JP2627876B2 - 射出成形機におけるクレーン等使用の金型交換方法 - Google Patents
射出成形機におけるクレーン等使用の金型交換方法Info
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- JP2627876B2 JP2627876B2 JP4356005A JP35600592A JP2627876B2 JP 2627876 B2 JP2627876 B2 JP 2627876B2 JP 4356005 A JP4356005 A JP 4356005A JP 35600592 A JP35600592 A JP 35600592A JP 2627876 B2 JP2627876 B2 JP 2627876B2
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- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/1756—Handling of moulds or mould parts, e.g. mould exchanging means
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形機におけるク
レーン等使用の金型交換方法に関するものである。
レーン等使用の金型交換方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術とその課題】一般に、プラスチック射出成
形機では横形タイプが金型の交換に都合がよい。そし
て、現在の射出成形機は、射出圧力、射出スピード、金
型温度、樹脂温度などの条件が幅広く選択できること、
成形サイクルが短縮された上、成形機の稼働が殆ど無人
によって昼夜連続可能となって所望の生産量が容易に達
成できること、また、製品ストックを減らすため小ロッ
ド生産を反覆すること、等により、定盤（ダイプレー
ト）の大きさやタイバーの間隔の制約があるものの、多
種の金型交換がしばしば行われている。
形機では横形タイプが金型の交換に都合がよい。そし
て、現在の射出成形機は、射出圧力、射出スピード、金
型温度、樹脂温度などの条件が幅広く選択できること、
成形サイクルが短縮された上、成形機の稼働が殆ど無人
によって昼夜連続可能となって所望の生産量が容易に達
成できること、また、製品ストックを減らすため小ロッ
ド生産を反覆すること、等により、定盤（ダイプレー
ト）の大きさやタイバーの間隔の制約があるものの、多
種の金型交換がしばしば行われている。
【０００３】そのため、一部の射出成形機では自動金型
交換システムが実用化されている（例えば、特公昭５８
−１８８９９号公報、特公昭５９−４８７３７号公報等
参照）。しかし、自動金型交換システムでは、１）自動
金型交換装置を設置するための床スペースが大きく必
要、２）自動金型交換装置の設備費が大、３）自動金型
交換装置によって、交換すべき金型の種類が制約され
る、４）既存の高価な成形機を大幅に改造することは困
難、５）多種の金型を交換しようとすれば、多種の金型
は成形機から離れた倉庫に収納されているので、必然的
に倉庫からの取出しはクレーン等を用いることとなり、
自動金型交換システムにもクレーン等が必要で、作業が
複雑化する、等の理由があって、現在の大半の射出成形
機には、自動金型交換システムは導入されていない。
交換システムが実用化されている（例えば、特公昭５８
−１８８９９号公報、特公昭５９−４８７３７号公報等
参照）。しかし、自動金型交換システムでは、１）自動
金型交換装置を設置するための床スペースが大きく必
要、２）自動金型交換装置の設備費が大、３）自動金型
交換装置によって、交換すべき金型の種類が制約され
る、４）既存の高価な成形機を大幅に改造することは困
難、５）多種の金型を交換しようとすれば、多種の金型
は成形機から離れた倉庫に収納されているので、必然的
に倉庫からの取出しはクレーン等を用いることとなり、
自動金型交換システムにもクレーン等が必要で、作業が
複雑化する、等の理由があって、現在の大半の射出成形
機には、自動金型交換システムは導入されていない。
【０００４】しかしながら、射出成形機では、前記のよ
うに金型交換はしばしば行われており、また、金型交換
作業は、長時間のかかる成形機の非稼働時間であるこ
と、更に、重量大の金型交換は相当な労力を必要とする
こと、等の理由により、従来、行われているクレーン等
を用いた金型交換作業は、その改善を強く要請されてい
る。そのため、クレーン等使用の金型交換作業では、次
のような改善が行われている。
うに金型交換はしばしば行われており、また、金型交換
作業は、長時間のかかる成形機の非稼働時間であるこ
と、更に、重量大の金型交換は相当な労力を必要とする
こと、等の理由により、従来、行われているクレーン等
を用いた金型交換作業は、その改善を強く要請されてい
る。そのため、クレーン等使用の金型交換作業では、次
のような改善が行われている。
【０００５】先ず、クレーン等使用の金型交換作業につ
いて述べる。例えば、金型を固定側定盤と可動側定盤に
取付ける場合には、固定側金型と可動側金型とを一体的
に結合してクレーン等で吊下げて定盤間に搬入し、クレ
ーン等の吊下げ高さを微調整しながら、金型における固
定側取付板のロケートリングを、成形機の固定側定盤に
形成したノズル孔迄降下する。次いで、金型の取付板
と、成形機の定盤とをボルト等のクランプ装置で固定す
る。次いで、固定側金型と可動側金型とを結合している
一体結合機構を解放すると共に、多数の金型用冷却水ホ
ースを取付けて、金型取付作業を終る。
いて述べる。例えば、金型を固定側定盤と可動側定盤に
取付ける場合には、固定側金型と可動側金型とを一体的
に結合してクレーン等で吊下げて定盤間に搬入し、クレ
ーン等の吊下げ高さを微調整しながら、金型における固
定側取付板のロケートリングを、成形機の固定側定盤に
形成したノズル孔迄降下する。次いで、金型の取付板
と、成形機の定盤とをボルト等のクランプ装置で固定す
る。次いで、固定側金型と可動側金型とを結合している
一体結合機構を解放すると共に、多数の金型用冷却水ホ
ースを取付けて、金型取付作業を終る。
【０００６】かかるクレーン等使用の金型交換作業で
は、金型の取付板と、成形機の定盤とのクランプ装置に
ついては改善がなされている。すなわち、自動クランプ
装置の提案が行われている（例えば、特公昭５８−６５
７５号公報、特公昭５９−１７９４２号公報、特公昭５
９−５２０５７号公報等参照）。
は、金型の取付板と、成形機の定盤とのクランプ装置に
ついては改善がなされている。すなわち、自動クランプ
装置の提案が行われている（例えば、特公昭５８−６５
７５号公報、特公昭５９−１７９４２号公報、特公昭５
９−５２０５７号公報等参照）。
【０００７】また、かかるクレーン等使用の金型交換作
業では、金型に取付ける冷却水ホースの取付けおよび取
外し作業については改善がなされている。すなわち、冷
却水ホースを一括して予め取付けた装置の提案がなされ
ている（例えば、特公昭５９−４７６５２号公報参
照）。
業では、金型に取付ける冷却水ホースの取付けおよび取
外し作業については改善がなされている。すなわち、冷
却水ホースを一括して予め取付けた装置の提案がなされ
ている（例えば、特公昭５９−４７６５２号公報参
照）。
【０００８】かように、クレーン等使用の金型交換作業
を改善するため、クランプ装置や冷却水ホース一括取付
装置の提案はなされているものの、金型をクレーン等で
吊下げて定盤に対し位置決めするには、依然として、ク
レーン等を操作しながら人手により微調整しなければな
らない、という問題が残存し、これらの改善用装置の利
便性を充分発揮できない、という問題があった。
を改善するため、クランプ装置や冷却水ホース一括取付
装置の提案はなされているものの、金型をクレーン等で
吊下げて定盤に対し位置決めするには、依然として、ク
レーン等を操作しながら人手により微調整しなければな
らない、という問題が残存し、これらの改善用装置の利
便性を充分発揮できない、という問題があった。
【０００９】そこで本発明の目的は、クレーン等使用の
金型交換作業において、金型の取付板と、成形機の定盤
との位置決め（センターリング）を一発で行うことにあ
る。
金型交換作業において、金型の取付板と、成形機の定盤
との位置決め（センターリング）を一発で行うことにあ
る。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる問題を解
決したものであって、その要旨とするところは、１）横
型プラスチック射出成形機の固定側定盤と可動側定盤と
の間に、固定側取付板に取付けられた固定側金型と可動
取付板に取付けられた可動側金型とを一体的に結合し、
かつ、該固定側金型の取付板にロケートリングを突設し
た金型をクレーン等を使用して金型交換を行う方法にお
いて、前記固定側定盤に半円形に形成した、ロケートリ
ングを載置する底部をもつロケートリング用縦溝を、可
動側定盤に水平精度をもって載置できる底部をもつガイ
ドブロック用縦溝をそれぞれ上方から形成し、前記可動
側金型の取付板に、前記ガイドブロック用縦溝に嵌合
し、かつ、前記ガイドブロック用縦溝の底部に当接して
水平精度をもたせる下端辺をもつ厚肉鉄板製ガイドブロ
ック片を突設することにより、前記可動側定盤を型締め
ストロークより若干大にした後、金型を、定盤に対し左
右および前後方向を規制しながら降下させた後、金型の
水平精度を形成することを特徴とする射出成形機におけ
るクレーン等使用の金型交換方法にあり、また、２）ガ
イドブロック片の下端辺およびガイドブロック用縦溝の
底部で、金型の水平精度を形成すると共に、上下方向の
位置決めを形成した前記１）記載の射出成形機における
クレーン等使用の金型交換方法にある。
決したものであって、その要旨とするところは、１）横
型プラスチック射出成形機の固定側定盤と可動側定盤と
の間に、固定側取付板に取付けられた固定側金型と可動
取付板に取付けられた可動側金型とを一体的に結合し、
かつ、該固定側金型の取付板にロケートリングを突設し
た金型をクレーン等を使用して金型交換を行う方法にお
いて、前記固定側定盤に半円形に形成した、ロケートリ
ングを載置する底部をもつロケートリング用縦溝を、可
動側定盤に水平精度をもって載置できる底部をもつガイ
ドブロック用縦溝をそれぞれ上方から形成し、前記可動
側金型の取付板に、前記ガイドブロック用縦溝に嵌合
し、かつ、前記ガイドブロック用縦溝の底部に当接して
水平精度をもたせる下端辺をもつ厚肉鉄板製ガイドブロ
ック片を突設することにより、前記可動側定盤を型締め
ストロークより若干大にした後、金型を、定盤に対し左
右および前後方向を規制しながら降下させた後、金型の
水平精度を形成することを特徴とする射出成形機におけ
るクレーン等使用の金型交換方法にあり、また、２）ガ
イドブロック片の下端辺およびガイドブロック用縦溝の
底部で、金型の水平精度を形成すると共に、上下方向の
位置決めを形成した前記１）記載の射出成形機における
クレーン等使用の金型交換方法にある。
【００１１】
【実施例】本発明を添付図面に示す実施例により詳細に
述べる。図１は本発明の実施例の全体平面図、図２は図
１の固定側定盤の正面図、図３は図１の可動側定盤の正
面図、図４は図１の可動側取付板の正面図、図５は図４
の側面図、図６は図３の要部拡大図である。
述べる。図１は本発明の実施例の全体平面図、図２は図
１の固定側定盤の正面図、図３は図１の可動側定盤の正
面図、図４は図１の可動側取付板の正面図、図５は図４
の側面図、図６は図３の要部拡大図である。
【００１２】これらの図において、１は、成形機のベッ
ド（不図示）に取付けられた固定側定盤、２は可動側定
盤、３は、これらの定盤１，２で取付けられる金型、４
はブースタラムタイプの型締装置、５，５はタイバーで
ある。
ド（不図示）に取付けられた固定側定盤、２は可動側定
盤、３は、これらの定盤１，２で取付けられる金型、４
はブースタラムタイプの型締装置、５，５はタイバーで
ある。
【００１３】金型３は、特に図１において、キャビティ
（固定側金型）６と、このキャビティ６を取付けた固定
側取付板７と、コア（可動側金型）８と、このコア８を
取付けた可動側取付板９と、固定側取付板７の中央部に
設けたロケートリング１０と、が図示されている。
（固定側金型）６と、このキャビティ６を取付けた固定
側取付板７と、コア（可動側金型）８と、このコア８を
取付けた可動側取付板９と、固定側取付板７の中央部に
設けたロケートリング１０と、が図示されている。
【００１４】以上の構成は、ごく通常の射出成形機に備
えられた構成であるが、本実施例はこれに加え、次のよ
うに構成している。
えられた構成であるが、本実施例はこれに加え、次のよ
うに構成している。
【００１５】固定側定盤１には、成形機のノズル（不図
示）が出入自在となるノズル孔１１の反対側の面に、ロ
ケートリング用縦溝１２を、その中心点（ノズル孔に相
当する位置、以下同じ）より１／２ｄ＝Ｈだけ深く形成
している。このロケートリング用縦溝１２の底部１２ａ
は、ロケートリング１０が安定して載置できるように半
円形に形成している。このロケートリング用縦溝１２の
幅Ｌ（例えば、１６０ｍｍ）は、底部１２ａの円弧径ｄ
（例えば、１３０ｍｍφ）に比べ若干大にしている。そ
のため、ロケートリング用縦溝１２の底部１２ａ側には
傾斜部１２ｂを形成している。また、このロケートリン
グ用縦溝１２の上端開口部には拡径された案内部１２ｃ
を形成し、ロケートリング１０がロケートリング用縦溝
１２に上方から容易に嵌合できるようになっている。な
お、図２の１３はタイバー５が挿入されたタイバー用
孔、１４は各種の金型３が取付けられるＴ溝を示す。
示）が出入自在となるノズル孔１１の反対側の面に、ロ
ケートリング用縦溝１２を、その中心点（ノズル孔に相
当する位置、以下同じ）より１／２ｄ＝Ｈだけ深く形成
している。このロケートリング用縦溝１２の底部１２ａ
は、ロケートリング１０が安定して載置できるように半
円形に形成している。このロケートリング用縦溝１２の
幅Ｌ（例えば、１６０ｍｍ）は、底部１２ａの円弧径ｄ
（例えば、１３０ｍｍφ）に比べ若干大にしている。そ
のため、ロケートリング用縦溝１２の底部１２ａ側には
傾斜部１２ｂを形成している。また、このロケートリン
グ用縦溝１２の上端開口部には拡径された案内部１２ｃ
を形成し、ロケートリング１０がロケートリング用縦溝
１２に上方から容易に嵌合できるようになっている。な
お、図２の１３はタイバー５が挿入されたタイバー用
孔、１４は各種の金型３が取付けられるＴ溝を示す。
【００１６】可動側定盤２には、金型３の取付側に、そ
の左右（金型の開閉方向を前後とし、これに直交する水
平方向を左右とする）中心部で、かつ、中心点よりＨだ
け深くガイドブロック用縦溝１５を形成している。この
ガイドブロック用縦溝１５の底部１５ａは、ガイドブロ
ック片１６が安定、かつ、水平精度をもって載置できる
ように形成している。そして、このガイドブロック用縦
溝１５の幅Ｌ’（例えば、１６０ｍｍ）は、この底部１
５ａの幅ｄ’（例えば、１２０ｍｍ）に比べ若干大にし
ている。そのため、ガイドブロック用縦溝１５には、底
部１５ａの側に傾斜部１５ｂを形成している。また、こ
のガイドブロック用縦溝１５の上端開口部には、拡径さ
れた案内部１２ｃを形成し、ガイドブロック片１６がガ
イドブロック用縦溝１５に容易に嵌合できるようになっ
ている。また、このガイドブロック用縦溝１５の溝深さ
は約３０ｍｍに形成し、ガイドブロック片１６の嵌合を
容易にしている。なお、図６の１７は突出しピン用の孔
を示す。
の左右（金型の開閉方向を前後とし、これに直交する水
平方向を左右とする）中心部で、かつ、中心点よりＨだ
け深くガイドブロック用縦溝１５を形成している。この
ガイドブロック用縦溝１５の底部１５ａは、ガイドブロ
ック片１６が安定、かつ、水平精度をもって載置できる
ように形成している。そして、このガイドブロック用縦
溝１５の幅Ｌ’（例えば、１６０ｍｍ）は、この底部１
５ａの幅ｄ’（例えば、１２０ｍｍ）に比べ若干大にし
ている。そのため、ガイドブロック用縦溝１５には、底
部１５ａの側に傾斜部１５ｂを形成している。また、こ
のガイドブロック用縦溝１５の上端開口部には、拡径さ
れた案内部１２ｃを形成し、ガイドブロック片１６がガ
イドブロック用縦溝１５に容易に嵌合できるようになっ
ている。また、このガイドブロック用縦溝１５の溝深さ
は約３０ｍｍに形成し、ガイドブロック片１６の嵌合を
容易にしている。なお、図６の１７は突出しピン用の孔
を示す。
【００１７】可動側取付板９には、その中央部にガイド
ブロック片１６を固着している。このガイドブロック片
１６は、４角状の厚肉鉄板で構成され、複数のビス１８
により可動側取付板９に固着している。このガイドブロ
ック片１６の下端辺１６ａは、中心点よりＨだけ下がっ
て水平精度をもたせて水平状に形成されており、前記ガ
イドブロック用縦溝１５の底部１５ａに載置されたと
き、金型３が定盤１，２に対し水平状態になるよう正確
な位置決めをしている。このガイドブロック片１６は、
例えば、縦１３０ｍｍ×横１００ｍｍ×厚さ２５ｍｍ、
ビスピッチ９０ｍｍ、下端辺１６ａの両端に設けたＲ５
ｍｍの諸元に統一して、すべての金型３に取付けておけ
ば、成形機にすでに形成されたガイドブロック用縦溝１
５に嵌合できる。なお、成形機におけるロケートリング
１０は、ＪＩＳで規格化されて市販されて一定としてい
るので、前記ロケートリング用縦溝１２を成形機毎に変
更する必要はない。
ブロック片１６を固着している。このガイドブロック片
１６は、４角状の厚肉鉄板で構成され、複数のビス１８
により可動側取付板９に固着している。このガイドブロ
ック片１６の下端辺１６ａは、中心点よりＨだけ下がっ
て水平精度をもたせて水平状に形成されており、前記ガ
イドブロック用縦溝１５の底部１５ａに載置されたと
き、金型３が定盤１，２に対し水平状態になるよう正確
な位置決めをしている。このガイドブロック片１６は、
例えば、縦１３０ｍｍ×横１００ｍｍ×厚さ２５ｍｍ、
ビスピッチ９０ｍｍ、下端辺１６ａの両端に設けたＲ５
ｍｍの諸元に統一して、すべての金型３に取付けておけ
ば、成形機にすでに形成されたガイドブロック用縦溝１
５に嵌合できる。なお、成形機におけるロケートリング
１０は、ＪＩＳで規格化されて市販されて一定としてい
るので、前記ロケートリング用縦溝１２を成形機毎に変
更する必要はない。
【００１８】次に、本実施例の作用を述べる。予めキャ
ビティ６とコア８とを一体的に結合した状態の金型３
を、クレーン等（不図示）を使用して吊下げ、成形機の
上方に運ぶ。成形機では、可動側定盤２を型締めストロ
ークより若干大に開いておく。そして、金型３のロケー
トリング１０を固定側定盤１のロケートリング用縦溝１
２に、また、ガイドブロック片１６を可動側定盤２のガ
イドブロック用縦溝１５に、それぞれ嵌合して金型３を
降下させる。したがって、金型３は左右および前後方向
の位置決めをしながら降下するので、たとえ、吊下げら
れた金型３がその重心が偏在していることもあって、左
右および前後方向に揺動しようとしても規制される。そ
して、ロケートリング１０およびガイドブロック片１６
が、底部１２ａおよび１５ａにそれぞれ着座すると、金
型３の上下方向の位置決めが直ちにできる。そのとき、
ガイドブロック片１６の下端辺ｌ６ａとガイドブロック
用縦溝１５の底部１５ａとが水平精度をもっているの
で、ロケートリング１０と底部１２ａとが円形であって
左右に揺動しようとしても、また、金型３が前後方向に
傾いても、金型３は前後方向および左右方向に正確な水
平になる。
ビティ６とコア８とを一体的に結合した状態の金型３
を、クレーン等（不図示）を使用して吊下げ、成形機の
上方に運ぶ。成形機では、可動側定盤２を型締めストロ
ークより若干大に開いておく。そして、金型３のロケー
トリング１０を固定側定盤１のロケートリング用縦溝１
２に、また、ガイドブロック片１６を可動側定盤２のガ
イドブロック用縦溝１５に、それぞれ嵌合して金型３を
降下させる。したがって、金型３は左右および前後方向
の位置決めをしながら降下するので、たとえ、吊下げら
れた金型３がその重心が偏在していることもあって、左
右および前後方向に揺動しようとしても規制される。そ
して、ロケートリング１０およびガイドブロック片１６
が、底部１２ａおよび１５ａにそれぞれ着座すると、金
型３の上下方向の位置決めが直ちにできる。そのとき、
ガイドブロック片１６の下端辺ｌ６ａとガイドブロック
用縦溝１５の底部１５ａとが水平精度をもっているの
で、ロケートリング１０と底部１２ａとが円形であって
左右に揺動しようとしても、また、金型３が前後方向に
傾いても、金型３は前後方向および左右方向に正確な水
平になる。
【００１９】次いで、前記のような自動クランプ装置１
９（図４および図５参照）や冷却水ホース一括取付装置
を用いると、金型３の取付けが容易にできる。したがっ
て、本実施例によれば、これらが更に有効性を発揮する
ことになる。つまり、本実施例によってこそ、自動クラ
ンプ装置や冷却水ホース一括取付装置の利便性が発揮さ
れる。例えば、金型３のセンターリングがなければ、こ
れらの装置は一発で作動しない。なお、実験によれば、
従来、約２〜３時間かかった金型交換作業が、本実施例
とこれらの装置とによれば約２０分以内に行うことがで
きた。そして、仮に前記クランプ装置が停電等でアンク
ランプになっても、金型３はこれらのロケートリング１
０やガイドブロック片１６で支持されて、金型３が落下
するという事故は防止できる。
９（図４および図５参照）や冷却水ホース一括取付装置
を用いると、金型３の取付けが容易にできる。したがっ
て、本実施例によれば、これらが更に有効性を発揮する
ことになる。つまり、本実施例によってこそ、自動クラ
ンプ装置や冷却水ホース一括取付装置の利便性が発揮さ
れる。例えば、金型３のセンターリングがなければ、こ
れらの装置は一発で作動しない。なお、実験によれば、
従来、約２〜３時間かかった金型交換作業が、本実施例
とこれらの装置とによれば約２０分以内に行うことがで
きた。そして、仮に前記クランプ装置が停電等でアンク
ランプになっても、金型３はこれらのロケートリング１
０やガイドブロック片１６で支持されて、金型３が落下
するという事故は防止できる。
【００２０】
【発明の効果】本発明によれば、クレーン等使用の金型
交換に際し、金型を定盤に対して前後および左右方向、
更には、上下方向を規制しながら降下させるので、位置
決め作業を一発で可能とすることができる。殊に、固定
側定盤に半円形のロケートリングを載置する底部をもつ
ロケートリング用縦溝を、可動側定盤に水平精度を出
し、かつ、ガイドブロック片の水平精度を出す下端辺を
載置する底部をもつガイドブロック用縦溝を、それぞれ
設けたので、載置状態でも定盤に対し金型が左右および
前後方向に、傾きないしぶれることなく、とりわけ、水
平精度が得られ、載置のまま金型取付けができ、位置決
め作業を一発で可能とすることができることから、後工
程の作業、例えば、金型用冷却水ホースの取付作業の改
善の利便性が効果的となり、成形機の非稼働時間を短縮
することができる。その上、厚肉鉄板製ガイドブロック
片、必然的に設けられたロケートリングおよび２つの縦
溝を設けるだけでよいので、きわめて低コストで、か
つ、若干の設計変更で可能となり、しかも、既存のいず
れの成形機にも適用できる。
交換に際し、金型を定盤に対して前後および左右方向、
更には、上下方向を規制しながら降下させるので、位置
決め作業を一発で可能とすることができる。殊に、固定
側定盤に半円形のロケートリングを載置する底部をもつ
ロケートリング用縦溝を、可動側定盤に水平精度を出
し、かつ、ガイドブロック片の水平精度を出す下端辺を
載置する底部をもつガイドブロック用縦溝を、それぞれ
設けたので、載置状態でも定盤に対し金型が左右および
前後方向に、傾きないしぶれることなく、とりわけ、水
平精度が得られ、載置のまま金型取付けができ、位置決
め作業を一発で可能とすることができることから、後工
程の作業、例えば、金型用冷却水ホースの取付作業の改
善の利便性が効果的となり、成形機の非稼働時間を短縮
することができる。その上、厚肉鉄板製ガイドブロック
片、必然的に設けられたロケートリングおよび２つの縦
溝を設けるだけでよいので、きわめて低コストで、か
つ、若干の設計変更で可能となり、しかも、既存のいず
れの成形機にも適用できる。
【図１】本発明の実施例の全体平面図である。
【図２】図１の固定側定盤の正面図である。
【図３】図１の可動側定盤の正面図である。
【図４】図１の可動側取付板の正面図である。
【図５】図４の側面図である。
【図６】図３の要部拡大図である。
１…固定側定盤、２…可動側定盤、３…金型、６…キャ
ビティ、７…固定側取付板、８…コア、９…可動側取付
板、１０…ロケートリング、１２…ロケートリング用縦
溝、１５…ガイドブロック用縦溝、１６…ガイドブロッ
ク片
ビティ、７…固定側取付板、８…コア、９…可動側取付
板、１０…ロケートリング、１２…ロケートリング用縦
溝、１５…ガイドブロック用縦溝、１６…ガイドブロッ
ク片
Claims (2)
- 【請求項１】 横型プラスチック射出成形機の固定側定
盤と可動側定盤との間に、固定側取付板に取付けられた
固定側金型と可動取付板に取付けられた可動側金型とを
一体的に結合し、かつ、該固定側金型の取付板にロケー
トリングを突設した金型をクレーン等を使用して金型交
換を行う方法において、 前記固定側定盤に半円形に形成した、ロケートリングを
載置する底部をもつロケートリング用縦溝を、可動側定
盤に水平精度をもって載置できる底部をもつガイドブロ
ック用縦溝をそれぞれ上方から形成し、前記可動側金型
の取付板に、前記ガイドブロック用縦溝に嵌合し、か
つ、前記ガイドブロック用縦溝の底部に当接して水平精
度をもたせる下端辺をもつ厚肉鉄板製ガイドブロック片
を突設することにより、 前記可動側定盤を型締めストロークより若干大にした
後、金型を、定盤に対し左右および前後方向を規制しな
がら降下させた後、金型の水平精度を形成することを特
徴とする射出成形機におけるクレーン等使用の金型交換
方法。 - 【請求項２】 ガイドブロック片の下端辺およびガイド
ブロック用縦溝の底部で、金型の水平精度を形成すると
共に、上下方向の位置決めを形成した請求項１記載の射
出成形機におけるクレーン等使用の金型交換方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4356005A JP2627876B2 (ja) | 1992-12-17 | 1992-12-17 | 射出成形機におけるクレーン等使用の金型交換方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4356005A JP2627876B2 (ja) | 1992-12-17 | 1992-12-17 | 射出成形機におけるクレーン等使用の金型交換方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06182823A JPH06182823A (ja) | 1994-07-05 |
| JP2627876B2 true JP2627876B2 (ja) | 1997-07-09 |
Family
ID=18446844
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4356005A Expired - Lifetime JP2627876B2 (ja) | 1992-12-17 | 1992-12-17 | 射出成形機におけるクレーン等使用の金型交換方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2627876B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102551245A (zh) * | 2012-02-04 | 2012-07-11 | 杨能琦 | 用于机绣的塑料珠带及其生产模具 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102886847B (zh) * | 2012-11-05 | 2015-06-24 | 上海海弋机电科技有限公司 | 塑料型材线定型台模具快速定位装置 |
| CN105619712A (zh) * | 2016-02-25 | 2016-06-01 | 欧阳庆丰 | 一种连接器快速模具结构 |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6241782Y2 (ja) * | 1980-11-15 | 1987-10-26 | ||
| JPS61170514U (ja) * | 1985-04-15 | 1986-10-22 | ||
| JPH0220314A (ja) * | 1988-07-08 | 1990-01-23 | Toyo Mach & Metal Co Ltd | 射出成形用金型 |
| JPH0647706Y2 (ja) * | 1990-11-28 | 1994-12-07 | 積水化学工業株式会社 | 射出成形機用金型 |
-
1992
- 1992-12-17 JP JP4356005A patent/JP2627876B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102551245A (zh) * | 2012-02-04 | 2012-07-11 | 杨能琦 | 用于机绣的塑料珠带及其生产模具 |
| CN102551245B (zh) * | 2012-02-04 | 2014-04-09 | 杨能琦 | 用于机绣的塑料珠带及其生产模具 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06182823A (ja) | 1994-07-05 |
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Legal Events
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