JP2631062B2 - 弾性モルタルの製造方法 - Google Patents

弾性モルタルの製造方法

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JP2631062B2
JP2631062B2 JP4252230A JP25223092A JP2631062B2 JP 2631062 B2 JP2631062 B2 JP 2631062B2 JP 4252230 A JP4252230 A JP 4252230A JP 25223092 A JP25223092 A JP 25223092A JP 2631062 B2 JP2631062 B2 JP 2631062B2
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cement
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mortar
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真輝 莅戸
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SOGO KANKYO KAIHATSU KENKYUSHO KK
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MAKINON KK
SOGO KANKYO KAIHATSU KENKYUSHO KK
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  • Preparation Of Clay, And Manufacture Of Mixtures Containing Clay Or Cement (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、防振・遮音材として
使用されるモルタル製品の製造方法に関し、特にセメン
トに砂等の骨材及び水性ポリマーを混合した弾性を有す
る厚手のモルタル製品に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道線路や住宅、工場など振動・騒音が
発生し、かつそれらを防止する必要のある場所において
は、防振・遮音のため防振・遮音材を用いたシート等が
使用されることが多い。ここで、これらの防振・遮音材
としては従来、ゴム製品や発泡ウレタン等の石油系製品
が主として使用されていた。また、一部にはテニスコー
ト等において用いられているような弾性を持った舗装材
によるものも防振・遮音を目的として使用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の防振・遮音材にあっては、石油系製品の場合
にはその価格が非常に高価であり、特に広範囲に亘って
や多数箇所において防振等を行う必要がある場合にはコ
ストの面で大きな障害となっていた。また、石油系製品
は、その性質上コンクリートなどの区体との接着が困難
であり、施工時及び施工後の耐久性等に問題が生じてい
た。
【0004】さらに、弾性舗装材にあっては、その表面
に皮膜が形成されることの影響により、厚みのあるもの
は内部まで乾燥できず硬化しないという欠点があった。
従って、弾性舗装材による場合には薄手のものしか実施
され得ず、厚手のものを作るためには、1〜2mmずつ重
ね塗りする他方法がなく、cm単位の一体成形は困難であ
った。加えて、厚手のものを作るためには極めて大きな
工数を必要とし、その実用化は非現実的であった。
【0005】一方、モルタル製品は、セメントと砂を配
合して水で練合せたものであり、従来塗装や煉瓦タイル
の接合に使用され、それ自体は弾性を有さないのが通例
であった。従って、モルタル製品としては厚手の物は製
造できるものの、それ自体を防振・遮音材としては使用
するには不適当であった。本発明はかかる課題を解決す
べくなされたものであり、防振・遮音材として、弾性を
有する任意形状の厚手のモルタル製品を提供すること、
及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するた
め本発明の弾性モルタルの製造方法は、骨材と水性ポリ
マーとを混合するステップと、上記骨材と水性ポリマー
との混合物を所定温度、所定風量の空気を流入させた状
態で攪拌するステップと、該混合物の水分が所定量とな
ったときにセメントを混合するステップ、及び上記セメ
ント、骨材、水性ポリマーからなる混合物を所定圧力に
より押出し成形するステップとからなることを特徴とす
る。
【0007】
【実施例】 以下、本発明に係る実施例について説明す
る。本発明は、セメントに砂等の骨材と水性ポリマー
(エマルジョン)とを混合させた厚手の弾性モルタルの
製造方法である。ここで、本発明に係る弾性モルタル
は、容量比にしてセメント1:骨材1:水性ポリマー2
の比率でこれらを混合することにより製造する。実施例
においては骨材には砂を、水性ポリマーにはポリゾール
AE810(商品名、昭和高分子製)を用いる。
【0008】 ところで、モルタル製品を製造するべ
く、セメントを水和反応させ硬化させるためには、一般
に水分がセメントの30%以下となる必要がある。しか
しながら、本実施例においては、水性ポリマーを比率1
の割合で混合する場合でも、水性ポリマーに含まれる固
型分と水分の比率は固型分45%、水分55%であるこ
とから、本実施例のように比率1:1:2というように
混合した場合には固型分90%、水分110%相当とな
り、セメントは硬化しない。即ち、セメント硬化のため
には余分な70%の水分を除去する必要があることにな
る。
【0009】ここで、上述のような混合比においてもセ
メントを硬化させるためには水分の含有率の低いポリマ
ーがあれば余分な水分の問題は解決する。しかしなが
ら、含有水分率30%以下の水性ポリマーは、界面活性
剤の安定性の面で問題があり、かかる水性ポリマー製造
は不可能であり、水性ポリマーの面から余分な水分の問
題を解決することはできない。
【0010】従って、本発明にあっては、まず骨材と水
性ポリマーを混合し、その水分を一定量まで除去した後
にセメントを混合することによりセメントを硬化直前の
状態とし、これを型により押出し成形して任意形状の弾
性モルタルを製造することとして余分な水分の問題を解
決している。
【0011】その方法について具体的に説明すると、本
発明においては、先述のようにまず骨材と水性ポリマー
とを混同する。次に、この混合物から水分を除去すべく
温度と酸素を与える。即ち、この混合物を温度40〜5
0℃、風量2〜3m3/min の空気を流入させる条件下に
おいて攪拌する。この場合、混合物を攪拌するのは表面
に皮膜が形成されるのを防ぎ、さらに水分の発散を促進
するためである。
【0012】このような攪拌は混合物の水分含有量率が
約35%となるまで行う。そして、水分含有率が約35
%となった段階でセメントを混合する。この場合、水分
はセメントの硬化点の30%より若干多いため、このセ
メントを含む混合物は直ちに硬化することなく、硬化直
前のいわゆるダンゴ状の様相を呈する。
【0013】そして、このダンゴ状の混合物を押出し成
形することにより所望形状の弾性モルタル製品が得られ
ることになる。即ち、この硬化直前の混合物を型枠を使
用することなく所望の形状の型に10〜12kg/cm2
圧力を加えて押出すことにより弾性モルタルが連続成型
される。この場合、この押出し時の加圧により混合物内
部の気泡は除去される。また、混合物に含まれていたセ
メント硬化点を超えた分の水分はわずかな量であること
から成型時や成型後放置することにより発散される。そ
して、水性ポリマ−とセメントにより定形性と所定硬度
を有する、弾性のあるモルタル製品が出来上がる。
【0014】なお、本発明により製造される弾性モルタ
ルにおける成分比率は上述のものには限られず、例えば
弾性の小さいモルタルを得たい場合にはセメントの混合
比率を大きくし、逆に弾性の大きいモルタルを得たい場
合にはセメントの混合比率を小さくするなど任意の比率
をとることができる。また、製造上の温度や風量等の種
々の条件も上記の例には限られず、水性ポリマ−の種類
や、骨材の材質により種々の値を設定することができ
る。
【0015】さらに、骨材の材質も砂には限られず、加
えて図1に示すように骨材の粒形を小さくすれば弾性は
小さくなり、粒形を大きくすれば、弾性は大きくなるこ
とから骨材の粒形も種々のものを採用し得る。一方、押
出し型の形状は四角形、三角形、円形等種々の形状を採
用し得ることは勿論であり、その他種々の条件も実施例
のものには限られない。
【0016】 本発明による弾性モルタルの製造方法に
あっては、まず骨材と水性ポリマーを混同し、これを所
定温度、風量下において攪拌して水分を所定量まで発散
させてセメントを加え、この混合物を押出し成形する構
成としたことにより、防振・遮音材として弾性を有する
任意形状の厚手のモルタルが連続一体成形できるという
効果がある。また、本発明によって生成された弾性モル
タルにより、内部に熱源を配した融雪舗装用シート等の
幅広い用途を持った防振・遮音材を提供することができ
るという効果もある。
【0017】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る弾性モルタルの骨材粒形と弾性の
関係とを表わすグラフである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 24:24 14:02)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セメント骨材及び水性ポリマーを混合し
    た弾性モルタルの製造方法であって以下のステップから
    なるもの。 a)骨材と水性ポリマーとを混合するステップ。 b)上記骨材と水性ポリマーとの混合物を所定温度、所
    定風量の空気を流入させた状態で撹拌するステップ。 c)該混合物の水分が所定量となったときにセメントを
    混合するステップ。 d)上記セメント、骨材、水性ポリマーからなる混合物
    を所定圧力により押出し成形するステップ。
  2. 【請求項2】 上記骨材と水性ポリマーとの混合物を攪
    拌する状態が温度40〜50℃、風量2〜3m/mi
    nであることを特徴とする請求項1に記載の弾性モルタ
    ルの製造方法。
  3. 【請求項3】 上記骨材と水性ポリマーとの混合物にセ
    メントを混合する際の当該混合物の水分が約35%であ
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載の弾性モルタ
    ルの製造方法。
  4. 【請求項4】 上記セメント、骨材、水性ポリマーから
    なる混合物を押出し成形する圧力が10〜12kg/c
    であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの
    項に記載の弾性モルタルの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6136153A (ja) * 1984-07-30 1986-02-20 菊水化学工業株式会社 モルタル組成物
JPS6355143A (ja) * 1986-08-22 1988-03-09 昭和電工株式会社 弾性モルタル組成物

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