JP2626409B2 - ミラ−の冷却装置 - Google Patents

ミラ−の冷却装置

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JP2626409B2
JP2626409B2 JP12978592A JP12978592A JP2626409B2 JP 2626409 B2 JP2626409 B2 JP 2626409B2 JP 12978592 A JP12978592 A JP 12978592A JP 12978592 A JP12978592 A JP 12978592A JP 2626409 B2 JP2626409 B2 JP 2626409B2
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bending
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幹之 浅野
順一 緒方
陽一 吉永
啓市 山崎
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JFE Engineering Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は放射光ビ−ムラインの
放射光を試料に集光するミラ−の冷却装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】シンクロトロン放射による放射光は極端
紫外線からX線までの広い範囲にわたって滑らかで強い
連続スペクトルを得られるという優れた特徴を有する。
このため物理,化学,生物学等の多方面の研究に利用さ
れている。この放射光ビ−ムラインにおいては、通常直
入射の光学系は使用できず、金属やSiC等を用いたミ
ラ−による反射を利用して実験試料に集光する斜入射光
学系が使用されている。この斜入射光学系では放射光を
ミラ−の反射面に対して、例えば0.2〜2.5度程度の小角
度で入射して反射させ、実験試料に集光するようにして
いるため、ミラ−は放射光の光軸方向に対して1m前後
の非常に長い直方体のものが使用されている。そして放
射光を集光するために焦点距離は10〜30m程度で使用す
ることが多く、このためミラ−の反射面を曲率が200〜2
000m程度の曲面にする必要がある。このような大きい曲
率にミラ−の反射面を直接加工することは困難であるた
め、ミラ−に曲げ荷重を与えて放物面や楕円面に湾曲さ
せている。
【0003】この湾曲させたミラ−に強度が大きい放射
光を入射して反射させるため、放射光のエネルギにより
ミラ−は著しく温度が上昇し損傷してしまう。このミラ
−の温度上昇を防止するため、図7の側面図と図8の断
面図に示すように、水冷パイプ2を挾み込んだ銅板から
なり、ミラ−1の長さとほぼ同じ長さを有する冷却板7
3a,73bをステンレス製の下部ホルダ74と上部ホ
ルダ75及び複数のボルト6とでミラ−1の反射面の裏
面の長手方向に沿って取付けた冷却装置を使用してい
る。この冷却装置を取り付けたミラ−1を所定の曲率に
湾曲させ、水冷パイプ2に冷却水等を流して冷却板73
a,73bを冷却しながらミラ−1から熱をとり、ミラ
−1が高温になることを防いでいる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うに水冷パイプ2を挾み込んだ冷却板73a,73bや
下部ホルダ74,上部ホルダ75が一体になっているた
め、断面の曲げ剛性が大きくなり、ミラ−1を曲げると
きの曲げ荷重が非常に大きくなってしまい、ミラ−1の
曲率を所定の値に調節することは容易でなかった。
【0005】また、曲げ中心もミラ−1の中心からずれ
てしまうため、ミラ−1内部の最大歪みが大きくなり、
ミラ−1に割れが生じることもあった。
【0006】さらに、ミラ−1を湾曲したときに、ミラ
−1と冷却板73aとの密着性も悪くなり、冷却効果が
充分に発揮されずミラ−1に損傷が生じる場合もあると
いう短所もあった。
【0007】この発明はかかる短所を解決するためにな
されたものであり、簡単に曲げることができるととも
に、冷却効果を高めることができるミラ−の冷却装置を
得ることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係るミラ−の
冷却装置は、冷却パイプを挾み込んだ冷却板と、冷却板
をミラ−の裏面に固定するホルダとを有し、長手方向に
曲げモ−メントを与えて反射面に変形を与え、放射光を
反射して実験試料に集光するミラ−を冷却する冷却装置
において、冷却板をミラ−の長手方向に対して複数個に
分割したことを特徴とする。
【0009】また、冷却板の大きさに合わせて分割した
ホルダあるいは冷却板の大きさに合わせて切り込みを入
れたホルダで冷却板を固定することが好ましい。
【0010】
【作用】この発明においては、ミラ−を冷却する冷却板
を長手方向に対して複数個の短冊状に分割して曲げ剛性
を小さくする。
【0011】また、冷却板をミラ−に固定するホルダを
冷却板の大きさに合わせて分割したり、切り込みを入れ
て、ホルダの曲げ剛性も小さくし、ミラ−を曲げるとき
の曲げ中心をほぼミラ−の中心に位置させるとともに湾
曲させたミラ−と冷却板の密着性を高める。
【0012】
【実施例】図1,図2、図3はこの発明の一実施例を示
し、図1は断面図、図2は側面図、図3は上面図であ
る。図に示すように、ミラ−1を冷却する冷却装置は、
水冷パイプ2と冷却板3a,3bと下部ホルダ4及び上
部ホルダ5とを有する。冷却板3a,3bは熱伝導の良
い例えば銅板からなり、冷却水等の冷却媒体を通す水冷
パイプ2を挾み込んで保持する。下部ホルダ4と上部ホ
ルダ5は例えばステンレスからなり、水冷パイプ2を挾
み込んだ冷却板3a,3bをミラ−1の裏面に取り付け
る。下部ホルダ4はほぼU形状に形成され、側面に水冷
パイプ2を通す切欠き部7を有する。上部ホルダ5はア
−チ形に形成され、このア−チ5aとミラ−1との間を
放射光3が通過する。
【0013】冷却板3a,3bと下部ホルダ4及び上部
ホルダ5は長さLが、例えば10〜100mm程度と短く形成
され、ボルト6によりミラ−1の長手方向の全長にわた
り間隔ΔLをおいて連続して固定されている。水冷パイ
プ2は複数の冷却板3a,3bの側面部を通りミラ−1
の幅方向に張り回されている。
【0014】この冷却装置を取り付けたミラ−1は放射
光ビ−ムラインに連結された例えば1/109〜1/1010
ト−ルの圧力の真空容器内に収納されている。そして放
射光10を反射して実験試料に集光するためにミラ−1
を湾曲機構で長手方向に所定の曲率に湾曲させている。
このミラ−1を曲げるときに、冷却板3a,3bと下部
ホルダ4及び上部ホルダ5を長さが短い短冊状に形成
し、間隔をおいてミラ−1に取り付けているから、冷却
板3a,3bと下部ホルダ4,上部ホルダ5を取り付け
たことによる曲げ剛性の増大を防ぐことができる。ま
た、水冷パイプ2もミラ−1の幅方向に張り回され、冷
却板3a,3bから外部に出ている曲げ部の長さが長く
なっているから曲げ剛性に対する影響はほとんどなく、
ミラ−1単体に変形を与える曲げ荷重で湾曲を与えるこ
とができ、ミラ−1を簡単に所定の曲率に曲げることが
できる。
【0015】また、下部ホルダ4等が曲げ剛性に影響を
ほとんど与えないから、ミラ−1を曲げるときの曲げ中
心をほぼミラ−1の中心に位置させることができる。し
たがってミラ−1の歪み量を小さくすることができ、曲
げを与えたときにミラ−1が破損することを防止するこ
とができる。
【0016】このように反射面が湾曲した状態で水冷パ
イプ2に冷却水等を流して冷却板3a,3bを冷却しミ
ラ−1から熱を奪いながら、放射光ビ−ムラインからの
放射光3をミラ−1に入射し、反射面で反射して実験試
料に集光する。この湾曲したミラ−1で放射光3を反射
して集光しているときに、冷却板3a,3bは長さが例
えば10〜100mm程度と短く形成されているから、ミラ−
1の裏面に対する密着性が良く、ミラ−1の冷却効率を
高めることができ、ミラ−1の熱負荷をより小さくする
ことができる。
【0017】なお、上記実施例は水冷パイプ2をミラ−
1の幅方向に張り回して冷却板3a,3bから外部に出
ている曲げ部の長さを長くした場合について説明した
が、水冷パイプ2を図4の側面図に示すように、水冷パ
イプ2をミラ−1の長手方向に沿って配管しても良い。
すなわち水冷パイプ2としては無酸素銅のなまし銅管を
通常使用するから、水冷パイプ2をミラ−1の長手方向
に沿って配管しても、ミラ−1に曲げを与えるときの曲
げ剛性に対する影響を非常に小さくすることができる。
【0018】また、上記実施例は長さが短い冷却板3
a,3bと下部ホルダ4及び上部ホルダ5を間隔ΔLを
おいて連続して固定した場合について説明したが、図5
に示すように、下部ホルダ4aを連続した一体で形成
し、冷却板3a,3bや上部ホルダ5の長さL毎にミラ
−1の中心に相当する部分8を残して上下に切り込み9
を入れても良い。この場合もミラ−1を曲げたときの曲
げ中心をほぼミラ−1の中心に位置させることができ、
ミラ−1の歪み量を小さくすることができる。また、下
部ホルダ4aの切り残し部分8の曲げ剛性はミラ−1の
曲げ剛性と比べて非常に小さいから、曲げ荷重をほとん
ど増加しなくてもミラ−1を湾曲させることができる。
さらに、下部ホルダ4aが一体で形成されているから、
ミラ−1に対する取付けや取外しを容易に行なうことが
でき、保守等を簡単に行なうことができる。
【0019】また、下部ホルダ4aの切り残し部分8
を、図6の側面図に示すように下部ホルダ4aの下部に
設けても良い。この場合は曲げ剛性がやや大きくなり、
曲げ中心もミラ−1の中心からややずれるが、上記と同
様な作用を奏することができる。
【0020】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、ミラ−
を冷却する冷却板を長手方向に対して複数個の短冊状に
分割して曲げ剛性を小さくしたから、比較的小さな曲げ
荷重でミラ−を所定の曲率に簡単に湾曲させることがで
きる。
【0021】また、冷却板をミラ−に固定するホルダを
冷却板の大きさに合わせて分割したり、切り込みを入れ
てホルダの曲げ剛性も小さくすることにより、ミラ−単
体に変形を与える曲げ荷重で湾曲を与えることができ
る。
【0022】さらに、冷却板とホルダの曲げ剛性を小さ
くすることにより、ミラ−を曲げたときの曲げ中心をほ
ぼミラ−の中心に位置させてミラ−の歪み量を小さくす
ることだができ、ミラ−が破損することを防止すること
ができる。
【0023】また、冷却板を短い短冊状に形成すること
により、湾曲するミラ−の裏面に対する密着性を高める
ことができ、ミラ−の冷却効率を高め、熱負荷をより小
さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す断面図である。
【図2】上記実施例の側面図である。
【図3】上記実施例の上面図である。
【図4】第2の実施例を示す側面図である。
【図5】第3の実施例を示す側面図である。
【図6】第4の実施例を示す側面図である。
【図7】従来例を示す側面図である。
【図8】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ミラ− 2 水冷パイプ 3a,3b 冷却板 4 下部ホルダ 5 上部ホルダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 啓市 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−13102(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷却パイプを挾み込んだ冷却板と、冷却
    板をミラ−の裏面に固定するホルダとを有し、長手方向
    に曲げモ−メントを与えて反射面に変形を与え、放射光
    を反射して実験試料に集光するミラ−を冷却する冷却装
    置において、冷却板をミラ−の長手方向に対して複数個
    に分割したことを特徴とするミラ−の冷却装置。
  2. 【請求項2】 冷却板の大きさに合わせて分割したホル
    ダ又は冷却板の大きさに合わせて切り込みを入れたホル
    ダで冷却板を固定した請求項1記載のミラ−の冷却装
    置。
JP12978592A 1992-04-24 1992-04-24 ミラ−の冷却装置 Expired - Lifetime JP2626409B2 (ja)

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JPH05297198A JPH05297198A (ja) 1993-11-12
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