JP2629312B2 - 高圧鋳造機におけるノロ濾し材の装着方法 - Google Patents

高圧鋳造機におけるノロ濾し材の装着方法

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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、高圧鋳造機におけるノロ濾し材の装着方法
に関する。
(従来の技術) 鋳造機において、注湯時に溶湯に含まれているノロや
酸化物の金型内への侵入を防止するために網状または多
数の孔が穿設された板状のノロ濾し材が成形毎に金型の
湯口に装着されている。
ところで、巣の発生を少なくし品質のよい高強度の鋳
造品を得るために用いられている堅型の高圧鋳造機(た
とえば、特開昭62−270265号公報に開示されている)な
どではノロ濾し材の装着は従来次のようにして行なわれ
ていた。
第4図に示すように、金型内部に溶湯を高圧で注入す
るための射出装置1を備えた竪型の高圧鋳造機2にロー
ラコンベア等の移動装置3を接続して、上型4を上下に
移動させる金型開閉装置5と共に上型4および下型6を
高圧鋳造機2から外部に移動できるようにし、シリンダ
からなるノロ濾し材装着装置7を用いて、下型6の下方
から下型6に固定された入子8に形成されている湯口8a
に向けてノロ濾し材9を移動させ下型6に強制的に押し
込んで装着する。これは、ノロ濾し材9が湯口8aよりも
大きいため下型6の下方からでは装着できず、また、ノ
ロ濾し材9を湯口8aの出口側(入子8の上面)に置いた
だけでは高圧で注入される溶湯によって動かされてしま
うため、このように金型を竪型の高圧鋳造機2の外部に
移動させて下型6の下方からノロ濾し材9を押し込むこ
とによって行なわれていた。
なお、第4図に示す射出装置1は油圧により移動する
プランジャチップ(図示せず)を内蔵する傾倒自在なス
リーブ10を備えたものであって、スリーブ10を倒してそ
の中にラドル11から溶湯12を注ぎ込んだ後、スリーブ10
を垂直にして下型6の湯口8aに接続しスリーブ10内の溶
湯12を金型内に高圧で注入するものである。
また、第5図はノロ濾し材装着装置7でノロ濾し材9
を下型6に押し込んで装着させた状態を示し、第6図は
ノロ濾し材9が装着された金型の内部にスリーブ10内の
溶湯12をプランジャチップ13により押し上げて高圧で注
入するときの状態を示す。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記従来の装着方法ではつぎのような
問題点があった。
高圧鋳造機2の他に、上型4を上下に移動させる金型
開閉装置5、金型を外部に移動させる移動装置3および
ノロ濾し材を金型に装着する装着装置7等の設備が必要
であるため、設備コストが非常に高くなるという問題点
があった。
さらに、金型を外部に移動させてノロ濾し材9を装着
するため、移動させる時間が鋳造成形のサイクルタイム
を長くして生産性を低下させているという問題点があっ
た。
本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたもので、そ
の目的とするところは、簡単な構成で容易にノロ濾し材
を金型に装着する方法を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明の高圧鋳造機におけるノロ濾し材の装着方法
は、湯口が形成された入子を固定型に対して離間可能に
設け、該入子が前記固定型から離間した状態でノロ濾し
材を入子と固定型との間に挿入した後、該入子を固定型
に型合わせすることによって、前記ノロ濾し材を湯口に
装着することを特徴とする。
(作用) この方法によれば、固定型に対して入子を離間可能と
した簡単な構造が用いられ、入子を固定型から離間させ
た状態で入子に形成されている湯口に合わせてノロ濾し
材を挿入し、その後、入子を固定型に型合せをすること
によって、ノロ濾し材が入子と固定型との間で保持され
容易に湯口に装着される。
(実施例) つぎに、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
なお、第1図は本実施例に使用される金型の型開き状態
での縦断面図、第2図は第1図に示す金型の型閉じ状態
を示す縦断面図、第3図は第1図の金型を取付けた竪型
の高圧鋳造機の全体構成を示す正面図である。
まず、竪型の高圧鋳造機14の構成を説明すると、鋳造
機本体15には固定型16、入子17および可動型18とが配置
されており、鋳造機本体15の上部に設けられている油圧
シリンダ15aにより可動板18が上下に移動させられて型
閉め・型開きが行なわれ、鋳造機本体15の下方には固定
型16、入子17および可動型18とで構成されるキャビティ
19に溶湯を高圧で注入するための射出装置20が設けられ
ている。
射出装置20には、軸21を中心として傾転自在で、か
つ、図示しないシリンダによって上下に移動自在なスリ
ーブ22が設けられていて、スリーブ22内には油圧により
移動するプランジャチップ23を摺動自在に内蔵してい
る。
固定型16には、射出装置20のスリーブ22が挿入される
スリーブ孔24と後述する湯口25に対応して形成された貫
通孔26とが連設されており、貫通孔26のキャビティ19側
には溶湯27内に含んでいるノロや酸化物を除去するため
のノロ濾し材28が嵌入される凹部29が形成されている。
また、固定型16には下方に配設された一対のシリンダ30
のロッド31が貫通しており、ロッド31の先端には入子17
が連結されていて、シリンダ30の動作により固定型16に
対して入子17が離間可能となっている。そして、入子17
には固定型16の貫通孔26とキャビティ19とを連通するテ
ーパ孔形状の湯口25が形成されている。
可動型18は、上型32、上型入子33およびスライドコア
34により構成されており、上型入子33には入子ピン35が
固定されている。
なお、第3図中36は溶湯27を射出装置20のスリーブ21
に注ぎ込むためのラドルである。
以上の構成の竪型の高圧鋳造機14を用いたノロ濾し材
28の装着方法を説明する。
型開き状態において、シリンダ30を作動させてロッド
31を伸長することにより入子17を固定型16から離間させ
る(第1図の状態)。
つぎに、ノロ濾し材28を図示しない納め装置または手
作業により、固定型16の凹部29に嵌入し、その後、シリ
ンダ30のロッド31を短縮して入子17を固定型16に型合わ
せする。このようにするとノロ濾し材28が入子17と固定
型16とに挟まれて湯口25に装着され、可動型18が移動し
て型合わせされて鋳造成形ができる状態となる。
つづいて、射出装置20のスリーブ22を倒しその内部に
ラドル36から溶湯27を注ぎ込んだ後、スリーブ22を垂直
となるように回転して上昇させて固定型16のスリーブ孔
24に挿入する。そして、プランジャ23を上昇させスリー
ブ22内の溶湯27を押し上げて湯口25からキャビティ19内
に高圧で注入する(第2図に示す状態) この際、固定型16、入子17および可動型18は大きな型
締め力によって型合せされていてノロ濾し材28が確実に
保持されるため、注入時の溶湯27の圧力によって位置ず
れすることがなく確実に湯口25に装着されている。そし
て、このようにノロ濾し材28を湯口25に装着することに
よって、注入時に溶湯27内のノロおよび酸化物の侵入が
防止されるため、高品質な鋳造製品を得ることができ
る。
以上のように、固定型16に対して入子17を離間可能と
した簡単な構成によって、ノロ濾し材28を容易にかつ確
実に湯口25に装着することができる。
(発明の効果) 以上詳細に説明したように本発明は、固定型に対して
離間可能に設けた入子を固定型から離間した状態でノロ
濾し材を入子と固定型との間に挿入した後、入子を固定
型と型合わせすることによって、ノロ濾し材を湯口に装
着するようにしたため、型閉じの際に高圧鋳造機内にお
いてノロ濾し材の装着を容易に確実に行なうことがで
き、従来使用されていた移動装置、金型開閉装置および
ノロ濾し材の装着装置が必要なくなって、設備コストの
大幅な低減およびサイクルタイムの短縮が図れるという
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明を実施するために使用される金型の型
開き状態を示す縦断面図、 第2図は、第1図に示す金型の型閉じ状態を示す縦断面
図、 第3図は、第1図の金型を取付けた竪型の高圧鋳造機の
全体構成を示す正面図、 第4図は、ノロ濾し材を装着する従来の方法を実施する
ための装置の構成を示す縦断面図、 第5図は、第4図に示す装置でノロ濾し材を下型に押し
込んだ状態を示す拡大断面図、 第6図は、第4図に示す装置でノロ濾し材が装着された
金型の内部に溶湯を注入している状態を示す拡大断面図
である。 16……固定型 17……入子 18……可動型 25……湯口 28……ノロ濾し材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭63−95652(JP,U) 実開 昭59−34856(JP,U) 実開 昭61−77155(JP,U) 実公 昭58−18989(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】湯口が形成された入子を固定型に対して離
    間可能に設け、該入子が前記固定型から離間した状態で
    ノロ濾し材を入子と固定型との間に挿入した後、該入子
    を固定型に型合わせすることによって、前記ノロ濾し材
    を湯口に装着することを特徴とする高圧鋳造機における
    ノロ濾し材の装着方法。
JP26435688A 1988-10-20 1988-10-20 高圧鋳造機におけるノロ濾し材の装着方法 Expired - Lifetime JP2629312B2 (ja)

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