で合成及び精製した。純度を、次の条件の下での
HPLC、アミノ酸分析及びFAB−MSで確定した。
HPLC: カラム:Vydac C18 4.6mm×25cm 溶剤:30分間0〜10% Bで線形勾配;A=0.1%TFA/H2O及
びB=0.1%TFA/CH3CN;流量=1.5ml・min-1;チャート速
度=5mm・min-1 アミノ酸分析:計算値 実測値 1 1.00 Lys 1 0.90 Pro 1 1.03 Asn FAB−MS:正イオンスペクトルはm/z 358でM+H+であっ
た(分子量は357.413)。
実施例15:酢酸によって惹起される痛覚過敏に対するペ
プチドの効果 或る用量の或るペプチドで、またモルヒネ、インドメ
タシンもしくは生理食塩水(0.1ml/10g)で処理した幾
グループかのマウス(LACA、雄、25〜35g、6≦n≦
9)に酢酸によって惹起される痛覚過敏に対するペプチ
ドの効果を決定した。薬剤を、酢酸(0.6% v/v,0.1ml/
10g)のip注射の30分前に腹腔内(ip)注射し、または
経口(po)投与した。原因物質である酢酸のip投与後10
〜20分間の捻転(腹部絞窄または身悶え)の回数を、薬
剤処理を知らない観察者が数えた。表8〜10に掲げたデ
ータを含むメジアン値を算出した。括弧内の数字は、生
理食塩水対照を注射したマウスにおける対照値からの減
少パーセンテージである。1 :モルヒネ2.5mg/kg ip2 :モルヒネ1.25mg/kg ip 表8〜10から、2〜100mg/kgでip投与したトリペプチ
ドK(D)PV(実施例3)及びK(D)PT(実施例1及
び2)がマウスにおいて酢酸により惹起される痛覚過敏
に対し用量に関連する鎮痛活性を有することが知見され
得る。この試験において、ip投与量30mg/kgの各ペプチ
ドが用量1.25mg/kgのip投与モルヒネまたは用量5mg/kg
のインドメタシン(ip投与)とほぼ同程度に有効である
と考えられた(表8及び9)。更に、上記2種のトリペ
プチドは経口(po)投与した場合も鎮痛活性を有した
(表10)。
図面の簡単な説明 第1図は精製ペプチドLys−D−Pro−Thrの高速液体
クロマトグラフィー(HPLC)記録を示し(実施例1)、
第2図は精製KPVのHPLC記録を示し(参考例2)、第3
図は精製K(D)PVのHPLC記録を示し(実施例3)、第
4図はIL−1βの痛覚過敏化作用と、インドメタシンで
の前処理によるその弱化とを示し(参考例3)、第5図
はIL−1βによって惹起される痛覚過敏に対する3種の
ペプチドの効果を示し(実施例4)、第6図はIL−1α
及びIL−1βへの痛覚過敏応答と、該応答に対するペプ
チドK(D)PTの効果とを示し(実施例5)、第7図は
PGE2、カラゲナン及びIL−1βによって惹起される痛覚
過敏に対するK(D)PTの効果を示し(実施例6)。
フロントページの続き (72)発明者 ブリストウ,エイドリアン・フランシス イギリス国、ハートフオードシヤー、セ ント・アルバンス、バーンフイールド・ ロード・30 (72)発明者 プール,ステイーブン イギリス国、ロンドン・エス・ダブリ ユ・19・3・デイー・エツクス、グラス ミア・アベニユー・72 (56)参考文献 特開 昭56−108750(JP,A) 特開 昭56−115753(JP,A) 特表 平2−504280(JP,A) 米国特許3778426(US,A) Chemical Abstract s 102:126303(1985)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a) 式(I): [式中Xは H2N−(CH2−CH(NH2)−C(=O)−または H2N−C(=NH)−NH−(CH2−CH(NH2)−C(=
    O)− であり、Yは天然に生じるアミノ酸残基である]のペプ
    チド、 (b) 前記ペプチドのC末端アミド、または (c) 前記ペプチドまたはアミドの医薬に許容可能な
    塩 からなるが、XとYの間のプロリン残基はD−Proであ
    ることを特徴とする鎮痛薬剤。
  2. 【請求項2】Yがトレオニン残基またはバリン残基であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の鎮痛薬剤。
  3. 【請求項3】式(I)のペプチドが Lys−D−Pro−Thr、Lys−D−Pro−Val、Arg−D−Pro
    −Val、D−Arg−D−Pro−Val、Arg−D−Pro−Thrま
    たはD−Arg−D−Pro−Thr であることを特徴とする請求項1に記載の鎮痛薬剤。
  4. 【請求項4】式(I)のペプチドがLys−D−Pro−Asn
    であることを特徴とする請求項1に記載の鎮痛薬剤。
  5. 【請求項5】式(II): のペプチドまたは該ペプチドの医薬に許容可能な塩から
    なる鎮痛薬剤。
  6. 【請求項6】式(II)のペプチドがLys−D−Pro−Thr
    であることを特徴とする請求項5に記載の鎮痛薬剤。
  7. 【請求項7】請求項1に規定した式(I)のペプチド、
    C末端アミドまたは医薬に許容可能な塩及び医薬に許容
    可能なキャリヤまたは稀釈剤を含有する鎮痛剤としての
    医薬組成物。
  8. 【請求項8】請求項5に規定した式(II)のペプチドま
    たは該ペプチドの医薬に許容可能な塩及び医薬に許容可
    能なキャリヤまたは稀釈剤を含有する鎮痛剤としての医
    薬組成物。
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