JP2626181B2 - 石油燃焼器の制御装置 - Google Patents

石油燃焼器の制御装置

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JP2626181B2 JP14831990A JP14831990A JP2626181B2 JP 2626181 B2 JP2626181 B2 JP 2626181B2 JP 14831990 A JP14831990 A JP 14831990A JP 14831990 A JP14831990 A JP 14831990A JP 2626181 B2 JP2626181 B2 JP 2626181B2
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義雄 浅野
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政彦 竹岡
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は室内排気型の石油燃焼器における制御装置に
関するものである。
従来の技術 一般にこの種の石油燃焼器は消火時に臭気が発生する
課題があり、そのため特公昭62−29809号公報に開示さ
れているような臭気対策が知られている。第6図はその
臭気対策の制御ブロック図を示し、31は運転指令部、32
はこの運転指令部31からの運転開始,停止の信号を受け
て燃料ポンプ33,バーナファン34,対流ファン35を制御す
る燃焼制御部である。この燃焼制御部32は第7図のフロ
ーチャートに示すように、停止信号が入ると燃料ポンプ
33を停止するとともにバーナファン34を弱回転に設定し
て燃焼部の未燃ガスを燃やし、かつ対流ファン35への通
電を一時的に停止させてわずかに発生する臭気を室内に
四散させないように構成してある。
発明が解決しようとする課題 しかしながら上記従来の構成では消火時に対流ファン
35への通電を一時的に停止させるものの対流ファン35は
慣性力で通電停止後も回転し続け、燃焼部で発生するわ
ずかな臭気を室内に放出するため十分な臭気防止効果が
得られなかった。
本発明はこのような課題を解決するもので、消火時の
臭気をより低減させることを目的としたものである。
課題を解決するための手段 本発明は上記目的を達成するため、燃焼部と、この燃
焼部へ燃料を供給する燃料ポンプと、上記燃焼部へ燃焼
用空気を供給するバーナファンと、前記燃焼部からの燃
焼ガスを温風として機器本体外へ吹き出す対流ファン
と、室温に応じて前記燃料ポンプ,バーナファン,対流
ファンを駆動し燃焼部での燃焼量を制御するとともに、
燃焼停止と同時に燃料ポンプへの通電を停止し、かつバ
ーナファンへは一定回転数で回転するように通電し続け
る燃焼制御部と、燃焼停止によって起動されるタイマー
部と、このタイマー部がカウントアップするまでの間は
対流ファンにブレーキをかけるファン制動部とで構成し
てあり、さらに上記タイマー部は燃焼停止によって起動
される第1タイマー部と、この第1タイマー部がカウン
トアップされると起動される第2タイマー部とからな
り、かつ第1タイマー部はタイムアップするまでの間フ
ァン制動部を動作させ、第2タイマー部はカウントアッ
プするまでの間対流ファンへの通電を停止するように構
成してある。また第2の制御装置は、燃焼部と、この燃
焼部へ燃料を供給する燃料ポンプと、上記燃焼部へ燃焼
用空気を供給するバーナファンと、前記燃焼部からの燃
焼ガスを温風として機器本体の温風吹出口より室内に吹
き出す対流ファンと、上記温風吹出口に設けた開閉自在
なルーバと、室温に応じて前記燃料ポンプ,バーナファ
ン,対流ファンを駆動し燃焼部での燃焼量を制御すると
ともに、燃焼停止と同時に燃料ポンプへの通電を停止
し、かつバーナファンへは一定回転数で回転するように
通電し続ける燃焼制御部と、燃焼停止によって起動され
るタイマー部と、このタイマー部がカウントアップする
までの間は対流ファンにブレーキをかけるファン制動部
と、燃焼停止がタイマー部がタイムアップするまでの間
ルーバを閉成させるルーバ制御部とで構成してある。
作用 本発明は上記構成によって燃焼停止時対流ファンがブ
レーキによって瞬時に停止し、燃焼部に生じる臭気が室
内に放出されることがなくなるとともに、バーナファン
の一定回転数で消火直前の燃焼量に見合う空気量が送ら
れるようになり、燃焼部の雰囲気温度を下げることで燃
焼部の温度上昇を防ぎ、ノズルからの液膨張で滴下する
燃料に起因する臭気を防ぐことができる。また対流ファ
ンのブレーキはごく短時間とすることができるので、ブ
レーキをかけるための電磁音やブレーキ電流を低減させ
ることができる。さらに燃焼停止時温風吹出口のルーバ
を閉成するので、燃焼部内の臭気がドラフト等で室内に
流出することも防止できる。
実施例 以下本発明の一実施例を第1図〜第5図を用いて説明
する。まず第5図を用いて燃焼器の構成を説明しおく
と、1は機器本体、2はこの機器本体1内に設けた燃焼
部で、燃料を気化して燃焼用空気と混合させる気化筒3
と、気化筒3からの混合ガスを燃焼させるバーナ部4と
からなる。5は上記気化筒3内に燃料を供給する燃料ポ
ンプ、6は同気化筒3内に燃焼用空気を供給するバーナ
ファン、7は燃焼部2からの燃焼ガスと混合して本体前
面の温風吹出口8から温風を吹出させる対流ファン、9
は上記温風吹出口8に設けた回動自在なルーバである。
10は制御装置で、前記燃料ポンプ5,パーナファン6,対流
ファン7を駆動して燃焼量及び燃焼・燃焼停止を制御す
るとともに、燃焼量に応じてルーバを回動させるもので
ある。
第1図は上記制御装置のブロック図を示し、11は室温
設定部、12は室温検知部、13は上記室温設定部11及び室
温検知部12からの出力に基づいて燃焼量を弱〜強まで数
段階もしくは無段階に制御するとともに燃焼停止・開始
を行なう燃焼制御部で、燃料ポンプ5、バーナファン
6、対流ファン7及びルーバ制御部内に制御信号を送る
ようになっている。特に燃焼制御部13は燃焼停止を行う
と同時に燃料ポンプへの通電を停止し、かつバーナファ
ン6へは一定回転数で回転するように通電し続ける。15
は上記燃焼制御部13から燃焼停止信号を受けると起動す
るタイマー部で、所定時間経過するまでの間ファン制動
部16に出力を送る。また上記ファン制動部16は上記タイ
マー部15からの出力を受けている間対流ファン7にブレ
ーキをかけて停止させるようになっている。17は上記燃
焼制御部13に運転・停止の指令を与える運転指令部であ
る。
上記構成において次に上記制御装置の動作を第2図の
フローチャートを用いて説明する。まずステップ18で運
転の指令を確認すると、燃焼制御部13は所定のプログラ
ムに従って燃焼を開始させる。そしてステップ19で燃焼
を確認すると、室温設定部11と室温検知部12からの出力
に基づいて燃焼制御部13が燃焼量を強〜弱のいずれかに
設定するとともにルーバ角度をその燃焼量に合わせて設
定し、その信号を燃料ポンプ5,バーナファン6,対流ファ
ン7,ルーバ9等に送ってこれらを制御する。そしてステ
ップ20で燃焼・運転停止信号の有無をチェックしてい
る。この燃焼・運転停止信号は運転指令部17からの停止
指令に基づく場合はもちろん、室温検知部12からの室温
が室温設定部11の設定室温より高い場合等にも燃焼制御
部13から発せられる。
次に上記燃焼停止信号がステップ20で確認されると、
燃焼制御部13は燃料ポンプ5を停止させると同時にバー
ナファン6を一定回転数で動かし、かつタイマー部15を
起動する。そして、このタイマー部15がタイムアップす
るか否かをステップ21で判断し、タイムアップするまで
の間、例えば5秒間はファン制動部16を駆動して対流フ
ァン7にブレーキをかける。したがって消火時には対流
ファン7は慣性で回転し続けることなく瞬時に停止し、
燃焼部で発生するわずかな臭気を室内に放出するような
ことがなくなる。またバーナファン6は回転し続け燃焼
用空気を送り続ける。この時バーナファン6は燃焼制御
部13からの制御によって一定回転数を保ち、気化筒の雰
囲気温度を下げることでノズルの温度上昇を防止し、ノ
ズルから液膨張で滴下する燃料に起因する臭気を防げる
ようになる。
なお上記、ステップ21でタイマー部15のタイムアップ
が確認されるとタイマー部15を初期化し、対流ファン7
を一定時間回転させて次ステップへと進む。
次に第3図,第4図を用いて他の実施例を説明する
が、上記実施例と同一部分は同一番号を附記して説明を
省略し、異なる部分のみ説明すると、この実施例はタイ
マー部15が第1タイマー部15aと第2タイマー部15bで構
成してある。そして第1タイマー部15aは燃焼制御部15
からの燃焼停止信号があると、上記実施例のタイマー部
15より短かい時間、例えば1秒間カウントし、その間フ
ァン制動部16を起動させるとともに、カウントアップ後
は第2タイマー部15bを起動させる。第2タイマー部15b
は例えば4秒間カウントし、その間は対流ファン7への
通電を停止させるようになっている。さらに第1・第2
タイマー部15a,15bがカウントアップするまでの間はル
ーバ制御部14を起動してルーバ9を閉成するようになっ
ている。
したがってこの実施例によれば燃焼停止時にはステッ
プ22で第1タイマー部15aのタイムアップが確認される
までのごく短い時間だけ対流ファン7にブレーキをか
け、その後はステップ23で第2タイマー部15bのタイム
アップが確認されるまでの間対流ファン7の通電を停止
させる。よって対流ファン7にブレーキをかけることに
よって生じる電磁音の低域や、対流ファン7にかけるブ
レーキ電流の低減が図れる。またその際、対流ファン7
は最初のブレーキによって通電が停止されている間も回
転することがなく、前記実施例と同様燃焼部に生じるわ
ずかな臭いも室内に放出することはない。
さらにこの実施例では燃焼停止時ステップ24でルーバ
を閉成し、ステップ23で第2タイマー部15bのタイムア
ップが確認されるまで閉成させ続ける。したがって燃焼
部に生じるわずかな臭気がドラフト等で温風吹出口8か
ら室内に流出することもなくなり、より確実に臭気を防
止することができる。
なお上記ステップ23で第2タイマー部15bのタイムア
ップが確認されると第2タイマー部15bを初期化し、か
つルーバを開き、対流ファン7を一定時間回転させて次
ステップへと進む。
発明の効果 以上実施例の説明で明らかなように本発明は、燃焼が
停止すると対流ファンにブレーキをかけて瞬時に停止さ
せるので、燃焼部に発生している臭気の室内への放出を
確実に防止することができる。
また、燃焼停止と同時に燃料ポンプへの通電は停止す
るが、バーナファンは一定回転数で回転するように通電
し続けるので、燃焼部の雰囲気温度を下げられ、燃料ポ
ンプからの燃焼部への燃料後だれによって発生する臭気
を防止できる。
さらに上記対流ファンへのブレーキはごく短時間とし
て以後は通電を停止させるので、ブレーキをかけること
によって発生する電磁音を低減させ、かつブレーキ電流
の低減も図ることができる。
さらに燃焼停止時、温風吹出口に設けたルーバを閉成
させるので、燃焼部に生じているわづかな臭気がドラフ
ト等で室内に流出するのも防止することができ、より確
実に臭気を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明石油燃焼器の制御装置を示すブロック
図、第2図はそのフローチャート、第3図は他の実施例
を示すブロック図、第4図はそのフローチャート、第5
図は本発明を実施した石油燃焼器の1例を示す断面図、
第6図は従来例を示すブロック図、第7図はそのフロー
チャートである。 1……機器本体、2……燃焼部、5……燃料ポンプ、6
……バーナファン、7……対流ファン、8……温風吹出
口、9……ルーバ、13……燃焼制御部、15……タイマー
部、14……ルーバ制御部、16……ファン制動部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹岡 政彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 植山 泰至 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 実開 平3−21648(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃焼部と、この燃焼部へ燃料を供給する燃
    料ポンプと、上記燃焼部へ燃焼用空気を供給するバーナ
    ファンと、前記燃焼部からの燃焼ガスを温風として機器
    本体の温風吹出口より室内に吹き出す対流ファンと、上
    記温風吹出口に設けた開閉自在なルーバと、室温に応じ
    て前記燃料ポンプ,バーナファン,対流ファンを駆動し
    燃焼部での燃焼量を制御するとともに、燃焼停止と同時
    に燃料ポンプへの通電を停止し、かつバーナファンへは
    一定回転数で回転するように通電し続ける燃焼制御部
    と、燃焼停止によって起動されるタイマー部と、このタ
    イマー部がカウントアップするまでの間は対流ファンに
    ブレーキをかけるファン制動部と、燃焼停止からタイマ
    ー部がタイムアップするまでの間ルーバを閉成させるル
    ーバ制御部とからなる石油燃焼器の制御装置。
  2. 【請求項2】タイマー部は燃焼停止によって起動される
    第1タイマー部と、この第1タイマー部がカウントアッ
    プされると起動される第2タイマー部とからなり、かつ
    第1タイマー部はタイムアップするまでの間ファン制動
    部を動作させ、第2タイマー部はカウントアップするま
    での間対流ファンへの通電を停止するようにした特許請
    求の範囲第1項記載の石油燃焼器の制御装置。
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