JP2631826B2 - 高濃度石炭・水スラリーの製造方法 - Google Patents

高濃度石炭・水スラリーの製造方法

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JP2631826B2 JP19246895A JP19246895A JP2631826B2 JP 2631826 B2 JP2631826 B2 JP 2631826B2 JP 19246895 A JP19246895 A JP 19246895A JP 19246895 A JP19246895 A JP 19246895A JP 2631826 B2 JP2631826 B2 JP 2631826B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石炭、水及び分散
剤を混合して高濃度石炭・水スラリーを製造する方法、
詳しくは、製品石炭・水スラリーのレオロジーの粘度指
数を一定範囲内に調整することにより、安定性、ストレ
ーナーや振動フルイ通過性、貯蔵タンクからの払い出し
性、ボイラでの噴霧性に優れた高濃度石炭・水スラリー
を低コストで製造する方法に関するものである。高濃度
石炭・水スラリーとは、微粉砕した石炭と水と若干の添
加剤とからなる石炭濃度60〜80重量%の混合物で、
脱水を行うことなくそのままボイラ等の燃焼装置で燃焼
可能な流体燃料のことである。
【0002】
【従来の技術】従来、特公平2−52957号公報に
は、湿式ボールミルから排出された石炭・水スラリーを
撹拌処理することによって、スラリーの降伏値を0.1
〜20dyne/cm2 に入るように調整して、安定化された
石炭・水スラリー(coal water mixtu
re、CWM)を製造する方法が記載されている。ま
た、特開昭59−182895号公報には、湿式ミル後
流で、高濃度石炭・水スラリーのみかけ粘度を測定し、
そのみかけ粘度により湿式ミル粉砕、混合時間を調整す
る高濃度石炭・水スラリーの製造方法が記載されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特公平2−52957
号公報記載の方法によって、CWMのレオロジーの粘度
指数もある程度調整可能であるが、撹拌処理によって調
整する場合には、所要動力が増大するとともに、調整可
能な範囲が小さくなる。また、特開昭59−18289
5号公報には、CWMの粘度指数については何も言及さ
れていない。石炭の炭種・炭質によっては製品CWMの
粘度指数が適切な範囲からかなり外れる場合もあり、撹
拌処理のみでは対応できない場合がある。なお、これま
での本発明者らの調査結果では、pH調整によってCWM
の粘度指数を調整するという技術的思想は見当たらなか
った。
【0004】湿式ボールミルから排出された石炭・水ス
ラリーを撹拌処理することによって、粘度低下、安定性
改善効果があることは、これまでに確認できていた。ま
た、石炭・水スラリーの粘度指数も撹拌処理による付与
エネルギーの大小によって、ある程度調整できることが
明らかになっている。しかし、撹拌処理条件によっての
み粘度指数を調整しようとする場合、撹拌機の撹拌速度
と処理量の変動範囲が比較的小さいために、適切な範囲
まで石炭・水スラリーの粘度指数を調整できない場合が
あった。また、粘度指数を下げる場合、撹拌機の回転数
を上げるなどの方法によって付与エネルギーが増大する
ため、製造動力原単位が大幅に増加するという欠点があ
った。
【0005】発明者らは以上の点に鑑み、CWMの粘度
指数の調整方法について鋭意検討した結果、pH調整を行
うこと、又は増粘用助剤を添加混合することが、粘度指
数調整に効果が大きいことを見い出した。本発明は、上
記の知見に基づきなされたもので、本発明の目的は、C
WMの粘度指数を効率的に調整することにより、製造動
力原単位を大幅に低減することができる、安定性、スト
レーナーや振動フルイの通過性、貯蔵タンクからの払い
出し性、ボイラでの噴霧性に優れた高濃度石炭・水スラ
リーの製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の高濃度石炭・水スラリーの製造方法は、
石炭、水及び分散剤の混合工程及び石炭の湿式粉砕工程
を含む高濃度石炭・水スラリーの製造方法において、pH
調整剤を添加混合して石炭・水スラリーのpHを調整する
ことにより、製品石炭・水スラリーのレオロジーの粘度
指数を0.6〜0.9、望ましくは0.7〜0.85の
範囲に調整することを特徴としている。製品石炭・水ス
ラリーのレオロジーの粘度指数が0.9を超える場合
は、アルカリ性のpH調整剤を添加して石炭・水スラリー
のpHを0.3〜2.5の範囲内で上昇させることによ
り、製品石炭・水スラリーのレオロジーの粘度指数を
0.6〜0.9、望ましくは0.7〜0.85の範囲に
調整する。また、製品石炭・水スラリーのレオロジーの
粘度指数が0.6未満の場合、酸性のpH調整剤を添加し
て石炭・水スラリーのpHを0.3〜1.0の範囲内で低
下させることにより、製品石炭・水スラリーのレオロジ
ーの粘度指数を0.6〜0.9、望ましくは0.7〜
0.85の範囲に調整する。
【0007】製品石炭・水スラリーの粘度指数は、つぎ
のように定義付けられる。すなわち、製品石炭・水スラ
リーのレオロジー特性は、共軸二重円筒型粘度計Rot
ovisco RV−20、センサーシステムMV−2
Pを用いて測定する。測定温度は25℃、測定プログラ
ムモードは静置時間3分、ずり速度上昇時間3分、ずり
速度保持時間3分、ずり速度下降時間3分及び最大ずり
速度150s -1の条件で測定する。得られるレオグラム
からずり速度降下時の100s -1でのみかけ粘度を読み
取り、これを代表粘度とする。そして、ずり速度上昇時
の曲線を指数則流体モデルの式τ=aDn で近似し、こ
の指数nを粘度指数とする。なお、τ:ずり応力、D:
ずり速度、a:定数である。
【0008】石炭・水スラリーの粘度指数が上記の範囲
未満の場合は、低ずり速度でのみかけ粘度が高くなり、
ストレーナーや振動ふるいの通過性が低下したり、ある
いは貯蔵タンクからの払い出し、ボイラでのバーナーか
らの噴霧が困難になる傾向があり、一方、上記の範囲を
超える場合は、低ずり速度でのみかけ粘度が低くなり、
沈降安定性が低下し、貯蔵時や輸送時に石炭粒子が沈降
して硬い沈降物層を形成しやすくなる。アルカリ性のpH
調整剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウ
ム、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸マグネシウ
ムなどを挙げることができる。また、酸性のpH調整剤と
しては、炭酸、塩酸、硫酸、酢酸、又はこれらの金属塩
などを挙げることができる。アルカリ性のpH調整剤を添
加して石炭・水スラリーのpHを0.3〜2.5の範囲内
で上昇させるに際し、この範囲未満の場合は、粘度指数
低下の効果がほとんど現れない傾向があり、一方、この
範囲を超える場合は、粘度指数が低下しすぎるとともに
混入するアルカリ金属、アルカリ金属土類元素の量が増
加し、スラリーを燃焼した際にスラッギングやファウリ
ングを引き起こす原因となる傾向がある。また、酸性の
pH調整剤を添加して石炭・水スラリーのpHを0.3〜
1.0の範囲内で低下させるに際し、この範囲未満の場
合は、粘度指数増大効果がほとんど現れない。一方、こ
の範囲を超える場合は、粘度指数が増大しすぎるととも
にスラリーが酸性となって、装置材料の腐食の原因とな
る。
【0009】また、本発明の高濃度石炭・水スラリーの
製造方法は、石炭、水及び分散剤の混合工程及び石炭の
湿式粉砕工程を含む高濃度石炭・水スラリーを製造方法
において、増粘用助剤を添加混合することにより、製品
石炭・水スラリーのレオロジーの粘度指数を0.6〜
0.9の範囲に調整することを特徴としている。増粘用
助剤としては、カルボキシメチルセルロース(CMC)
のアルカリ金属塩などの増粘剤、ザンサンガム、グアー
ガムなどの多糖類、カオリン、ベントナイト、モンモリ
ロナイト、アタパルジャイトクレーなどの粘土鉱物から
なる群より選ばれた少なくとも1種の物質を挙げること
ができる。これらの増粘用助剤は、pH調整剤と併用する
ことも可能である。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の高濃度石炭・水
スラリーの製造方法の一例を示すフローシートである。
原料石炭は粗粉砕機10で粗粉砕された後、水及び分散
剤とともに湿式ボールミルなどの高濃度湿式粉砕機12
に導入される。なお、高濃度とは、石炭濃度60〜80
重量%のことを言う。湿式粉砕機12から排出された石
炭・水スラリーは、振動ふるい、オートストレーナなど
の粗粒除去機14に導入されて粗粒が除去された後、ラ
インミキサーなどの撹拌混合機16で撹拌混合され、つ
いで、冷却器18で冷却されて製品石炭・水スラリー
(製品CWM)となる。
【0011】上記の構成は、一般的なCWMの製造工程
であるが、この構成において、湿式粉砕機12の入口、
粗粒除去機14と撹拌混合機16との間、又は/及び撹
拌混合機16に直接にpH調整剤を添加し、撹拌処理を行
いCWMの粘度指数を0.6〜0.9の範囲に調整す
る。粘度指数が0.9を超える場合には、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸ナトリ
ウム、炭酸マグネシウムなどのアルカリ性のpH調整剤を
添加し、pHを0.3〜2.5の範囲内で増大させて粘度
指数を0.6〜0.9の範囲に調整する。粘度指数が
0.6未満の場合は、炭酸、塩酸、硫酸、酢酸又はこれ
らの金属塩などの酸性のpH調整剤を添加し、pHを0.3
〜1.0の範囲内で低下させて粘度指数を0.6〜0.
9の範囲に調整する。pH調整剤を添加するとともに、湿
式粉砕機12又は/及び撹拌混合機16の回転数と処理
量を調整して付与エネルギーを変化させ、粘度指数を
0.6〜0.9の範囲に調整する。すなわち、粘度指数
を下げる場合は、撹拌回転数を上げ、粘度指数を上げる
場合は、撹拌回転数を下げる。pH調整剤以外に、増粘用
助剤としてCMCのアルカリ金属塩などの増粘剤、ザン
サンガム、グアーガムなどの多糖類又は/及びカオリン
やベントナイト、モンモリロナイト、アタパルジャイト
クレーなどの粘土鉱物を添加混合する方法も有効であ
る。この場合の添加位置は、pH調整剤の添加位置と同じ
である。勿論、pH調整剤と増粘用助剤とを同時に添加す
ることも可能である。
【0012】
【実施例】
実施例1 表1に示す性状の石炭(オーストラリア産、マウントソ
ーレ炭)、水及びポリスチレンスルホン酸系分散剤(東
ソー株式会社製、ポリナスPS−1)を湿式ボールミル
に入れて湿式粉砕を行い、表2に示す条件で高濃度石炭
・水スラリー製造し、さらに、高速撹拌機で5000rp
m 、10分間撹拌処理した。すなわち、供試炭を粗粉砕
し、3.0mm以下が約95%の粒度に調整した後、これ
をドライベースで3kg秤取し、所定のスラリー濃度及び
添加率となるよう水及び分散剤を加え、内径300mm、
長さ300mmの回分式ボールミルに投入した。続いて調
製スラリーの粒度が200メッシュ通過81±2%の範
囲に入るよう粉砕を行った。粉砕後のスラリーを所定の
サンプル容器に360g 秤取し、撹拌機(特殊機化工業
製T.KオートホモミキサーM型)により5000rpm
にて10分間混練処理してCWMサンプルとした。この
場合、後述のように分散剤添加時にpH調整剤を添加した
CWMサンプル、及びpH調整剤を添加しないCWMサン
プルを調製した。
【0013】
【表1】
【0014】
【表2】
【0015】上記の方法によってスラリーを製造する際
に、pH調整を行わない場合にはスラリーのpHが7.5で
スラリーの粘度指数が0.95であった。そこで、pH調
整剤として水酸化ナトリウム8規定水溶液を用い、ボー
ルミルに原料を投入する際に添加した。得られた各種ス
ラリーのうち、代表粘度が0.9±0.1Pa・s の範囲
のスラリーのpHと粘度指数との関係を図2に示す。pH調
整を行いpHを8以上に調整したものは、粘度指数が0.
6〜0.9の適切な範囲に入った。
【0016】本実施例におけるCWMの分析方法及びレ
オロジーの測定方法について説明する。CWM品質はC
CUJ(財団法人石炭利用総合センター、Center
for Coal Utilization,Jap
an)統一法に準じて測定した。すなわち、石炭濃度は
JIS M8811の全水分測定法に準拠し、CWMサ
ンプルを107℃で恒量乾燥した残量のサンプルに対す
る質量%で表示した。粒度分布はCWMサンプルを約5
0g 秤取し、水で希釈し、JIS K 0069に準じ
て標準ふるいを用い湿式ふるい分け法で測定した。レオ
ロジー特性は共軸二重円筒型粘度計Rotovisco
RV−20、センサーシステムMV−2Pを用いて測
定した。測定温度は25℃、測定プログラムモードは静
置時間3分、ずり速度上昇時間3分、ずり速度保持時間
3分、ずり速度下降時間3分および最大ずり速度150
s -1の条件で測定した。得られたレオグラムからずり速
度降下時の100s -1でのみかけ粘度を読み取り、これ
を代表粘度とした。そして、ずり速度上昇時の曲線を指
数則流体モデルの式τ=aDn で近似し、この指数nを
粘度指数とした。なお、τ:ずり応力、D:ずり速度、
a:定数である。レオグラムの一例を図5に示す。
【0017】実施例2 表3に示す性状の石炭(オーストラリア産、レミントン
炭)、水及びポリスチレンスルホン酸系分散剤(東ソー
株式会社製、ポリナスPS−1)を湿式ボールミルに入
れて湿式粉砕を行い、表4に示す条件で高濃度石炭・水
スラリー製造し、さらに、高速撹拌機で5000rpm 、
10分間撹拌処理した。なお、詳細なCWMサンプル調
製方法は、実施例1の場合と同様である。
【0018】
【表3】
【0019】
【表4】
【0020】上記の方法によってスラリーを製造する際
に、pH調整を行わない場合にはスラリーのpHが4.9で
スラリーの粘度指数が0.9〜0.95であった。そこ
で、pH調整剤として水酸化ナトリウム8規定水溶液を用
い、ボールミルに原料を投入する際に添加した。得られ
た各種スラリーのうち、代表粘度が1.0±0.1Pa・
s の範囲のスラリーのpHと粘度指数との関係を図3に示
す。pH調整を行いpHを7以上に調整したものは、粘度指
数が0.6〜0.9の適切な範囲に入った。
【0021】実施例3 表5に示す性状の石炭(オーストラリア産、ワークワー
ス炭)、水及びポリスチレンスルホン酸系分散剤(東ソ
ー株式会社製、ポリナスPS−1)を湿式ボールミルに
入れて湿式粉砕を行い、表6に示す条件で高濃度石炭水
スラリー製造し、さらに高速撹拌機で5000rpm 、1
0分間撹拌処理した。上記によってスラリーを製造する
際に、pH調整を行わない場合にはスラリーのpHが8.2
でスラリーの粘度指数が0.54であった。そこでpH調
整剤として炭酸ナトリウム水溶液を用い、ミルに原料を
投入する際に添加した。得られた各種スラリーのうち、
代表粘度が1.0±0.1Pa・s の範囲のスラリーのpH
と粘度指数との関係を図4に示す。pH調整を行いpHを
7.9以下に調整したものは、粘度指数が0.6〜0.
9の適切な範囲に入った。
【0022】
【表5】
【0023】
【表6】
【0024】実施例4 表1に示す性状の石炭、水及びポリスチレンスルホン酸
系分散剤(東ソー株式会社製、ポリナスPS−1)を湿
式ボールミルに入れて湿式粉砕を行い、表7に示す条件
で高濃度石炭・水スラリー製造し、さらに、高速撹拌機
で5000rpm、10分間撹拌処理した。なお、詳細な
CWMサンプル調製方法は、実施例1の場合と同様であ
る。
【0025】
【表7】
【0026】上記方法によってスラリーを製造する際
に、CMCのアルカリ金属塩無添加の場合にはスラリー
の粘度指数が0.96であった。一方、増粘用助剤とし
てCMCのアルカリ金属塩又はベントナイトを用い、ボ
ールミルに原料を投入する際に添加した場合には、表8
に示すように、スラリーの粘度指数が0.75〜0.8
6となった。
【0027】
【表8】
【0028】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で、つぎのような効果を奏する。 (1) pH調整剤の添加、又は増粘用助剤の添加によ
り、製品高濃度石炭・水スラリーの粘度指数を容易に調
整することができ、撹拌回転数を上げるなどの方法によ
り付与エネルギーを増大させて粘度指数を調整する場合
に比べて、製品石炭・水スラリーの製造動力原単位を大
幅に低減させることができる。 (2) 製品高濃度石炭・水スラリーの粘度指数を確実
に一定範囲内に調整することができ、安定性、ストレー
ナーや振動フルイの通過性、貯蔵タンクからの払い出し
性、ボイラでの噴霧性に優れた石炭・水スラリーを容易
に、かつ、安価に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高濃度石炭・水スラリーの製造方法の
一例を示す系統図である。
【図2】実施例1における結果を示し、製品CWMのpH
と粘度指数との関係を示すグラフである。
【図3】実施例2における結果を示し、製品CWMのpH
と粘度指数との関係を示すグラフである。
【図4】実施例3における結果を示し、製品CWMのpH
と粘度指数との関係を示すグラフである。
【図5】CWMのレオロジー特性を示し、ずり速度とみ
かけ粘度との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
10 粗粉砕機 12 湿式粉砕機 14 粗粒除去機 16 撹拌混合機 18 冷却器

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石炭、水及び分散剤の混合工程及び石炭
    の湿式粉砕工程を含む高濃度石炭・水スラリーの製造方
    法において、pH調整剤を添加混合して石炭・水スラリー
    のpHを調整することにより、製品石炭・水スラリーのレ
    オロジーの粘度指数を0.6〜0.9の範囲に調整する
    ことを特徴とする高濃度石炭・水スラリーの製造方法。
  2. 【請求項2】 石炭、水及び分散剤の混合工程及び石炭
    の湿式粉砕工程を含む高濃度石炭・水スラリーの製造方
    法において、製品石炭・水スラリーのレオロジーの粘度
    指数が0.9を超える場合、アルカリ性のpH調整剤を添
    加して石炭・水スラリーのpHを0.3〜2.5の範囲内
    で上昇させることにより、製品石炭・水スラリーのレオ
    ロジーの粘度指数を0.6〜0.9の範囲に調整するこ
    とを特徴とする高濃度石炭・水スラリーの製造方法。
  3. 【請求項3】 石炭、水及び分散剤の混合工程及び石炭
    の湿式粉砕工程を含む高濃度石炭・水スラリーの製造方
    法において、製品石炭・水スラリーのレオロジーの粘度
    指数が0.6未満の場合、酸性のpH調整剤を添加して石
    炭・水スラリーのpHを0.3〜1.0の範囲内で低下さ
    せることにより、製品石炭・水スラリーのレオロジーの
    粘度指数を0.6〜0.9の範囲に調整することを特徴
    とする高濃度石炭・水スラリーの製造方法。
  4. 【請求項4】 石炭、水及び分散剤の混合工程及び石炭
    の湿式粉砕工程を含む高濃度石炭・水スラリーの製造方
    法において、増粘用助剤を添加混合することにより、製
    品石炭・水スラリーのレオロジーの粘度指数を0.6〜
    0.9の範囲に調整することを特徴とする高濃度石炭・
    水スラリーの製造方法。
  5. 【請求項5】 増粘用助剤が、カルボキシメチルセルロ
    ースのアルカリ金属塩、ザンサンガム、グアーガム、ベ
    ントナイト、カオリン、モンモリロナイト、アタパルジ
    ャイトクレーからなる群より選ばれた少なくとも1種の
    物質である請求項4記載の高濃度石炭・水スラリーの製
    造方法。
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