JP2625599B2 - 光コネクタの端面検査装置 - Google Patents

光コネクタの端面検査装置

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JP2625599B2
JP2625599B2 JP3305676A JP30567691A JP2625599B2 JP 2625599 B2 JP2625599 B2 JP 2625599B2 JP 3305676 A JP3305676 A JP 3305676A JP 30567691 A JP30567691 A JP 30567691A JP 2625599 B2 JP2625599 B2 JP 2625599B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバ同士を接続
する際に使用される光コネクタの端面形状を検査する装
置に関する。更に詳述すると、本発明は、光ファイバと
これを中心に保持したフェルールとで構成される光コネ
クタの球面加工された先端面の曲率半径と光ファイバに
対する凸球面の偏心量を測定する光コネクタの端面検査
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバとこれを保持したフェルール
の先端面を凸球面に加工した光コネクタはコネクタ接続
点での反射光の軽減と接続損失の低減が可能である。し
かし、両者のうちの接続損失の低減を確実なものにする
ためにはフェルール中心の光ファイバに対する凸球面の
偏心量を小さくすることが重要である。そこで、偏心量
を正確に測定し評価する装置が必要となる。また、フェ
ルール先端面の凸球面が規格を満す曲率半径にあるか否
かを検出し評価する装置も必要となる。
【0003】従来、光コネクタの端面の偏心量の評価を
行う方法としては、フェルール端面にオプチカルフラッ
トまたはガラス板を押し当てて干渉縞を発生させ評価す
る方法がある(特開昭62-106337 号)。この端面検査装
置は、図に示すように、フェルール101の先端面1
02に光ファイバ103と直角に配置したガラス板10
4を押し当て、ガラス板104と接触する点Bを中心に
発生するニュートンリングの中心即ち凸球面102の中
心とフェルール101の中心Aとの偏心量Eを求めるよ
うにしている。
【0004】また、球面フェルールの先端面の曲率半径
を測定する方法としては、従来、触針式の粗さ計または
形状測定器で頂点の断面プロフィールを描かせそれから
計算によって求めることが一般的であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フェル
ール101の先端面にガラス板104を押し当ててニュ
ートンリング105を発生させているため、フェルール
101の中心Aにある光ファイバ103の端面が傷付け
られる虞がある。特開昭62-106337 号公報に開示されて
いる図面ではフェルール101の先端面102を誇張し
て描いているため光ファイバ103の端面からガラス板
104が離れているが、光コネクタの製造はフェルール
101に対する光ファイバ103の偏心量がせいぜい数
十μm以内に収まるように管理されていることから、光
ファイバ103の先端面がガラス板104に当接しない
ことはない。また、ガラス板104が汚れていたりある
いは傷ついている場合、測定に必要な充分鮮明な干渉縞
画像が得られない。このため、参照面たるガラス板10
4のクリーニングが頻繁に必要となるし、傷のついたガ
ラス板104は定期的に交換することが必要となる。ま
た、ガラス板104とフェルール先端面102との接触
点Bを中心にニュートンリング105が発生するため、
ガラス板104の押し付け方一つで偏心量Eが見かけ上
変わってしまい、実際のフェルール先端面102即ち凸
球面の中心Bからずれてしまうことがある。
【0006】しかも、図の装置は偏心量Eだけしか測
定できないため、先端面102の曲率半径Rを求めるに
は他の曲率半径測定を併せて行わなければならないた
め、検査工程が重複して必要となる。
【0007】加えて、従来の曲率半径の測定方法では触
針でフェルール先端面102を傷付ける虞がある。ま
た、測定に時間がかかったりあるいは計算点が限定され
測定結果の信頼度が低くなる等の問題があった。また、
別の用途を持った非常に大掛りのレーザ干渉原理を用い
てそのレーザ干渉計の一部の機能として球面の曲率半径
を計算させる方法も考えられるが、あまりにも設備コス
トが高価になるため現実的ではない。
【0008】本発明は、参照面の汚れによって凸球面を
傷付けたりそれを防ぐために定期的に頻繁に交換する必
要がない光コネクタの端面検査装置を提供することを目
的とする。また、本発明は、一度の測定によって得られ
た画像情報から必要に応じて偏心量と球面の曲率半径と
のいずれか一方あるいは双方を同時に測定することがで
きる光コネクタの端面検査装置を提供することを目的と
する。
【0009】
【0010】
【課題を解決するための手段】 かかる目的を達成するた
、本発明の端面検査装置は、光コネクタの測定対象面
に対し参照面を離した位置に設ける干渉対物レンズを含
む結像光学系と前記干渉対物レンズを通して前記光コネ
クタの先端面に形成されるニュートンリング及び光ファ
イバの画像を画像情報として取込む撮像手段と、この画
像情報を解析し干渉縞を判別する干渉縞判別手段と、ニ
ュートンリング中心を算出するリング中心検出手段と、
前記光ファイバの中心に対する前記リング中心との偏心
量を求める偏心量検出手段とから構成されている。
【0011】また、本発明の端面検査装置は、光コネク
タの測定対象面に対し参照面を離した位置に設ける干渉
対物レンズを含む結像光学系と、前記干渉対物レンズを
通して前記光コネクタの先端面に形成されるニュートン
リング及び光ファイバの画像を画像情報として取込む撮
像手段と、この画像情報を解析し干渉縞を判別する干渉
縞判別手段と、各ニュートンリングの直径を求めるリン
グ直径検出手段と、前記ニュートンリングの直径から前
記凸球面の曲率半径を求める曲率半径検出手段とから構
成されている。
【0012】また、本発明の端面検査装置は、光コネク
タの測定対象面に対し参照面を離した位置に設ける干渉
対物レンズを含む結像光学系と前記干渉対物レンズを通
して前記光コネクタの先端面に形成されるニュートンリ
ング及び光ファイバの画像を画像情報として取込む撮像
手段と、この画像情報を解析し干渉縞を判別する干渉縞
判別手段と、各ニュートンリングの直径を求めるリング
直径検出手段と、ニュートンリング中心を算出するリン
グ中心検出手段と、前記光ファイバの中心に対する前記
リング中心との偏心量を求める偏心量検出手段及び前記
ニュートンリングの直径から前記凸球面の曲率半径を求
める曲率半径検出手段とから構成されている。
【0013】
【作用】したがって、干渉対物レンズによって非接触の
測定対象面即ち光コネクタの端面と参照面との間で発生
するニュートンリングと光ファイバーとを撮像して画像
情報として同時に取込む。そして、この画像情報は、光
ファイバーとニュートンリングとが同じXY座標上にと
り込まれているため、これを利用して両者間の距離即ち
偏心量E及び凸球面の曲率半径Rを求めることができ
る。例えば、請求項に示す発明のように、個々の干渉
縞を判別すると共に同一リングに属する干渉縞同士を組
合せてリングの直径を求めることによってニュートンリ
ングの中心を算出する。そこで、画像情報として同じX
Y座標に同時に入力される光ファイバの中心に対するニ
ュートンリングの中心の偏心量Eを算出する。また、請
求項に示す発明のように、ニュートンリングの直径と
干渉光の波長から凸球面の曲率半径Rを求める。更に、
偏心量Eと曲率半径Rとは請求項の発明では、一度の
測定によって同時に測定される。
【0014】
【実施例】以下、本発明の構成を図面に示す実施例に基
づいて詳細に説明する。
【0015】図1に本発明に係る光コネクタの端面検査
装置の一実施例をブロック図で示す。この光コネクタ1
の端面検査装置は、測定対象面即ち光コネクタ1の端面
(凸球面)に対し参照面9を離して非接触に配置した干
渉対物レンズ5を用いた結像光学系10例えば顕微鏡に
よってニュートンリング28を発生させ観察するように
している。干渉対物レンズ5は、主に対物レンズ6とビ
ームスプリッタ7及び参照面9を形成する参照ミラー8
とから構成され、測定対象面2に対し非接触となる位置
例えば測定対象面2と参照面9とがビームスプリッタ7
からほぼ等距離でかつ測定対象面2のフェルール4の中
心の光ファイバ3を通る中心軸に対し中心線が直交し即
ち光ファイバ3の軸と平行に参照面9が形成されるよう
な位置に参照ミラー8が設置されている。この参照面9
と測定対象面2との間に設けられたビームスプリッタ7
によって、光の一部が測定対象面2に、残りの一部が参
照面9に夫々照射され、それぞれの反射光の光路差によ
って干渉を起こしニュートンリング28を発生させる。
参照面9はビームスプリッタ7から測定対象面2までの
距離とほぼ同じ距離でかつ光ファイバ3の中心を通る中
心軸に対し直交させるように配置しなければならないた
め、例えば図示していない微調整ねじ等にて参照ミラー
8の傾き及び前後方向への位置調節が行な得るように設
けられている。また、顕微鏡10の結像部分には撮像手
段15としてのCCD(charge coupled device)カメラ
を設置してニュートンリング28及び光ファイバ3を撮
像するようにしている。尚、画像入力は撮像手段たるC
CDカメラ15の各画素毎にA/D変換をし、干渉縞を
所望の階調例えば16階調の濃淡画像に変換する。
【0016】他方、顕微鏡対物部には、光コネクタ1を
顕微鏡10に取付け、測定対象面2を一定位置にセット
するための支持部材が設けられている。この支持部材
は、例えば図2に示すように、フェルール4の外周面と
接触するV溝17を有する固定ブロック18とこれにフ
ェルール4を押しつける可動ブロック19とから成る。
可動ブロックは、固定ブロック18に対し固着されたス
トッパピン19aをガイドとして、固定ブロック18に
対し接近ないし離反移動可能に取付けられている。この
可動ブロック19は、ストッパピン19aと可動ブロッ
ク19との間に装着されたコイルスプリング19bによ
って、常時固定ブロック18に向けて付勢され、固定ブ
ロック18との間でフェルール4を挾持する。可動ブロ
ック19には、偏心カム16bが回転自在に取付けら
れ、ノブ16aの操作によって偏心カム16bを回転さ
せるように設けられている。他方、固定ブロック18に
は偏心カム16bの近傍にまで延出するブラケット16
が固着されている。このブラケット16に可動ブロック
19側の偏心カム16bが回転して当接することによっ
て、可動ブロック19は固定ブロック18から離れ、フ
ェルール4を解放する。固定ブロック18は、例えば測
定対象面3と対物レンズ6との距離を調整する顕微鏡1
0の微調整手段・上下ステージに取付けられ、上下ステ
ージ調整のつまみ10aの操作によって上下動し、光フ
ァイバ3を対物レンズ6に対し接近ないし離反移動させ
る。ここで、支持部材は、好ましくは、フェルール4の
全域を固定ブロック18で支持せずに、先端側と後端側
との2点の僅かな幅で支持するように設けられている。
尚、図1において符号11はハーフミラー、12は集光
レンズ、13は光源、14は結像レンズである。
【0017】CCDカメラ15で得られた画像情報は画
像処理部20に送出され、同処理部においてニュートン
リング28を判別すると共に該リングの直径及び中心を
求めてから光ファイバ3との偏心量Eを求めたり測定対
象面即ちフェルール凸球面2の曲率半径Rを求めるよう
にしている。画像処理部20は、撮像手段15を介して
入力された画像データを干渉縞を判別する干渉縞判別手
段21と、干渉縞のリング中心を算出するリング中心検
出手段22と、光ファイバの中心に対する前記リング中
心との偏心量Eを求める偏心量検出手段23と、前記干
渉縞のリング直径を求めるリング直径検出手段24と、
直径から光コネクタの凸球面の曲率半径Rを求める曲率
半径算出部25とから成り、公知のコンピュータとこれ
を制御するプログラムソフトとによって構成されてい
る。コンピュータは特に図示していないが、一般には制
御用プログラム等を記憶するROMと、画像データや光
ファイバ位置に関する入力データなどを記憶するRAM
と、少なくとも1つのCPU(中央演算処理部)及びこ
のCPUを入力装置たるキーボード26や演算結果を出
力する表示手段たるディスプレイ27あるいはプリンタ
等に接続するためのI/Oインターフェースから構成さ
れている。
【0018】干渉縞判別手段21は、画像データから明
縞若しくは暗縞をそれぞれ認識するもので、例えば図3
に示すように、ニュートンリング28と交わる或る直線
上で画像データを走査してリング群を濃度・明暗の連続
した変化即ち波として把握し、例えば、1画素隣りの濃
度が3階調以上の差を生じた場合は干渉縞による濃度変
化と判断し、それ以下の濃度変化はノイズと判断するこ
とによって干渉縞を判別している。また、1つの干渉縞
とその隣の干渉縞との区別については干渉縞による有効
な濃度変化が1つまたはそれ以上同一方向で(例えば濃
度の増加方向で)存在し、その後有効な濃度変化がない
部分を過ぎてから逆方向の(濃度減少方向の)有効な濃
度変化が1つまたはそれ以上同一方向で存在し、続いて
更に有効な濃度変化がなくなった時に1つの干渉縞が完
結したと判断し、これにより次にあらわれた増加方向の
有効な濃度変化は隣りの干渉縞によるものと、区別して
判断していく。
【0019】リング直径検出手段24は、リング群のな
かの1ないし2以上のリングの直径を求めるものであ
る。また、リング中心検出手段22はニュートンリング
28の各々のリングの中心Bを求めるもので本実施例の
場合、リング群のそれぞれの直径を求めると同時にその
中心の点の座標を求めるようにしている。例えば、干渉
縞判別手段21において同じ縞と判断された領域内にお
いて、同じ明るさの2点を選出すると共にその中央を干
渉縞の筋の中心として求め、更に同じリングに属する縞
の中心同士を組合せ、それらの間の距離を求めることに
よって各リングの直径が、また2点間の中心点を求める
ことによって各リング中心が得られる。具体的には、本
実施例では干渉縞判別手段21において同じ縞と判断さ
れた領域内において、或る直線上での同じ明るさの2点
1 ,t1 を選出すると共にその中央a1 を干渉縞の筋
の中心として求め、更に同様にして同じリングに属する
縞の他の中心b1 を求め、これら同士a1 ,b1 を多数
組合せ、それらの間の2点間距離(a1 ・b1 )の中心
点Q1 ,Q2 ,…,Qn から平均的中心Qを求め、更に
この中心点Qを通って先の直線とは直交する直線上で同
様にして同じリングに属する縞の2点の中心c1
1 ,c2 とd2 ,…,cnとdn からそれら2点間の
中心点B1 ,B2 ,…,Bn を求めて平均化することに
よってリング中心が得られる。即ち、本実施例ではリン
グの直径を求めてからその中心点(リング中心)を求め
るようにしており、リング直径検出手段24とリング中
心検出手段22とは一部構成を共用している。
【0020】偏心量検出手段23は、光ファイバ3の中
心Aとリング中心検出手段22によって求められた各リ
ング中心点Bとの各々の偏心量Eを求めてからそれらの
平均値を算出するもので、ニュートンリングとともに画
像データとして取り込まれあらかじめXY座標上で特定
された光ファイバの位置Aとリング中心検出手段21に
おいて算出された各リング中心Bとの差から求められ
る。
【0021】また、曲率半径検出手段25は、リング群
のうちの任意のリングの直径と反射光の波長とから光コ
ネクタ先端面の曲率半径Rを求めるものである。曲率半
径Rの計算は、ニュートンリング28を発生させる光の
波長λがあらかじめわかっているため、リング半径を求
めることによって容易に求められる。例えば、1本の反
射光によるニュートンリング28の明リングを使用する
場合には、次の数式1によって求められる。
【0022】
【数1】 (但し、mは中心(m=0)から何番目のリングである
かを示す。)また、ニュートンリング28が複数本表わ
れる場合には、その中から任意の2本のリングを抽出
し、それらの相対的な半径の比較から曲率半径Rを求め
ることができる。即ち、波長λの光のリングは、球面上
において段差λ/2毎にあらわれるので、例えば隣り合
う2本の縞を比較するときには、数式2によって求めら
れる。
【0023】
【数2】R={(ri+1 2 −(ri 2 }/λ 1本縞を飛んで2本の縞を比較するときには、数式3に
よって求められる。
【0024】
【数3】R={(ri+2 2 −(ri 2 }/2λ 更にn本離れた2本の縞を比較するときには、数式4に
よって求められる。
【0025】
【数4】 R={(ri+n 2 −(ri 2 }/nλ 尚、上述の実施例は本発明の好適な実施の一例ではある
がこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱し
ない範囲において種々変形実施可能である。例えば、干
渉対物レンズ5は図示のものに特に限定されず、同じ光
軸上に測定対象面2と平行に参照面9を設置するミロー
干渉計、あるいはハーフミラーを介して光源13と参照
面9とを対向させるリニック干渉計でも実施可能であ
る。
【0026】以上のように構成された本実施例の光コネ
クタの端面検査装置によると、偏心量Eと凸球面曲率半
径Rの計算は、例えば図4及び図5に示すフローチャー
トに基づいて実行される。
【0027】まず、準備段階として光コネクタ1を結像
光学系たる顕微鏡10の支持部材の固定ブロック18と
可動ブロック19との間に挾持させる。そして、上下ス
テージ調整つまみ10aを操作して光コネクタ1を固定
ブロック18及び可動ブロック19ごと光軸方向に移動
させながらニュートリング28を発生させ、例えば、暗
い縞あるいは明るい縞が2本以上発生するように調整す
る。
【0028】次に、ニュートンリング28の画像を入力
する(ステップ31)。画像入力は撮像手段たるCCD
カメラ15の各画素毎にA/D変換をし、干渉縞を例え
ば16階調の濃淡画像に変換してメモリする。次いで、
撮像画面をXY座標に見たててXY座標における光ファ
イバ3の中心位置Aを入力する(ステップ32)。例え
ば、ディスプレイを見ながらキーボード26を操作して
光ファイバ3の中心にカーソルを合せて座標を読み取り
メモリする。更に、入力された画像データが干渉縞かど
うかの判別を行う(ステップ33)。例えば、メモリ画
像をあらかじめ設定された或る直線上で走査し明暗の波
としてとらえる。例えば、1画素隣りの濃度が3階調以
上の差を生じた場合は干渉縞による濃度変化と判断し、
それ以下の濃度変化はノイズと判断することによって干
渉縞を判別している。また、1つの干渉縞とその隣の干
渉縞との区別については干渉縞による有効な濃度変化が
1つまたはそれ以上同一方向で(例えば濃度の増加方向
で)存在し、その後有効な濃度変化がない部分を過ぎて
から逆方向の(濃度減少方向の)有効な濃度変化が1つ
またはそれ以上同一方向で存在し、続いて更に有効な濃
度変化がなくなった時に1つの干渉縞が完結したと判断
し、これにより次にあらわれた増加方向の有効な濃度変
化は隣りの干渉縞によるものと、区別して判断してい
く。
【0029】次に、図3に示すようにして同一リングに
属する干渉縞の組合せを求める。まず、各干渉縞の中心
1 ,a2 ,…,P,b1 ,b2 …,bn を求める(ス
テップ34)。これは例えばステップ33において同じ
縞と判断された領域内において同じ明るさをもった2点
1 ,t1 の中心を干渉縞の中心a1 と定義することな
どで求まる。具体的には同じ縞の間で同じ濃淡階調の画
素を捜し、その画素の間の中央を干渉縞の中央とする。
同様にして他のニュートンリングを構成する干渉縞の各
々の中心点a2 ,a3 ,…,P,b1 ,b2 ,…を求め
る。次いで同じリングに属する干渉縞の組合せを求める
(ステップ35)。図3より明らかなように、各点の座
標値より隣り合う中心点間同士の間の距離(a2
3 ),(a1 ・a2 ),(P・a1 ),(P・
1 ),(b1 ・b2 )を求めると、(P・a1 )=
(P・b1 )=最大で(P・a1 )>(a1 ・a2 )>
(a2 ・a3 )となることがわかる。このことからa1
とb1 が同一リング上にあると判断して組合せる。次
に、任意のリング例えば最も内側のリング間a1 ,b1
の中心点Q1 を求め、同様にしてa2 ,b2 からQ2
3 ,b3 からQ3 ,…,Qn を求め、それらの座標値
の平均から平均的中心Qを求める(ステップ36)。た
だし、QはPと重なることもあるが常に一致するとは限
らない。このときQを通りステップ33での走査方向と
直角をなす直線は平均的にリング群の中心を横切る位置
にあると見なせる。そこで、Qを通りステップ33での
走査方向と直角をなす方向で再びニュートンリング28
を走査する(ステップ37)。そして、ステップ34〜
36と同様にして、各干渉縞の中心(即ち波の山又は谷
の中心)c1 ,c2 ,…,B0 ,d1 ,d2 ,…,dn
を求め(ステップ38)、同一リング上にある中心点c
1 とd1 、c2 とd2 、…,Cn とdn の組合せを行い
(ステップ39)、同一リング上の干渉縞の中心の間の
距離(c1 ・d1 ),(c2 ・d2 ),…,(Cn ・d
n )を求める(ステップ40)。このとき、走査する直
線はステップ33〜36で求められた点Q即ちニュート
ンリング28と交わる弦の中心を通りかつ弦と直交して
いるためリング群の中心を横切っていることから、各々
の明リングの直径を求めたことになる。
【0030】次いで、偏心量E及び凸球面の曲率半径R
の計算を行う。偏心量Eの計算はステップ37〜40で
求められた同一リング上の干渉縞の中心点c1 とd1
中央点(即ちリング中心)B1 ,c2 とd2 の中央点B
2 ,…,cn とdn の中央点Bn のXY座標上における
各々の座標を求める(ステップ41)。次に各中央点B
1 ,B2 ,…,Bn とファイバ中心位置Aとの距離
1 ,E2 ,…,En を各々計算する(ステップ4
2)。そして、各リングごとの光ファイバ中心Aとの間
の距離E1 ,E2 ,…,En を平均して光ファイバ中心
Aとニュートンリング28の平均された中心即ち凸球面
の中心Bとの偏心量Eを求める(ステップ43)。ステ
ップ43で求められた偏心量Eをディスプレイに表示す
る(ステップ44)。
【0031】また、凸球面2の曲率半径Rの計算は、ニ
ュートンリング28を発生させる光の波長λがあらかじ
めわかっているため、リング半径を求めることによって
求められる。ステップ40で求められた中心点間距離
(c1 ・d1 ),(c2 ・d2 ),…,(cn ・dn
即ち各リングの直径を2分して各リングの半径を求める
(ステップ45)。そして、各リング半径の値から任意
の2本の半径を用いて曲率半径Rを計算する(ステップ
46)。この場合、隣り合う任意の2本の明縞を抽出
し、数式5によるそれらの相対的な半径の比較から曲率
半径Rを求める。
【0032】
【数5】R={(ri+1 2 −(ri 2 }/λ 次にステップ46で求められた曲率半径Rをディスプレ
イに表示する(ステップ47)。そして、リターン(ス
テップ48)で終了する。
【0033】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
の光コネクタの端面検査装置は干渉対物レンズによって
非接触の測定対象面即ち光コネクタの端面と参照面との
間で発生するニュートンリングと光ファイバーとを撮像
して画像情報として同時に取込むようにしたので、参照
面が測定対象面から離れファイバ端面を損傷することな
く偏心量Eと曲率半径Rを求めることができる。しか
も、測定対象面の汚れが参照面に付着して頻繁に参照面
のクリーニングを必要としたり参照面の定期的交換が必
要となるようなことがない。
【0034】また、本発明の端面検査装置によると、光
ファイバとニュートンリングとが同じXY座標上にとり
込まれた画像情報を得、これを利用して偏心量Eと曲率
半径Rとを求めるようにしているので、1度の測定で偏
心量と曲率半径とを同時に測定することができ測定工程
が簡略化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光コネクタの端面検査装置の一実施例
を示すシステム構成図である。
【図2】図1のシステム構成における顕微鏡対物部の概
略説明図で、(A)は干渉対物レンズを、(B)は支持
部材を示す。
【図3】ニュートンリングの直径及び中心を求める方法
の説明図である。
【図4】本発明の光コネクタの端面検査装置のフローチ
ャートの一部である。
【図5】本発明の光コネクタの端面検査装置のフローチ
ャートの続きである。
【図6】従来の光コネクタの端面検査装置の検査方法を
示す概略図で、(A)は縦断面図、(B)は平面図で
る。
【符号の説明】
1 光コネクタ 2 測定対象面 3 光ファイバ 4 フェルール 5 干渉対物レンズ 9 参照面 10 結像光学系 15 撮像手段 18 フェルールを支持する固定ブロック 19 フェルールを支持する可動ブロック 21 干渉縞判別手段 22 リング中心検出手段 23 偏心量検出手段 24 リング直径検出手段 25 曲率半径検出手段 28 ニュートンリング

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェルールの中心に光ファイバを貫通さ
    せて固定し、それらの端面を凸球面に加工した光コネク
    タの端面形状を検査する装置において、前記光コネクタ
    の測定対象面に対し参照面を離した位置に設ける干渉対
    物レンズを含む結像光学系と前記干渉対物レンズを通し
    て前記光コネクタの先端面に形成されるニュートンリン
    グ及び光ファイバの画像を画像情報として取込む撮像手
    段と、この画像情報を解析し干渉縞を判別する干渉縞判
    別手段と、ニュートンリング中心を算出するリング中心
    検出手段と、前記光ファイバの中心に対する前記リング
    中心との偏心量を求める偏心量検出手段とから成ること
    を特徴とする光コネクタの端面検査装置。
  2. 【請求項2】 フェルールの中心に光ファイバを貫通さ
    せて固定し、それらの端面を凸球面に加工した光コネク
    タの端面形状を検査する装置において、前記光コネクタ
    の測定対象面に対し参照面を離した位置に設ける干渉対
    物レンズを含む結像光学系と、前記干渉対物レンズを通
    して前記光コネクタの先端面に形成されるニュートンリ
    ング及び光ファイバの画像を画像情報として取込む撮像
    手段と、この画像情報を解析し干渉縞を判別する干渉縞
    判別手段と、各ニュートンリングの直径を求めるリング
    直径検出手段と、前記ニュートンリングの直径から前記
    凸球面の曲率半径を求める曲率半径検出手段とから成る
    ことを特徴とする光コネクタの端面検査装置。
  3. 【請求項3】 フェルールの中心に光ファイバを貫通さ
    せて固定し、それらの端面を凸球面に加工した光コネク
    タの端面形状を検査する装置において、前記光コネクタ
    の測定対象面に対し参照面を離した位置に設ける干渉対
    物レンズを含む結像光学系と前記干渉対物レンズを通し
    て前記光コネクタの先端面に形成されるニュートンリン
    グ及び光ファイバの画像を画像情報として取込む撮像手
    段と、この画像情報を解析し干渉縞を判別する干渉縞判
    別手段と、各ニュートンリングの直径を求めるリング直
    径検出手段と、ニュートンリング中心を算出するリング
    中心検出手段と、前記光ファイバの中心に対する前記リ
    ング中心との偏心量を求める偏心量検出手段及び前記ニ
    ュートンリングの直径から前記凸球面の曲率半径を求め
    る曲率半径検出手段とから成ることを特徴とする光コネ
    クタの端面検査装置。
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