JP2633233B2 - 細幅状硬質板のチャック装置 - Google Patents
細幅状硬質板のチャック装置Info
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- JP2633233B2 JP2633233B2 JP61132427A JP13242786A JP2633233B2 JP 2633233 B2 JP2633233 B2 JP 2633233B2 JP 61132427 A JP61132427 A JP 61132427A JP 13242786 A JP13242786 A JP 13242786A JP 2633233 B2 JP2633233 B2 JP 2633233B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、第4図に示すように、例えばトランジスタ
やIC等の電子部品におけるリードフレームのような細幅
状の硬質板aを積み重ねた場合、この積み山Aから硬質
板aを一枚ずつ持ち上げて、別の箇所に供給するための
チャック装置に関するものである。
やIC等の電子部品におけるリードフレームのような細幅
状の硬質板aを積み重ねた場合、この積み山Aから硬質
板aを一枚ずつ持ち上げて、別の箇所に供給するための
チャック装置に関するものである。
前記リードフレームのような細幅状の硬質板を積み重
ねた積み山から硬質板を一枚ずつ変形することなく持ち
上げて、別の箇所に供給する場合、従来は、積み山の最
上面における硬質板を、真空式のチャックにて吸着する
とか、磁石を使用したチャックにて吸着して、別の箇所
に移送することが一般的に行なわれている。
ねた積み山から硬質板を一枚ずつ変形することなく持ち
上げて、別の箇所に供給する場合、従来は、積み山の最
上面における硬質板を、真空式のチャックにて吸着する
とか、磁石を使用したチャックにて吸着して、別の箇所
に移送することが一般的に行なわれている。
しかし、前者の真空式チャックの場合には、最上面に
おける硬質板を一枚だけ変形することなく確実に吸着し
て持ち上げることができる反面、硬質板が前記リードフ
レームのように孔が無数に穿設されている場合には、こ
れに適用することが困難であり、一方、後者のものは、
前記リードフレームのように孔が無数に穿設されている
場合にも適用できると共に、変形することなく持ち上げ
ることができる反面、複数枚の硬質板を同時に吸着する
おそれがあって、硬質板の一枚だけを吸着するためには
磁力を微妙に調整しなければならないから、この磁力に
調整に多大の手数を必要する上に、硬質板を一枚だけ吸
着できるように磁力を調節することは、硬質板の吸着力
が低下するから、硬質板の移送中において落下し易く、
更に、非磁性体製の硬質板の場合には適用できないので
ある。
おける硬質板を一枚だけ変形することなく確実に吸着し
て持ち上げることができる反面、硬質板が前記リードフ
レームのように孔が無数に穿設されている場合には、こ
れに適用することが困難であり、一方、後者のものは、
前記リードフレームのように孔が無数に穿設されている
場合にも適用できると共に、変形することなく持ち上げ
ることができる反面、複数枚の硬質板を同時に吸着する
おそれがあって、硬質板の一枚だけを吸着するためには
磁力を微妙に調整しなければならないから、この磁力に
調整に多大の手数を必要する上に、硬質板を一枚だけ吸
着できるように磁力を調節することは、硬質板の吸着力
が低下するから、硬質板の移送中において落下し易く、
更に、非磁性体製の硬質板の場合には適用できないので
ある。
また、従来のチャック装置には、最上面における硬質
板を、左右一対のチャック片に左右両側から挟持するよ
うにしたものもあるが、硬質板を二枚以上同時に挟持す
るおそれが大きいばかりか、硬質板が前記リードフレー
ムのように孔が無数に穿設されている場合には、これを
変形することになるのであり、しかも、左右両チャック
片の動きに不揃いがあって、積み山の最上面における硬
質板を左右から挟持するときに、積み山を片側にずらせ
てしまうことになるから、次に、硬質板を挟持すること
ができない事態を招来する上に、両チャック片から硬質
板を離すときに硬質板が傾いて終って真直ぐに落下しな
いから、硬質板を所定の箇所に正確に供給することがで
きないのである。
板を、左右一対のチャック片に左右両側から挟持するよ
うにしたものもあるが、硬質板を二枚以上同時に挟持す
るおそれが大きいばかりか、硬質板が前記リードフレー
ムのように孔が無数に穿設されている場合には、これを
変形することになるのであり、しかも、左右両チャック
片の動きに不揃いがあって、積み山の最上面における硬
質板を左右から挟持するときに、積み山を片側にずらせ
てしまうことになるから、次に、硬質板を挟持すること
ができない事態を招来する上に、両チャック片から硬質
板を離すときに硬質板が傾いて終って真直ぐに落下しな
いから、硬質板を所定の箇所に正確に供給することがで
きないのである。
更にまた、従来のチャック装置には、特公昭54−4285
2号公報に記載されているように、リードフレームにお
ける打ち抜き孔内に、一対の爪体を挿入したのち、この
両爪体を開くことによって、一枚のリードフレームを持
ち上げるように構成したものもあるが、このチャック装
置は、打ち抜き孔を穿設したあとのリードフレームにし
か適用することができず、打ち抜き孔を穿設する前のリ
ードフレームには適用できないばかりか、両爪体を開い
たとき、リードフレームにおける細いリード端子類を変
形するおそれがあり、しかも、持ち上げた状態でリード
フレームが振れ動くと言う問題もあった。
2号公報に記載されているように、リードフレームにお
ける打ち抜き孔内に、一対の爪体を挿入したのち、この
両爪体を開くことによって、一枚のリードフレームを持
ち上げるように構成したものもあるが、このチャック装
置は、打ち抜き孔を穿設したあとのリードフレームにし
か適用することができず、打ち抜き孔を穿設する前のリ
ードフレームには適用できないばかりか、両爪体を開い
たとき、リードフレームにおける細いリード端子類を変
形するおそれがあり、しかも、持ち上げた状態でリード
フレームが振れ動くと言う問題もあった。
本発明は、このような問題のないチャック装置を提供
することを目的とするものである。
することを目的とするものである。
この目的を達成するため本発明は、 「細幅状の硬質板を積み重ねた積み山に向って上下昇
降する昇降体の下面に、前記硬質板の長手方向に沿って
延びるように形成した左右一対のチャック片を、当該両
チャック片が互いに平行の状態で横方向に移動自在に設
け、該両チャック片の相互間を、その各々に設けたラッ
ク歯を前記昇降体に回転自在に設けたピニオン歯車に同
時に噛合して両チャック片が同時に接近及び離れ移動す
るように連動する一方、前記両チャック片の先端におけ
る相対向面に、下向きで且つ外向きに傾斜する緩い傾斜
面を各々設け、更に、前記昇降体に、前記両チャック片
のうち少なくともいずれか一方のチャック片を内向きに
付勢するばね手段と、前記両チャック片のうち少なくと
もいずれか一方のチャック片を前記ばね手段に抗して外
向きに移動するようにした作動手段とを設ける。」 と言う構成にした。
降する昇降体の下面に、前記硬質板の長手方向に沿って
延びるように形成した左右一対のチャック片を、当該両
チャック片が互いに平行の状態で横方向に移動自在に設
け、該両チャック片の相互間を、その各々に設けたラッ
ク歯を前記昇降体に回転自在に設けたピニオン歯車に同
時に噛合して両チャック片が同時に接近及び離れ移動す
るように連動する一方、前記両チャック片の先端におけ
る相対向面に、下向きで且つ外向きに傾斜する緩い傾斜
面を各々設け、更に、前記昇降体に、前記両チャック片
のうち少なくともいずれか一方のチャック片を内向きに
付勢するばね手段と、前記両チャック片のうち少なくと
もいずれか一方のチャック片を前記ばね手段に抗して外
向きに移動するようにした作動手段とを設ける。」 と言う構成にした。
本発明は、前記のように構成したことにより、両チャ
ック片を開いた状態で、硬質板の積み山に向って下降し
たのち、作動手段による両チャック片の外向きへの移動
を解除することにより、両チャック片は、そのばね手段
によって内向き方向に閉じて、この両チャック片におけ
る先端の間に、前記積み山における最上面の硬質板を、
前記ばね手段のばね力にて挟持できるから、この状態で
昇降体を上昇することにより、硬質板を持ち上げること
ができ、そして、所定の箇所に移動したのち、作動手段
ににて両チャック片を外向きに開くことにより、硬質板
の挟持を解くことができるのである。
ック片を開いた状態で、硬質板の積み山に向って下降し
たのち、作動手段による両チャック片の外向きへの移動
を解除することにより、両チャック片は、そのばね手段
によって内向き方向に閉じて、この両チャック片におけ
る先端の間に、前記積み山における最上面の硬質板を、
前記ばね手段のばね力にて挟持できるから、この状態で
昇降体を上昇することにより、硬質板を持ち上げること
ができ、そして、所定の箇所に移動したのち、作動手段
ににて両チャック片を外向きに開くことにより、硬質板
の挟持を解くことができるのである。
この場合において、前記両チャック片の先端における
相対向面に、下向きで且つ外向きに傾斜する外向きの緩
い傾斜面を設けたことにより、積み山の最上面における
硬質板を一枚だけ挟持できて、複数枚の硬質板を持ち上
げることがないと共に、硬質板をその持ち上げの途中に
おいて落下することなく確実に挟持できるのであり、し
かも、前記両チャック片は、硬質板の長手方向に沿って
延びる形状であるから、この両チャック片に持ち上げた
硬質板は、振れ動くことがないのである。
相対向面に、下向きで且つ外向きに傾斜する外向きの緩
い傾斜面を設けたことにより、積み山の最上面における
硬質板を一枚だけ挟持できて、複数枚の硬質板を持ち上
げることがないと共に、硬質板をその持ち上げの途中に
おいて落下することなく確実に挟持できるのであり、し
かも、前記両チャック片は、硬質板の長手方向に沿って
延びる形状であるから、この両チャック片に持ち上げた
硬質板は、振れ動くことがないのである。
一方、両チャック片の相互間を、その各々に設けたラ
ック歯を前記昇降体に回転自在に設けたピニオン歯車に
同時に噛合して両チャック片が同時に接近及び離れ移動
するように連動したことにより、両チャック片にて硬質
板を挟持するとき、両チャック片が積み山に対して同時
に接近するから、積み山を片側にずらせて終うことがな
い一方、両チャック片による硬質板の挟持を解除すると
きも、両チャック片が同時に開くから、硬質板を水平状
態のまま真直ぐ落下することができる。
ック歯を前記昇降体に回転自在に設けたピニオン歯車に
同時に噛合して両チャック片が同時に接近及び離れ移動
するように連動したことにより、両チャック片にて硬質
板を挟持するとき、両チャック片が積み山に対して同時
に接近するから、積み山を片側にずらせて終うことがな
い一方、両チャック片による硬質板の挟持を解除すると
きも、両チャック片が同時に開くから、硬質板を水平状
態のまま真直ぐ落下することができる。
更に、両チャック片のうち少なくともいずれか一方の
チャック片を内向きに付勢するばね手段と、両チャック
片のうち少なくともいずれか一方のチャック片をそのば
ね手段に抗して外向きに移動するようにした作動手段と
を設けたことにより、硬質板を両チャック片にて挟持し
た状態において、硬質板には、両チャック片を内向きに
付勢するばね手段のばね力が作用するのみで、前記硬質
板に前記ばね手段のばね力よりも大きい挟み付け力が作
用することを防止できるから、硬質板に変形が発生する
ことを回避できる。
チャック片を内向きに付勢するばね手段と、両チャック
片のうち少なくともいずれか一方のチャック片をそのば
ね手段に抗して外向きに移動するようにした作動手段と
を設けたことにより、硬質板を両チャック片にて挟持し
た状態において、硬質板には、両チャック片を内向きに
付勢するばね手段のばね力が作用するのみで、前記硬質
板に前記ばね手段のばね力よりも大きい挟み付け力が作
用することを防止できるから、硬質板に変形が発生する
ことを回避できる。
従って、本発明によると、硬質板がリードフレームの
ように無数の孔が明けられたものであっても、或いは非
磁性体製のものであっても、一枚ずつ、変形することな
く、確実に持ち上げることができると共に、硬質板が孔
の明けられていないものであっても、同時に一枚ずつ実
に持ち上げることができるのであり、しかも、持ち上げ
た状態で硬質板が振れ動くをことを防止でき、その上、
硬質板の積み山を片側にずらせることがないから、硬質
板を一枚ずつ変形することなく持ち上げることを連続し
て行うことができ、その上、硬質板を水平状態のまま真
直ぐ落下することができるから、硬質板を所定の箇所に
正確に供給できると言う効果を有する。
ように無数の孔が明けられたものであっても、或いは非
磁性体製のものであっても、一枚ずつ、変形することな
く、確実に持ち上げることができると共に、硬質板が孔
の明けられていないものであっても、同時に一枚ずつ実
に持ち上げることができるのであり、しかも、持ち上げ
た状態で硬質板が振れ動くをことを防止でき、その上、
硬質板の積み山を片側にずらせることがないから、硬質
板を一枚ずつ変形することなく持ち上げることを連続し
て行うことができ、その上、硬質板を水平状態のまま真
直ぐ落下することができるから、硬質板を所定の箇所に
正確に供給できると言う効果を有する。
以下、本発明の実施例を図面について説明する。
図において符号1は、図示しないシリンダ等の昇降機
構にて、複数枚の硬質板aを積み重ねた積み山Aに対し
て上下昇降する昇降体を示し、該昇降体1の下面には、
4本の水平ガイド軸2,3,4,5を互い平行に設けて、これ
ら各ガイド軸2,3,4,5の各々にボス6,7,8,9を摺動自在に
被嵌し、各ボス6,7,8,9のうち最外側に位置する両ボス
6,9を、一対としてこれらの下面に前記硬質板aの長手
方向に延びる形状にした一方のチャック片10を、内側に
位置する両ボス7,8を一対としてこれらの下面に同じく
前記硬質板aの長手方向に延びる形状にした他方のチャ
ック片11を各々取付けることにより、両チャック片10,1
1を、前記昇降体1に対して当該両チャック片10,11が互
いに平行の状態で自在に水平移動できるように構成す
る。
構にて、複数枚の硬質板aを積み重ねた積み山Aに対し
て上下昇降する昇降体を示し、該昇降体1の下面には、
4本の水平ガイド軸2,3,4,5を互い平行に設けて、これ
ら各ガイド軸2,3,4,5の各々にボス6,7,8,9を摺動自在に
被嵌し、各ボス6,7,8,9のうち最外側に位置する両ボス
6,9を、一対としてこれらの下面に前記硬質板aの長手
方向に延びる形状にした一方のチャック片10を、内側に
位置する両ボス7,8を一対としてこれらの下面に同じく
前記硬質板aの長手方向に延びる形状にした他方のチャ
ック片11を各々取付けることにより、両チャック片10,1
1を、前記昇降体1に対して当該両チャック片10,11が互
いに平行の状態で自在に水平移動できるように構成す
る。
前記一方のチャック片10と昇降体1との間には、当該
一方のチャック片10を他方のチャック片11の方向に付勢
する引張ばね12を装架する一方、前記昇降体1の下面に
は、エアシリンダ13を前記各ガイド軸2,3,4,5と平行に
取付けて、該エアシリンダ13におけるピストン杆14を、
前記一方のチャック片10に接当する。
一方のチャック片10を他方のチャック片11の方向に付勢
する引張ばね12を装架する一方、前記昇降体1の下面に
は、エアシリンダ13を前記各ガイド軸2,3,4,5と平行に
取付けて、該エアシリンダ13におけるピストン杆14を、
前記一方のチャック片10に接当する。
一方、各ボス6,7,8,9のうちボス6,7の間、及びボス8,
9の間には、前記昇降体1の下面に軸15を介して回転自
在に取付けたピニオン歯車16,17を配設し、該ピニオン
歯車16,17を、ボス6,7においてその相対向面に刻設した
ラック歯6a,7a、及びボス8,9においてその相対向面に刻
設したラック歯8a,9aに各々噛合することにより、一方
のチャック片10が前記エアシリンダ13におけるピストン
杆14の突出によって引張ばね12に抗して外向きに移動す
ると、この動きがピニオン歯車16,17を介して他方のチ
ャック片11に伝達して、当該他方のチャック片11が、前
記一方のチャック片10の移動距離と同じ距離だけ同時に
外向きに移動し、逆に一方のチャック片10がエアシリン
ダ13におけるピストン杆14の後退により引張ばね12にて
内向きに移動すると、他方のチャック片11が、一方のチ
ャック片10の移動距離と同じ距離だけ同時に内向きに移
動するように構成する。
9の間には、前記昇降体1の下面に軸15を介して回転自
在に取付けたピニオン歯車16,17を配設し、該ピニオン
歯車16,17を、ボス6,7においてその相対向面に刻設した
ラック歯6a,7a、及びボス8,9においてその相対向面に刻
設したラック歯8a,9aに各々噛合することにより、一方
のチャック片10が前記エアシリンダ13におけるピストン
杆14の突出によって引張ばね12に抗して外向きに移動す
ると、この動きがピニオン歯車16,17を介して他方のチ
ャック片11に伝達して、当該他方のチャック片11が、前
記一方のチャック片10の移動距離と同じ距離だけ同時に
外向きに移動し、逆に一方のチャック片10がエアシリン
ダ13におけるピストン杆14の後退により引張ばね12にて
内向きに移動すると、他方のチャック片11が、一方のチ
ャック片10の移動距離と同じ距離だけ同時に内向きに移
動するように構成する。
そして、前記両チャック片10,11の先端における相対
向面には、鉛直線18に対して1〜3度程度の比較的小さ
い角度(θ)で下向きで且つ外向きに傾斜する傾斜面10
a,11aを各々設けた構成とする。
向面には、鉛直線18に対して1〜3度程度の比較的小さ
い角度(θ)で下向きで且つ外向きに傾斜する傾斜面10
a,11aを各々設けた構成とする。
この構成において、両チャック片10,11を、エアシリ
ンダ13におけるピストン14に突出動により開いた状態
で、リードフレーム等の硬質板aを積み重ねた積み山A
に向って下降したのち、エアシリンダ13におけるピスト
ン14の後退すると、両チャック片10,11をが、その引張
ばね12によって閉じることにより、両チャック片10,11
の間に、積み山Aにおける複数枚の硬質板aを挟持する
ことになるが、両チャック片10,11の先端における相対
向面に、緩い角度(θ)の外向き傾斜面10a,11aを各々
設けたことにより、両チャック片10,11間には、積み山
Aに最上面における硬質板aが一枚だけ挟持されること
になるから、両チャック片10,11を閉じた状態で上昇す
ることにより、積み山Aからは一枚だけの硬質板aを持
ち上げることができるのである。
ンダ13におけるピストン14に突出動により開いた状態
で、リードフレーム等の硬質板aを積み重ねた積み山A
に向って下降したのち、エアシリンダ13におけるピスト
ン14の後退すると、両チャック片10,11をが、その引張
ばね12によって閉じることにより、両チャック片10,11
の間に、積み山Aにおける複数枚の硬質板aを挟持する
ことになるが、両チャック片10,11の先端における相対
向面に、緩い角度(θ)の外向き傾斜面10a,11aを各々
設けたことにより、両チャック片10,11間には、積み山
Aに最上面における硬質板aが一枚だけ挟持されること
になるから、両チャック片10,11を閉じた状態で上昇す
ることにより、積み山Aからは一枚だけの硬質板aを持
ち上げることができるのである。
この硬質板aの挟み付けに際して、両チャック片10,1
1の動きは、ピニオン歯車16,17を介して相互に連動し
て、同時に同じ距離づつ互いに接近動し、積み山Aの最
上面における硬質板aを、両チャック片10,11によって
左右両側から同時に挟持することになるから、いずれか
一方のチャック片が他方のチャック片よりも先に積み山
Aに接近する場合のように積み山Aを片側にずらせて終
うことはなく、換言すると、積み山Aを片側にずらせる
ことなく当該積み山Aの最上面における硬質板aを一枚
だけ確実に持ち上げることができるのである。
1の動きは、ピニオン歯車16,17を介して相互に連動し
て、同時に同じ距離づつ互いに接近動し、積み山Aの最
上面における硬質板aを、両チャック片10,11によって
左右両側から同時に挟持することになるから、いずれか
一方のチャック片が他方のチャック片よりも先に積み山
Aに接近する場合のように積み山Aを片側にずらせて終
うことはなく、換言すると、積み山Aを片側にずらせる
ことなく当該積み山Aの最上面における硬質板aを一枚
だけ確実に持ち上げることができるのである。
また、このようにして両チャック片10,11間に挟んで
持ち上げた硬質板aは、別の位置に移動したのち、エア
シリンダ13におけるピストン杆14の突出動によって両チ
ャック片10,11による挟持が解除されるのであるが、こ
の挟持解除に際しても、両チャック片10,11は、ピニオ
ン歯車16,17を介して相互に連動して、同時に同じ距離
ずつ開き移動するから、硬質板aは水平の状態のまま真
直ぐ下向きに落下する。
持ち上げた硬質板aは、別の位置に移動したのち、エア
シリンダ13におけるピストン杆14の突出動によって両チ
ャック片10,11による挟持が解除されるのであるが、こ
の挟持解除に際しても、両チャック片10,11は、ピニオ
ン歯車16,17を介して相互に連動して、同時に同じ距離
ずつ開き移動するから、硬質板aは水平の状態のまま真
直ぐ下向きに落下する。
更にまた、前記両チャック片10,11は、引張りばね12
のばね力によって、硬質板aを挟み付けることにより、
硬質板aを両チャック片19,11にて挟持した状態におい
て、硬質板aには、前記引張りばね12のばね力が作用す
るのみで、前記硬質板aに前記引張りバネ12のばね力よ
りも大きい挟み付け力が作用することを防止できるか
ら、硬質板aに変形が発生することを回避できる。
のばね力によって、硬質板aを挟み付けることにより、
硬質板aを両チャック片19,11にて挟持した状態におい
て、硬質板aには、前記引張りばね12のばね力が作用す
るのみで、前記硬質板aに前記引張りバネ12のばね力よ
りも大きい挟み付け力が作用することを防止できるか
ら、硬質板aに変形が発生することを回避できる。
第1図〜第3図は本発明の実施例を示し、第1図は縦断
正面図、第2図は第1図のII−II視断面図、第3図は第
1図のIII−III視断面図、第4図は硬質板を積み重ねた
状態を示す斜視図である。 A……積み山、a……硬質板、1……昇降体、2,3,4,5
……ガイド軸、6,7,8,9……ボス、10,11……チャック
片、12……引張ばね、13……エアシリンダ、14……ピス
トン杆、16,17……ピニオン歯車、10a,11a……傾斜面。
正面図、第2図は第1図のII−II視断面図、第3図は第
1図のIII−III視断面図、第4図は硬質板を積み重ねた
状態を示す斜視図である。 A……積み山、a……硬質板、1……昇降体、2,3,4,5
……ガイド軸、6,7,8,9……ボス、10,11……チャック
片、12……引張ばね、13……エアシリンダ、14……ピス
トン杆、16,17……ピニオン歯車、10a,11a……傾斜面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永田 英史 京都市右京区西院溝崎町21番地 ローム 株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−56890(JP,A) 特開 昭49−28058(JP,A) 実開 昭50−106655(JP,U) 実開 昭49−100368(JP,U) 特公 昭54−42852(JP,B2)
Claims (1)
- 【請求項1】細幅状の硬質板を積み重ねた積み山に向っ
て上下昇降する昇降体の下面に、前記硬質板の長手方向
に沿って延びるように形成した左右一対のチャック片
を、当該両チャック片が互いに平行の状態で横方向に移
動自在に設け、該両チャック片の相互間を、その各々に
設けたラック歯を前記昇降体に回転自在に設けたピニオ
ン歯車に同時に噛合して両チャック片が同時に接近及び
離れ移動するように連動する一方、前記両チャック片の
先端における相対向面に、下向きで且つ外向きに傾斜す
る緩い傾斜面を各々設け、更に、前記昇降体に、前記両
チャック片のうち少なくともいずれか一方のチャック片
を内向きに付勢するばね手段と、前記両チャック片のう
ち少なくともいずれか一方のチャック片を前記ばね手段
に抗して外向きに移動するようにした作動手段とを設け
たことを特徴とする細幅状硬質板のチャック装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61132427A JP2633233B2 (ja) | 1986-06-06 | 1986-06-06 | 細幅状硬質板のチャック装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61132427A JP2633233B2 (ja) | 1986-06-06 | 1986-06-06 | 細幅状硬質板のチャック装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62287990A JPS62287990A (ja) | 1987-12-14 |
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JPS6056890A (ja) * | 1983-09-09 | 1985-04-02 | 株式会社日立製作所 | 部品把握装置 |
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1986
- 1986-06-06 JP JP61132427A patent/JP2633233B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPS62287990A (ja) | 1987-12-14 |
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