JP2631139B2 - 1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン誘導体 - Google Patents
1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン誘導体Info
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、血小板凝集抑制、抗炎症などの作用を有す
る、医薬品として有用な新規1H−ピラゾロ〔3,4−b〕
ピラジン誘導体に関する。
る、医薬品として有用な新規1H−ピラゾロ〔3,4−b〕
ピラジン誘導体に関する。
(従来の技術) 血小板凝集抑制剤は、現在臨床で広範に用いられ、例
えば心筋梗塞、脳梗塞等の症状の治療や予防に有用性が
認められている。血小板凝集抑制剤を抗血栓薬として用
いる場合には、経口投与が可能であり、しかも長期にわ
たり服用するために、毒性が低く、副作用の発現が低い
ことが要求される。しかし、この様な諸要求を満足する
薬剤は極めて少なく、臨床における要求に十分に応える
ものではなかった。
えば心筋梗塞、脳梗塞等の症状の治療や予防に有用性が
認められている。血小板凝集抑制剤を抗血栓薬として用
いる場合には、経口投与が可能であり、しかも長期にわ
たり服用するために、毒性が低く、副作用の発現が低い
ことが要求される。しかし、この様な諸要求を満足する
薬剤は極めて少なく、臨床における要求に十分に応える
ものではなかった。
本発明者は、従来抗炎症剤、精神安定剤(例えば、米
国特許第3,957,782号明細書参照)、抗腫瘍作用(例え
ば、特開昭63−17882号広報参照)等を示す薬剤の基本
骨格であるピラゾロ〔3,4−b〕ピラジンを有する化合
物を種々合成し、鋭意研究を行なっているうちに、前記
式(I)で示される1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン
誘導体が抗炎症作用の他に、強力な血小板凝集阻害活性
を有し、かつ毒性が低いことを見出し、本発明を完成す
るに至った。
国特許第3,957,782号明細書参照)、抗腫瘍作用(例え
ば、特開昭63−17882号広報参照)等を示す薬剤の基本
骨格であるピラゾロ〔3,4−b〕ピラジンを有する化合
物を種々合成し、鋭意研究を行なっているうちに、前記
式(I)で示される1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン
誘導体が抗炎症作用の他に、強力な血小板凝集阻害活性
を有し、かつ毒性が低いことを見出し、本発明を完成す
るに至った。
(発明が解決しようとする課題) 従って、本発明の目的は、血小板凝集抑制、抗炎症作
用を有する新規な1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン誘
導体を提供することである。
用を有する新規な1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン誘
導体を提供することである。
(課題を解決するための手段) 本発明は一般式(I) 〔式中R1は水素原子、ビニル基または−CH2CH2R4基(こ
こでR4は水酸基、アセチルオキシ基、サクシニルオキシ
基またはハロゲン原子)を示し、R2、R3はそれぞれ水素
原子、ハロゲン原子、低級アルキル基または低級アルコ
キシ基を示す。〕 を有する1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン誘導体及
び、該化合物を有効成分とする血小板凝集阻害剤、抗炎
症剤を提供するものである。
こでR4は水酸基、アセチルオキシ基、サクシニルオキシ
基またはハロゲン原子)を示し、R2、R3はそれぞれ水素
原子、ハロゲン原子、低級アルキル基または低級アルコ
キシ基を示す。〕 を有する1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン誘導体及
び、該化合物を有効成分とする血小板凝集阻害剤、抗炎
症剤を提供するものである。
本発明によれば前記式(I)で示される新規な1H−ピ
ラゾロ〔3,4−b〕ピラジン誘導体が提供されるが、該
化合物は抗炎症作用、及び血小板凝集抑制作用等を併せ
持つばかりでなく、安全性も高いので、医薬品としてき
わめて有用である。
ラゾロ〔3,4−b〕ピラジン誘導体が提供されるが、該
化合物は抗炎症作用、及び血小板凝集抑制作用等を併せ
持つばかりでなく、安全性も高いので、医薬品としてき
わめて有用である。
前記式(I)において、R1は水素原子、ビニル基また
は−CH2CH2R4(R4は水酸基、アセチルオキシ基、サクシ
ニルオキシ基、ハロゲン原子(例えば塩素、臭素))を
示し、R2、R3はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子(例え
ば塩素、臭素、弗素)、低級アルキル基(−CnH
2n+1(例えばn=1〜4))、低級アルコキシ基(−OC
nH2n+1(例えばn=1〜4))を示す。ここで、R2及び
R3が同じものが好ましい。
は−CH2CH2R4(R4は水酸基、アセチルオキシ基、サクシ
ニルオキシ基、ハロゲン原子(例えば塩素、臭素))を
示し、R2、R3はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子(例え
ば塩素、臭素、弗素)、低級アルキル基(−CnH
2n+1(例えばn=1〜4))、低級アルコキシ基(−OC
nH2n+1(例えばn=1〜4))を示す。ここで、R2及び
R3が同じものが好ましい。
本発明の化合物の具体例として、次の化合物を挙げる
ことができる。
ことができる。
5,6−ビス(p−クロロフェニル)−1H−ピラゾロ〔3,4
−b〕ピラジン 1−ビニル−5,6−ビス(p−クロロフェニル)−1H−
ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン 1−(2−ヒドロキシエチル)−5,6−ビス(p−クロ
ロフェニル)−1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン 5,6−ビス(p−フルオロフェニル)−1H−ピラゾロ
〔3,4−b〕ピラジン 1−ビニル−5,6−ビス(p−フルオロフェニル)−1H
−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン 1−(2−ヒドロキシエチル)−5,6−ビス(p−フル
オロフェニル)−1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン 5,6−ビス(p−メチルフェニル)−1H−ピラゾロ〔3,4
−b〕ピラジン 1−ビニル−5,6−ビス(p−メチルフェニル)−1H−
ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン 1−(2−ヒドロキシエチル)−5,6−ビス(p−メチ
ルフェニル)−1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン 5,6−ビス(p−エチルフェニル)−1H−ピラゾロ〔3,4
−b〕ピラジン 1−ビニル−5,6−ビス(p−エチルフェニル)−1H−
ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン 1−(2−ヒドロキシエチル)−5,6−ビス(p−エチ
ルフェニル)−1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン 5,6−ビス(p−ブチルフェニル)−1H−ピラゾロ〔3,4
−b〕ピラジン 1−ビニル−5,6−ビス(p−ブチルフェニル)−1H−
ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン 1−(2−ヒドロキシエチル)−5,6−ビス(p−ブチ
ルフェニル)−1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン 5,6−ビス(p−メトキシフェニル)−1H−ピラゾロ
〔3,4−b〕ピラジン 1−ビニル−5,6−ビス(p−メトキシフェニル)−1H
−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン 1−(2−ヒドロキシエチル)−5,6−ビス(p−メト
キシフェニル)−1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン 1−(2−クロロエチル)−5,6−ビス(p−メトキシ
フェニル)−1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン 1−(2−アセトキシエチル)−5,6−ビス(p−メト
キシフェニル)−1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン 1−(2−サクシニルオキシエチル)−5,6−ビス(p
−メトキシフェニル)−1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラ
ジン 5,6−ビス(p−エトキシフェニル)−1H−ピラゾロ
〔3,4−b〕ピラジン 1−ビニル−5,6−ビス(p−エトキシフェニル)−1H
−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン 1−(2−ヒドロキシエチル)−5,6−ビス(p−エト
キシフェニル)−1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン 1−(2−クロロエチル)−5,6−ビス(p−エトキシ
フェニル)−1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン 1−(2−アセトキシエチル)−5,6−ビス(p−エト
キシフェニル)−1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン 1−(2−サクシニルオキシエチル)−5,6−ビス(p
−エトキシフェニル)−1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラ
ジン 5,6−ビス(p−プロポキシフェニル)−1H−ピラゾロ
〔3,4−b〕ピラジン 1−ビニル−5,6−ビス(p−プロポキシフェニル)−1
H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン 1−(2−ヒドロキシエチル)−5,6−ビス(p−プロ
ポキシフェニル)−1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン 1−(2−クロロエチル)−5,6−ビス(p−プロポキ
シフェニル)−1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン 1−(2−アセトキシエチル)−5,6−ビス(p−プロ
ポキシフェニル)−1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン 1−(2−サクシニルオキシエチル)−5,6−ビス(p
−プロポキシフェニル)−1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピ
ラジン これら本発明の化合物を製造するには、例えば以下の
方法に従って製造すればよい。
−b〕ピラジン 1−ビニル−5,6−ビス(p−クロロフェニル)−1H−
ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン 1−(2−ヒドロキシエチル)−5,6−ビス(p−クロ
ロフェニル)−1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン 5,6−ビス(p−フルオロフェニル)−1H−ピラゾロ
〔3,4−b〕ピラジン 1−ビニル−5,6−ビス(p−フルオロフェニル)−1H
−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン 1−(2−ヒドロキシエチル)−5,6−ビス(p−フル
オロフェニル)−1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン 5,6−ビス(p−メチルフェニル)−1H−ピラゾロ〔3,4
−b〕ピラジン 1−ビニル−5,6−ビス(p−メチルフェニル)−1H−
ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン 1−(2−ヒドロキシエチル)−5,6−ビス(p−メチ
ルフェニル)−1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン 5,6−ビス(p−エチルフェニル)−1H−ピラゾロ〔3,4
−b〕ピラジン 1−ビニル−5,6−ビス(p−エチルフェニル)−1H−
ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン 1−(2−ヒドロキシエチル)−5,6−ビス(p−エチ
ルフェニル)−1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン 5,6−ビス(p−ブチルフェニル)−1H−ピラゾロ〔3,4
−b〕ピラジン 1−ビニル−5,6−ビス(p−ブチルフェニル)−1H−
ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン 1−(2−ヒドロキシエチル)−5,6−ビス(p−ブチ
ルフェニル)−1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン 5,6−ビス(p−メトキシフェニル)−1H−ピラゾロ
〔3,4−b〕ピラジン 1−ビニル−5,6−ビス(p−メトキシフェニル)−1H
−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン 1−(2−ヒドロキシエチル)−5,6−ビス(p−メト
キシフェニル)−1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン 1−(2−クロロエチル)−5,6−ビス(p−メトキシ
フェニル)−1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン 1−(2−アセトキシエチル)−5,6−ビス(p−メト
キシフェニル)−1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン 1−(2−サクシニルオキシエチル)−5,6−ビス(p
−メトキシフェニル)−1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラ
ジン 5,6−ビス(p−エトキシフェニル)−1H−ピラゾロ
〔3,4−b〕ピラジン 1−ビニル−5,6−ビス(p−エトキシフェニル)−1H
−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン 1−(2−ヒドロキシエチル)−5,6−ビス(p−エト
キシフェニル)−1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン 1−(2−クロロエチル)−5,6−ビス(p−エトキシ
フェニル)−1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン 1−(2−アセトキシエチル)−5,6−ビス(p−エト
キシフェニル)−1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン 1−(2−サクシニルオキシエチル)−5,6−ビス(p
−エトキシフェニル)−1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラ
ジン 5,6−ビス(p−プロポキシフェニル)−1H−ピラゾロ
〔3,4−b〕ピラジン 1−ビニル−5,6−ビス(p−プロポキシフェニル)−1
H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン 1−(2−ヒドロキシエチル)−5,6−ビス(p−プロ
ポキシフェニル)−1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン 1−(2−クロロエチル)−5,6−ビス(p−プロポキ
シフェニル)−1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン 1−(2−アセトキシエチル)−5,6−ビス(p−プロ
ポキシフェニル)−1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン 1−(2−サクシニルオキシエチル)−5,6−ビス(p
−プロポキシフェニル)−1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピ
ラジン これら本発明の化合物を製造するには、例えば以下の
方法に従って製造すればよい。
1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ピラゾロ〔3,4
−b〕ピラジン誘導体は、5−アミノ−1−(2−ヒド
ロキシエチル)−4−ニトロソ−ピラゾール塩酸塩をパ
ラジウム炭素等を用いて接触還元した後、触媒を除去
し、次にメタノールあるいはエタノール中でベンジル誘
導体と加熱することによって製造することができる。
−b〕ピラジン誘導体は、5−アミノ−1−(2−ヒド
ロキシエチル)−4−ニトロソ−ピラゾール塩酸塩をパ
ラジウム炭素等を用いて接触還元した後、触媒を除去
し、次にメタノールあるいはエタノール中でベンジル誘
導体と加熱することによって製造することができる。
1−(2−アシルオキシエチル)−1H−ピラゾロ〔3,
4−b〕ピラジン誘導体は上記1−(2−ヒドロキシエ
チル)−1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン誘導体を適
当な酸無水物等と反応させることにより製造することが
できる。
4−b〕ピラジン誘導体は上記1−(2−ヒドロキシエ
チル)−1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン誘導体を適
当な酸無水物等と反応させることにより製造することが
できる。
1−(ハロゲノエチル)−1H−ピラゾロ〔3,4−b〕
ピラジン誘導体は上記1−(2−ヒドロキシエチル)−
1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン誘導体をピリジン存
在下に塩化チオニル等と反応させることにより製造する
ことができる。
ピラジン誘導体は上記1−(2−ヒドロキシエチル)−
1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン誘導体をピリジン存
在下に塩化チオニル等と反応させることにより製造する
ことができる。
1−ビニル−1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン誘導
体は上記1−(2−ハロゲノエチル)−1H−ピラゾロ
〔3,4−b〕ピラジン誘導体にエトキシド等を作用させ
ることで製造することができる。
体は上記1−(2−ハロゲノエチル)−1H−ピラゾロ
〔3,4−b〕ピラジン誘導体にエトキシド等を作用させ
ることで製造することができる。
1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン誘導体は上記1−
ビニル−1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン誘導体に過
酸を作用させるか、硫酸、あるいは塩酸を作用させるこ
とによって製造することができる。
ビニル−1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン誘導体に過
酸を作用させるか、硫酸、あるいは塩酸を作用させるこ
とによって製造することができる。
ここで過酸 としては、メタクロル過安息香酸を好適に用いることが
できる。
できる。
本発明の化合物は、ヒトおよび動物に対して、優れた
血小板凝集抑制、抗炎症作用を示し、かつ毒性は極めて
低く、安全域が高い。
血小板凝集抑制、抗炎症作用を示し、かつ毒性は極めて
低く、安全域が高い。
したがって、本発明の1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラ
ジン誘導体は、ヒトおよび動物に対して血小板血栓に基
づく虚血性循環器障害、疼痛、炎症性疾患、リウマチ性
慢性疾患などの治療に有用である。また、抗炎症剤とし
てばかりでなく、解熱、鎮痛剤として用いることも可能
である。
ジン誘導体は、ヒトおよび動物に対して血小板血栓に基
づく虚血性循環器障害、疼痛、炎症性疾患、リウマチ性
慢性疾患などの治療に有用である。また、抗炎症剤とし
てばかりでなく、解熱、鎮痛剤として用いることも可能
である。
本発明の化合物は、投与にあたり、経口的にも非経口
的にも投与することができる。経口の場合、それ自体あ
るいは医薬上許容されうる担体、賦形剤、希釈剤などと
混合し、散剤、顆粒剤、錠剤、カプセル、トローチ、シ
ロップ剤等として適宜用いることができる。非経口の場
合には、注射剤または坐剤、クリーム状軟膏剤、パック
剤、ゲル剤等として使用することもできる。
的にも投与することができる。経口の場合、それ自体あ
るいは医薬上許容されうる担体、賦形剤、希釈剤などと
混合し、散剤、顆粒剤、錠剤、カプセル、トローチ、シ
ロップ剤等として適宜用いることができる。非経口の場
合には、注射剤または坐剤、クリーム状軟膏剤、パック
剤、ゲル剤等として使用することもできる。
投与量は、投与方法、患者の年令、体重、症状、治療
目的等により決定されるが、投与量は一般に成人1日量
10〜3000mgが望ましい。
目的等により決定されるが、投与量は一般に成人1日量
10〜3000mgが望ましい。
本発明の化合物は、マウスに2000mg/kgの経口投与を
行っても何ら毒性の微候はみられず、安全性が高い薬剤
であることが明らかである。
行っても何ら毒性の微候はみられず、安全性が高い薬剤
であることが明らかである。
(発明の効果) 本発明により、血小板凝集抑制作用のみならず、抗炎
症作用を有する新規1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン
誘導体を提供することができた。
症作用を有する新規1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン
誘導体を提供することができた。
以下に本発明を実施例によりさらに詳細に説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されることはない。
が、本発明はこれらの実施例に限定されることはない。
(実施例) 実施例1 5−アミノ−4−ニトロソ−1−(2−ヒドロキシエ
チル)ピラゾール0.5gをメタノール20mlに溶解し、パラ
ジウム炭素0.05gを加えて接触還元を行なった後、触媒
を除去し、これに4,4′−ジメトキシベンジル0.70gを加
え、加熱還流下に1時間反応させた。反応後、メタノー
ルを留去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに付
し、クロロホルム溶出画分より1−(2−ヒドロキシエ
チル)−5,6−ビス(p−メトキシフェニル)−1H−ピ
ラゾロ〔3,4−b〕ピラジン(融点153〜155℃)0.82g
(収率84%)を得た。
チル)ピラゾール0.5gをメタノール20mlに溶解し、パラ
ジウム炭素0.05gを加えて接触還元を行なった後、触媒
を除去し、これに4,4′−ジメトキシベンジル0.70gを加
え、加熱還流下に1時間反応させた。反応後、メタノー
ルを留去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに付
し、クロロホルム溶出画分より1−(2−ヒドロキシエ
チル)−5,6−ビス(p−メトキシフェニル)−1H−ピ
ラゾロ〔3,4−b〕ピラジン(融点153〜155℃)0.82g
(収率84%)を得た。
実施例2 ベンジル0.55gを用い実施例1と同様に反応させ、処
理することにより1−(2−ヒドロキシエチル)−5,6
−ジフェニル−1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン(融
点144〜146℃)0.7g(収率85%)を得た。
理することにより1−(2−ヒドロキシエチル)−5,6
−ジフェニル−1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン(融
点144〜146℃)0.7g(収率85%)を得た。
実施例3 1−(2−ヒドロキシエチル)−5,6−ビス(p−メ
トキシフェニル)−1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン
0.27gをベンゼン30mlに溶解し、これに無水コハク酸0.1
1gと炭酸カリウム0.1gを加え、加熱還流下に1時間反応
させた。ベンゼンを留去し、水を加えてクロロホルムに
て抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、クロロホルム
を留去することにより、1−(2−サクシニルオキシエ
チル)−5,6−ビス(p−メトキシフェニル)−1H−ピ
ラゾロ〔3,4−b〕ピラジン(融点78〜81℃)0.33g(収
率97%)を得た。
トキシフェニル)−1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン
0.27gをベンゼン30mlに溶解し、これに無水コハク酸0.1
1gと炭酸カリウム0.1gを加え、加熱還流下に1時間反応
させた。ベンゼンを留去し、水を加えてクロロホルムに
て抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、クロロホルム
を留去することにより、1−(2−サクシニルオキシエ
チル)−5,6−ビス(p−メトキシフェニル)−1H−ピ
ラゾロ〔3,4−b〕ピラジン(融点78〜81℃)0.33g(収
率97%)を得た。
実施例4 4,4′−ジメチルベンジル0.62gを用い、実施例1と同
様に反応させることにより、1−(2−ヒドロキシエチ
ル)−5,6−ビス−(p−メチルフェニル)−1H−ピラ
ゾロ〔3,4−b〕ピラジン(融点134.5〜136.5℃)0.84g
(収率94%)を得た。
様に反応させることにより、1−(2−ヒドロキシエチ
ル)−5,6−ビス−(p−メチルフェニル)−1H−ピラ
ゾロ〔3,4−b〕ピラジン(融点134.5〜136.5℃)0.84g
(収率94%)を得た。
なお、第1表に実施例1〜4で得られた本発明の化合
物の性状およびこれらの化合物のIR、NMRによる分析結
果を示す。
物の性状およびこれらの化合物のIR、NMRによる分析結
果を示す。
実施例5 本発明化合物を用いて、血小板凝集抑制試験を行なっ
た。健康成人男子の正腕正中静脈より採取した血液9容
を3.2%(w/v)クエン酸ナトリウムと混和し、1000r.p.
m.で10分間遠心分離することにより、PRP(Platelet Ri
ch Plasma)を調製した。上清採取後の残渣を、さらに3
000r.p.m.で15分間遠心分離し、PPP(Platelet Poor Pl
asma)を得た。
た。健康成人男子の正腕正中静脈より採取した血液9容
を3.2%(w/v)クエン酸ナトリウムと混和し、1000r.p.
m.で10分間遠心分離することにより、PRP(Platelet Ri
ch Plasma)を調製した。上清採取後の残渣を、さらに3
000r.p.m.で15分間遠心分離し、PPP(Platelet Poor Pl
asma)を得た。
PRP465μと検体溶液10μとの混合物を、37℃で2
分間攪拌後、凝集剤としてアラキドン酸溶液(最終濃度
1mM)又はコラーゲン溶液(最終濃度10μg/ml)25μ
を加えて、血小板凝集を惹起させた。
分間攪拌後、凝集剤としてアラキドン酸溶液(最終濃度
1mM)又はコラーゲン溶液(最終濃度10μg/ml)25μ
を加えて、血小板凝集を惹起させた。
血小板凝集能の測定方法は、ボーンの方法(ネイチャ
ー、第194巻、第927−9頁、1962年)に従い、実施例1
及び3の化合物の血小板凝集抑制能を測定した。血小板
凝集抑制作用は、凝集剤で誘起される血小板の凝集を50
%抑制する濃度で示した。結果を第2表に示す。
ー、第194巻、第927−9頁、1962年)に従い、実施例1
及び3の化合物の血小板凝集抑制能を測定した。血小板
凝集抑制作用は、凝集剤で誘起される血小板の凝集を50
%抑制する濃度で示した。結果を第2表に示す。
尚、比較例としてアスピリンを用いた結果を示した。
実施例6 マウス肺血栓塞栓死に対する抑制試験を行なった。実
施例1〜3の化合物を2%アラビアゴム懸濁液として、
1群8〜9匹の一晩絶食させたddy系マウス(雄性、5
週令、体重20g前後)に100mg/kg(0.2ml/10g体重)経口
投与した。1時間後にアラキドン酸(Sigma社)60mg/kg
を尾静脈より投与し、静注後10分以内に死亡するか否か
を観察した。尚、対照としては、2%アラビアゴムのみ
を経口投与したものを用いた。
施例1〜3の化合物を2%アラビアゴム懸濁液として、
1群8〜9匹の一晩絶食させたddy系マウス(雄性、5
週令、体重20g前後)に100mg/kg(0.2ml/10g体重)経口
投与した。1時間後にアラキドン酸(Sigma社)60mg/kg
を尾静脈より投与し、静注後10分以内に死亡するか否か
を観察した。尚、対照としては、2%アラビアゴムのみ
を経口投与したものを用いた。
結果を第3表に示す。
実施例7 カラゲニン浮腫法による抗炎症試験を行なった。ウイ
ンターら(Winter et al)の方法〔J.Pharmacol.Exp.Th
er.,141巻、369頁(1963)〕に従い、一晩絶食させた体
重130g前後の雄性ウイスター系ラット(1群5匹)に、
2%アラビアゴムに懸濁した実施例1〜3の化合物100m
g/kgを経口投与し、1時間後に1%カラゲニン0.1mlを
足蹠の皮下に注射した。3時間後における後肢容積を測
定し、注射前溶液との差から浮腫容積を求めた。実施例
1〜3の化合物の投与群と非投与対称群との浮腫容積を
比較して浮腫抑制率を算出した。比較例としてはアスピ
リンを用いた結果を示した。結果を第4表に示す。
ンターら(Winter et al)の方法〔J.Pharmacol.Exp.Th
er.,141巻、369頁(1963)〕に従い、一晩絶食させた体
重130g前後の雄性ウイスター系ラット(1群5匹)に、
2%アラビアゴムに懸濁した実施例1〜3の化合物100m
g/kgを経口投与し、1時間後に1%カラゲニン0.1mlを
足蹠の皮下に注射した。3時間後における後肢容積を測
定し、注射前溶液との差から浮腫容積を求めた。実施例
1〜3の化合物の投与群と非投与対称群との浮腫容積を
比較して浮腫抑制率を算出した。比較例としてはアスピ
リンを用いた結果を示した。結果を第4表に示す。
実施例8 マウス急性毒性試験を行なった。ddy系雄性マウス
(5週令、体重約20g)および雌性マウス(5週令、体
重約18g)を各々5匹ずつ用い、一晩絶食した後、被験
薬2000mg/kgを経口投与した。なお、被験薬は、5%ア
ラビアゴム懸濁液として0.25ml/10g体重を投与し、2週
間の死亡例を測定した。結果を第5表に示す。
(5週令、体重約20g)および雌性マウス(5週令、体
重約18g)を各々5匹ずつ用い、一晩絶食した後、被験
薬2000mg/kgを経口投与した。なお、被験薬は、5%ア
ラビアゴム懸濁液として0.25ml/10g体重を投与し、2週
間の死亡例を測定した。結果を第5表に示す。
上記表から明らかなように、実施例1の化合物では、
死亡例はなく、また遅延毒性も認められなかった。一般
症状として顕著なものは認められなかった。
死亡例はなく、また遅延毒性も認められなかった。一般
症状として顕著なものは認められなかった。
Claims (3)
- 【請求項1】一般式(I) 〔式中R1は水素原子、ビニル基または−CH2CH2R4基(こ
こでR4は水酸基、アセチルオキシ基、サクシニルオキシ
基またはハロゲン原子)を示し、R2、R3はそれぞれ水素
原子、ハロゲン原子、低級アルキル基または低級アルコ
キシ基を示す。〕 を有する1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン誘導体。 - 【請求項2】請求項(1)記載の1H−ピラゾロ〔3,4−
b〕ピラジン誘導体を有効成分とする、血小板凝集阻害
剤。 - 【請求項3】請求項(1)記載の1H−ピラゾロ〔3,4−
b〕ピラジン誘導体を有効成分とする、抗炎症剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25224288A JP2631139B2 (ja) | 1988-10-06 | 1988-10-06 | 1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン誘導体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25224288A JP2631139B2 (ja) | 1988-10-06 | 1988-10-06 | 1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン誘導体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02101078A JPH02101078A (ja) | 1990-04-12 |
JP2631139B2 true JP2631139B2 (ja) | 1997-07-16 |
Family
ID=17234491
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25224288A Expired - Lifetime JP2631139B2 (ja) | 1988-10-06 | 1988-10-06 | 1H−ピラゾロ〔3,4−b〕ピラジン誘導体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2631139B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AR051596A1 (es) * | 2004-10-26 | 2007-01-24 | Irm Llc | Compuestos heterociclicos condensados nitrogenados como inhibidores de la actividad del receptor canabinoide 1; composiciones farmaceuticas que los contienen y su empleo en la preparacion de medicamentos para el tratamiento de trastornos alimentarios |
-
1988
- 1988-10-06 JP JP25224288A patent/JP2631139B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02101078A (ja) | 1990-04-12 |
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