JP2630725B2 - 自吸式遠心ポンプ装置 - Google Patents

自吸式遠心ポンプ装置

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JP2630725B2
JP2630725B2 JP7196293A JP7196293A JP2630725B2 JP 2630725 B2 JP2630725 B2 JP 2630725B2 JP 7196293 A JP7196293 A JP 7196293A JP 7196293 A JP7196293 A JP 7196293A JP 2630725 B2 JP2630725 B2 JP 2630725B2
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伸五 横田
博 横田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種産業分野におい
て、信頼性の高い自動揚水、自動送水を必要とする自動
運転設備に適用されて、構造簡潔、製作費低廉でしかも
その威力を遺憾なく発揮する自吸式遠心ポンプ装置を得
ようとするものである。
【0002】ここに、本明細書中、水の言語は液体を総
称的に代表するものとする。
【0003】
【従来の技術】従来、遠心ポンプ装置は、これを吸い上
げの目的に使用する場合には、フート弁等の逆流防止の
弁装置を設けたり、真空ポンプ等呼び水操作をするため
にしか必要でない装置を設けたり、また、この種のポン
プ装置の欠点を補うために発明されたはずの自吸式ポン
プ装置も同様に、自吸作動をさせるためにだけしか必要
でない自吸水貯留槽や気水分離槽を具備することを余儀
なくされている。
【0004】本発明は、特許第418749号(特公昭
38−15529号)自吸式遠心ポンプ(以下、原発明
第2号と呼ぶ)及び特許第846620号(特公昭50
−21682号)自吸式双うず形室遠心ポンプ(以下、
原発明第3号と呼ぶ)等の諸件の改良に係るものであ
る。また、遠心ポンプ部分は特許第206468号(特
公昭28−3039号)双渦型室遠心ポンプ、(以下、
原発明第1号と呼ぶ)の自吸原理が適用されたポンプ装
置であり、該原発明諸件と同様に自吸作動中の循環流路
と正規揚水中の吐出流路とは共通ではあるが、構成上両
者に適する形状や作動の態様は全く異なり、揚水ポンプ
としても自吸式ポンプとしても更に一層の満足のできる
ものを得ようとすれば、ここに、新たな技術的思想の展
開を要することは論を俟たない。
【0005】例えば、原発明第2号「自吸式遠心ポン
プ」においては、上述の技術的隘路を良く克服し、構造
簡明、製作容易であり、性能も所期の目的に叶うものと
して大いに活用されるものではあるが、仕様液質によっ
ては弾性材質が適用できないものもあり万全とは言いが
たい。さらに又、原発明第2号「自吸式遠心ポンプ」並
びに原発明第3号「自吸式双うず形室遠心ポンプ」を問
わず、揚水運転中においても、小うず形室v1からの噴
出流は、大うず形室v2のディフューザー部でもある分
離室eの吐出流を容易に旋回させ、その傾向が吐出流路
f内に永く残るので、揚水装置、送水装置としても極め
て好ましくない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述における
従来技術の課題を解決して、使用材質について仕様液質
に制約を受けることもなく、また、自動運転装置に適用
されて次行程に信頼性の高い整流を送ることのできる優
れた自吸式遠心ポンプ装置を得るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】元来、自吸式遠心ポンプ
装置は、その工業的存在意義を見るに、形状的には揚水
又は送水の為に必要且つ充分な流路のみを有することを
理想として要望されるが、例えば理想に近い自吸式ポン
プ装置として、自吸作動の作用効果だけを配慮するとす
れば、原発明第2号「自吸式遠心ポンプ」における気水
分離室下部の円板状隔板を弾性物質にするまでもなく立
派にその目的を果たすことができるが、自吸作動中に効
果的な遠心分離を行はせる為の旋回流中心部に発生する
竜巻状空洞の底部を支えて、該空洞の尾部を循環流吸引
部の大うず形室v2へ吸い込まれるのを防ぐためには、
その円環状流路の通路幅は充分に狭くする必要があり、
従って揚水性能の劣化や、揚水中に土砂、塵埃等が容易
に詰まる重大な欠点が残ることとなる。ここに、原発明
第2号「自吸式遠心ポンプ」としての新しい技術的な改
善点を見ることができるが、抜本的な解決とは成り得な
かった。
【0008】本発明は、上述にて詳しく説明したそれぞ
れの原発明諸件における到達し得なかった課題を明確に
捉え、既に完成形に近い遠心ポンプの形状を壊すことな
く、優れた自吸性能を発揮することのできる該原発明諸
件の要点を生かすためにも、「特許請求の範囲」の「請
求項1」において明瞭にされている通り、自吸水分離室
eの下部から大うず形室v2への流路dの適所にわた
り、自吸旋回流に見合う逆向きの螺旋状案内Gを構成さ
せて、諸種の課題の解決を得たものである。勿論その形
状は適宜な案内翼型でも良く、案内溝状を該流路に構成
させてもその目的に叶うものである。従ってポンプケー
シングの鋳型中子成形に当たっては、前後に影なく型が
外せて、製作上に極めて好都合な利点を発揮することが
できる。
【0009】
【実施例】本発明の構成を図面に示す一実施例について
説明すると、図1において、1はポンプケーシングであ
って、その対照的位置に小うず形室v1は上向きに大う
ず形室v2は下向きに形成せられ、大うず形室v2の吐
出流路dは次第に流路断面を拡大しながら小うず形室v
1に沿って吐出配管流路fに至る直立円筒状の自吸水分
離室eを構成している。また、小うず形室v1からの噴
出流路cは該分離室eに向けて、その噴流の勢いを緩和
しながら、ほぼ切線方向に巻き込まれるように形成せれ
ている。そして、該分離室eの下部から大うず形室v2
の吐出流路dにわたる外周壁面の適所に、小うず形室v
1からの噴出旋回流の勢いに略見合う逆向きの螺旋状案
内翼Gが構成されている。4は羽根車であって、原則的
には、その外周部と小うず形室v1の始まる部位との間
隙s1は、大うず形室v2の始まる部位の間隙s2より
大きくしてあるものとする。
【0010】図3には、本発明実施に当たって「特許請
求の範囲」の「請求項2」に関する要点を図解した一実
施例を示した。1はポンプケーシング、2は吸込カバ
ー、3は吸込配管、4は羽根車、5は羽根、6は主軸、
7は吐出配管、8は逆流防止弁、Lは吸込配管3の最頂
部における管路断面下部を表示する。この管路断面下部
Lが羽根車4の上端付近の高さになるように配管する。
【0011】
【作用】本発明の作用を図1において説明すると、先
ず、所要の水をポンプ装置に注入し、羽根車4を回転さ
せると、羽根車4内の水は加速されて、小うず形室v1
へ優先的に流出して噴出流路cより該分離室eへ噴出さ
れる。そしてポンプ装置内の水は、4→v1→c→e→
d→v2→4の順に循環流となって流動し、その間に羽
根車4の中央部の気体を気泡状にして、分離室e内に噴
出して連れ出す。
【0012】噴出した気水混合流は、自らの噴出流の勢
いにより、直立円筒状の該分離室eの壁面に沿って旋回
流となり、気泡分はその遠心分離効果により、瞬時に該
分離室eの中心部に逆円錐状の竜巻状空洞を形成する。
そして、前述の原発明諸件においては、該分離室eの中
央下部に設けた円板状の空洞受によってこれを支え、大
うず形室v2への竜巻状空洞尾部の吸引渦流の発生を防
止している。本発明においては、遠心分離作用を終えた
時点でなお旋回しながら流過しようとする局所に、その
旋回流の流動を積極的に抑制する目的で、その勢いに見
合う逆向きの螺旋状案内Gが構成されているので、該所
を流過した後の大うず形室v2へ向けての吸引流動は負
圧分布が均等化されており、従って、折角に遠心分離さ
れた空洞部の連れ込み現象は発生しない。
【0013】遠心分離された気体は逐次に外部へ排気さ
れ、やがて自吸作用を終了する。そして、正常な揚水状
態に転じた時、小うず形室v1も大うず形室v2も該分
離室eも共に正常の遠心ポンプ流路に帰り、必要且つ充
分な働きを果たすものであり、さらに、大うず形室v2
の吐出流路dから該分離室eの下部にかけての螺旋案内
Gに誘導された流動は、小うず形室v1の噴出流路cの
旋回流を緩和しながら合流し、ほぼ整流となって吐出配
管流路fに流出するので、ポンプ装置の次行程に対して
何ら差し障りを与えることがない。
【0014】
【発明の効果】本発明は、前述の通り、既に完成形に近
いうず巻形遠心ポンプの形状を壊すことなく優れた自吸
性能を発揮することのできる自吸式遠心ポンプ装置を得
ようとするものであり、原発明諸件の自吸理論の実施に
当たり、未到の技術的課題を解決し得た当業者として自
動運転設備に適用される理想的な「自吸式遠心ポンプ装
置」と確信される次の諸点がある。 1.形状は完成形に近い「うず巻形遠心ポンプ」に近似
している。 2.自吸性能は高度で、吸上げ用自動運転に適用されて
も支障がない。 3.仕様液質に制限を感じない。 4.作動中の状態が静粛、清浄を保持し、有利な整流を
次行程に送り込む。 5.構造が簡明なため、製作容易で経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す全体的横断面図であ
る。
【図2】図1におけるX−X部分断面図を示す。
【図3】本発明の一実施例を示す全体的縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1…ポンプケーシング、 2…吸込みカバー、 3…
吸込配管、 4…羽根車、 5…羽根、 6…
主軸、 7…吐出配管、 8…逆流防止弁、 9…
ストレーナー、 a…入口流路、 b…うず室、 c…
小うず形室噴出流路、 d…大うず形室吐出流路、e…自吸水分離室、 f…
吐出配管流路、 G…逆向き螺旋状案内、 L…吸込配管最頂部の断面下
部、 s1…1の間隙、 s2…v2のの間隙、 v1
…小うず形室、 v2…大うず形室。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭49−83001(JP,A) 特開 昭62−189391(JP,A) 実開 昭53−163701(JP,U) 特公 昭38−15529(JP,B1) 特公 昭28−3039(JP,B1) 特公 昭50−21682(JP,B2)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプケーシング(1)の対照的位置に
    大小2個のうず形室(v1,v2)を形成させ、該うず
    形室の始まる部位と羽根車の外周部との間隙(s1,s
    2)は、それが羽根車吸込口より下部にある小うず形室
    (v1)の間隙(s1)をできるだけ広く、それが上部
    にある大うず形室(v2)の間隙(s2)をできるだけ
    狭くすることにより、小うず形室(v1)から大うず形
    室(v2)へ向かって、自吸作用のための循環流を発生
    させる自吸式遠心ポンプ装置において、大うず形室(v
    2)のディフューザー部が上向きとなって役目を果たす
    よう構成する自吸水分離室(e)に対して、小うず形室
    (v1)の噴出流路(c)からの自吸水噴出流を切線方
    向に誘導緩和しながら流出させて、遠心分離のために所
    要の旋回流を発生させると同時に、該分離室(e)の下
    部から大うず形室(v2)の吐出流路(d)の適所にわ
    たり該旋回流に見合う逆向きの螺旋状案内(G)を構成
    させたことを特徴とする自吸式遠心ポンプ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の自吸式遠心ポンプ装置を吸上
    げの目的に使用する場合、その吸込配管(3)の最頂部
    における管路断面下部(L)、該ポンプ装置の羽根車
    (4)の上端付近の高さになるように配管し、該吸込配
    管(3)の管端又はその途中に逆流防止弁(8)を配置
    した請求項1の自吸式遠心ポンプ装置。
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