JP2626653B2 - 珪素半導体装置 - Google Patents

珪素半導体装置

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JP2626653B2
JP2626653B2 JP4345097A JP34509792A JP2626653B2 JP 2626653 B2 JP2626653 B2 JP 2626653B2 JP 4345097 A JP4345097 A JP 4345097A JP 34509792 A JP34509792 A JP 34509792A JP 2626653 B2 JP2626653 B2 JP 2626653B2
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crystal semiconductor
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舜平 山崎
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Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アモルファス(純粋の
アモルファスまたは5〜100オングストロームのショ
ートレンジオーダーでの多結晶)または多結晶構造を有
する半導体(以下これらを総称して非単結晶半導体とい
う)ないし絶縁体に関し、特に、珪素を主成分とし窒
または酸素を均等に分散し、水素またはハロゲン元素が
添加された非単結晶半導体同士を接合し、このとき接合
部において窒素または酸素を連続的に変化させることに
よりエネルギバンドを連続的に変化させ、この連続的変
化領域に電気的接合を設けた構造とすることに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水素またはハロゲン元素が添加さ
れた非単結晶半導体を積層して接合を形成した光電変換
装置はある(例えば、特開昭53−42693号公報参
照)。
【0003】また、単結晶(エピタキシャル)半導体の
接合を構成する一方の層が他方の層より広いエネルギバ
ンドギャップ幅を有する接合構造はある(例えば、特開
昭51−132793号公報参照)。
【0004】さらに、単結晶半導体の接合部を構成する
一方の単結晶半導体層においてエネルギバンドに傾斜を
もたせたもの、すなわち、異なるエネルギバンドギャッ
プを有する半導体を互いに隣接させた境界(電気的接
合)の近傍におけるエネルギバンドの遷移を連続的に行
わしめたものはある(例えば、SOLID STATE AND ELECTR
ON DEVICES 1978年6月号第2巻特集号69〜73
頁参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】単結晶光電変換装置に
あっては、異なったエネルギバンドを有する半導体の境
界を互いに接せしめた場合、その境界ではいわゆるヘテ
ロ接合(hetelo-junction )を構成する。たとえば、図
1に示すように、GaP1とGaAs2の接合では、こ
れらが単結晶であるため、この2つのエネルギバンドギ
ャップ(以下Egという)の界面(電気的接合)には、
不整合のヘテロ接合ができてしまう。
【0006】不整合のため、伝導帯8にはノッチ3、ま
た価電子帯9には飛び4が発生し、加えて界面順位(In
terface States)5が発生し、電子またはホールのキャ
リアがこの界面準位を介して再結合をして消減してま
う。
【0007】その結果、キャリアのライフタイムを減少
させ、さらにこの接合を用いて特定の作用、例えば光起
電力を発生せしめようとした場合、光励起された電荷が
光起電力を発生する前に削減してしまうという大きな欠
点があった。または、半導体のPN接合ダイオードの特性
を得んとした場合、逆方向対性の耐圧が弱くソフトダイ
オードになってしまう。
【0008】なお、図1はn型半導体1とp型半導体2
がフェルミレベル10を共通とし、伝導帯8、価電子帯
9が不連続に設けられたn−p接合の場合である。
【0009】これに対し図2においては、n型半導体1
と他のn型半導体7とがn−n接合を構成しているが、
スパイク6が界面準位5により発生し、電子の移動を妨
げる。
【0010】従って、本発明はかかるノッチ、飛び、ス
パイクの発生を防止する。すなわち、単結晶ヘテロ接合
界面では結晶格子不整のために存在していた不対結合
手、結晶欠陥に起因する界面準位の発生を除去またはき
わめて少なくせしめ、光電変換効率を改善した半導体装
置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による半導体の積
層方法は、気相反応方法によって、異なるエネルギーバ
ンド幅を有する半導体を積層して作製する方法であっ
て、酸化物気体または窒化物気体よりなる添加物気体と
珪化物気体およびpまたはn型の不純物用気体とを反応
せしめて酸素または窒素の添加物の添加されたpまたは
n型の導電型の第1のエネルギーバンド幅を有する水素
またはハロゲン元素が添加された第1の非単結晶半導体
を形成する工程と、該第1の非単結品半導体上に珪化物
気体およびpまたはn型の不純物用気体を導入するとと
もに、前記同一添加物気体の添加物を1015〜10
22cm−3の濃度範囲で連続的に減少させつつ導入し
て被膜形成をすることにより、前記第1のエネルギーバ
ンド幅よりエネルギーバンド幅を連続的に減少させつつ
非単結晶半導体を形成する工程と、該半導体上にnまた
はp型の不純物用気体を導入するまたは導入することな
しに珪化物気体を反応せしめて、p型、i型またはn型
の第2のエネルギーバンド幅を有する水素またはハロゲ
ン元素が添加された第2の非単結晶半導体を形成する工
程とにより、前記第1の非単結晶半導体から前記第2の
非単結晶半導体に対し連続的にエネルギーバンド幅を減
少させている半導体にpi接合、pn接合、ni接合ま
たはnp接合を有せしめて形成することを特徴とする。
また、別の態様では、気相反応方法によって、異なるエ
ネルギーバンド幅を有する半導体を積層して作製する方
法であって、珪化物気体とpまたはn型の不純物気体を
導入するまたは導入することなしに反応せしめて、p
型、i型またはn型の導電型の第2のエネルギーバンド
幅を有する水素またはハロゲン元素が添加された第2の
非単結晶半導体を形成する工程と、該第2の半導体上
に、珪化物気体およびpまたはn型の不純物用気体と酸
素または窒素の添加物を添加するための酸化物気体また
は窒化物気体よりなる添加物気体をその添加物を10
15〜1022cm−3の濃度範囲で連続的に増加させ
つつ導入して反応せしめることによりエネルギーバンド
幅が連続的に増加している前記添加物が添加された非単
結晶半導体を形成する工程と、該半導体上に前記添加物
と同一の添加物気体をその添加量を一定にして導入する
とともにpまたはn型の不純物用気体を導入して反応せ
しめることにより酸素または窒素が添加されたpまたは
n型の第1のエネルギーバンド幅を有する第1の非単結
晶半導体を形成する工程とにより前記第2の非単結晶半
導体の有するエネルギーバンド幅から前記第1の非単結
晶半導体の有するエネルギーバンド幅に対し、連続的に
エネルギーバンド幅を増加させている半導体に、ip接
合、np接合、in接合、またはpn接合を有せしめて
形成することを特徴とする。
【0012】
【作用】上記のように構成された被膜の積層体では、互
いに隣接させた非単結晶半導体と非単結晶半導体との間
に異なるエネルギバンドギャップがあるにもかかわら
ず、その境界及びその近傍におけるエネルギバンドギャ
ップの遷移が連続的になり、ここに構造敏感な電気的接
合が配置されるので、光の照射により発生する電子とホ
ールの分離効率が向上し、光起電力が増大する。
【0013】本発明において連続的とは、伝導帯と価電
子帯のエネルギバンドギャップが階段的な連続性、また
はなめらかな連続性を有していることをいう。エネルギ
バンドギャップの連続的変化領域に電気的接合を配置す
ることは、非単結晶半導体において可能であって、単結
晶半導体では不可能である。また、均等な分散とは、添
加物の量子論的な波動が互いに局部的に相互作用を生ぜ
しめる方向になることをいう。
【0014】従って、本発明は、珪素を主成分とし一導
電型を有する非単結晶半導体ないし絶縁体、及びこれ
素または窒素を均に分散して、または化学量論的に
変化させて添加せしめた非単結晶半導体ないし絶縁体
基礎とする。
【0015】本発明において電気的接合とは、pn接
合、pi接合、ni接合、nn接合、pp接合、np接
合のいずれかをいう。
【0016】この電気的接合及びその近傍に光照射をす
ることにより、光起電力を発生せしめる。
【0017】エネルギバンド的な連続的変化領域に電気
的接合を有していることにより、このエネルギバンドの
差を利用する新しい半導体装置への展開がきわめて飛躍
的に可能となる。
【0018】
【実施例】以下に本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0019】金属、半導体または絶縁体さらにまたはガ
ラスまたはセラミックのごとき絶縁体上に金属膜等を一
部または全部に被膜化された複合の基板を形成する。そ
し当該基板上に被膜を構成させた時、半導体となる材料
である珪素を被膜として形成せしめる。原料には、シラ
ン、ジクロールシランその他の珪化物気体を用いる。
【0020】このため石英等の耐熱ガラスまたはステン
レスの反応炉の入り口側にシラン、ジクロールシランの
如き珪化物気体と、水素の如きキャリアガスと、さらに
リン、ヒ素、ボロンの如き半導体中で導電性を決める不
純物をフォスヒン、アルシン、ジボランにより導入でき
るようにする。加えて、メタン、アンモニア、酸素等の
炭化物、窒化物、酸化物気体を混入できるようにする。
【0021】また排気は真空ポンプを用いて、反応炉内
を0.001torrまで真空引きができるようにす
る。反応炉内に基板をサセプターにて保持して入れ、反
応炉を0.1〜10torrに真空引きをし、その基板
に対し1〜50MHzの高周波加熱またはそれと輻射加
熱とを併用して加えて、反応性気体を励起または分解す
る。
【0022】これら反応性気体は基板上に被膜となって
形成される。この際、この被膜は基板の温度より室温〜
500℃まではアモルファスが、また350〜900℃
では多結晶構造となる。単結晶の基板上において被膜が
900℃以上でエピタキシャル成長される場合は、被膜
は単結晶になるが、実験的にこれらの単結晶半導体が本
発明の構造を有することは不可能であった。
【0023】本発明は非単結晶の被膜を用いることを第
1の特徴としている。これに不対結合手の中和と導電型
の付与とエネルギバンドギャップの制御を行う。
【0024】[不対結合手の中和] この非単結晶被膜には半導体を構成する材料、いわゆる
珪素に水素、重水素または塩素の如きハロゲン元素が
0.2〜200原子%の濃度で添加されている。
【0025】これらは珪素の不対結合手と結合して再結
合中心の発生を抑止し、電気的には中和(不活性)する
作用を有する。
【0026】本発明において、再結合中心中和用の不純
物の添加は、電気的な反応性気体の活性化と同時に添加
される水素またはハロゲン元素を活性化することにより
成就する方法を用ればよい。
【0027】[エネルギバンドギャップの制御] 珪素を主成分として窒素または酸素を含む半導体におい
ては、前記珪素半導体中に窒素または酸素を均質に分散
して添加する。
【0028】原料はアンモニア(NH3 )、ヒドラ
ジン(N24 )を、また酸素はH2 O、またはO2
した。これら混合物としてはN2 O、NO2 、CH3
Hその他のアルコール類、CO2 、CO等を水素等のキ
ャリアガスを用いた反応炉内に導入し、さらに添加物を
窒素と酸素というように2種類以上添加してもよい。
【0029】酸素、窒素等を単結晶の半導体被膜形成
後、後から添加しようとすると、酸化珪素(Eg=8e
V)または窒化珪素(Eg=5.5eV)になってしま
い、絶縁物でしかなかった。しかし、これらの添加物を
珪素被膜作製と同時に電気または電気と熱とを併用して
実施することにより添加すると、これらの添加物の化学
量論比に応じて半導体は1.1eV(Si)から3eV
(SiC)、5.5eV(Si34 )、8eV(Si
2 )の中間の値を得ることができた。この被膜のEg
はモノクロメータまたは光励起法により測定した。
【0030】このEgは、2つの半導体において共に非
単結晶構造を有しているため、界面のみに単結晶のヘテ
ロ接合で知られる如き特定の界面準位が存在することが
ない。
【0031】さらに、エネルギバンドは伝導帯、価電子
帯ともに階段的なまたはなめらかな連続性を有して形成
させることができた。
【0032】この異なる接合部でのEgの程度は、被膜
形成速度0.1〜10μm/分と調節し、加えて添加物
のドーブ量を連続的にまたは階段的に調整することによ
り成就した。
【0033】重要なことは、この異なるEgの境界また
はその近傍においては、製造方法にも起因するが、単結
晶半導体のヘテロ接合に見られる格子不整合等による界
面準位は発生せず、またEgのエッヂである伝導帯及び
価電子帯にはノッチ、スパイク等や界面準位は存在しな
い、または実質的に存在しないことである。これはEg
水素またはハロゲン元素の不純物に添加するに加えて化
学量論比に従って決めていることによるものと推察され
る。
【0034】[導電型の付与] この非単結晶被膜に対し、リン、ヒ素の如き半導体中で
n型導電型を呈する不純物を1014〜1022cm-3の濃
度にフォスヒン(PH3 )、アルシンAsH3を利用し
て混入させると、いわゆるn型半導体が作られる。また
他方、ジボラン(B26 )を同様の濃度用いて添加す
ると、p型の半導体になる。さらにこれらの不純物を全
く添加しないと、真性または装置のバックグラウンドレ
ベルの不純物の混入によるいわゆる実質的に真性の半導
体になる。
【0035】以上は、減圧CVD(化学蒸着)法または
グロー放電法を用いた実施例であるが、半導体の表面の
ごく近傍のエネルギバンドを変更せしめようとする場合
は、イオン注入法を用いて酸素または素を半導体中に
1015〜1022cm-3、例えば1017cm-3の濃度に1
00〜400keVの加速により打ち込み注入すると
続的なEgを有する半導体の接合を得ることができ
る。
【0036】本発明において、異なるEgを有せしめる
2つの半導体の一方が、純粋の半導体であって他方が添
加物の加えられた半導体のみである必要はない。いずれ
においても同種の添加物がその量を変えて、例えば一方
が1015〜1018cm-3、他方が0.01〜30原子%
といったように添加されていれば、本発明を実施するこ
とができる
【0037】以上の理論及び実施方法及びその結果より
明らかなごとく、本発明は半導体の動作にきわめて重要
な電気的接合及びその近傍で、単結晶の接合では異なる
Egの材料の接合により発生する、あるいは異なる格子
定数の材料の接合に本質的に帰因するノッチ、スパイク
等と界面固有の界面準位とを排除している。このためミ
クロな意味での格子不整を排除した非単結晶構造の半導
体であるといえる。
【0038】かかる非単結晶構造であって、且つ再結合
中心を水素またはハロゲンにより中和したため、化学量
論比に応じてエネルギギャップを連続的に変えるいわゆ
る連続的接合を有する半導体装置を完成させることがで
きる。
【0039】図3〜図8はかかる場合のEgを変えたエ
ネルギバンドギャップ図を示す。
【0040】図3はエネルギバンドギャップが滑らかに
連続する接合部に電気的接合が含まれ、非単結晶半導体
11はn型で広いエネルギギャップ(以下、広いEgと
略記する)、非単結晶半導体13は狭いエネルギギャッ
プ(以下、狭いEgと略記する)のp型である。
【0041】図4は同種のn型導電型であって、非単結
晶半導体11が広いEgであり、また非単結晶半導体1
4は狭いEgである。
【0042】図5はpp接合である。
【0043】図6はpn接合である。
【0044】図7は滑らかに連続して設けられたnp接
合を構成している。
【0045】図8は段階的に滑らかに連続して設けられ
たnp接合を構成している。
【0046】いずれもEgの連続的変化領域内に電気的
接合が存在する。
【0047】図9〜図14は本発明の構造の実施例をエ
ネルギバンド巾で示したものである。即ちこの発明はp
i、niまたはpn接合を2つ有せしめ、npn接合、
pnp接合、nip接合、pin接合、npn接合及び
pnp接合を導電型で有し、且つ3つの半導体のうちの
少なくとも隣の半導体に比べて異なるエネルギバンド巾
を有したものである。
【0048】図9は広いEg1 −狭いEg2 −広いEg
3 のnpnトランジスタである。狭いEg2 のp型のベ
ース領域で、Egにより決められた再結合を促進させる
ことができる。即ちエミッタ30、ベース31、コレク
タ32において、電子の少数キャリアはEg1 よりEg
2 に15を容易にドリフトできるが、逆方向拡散はホー
ルが15′の障壁のためふさがれる。その結果、周波数
特性に優れたバイポーラトランジスタとすることができ
た。
【0049】図10は狭いEg1 −広いEg2 −狭いE
3 のpnpトランジスタである。即ち、ソース33、
ドレイン35間もその不純物を34で混合することな
く、この外側に設けられたチャネル形成領域により制御
された電流を流すことができた。
【0050】図11は狭いEg−広いEg−狭いEgの
nip接合構造である。
【0051】図12は広いEg−広いEg−狭いEgの
pin接合構造である。これは広いEgにより光を照射
せしめるいわゆるフォトセルまたは太陽電池に対して高
効率(15〜30%)の変換効率を期待できる。入射光
側のp層36が広いEgであるあるため、ここでの光損
失が少なく、活性層のi層37で有効に光電変換を行う
ことができる。加えて、この発生したキャリアも電子4
0、ホール40′も連続接合のため、接合面での障害も
なく、n38、p36にドリフトさせることができた。
加えて電子40″のp36への逆流を防ぐ効果もあり、
効率の向上が著しかった。
【0052】図13は広いEg−広いEg−狭いEgの
npn、図14は狭いEg−広いEg−広いEgのpn
pトランジスタである。
【0053】図13、図14は、図9と同様に超高周波
特性の向上に有効であった。
【0054】さらに以下にその具体例を示す。
【0055】12の構造は、p型非単結晶36、i型
非単結晶37及びn型非単結晶半導体層38からなる。
【0056】[具体例1] ガラス上の電極上にp型非単結晶層36を酸素が5〜3
0原子%になるようにシランと酸素とジボランとを混合
しグロー放電法で形成した。さらに酸素を1〜5%添加
するようシランと酸素とのグロー放電法によりi型非単
結晶層37を形成した。次にシランとフォスヒンとを混
合し、n型非単結晶半導体層38を形成し、2つの接合
を設けた。最後にアルミニューム電極を設け、図12の
構造として、この太陽電池で変換効率を測定したとこ
ろ、2.07%(開放電圧0.57V、短絡電流0.9
5mA、曲線因子0.387、面積0.10cm 2 、直
列抵抗353Ω、並列抵抗2089Ω)を得た。
【0057】[具体例2] ガラス上の電極上にp型非単結晶層36を窒素が5〜3
0原子%になるようにシランとアンモニアとジボランと
を混合しグロー放電法で形成した。さらに窒素を1〜5
%添加するようシランとアンモニアとのグロー放電法に
よりi型非単結晶層37を形成した。次にシランとフォ
スヒンとを混合し、n型非単結晶半導体層38を形成
し、2つの接合を設けた。最後にアルミニューム電極を
設け、図12の構造として、この太陽電池で変換効率を
測定したところ、2.07%(開放電圧0.57V、短
絡電流0.95mA、曲線因子0.387、面積0.1
0cm 2 、直列抵抗353Ω、並列抵抗2089Ω)を
得た。
【0058】[比較例1] ガラス上の電極上にp型非単結晶層36を炭素が5〜3
0原子%になるようにシランとメタンとジボランとを混
合しグロー放電法で形成した。さらに炭素を1〜5%添
加するようシランとメタンとのグロー放電法によりi型
非単結晶層37を形成した。次にシランとフォスヒンと
を混合し、n型非単結晶半導体層38を形成し、2つの
接合を設けた。最後にアルミニューム電極を設け、図1
2の構造として、この太陽電池で変換効率を測定したと
ころ、2.07%(開放電圧0.57V、短絡電流0.
95mA、曲線因子0.387、面積0.10cm2
直列抵抗353Ω、並列抵抗2089Ω)を得た。
【0059】[比較例2]において、セラミック上に金属膜の電極を設け、こ
の上に非単結晶半導体層30をシランとメタンとフォス
ヒンとの混合によりグロー放電法でp型非単結晶半導体
層31をシランとジボランとの混合気体によりn型非単
結晶半導体層32をシランとメタンとフォスヒンとの混
合により積層して形成した。このnpnトランジスタで
n型層30を2.3eV、p型層31を1.5eV、n
型層32を2.0eVをエネルギバンド巾で有してい
る。その周波数特性はエミッタ、ベース間1.5V、ベ
ース、コレクタ間10Vにて12MHzの高い周波数特
性を示す。
【0060】この添加物は、その応用の目的により決定
すればよい。しかしそれは本発明をさらに工業的に普及
せしめるための手段にすぎない。
【0061】本発明においては、半導体材料として珪素
を用いた。しかしその他いわゆるゲルマニューム、炭化
珪素、GaAs、GaAlP、GaP等の化合物半導体
をあててもよいことはいうまでもない。加えて太陽電池
等フォト・センシティブ・ディバイスにおける反射防止
膜はλ/4であって、n(nは半導体の屈折率)による
が、それは水素またはハロゲン元素が添加され、さらに
添加物のNまたはOの量をさらに十分多くして、低級窒
化珪素、低級酸化珪素(SiOまたはSiOx)の絶縁
体として用いてもよいことはいうまでもない。
【0062】以上の説明より明らかなごとく、本発明で
は、非単結晶半導体を用いてその半導体接合界面のEg
を制御する。さらにこれを実用化するため、界面準位を
中和する水素、または塩素の如きハロゲン化物が0.1
〜200原子%の濃度に添加された非単結晶珪素半導体
を基礎材料とする。これに酸素、窒素の添加物を化学量
論的に1015〜1022cm-3、例えば、窒素を0.01
〜10%で階段的または連続的に変化調節して添加す
る。このため異なるEgを有する半導体が隣接しても、
その界面には格子不整などによる界面準位の発生を抑止
できた。さらに、p型、n型、i型の導電型及びその伝
導度を不純物の種類及びその量を調整して添加する。こ
れら半導体装置は多量生産可能であり、且つ連続生産の
可能なグロー放電または減圧化学蒸着(CVD)を用い
て作製できる。その結果1つの半導体の厚さを0.01
μm〜10μmの範囲で自由に制御可能であり、p型ま
たはn型の不純物の濃度も1014〜1022cm-3の範囲
で制御可能であり、npn、pnp、nip、pnp、
pin等の多層接合が容易に作製できる。
【0063】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、トランジスタ等の作製に際し、異なるEgを有す
る非単結晶半導体の接合部において不対結合手となりう
るSi、Cの結合手も水素またはハロゲン元素を結合し
て中和させているため、格子不整等による界面準位の発
生を抑止でき、ここに電気的接合を配置したので、光照
射時に電子とホールの分離が促進され、光電変換効率が
向上するという効果を有する。加えて多量生産が同一反
応炉で連続的に実施できる等、工業的に全く新しい分野
への道が開けるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のヘテロ接合のエネルギバンド図である。
【図2】従来のヘテロ接合のエネルギバンド図である。
【図3】本発明の実施例のエネルギバンド図である。
【図4】本発明の実施例のエネルギバンド図である。
【図5】本発明の実施例のエネルギバンド図である。
【図6】本発明の実施例のエネルギバンド図である。
【図7】本発明の実施例のエネルギバンド図である。
【図8】本発明の実施例のエネルギバンド図である。
【図9】本発明の実施例のエネルギバンド図である。
【図10】本発明の実施例のエネルギバンド図である。
【図11】本発明の実施例のエネルギバンド図である。
【図12】本発明の実施例のエネルギバンド図である。
【図13】本発明の実施例のエネルギバンド図である。
【図14】本発明の実施例のエネルギバンド図である。
【符号の説明】
1 n型半導体 2 p型半導体 3 ノッチ 4 飛び 5 界面準位 6 スパイク 7 n型半導体 8 伝導帯 9 価電子帯 10 フェルミレベル 11 n型非単結晶半導体 13 p型非単結晶半導体 14 n型非単結晶半導体 30 エミッタ 31 ベース 32 コレクタ 33 ソース 35 ドレイン 36 p型非単結晶半導体層 37 i型非単結晶半導体層 38 n型非単結晶半導体層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−41269(JP,A) 特開 昭51−890(JP,A) 特開 昭46−6064(JP,A) 特開 昭50−62586(JP,A) 特公 昭43−3578(JP,B1) 「図解半導体用語辞典」5版日刊工業 S.49.8.10発行 SOLID−STATE AND E LECTRON DEVICES,JU NE1987,Vol.2,SPECIAL ISSVE PP.S69〜S73 PHILOSOPHICAL MAG AZINE,Vol.35(1977)PP. 1〜16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気相反応方法によって、異なるエネルギ
    ーバンド幅を有する半導体を積層して作製する方法であ
    って、酸化物気体または窒化物気体よりなる添加物気体
    と珪化物気体およびpまたはn型の不純物用気体とを反
    応せしめて酸素または窒素の添加物の添加されたpまた
    はn型の導電型の第1のエネルギーバンド幅を有する水
    素またはハロゲン元素が添加された第1の非単結晶半導
    体を形成する工程と、該第1の非単結晶半導体上に珪化
    物気体およびpまたはn型の不純物用気体を導入すると
    ともに、前記同一添加物気体の添加物を1015〜10
    22cm−3の濃度範囲で連続的に減少させつつ導入し
    て被膜形成をすることにより、前記第1のエネルギーバ
    ンド幅よりエネルギーバンド幅を連続的に減少させつつ
    非単結晶半導体を形成する工程と、該半導体上にnまた
    はp型の不純物用気体を導入するまたは導入することな
    しに珪化物気体を反応せしめて、p型、i型またはn型
    の第2のエネルギーバンド幅を有する水素またはハロゲ
    ン元素が添加された第2の非単結晶半導体を形成する工
    程とにより、前記第1の非単結晶半導体から前記第2の
    非単結晶半導体に対し連続的にエネルギーバンド幅を減
    少させている半導体にpi接合、pn接合、ni接合ま
    たはnp接合を有せしめて形成することを特徴とする半
    導体の積層方法。
  2. 【請求項2】 気相反応方法によって、異なるエネルギ
    ーバンド幅を有する半導体を積層して作製する方法であ
    って、珪化物気体とpまたはn型の不純物気体を導入す
    るまたは導入することなしに反応せしめて、p型、i型
    またはn型の導電型の第2のエネルギーバンド幅を有す
    る水素またはハロゲン元素が添加された第2の非単結晶
    半導体を形成する工程と、該第2の半導体上に、珪化物
    気体およびpまたはn型の不純物用気体と酸素または窒
    素の添加物を添加するための酸化物気体または窒化物気
    体よりなる添加物気体をその添加物を1015〜10
    22cm−3の濃度範囲で連続的に増加させつつ導入し
    て反応せしめることによりエネルギーバンド幅が連続的
    に増加している前記添加物が添加された非単結晶半導体
    を形成する工程と、該半導体上に前記添加物と同一の添
    加物気体をその添加量を一定にして導入するとともにp
    またはn型の不純物用気体を導入して反応せしめること
    により酸素または窒素が添加されたpまたはn型の第1
    のエネルギーバンド幅を有する第1の非単結晶半導体を
    形成する工程とにより前記第2の非単結晶半導体の有す
    るエネルギーバンド幅から前記第1の非単結晶半導体の
    有するエネルギーバンド幅に対し、連続的にエネルギー
    バンド幅を増加させている半導体に、ip接合、np接
    合、in接合、またはpn接合を有せしめて形成するこ
    とを特徴とする半導体の積層方法。
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