JP2628199B2 - 新規なアシルアミノ酸およびアシルペプチド化合物 - Google Patents
新規なアシルアミノ酸およびアシルペプチド化合物Info
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- JP2628199B2 JP2628199B2 JP23884488A JP23884488A JP2628199B2 JP 2628199 B2 JP2628199 B2 JP 2628199B2 JP 23884488 A JP23884488 A JP 23884488A JP 23884488 A JP23884488 A JP 23884488A JP 2628199 B2 JP2628199 B2 JP 2628199B2
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- residue
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、医薬として有用な線溶系機能亢進作用を有
する新規なアシルアミノ酸化合物およびアシルペプチド
化合物又はそれらの塩に関するものであり、また、これ
らを有効成分として含有する線溶系機能亢進剤に関する
ものである。
する新規なアシルアミノ酸化合物およびアシルペプチド
化合物又はそれらの塩に関するものであり、また、これ
らを有効成分として含有する線溶系機能亢進剤に関する
ものである。
生体は出血に対する防御機構としてフイブリン形成に
より完了する止血機構を有している。しかし、フイブリ
ン塊が血管内に長時間存在すると血管内腔が狭窄・閉塞
して末梢の機能障害がおこる。また血管壁が動脈硬化病
変を発症するとフィブリン形成を随伴し、血栓塞栓性疾
患へ発展することが多い。能硬塞、心筋硬塞等に代表さ
れる血栓塞栓性疾患による死亡数は、ガン疾患によるも
のを凌いでいる。このような血栓塞栓性疾患に対してそ
の病変の主たる構造蛋白であるフイブリン塊を溶解させ
る線溶療法(血栓溶解療法)として従来、ウロキナーゼ
−タイプのプラスミノーゲンアクチベーター(u−PA)
が広く用いられている。しかし、u−PAは、その蛋白性
高分子構造に由来して、経口投与が不可能であり、加え
て血中半減期が非常に短いという欠点を有している。ま
た、u−PAはフイブリンに対して特異性が低く、大量投
与においては、循環血液中での線溶亢進がひきおこさ
れ、そのため出血傾向を伴うという欠点も有している。
近年u−PAに代わる血栓溶解剤としてフイブリンに特異
的な組織性プラスミノーゲンアクチベーター(t−PA)
が開発された(松尾理、“t−PAとPro−UK"、学際企
画、東京1986)。t−PAは、フイブリン親和性が高いた
め、循環血液中では線溶活性化をひきおこさず、フイブ
リンという固相上のみでプラスミノーゲンを活性化する
という特性を有する。このt−PAにより臨床応用は始ま
ったばかりであるが、u−PA同様、半減期が短いため、
その投与量が50〜100mgのような超大量になっているの
が最大の欠点である。また、投与終了後、すみやかに血
中から除去されるため、再発という問題点も同時に生じ
ている。
より完了する止血機構を有している。しかし、フイブリ
ン塊が血管内に長時間存在すると血管内腔が狭窄・閉塞
して末梢の機能障害がおこる。また血管壁が動脈硬化病
変を発症するとフィブリン形成を随伴し、血栓塞栓性疾
患へ発展することが多い。能硬塞、心筋硬塞等に代表さ
れる血栓塞栓性疾患による死亡数は、ガン疾患によるも
のを凌いでいる。このような血栓塞栓性疾患に対してそ
の病変の主たる構造蛋白であるフイブリン塊を溶解させ
る線溶療法(血栓溶解療法)として従来、ウロキナーゼ
−タイプのプラスミノーゲンアクチベーター(u−PA)
が広く用いられている。しかし、u−PAは、その蛋白性
高分子構造に由来して、経口投与が不可能であり、加え
て血中半減期が非常に短いという欠点を有している。ま
た、u−PAはフイブリンに対して特異性が低く、大量投
与においては、循環血液中での線溶亢進がひきおこさ
れ、そのため出血傾向を伴うという欠点も有している。
近年u−PAに代わる血栓溶解剤としてフイブリンに特異
的な組織性プラスミノーゲンアクチベーター(t−PA)
が開発された(松尾理、“t−PAとPro−UK"、学際企
画、東京1986)。t−PAは、フイブリン親和性が高いた
め、循環血液中では線溶活性化をひきおこさず、フイブ
リンという固相上のみでプラスミノーゲンを活性化する
という特性を有する。このt−PAにより臨床応用は始ま
ったばかりであるが、u−PA同様、半減期が短いため、
その投与量が50〜100mgのような超大量になっているの
が最大の欠点である。また、投与終了後、すみやかに血
中から除去されるため、再発という問題点も同時に生じ
ている。
これまでに線溶促進活性を有するアシルペプチド類と
しては、梅原ら(特開昭57−131747、同58−118549)に
よる報告があり、また塚本ら(特開昭60−78978)は、
線溶系亢進作用を有するアシルペプチド類の報告をして
いる。しかし、これらの化合物は線溶系亢進作用が低い
など、実用上、種々の点でまだ満足すべき性質を備えて
いるものとは言えなかった。
しては、梅原ら(特開昭57−131747、同58−118549)に
よる報告があり、また塚本ら(特開昭60−78978)は、
線溶系亢進作用を有するアシルペプチド類の報告をして
いる。しかし、これらの化合物は線溶系亢進作用が低い
など、実用上、種々の点でまだ満足すべき性質を備えて
いるものとは言えなかった。
本発明は、線溶系機能を亢進させ、低毒性で、代謝速
度等の改善された作用を示す新規化合物を提供すること
を目的とする。本発明により、経口投与による血栓溶解
を可能とし、加えて高い持続時間によって血栓症の再発
を予防できる優れた線溶系機能亢進剤が提供される。
度等の改善された作用を示す新規化合物を提供すること
を目的とする。本発明により、経口投与による血栓溶解
を可能とし、加えて高い持続時間によって血栓症の再発
を予防できる優れた線溶系機能亢進剤が提供される。
本発明者は、血栓塞栓性疾患の治療ならびに予防にお
いて実用上好ましい性質を有するアミノ酸誘導体および
ペプチド類につき、種々研究を行ったところ、一般式 R1−CO−X1−R2 (I) (式中、 R1は置換されていてもよいアルキル基(置換基として
はヒドロキシ基、アルカノイルオキシ基、シクロアルキ
ル基又は窒素を含む複素環基)、アルケニル基、シクロ
アルキル基、置換されていてもよいアラルキル基(置換
基としてはヒドロキシ基)、置換されていてもよいアリ
ール基(置換基としてはアルキル基、ヒドロキシ基又は
アルコキシ基)であり、 X1はA0又はA1−A2を表わし、ここでA0はセリン又はス
レオニンより選択されるアミノ酸残基であり、またA1−
A2はジペプチド残基であって、A1はセリン、スレオニ
ン、アルギニン、ヒスチジン、ロイシン、トリピトファ
ン、リジン、グルタミン酸、チロシン、プロリン、又は
メチオニンより選択されるアミノ酸残基、A2はプロリン
又はヒドロキシプロリンより選択されるアミノ酸残基で
あり、またX1のアミノ酸残基もしくはジペプチド残基中
の水酸基は置換されていてもよく(置換基としては硫酸
エステル基又はベンジルエーテル基)、 R2は置換されていてもよいアミノ基(置換基としては
アルキル基)、5員、6員もしくは7員の環状イミノ基
(環中に不飽和結合および/又は酸素原子、窒素原子又
は硫黄原子を含んでいてよい)であり、あるいはX1がA1
−A2で表わされるジペプチド残基である場合は、R2は水
酸基又はOR3であることができ、ここでR3はアルキル
基、アラルキル基であり、そしてR2における置換基の総
炭素数は7以下であり、 さらに、式中R1−COとX1のα−アミノ酸残基もしくは
ジペプチド残基のN末端側アミノ酸残基のアミノ基がア
ミド結合を形成し、X1のα−アミノ酸残基もしくはジペ
プチド残基のC末端側アミノ酸残基のカルボキシ基とR2
の窒素原子又は酸素原子がそれぞれアミド結合又はエス
テル結合を形成している)で表わされる化合物又はそれ
らの塩が優れた線溶系機能亢進剤としての作用を有する
ことを見出した。
いて実用上好ましい性質を有するアミノ酸誘導体および
ペプチド類につき、種々研究を行ったところ、一般式 R1−CO−X1−R2 (I) (式中、 R1は置換されていてもよいアルキル基(置換基として
はヒドロキシ基、アルカノイルオキシ基、シクロアルキ
ル基又は窒素を含む複素環基)、アルケニル基、シクロ
アルキル基、置換されていてもよいアラルキル基(置換
基としてはヒドロキシ基)、置換されていてもよいアリ
ール基(置換基としてはアルキル基、ヒドロキシ基又は
アルコキシ基)であり、 X1はA0又はA1−A2を表わし、ここでA0はセリン又はス
レオニンより選択されるアミノ酸残基であり、またA1−
A2はジペプチド残基であって、A1はセリン、スレオニ
ン、アルギニン、ヒスチジン、ロイシン、トリピトファ
ン、リジン、グルタミン酸、チロシン、プロリン、又は
メチオニンより選択されるアミノ酸残基、A2はプロリン
又はヒドロキシプロリンより選択されるアミノ酸残基で
あり、またX1のアミノ酸残基もしくはジペプチド残基中
の水酸基は置換されていてもよく(置換基としては硫酸
エステル基又はベンジルエーテル基)、 R2は置換されていてもよいアミノ基(置換基としては
アルキル基)、5員、6員もしくは7員の環状イミノ基
(環中に不飽和結合および/又は酸素原子、窒素原子又
は硫黄原子を含んでいてよい)であり、あるいはX1がA1
−A2で表わされるジペプチド残基である場合は、R2は水
酸基又はOR3であることができ、ここでR3はアルキル
基、アラルキル基であり、そしてR2における置換基の総
炭素数は7以下であり、 さらに、式中R1−COとX1のα−アミノ酸残基もしくは
ジペプチド残基のN末端側アミノ酸残基のアミノ基がア
ミド結合を形成し、X1のα−アミノ酸残基もしくはジペ
プチド残基のC末端側アミノ酸残基のカルボキシ基とR2
の窒素原子又は酸素原子がそれぞれアミド結合又はエス
テル結合を形成している)で表わされる化合物又はそれ
らの塩が優れた線溶系機能亢進剤としての作用を有する
ことを見出した。
本発明に係るアシルアミノ酸およびアシルペプチド類
は、例えば、下記に示す如き方法によって合成される。
は、例えば、下記に示す如き方法によって合成される。
(式中、R1、R2、A0、A1およびA2は前述の定義を有し、
Z0、Z1、Z2およびZ3は水素原子であるかもしくは各残基
中に存在するアミノ基、イミノ基、カルボキシル基、お
よび/又は水酸基における好適な保護基を意味する) 本発明に係るアシルアミノ化合物およびアシルペプチ
ド化合物を製造する際に使用するアミド化の際の縮合方
法ならびにその構造中に存在することのあるアミノ酸、
イミノ酸、カルボキシル基、および/又は水酸基の保護
基による保護法、およびそれら保護基を脱離させる方法
の具体的な実行手段としては、ペプチド合成化学におい
て常用されている手段が用いられる。これらの手段は、
公知文献において詳しく述べられており、例えば、「赤
堀四郎、金子武夫、成田耕三編、タンパク質化学I、ア
ミノ酸・ペプチド、共立出版、昭和44年」には、これら
の具体的手段が記載されている。
Z0、Z1、Z2およびZ3は水素原子であるかもしくは各残基
中に存在するアミノ基、イミノ基、カルボキシル基、お
よび/又は水酸基における好適な保護基を意味する) 本発明に係るアシルアミノ化合物およびアシルペプチ
ド化合物を製造する際に使用するアミド化の際の縮合方
法ならびにその構造中に存在することのあるアミノ酸、
イミノ酸、カルボキシル基、および/又は水酸基の保護
基による保護法、およびそれら保護基を脱離させる方法
の具体的な実行手段としては、ペプチド合成化学におい
て常用されている手段が用いられる。これらの手段は、
公知文献において詳しく述べられており、例えば、「赤
堀四郎、金子武夫、成田耕三編、タンパク質化学I、ア
ミノ酸・ペプチド、共立出版、昭和44年」には、これら
の具体的手段が記載されている。
上記のアミド化の縮合方法としては、例えば、ジシク
ロヘキシカルボジイミド(DCC)を用いる方法、N,N−ジ
メチルアミノプロピルエチルカルボジイミド(WSCD)を
用いる方法、混合酸無水物法、アジド法、活性エステル
法、酸化還元法、DCC−添加物(1−ヒドロキシベンゾ
トリアゾール、N−ヒドロキシサクシンイミド、N−ヒ
ドロキシ−5−ノルボルネン−2,3−ジカルボキシイミ
ド等)を用いる方法等があげられる。反応に際して溶媒
を用いる場合、溶媒として、N,N−ジメチルホルムアミ
ド(DMF)、テトラヒドロフラン(THF)、塩化メチレ
ン、ジオキサン、酢酸エチルまたはこれらの混合物を使
用することができる。
ロヘキシカルボジイミド(DCC)を用いる方法、N,N−ジ
メチルアミノプロピルエチルカルボジイミド(WSCD)を
用いる方法、混合酸無水物法、アジド法、活性エステル
法、酸化還元法、DCC−添加物(1−ヒドロキシベンゾ
トリアゾール、N−ヒドロキシサクシンイミド、N−ヒ
ドロキシ−5−ノルボルネン−2,3−ジカルボキシイミ
ド等)を用いる方法等があげられる。反応に際して溶媒
を用いる場合、溶媒として、N,N−ジメチルホルムアミ
ド(DMF)、テトラヒドロフラン(THF)、塩化メチレ
ン、ジオキサン、酢酸エチルまたはこれらの混合物を使
用することができる。
前述の保護基としては、例えばアミド基あるいはイミ
ノ基の保護基として、ベンジルオキシカルボニル
(Z)、t−ブチルオキシカルボニル(Boc)、ベンゾ
イル(Bz)、アセチル、ホルミル、p−メトキシベンジ
ルオキシカルボニル、トリフルオロアセチル等が、カル
ボキシル基の保護基として、メチル、(OMe)、エチル
(OEt)、t−ブチル、ベンジル(OBzl)、p−ニトロ
ベンジル等が、水酸基の保護基として、アセチル、ベン
ジル、ベンジルオキシカルボニル、t−ブチル等があげ
られる。上述の化合物又は基を示す記述中のカツコ内の
記号は、これらの化合物又は基を示す際の略号であり、
本明細書中においても文中でこれらの略号が使用されて
いる。
ノ基の保護基として、ベンジルオキシカルボニル
(Z)、t−ブチルオキシカルボニル(Boc)、ベンゾ
イル(Bz)、アセチル、ホルミル、p−メトキシベンジ
ルオキシカルボニル、トリフルオロアセチル等が、カル
ボキシル基の保護基として、メチル、(OMe)、エチル
(OEt)、t−ブチル、ベンジル(OBzl)、p−ニトロ
ベンジル等が、水酸基の保護基として、アセチル、ベン
ジル、ベンジルオキシカルボニル、t−ブチル等があげ
られる。上述の化合物又は基を示す記述中のカツコ内の
記号は、これらの化合物又は基を示す際の略号であり、
本明細書中においても文中でこれらの略号が使用されて
いる。
前述の保護基を脱離させる方法としては、例えば触媒
還元による方法、トリフルオロ酢酸、フツ化水素、臭化
水素、塩化水素、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等
を使用する方法が用いられる。
還元による方法、トリフルオロ酢酸、フツ化水素、臭化
水素、塩化水素、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等
を使用する方法が用いられる。
本発明に係る前掲の一般式で表される化合物の薬理学
的に許容できる塩としては、N−付加塩例えば塩酸塩、
臭化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩、ギ酸塩、酢酸塩、プ
ロピオン酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、乳酸塩、しゅ
う酸塩、酒石酸塩等があげられる。また、アミノ基が保
護されている場合には、ナトリウム塩、カリウム塩、マ
グネシウム塩、カルシウム塩、アルミニウム塩、ペピリ
ジン塩、モルホリン塩、ジメチルアミン塩、ジエチルア
ミン塩等をあげることができる。
的に許容できる塩としては、N−付加塩例えば塩酸塩、
臭化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩、ギ酸塩、酢酸塩、プ
ロピオン酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、乳酸塩、しゅ
う酸塩、酒石酸塩等があげられる。また、アミノ基が保
護されている場合には、ナトリウム塩、カリウム塩、マ
グネシウム塩、カルシウム塩、アルミニウム塩、ペピリ
ジン塩、モルホリン塩、ジメチルアミン塩、ジエチルア
ミン塩等をあげることができる。
なお、本発明に係る化合物は、式中のXi中に不斉炭素
原子が存在する場合には、L体、D体、DL体の形で存在
するが、それらはいずれも本発明に係る化合物中に包含
されるものである。
原子が存在する場合には、L体、D体、DL体の形で存在
するが、それらはいずれも本発明に係る化合物中に包含
されるものである。
一般式(I)で表される新規な化合物およびその塩の
薬理効果は以下の如き試験により評価された。
薬理効果は以下の如き試験により評価された。
(1)試験方法 雄性日本家兎に被験化合物を耳静脈より投与する。投
与後10分または30分にそれぞれ投与した側とは逆の耳静
脈より1ml採血(3.8%クエン酸ナトリウム:血液=1:9v
ol比)し、3000rpmで10分間遠心分離した。血漿を採取
し、冷水にて20倍希釈した後1%酢酸にてpH6.3±0.03
に調整する。4℃にて30分静置した後、3000rpmで5分
間遠心分離し、上清を捨て沈渣を血漿と同量の50mMトリ
ス−塩酸緩衝液に溶解した。その溶液10μを牛フイブ
リン平板(プラスミノーゲン含有牛フイブリノーゲンを
0.1M Borate−Saline緩衝液にて0.5%溶液としてろ過
後、ろ液を10U/mlトロンビン−CaCl2溶液と混合し、シ
ヤーレー内で凝固させ作成した)上に滴下し、37℃20時
間後に形成された溶解窓の面積(長径×短径)を測定す
る。
与後10分または30分にそれぞれ投与した側とは逆の耳静
脈より1ml採血(3.8%クエン酸ナトリウム:血液=1:9v
ol比)し、3000rpmで10分間遠心分離した。血漿を採取
し、冷水にて20倍希釈した後1%酢酸にてpH6.3±0.03
に調整する。4℃にて30分静置した後、3000rpmで5分
間遠心分離し、上清を捨て沈渣を血漿と同量の50mMトリ
ス−塩酸緩衝液に溶解した。その溶液10μを牛フイブ
リン平板(プラスミノーゲン含有牛フイブリノーゲンを
0.1M Borate−Saline緩衝液にて0.5%溶液としてろ過
後、ろ液を10U/mlトロンビン−CaCl2溶液と混合し、シ
ヤーレー内で凝固させ作成した)上に滴下し、37℃20時
間後に形成された溶解窓の面積(長径×短径)を測定す
る。
(2)評価方法 薬理効果の評価は、上記(1)の方法にて測定したフ
イブリン平板の溶解面積が、薬物投与前に比べて2倍の
増大を示すものを(+)、3倍以上の増大を示すものを
(++)、溶解面積の増大は認められるが、有意差を与
えないものを(±)、無効を(−)とした。
イブリン平板の溶解面積が、薬物投与前に比べて2倍の
増大を示すものを(+)、3倍以上の増大を示すものを
(++)、溶解面積の増大は認められるが、有意差を与
えないものを(±)、無効を(−)とした。
対照物質としては、デキストラン硫酸(D.S.)および
線溶系亢進作用を有する公知のアシルペプチド類の一つ
である3−(13−メチルテトラデカノイルオキシ)−15
−メチルヘキサデカノイル−グリシル−L−セリン(V
I)を用いた。
線溶系亢進作用を有する公知のアシルペプチド類の一つ
である3−(13−メチルテトラデカノイルオキシ)−15
−メチルヘキサデカノイル−グリシル−L−セリン(V
I)を用いた。
(3)評価結果 上記(1)および(2)より得られた結果を第1表に
示す。
示す。
第1表に示した通り、本発明に係る一般式(I)で表
されるアシルアミノ酸およびアシルペプチド類およびそ
の塩は、線溶系亢進作用を有する既知のアシルペプチド
類に比べ、優れた薬理効果を示した。
されるアシルアミノ酸およびアシルペプチド類およびそ
の塩は、線溶系亢進作用を有する既知のアシルペプチド
類に比べ、優れた薬理効果を示した。
本発明に係る新規化合物の薬理効果の持続性について
は、次の如き試験により評価がなされた。
は、次の如き試験により評価がなされた。
後記実施例54で得られた化合物を用い、前記試験方法
により、被験化合物投与後1、3、5、10、30および60
分のフイブリン平板溶解面積を測定した。対照物質とし
てウロキナーゼ(2500U/kg)を用いた。その結果、実施
例54の化合物は、投与後3分に効果が発現した後、30分
後に最高値を示し、60分後でも最高値の70%を保持し
た。これに対し、ウロキナーゼは、投与後3分以内に最
高値を示したが、それ以降は急速に活性が低下し、30分
後には完全に消失した。
により、被験化合物投与後1、3、5、10、30および60
分のフイブリン平板溶解面積を測定した。対照物質とし
てウロキナーゼ(2500U/kg)を用いた。その結果、実施
例54の化合物は、投与後3分に効果が発現した後、30分
後に最高値を示し、60分後でも最高値の70%を保持し
た。これに対し、ウロキナーゼは、投与後3分以内に最
高値を示したが、それ以降は急速に活性が低下し、30分
後には完全に消失した。
本発明に係る化合物は、低毒性で、高い安全性を有す
る。マウスを用いた急性毒性(LD50、腹腔内投与)試験
の結果を第2表に示す。
る。マウスを用いた急性毒性(LD50、腹腔内投与)試験
の結果を第2表に示す。
以下に、本発明の化合物ならびにその製造法を示す具
体例を、実施例として掲げる。実施例を含めて本明細書
中において使用されている、アミノ酸およびその誘導
体、あるいはこれらの構造中に存在する基、反応試薬を
表現する略号はペプチド合成化学の分野において慣用さ
れている記号によったものであり、(IUPAC−IUBcommit
ion on Biological Nomencleture)以下の意味をもつ。
体例を、実施例として掲げる。実施例を含めて本明細書
中において使用されている、アミノ酸およびその誘導
体、あるいはこれらの構造中に存在する基、反応試薬を
表現する略号はペプチド合成化学の分野において慣用さ
れている記号によったものであり、(IUPAC−IUBcommit
ion on Biological Nomencleture)以下の意味をもつ。
Ala:アラニン、Arg:アルギニン、Glu:グルタミン酸、
His:ヒスチジン、Ile:イソロイシン、Leu:ロイシン、Ly
s:リジン、Met:メチオニン、Phe:フエニルアラニン、Pr
o:プロリン、Ser:セリン、Ser(SO2H):セリン−O−
硫酸エステル、Thr:スレオニン、Thr(SO3H):スレオ
ニン−O−硫酸エステル、Trp:トリプトフアン、Tvr:チ
ロシン、Tyr(Bzl):チロシン−O−ベンジルエーテ
ル、Val:バリン、Hyp:ヒドロキシプロリン、Tpro:チオ
プリン、Prol:プロリノール、DCC:ジシクロヘキシルカ
ルボジイミド、HOBt:1−ヒドロキシベンゾトリアゾー
ル、HONSu:N−ヒドロキシスクシンイミド、Boc:t−ブチ
ルオキシカルボニル、Z:ベンジルオキシカルボニル、B
z:ベンゾイル、Ac:アセチル、HPA:2−(p−ヒドロキシ
フエニル)プロピオニル、HMA:3−ヒドロキシミリスト
イル、MHD:15−メチル−3−ヒドロキシヘキサデカノイ
ル、MHD(MTD):15−メチル−3−(13−メチルテトラ
デカノイルオキシ)ヘキサデカノイル、Bzl:ベンジルエ
ーテル、OBzl:ベンジルエステル、OMe:メチルエステ
ル、OEt:エチルエステル、OPri:イソプロピルエステ
ル、OBut:t−ブチルエステル、OOcn:n−オクチルエステ
ル、ONSu:N−ヒドロキシスクシンイミドエステル、TEA:
トリエチルアミン、DMAP:4−ジメチルアミノピリジン、
Et2O:ジエチルエーテル、AcOEt:酢酸エチル、THF:テト
ラヒドロフラン、DMF:N,N−ジメチルホルムアミド、TL
C:シリカゲル薄層クロマトグラフイー。
His:ヒスチジン、Ile:イソロイシン、Leu:ロイシン、Ly
s:リジン、Met:メチオニン、Phe:フエニルアラニン、Pr
o:プロリン、Ser:セリン、Ser(SO2H):セリン−O−
硫酸エステル、Thr:スレオニン、Thr(SO3H):スレオ
ニン−O−硫酸エステル、Trp:トリプトフアン、Tvr:チ
ロシン、Tyr(Bzl):チロシン−O−ベンジルエーテ
ル、Val:バリン、Hyp:ヒドロキシプロリン、Tpro:チオ
プリン、Prol:プロリノール、DCC:ジシクロヘキシルカ
ルボジイミド、HOBt:1−ヒドロキシベンゾトリアゾー
ル、HONSu:N−ヒドロキシスクシンイミド、Boc:t−ブチ
ルオキシカルボニル、Z:ベンジルオキシカルボニル、B
z:ベンゾイル、Ac:アセチル、HPA:2−(p−ヒドロキシ
フエニル)プロピオニル、HMA:3−ヒドロキシミリスト
イル、MHD:15−メチル−3−ヒドロキシヘキサデカノイ
ル、MHD(MTD):15−メチル−3−(13−メチルテトラ
デカノイルオキシ)ヘキサデカノイル、Bzl:ベンジルエ
ーテル、OBzl:ベンジルエステル、OMe:メチルエステ
ル、OEt:エチルエステル、OPri:イソプロピルエステ
ル、OBut:t−ブチルエステル、OOcn:n−オクチルエステ
ル、ONSu:N−ヒドロキシスクシンイミドエステル、TEA:
トリエチルアミン、DMAP:4−ジメチルアミノピリジン、
Et2O:ジエチルエーテル、AcOEt:酢酸エチル、THF:テト
ラヒドロフラン、DMF:N,N−ジメチルホルムアミド、TL
C:シリカゲル薄層クロマトグラフイー。
実施例 1 n−オクタデカノイル−D−セリンアミド (n−C17H35CO−D−Ser−NH2) (イ)Boc−D−Ser(Bzl)−ONSu Boc−D−Ser(Bzl)−OH4.50g(15.2mmol)、HONSu
1.85g(16.0mmol)をDMF20mlに溶解し、−20℃の冷媒に
て冷却後DMF25mlに溶解したDCC4.10g(20.0mmol)を20
分かけて滴下した。−10℃で1時間、冷蔵庫にて一晩反
応を行った。不溶物をろ別後、溶媒を減圧留去し、残留
物をAcOEtに溶解した。水、1N−HCl、水、10%Na2CO3、
水の順序で洗浄し、無水MgSO4で乾燥した。溶媒を減圧
留去して無色油状物のBoc−D−Ser(Bzl)−ONSu6.80g
(100g)を得た。
1.85g(16.0mmol)をDMF20mlに溶解し、−20℃の冷媒に
て冷却後DMF25mlに溶解したDCC4.10g(20.0mmol)を20
分かけて滴下した。−10℃で1時間、冷蔵庫にて一晩反
応を行った。不溶物をろ別後、溶媒を減圧留去し、残留
物をAcOEtに溶解した。水、1N−HCl、水、10%Na2CO3、
水の順序で洗浄し、無水MgSO4で乾燥した。溶媒を減圧
留去して無色油状物のBoc−D−Ser(Bzl)−ONSu6.80g
(100g)を得た。
(ロ)Boc−D−Ser(Bzl)−NH2 (イ)で得たBoc−D−Ser(Bzl)−ONSu6.80g(15.2
mmol)をMeOH70mlに溶解し、水冷下アンモニアガスを導
入しながら1時間反応させた。溶媒を減圧留去し、得ら
れた残留物をAcOEt溶液とした後、水洗し、無水MgSO4に
て乾燥した。溶媒を減圧留去して得られた残留物をAcOE
t−ヘキサン混合溶媒より結晶化し白色粉末のBoc−D−
Ser(Bzl)−NH23.72g(83%)を得た。m.p.101〜101.5
℃、比旋光度▲〔α〕25 D▼−26.4゜(c=1、CHC
l3)。TLC(展開溶媒CHCl3:MeOH:AcOH=95:5:3、n
−BuOH:AcOH:H2O=4:1:1、発色法:0.1%ニンヒドリン次
いで47%臭化水素酸噴霧後加熱)にてRf=0.62、Rf
=0.80の単一スポツトを与えた。
mmol)をMeOH70mlに溶解し、水冷下アンモニアガスを導
入しながら1時間反応させた。溶媒を減圧留去し、得ら
れた残留物をAcOEt溶液とした後、水洗し、無水MgSO4に
て乾燥した。溶媒を減圧留去して得られた残留物をAcOE
t−ヘキサン混合溶媒より結晶化し白色粉末のBoc−D−
Ser(Bzl)−NH23.72g(83%)を得た。m.p.101〜101.5
℃、比旋光度▲〔α〕25 D▼−26.4゜(c=1、CHC
l3)。TLC(展開溶媒CHCl3:MeOH:AcOH=95:5:3、n
−BuOH:AcOH:H2O=4:1:1、発色法:0.1%ニンヒドリン次
いで47%臭化水素酸噴霧後加熱)にてRf=0.62、Rf
=0.80の単一スポツトを与えた。
(ハ)n−C17H35CO−D−Ser(Bzl)−NH2 (ロ)で得たBoc−D−Ser(Bzl)−NH22.59g(8.70m
mol)に氷冷下4.5N−HCl/AcOEt50mlを加え、室温に戻し
て2.5時間反応させた。溶媒を減圧留去し、得られた残
留物をDMF50mlに溶解して−22℃の冷媒で冷却後、TEA1.
22ml(8.7mmol)を滴下した。次いでDMF10mlに溶解した
塩化ステアロアイル3.16g(10.5mmol)とTEA1.4ml(10m
mol)を20分で滴下した。−10℃で1時間、冷蔵庫にて
一晩反応を行った。溶媒を減圧留去し、得られら残留物
をグラスフイルター上で水、1N−HCl、水の順序で固体
洗浄した。得られた残留物をNaOH上減圧乾燥後、シリカ
ゲルカラムクロマトグラフイーにて精製(富士デヴイソ
ン、シリカゲルBW−200、200gを用いてCHCl3:MeOH=50:
1にて溶出した)し、白色粉末のn−C17H35CO−D−Ser
(Bzl)−NH23.0g(75%)を得た。m.p.115〜116℃。TL
C(展開溶媒CHCl3:MeOH:AcOH=95:5:3、n−BuOH:A
cOH:H2O=4:1:1、発色法:0.1%ニンヒドリン次いで47%
臭化水素酸噴霧後加熱)にてRf=0.63、Rf=0.82の
単一スポツトを与えた。
mol)に氷冷下4.5N−HCl/AcOEt50mlを加え、室温に戻し
て2.5時間反応させた。溶媒を減圧留去し、得られた残
留物をDMF50mlに溶解して−22℃の冷媒で冷却後、TEA1.
22ml(8.7mmol)を滴下した。次いでDMF10mlに溶解した
塩化ステアロアイル3.16g(10.5mmol)とTEA1.4ml(10m
mol)を20分で滴下した。−10℃で1時間、冷蔵庫にて
一晩反応を行った。溶媒を減圧留去し、得られら残留物
をグラスフイルター上で水、1N−HCl、水の順序で固体
洗浄した。得られた残留物をNaOH上減圧乾燥後、シリカ
ゲルカラムクロマトグラフイーにて精製(富士デヴイソ
ン、シリカゲルBW−200、200gを用いてCHCl3:MeOH=50:
1にて溶出した)し、白色粉末のn−C17H35CO−D−Ser
(Bzl)−NH23.0g(75%)を得た。m.p.115〜116℃。TL
C(展開溶媒CHCl3:MeOH:AcOH=95:5:3、n−BuOH:A
cOH:H2O=4:1:1、発色法:0.1%ニンヒドリン次いで47%
臭化水素酸噴霧後加熱)にてRf=0.63、Rf=0.82の
単一スポツトを与えた。
(ニ)n−C17H35CO−D−Ser−NH2 (ハ)で得たn−C17H35CO−D−Ser(Bzl)−NH21.2
7g(2.75mmol)をEtOH30ml、AcOH30mlに溶解し、10%Pd
−C(50%wet、エンゲルハルト社)0.45gを用いて室温
で3時間触媒水素化した。触媒をろ別後、ろ液を4℃で
一晩放置することによって再結晶して白色粉末のn−C
17H35CO−D−Ser−NH20.90g(88%)を得た。m.p.137
〜140℃、比旋光度▲〔α〕25 D▼+17.9゜(c=1、Et
OH)。TLC(展開溶媒CHCl3:MeOH:AcOH=95:5:3、n
−BuOH:AcOH:H2O=4:1:1、発色法:0.1%ニンヒドリン次
いで47%臭化水素酸噴霧後加熱)にてRf=0.27、Rf
=0.76の単一スポツトを与えた。
7g(2.75mmol)をEtOH30ml、AcOH30mlに溶解し、10%Pd
−C(50%wet、エンゲルハルト社)0.45gを用いて室温
で3時間触媒水素化した。触媒をろ別後、ろ液を4℃で
一晩放置することによって再結晶して白色粉末のn−C
17H35CO−D−Ser−NH20.90g(88%)を得た。m.p.137
〜140℃、比旋光度▲〔α〕25 D▼+17.9゜(c=1、Et
OH)。TLC(展開溶媒CHCl3:MeOH:AcOH=95:5:3、n
−BuOH:AcOH:H2O=4:1:1、発色法:0.1%ニンヒドリン次
いで47%臭化水素酸噴霧後加熱)にてRf=0.27、Rf
=0.76の単一スポツトを与えた。
実施例 2 n−オクタデカノイル−D−セリンエチルアミド (n−C17H35CO−D−Ser−NHEt) (イ)Boc−D−Ser(Bzl)−NHEt NH2Et・HCl0.66g(9.08mmol)をDMF10ml、THF60mlに
溶解し、氷冷下TEA1.27ml(9.08mmol)を滴下した。次
いでBoc−D−Ser(Bzl)−OH2.00g(6.77mmol)、HOBt
1.37g(10.16mmol)を加え、−20℃の冷媒にて冷却後TH
F40mlに溶解したDCC1.54g(7.45mmol)を20分かけて滴
下した。−10℃で1時間、冷蔵庫にて一晩反応を行っ
た。不溶物をろ別後、溶媒を減圧留去し、残留物をAcOE
tに溶解した。水、1N−HCl、水、10%Na2CO3、水の順序
で洗浄し、無水MgSO4で乾燥した。溶媒を減圧留去して
白色粉末のBoc−D−Ser(Bzl)−NHEt2.5g(115%)を
得た。
溶解し、氷冷下TEA1.27ml(9.08mmol)を滴下した。次
いでBoc−D−Ser(Bzl)−OH2.00g(6.77mmol)、HOBt
1.37g(10.16mmol)を加え、−20℃の冷媒にて冷却後TH
F40mlに溶解したDCC1.54g(7.45mmol)を20分かけて滴
下した。−10℃で1時間、冷蔵庫にて一晩反応を行っ
た。不溶物をろ別後、溶媒を減圧留去し、残留物をAcOE
tに溶解した。水、1N−HCl、水、10%Na2CO3、水の順序
で洗浄し、無水MgSO4で乾燥した。溶媒を減圧留去して
白色粉末のBoc−D−Ser(Bzl)−NHEt2.5g(115%)を
得た。
(ロ)n−C17H35CO−D−Ser(Bzl)−NHEt (イ)で得たBoc−D−Ser(Bzl)−NHEt2.00g(6.20
mmol)に氷冷下4.5H−HCl/AcOEt10mlを加え、室温に戻
して1時間反応させた。溶媒を減圧留去し、得られた油
状物をTHF20mlに溶解し、氷下TEA0.87ml(6.20mmol)を
滴下した。次いでDMF10mlに溶解した塩化ステアロイル
1.97g(6.51mmol)とTEA0.91ml(6.51mmol)を20分で滴
下した。−10℃で1時間、冷蔵庫にて一晩反応を行っ
た。溶媒を減圧留去し、得られた残留物をグラスフイル
ター上で水、1H−HCl、水の順序で固体洗浄した。得ら
れた残留物をNaOH上減圧乾燥後、シリカゲルカラムクロ
マトグラフイーにて精製(富士デヴイソン、シリカゲル
BW−200、200gを用いてCHCl3:MeOH=50:1にて溶出し
た)し、白色粉末のn−C17H35CO−D−Ser(Bzl)−NH
Et2.40g(66%)を得た。m.p.115〜116℃、比旋光度▲
〔α〕25 D▼−7.9゜(c=1、EtOH)。TLC(展開溶媒
CHCl3:MeOH:AcOH=95:5:3、n−BuOH:AcOH:H2O=4:
1:1、発色法:0.1%ニンヒドリン次いで47%臭化水素酸
噴霧後加熱)にてRf=0.90、Rf=0.85の単一スポツ
トを与えた。
mmol)に氷冷下4.5H−HCl/AcOEt10mlを加え、室温に戻
して1時間反応させた。溶媒を減圧留去し、得られた油
状物をTHF20mlに溶解し、氷下TEA0.87ml(6.20mmol)を
滴下した。次いでDMF10mlに溶解した塩化ステアロイル
1.97g(6.51mmol)とTEA0.91ml(6.51mmol)を20分で滴
下した。−10℃で1時間、冷蔵庫にて一晩反応を行っ
た。溶媒を減圧留去し、得られた残留物をグラスフイル
ター上で水、1H−HCl、水の順序で固体洗浄した。得ら
れた残留物をNaOH上減圧乾燥後、シリカゲルカラムクロ
マトグラフイーにて精製(富士デヴイソン、シリカゲル
BW−200、200gを用いてCHCl3:MeOH=50:1にて溶出し
た)し、白色粉末のn−C17H35CO−D−Ser(Bzl)−NH
Et2.40g(66%)を得た。m.p.115〜116℃、比旋光度▲
〔α〕25 D▼−7.9゜(c=1、EtOH)。TLC(展開溶媒
CHCl3:MeOH:AcOH=95:5:3、n−BuOH:AcOH:H2O=4:
1:1、発色法:0.1%ニンヒドリン次いで47%臭化水素酸
噴霧後加熱)にてRf=0.90、Rf=0.85の単一スポツ
トを与えた。
(ハ)n−C17H35CO−D−Ser−NHEt (ロ)で出たn−C17H35CO−D−Ser(Bzl)−NHEt1.
01g(2.07mmol)をCHCl320mlに溶解し、10%Pd−C(50
%wet,エンゲルハルト社)0.5gを用いて室温で2時間触
媒水素化した。触媒をろ別後、溶媒を減圧留去し、得ら
れた残留物をAcOH−Et2Oより再結晶して白色粉末をn−
C17H35CO−D−Ser−NHEt0.67g(82%)を得た。m.p.13
3〜135℃、比旋光度▲〔α〕25 D▼+33.0゜(c=1、C
HCl3。TLC(展開溶媒CHCl3:MeOH:AcOH=95:5:3、n
−BuOH:AcOH:H2O=4:1:1、発色法:0.1%ニンヒドリン次
いで47%臭化水素酸噴霧後加熱)にてRf=0.58、Rf
=0.79の単一スポツトを与えた。
01g(2.07mmol)をCHCl320mlに溶解し、10%Pd−C(50
%wet,エンゲルハルト社)0.5gを用いて室温で2時間触
媒水素化した。触媒をろ別後、溶媒を減圧留去し、得ら
れた残留物をAcOH−Et2Oより再結晶して白色粉末をn−
C17H35CO−D−Ser−NHEt0.67g(82%)を得た。m.p.13
3〜135℃、比旋光度▲〔α〕25 D▼+33.0゜(c=1、C
HCl3。TLC(展開溶媒CHCl3:MeOH:AcOH=95:5:3、n
−BuOH:AcOH:H2O=4:1:1、発色法:0.1%ニンヒドリン次
いで47%臭化水素酸噴霧後加熱)にてRf=0.58、Rf
=0.79の単一スポツトを与えた。
実施例 3 n−オクタデカノイル−D−セリンジエチルアミド (n−C17H35CO−D−Ser−NHt2) (イ)Boc−D−Ser−NEt2 Boc−D−Ser−OH2.00g(9.75mmol)、NHEt20.78g(1
0.7mmol)、HOBt1.38g(10.2mmol)をTHF30mlに溶解
し、−20℃の冷媒にて冷却後THF20mlに溶解したDCC2.11
g(10.2mmol)を20分かけて滴下した。−10℃で1時
間、冷蔵庫にて一晩反応を行った。不溶物ろ別後、溶媒
を減圧留去し、残留物をAcOEtに溶解した。水、1N−HC
l、水、10%Na2CO3、水の順序で洗浄し、無水MgSO4で乾
燥した。溶媒を減圧濃縮し、得られた残留物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフイーにて精製(富士デヴイソ
ン、シリカゲルBW−200、100gを用いてAcOEt:ヘキサン
=1:1に溶出した)し、無色油状物のBco−D−Ser−NEt
21.27g(50%)を得た。比旋光度▲〔α〕25 D▼+31.9
゜(c=1、EtOH)。TLC(展開溶媒CHCl3:MeOH:AcOH
=95:5:3、n−BuOH:AcOH:H2O=4:1:1、発色法:0.1%
ニンヒドリン次いで47%臭化水素酸噴霧後加熱)にてRf
=0.61、Rf=0.74の単一スポツトを与えた。
0.7mmol)、HOBt1.38g(10.2mmol)をTHF30mlに溶解
し、−20℃の冷媒にて冷却後THF20mlに溶解したDCC2.11
g(10.2mmol)を20分かけて滴下した。−10℃で1時
間、冷蔵庫にて一晩反応を行った。不溶物ろ別後、溶媒
を減圧留去し、残留物をAcOEtに溶解した。水、1N−HC
l、水、10%Na2CO3、水の順序で洗浄し、無水MgSO4で乾
燥した。溶媒を減圧濃縮し、得られた残留物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフイーにて精製(富士デヴイソ
ン、シリカゲルBW−200、100gを用いてAcOEt:ヘキサン
=1:1に溶出した)し、無色油状物のBco−D−Ser−NEt
21.27g(50%)を得た。比旋光度▲〔α〕25 D▼+31.9
゜(c=1、EtOH)。TLC(展開溶媒CHCl3:MeOH:AcOH
=95:5:3、n−BuOH:AcOH:H2O=4:1:1、発色法:0.1%
ニンヒドリン次いで47%臭化水素酸噴霧後加熱)にてRf
=0.61、Rf=0.74の単一スポツトを与えた。
(ロ)n−C17H35CO−D−Ser−NEt2 (イ)で得たBoc−D−Ser−NEt24.5g(15.3mmol)に
氷冷下4.5N−NCl/AcOEt10mlを加え、室温に戻して1時
間反応させた。溶媒を減圧留去し、得られた油状物をDM
F50mlに溶解して−22℃の冷媒で冷却後、TEA2.14ml(1
5.3mmol)を滴下した。次いでHOBt3.1g(23mmol)を加
えた後、CH2Cl220mlに溶解した塩化ステアロイル5.12g
(16.9mmol)とTEA2.36ml(16.9mmol)を20分で滴下し
た。−10℃で1時間、冷蔵庫にて一晩反応を行った。溶
媒を減圧留去し、得られた残留物をグラスフイルター上
で水、1N−HCl、水の順序で固体洗浄した。得られた残
留物をNaOH上減圧乾燥後、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフイーにて精製(富士デヴイソン、シリカゲルBW−20
0、200gを用いてCHCl3:MeOH=50:1にて溶出した)し、
白色粉末のn−C17H35CO−D−Ser−NEt23.97g(61%)
を得た。m.p.66〜69℃、比旋光度▲〔α〕25 D▼+15.9
゜(c=1、CHCl3)。TLC(展開溶媒CHCl3:MeOH:AcO
H=95:5:3、n−BuOH:AcOH:H2O=4:1:1、発色法:0.1
%ニンヒドリン次いで47%臭化水素酸噴霧後加熱)にて
Rf=0.70、Rf=0.76の単一スポツトを与えた。
氷冷下4.5N−NCl/AcOEt10mlを加え、室温に戻して1時
間反応させた。溶媒を減圧留去し、得られた油状物をDM
F50mlに溶解して−22℃の冷媒で冷却後、TEA2.14ml(1
5.3mmol)を滴下した。次いでHOBt3.1g(23mmol)を加
えた後、CH2Cl220mlに溶解した塩化ステアロイル5.12g
(16.9mmol)とTEA2.36ml(16.9mmol)を20分で滴下し
た。−10℃で1時間、冷蔵庫にて一晩反応を行った。溶
媒を減圧留去し、得られた残留物をグラスフイルター上
で水、1N−HCl、水の順序で固体洗浄した。得られた残
留物をNaOH上減圧乾燥後、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフイーにて精製(富士デヴイソン、シリカゲルBW−20
0、200gを用いてCHCl3:MeOH=50:1にて溶出した)し、
白色粉末のn−C17H35CO−D−Ser−NEt23.97g(61%)
を得た。m.p.66〜69℃、比旋光度▲〔α〕25 D▼+15.9
゜(c=1、CHCl3)。TLC(展開溶媒CHCl3:MeOH:AcO
H=95:5:3、n−BuOH:AcOH:H2O=4:1:1、発色法:0.1
%ニンヒドリン次いで47%臭化水素酸噴霧後加熱)にて
Rf=0.70、Rf=0.76の単一スポツトを与えた。
実施例 4〜7 実施例3と同様の方法にて反応を行った。得られた化
合物およびそのデータを第3表に示す。
合物およびそのデータを第3表に示す。
実施例 8 n−オクタデカノイル−D−セリンピペラジド・酢酸塩 Boc−D−Ser(Bzl)−OH1.00g(3.39mmol)と 0.96g(3.72mmol)HOBt0.69g(5.08mmol)、DCC0.77g
(3.72mmol)を用い、実施例2−(イ)と同様の方法に
てDMF中で反応を行い、得られた粗生成物をシリカゲル
カラムクロマトグラフイーにて精製(富士デヴイソン、
シリカゲルBW−200、50gを用いてCHCl3:MeOH=20:1に溶
出した)し、 0.91g(54%)を無色油状物として得た。
(3.72mmol)を用い、実施例2−(イ)と同様の方法に
てDMF中で反応を行い、得られた粗生成物をシリカゲル
カラムクロマトグラフイーにて精製(富士デヴイソン、
シリカゲルBW−200、50gを用いてCHCl3:MeOH=20:1に溶
出した)し、 0.91g(54%)を無色油状物として得た。
(イ)で得た 0.77g(1.57mmol)と塩化ステアロイル0.70g(2.33mmo
l)から出発し、実施例3−(ロ)と同様の方法にてTHF
中で反応を行い、 0.75g(73%)を無色油状物として得た。比旋光度▲
〔α〕25 D▼+5.1゜(c=1、EtOH)。TLC(展開溶媒
CHCl3:MeOH:AcOH=95:5:3、n−BuOH:AcOH:H2O=4:
1:1、発色法:0.1%ニンヒドリン次いで47%臭化水素酸
噴霧後加熱)にてRf=0.95、Rf=0.84の単一スポツ
トを与えた。
l)から出発し、実施例3−(ロ)と同様の方法にてTHF
中で反応を行い、 0.75g(73%)を無色油状物として得た。比旋光度▲
〔α〕25 D▼+5.1゜(c=1、EtOH)。TLC(展開溶媒
CHCl3:MeOH:AcOH=95:5:3、n−BuOH:AcOH:H2O=4:
1:1、発色法:0.1%ニンヒドリン次いで47%臭化水素酸
噴霧後加熱)にてRf=0.95、Rf=0.84の単一スポツ
トを与えた。
(ロ)で得た 0.96g(1.04mmol)をMeOH10ml、AcOH10mlに溶解し、10
%Pd−C(50%wet、エンゲルハルト社)0.2gを基いて
室温で6時間接触水素化した。触媒をろ別後、溶媒を減
圧留去し、得られた残留物をEt2Oより再結晶して白色粉
末の 0.35g(67%)を得た。m.p.65〜77℃、比旋光度▲
〔α〕25 D▼+5.5(c=1,EtOH)。TLC(展開溶媒CHC
l3:MeOH:AcOH=95:5:3、n−BuOH:AcOH:H2O=4:1:1、
発色法:0.1%ニンヒドリン次いで47%臭化水素酸噴霧後
加熱)にてRf=0.07、Rf=0.41の単一スポツトを与
えた。
%Pd−C(50%wet、エンゲルハルト社)0.2gを基いて
室温で6時間接触水素化した。触媒をろ別後、溶媒を減
圧留去し、得られた残留物をEt2Oより再結晶して白色粉
末の 0.35g(67%)を得た。m.p.65〜77℃、比旋光度▲
〔α〕25 D▼+5.5(c=1,EtOH)。TLC(展開溶媒CHC
l3:MeOH:AcOH=95:5:3、n−BuOH:AcOH:H2O=4:1:1、
発色法:0.1%ニンヒドリン次いで47%臭化水素酸噴霧後
加熱)にてRf=0.07、Rf=0.41の単一スポツトを与
えた。
実施例 9〜27 実施例3と同様の方法にて反応を行った。得られた化
合物ならびにそのデータを第3表に示す。
合物ならびにそのデータを第3表に示す。
実施例 28 15−メチル−3−ヒドロキシヘキサデカノイル−D−セ
リンピロリジド MHD−NHNH21.29g(4.28mmol)をDMF50mlに溶解し、−
30℃の冷媒にて冷却後4N−HCl/AcOEt5.0ml(20.0mmo
l)、次いで亜硝酸イソアミル0.66ml(4.70mmol)を滴
下した。冷媒を−70℃まで冷却し、DMF5mlに溶解した (実施例2−(ロ)と同様の方法にて 1.90g(5.14mmol)を脱Boc化反応に付し、TEA2.80mlで
中和した)を加え、−10℃で1時間、冷蔵庫にて一晩反
応を行った。不溶物ろ別後、溶媒を減圧留去し、残留物
をAcOEtに溶解した。水、1N−HCl、水、10%Na2CO3、水
の順序で洗浄し、無水MgSO4で乾燥した。溶媒を減圧留
去して無色油状物の 2.30g(104%)を得た。比旋光度▲〔α〕25 D▼+3.5゜
(c=1、EtOH)。TLC(展開溶媒CHCl3:MeOH:AcOH=
95:5:3、n−BuOH:AcOH:H2O=4:1:1、発色法:0.1%ニ
ンヒドリン次いで47%臭化水素酸噴霧後加熱)にてRf
=0.73、Rf=0.90の単一スポツトを与えた。
リンピロリジド MHD−NHNH21.29g(4.28mmol)をDMF50mlに溶解し、−
30℃の冷媒にて冷却後4N−HCl/AcOEt5.0ml(20.0mmo
l)、次いで亜硝酸イソアミル0.66ml(4.70mmol)を滴
下した。冷媒を−70℃まで冷却し、DMF5mlに溶解した (実施例2−(ロ)と同様の方法にて 1.90g(5.14mmol)を脱Boc化反応に付し、TEA2.80mlで
中和した)を加え、−10℃で1時間、冷蔵庫にて一晩反
応を行った。不溶物ろ別後、溶媒を減圧留去し、残留物
をAcOEtに溶解した。水、1N−HCl、水、10%Na2CO3、水
の順序で洗浄し、無水MgSO4で乾燥した。溶媒を減圧留
去して無色油状物の 2.30g(104%)を得た。比旋光度▲〔α〕25 D▼+3.5゜
(c=1、EtOH)。TLC(展開溶媒CHCl3:MeOH:AcOH=
95:5:3、n−BuOH:AcOH:H2O=4:1:1、発色法:0.1%ニ
ンヒドリン次いで47%臭化水素酸噴霧後加熱)にてRf
=0.73、Rf=0.90の単一スポツトを与えた。
(イ)で得た 1.02g(2.01mmol)をMeOH20ml、AcOH20mlに溶解し、10
%Pd−C(50%det,エンゲルハルト社)0.20gを用いて
室温で1時間接触水素化した。触媒をろ別後、溶媒を減
圧留去し、得られた残留物をイソプロピルエーテルより
再結晶して白色粉末の 0.71g(92%)を得た。m.p.67〜78℃、比旋光度▲
〔α〕25 D▼+9.6゜(c=1、EtOH)。TLC(展開溶媒
CHCl3:MeOH:AcOH=95:5:3、n−BuOH:AcOH:H2O=4:
1:1、発色法:0.1%ニンヒドリン次いで47%臭化水素酸
噴霧後加熱)にてRf=0.53、Rf=0.81の単一スポツ
トを与えた。
%Pd−C(50%det,エンゲルハルト社)0.20gを用いて
室温で1時間接触水素化した。触媒をろ別後、溶媒を減
圧留去し、得られた残留物をイソプロピルエーテルより
再結晶して白色粉末の 0.71g(92%)を得た。m.p.67〜78℃、比旋光度▲
〔α〕25 D▼+9.6゜(c=1、EtOH)。TLC(展開溶媒
CHCl3:MeOH:AcOH=95:5:3、n−BuOH:AcOH:H2O=4:
1:1、発色法:0.1%ニンヒドリン次いで47%臭化水素酸
噴霧後加熱)にてRf=0.53、Rf=0.81の単一スポツ
トを与えた。
実施例 29 15−メチル−3−(13−メチルテトラデカノイルオキ
シ)ヘキサデカノイル−D−セリン−ピロリジド の合成 実施例28−(イ)で得た 0.99g(1.91mmol)、13−メチルテトラデカン酸0.60g
(2.47mmol)、DMAP48mg(0.40mmol)をCH2Cl230mlに溶
解し、0℃の冷媒にて冷却後CH2Cl210mlに溶解したDCC
0.59g(2.86mmol)を10分かけて滴下した。0℃で1時
間、冷蔵庫にて一晩反応を行った。不溶物のろ別後、溶
媒を減圧留去し、残留物をAcOEtに溶解した。水、1N−H
Cl、水、10%Na2CO3、水の順序で洗浄し、無水MgSO4で
乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残留物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフイーにて精製(富士デヴイソ
ン、シリカゲルBW−200、200gを用いてCHCl3:MeOH=50:
1にて溶出した)し、無色油状物の 0.95g(67%)を得た。比旋光度▲〔α〕25 D▼+5.1゜
(c=1、EtOH)。TLC(展開溶媒CHCl3:MeOH:AcOH=
95:5:3、n−BuOH:AcOH:H2O=4:1:1、発色法:0.1%ニ
ンヒドリン次いで47%臭化水素酸噴霧後加熱)にてRf
=0.89、Rf=0.94の単一スポツトを与えた。
シ)ヘキサデカノイル−D−セリン−ピロリジド の合成 実施例28−(イ)で得た 0.99g(1.91mmol)、13−メチルテトラデカン酸0.60g
(2.47mmol)、DMAP48mg(0.40mmol)をCH2Cl230mlに溶
解し、0℃の冷媒にて冷却後CH2Cl210mlに溶解したDCC
0.59g(2.86mmol)を10分かけて滴下した。0℃で1時
間、冷蔵庫にて一晩反応を行った。不溶物のろ別後、溶
媒を減圧留去し、残留物をAcOEtに溶解した。水、1N−H
Cl、水、10%Na2CO3、水の順序で洗浄し、無水MgSO4で
乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残留物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフイーにて精製(富士デヴイソ
ン、シリカゲルBW−200、200gを用いてCHCl3:MeOH=50:
1にて溶出した)し、無色油状物の 0.95g(67%)を得た。比旋光度▲〔α〕25 D▼+5.1゜
(c=1、EtOH)。TLC(展開溶媒CHCl3:MeOH:AcOH=
95:5:3、n−BuOH:AcOH:H2O=4:1:1、発色法:0.1%ニ
ンヒドリン次いで47%臭化水素酸噴霧後加熱)にてRf
=0.89、Rf=0.94の単一スポツトを与えた。
(イ)で得た 0.73g(0.98mmol)をMeOH20ml、AcOH20mlに溶解し、10
%Pd−C(50%wet,エンゲルハルト社)0.20gを用いて
室温で1時間接触水素化した。触媒をろ別後、溶媒を減
圧留去し、白色粉末の 0.71g(92%)を得た。m.p.35〜61℃、比旋光度▲
〔α〕25 D▼+10.7゜(c=1、EtOH)。
%Pd−C(50%wet,エンゲルハルト社)0.20gを用いて
室温で1時間接触水素化した。触媒をろ別後、溶媒を減
圧留去し、白色粉末の 0.71g(92%)を得た。m.p.35〜61℃、比旋光度▲
〔α〕25 D▼+10.7゜(c=1、EtOH)。
TLC(展開溶媒CHCl3:MeOH:AcOH=95:5:3、n−BuO
H:AcOH:H2O=4:1:1、発色法:0.1%ニンヒドリン次いで4
7%臭化水素酸噴霧後加熱)にてRf=0.68、Rf=0.8
8の単一スポツトを与えた。
H:AcOH:H2O=4:1:1、発色法:0.1%ニンヒドリン次いで4
7%臭化水素酸噴霧後加熱)にてRf=0.68、Rf=0.8
8の単一スポツトを与えた。
実施例 30〜31 実施例28と同様の方法にて反応を行った。得られた化
合物ならびにそのデータを第3表に示す。
合物ならびにそのデータを第3表に示す。
実施例 32 実施例29と同様の方法にて反応を行った。得られた化
合物ならびにそのデータを第3表に示す。
合物ならびにそのデータを第3表に示す。
実施例 33 n−オクタデカノイル−L−セリル−L−プロリンエチ
ルエステル (n−C17H35CO−L−Ser−L−Pro−OEt) (イ)Boc−L−Ser−L−Pro−OEt L−Pro−OEt・HCl50g(278mmol)をTHF500ml、DMF50
0mlに溶解して−22℃の冷媒で冷却後、TEA38.8ml(278m
mol)を滴下した。次いでBoc−L−Ser−OH47.6g(231m
mol)、HOBt34.4g(255mmol)を加えた後、THF200mlに
溶解したDCC62.2g(301mmol)を30分かけて滴下した。
−10℃で1時間、冷蔵庫にて一晩反応を行った。不溶物
をろ別後、溶媒を減圧留去し、残留物をAcOEtに溶解し
た。水、1N−HCl、水、10%Na2CH3、水の順序で洗浄
し、無水MgSO4で乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られ
た残留物をAcOEt−ヘキサンより再結晶して白色結晶のB
oc−L−Ser−L−Pro−OEt64.3g(84.3%)を得た。m.
p.109〜110℃、比旋光度▲〔α〕25 D▼−84.6゜(c=
1、EtOH)。TLC(展開溶媒CHCl3:MeOH:AcOH=95:5:
3、AcOH、発色法:0.1%ニンヒドリン次いで47%臭化
水素酸噴霧後加熱)にてRf=0.78、Rf=0.54の単一
スポツトを与えた。
ルエステル (n−C17H35CO−L−Ser−L−Pro−OEt) (イ)Boc−L−Ser−L−Pro−OEt L−Pro−OEt・HCl50g(278mmol)をTHF500ml、DMF50
0mlに溶解して−22℃の冷媒で冷却後、TEA38.8ml(278m
mol)を滴下した。次いでBoc−L−Ser−OH47.6g(231m
mol)、HOBt34.4g(255mmol)を加えた後、THF200mlに
溶解したDCC62.2g(301mmol)を30分かけて滴下した。
−10℃で1時間、冷蔵庫にて一晩反応を行った。不溶物
をろ別後、溶媒を減圧留去し、残留物をAcOEtに溶解し
た。水、1N−HCl、水、10%Na2CH3、水の順序で洗浄
し、無水MgSO4で乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られ
た残留物をAcOEt−ヘキサンより再結晶して白色結晶のB
oc−L−Ser−L−Pro−OEt64.3g(84.3%)を得た。m.
p.109〜110℃、比旋光度▲〔α〕25 D▼−84.6゜(c=
1、EtOH)。TLC(展開溶媒CHCl3:MeOH:AcOH=95:5:
3、AcOH、発色法:0.1%ニンヒドリン次いで47%臭化
水素酸噴霧後加熱)にてRf=0.78、Rf=0.54の単一
スポツトを与えた。
(ロ)n−C17H35CO−L−Ser−L−Pro−OEt (イ)で得たBoc−L−Ser−L−Pro−OEt50.8g(154
mmol)に氷冷下4.5N−HCl/AcOEt350mlを加え、室温に戻
して1時間反応させた。溶媒を減圧留去し、得られた油
状物をTHF500ml、DMF100mlに溶解して−22℃の冷媒で冷
却後、TEA21.0ml(154mmol)を滴下した。次いでTHF50m
lに溶解した塩化ステアロイル40.0g(162mmol)とTEA2
2.0ml(162mmol)を30分で滴下した。−10℃で1時間、
冷蔵庫にて一晩反応を行った。不溶物をろ別後、溶媒を
減圧留去し、残留物をAcOEtに溶解した。水、1N−HCl、
水、10%Na2CO3、水の順序で洗浄し、無水MgSO4で乾燥
した。溶媒を減圧留去し得られた残留物をAcOEtより再
結晶して白色結晶のn−C17H35CO−L−Ser−L−Pro−
OEt42.6g(55%)を得た。m.p.74〜76℃、比旋光度▲
〔α〕25 D▼−64.4゜(c=1、EtOH)。TLC(展開溶媒
CHCl3:MeOH:AcOH=95:5:3、AcOEt、発色法:0.1%ニ
ンヒドリン次いで47%臭化水素酸噴霧後加熱)にてRf
=0.78、Rf=0.34の単一スポツトを与えた。
mmol)に氷冷下4.5N−HCl/AcOEt350mlを加え、室温に戻
して1時間反応させた。溶媒を減圧留去し、得られた油
状物をTHF500ml、DMF100mlに溶解して−22℃の冷媒で冷
却後、TEA21.0ml(154mmol)を滴下した。次いでTHF50m
lに溶解した塩化ステアロイル40.0g(162mmol)とTEA2
2.0ml(162mmol)を30分で滴下した。−10℃で1時間、
冷蔵庫にて一晩反応を行った。不溶物をろ別後、溶媒を
減圧留去し、残留物をAcOEtに溶解した。水、1N−HCl、
水、10%Na2CO3、水の順序で洗浄し、無水MgSO4で乾燥
した。溶媒を減圧留去し得られた残留物をAcOEtより再
結晶して白色結晶のn−C17H35CO−L−Ser−L−Pro−
OEt42.6g(55%)を得た。m.p.74〜76℃、比旋光度▲
〔α〕25 D▼−64.4゜(c=1、EtOH)。TLC(展開溶媒
CHCl3:MeOH:AcOH=95:5:3、AcOEt、発色法:0.1%ニ
ンヒドリン次いで47%臭化水素酸噴霧後加熱)にてRf
=0.78、Rf=0.34の単一スポツトを与えた。
実施例 34〜39 実施例33と同様の方法にて反応を行った。得られた化
合物ならびにそのデータを第4表に示す。
合物ならびにそのデータを第4表に示す。
実施例 40 n−オクタデカノイル−L−セリル−L−プロリン (n−C17H35CO−L−Ser−L−Pro−OH) 実施例34で得たn−C17H35CO−L−Ser−L−Pro−OB
zl22.0g(39.4mmol)をMeOH200mlに溶解し、10%Pd−C
(50%wet、エンゲルハルト社)4.5gを用いて室温で3
時間接触水素化した。触媒をろ別後、溶媒を減圧留去
し、白色粉末のn−C17H35CO−L−Ser−L−Pro−OH1
5.4g(83%)を得た。m.p.57〜70℃、比旋光度▲〔α〕
25 D▼−45.0゜(c=1、EtOH)。TLC(展開溶媒CHCl
3:MeOH:AcOH=80:10:5、AcOEt、発色法:0.1%ニンヒ
ドリン次いで47%臭化水素酸噴霧後加熱)にてRf=0.
60、Rf=0.05の単一スポツトを与えた。
zl22.0g(39.4mmol)をMeOH200mlに溶解し、10%Pd−C
(50%wet、エンゲルハルト社)4.5gを用いて室温で3
時間接触水素化した。触媒をろ別後、溶媒を減圧留去
し、白色粉末のn−C17H35CO−L−Ser−L−Pro−OH1
5.4g(83%)を得た。m.p.57〜70℃、比旋光度▲〔α〕
25 D▼−45.0゜(c=1、EtOH)。TLC(展開溶媒CHCl
3:MeOH:AcOH=80:10:5、AcOEt、発色法:0.1%ニンヒ
ドリン次いで47%臭化水素酸噴霧後加熱)にてRf=0.
60、Rf=0.05の単一スポツトを与えた。
実施例 41〜53 実施例40と同様の方法にて反応を行った。得られた化
合物ならびにそのデータを第4表に示す。
合物ならびにそのデータを第4表に示す。
実施例 54 n−オクタデカノイル−D−セリル−L−プロリンエチ
ルエステル (n−C17H35CO−D−Ser−L−Pro−OEt) (イ)Boc−D−Ser(Bzl)−L−Pro−OEt Pro−OEt・HCl45.5g(253mmol)をTHF500mlに溶解し
て−22℃の冷媒で冷却後、TEA35.4ml(253mmol)を滴下
した。次いでBoc−D−Ser(Bzl)−OH50g(169mmo
l)、HOBt24.0g(178mmol)を加え、THF200mlに溶解し
たDCC45.4g(220mmol)を30分かけて滴下した。−10℃
で1時間、冷蔵庫にて一晩反応を行った。不溶物ろ別後
溶媒を減圧留去し、残留物をAcOEtに溶解した。水、1N
−NCl、水、10%NaCO3、水の順序で洗浄し、無水MgSO4
で乾燥した。溶媒を減圧留去し、黄色油状物のBoc−D
−Ser(Bzl)−L−Pro−OEt77.8g(100%)を得た。比
旋光度▲〔α〕25 D▼−37.5゜(c=1、EtOH)。TLC
(展開溶媒CHCl3:MeOH:AcOH=95:5:3、n−BuOH:Ac
OH:H2O=4:1:1、発色法:0.1%ニンヒドリン噴霧後加
熱)にてRf=0.88、Rf=0.87の単一スポツトを与え
た。
ルエステル (n−C17H35CO−D−Ser−L−Pro−OEt) (イ)Boc−D−Ser(Bzl)−L−Pro−OEt Pro−OEt・HCl45.5g(253mmol)をTHF500mlに溶解し
て−22℃の冷媒で冷却後、TEA35.4ml(253mmol)を滴下
した。次いでBoc−D−Ser(Bzl)−OH50g(169mmo
l)、HOBt24.0g(178mmol)を加え、THF200mlに溶解し
たDCC45.4g(220mmol)を30分かけて滴下した。−10℃
で1時間、冷蔵庫にて一晩反応を行った。不溶物ろ別後
溶媒を減圧留去し、残留物をAcOEtに溶解した。水、1N
−NCl、水、10%NaCO3、水の順序で洗浄し、無水MgSO4
で乾燥した。溶媒を減圧留去し、黄色油状物のBoc−D
−Ser(Bzl)−L−Pro−OEt77.8g(100%)を得た。比
旋光度▲〔α〕25 D▼−37.5゜(c=1、EtOH)。TLC
(展開溶媒CHCl3:MeOH:AcOH=95:5:3、n−BuOH:Ac
OH:H2O=4:1:1、発色法:0.1%ニンヒドリン噴霧後加
熱)にてRf=0.88、Rf=0.87の単一スポツトを与え
た。
(ロ)n−C17H35CO−D−Ser(Bzl)−L−Pro−OEt (イ)で出たBoc−D−Ser(Bzl)−L−Pro−OEt9.1
7g(21.8mmol)に氷冷下4.5N−HCl/AcOEt60mlを加え、
室温に戻して1時間反応させた。溶媒を減圧留去し、得
られた油状物をTHF40mlに溶解して−22℃の冷媒で冷却
後、TEA3.05ml(21.8mol)を滴下した。次いでTHF10ml
に溶解した塩化ステアロイル7.87g(26.0mmol)とTEA3.
64ml(26mmol)を20分で滴下した。−10℃で1時間、冷
蔵庫にて一晩反応を行った。不溶物ろ別後、溶媒を減圧
留去し、残留物をAcOEtに溶解した。水、1N−HCl、水、
10%Na2CO3、水の順序で洗浄し、無水MgSO4で乾燥し
た。溶媒を減圧留去して得られた残留物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフイーにて精製(富士デヴイソン、シ
リカゲルBW−200、250gを用いてAcOEt:ヘキサン−2:3に
て溶出した)し、無色油状物のn−C17H35CO−D−Ser
(Bzl)−L−Pro−OEt11.5g(82%)を得た。比旋光度
▲〔α〕25 D▼−12.3゜(c=1、EtOH)。TLC(展開溶
媒CHCl3:MeOH:AcOH=95:5:3、n−BuOH:AcOH:H2O=
4:1:1、発色法:0.1%ニンヒドリン次いで47%臭化水素
酸噴霧後加熱)にてRf=0.92、Rf=0.94の単一スポ
ツトを与えた。
7g(21.8mmol)に氷冷下4.5N−HCl/AcOEt60mlを加え、
室温に戻して1時間反応させた。溶媒を減圧留去し、得
られた油状物をTHF40mlに溶解して−22℃の冷媒で冷却
後、TEA3.05ml(21.8mol)を滴下した。次いでTHF10ml
に溶解した塩化ステアロイル7.87g(26.0mmol)とTEA3.
64ml(26mmol)を20分で滴下した。−10℃で1時間、冷
蔵庫にて一晩反応を行った。不溶物ろ別後、溶媒を減圧
留去し、残留物をAcOEtに溶解した。水、1N−HCl、水、
10%Na2CO3、水の順序で洗浄し、無水MgSO4で乾燥し
た。溶媒を減圧留去して得られた残留物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフイーにて精製(富士デヴイソン、シ
リカゲルBW−200、250gを用いてAcOEt:ヘキサン−2:3に
て溶出した)し、無色油状物のn−C17H35CO−D−Ser
(Bzl)−L−Pro−OEt11.5g(82%)を得た。比旋光度
▲〔α〕25 D▼−12.3゜(c=1、EtOH)。TLC(展開溶
媒CHCl3:MeOH:AcOH=95:5:3、n−BuOH:AcOH:H2O=
4:1:1、発色法:0.1%ニンヒドリン次いで47%臭化水素
酸噴霧後加熱)にてRf=0.92、Rf=0.94の単一スポ
ツトを与えた。
(ハ)n−C17H35CO−D−Ser−L−Pro−OEt (ロ)で得たn−C17H35CO−D−Ser(Bzl)−L−Pr
o−OEt4.05g(7.67mmol)をEtOH30ml、AcOH10mlに溶解
し、10%Pd−C(50%wet、エンゲルハルト社)1.5gを
用いて室温で6時間接触水素化した。触媒をろ別後、溶
媒を減圧留去し、得られた残留物をAcOEtより再結晶し
て白色粉末のn−C17H35CO−D−Ser−L−Pro−OEt2.5
0g(66%)を得た。m.p.74〜75℃、比旋光度▲〔α〕25
D▼−7.1゜(c=1、EtOH)。TLC(展開溶媒CHCl3:M
eOH:AcOH=80:10:5、CHCl3:MeOH=10:1、発色法:0.1
%ニンヒドリン次いで47%臭化水素酸噴霧後加熱)にて
Rf=0.76、Rf=0.63の単一スポツトを与えた。
o−OEt4.05g(7.67mmol)をEtOH30ml、AcOH10mlに溶解
し、10%Pd−C(50%wet、エンゲルハルト社)1.5gを
用いて室温で6時間接触水素化した。触媒をろ別後、溶
媒を減圧留去し、得られた残留物をAcOEtより再結晶し
て白色粉末のn−C17H35CO−D−Ser−L−Pro−OEt2.5
0g(66%)を得た。m.p.74〜75℃、比旋光度▲〔α〕25
D▼−7.1゜(c=1、EtOH)。TLC(展開溶媒CHCl3:M
eOH:AcOH=80:10:5、CHCl3:MeOH=10:1、発色法:0.1
%ニンヒドリン次いで47%臭化水素酸噴霧後加熱)にて
Rf=0.76、Rf=0.63の単一スポツトを与えた。
実施例 55〜62 実施例54と同様の方法にて反応を行った。得られた化
合物ならびにそのデータを第4表に示す。
合物ならびにそのデータを第4表に示す。
実施例 63 n−オクタデカノイル−D−セリル−L−プロリン (n−C17H35CO−D−Ser−L−Pro−OH) (イ)n−C17H35CO−D−Ser(Bzl)−L−Pro−OH 実施例54−(ロ)で得たn−C17H35CO−D−Ser(Bz
l)−L−Pro−OEt6.00g(10.2mmol)をMeOH30mlに溶解
し、冷氷下2N−NaOH11mlを滴下した。室温に戻して2時
間反応し、氷冷下4N−HClを滴下してpH5とした後、溶媒
を減圧留去した。得られた水性けんだく液に氷冷下4N−
HClを滴下してpH2とした後、AcOEtにて抽出した。有機
層を1N−HCl、水の順序で洗浄後、無水MgSO4で乾燥し
た。溶媒を減圧留去して無色油状物のn−C17H35CO−D
−Ser(Bzl)−L−Pro−OH5.20g(91%)を得た。TLC
(展開溶媒CHCl3:MeOH:AcOH=80:10:5、n−BuOH:A
cOH:H2O=4:1:1、発色法:0.1%ニンヒドリン次いで47%
臭化水素酸噴霧後加熱)にてRf=0.78、Rf=0.68の
単一スポツトを与えた。
l)−L−Pro−OEt6.00g(10.2mmol)をMeOH30mlに溶解
し、冷氷下2N−NaOH11mlを滴下した。室温に戻して2時
間反応し、氷冷下4N−HClを滴下してpH5とした後、溶媒
を減圧留去した。得られた水性けんだく液に氷冷下4N−
HClを滴下してpH2とした後、AcOEtにて抽出した。有機
層を1N−HCl、水の順序で洗浄後、無水MgSO4で乾燥し
た。溶媒を減圧留去して無色油状物のn−C17H35CO−D
−Ser(Bzl)−L−Pro−OH5.20g(91%)を得た。TLC
(展開溶媒CHCl3:MeOH:AcOH=80:10:5、n−BuOH:A
cOH:H2O=4:1:1、発色法:0.1%ニンヒドリン次いで47%
臭化水素酸噴霧後加熱)にてRf=0.78、Rf=0.68の
単一スポツトを与えた。
(ロ)n−C17H35CO−D−Ser−L−Pro−OH (イ)で得たn−C17H35CO−D−Ser(Bzl)−L−Pr
o−OH4.50g(8.05mmol)をMeOH40ml、AcOH20mlに溶解
し、10%Pd−C(50%wet,エンゲルハルト社)2.0gを用
いて室温で3時間接触水素化した。触媒をろ別後、溶媒
を減圧留去し、得られた残留物をAcOEtより再結晶して
白色粉末のn−C17H35CO−D−Ser−L−Pro−OH2.92g
(77%)を得た。m.p.57〜60℃、比旋光度▲〔α〕25 D
▼−7.0゜(c=1、EtOH)。TLC(展開溶媒CHCl3:Me
OH:AcOH=80:10:5、n−BuOH:AcOH:H2O=4:1:1、発色
法:0.1%ニンヒドリン次いで47%臭化水素酸噴霧後加
熱)にてRf=0.57、Rf=0.51の単一スポツトを与え
た。
o−OH4.50g(8.05mmol)をMeOH40ml、AcOH20mlに溶解
し、10%Pd−C(50%wet,エンゲルハルト社)2.0gを用
いて室温で3時間接触水素化した。触媒をろ別後、溶媒
を減圧留去し、得られた残留物をAcOEtより再結晶して
白色粉末のn−C17H35CO−D−Ser−L−Pro−OH2.92g
(77%)を得た。m.p.57〜60℃、比旋光度▲〔α〕25 D
▼−7.0゜(c=1、EtOH)。TLC(展開溶媒CHCl3:Me
OH:AcOH=80:10:5、n−BuOH:AcOH:H2O=4:1:1、発色
法:0.1%ニンヒドリン次いで47%臭化水素酸噴霧後加
熱)にてRf=0.57、Rf=0.51の単一スポツトを与え
た。
実施例 64〜65 実施例63と同様の方法にて反応を行った。得られた化
合物ならびにそのデータを第4表に示す。
合物ならびにそのデータを第4表に示す。
実施例 66 n−オクタデカノイル−D−セリル−L−プロリンアミ
ド (n−C17H35CO−D−Ser−L−Pro−NH2) (イ)Boc−D−Ser(Bzl)−L−Pro−NH2 実施例54−(イ)で得たBoc−D−Ser(Bzl)−L−P
ro−OEt2.47g(5.89mmol)をMeOH50mlに溶解し、−15℃
の冷媒で冷却後アンモニアガスを導入して飽和させた。
密栓後40℃で二昼夜反応した。溶媒を減圧留去し、得ら
れた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフイーにて
精製(富士デヴイソン、シリカゲルBW−200、300gを用
いてCHCl3:MeOH=25:1にて溶出した)し、無色油状物の
Boc−D−Ser(Bzl)−L−Pro−NH21.47g(64%)を得
た。比旋光度▲〔α〕25 D▼−33.5゜(c=1、EtO
H)。TLC(展開溶媒CHCl3:MeOH=20:1、発色法:0.1%ニ
ンヒドリン次いで47%臭化水素酸噴霧後加熱)にてRf=
0.17の単一スポツトを与えた。
ド (n−C17H35CO−D−Ser−L−Pro−NH2) (イ)Boc−D−Ser(Bzl)−L−Pro−NH2 実施例54−(イ)で得たBoc−D−Ser(Bzl)−L−P
ro−OEt2.47g(5.89mmol)をMeOH50mlに溶解し、−15℃
の冷媒で冷却後アンモニアガスを導入して飽和させた。
密栓後40℃で二昼夜反応した。溶媒を減圧留去し、得ら
れた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフイーにて
精製(富士デヴイソン、シリカゲルBW−200、300gを用
いてCHCl3:MeOH=25:1にて溶出した)し、無色油状物の
Boc−D−Ser(Bzl)−L−Pro−NH21.47g(64%)を得
た。比旋光度▲〔α〕25 D▼−33.5゜(c=1、EtO
H)。TLC(展開溶媒CHCl3:MeOH=20:1、発色法:0.1%ニ
ンヒドリン次いで47%臭化水素酸噴霧後加熱)にてRf=
0.17の単一スポツトを与えた。
(ロ)n−C17H35CO−D−Ser(Bzl)−L−Pro−NH2 (イ)で得たBoc−D−Ser(Bzl)−L−Pro−NH21.3
8g(3.53mmol)に氷冷下4.5N−HCl/AcOEt30mlを加え、
室温に戻して1時間反応した。溶媒を減圧留去し、得ら
れた残留物をDMF20mlに溶解して−22℃の冷媒で冷却
後、TEA0.50ml(3.53mmol)を滴下した。次いでDMF10ml
に溶解した塩化ステアロイル1.12g(3.71mmol)とTEA0.
52ml(3.71mmol)を20分で滴下した。−10℃で1時間、
冷蔵庫にて一晩反応を行った。溶媒を減圧留去し、得ら
れた残留物をグラスフイルター上で水、1N−HCl、水の
順序で固体洗浄した。得られた残留物をNaOH上減圧乾燥
後、シリカゲルカラムクロマトグラフイーにて精製(富
士デヴイソン、シリカゲルBW−200、100gを用いてAcOEt
にて溶出した)し、無色油状物のn−C17H35CO−D−Se
r(Bzl)−L−Pro−NH21.44g(73%)を得た。比旋光
度▲〔α〕25 D▼−23.6゜(c=1、EtOH)。TLC(展開
溶媒CHCl3:MeOH:AcOH=95:5:3、n−BuOH:AcOH:H2O
=4:1:1、発色法:0.1%ニンヒドリン次いで47%臭化水
素酸噴霧後加熱)にてRf=0.59、Rf=0.78の単一ス
ポツトを与えた。
8g(3.53mmol)に氷冷下4.5N−HCl/AcOEt30mlを加え、
室温に戻して1時間反応した。溶媒を減圧留去し、得ら
れた残留物をDMF20mlに溶解して−22℃の冷媒で冷却
後、TEA0.50ml(3.53mmol)を滴下した。次いでDMF10ml
に溶解した塩化ステアロイル1.12g(3.71mmol)とTEA0.
52ml(3.71mmol)を20分で滴下した。−10℃で1時間、
冷蔵庫にて一晩反応を行った。溶媒を減圧留去し、得ら
れた残留物をグラスフイルター上で水、1N−HCl、水の
順序で固体洗浄した。得られた残留物をNaOH上減圧乾燥
後、シリカゲルカラムクロマトグラフイーにて精製(富
士デヴイソン、シリカゲルBW−200、100gを用いてAcOEt
にて溶出した)し、無色油状物のn−C17H35CO−D−Se
r(Bzl)−L−Pro−NH21.44g(73%)を得た。比旋光
度▲〔α〕25 D▼−23.6゜(c=1、EtOH)。TLC(展開
溶媒CHCl3:MeOH:AcOH=95:5:3、n−BuOH:AcOH:H2O
=4:1:1、発色法:0.1%ニンヒドリン次いで47%臭化水
素酸噴霧後加熱)にてRf=0.59、Rf=0.78の単一ス
ポツトを与えた。
(ハ)n−C17H35CO−D−Ser−L−Pro−NH2 (ロ)で得たn−C17H35CO−D−Ser(Bzl)−L−Pr
o−NH21.32g(2.37mmol)をMeOH20ml、AcOH20mlに溶解
し、10%Pd−C(50%wet,エンゲルハルト社)0.50gを
用いて室温で5時間接触水素化した。触媒ををろ別後、
ろ液を減圧留去して白色粉末のn−C17H35CO−D−Ser
−L−Pro−NH20.90g(88%)を得た。m.p.93〜97℃、
比旋光度▲〔α〕25 D▼−22.7゜(c=1、EtOH)。TLC
(展開溶媒CHCl3:MeOH:AcOH=95:5:3、n−BuOH:Ac
OH:H2O=4:1:1、発色法:0.1%ニンヒドリン次いで47%
臭化水素酸噴霧後加熱)にてRf=0.35、Rf=0.70の
単一スポツトを与えた。
o−NH21.32g(2.37mmol)をMeOH20ml、AcOH20mlに溶解
し、10%Pd−C(50%wet,エンゲルハルト社)0.50gを
用いて室温で5時間接触水素化した。触媒ををろ別後、
ろ液を減圧留去して白色粉末のn−C17H35CO−D−Ser
−L−Pro−NH20.90g(88%)を得た。m.p.93〜97℃、
比旋光度▲〔α〕25 D▼−22.7゜(c=1、EtOH)。TLC
(展開溶媒CHCl3:MeOH:AcOH=95:5:3、n−BuOH:Ac
OH:H2O=4:1:1、発色法:0.1%ニンヒドリン次いで47%
臭化水素酸噴霧後加熱)にてRf=0.35、Rf=0.70の
単一スポツトを与えた。
実施例 67 n−オクタデカノイル−D−セリル−L−プロリンエチ
ルアミド (n−C17H35CO−D−Ser−L−Pro−NHEt) (イ)Boc−L−Pro−NHEt NH2Et・HCl2.10g(25.5mmol)をTHF80mlに溶解して−
22℃の冷媒で冷却後、TEA3.57ml(25.5mol)を滴下し
た。次いでBoc−L−Pro−OH5.12g(23.2mmol)、HOBt
3.45g(25.5mmol)を加え、THF15mlに溶解したDCC5.26g
(25.5mmol)を30分かけて滴下した。−10℃で1時間、
冷蔵庫にて一晩反応を行った。不溶物をろ別後溶媒を減
圧留去し、残留物をAcOEtに溶解した。水、1N−HCl、
水、10%Na2CO3、水の順序で洗浄し、無水MgSO4で乾燥
した。溶媒を減圧留去し、得られた残留物をAcOEt−ヘ
キサンより再結晶して白色粉末のBoc−L−Pro−NHEt3.
83g(68%)を得た。
ルアミド (n−C17H35CO−D−Ser−L−Pro−NHEt) (イ)Boc−L−Pro−NHEt NH2Et・HCl2.10g(25.5mmol)をTHF80mlに溶解して−
22℃の冷媒で冷却後、TEA3.57ml(25.5mol)を滴下し
た。次いでBoc−L−Pro−OH5.12g(23.2mmol)、HOBt
3.45g(25.5mmol)を加え、THF15mlに溶解したDCC5.26g
(25.5mmol)を30分かけて滴下した。−10℃で1時間、
冷蔵庫にて一晩反応を行った。不溶物をろ別後溶媒を減
圧留去し、残留物をAcOEtに溶解した。水、1N−HCl、
水、10%Na2CO3、水の順序で洗浄し、無水MgSO4で乾燥
した。溶媒を減圧留去し、得られた残留物をAcOEt−ヘ
キサンより再結晶して白色粉末のBoc−L−Pro−NHEt3.
83g(68%)を得た。
(ロ)Boc−D−Ser−L−Pro−NHEt (イ)で得たBoc−L−Pro−NHEt2.00g(8.25mmo
l)、Boc−D−Ser−OH1.86g(9.10mmol)、HOBt1.23g
(9.10mmol)、DCC1.88g(9.1mmol)を用いて実施例54
−(イ)と同様の方法にてTHF中で反応を行った。得ら
れた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフイーに
て精製(富士デヴイソン、シリカゲルBW−200、100gを
用いてCHCl3にて溶出した)し、無色油状物のBoc−D−
Ser−L−Pro−NHEt1.51g(56%)を得た。比旋光度▲
〔α〕25 D▼−43.8゜(c=1、EtOH)。TLC(展開溶媒
CHCl3:MeOH:AcOH=95:5:3、n−BuOH:AcOH:H2O=4:
1:1、発色法:0.1%ニンヒドリン噴霧後加熱)にてRf
=0.41、Rf=0.70の単一スポツトを与えた。
l)、Boc−D−Ser−OH1.86g(9.10mmol)、HOBt1.23g
(9.10mmol)、DCC1.88g(9.1mmol)を用いて実施例54
−(イ)と同様の方法にてTHF中で反応を行った。得ら
れた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフイーに
て精製(富士デヴイソン、シリカゲルBW−200、100gを
用いてCHCl3にて溶出した)し、無色油状物のBoc−D−
Ser−L−Pro−NHEt1.51g(56%)を得た。比旋光度▲
〔α〕25 D▼−43.8゜(c=1、EtOH)。TLC(展開溶媒
CHCl3:MeOH:AcOH=95:5:3、n−BuOH:AcOH:H2O=4:
1:1、発色法:0.1%ニンヒドリン噴霧後加熱)にてRf
=0.41、Rf=0.70の単一スポツトを与えた。
(ハ)n−C17H35CO−D−Ser−L−Pro−NHEt (ロ)で得たBoc−D−Ser−L−Pro−NHEt1.50g(4.
55mmol)、塩化ステアロイル1.45g(4.78mmol)を用い
て実施例54−(ロ)と同様の方法にてTHF中で反応を行
い、無色油状物のn−C17H35CO−D−Ser−L−Pro−NH
Et2.20g(97%)を得た。m.p.56〜57℃、比旋光度▲
〔α〕25 D▼−34.6゜(c=1、EtOH)。TLC(展開溶媒
CHCl3:MeOH:AcOH=95:5:3、n−BuOH:AcOH:H2O=4:
1:1、発色法:0.1%ニンヒドリン次いで47%臭化水素酸
噴霧後加熱)にてRf=0.52、Rf=0.73の単一スポツ
トを与えた。
55mmol)、塩化ステアロイル1.45g(4.78mmol)を用い
て実施例54−(ロ)と同様の方法にてTHF中で反応を行
い、無色油状物のn−C17H35CO−D−Ser−L−Pro−NH
Et2.20g(97%)を得た。m.p.56〜57℃、比旋光度▲
〔α〕25 D▼−34.6゜(c=1、EtOH)。TLC(展開溶媒
CHCl3:MeOH:AcOH=95:5:3、n−BuOH:AcOH:H2O=4:
1:1、発色法:0.1%ニンヒドリン次いで47%臭化水素酸
噴霧後加熱)にてRf=0.52、Rf=0.73の単一スポツ
トを与えた。
実施例 68〜69 実施例54と同様の方法にて反応を行った。得られた化
合物ならびにそのデータを第4表に示す。
合物ならびにそのデータを第4表に示す。
実施例 70 n−オクタデカノイル−L−セリル−D−プロリンエチ
ルエステル (n−C17H35CO−L−Ser−D−Pro−OEt) (イ)Boc−L−Ser−D−Pro−OEt Boc−L−Ser−OH3.81g(18.6mmol)とD−Pro−OEt
・HCl4.22g(22.3mmol)、HOBt2.76g(20.5mmol)、DCC
5.00g(24.2mmol)を用い、実施例54−(イ)と同様の
方法にてTHF中で反応を行い、Boc−L−Ser−D−Pro−
OEt6.64g(100%)を無色油状物として得た。比旋光度
▲〔α〕25 D▼+29.4゜(c=1、EtOH)。TLC(展開溶
媒CHCl3:MeOH:AcOH=95:5:3、AcOEt、発色法:0.1%
ニンヒドリン噴霧後加熱)にてRf=0.71、Rf=0.44
の単一スポツトを与えた。
ルエステル (n−C17H35CO−L−Ser−D−Pro−OEt) (イ)Boc−L−Ser−D−Pro−OEt Boc−L−Ser−OH3.81g(18.6mmol)とD−Pro−OEt
・HCl4.22g(22.3mmol)、HOBt2.76g(20.5mmol)、DCC
5.00g(24.2mmol)を用い、実施例54−(イ)と同様の
方法にてTHF中で反応を行い、Boc−L−Ser−D−Pro−
OEt6.64g(100%)を無色油状物として得た。比旋光度
▲〔α〕25 D▼+29.4゜(c=1、EtOH)。TLC(展開溶
媒CHCl3:MeOH:AcOH=95:5:3、AcOEt、発色法:0.1%
ニンヒドリン噴霧後加熱)にてRf=0.71、Rf=0.44
の単一スポツトを与えた。
(ロ)n−C17H35CO−L−Ser−D−Pro−OEt (イ)で得たBoc−L−Ser−D−Pro−OEt6.00g(16.
8mmol)と塩化ステアロイル5.16g(17.3mmol)を用い、
実施例54−(ロ)と同様の方法にてDMF中で反応を行
い、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フイーにて精製(富士デヴイソン、シリカゲルBW−20
0、50gを用いてCHCl3:MeOH=50:1にて溶出した)し、n
−C17H35CO−L−Ser−D−Pro−OEt1.08g(36%)を白
色粉末として得た。m.p.60〜63℃、比旋光度▲〔α〕25
D▼+9.0゜(c=1、EtOH)。TLC(展開溶媒CHCl3:M
eOH:AcOH=95:5:3、AcOEt、発色法:0.1%ニンヒドリ
ン次いで47%臭化水素酸噴霧後加熱)にてRf=0.73、
Rf=0.31の単一スポツトを与えた。
8mmol)と塩化ステアロイル5.16g(17.3mmol)を用い、
実施例54−(ロ)と同様の方法にてDMF中で反応を行
い、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フイーにて精製(富士デヴイソン、シリカゲルBW−20
0、50gを用いてCHCl3:MeOH=50:1にて溶出した)し、n
−C17H35CO−L−Ser−D−Pro−OEt1.08g(36%)を白
色粉末として得た。m.p.60〜63℃、比旋光度▲〔α〕25
D▼+9.0゜(c=1、EtOH)。TLC(展開溶媒CHCl3:M
eOH:AcOH=95:5:3、AcOEt、発色法:0.1%ニンヒドリ
ン次いで47%臭化水素酸噴霧後加熱)にてRf=0.73、
Rf=0.31の単一スポツトを与えた。
実施例 71〜77 実施例40と同様の方法にて反応を行った。得られた化
合物ならびにそのデータを第4表に示す。
合物ならびにそのデータを第4表に示す。
実施例 78〜85 実施例33と同様の方法にて反応を行った。得られた化
合物ならびにそのデータを第4表に示す。
合物ならびにそのデータを第4表に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 323/60 7419−4H C07C 323/60 C07D 207/08 C07D 207/08 207/20 207/20 295/18 295/18 C07K 5/06 C07K 5/06 (72)発明者 小竹 慎二郎 富山県高岡市関大町1―4 (72)発明者 萩原 昌樹 富山県礪波市中央町9―10 (72)発明者 本郷 和也 富山県新湊市中新湊20―3 (72)発明者 宮前 哲久 富山県氷見市泊1653 (72)発明者 岩崎 有紀 富山県富山市犬島新町1―176 (72)発明者 大内 栄子 富山県高岡市野村3―786―102 (72)発明者 森川 忠則 富山県射水郡大門町串田870
Claims (2)
- 【請求項1】一般式 R1−CO−X1−R2 (I) (式中、 R1は置換されていてもよいアルキル基(置換基としては
ヒドロキシ基、アルカノイルオキシ基、シクロアルキル
基又は窒素を含む複素環基)、アルケニル基、シクロア
ルキル基、置換されていてもよいアラルキル基(置換基
としてはヒドロキシ基)、置換されていてもよいアリー
ル基(置換基としてはアルキル基、ヒドロキシ基又はア
ルコキシ基)であり、 X1はA0又はA1−A2を表わし、ここでA0はセリン又はスレ
オニンより選択されるアミノ酸残基であり、またA1−A2
はジペプチド残基であって、A1はセリン、スレオニン、
アルギニン、ヒスチジン、ロイシン、トリピトファン、
リジン、グルタミン酸、チロシン、プロリン、又はメチ
オニンより選択されるアミノ酸残基、A2はプロリン又は
ヒドロキシプロリンより選択されるアミノ酸残基であ
り、またX1のアミノ酸残基もしくはジペプチド残基中の
水酸基は置換されていてもよく(置換基としては硫酸エ
ステル基又はベンジルエーテル基)、 R2は置換されていてもよいアミノ基(置換基としてはア
ルキル基)、5員、6員もしくは7員の環状イミノ基
(環中に不飽和結合および/又は酸素原子、窒素原子又
は硫黄原子を含んでいてよい)であり、あるいはX1がA1
−A2で表わされるジペプチド残基である場合は、R2は水
酸基又はOR3であることができ、ここでR3はアルキル
基、アラルキル基であり、そしてR2における置換基の総
炭素数は7以下であり、 さらに、式中R1−COとX1のα−アミノ酸残基もしくはジ
ペプチド残基のN末端側アミノ酸残基のアミノ基がアミ
ド結合を形成し、X1のα−アミノ酸残基もしくはジペプ
チド残基のC末端側アミノ酸残基のカルボキシ基とR2の
窒素原子又は酸素原子がそれぞれアミド結合又はエステ
ル結合を形成している)で表わされるアシルアミノ酸化
合物もしくはアシルペプチド化合物又はそれらの塩。 - 【請求項2】請求項1における一般式(I)で表わされ
るアシルアミノ酸化合物もしくはアシルペプチド化合物
又はそれらの塩を有効成分として含有することを特徴と
する線溶系機能亢進剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23884488A JP2628199B2 (ja) | 1988-09-26 | 1988-09-26 | 新規なアシルアミノ酸およびアシルペプチド化合物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23884488A JP2628199B2 (ja) | 1988-09-26 | 1988-09-26 | 新規なアシルアミノ酸およびアシルペプチド化合物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23884488A Expired - Lifetime JP2628199B2 (ja) | 1988-09-26 | 1988-09-26 | 新規なアシルアミノ酸およびアシルペプチド化合物 |
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GB201218084D0 (en) * | 2012-10-09 | 2012-11-21 | Univ Aston | Novel compounds and methods for use in medicine |
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-
1988
- 1988-09-26 JP JP23884488A patent/JP2628199B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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