JP2632718B2 - 人工芝張設方法 - Google Patents

人工芝張設方法

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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、人工芝張りスポーツ競技場や人工芝張りゴ
ルフ練習場に実施して最適な人工芝張設方法に関する。
[従来の技術] 従来の人工芝張りスポーツ競技場(たとえばテニスコ
ート、スキー場等)や人工芝張りゴルフ練習場における
人工芝の張設は、たとえば第5図に示すように行われて
いた。第5図は、とくに人工芝張設面が勾配をもってい
る場合を示している。
図において、1は土からなる下盤を示しており、この
下盤1上に直接人工芝2が張設され、該人工芝2が、釘
や目ぐしのような固定手段3によって下盤1表面上に固
定されていた。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記のような従来の人工芝張設方法に
は以下のような問題点がある。
人工芝2を直接下盤1上に固定しているため、雨水等
が、固定手段3用の貫通孔から下盤1上に洩れ込み、洩
れ込んだ水が斜面に沿って流れる際、下盤1表面の土も
一緒に流してしまう。その結果、人工芝2裏面側の下盤
1表面上に、第6図に示すように、水の流れた跡が凹状
のくぼみ4となって残る。このくぼみ4は、通常“ガ
リ”と称されており、このようなガリ4ができると、下
盤1表面に凹凸ができるため、人工芝2の表面にも凹凸
が生じたり、張設した人工芝2が局部的にずれたり、人
工芝2の、上方から作用する力に対する抗力が局部的に
大きく変化したりするという問題を招く。また、ガリ4
が生じると、第7図に示すように、ガリ4に沿って流れ
る水とともに、土も一緒に流れされてしまい、ガリ4下
流側に流されてきた土による盛り上がり5が発生するこ
とがある。盛り上がり5が生じると、その部分の人工芝
2も持ち上げられてしまい、大きな隆起部6発生の原因
となる。
このような問題に対処するために、ガリ4が生じない
よう、人工芝2張設前に下盤1の表面をアスファルト層
あるいはコンクリート層で覆ってしまう方法も考えられ
るが、施工費が急激に高くなるとともに、下盤1の表面
が斜面である場合特殊なローラ等が要求され工事がやり
にくいという問題がある。スキー場やゴルフ練習場で
は、少なくとも4%以上の傾斜度をもたせることが多
く、上記の問題が顕著に現われる。また、テニスコート
等においても、水はけを狙って1%未満の僅かな傾斜度
をもたせることが多く、このような僅かな傾斜度であっ
てもガリに起因する問題が発生する。
本発明は、上述の如き問題点に着目し、下盤表面層へ
の水の侵入を防止してガリの発生を防ぎ、それによって
人工芝にずれや凹凸が生じるのを防止することを目的と
し、しかもこれを、斜面であっても容易に施工できるよ
うにするとともに安価に実施できるようにすることも目
的とする。
[課題を解決するための手段] この目的に沿う本発明の人工芝張設方法は、土からな
る下盤の表面層自身を固め、該固められた下盤表面層上
に実質的に全面にわたって、防水性を有するシート状物
を張設して固定し、該シート状物上に人工芝を接着によ
り張設する方法から成る。
ここで下盤の表面層自身を固める方法としては、たと
えば、表面層のある深さまで石灰を混合し、該石灰とと
もに表面層を固める方法、あるいは、ハニカム構造等の
補強材により、上面を押えて表面層を固めた状態に維持
する方法等が適用できる。
また、防水性を有するシート状物としては、たとえ
ば、塩化ビニール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リエステル等からなるプラスチックフィルム又はシー
ト、あるいは発泡させたプラスチックシート等を使用で
きる。このシート状物を固められた下盤表面層上に固定
する方法としては、従来同様の釘や目ぐし等の手段によ
ることができ、望ましくはその固定部上に、シートある
いはフィルム片をパッチとして接着剤で張りつけ、固定
手段部をシールするのがよい。
[作用] このような表面層張設方法においては、下盤の表面層
自身が固められ、その上にシート状物が張設されるの
で、シート状物は下盤表面層に強固に固定される。下盤
を固めるには、後述の如く、混合された石灰を固めるこ
とや、補強材等により表面を押えることにより、たとえ
斜面であっても容易に施工される。このシート状物上
に、人工芝が接着により張設されるが、シート状物が予
め下盤側に強固に固定されているので、それに接着され
る人工芝も結局強固に固定される。人工芝の張設は接着
によるので、従来の施工方法のような釘や目ぐしによる
孔は人工芝自身には無くなり、人工芝の表面側から裏面
側に洩れ込む水は大幅に小さく抑えられる。ただし人工
芝は、通常ロール状に巻かれたものや複数枚のシート状
のものが順次張設されるので、継目からごく少量の水が
裏面側に洩れ込むかも知れない。しかし、たとえ水が裏
面側に侵入したとしても、シート状物が防水性を有する
ものから成っているので、シート状物を通して下盤側に
洩れ込むことは略完全に防止される。したがって、下盤
表面層にガリが発生することはなく、人工芝張設面に凹
凸が生じたり、人工芝がずれたりすることは完全に解消
される。
[実 施 例] 以下に、本発明の望ましい実施例を、図面を参照して
説明する。
第1図および第2図は、本発明の第1実施例に係る人
工芝張設方法が実施された、人工芝張りゴルフ練習場の
集球部(斜面部)を示している。図において、11は盛土
が施された下盤を示している。
下盤11の表面層12、たとえば30cm程度の深さの表面層
12には、石灰13が混合され、該混合石灰13が固まること
により表面層12自身が固められる。固められた下盤表面
層12の表面上に、実質的に全面にわたって、防水性を有
するシート状物14が張設される。シート状物14は、前述
の如く、プラスチックフィルム、プラスチックシートあ
るいは発泡プラスチックシートから成っている。発泡プ
ラスチックシートとする場合には、人工芝面により弾力
性をもたせることが可能となる。
シート状物14は、第2図に拡大して示すように、たと
えば釘や目ぐし等の固定具15により、固められた下盤表
面層12上に強固に固定される。そして、固定具15を打ち
込んだ部分には、フィルム片又はシート片16が、パッチ
として上から接着剤により貼りつけられている。
このシート状物14上に人工芝17が張設される。人工芝
17は、植毛芝17aと基材17bとから成るが、基材17bの裏
面が、接着剤又は両面テープによりシート状物14表面に
接着される。望ましくは、人工芝17のシート状物14への
接着部は、固定具15の配列部分に合わされる。
このような人工芝張設方法においては、石灰13によっ
て固められた下盤表面層12にシート状物14が固定される
ので、シート状物14は強固に支持、固定される。石灰13
の混合はごく簡単に行われ得るものであり、混合深さの
精度もそれ程要求されないので施工は極めて簡単であ
る。また、斜面であっても、石灰混合上の問題は全くな
く、混合した後は単に固まるのを待てばよい。
固められた下盤表面層12に、固定具15を介してシート
状物14が固定されるので、シート状物14も強固に固定さ
れる。
人工芝17のシート状物14への固定は接着によるので、
人工芝17自身には孔はあけられず、基本的に、人工芝17
自身に裏面側への水侵入に対する防水性をもたせること
が可能になる。そして、人工芝17の継目等から水が裏面
側に洩れ込んだとしても、シート状物14が防水性を有し
ているので、シート状物14からさらに下盤11側に洩れ込
むことが防止される。とくに、固定具15部分にパッチ16
を当てることにより完全にシールされ、そのパッチ16配
列部分に、人工芝17とシート状物14との接着部を合わせ
ることにより、そのパッチ16部分を完全に密封できるの
で、シート状物14表面側から裏面側への水の侵入は完全
に防止される。
したがって、下盤11の表面にガリが発生することは皆
無となり、人工芝17張設面に凹凸が生じることはなくな
る。
このような作用、効果は、とくに従来ガリの生じやす
かった傾斜度の大きい斜面での人工芝張設に本発明方法
を適用して得られるものであるが、傾斜度の小さい斜
面、あるいは実質的に水平面での人工芝張設に本発明方
法を適用しても、略同様の効果が得られる。
ちなみに、人工芝張りスキー場の傾斜度は、5〜35度
程度であり、人工芝張りゴルフ練習場の傾斜度は、2〜
10度程度であるが、このような大きな傾斜度を有する場
合に、特に効果がある。また、人工芝張りテニスコート
等の他の人工芝張りスポーツ競技場においても、度合は
小さいが、水はけ等を狙って0.15〜0.5度程度の傾斜度
をもたせることが多いが、このような小さな傾斜度であ
っても、上記施工方法により確実にガリの発生を抑える
ことができる。
次に、第3図および第4図に第2実施例を示す。本実
施例では、下盤21の表面層22を固めるのに、ハニカム状
に構成された補強材23で下盤21を表面から押圧し、下盤
表面層22を固められた状態に維持する手法が採られる。
そ他の施工部分は、実質的に第1実施例と同等の手法に
よる。
このような方法であっても、下盤表面層22自身が固め
られた状態に維持され、その上に張設された防水性を有
するシート状物14によって下盤21側への水の侵入が防止
される。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明の人工芝張設方法による
ときは、表面層自身を固めた下盤上に防水性を有するシ
ート状物を張設固定し、その上に人工芝を接着固定する
ようにしたので、人工芝自身に固定用孔があけられるこ
とがなくなり、人工芝裏面側に水が極めて侵入しにくく
なるとともに、人工芝裏面側に侵入した水もシート状物
によって下盤側に侵入することが実質的に完全に防止さ
れ、下盤表面にガリの生じることが完全に防止される。
その結果、人工芝張設面に凹凸が生じることが防止され
る。
また、本発明方法では、下盤表面層は単に固められる
だけであるから、斜面であってもアスファルトやコンク
リート施工の場合のような困難性は伴わず、容易にかつ
低コストで実施できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例に係る方法を実施した人工
芝張設部の縦断面図、 第2図は第1図の拡大部分断面図、 第3図は本発明の第2実施例に係る方法を実施した人工
芝張設部の縦断面図、 第4図は第3図の方法に用いるハニカム状補強材の拡大
部分平面図、 第5図は従来の人工芝張設部の縦断面図、 第6図は第5図の下盤表面に生じるガリの平面図、 第7図はガリが進行した場合の第5図の人工芝張設部の
状態を示す縦断面図、 である。 11、21……下盤 12、22……表面層 13……石灰 14……シート状物 15……固定具 16……パッチ 17……人工芝 23……補強材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】土からなる下盤の表面層自身を固め、該固
    められた下盤表面層上に実質的に全面にわたって、防水
    性を有するシート状物を張設して固定し、該シート状物
    上に人工芝を接着により張設することを特徴とする人工
    芝張設方法。
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