JP2630936B2 - オーバーヘツドプロジエクターを背面に配置したホワイトボードのオーバーヘツドプロジエクター投光像の修正方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はオーバーヘッドプロジェクターを背面に配置
したホワイトボードにおいて、表面に結像されるオーバ
ーヘッドプロジェクターの投光像を直接マーカーで修正
できる方法に関する。

〔従来技術とその問題点〕

本出願人は先に特開昭63−153199号として、半透明の
ホワイトボード背面にオーバーヘッドプロジェクターを
配置し、オーバーヘッドプロジェクターからの投光像を
ホワイトボード表面に結像させるホワイトボードについ
て発明した。

ところで、この先行技術では、ホワイトボード表面
を、走査する光センサーはオーバーヘッドプロジェクタ
ーから投光される光のために特に補助光源を用いること
なく、マーカーで書かれた文字類と、オーバーヘッドプ
ロジェクターの投光像とを走査し複写することができ
た。

しかし、もしオーバーヘッドプロジェクターの原紙の
フィルムに間違いがあった場合、ホワイトボード表面の
修正箇所を適当な濃度の白色ホワイトボード用マーカー
を用いて消したとする。しかし、このように白色マーカ
ーで修正箇所を隠蔽しても、センサーに投入される自然
光線だけではオーバーヘッドプロジェクターからの投光
に負けてしまい、センサーで走査すると、修正箇所はそ
のまま複写されてしまう。

このため、このようにオーバーヘッドプロジェクター
を用いたホワイトボードではその投光像を修正するため
には、オーバーヘッドプロジェクターの原紙フィルムを
修正しなければならないという問題点を残していた。

〔問題点を解決するための手段とその作用〕

本発明は上記問題点を解決するため、ホワイトボード
表面を走査する光センサー２に乱反射鏡ｍを取付けてお
くものである。すなわちオーバーヘッドプロジェクター
（OHP）の原紙フィルムに間違いがあったとき、その修
正箇所６に白色の消去用インキを塗布する。

そして、ホワイトボード１を透過したオーバーヘッド
プロジェクター（OHP）からの投光ｌを前記乱反射鏡ｍ
で乱反射せしめた後、修正箇所６に投光せしめる。この
混合修正箇所６に投光された光は乱反射鏡ｍで乱反射し
ているため、散乱光となり、消去用インキで隠蔽し切れ
ないオーバーヘッドプロジェクター（OHP）の修正箇所
６と投光像５は、光センサー２の受光部2aには像を結ば
ないことになる。このようにして本発明方法はオーバー
ヘッドプロジェクター（OHP）の投光像５の修正を可能
とする。

〔実施例の説明〕

以下図面に記載された本発明の実施例について説明す
る。

まず、図面の各符号について説明する。

1:オーバーヘッドプロジェクター（OHP）からの投光を
透過し、その表面の投光面1aに投光像５を結像できるホ
ワイトボード。

2:ホワイトボード１の投光面1aを走査し、複写用紙上に
マーカー文字類４、投光像５を複写する光センサー。2a
はその受光部である。

3:光センサー２に取付けた補助光源で、オーバーヘッド
プロジェクター（OHP）からの投光のない場合、マーカ
ーによる文字類を照射して光センサーで感知せしめる。

4:マーカーで書かれた文字類、第１図ではA,Bである。

5:オーバーヘッドプロジェクター（OHP）からの投光で
ホワイトボード１表面に結像された投光像。

6:投光像５の修正箇所、第１図ではx,yである。

OHP:ホワイトボード１の背面に配置したオーバーヘッド
プロジェクター。

m:光センサー２に取り付けられた乱反射鏡で、ホワイト
ボード１を投下したオーバーヘッドプロジェクター（OH
P）からの光ｌを乱反射して投光像５の修正箇所６にこ
の乱反射した光を照射するためのものである。

したがって、この乱反射鏡ｍは第３図のように受光面
2aの枠外に設け、修正箇所６を照射した光ｌをホワイト
ボード１上で反射して、光センサー２の受光部2aに反射
せしめる角度αを有しなければならない。

l:オーバーヘッドプロジェクター（OHP）からの投光 以下その作用について説明する。

まづ、投光像５に誤まりがあり、修正箇所６が発生し
た場合、この修正箇所６に表面反射率の比較的大きな消
去用インキを塗布しておく。

つぎに乱反射鏡ｍを第３図において修正箇所６に対応
するように、取付け角度αを有する。

オーバーヘッドプロジェクター（OHP）からの投光ｌ
はホワイトボード１を透過し、走査中の光センサー２に
取付けられた乱反射鏡ｍに当り、乱反射しこの乱反射光
は投光像５の修正箇所６を照射する。この際投光ｌは乱
反射鏡ｍで乱反射するため、散乱した光が修正箇所６に
当ることになる。このため、修正箇所６で反射した光は
さらに反射時点で散乱し光センサー２の受光部2aに至
る。このため、修正箇所６に予め消去用インクを塗布し
ておいたとき、たとえホワイトボード１の背面から検出
された投光像５の修正箇所６が完全に消去用インクで隠
蔽し切れなかったとしても、受光部2aにはこの隠蔽し切
れなかった修正箇所６は実質上結像されないことにな
り、コピー紙上には白として映ることになる。

したがって、消去用インクで消した表面の黒色のマー
カーなどで修正することができる。

〔発明の効果〕

光センサー２に乱反射鏡ｍを取付けておき、オーバー
ヘッドプロジェクター（OHP）からの投光を乱反射せし
めて、散乱せしめ、この散乱せしめた光で修正箇所６の
消去用インクの上を照射した後、受光部2a上に結像する
ことになる。したがって、受光部2aに結像される像は散
乱光で結像されることになるため、実際上像が形成され
ない。このためコピー紙上には白く映ることになり、修
正箇所６は修正されることになる。

【図面の簡単な説明】

第１図：本発明方法を実施する装置の斜視図、 第２図：本発明方法の要部正面図、 1:ホワイトボード、1a:投光面、 2:光センサー、2a:受光部 3:補助光源 4:マーカーで書かれた文字類 5:投光像 6:修正箇所 m:乱反射鏡。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】オーバーヘッドプロジェクター（OHP）を
   背面に配置し、その投光像５をホワイトボード１の表面
   に結像させるホワイトボードにおいて、 ホワイトボード１表面を走査する光センサー２に乱反射
   鏡ｍを取付け、該乱反射鏡ｍをオーバーヘッドプロジェ
   クター（OHP）からの投光を乱反射せしめた後、修正箇
   所６に照射し、さらに光センサー２の受光部2aに投光す
   るように光センサー２に対して取付け角度αを設定して
   おき、投光像５の修正箇所６を白色などのホワイトボー
   ド用マーカーで隠蔽した場合、ホワイトボード１を投下
   したオーバーヘッドプロジェクター（OHP）の投光ｌを
   乱反射鏡ｍで乱反射せしめた後、前記修正箇所６に投光
   し、さらに修正箇所６で反射した、投光ｌを光センサー
   ２の受光部2aに入射せしめることにより、修正箇所６の
   隠蔽し切れない投光像５を光センサー２に結像せしめな
   いようにした、 ことを特徴とするオーバーヘッドプロジェクターを背面
   に配置したホワイトボードのオーバーヘッドプロジェク
   ター投光像の修正方法。