JP2632448B2 - 媒体検知装置 - Google Patents

媒体検知装置

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JP2632448B2 JP14085891A JP14085891A JP2632448B2 JP 2632448 B2 JP2632448 B2 JP 2632448B2 JP 14085891 A JP14085891 A JP 14085891A JP 14085891 A JP14085891 A JP 14085891A JP 2632448 B2 JP2632448 B2 JP 2632448B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、搬送路上の媒体の有無
を、受光素子の光電流の変化により検知する媒体検知装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば金融機関に設けられた自動取引装
置は、キャッシュカードや通帳の挿入を検知し、各種の
取引を実行する。また、伝票等の帳票を取り扱う装置に
おいても、搬送路上でこれらの媒体の有無や通過を検知
するための装置が設けられている。複写装置等において
も、やはり複写用紙の有無や通過を検知するための媒体
検知装置が設けられている。
【0003】図2に、このような従来の媒体検知装置概
略を示すブロック図を図示した。図の装置は、発光素子
ドライブ回路11に駆動されて発光する発光素子12
と、受光トランジスタ14及びその出力を処理する可変
負荷抵抗13、電圧読取回路15、負荷抵抗調整手段1
6、記憶部17及び制御部18を備えている。この装置
は、発光素子12の光を受光トランジスタ14が受け
て、その出力を制御部18が監視する一方、発光素子1
2と受光トランジスタ14の間を媒体が通過した時にそ
の光が遮られ、受光トランジスタ14の出力が変化する
ことによって、媒体の有無を検知する構成とされてい
る。発光素子ドライブ回路11は、発光素子12に対し
発光のための電力を供給する電源回路から成る。発光素
子12は例えば発光ダイオード等から構成される。
【0004】可変負荷抵抗13は、受光トランジスタ1
4の出力回路に挿入され、受光トランジスタ14の出力
電流を電圧変換する抵抗器から成り、電子的スイッチに
よりその抵抗値が変化する構成のものである。電圧読取
回路15は、受光トランジスタ14の出力電圧を読み取
り、その値を制御部18に向け出力するA/D変換回路
等から成る回路である。制御部18は例えばマイクロプ
ロセッサ等から成り、この装置の動作を制御するための
ものである。負荷抵抗調整手段16は、制御部18によ
り設定された値に、可変負荷抵抗13の抵抗値を調整す
る回路から成り、具体的には可変負荷抵抗13に設けら
れた図示しない複数の抵抗器の何れかを、受光トランジ
スタ14の出力に接続するようスイッチを制御する回路
から成る。記憶部17は、制御部18が設定した負荷抵
抗値やその他の演算用データを記憶しておく記憶素子か
ら成り、これは装置の電源を遮断してもその内容が消え
ることのないよう、バッテリ等でバックアップされた記
憶素子から構成される。
【0005】図3に一般の受光トランジスタの出力特性
説明図を示す。図の横軸はコレクタ−エミッタ間電圧V
ceで、縦軸はコレクタ電流Ic を示している。図におい
て、特性曲線aは、媒体が無い場合の受光トランジスタ
14の出力特性を示す。また、特性曲線bは媒体が有る
場合の出力特性を示す。そして、直線cは電源電圧がV
ccの場合の負荷抵抗調整完了時の負荷直線、直線dは負
荷抵抗値が比較的小さい場合の負荷直線、直線eは負荷
抵抗が比較的大きい場合の負荷直線を示す。また、点o
は直線cの動作条件における媒体が無い場合の動作点、
点pは直線cの動作条件における媒体が有る場合の動作
点である。また点qは直線dの動作条件における媒体が
無い場合の動作点、点rは直線dの動作条件における媒
体が有る場合の動作点である。また点sは直線eの動作
条件における媒体が無い場合の動作点、点tは直線eの
動作条件における媒体が有る場合の動作点である。
【0006】なおVccは受光トランジスタのバイアス電
圧。Voff は負荷抵抗調整が完了し、且つ媒体の無い場
合のコレクタ−エミッタ間電圧である。この電圧は受光
トランジスタ14の飽和領域と不飽和領域との境界点の
電圧となる。またVonは負荷抵抗調整完了時でかつ媒体
が有る場合のコレクタ−エミッタ間電圧である。またV
o −p は直線cにおける媒体無しの場合と媒体有りの場
合との電位差、Vq −r は直線dにおける媒体無しの場
合と媒体有りの場合との電位差、Vs −t は直線eにお
ける媒体無しの場合と媒体有りの場合の電位差、Vs は
Voff に定数を加算した電圧値であって、媒体の有無を
判定するための閾値である。
【0007】上記のような特性を示す受光トランジスタ
を用いて、媒体の有無を効果的に検知するには、媒体無
しの場合の特性曲線aにおける受光トランジスタの動作
点が、飽和領域と不飽和領域との境界点、即ち、図3中
の点oと成るように負荷抵抗を調整すればよい。即ち、
媒体無しの場合の受光トランジスタ14の動作点が点o
にある場合には、媒体無しの時と媒体有りの時のコレク
タ−エミッタ間電圧の電位差はVo −p となる。一方、
負荷抵抗が比較的小さい場合、直線dに示すように、受
光トランジスタ14の動作点が飽和領域上の点qにな
る。この場合、媒体の有る場合と無い場合とのコレクタ
−エミッタ間電圧の電位差はVq −r となる。また、負
荷抵抗が比較的大きい場合には、受光トランジスタ14
の動作点が不飽和領域上の点sに移る。この場合、媒体
が有る場合と無い場合のコレクタ−エミッタ間電圧の電
位差はVs −t となる。上記Vq −r とVo −p とVs
−t を比較すると、Vo −p が最も大きい。従って、媒
体無しの場合の受光トランジスタ14の動作点を点oに
すれば、媒体の有無を最も高感度で検知することができ
る。
【0008】ここで、図2に示す従来の媒体検知装置の
動作を説明する。まず発光素子12が発光すると、受光
トランジスタ14がその光を受け、所定の出力電流を得
る。この出力電流は可変負荷抵抗13によって電圧変換
される。電圧読取回路15は、この電圧Vceを読み取
る。そしてその出力は制御部18に送り込まれる。制御
部18がマイクロプロセッサー等で構成される場合、電
圧読取回路15は、受光トランジスタ14の出力をデジ
タル値に変換して出力する回路となる。制御部18は媒
体なしの状態でこのような電圧を読み取り、記憶部17
に予め記憶されたVoff と比較する。そして、読み取ら
れたVceがVoff より大きかった場合、即ち図3の点q
の側に受光トランジスタ14の動作点が有ったような場
合には、負荷抵抗調整手段16に設定された値に適当な
抵抗値を加算し、負荷抵抗調整手段16に対し可変負荷
抵抗13の再設定を指示する。
【0009】負荷抵抗調整手段16は、これによって可
変負荷抵抗13の負荷抵抗切り換え信号を生成し、可変
負荷抵抗13のスイッチを作動させて抵抗値を調整す
る。以上の調整動作を、電圧読取回路15で読み取った
VceがVoff と等しくなるまで繰返し、受光トランジス
タ14の動作点が点oとなるようにする。一方、制御部
18は、電圧読取回路15で読み取ったVceがVoff よ
り小さかった場合、即ち動作点が点sの側にあるような
場合には、前回とは反対に負荷抵抗の値を適当量、低く
するよう負荷抵抗調整手段16に指示する。これに従っ
て負荷抵抗調整手段16は負荷抵抗切り換え信号を生成
し、可変負荷抵抗13の値を調整する。このようにし
て、先に説明したと同様に受光トランジスタ14の動作
点が点oになるように調整される。
【0010】上記調整の完了後、その負荷抵抗値は記憶
部17に記憶される。そして、実際に装置が媒体検知動
作を行う場合には、制御部18は記憶部17に格納され
た負荷抵抗値を設定するよう負荷抵抗調整手段16に指
示する。これによって、可変負荷抵抗13が最適値に設
定される。この時の負荷直線は、図3に示す直線cとな
り、媒体が無い場合の動作点はo、媒体有りの場合の動
作点は点pとなる。従って、媒体が有る場合の出力電圧
はVon、媒体が無い場合の出力電圧はVoff となり、こ
れが電圧読取回路15により検出される。制御部18は
この出力電圧を閾値Vs と比較し、出力電圧がVonの場
合媒体有り、出力電圧がVoff の場合媒体無しと判定す
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な受光トランジスタの特性は、そのばらつきや汚損によ
り比較的大きく変化する。図4に一般の受光トランジス
タの特性変動説明図を示す。図のグラフも、図3と同様
横軸にコレクタ−エミッタ間電圧Vceを取り、縦軸にコ
レクタ電流Ic を取ったものである。ここで、標準的な
特性の受光トランジスタは、図の特性曲線fに示すよう
な出力特性を示す。しかしながら、その特性のばらつき
により最大特性gから最小特性hまで各種の特性を示す
ものがある。また受光トランジスタが長期間使用されて
汚損されたような場合には、その出力特性が低下し直線
iあるいは直線jに示すようになる。
【0012】ここで、点vは曲線fにおける飽和領域と
不飽和領域との境界点、点wは曲線gにおける飽和領域
と不飽和領域との境界点、点xは曲線hにおける飽和領
域と不飽和領域との境界点、点yは曲線iにおける飽和
領域と不飽和領域との境界点、点zは曲線jにおける飽
和領域と不飽和領域との境界点を示している。またVof
f1は点vにおけるコレクタ−エミッタ間電圧Vce、Vof
f2は点wにおけるコレクタ−エミッタ間電圧Vce、Vof
f3は点xにおけるコレクタ−エミッタ間電圧Vce、Vof
f4は点yにおけるコレクタ−エミッタ間電圧Vce、Vof
f5は点zにおけるコレクタ−エミッタ間電圧Vceであ
る。
【0013】ここで、図2に示したような装置において
は、先に説明したように、標準的な特性である特性曲線
fにおける飽和領域と不飽和領域との境界点vでのコレ
クタ−エミッタ間電圧であるVoff1のところに、媒体が
無い場合の動作点が来るように自動調整される。即ち、
図2の記憶部17にはこの電圧Voff1に対応する負荷抵
抗値が記憶されている。従って、もし受光トランジスタ
のばらつきによって特性曲線がgである場合には、動作
点は不飽和領域になり、また受光トランジスタの特性曲
線がhの場合には動作点は飽和領域になる。従って、従
来装置では、それぞれの受光トランジスタの最適動作点
であるwやxの点からずれたところに動作点が設定され
る。さらに受光トランジスタが汚損等によって、特性が
変化すると、何れの場合にも動作点は不飽和領域にずれ
てしまう。
【0014】また、特性曲線i、jの受光トランジスタ
の場合、その動作点をそれぞれyzに選定した場合と比
較して、その検出感度が著しく低下してしまう。これは
媒体有無の誤検出につながる恐れもある。本発明は以上
の点に着目してなされたもので、上記のように受光トラ
ンジスタの出力特性にばらつきや汚損等に基づく変動が
あった場合においても、媒体の検知を最適な条件で行う
ことのできる媒体検知装置を提供することを目的とする
ものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、媒体の有無を
検知するための発光及び受光素子と、該受光素子の出力
電流を電圧変換するための可変負荷抵抗と、電圧変換さ
れた出力電圧を読み取る電圧読取回路と、可変負荷抵抗
の抵抗値を調整する負荷抵抗調整手段とを備え、出力電
圧の変化を判定して媒体の有無を検知する媒体検知装置
において、受光素子に光を受けた状態で負荷抵抗調整手
段を制御して可変負荷抵抗の抵抗値を変化させ、該変化
させた各抵抗値及び該抵抗値を変化させる毎の電圧読取
回路の出力電圧に基づいて受光素子に光を受けた状態で
各抵抗値に対応する出力電流を算出する出力特性算出手
段と、算出した出力電流の不飽和領域と飽和領域の境界
点を判定し、負荷抵抗調整手段を制御して該境界点に対
応する可変負荷抵抗の抵抗値を設定する境界点抵抗値設
定手段とを含むことを特徴とする。
【0016】
【作用】出力特性算出手段は、負荷抵抗調整手段を制御
して可変負荷抵抗の抵抗値を変化させ、各抵抗値と電圧
読取回路の出力電圧によって各抵抗値毎の出力電流を算
出する。 境界点抵抗値設定手段は、この算出した出力電
流の不飽和領域と飽和領域の境界点を判定し、負荷抵抗
調整手段を制御して可変負荷抵抗の抵抗値を境界点に対
応する値に設定する。 従って、受光素子の特性にばらつ
き等があっても常に上記境界点に対応する出力電圧を媒
体検出時の比較電圧として自動設定することができるの
で、媒体の有無を高感度で検知することができる。
【0017】以下、本発明を図の実施例を用いて詳細に
説明する。図1は本発明の媒体検知装置実施例を示すブ
ロック図である。図の装置には、発光素子ドライブ回路
1と、発光素子2と、可変負荷抵抗3と、受光トランジ
スタ4と、電圧読取回路5と、負荷抵抗調整手段6と、
記憶部7と、制御部8及び出力特性算出手段9が設けら
れている。発光素子ドライブ回路1は、発光素子2を発
光させるための電力を供給する回路で、図2に示した従
来装置と変わるところがない。受光トランジスタ4は、
発光素子2の光を受けてその出力を得るもので、可変負
荷抵抗3は受光トランジスタ4の出力電流を電圧変換す
るための抵抗である。この抵抗値は負荷抵抗調整手段6
により選択される構成となっている。また、電圧読取回
路5は、受光トランジスタ4の出力電圧を読み取り制御
部8に向け出力する回路である。これらの回路の構成等
も、先に図2で説明したものと変わるところはない。
【0018】また、記憶部7は、制御部8が調整を行
い、最終的に決定された負荷抵抗値を記憶するための記
憶素子から成り、電源が遮断されてもその内容が消滅し
ないようにバッテリー等によってバックアップされたも
のである。出力特性算出手段9は、本発明の装置におい
て新たに付け加えられたもので、制御部8から入力する
電圧読取回路5の出力電圧と、そのとき設定されている
可変負荷抵抗3の抵抗値を対応付けて受光トランジスタ
4の出力電流を算出する。制御部8は境界点抵抗値設定
手段として動作し、受光トランジスタ4の算出した出力
電流における不飽和領域と飽和領域との境界点を探索
し、最適動作点を得るように境界点に対応させて可変負
荷抵抗3の抵抗値を設定する。出力特性算出手段9及び
境界点抵抗値設定手段は、実際には制御部8の演算動作
を制御するプログラム及びその格納部等から構成され
る。なお、この実施例では、負荷抵抗調整手段6に設定
される調整データが、例えばディジタル値で“00”〜
“FF”の範囲になるようにされる。この場合ディジタ
ル値の変化“1”に対し100Ωとなるように段階を定
めると、可変負荷抵抗3の負荷抵抗値は0〜25.6K
Ωまでの値に調整されることになる。
【0019】図5に、本発明の装置で求める受光トラン
ジスタの出力特性曲線を示す。図の横軸はコレクタ−エ
ミッタ間電圧Vce、縦軸はコレクタ電流Ic である。ま
た曲線a、b、cはそれぞれ出力特性の異なる受光トラ
ンジスタの特性曲線である。また点oは曲線a、b及び
c上の動作点、点pは曲線a及びb上の動作点、点q、
r及びsは曲線a上の動作点、点t、u及びvは曲線b
上の動作点、点w、x及びyは曲線c上の動作点であ
る。また本発明の装置はこのような特性曲線を検知する
ために、受光トランジスタの出力電圧が一定の割合で変
化するように可変負荷抵抗を調整していく。即ち出力
特性を求める場合のコレクタ−エミッタ間電圧は、V1
、V2 、V3 、V4 、V5 というように、一定の値ず
つ段階的に電圧が増加して行くように負荷抵抗を選定し
ていく。図中V1 は、点oにおけるコレクタ−エミッタ
間電圧Vce、V2 は点w及びpにおけるコレクタ−エミ
ッタ間電圧Vce、V3 は点x、q及びtにおけるコレク
タ−エミッタ間電圧Vce、V4 は点y、r及びuにおけ
るコレクタ−エミッタ間電圧Vce、V5 は点s及びvに
おけるコレクタ−エミッタ間電圧Vceである。
【0020】以下、本発明の装置の動作をフローチャー
トを用いて順に説明する。図6は本発明の装置の負荷抵
抗設定手順フローチャートである。まず出力特性算出手
段9はステップS1において、パラメータnを0に選定
する。このパラメータnは、図5に示したV1 V2 ,…
V5 の添え字に対応する番号である。次に、ステップS
2においてパラメータnに“1”を加算する。即ち開始
の状態ではパラメータnが“1”に設定される。そし
て、ステップS3において電圧読取回路5の出力するコ
レクタ−エミッタ間電圧Vceを読み取る。その後ステッ
プS4において、電圧読取回路5の出力電圧が先に図5
において予め定めたV1 に等しいか否かを判断する。も
し出力電圧がV1 よりも大きければ負荷抵抗調整手段6
に出力する調整データRn を、“1”だけ減少させる
(ステップS5)。また、もし出力電圧の方が小さけれ
ば調整データRn を“1”だけ増加させる(ステップS
6)。こうして出力電圧がV1 に等しく成るように可変
負荷抵抗3の値を選定し、その時の調整データRn を出
力電圧Vn と対応付けて記憶部7に書き込む(ステップ
S7)。そして上記ステップS2からステップS7の動
作をパラメータnが“1”から“5”になるまで繰り返
す(ステップS8)。
【0021】図7に上記のような処理の結果得られた記
憶部格納データの説明図を示す。上記のような処理によ
り記憶部7のアドレスmからm+8には、それぞれV1
からV5 に対応させて負荷抵抗値Rn からR5 が格納さ
れる。ここで、出力特性算出手段9は、更に図7に格納
されたデータを読み取り、出力特性の算出を行う(ステ
ップS9)。即ち記憶部7中の格納データVn 、Rnか
ら、対応する出力電流Inを算出する。この算出は次の
式によって行うことができる。 In =(Vcc−Vn )/R 図8は、出力特性算出結果説明図である。図8におい
て、In +1−In は、VccがVn からVn +1に変化
した時のコレクタ電流Ic の変化量である。図8を見て
分かるように、このIn +1−Inはパラメータnが
“3”以降でほぼ一定値になっている。従って、境界点
抵抗値設定手段としての制御部8はパラメータn=3の
点、即ち、図5における点qが、この受光トランジスタ
4の出力電流Ic における不飽和領域と飽和領域との境
界点であると判断できる。
【0022】このような結果に基づいて、V3 を出力し
た場合の負荷抵抗R3 が最適な負荷抵抗値となり、これ
に対応する調整データが記憶部7に格納される(図6ス
テップS10)。受光トランジスタが図5に示す曲線b
やc のような特性を示した場合にも、同様の手順によっ
てそれぞれ最適動作点をpやoに選定することができ
る。従って、媒体検知時の出力電圧の差を大きく設定で
きるので、先に図3を用いて説明した通り、最適の感度
で媒体検出を行うことができる。本発明は以上の実施例
に限定されない。受光トランジスタ4は受光量に応じて
所定の出力電圧を得る各種の受光素子に置き換えて差し
支えない。また可変負荷抵抗3や電圧読取回路5、負荷
抵抗調整手段6、制御部8、出力特性算出手段9等の構
成は上記機能を有する同等の回路に置き換えて差し支え
なく、細分化しても1回路にまとめてもよい。さらに記
憶部17に格納する調整データの形式等は上記目的を達
成する他のものに自由に変更して差し支えない。
【0023】
【発明の効果】以上説明した、本発明の媒体検知装置に
よれば、受光素子の出力側に設けられた可変負荷抵抗を
変化させて、その出力電圧により受光素子の出力電流
求め、この出力電流の不飽和領域と飽和領域の境界点を
判定して媒体有無を検知する場合の最適動作点における
負荷抵抗値を設定するようにしたので、装置に取り付け
られた受光素子の特性のばらつきや汚損等に関わりな
く、最適感度で媒体の有無検出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の媒体検知装置実施例を示すブロック図
である。
【図2】従来の媒体検知装置一例を示すブロック図であ
る。
【図3】一般の受光素子の出力特性説明図である。
【図4】一般の受光素子の特性変動説明図である。
【図5】本発明の装置で求める出力特性曲線説明図であ
る。
【図6】本発明の装置の負荷抵抗設定手順フローチャー
トである。
【図7】記憶部格納データ説明図である。
【図8】出力特性算出結果説明図である。
【符号の説明】
1 発光素子ドライブ回路 2 発光素子 3 可変負荷抵抗 4 受光トランジスタ 5 電圧読取回路 6 負荷抵抗調整手段 7 記憶部 8 制御部 9 出力特性算出手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 媒体の有無を検知するための発光及び受
    光素子と、該受光素子の出力電流を電圧変換するための
    可変負荷抵抗と、前記電圧変換された出力電圧を読み取
    る電圧読取回路と、前記可変負荷抵抗の抵抗値を調整す
    る負荷抵抗調整手段とを備え、前記出力電圧の変化を判
    定して前記媒体の有無を検知する媒体検知装置におい
    て、 前記受光素子に光を受けた状態で前記負荷抵抗調整手段
    を制御して前記可変負荷抵抗の抵抗値を変化させ、該変
    化させた各抵抗値及び該抵抗値を変化させる毎の前記電
    圧読取回路の出力電圧に基づいて前記受光素子に光を受
    けた状態で各抵抗値に対応する出力電流を算出する出力
    特性算出手段と、 前記算出した出力電流の不飽和領域と飽和領域の境界点
    を判定し、前記負荷抵抗調整手段を制御して該境界点に
    対応する前記可変負荷抵抗の抵抗値を設定する境界点抵
    抗値設定手段とを含む ことを特徴とする媒体検知装置。
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