JP2625991B2 - マスクrom装置 - Google Patents

マスクrom装置

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JP2625991B2 JP29297188A JP29297188A JP2625991B2 JP 2625991 B2 JP2625991 B2 JP 2625991B2 JP 29297188 A JP29297188 A JP 29297188A JP 29297188 A JP29297188 A JP 29297188A JP 2625991 B2 JP2625991 B2 JP 2625991B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明はマスクROM装置に関し、さらに特定的には
電流源と接地との間に複数のメモリトランジスタを直列
に接続したNAND型メモリを有するマスクROM装置に関す
る。
[従来の技術] マスクROM(マスクプログラム可能な読出専用メモ
リ)のデータは、その名のとおり、製造段階でマスクパ
ターンに応じてシリコンウェーハ上に作り込まれる。し
たがって、他のメモリのようにユーザ側でデータの書換
えを行なうことはできない。これは、ちょうどレコード
とカセットテープの関係にたとえられる。
マスクROMのメモリセルは種類が多く、それぞれ一長
一短があるが、基本的構成は1ビット1トランジスタで
ある。
マスクROMをメモリセルの回路方式で分類すると、NOR
型,NAND型,X型に分けられる。本願発明は、NAND型メモ
リを有するマスクROM装置に関する。
NAND型は、メモリトランジスタを直列につなぐ方式で
ある。データの書込みはデプレッション化イオン注入方
式で行なう。メモリセルサイズは最も小さく、高集積化
に適するが、直列抵抗が大きく読出速度は遅い。このた
め、比較的低速タイプの大容量ROMにおいてよく用いら
れる。
読出しは、NOR型と逆で、他のメモリセルはすべてオ
ン状態とし、選ばれたメモリセルのみゲートを“0"レベ
ルにする。これにより、常時オン(デプレッション)状
態かどうかを判別し、データ“1",“0"を読出す。
直列トランジスタの段数は、増やすほど集積度が上が
るが、読出速度は遅くなる。通常は、8段か16段にする
ことが多い。最近は、メモリセルサイズの小さい利点を
生かすため、センスアンプ回路の工夫などにより高速タ
イプのマスクROMに採用されることもある。
第6図は、NAND型メモリを有する従来のマスクROM装
置の構成を示したブロック図である。なお、この第6図
は、128Kビット(1024×128),1ビット出力のマスクROM
装置を一例として示している。図において、メモリセル
アレイ1は、メモリセルブロックがX方向およびY方向
に沿ってマトリクス状に配置されている。各メモリセル
ブロックは、NAND型メモリによって構成されている。ア
ドレス入力バッファ2は、外部から入力されたアドレス
データA0〜A16を保持する。アドレス入力バッファ2に
保持されたアドレスデータA0〜A16のうち、アドレスA0
〜A9はブロック選択用デコーダ3およびXデコーダ4に
与えられる。ブロック選択用デコーダ3は、メモリセル
アレイ1においてX方向に沿って配置された複数個のメ
モリセルブロックの中から1つのメモリセルブロックを
選択するためのデコーダである。Xデコーダ4はX方向
に沿って配置された複数個のメモリセルブロックの各々
に設けられ、各メモリセルブロック内の複数個のメモリ
トランジスタの中から1つのメモリトランジスタを選択
するためのデコーダである。トランスファゲート群5は
Xデコーダ4と各メモリセルブロックとの間に配置され
ており、その開閉はブロック選択用デコーダ3によって
制御される。また、アドレス入力バッファ2に入力され
たアドレスデータA0〜A16のうち、アドレスA10がセレク
タトランジスタ群6に与えられ、アドレスA11〜A16がY
デコーダ7に与えられる。セレクタトランジスタ群6は
メモセルブロック内に配置された2列のメモリトランジ
スタ列のうち左右いずれかのメモリトランジスタ列を選
択するためのものである。Yデコーダ7は、メモリセル
アレイ1においてY方向に沿って配置された複数個のメ
モリセルブロックの中から1つのメモリセルブロックを
選択するためのデコーダである。また、Yデコーダ7に
関連してセンスアンプ7および出力バッファ9が設けら
れる。センスアンプ8は選択されたメモリトランジスタ
に電流を供給することにより、選択されたメモリトラン
ジスタの記憶情報が“1"であるか“0"であるかを検知す
るためものである。出力バッファ9はセンスアンプ8の
検知出力を増幅,波形整形するものである。出力バッフ
ァ9の保持情報(1ビット)は、出力端子10から1ビッ
ト読出情報D0として取出される。
第7図は、第6図に示す従来のマスクROM装置におい
て、1個のメモリセルブロックおよびそれに関連する周
辺回路を抜出して示した回路図である。図において、メ
モリセルブロックMBは、電界効果トランジスタQ11〜Q18
を直列に接続してなる第1のメモリトランジスタ列と、
電界効果トランジスタQ21〜Q28を直列に接続してなる第
2のメモリトランジスタ列とから構成される。各メモリ
トランジスタQ11〜Q18,Q21〜Q28は、それぞれが1ビッ
トのメモリセルを構成している。マスクROM装置の製造
時において、各メモリトランジスタQ11〜Q18,Q21〜Q28
は最初はNチャネル型エンハンスメントランジスタとし
て形成される。データの書込みは、プログラムすべきメ
モリトランジスタにデプレッション化イオン注入を行な
うことによりなされる。これによって、プログラムすべ
きメモリトランジスタがNチャネル型デプレッショント
ランジスタに改変される。第7図では、メモリトランジ
スタQ14にのみプログラムがなされ、このメモリトラン
ジスタQ14がNチャネル型デプレッショントランジスタ
となっている。各メモリトランジスタのゲートには、ト
ランスファゲート群5を介してXデコーダ4のデコード
出力が与えられる。ここで、第1のメモリトランジスタ
列と第2のメモリトランジスタ列の対応するメモリトラ
ンジスタには、同じデコード出力が与えられる。トラン
スファゲート群5は8個のトランスファゲートQ1〜Q8
含む。各トランスファゲートはNチャネル型エンハンス
メントトランジスタによって構成されており、各トラン
ジスタQ1〜Q8のゲートにはブロック選択用デコーダ3の
デコード出力のうち対応する1本のデコード出力が共通
に与えられている。メモリセルブロックMBの2列のメモ
リトランジスタ列は、セレクトトランジスタ群6を介し
て対応のコモンビット線13と選択的に接続される。セレ
クトトランジスタ群6は、第1のメモリトランジスタ列
のメモリトランジスタQ11とコモンビット線13との間に
直列に介挿されるトランジスタQ9,Q10と、第2のメモリ
トランジスタ列のメモリトランジスタQ21とコモンビッ
ト線13との間に直列に介挿されるトランジスタQ19,Q20
とによって構成されている。トランジスタQ9,20はNチ
ャネル型デプレッショントランジスタであり、トランジ
スタQ10,Q19はNチャネル型エンハンスメントトランジ
スタである。トランジスタQ9,Q19の各ゲートにはアドレ
スバッファ11に入力されたアドレスA10が与えられる。
トランジスタQ10,Q20の各ゲートにはアドレスバッファ1
1に入力されたアドレスA10がインバータ12によって反転
されて与えられる。Yデコーダ7は、アドレスA11〜A16
に基づいて、複数のコモンビット線13の中の1本を選択
し、その選択されたコモンビット線とセンスアンプ8と
を接続するように構成されている。
次に、第6図および第7図に示す従来のマスクROM装
置の動作を説明する。まず、ブロック選択用デコーダ3
は、アドレスA0〜A6に基づいて、複数のデコード出力の
中の1本のデコード出力のみをハイレベルにし、そのデ
コード出力に対応するトランスファゲートQ1〜Q8をオン
させる。ブロック選択用デコーダ3はその他のデコード
出力をすべてローレベルにし、その他のトランスファゲ
ート群5をすべてオフ状態にする。これによって、メモ
リセルアレイ1のX方向における複数のメモリセルブロ
ックの中から1つのメモリセルブロックが選択される。
Xデコーダ4はアドレスA7〜A9に基づいて、メモリセル
ブロックMBにおける直列8段のメモリトランジスタのう
ち1ゲートを選択する。すなわち、Xデコーダ4は、選
択すべきメモリトランジスタへのデコード出力のみをロ
ーレベルにし、その他のメモリトランジスタへのデコー
ダ出力をハイレベルにする。セレクトトランジスタ群6
はアドレスバッファ11に入力されたアドレスA10がハイ
ベルであるかローレベルであるかに応じて、対応のメモ
リセルブロックMB内の2列のメモリトランジスタ列のう
ちどちらか1列を選択する。たとえば、アドレスバッフ
ァ11に保持されたアドレスA10がローレベルの場合、ト
ランジスタQ6,Q10,Q20がオンし、Q19がオフし、左側の
メモリトランジスタ列を選択し、コモンビット線13と接
続する。Yデコーダ7は、アドレスA11〜A16に基づい
て、複数のコモンビット線13の中から1本を選択する。
これによって、メモリセルアレイ1のY方向における複
数のメモリセルブロックの中から1のメモリセルブロッ
クが選択される。
ここで、一般にNチャネル型エンハンスメントトラン
ジスタのしきい値電圧は0.1〜1.0V,Nチャネル型デプレ
ッショントランジスタのしきい値電圧は−2〜−5V程度
のものが用いられる。
次に或るメモリセルブロックMBにおけるメモリトラン
ジスタQ14から情報を読出す場合の動作について考えて
みる。この場合、アドレスA10はローレベルとなってお
り、セレクトトランジスタ群6は左側のメモリトランジ
スタ列(Q11〜Q18)を選択している。一方、Xデコーダ
4は、選択すべきメモリトランジスタQ14のゲートX1
与えるデコード出力のみをローレベルとし、その他のメ
モリトランジスタの各ゲートへのデコード出力をハイレ
ベルとする。このとき、メモリトランジスタQ14はNチ
ャネル型デプレッショントランジスタなのでオンする。
また、その他のメモリトランジスタQ11〜Q13,Q15〜Q18
は各ゲートにハイレベルの電圧が印加されているのです
べてオンとなる。したがって、左側のメモリトランジス
タ列のメモリトランジスタQ11〜Q18はすべてオン状態と
なり、それによって放電経路が形成されてコモンビット
線13の電位が接地電位となる。このとき、Yデコーダ7
によって当該コモンビット線13が選択されていればセン
スアンプ8によってコモンビット線13の接地電位が検知
され、メモリトランジスタQ14の記憶情報が“0"と判定
される。センスアンプ8の判定出力は出力バッファ9を
介して出力端子10から出力される。
次に、メモリセルブロックMBにおけるメモリトランジ
スタQ15から記憶情報を読出す場合の動作について考え
てみる。この場合、Xデコーダ4はメモリトランジスタ
Q15のゲートX2へのデコード出力のみをローレベルと
し、その他のデコード出力をすべてハイレベルにする。
ここで、メモリトランジスタQ15はNチャネル型エンハ
ンスメントトランジスタなのでオフし、コモンビット線
13と接地間の放電経路を遮断する。このとき、コモンビ
ット線13はセンスアンプ8からの充電を受けてハイレベ
ルとなる。センスアンプ8はこのコモンビット線13のハ
イレベル電位を検知し、メモリトランジスタQ15の記憶
情報が“1"と判定して出力する。
[発明が解決しようとする課題] 従来のNAND型メモリを用いたマスクROM装置は、以上
のように構成されているので、最も接地から遠いメモリ
トランジスタQ11,Q21は、接地との間に複数個のメモリ
トランジスタが存在するため、そのソース電位が浮き上
がりバックゲート効果により最も大きな負荷を持ち他の
メモリトランジスタに比べて最もそのスイッチング速度
が遅れる。したがって、NAND型メモリ1ブロックのトー
タルのアクセス時間は上記のメモリトランジスタQ11,Q
21のスイッチング速度によって決定されることになる。
そして、これらメモリトランジスタQ11,Q21のスイッチ
ング速度は、メモリトランジスタの直列段数を増やすほ
ど遅くなるため、段数を増やして集積度を上げることが
困難であった。
この発明は上記のような問題点を解消するためになさ
れたもので、従来のマスクROM装置に比べてアクセス速
度の高速化を図れ、また高集積化を図ることのできるマ
スクROM装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この発明に係るマスクROM装置は、複数のメモリトラ
ンジスタを電流源と接地との間に直列に接続したNAND型
メモリを有し、データの書込みはデプレッション化イオ
ン注入によってNAND型メモリにおける所望のメモリトラ
ンジスタのしきい値電圧を変化させることにより行な
い、データの読出しは選択されたメモリトランジスタの
みゲートを接地レベルにし他のメモリトランジスタはす
べてオン状態とすることにより行なうようなものにおい
て、選択されたメモリトランジスタがNAND型メモリのど
の位置にあるかに応じて電流源と接地に対するNAND型メ
モリの一端と他端の接続関係を切換え、それによって選
択されたメモリトランジスタが電源側よりも接地側に近
くなるように配置するための切換回路を備えるようにし
たものである。
[作用] この発明においては、選択されたメモリトランジスタ
がNAND型メモリのどの位置にあるかに応じて、電流源と
接地に対するNAND型メモリの接続関係を切換えることに
より、選択されたメモリトランジスタが電源側よりも接
地側に近くなるように配置され、その結果メモリトラン
ジスタの負荷の軽い組合わせが常に選択され、アクセス
速度の高速化を図ることができる。
ここで、第4図および第5図を参照して、この発明の
作用ないし原理についてさらに具体的に説明する。
第4図は、Nチャネル型エンハンスメントトランジス
タとNチャネル型デプレッショントランジスタの特性を
示すグラフである。この第4図では、横軸にゲート−ソ
ース間電圧VGsをとり、縦軸にドレイン−ソース間電流I
dsをとっている。また、図中、VEはエンハンスメントト
ランジスタのしきい値電圧であり、VDはデプレッション
トランジスタのしきい値電圧である。また、V0はデプレ
ッショントランジスタのゲート電位が0Vのときに流れる
ドレイン−ソース間電流Ids(=I1)と同じ量の電流を
流すために必要なエンハンスメントトランジスタのゲー
ト電圧である。さらにI2はエンハンスメントトランジス
タにおいてゲート電圧が5VのときのIdsである。
ここで、たとえば第5図(a)に示すような8段積み
のメモリトランジスタ列に流れるIdsに対して、メモリ
トランジスタQ1がデプレッション型のときとエンハンス
メント型のとき、どちらがより大きいIdsを流すかを考
えてみる。ここで、メモリトランジスタQ2〜Q8はいずれ
もゲートに5Vを加えてオン状態であるので、各々のオン
抵抗R2〜R8に変えた第5図(b)の等価回路に置換えて
考える。たとえば、オン抵抗R2〜R8により、点Pの電位
は仮に0.7Vとすると、 (1) デプレッショントランジスタの場合 ゲートG11には0Vが印加されており、点Pが0.7Vであ
るので、VGs=0−0.7V=−0.7Vとなり、見かけ上−0.7
Vが印加され、第4図中の電流IRが流れる。
(2) エンハンスメントトランジスタの場合 ゲートG11には5Vが印加され、上記と同様にVGs=5−
0.7=4.3Vとなる。すると、Idsは第4図のIQだけ流れ
る。
第4図からもわかるように、IQ>IRであり、メモリト
ランジスタQ1がデプレッショントランジスタの場合によ
り多くドレイン−ソース間電流Idsが制限される。した
がって、選択されたメモリトランジスタがデプレッショ
ン型であり第5図(a)のメモリトランジスタ列が放電
経路を形成するとき、当該選択されたメモリトランジス
タはできるだけ接地側に配置されていることが高速動作
性の点で好ましい。
そこで、この発明では、選択されたメモリトランジス
タがメモリトランジスタ列のどの位置にあるかに応じて
電流源(センスアンプ8に対応する)と接地に対するメ
モリトランジスタ列の接続関係を切換える。たとえば、
第5図(a)に示す回路を例にとって説明すると、選択
されたメモリトランジスタが下側半分に位置する場合す
なわちメモリトランジスタQ15〜Q18の場合は第5図
(a)の接続関係とされる。一方、選択されたメモリト
ランジスタが上側半分に位置する場合すなわちメモリト
ランジスタQ11〜Q14の場合はメモリトランジスタQ11
接地に、メモリトランジスタQ18が電流源8に接続され
る。これによって、選択されたメモリトランジスタは常
に接地側に近くなるように配置され、アクセス速度の向
上を図ることができる。
[実施例] 第1図はこの発明の一実施例の構成を示す回路図であ
る。なお、この第1図は、前述した第7図と同様に、1
つのメモリセルブロックおよびそれに関連する周辺回路
の構成を示したものである。図において、この実施例で
はNAND型メモリセルブロックが中央より2分割されてお
り、これら分割されたメモリセルブロックMB1およびMB2
の間にセルレクトトランジスタ群6が挿入されている。
また、メモリトランジスタQ11,Q21には第1の切換回路2
1aが接続され、メモリトランジスタQ18,Q28には第2の
切換回路21bが接続される。第1の切換回路21aは、2つ
のNチャネル型エンハンスメントトランジスタQ29,Q30
によって構成され、第2の切換回路21bは2つのNチャ
ネル型エンハンスメントトランジスタQ31,Q32によって
構成される。トランジスタQ29は接地とメモリトランジ
スタQ11,Q21との間に介挿される。トランジスタQ30はコ
モンビット線13とメモリトランジスタQ11,Q21との間に
介挿される。トランジスタQ31はコモンビット線13とメ
モリトランジスタQ18,Q28との間に介挿される。トラン
ジスタQ32は接地とメモリトランジスタQ18,Q28との間に
介挿される。切換制御回路22はアドレスA7に基づいて各
切換回路21a,21bの切換えを制御するための回路であ
り、その出力はトランジスタQ29,Q31のゲートに与えら
れる。また、切換制御回路22の出力はインバータ23によ
って反転されてトランジスタQ30,Q32の各ゲートに与え
られる。切換回路21aおよび21bは切換制御回路22の出力
およびその反転出力に応じて、コモンビット線13および
接地に対するメモリセルブロックMB1,MB2の接続関係を
切換える。すなわち、第1の態様では、メモリトランジ
スタQ11,Q21をコモンビット線13に接続しかつメモリト
ランジスタQ18,Q28を接地に接続する。また、第2の態
様では、メモリトランジスタQ11,Q21を接地に接続しか
つメモリトランジスタQ18,Q28をコモンビット線13に接
続する。その他の構成は、第7図に示す従来のマスクRO
M装置と同様であり、相当する部分には同一の参照番号
を付しその説明を省略する。
次に、第1図に示す実施例の動作を説明する。なお、
ブロック選択用デコーダ3に基づくメモリセルブロック
の選択動作およびセレクトトランジスタ群6に基づくメ
モリトランジスタ列の選択動作は第7図に示す従来のマ
スクROM装置と同様であるのでその説明を省略する。な
お、ここではセレクトトランジスタ群6によって左側の
メモリトランジスタ列(Q11〜Q18)が選択されているも
のとする。
アドレスA7が第1のメモリセルブロックMB1を選択す
る場合、切換制御回路22はアドレスA7を受けてハイレベ
ルの出力を導出する。そのため、トランジスタQ29,Q31
はオン状態となる。このとき、インバータ23の出力はロ
ーレベルとなるので、トランジスタQ30,Q32はオフ状態
となる。その結果、左側のメモリトランジスタ列のトラ
ンジスタQ11は第1の切換回路21aを介して接地に接続さ
れ、トランジスタQ18は第2の切換回路21bを介してコモ
ンビット線13に接続される。ここで、アドレスA7〜A9
よってメモリトランジスタQ14が選択されると、Xデコ
ーダ4は当該メモリトランジスタQ14のゲートX1のみを
ローレベルとし、その他のメモリトランジスタQ11
Q13,Q15〜Q18のゲートをハイレベルにする。メモリトラ
ンジスタQ14はNチャネル型デプレッショントランジス
タであるのでオンし、メモリトランジスタQ11〜Q13,Q15
〜Q18は各ゲートにハイレベル電圧が印加されるのでオ
ンする。したがって、コモンビット線13の電位は第2の
切換回路21b,左側のメモリトランジスタ列,第1の切換
回路21aを介して接地に放電される。ここで、メモリト
ランジスタQ14がNチャネル型エンハンスメント型トラ
ンジスタであればオフし、コモンビット線13と接地との
間の放電経路は遮断される。
次に、アドレスA7が第2のメモリセルブロックMB2
選択する場合、切換制御回路22の出力はローレベルとな
り、その反転信号はハイレベルとなる。このとき、トラ
ンジスタQ29,Q31はオフし、トランジスタQ30,Q32はオン
するので、左側のメモリトランジスタ列のメモリトラン
ジスタQ11は第1の切換回路21aを介してコモンビット線
13に接続され、メモリトランジスタQ18は第2切換回路2
1bを介して接地に接続される。ここで、アドレスA7〜A9
により第2のメモリセルブロックMB2中のメモリトラン
ジスタQ15が選択されると、Xデコーダ4は当該メモリ
トランジスタQ15のゲートX2のみにローレベルを与え、
その他のメモリトランジスタのゲートにハイレベルを与
える。メモリトランジスタQ15はNチャネル型エンハン
スメントトランジスタであるのでオフし、コモンビット
線13と接地との間の放電経路は遮断される。ここで、メ
モリトランジスタQ15がNチャネル型デプレッショント
ランジスタであればオンし、コモンビット線13の電位は
第1の切換回路21a,左側のメモリトランジスタ列,第2
の切換回路21bの経路で接地に放電される。なお、コモ
ンビット線13の電位の変化は、Yデコーダ7を介してセ
ンスアンプ8により検出され、その検出出力が出力バッ
ファ9を介して外部へ導出される。
以上説明したように、第1図の実施例では、選択され
たメモリトランジスタがメモリトランジスタ列の中央よ
り常に接地側寄りになるように切換回路21a,21bにより
接続関係が切換えられる。その結果、選択されたメモリ
トランジスタの負荷が軽くなり、スイッチング速度が速
くなるので、第7図に示す従来のマスクROM装置に比べ
てアクセス速度を向上させることができる。
なお、上記実施例では、切換回路21a,21bがNチャネ
ル型エンハンスメントトランジスタで構成されたものを
示したが、第2図(a)に示すようにNチャネル型エン
ハンスメントトランジスタ(Q29′,Q30′,Q31′,
Q32′)とNチャネル型デプレッショントランジスタ(Q
33,Q34,Q35,Q36)とで構成されてもよく、また、第2図
(b)に示すようにNチャネル型エンハンスメントトラ
ンジスタ(Q29″,Q30″,Q31″,Q32″)とPチャネル型
エンハンスメントトランジスタ(Q37,Q38,Q39,Q40)と
で構成されてもよい。
また、本文中で示したアドレスデータA0〜A16の構成
は一例であり、アドレスデータA0〜A16の構成(ビット
数)を変えても本願発明が適用でき、上述の実施例と同
様の効果が得られる。
また、上記実施例では、1つのメモリセルブロックMB
を2つのメモリセルブロックMB1,MB2に分割しその間に
セレクトトランジスタ群6を配置したものを示したが、
第3図に示すようにセレクトトランジスタ群を2つの部
分6a,6bに分割しその間にメモリセルブロックMBを挿入
してもよい。
[発明の効果] 以上のように、この発明によれば、選択されるメモリ
トランジスタが電源側よりも接地側に近くなるように接
続関係が切換えられるので、従来のNAND型メモリと比べ
てバックゲート効果によるスイッチング速度の遅れを小
さくすることができ、その結果トータルのアクセス速度
の速いマスクROM装置を得ることができる。したがっ
て、NAND型メモリの直列段数を増やすことが可能とな
り、より集積度の高いマスクROM装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の一実施例の構成を示す回路図であ
る。 第2図(a)および(b)は、第1図に示す切換回路21
a,21bはその他の回路構成例を示す図である。 第3図は、この発明の他の実施例の構成を示す回路図で
ある。 第4図は、Nチャネル型エンハンスメントトランジスタ
とNチャネル型デプレッショントランジスタの特性を示
すグラフである。 第5図(a)および(b)は、この発明の原理を説明す
るための回路図および等価回路図である。 第6図は、従来のマスクROM装置の全体構成を示すブロ
ック図である。 第7図は、従来のマスクROM装置において1つのメモリ
セルブロックとそれに関連する周辺回路の構成を示す回
路図である。 図において、1はメモリセルアレイ、2はアドレス入力
バッファ、3はブロック選択用デコーダ、4はXデコー
ダ、5はトランスファゲート群、6はセレクトトランジ
スタ群、7はYデコーダ、8はセンスアンプ、9は出力
バッファ、11はアドレスバッファ、12および23はインバ
ータ、13はコモンビット線、MBはメモリセルブロック、
MB1,MB2は分割されたメモリセルブロック、21a,21bは切
換回路、22は切換制御回路を示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数個のメモリトランジスタを電流源と接
    地との間に直列に接続したNAND型メモリを有し、データ
    の書込みはデプレッション化イオン注入によって前記NA
    ND型メモリにおける所望のメモリトランジスタの閾値電
    圧を変化させることにより行い、データの読み出しは選
    択されたメモリトランジスタのみゲートを接地レベルに
    し、他のメモリトランジスタはすべてオン状態とするこ
    とにより行うようなマスクROM装置において、 選択されたメモリトランジスタが前記NAND型メモリのど
    の位置にあるかに応じて、前記電流源と接地に対するNA
    ND型メモリの一端と他端の接続関係を切替え、それによ
    って選択されたメモリトランジスタが前記電流源側より
    も前記接地側に近くなるように配置するための切替回路
    を備えたことを特徴とするマスクROM装置。
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