JP2625278B2 - 画像コマ位置決め方法 - Google Patents

画像コマ位置決め方法

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JP2625278B2
JP2625278B2 JP12385591A JP12385591A JP2625278B2 JP 2625278 B2 JP2625278 B2 JP 2625278B2 JP 12385591 A JP12385591 A JP 12385591A JP 12385591 A JP12385591 A JP 12385591A JP 2625278 B2 JP2625278 B2 JP 2625278B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真フィルムに記録さ
れた画像コマを検出し、この検出された画像コマを焼付
位置へ位置決めする画像コマ位置決め方法に関する。
【0002】
【従来の技術】写真焼付装置では、現像処理されたネガ
フィルムを順次焼付位置へ位置決めするために、この焼
付位置へネガキャリアを設置している。ネガキャリア
は、ベースとこのベースに対して開閉可能な蓋体とで構
成され、ベースには画像コマに対応して焼付開口が設け
られたネガフィルム案内路が形成されている。案内路に
は、ネガフィルムの幅方向両端部近傍に対応して、パル
スモータの駆動力で回転駆動するローラが配設されてい
る。また、蓋体には、これらのローラと対となり、ネガ
フィルムを挟持するためのアイドルローラが取付けられ
ている。このため、蓋体が閉止され、ネガフィルムがネ
ガキャリアの側方から挿入されると、ネガフィルムを挟
持して、案内路に沿って搬送させることができる。
【0003】案内路における前記焼付開口の上流側に
は、画像コマエッジを検出するための検出装置が設けら
れている。この画像コマエッジ検出装置は、特開平3−
11329号公報に示されるように、案内路に裏面側に
冷陰極管又はハロゲンランプを配すと共に案内路にスリ
ット孔を形成して、冷陰極管又はハロゲンランプから照
射される光線を案内路上のネガフィルムへ照射してい
る。
【0004】また、このスリット孔に対応して、蓋体に
は受光センサが設けられ、ネガフィルムを透過した透過
光が受光されるようになっている。この受光センサによ
って検出された受光量に基づいて、ネガフィルムの透過
濃度が演算される。一般にネガフィルムのベース部分は
透過濃度が低く、画像コマ範囲内では透過濃度が高い
この透過濃度差から予め定められた透過濃度との比較に
より、画像コマとベース部分との境、すなわち、画像コ
マエッジを検出し、焼付位置へ位置決めするようにして
いる。
【0005】これにより、ネガフィルムに記録された画
像コマピッチがカメラによる撮影時の送り誤差によって
変動していても、自動的かつ正確に焼付位置へ位置決め
することができ、定量送りによる誤差をなくすことがで
きる。さらに、各画像コマ毎に設けられるノッチを検出
する必要がないので、ネガキャリア自体の構成が簡単と
なる。
【0006】ところで、この位置決め制御において、通
常、画像コマのエッジの前側エッジが1コマ前の画像コ
マから正常な位置にある場合にこの前側エッジを位置決
め基準としている。正常な位置にない場合は、画像コマ
の後側エッジが1コマ前の画像コマから正常な位置にあ
るか否かを検出し、この後側エッジが正常な位置にあれ
ば、前側エッジを基準としている。何れも正常でないと
判断された場合は、1コマ前の位置決め状態から定量送
りを行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の位置決め方法では、例えば、ネガフィルムに記録さ
れた画像コマによって検出が不安定となることがある。
すなわち、隣接する画像コマ同士が重なっていたり、オ
ーバー露光により画像コマとベース部分との区別がつき
にくいとき、アンダー露光のためエッジ部分がぼけたり
するときは、検出されるエッジ自体がずれることにな
り、1コマ前の画像コマからの位置関係で判断しても、
正確な位置決めを行えない場合がある。
【0008】また、ネガフィルムには、フレームマーク
と称される矩形の画像コマ枠から突出された撮影領域部
分がある場合がある。このフレームマークは、画像コマ
間に設けられるため、受光センサによる受光ライン(搬
送方向)と一致することがある。このため、フレームマ
ークの突出先端を画像コマのエッジであると誤検出する
という問題点がある。
【0009】本発明は上記事実を考慮し、画像コマの撮
影状態に拘らず精度よく画像コマエッジを検出すること
ができる画像コマ位置決め方法を得ることが目的であ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、写真フィルムの案内路を挟んで設けられた投光部及
び受光部を備え、投光部から投光された光を受光部で受
光し、この受光された受光量に基づいて写真フィルム上
の画像コマエッジを検出すると共にこの検出された画像
コマエッジを所定位置へ位置決めするための画像コマ検
出方法であって、写真フィルム幅方向に沿って複数配列
されたセンサによって受光部を構成し、N−1番目の画
像コマの中間近傍からN番目の画像コマの中間近傍まで
の搬送中にそれぞれのセンサで受光された受光量の分布
の最も高い側にある第1のセンサの極大点と最も低い位
置にある第2のセンサの極大点とを定め、それぞれの極
大点に基づいてN番目の画像コマの前側のエッジとN−
1番目の画像コマの後側のエッジとを検出し、前回検出
のN番目の画像コマの前側のエッジと今回検出のN番目
の画像コマの後側のエッジでの前記第1のセンサの極大
点によるエッジ位置と前記第2のセンサの極大点による
エッジ位置との差が少ない側の何れか一方のエッジを選
択することを特徴としている。
【0011】請求項2に記載の発明は、前記選択された
側における2種のエッジの内、前記第1のセンサの極大
点に基づいて定められた画像コマエッジを位置決め基準
とすることを特徴としている。
【0012】請求項3に記載の発明は、前記極大点に基
づいて仮エッジを設定し、この仮エッジから所定の距離
の範囲内における極小点を求め、前記極大点と極小点と
の間の1/2の点を画像コマのエッジとして定めること
を特徴としている。
【0013】請求項4に記載の発明は、前記画像コマエ
ッジが検出できないときに、N−1番目の画像コマの停
止位置から所定量搬送してN番目の画像コマを所定位置
へ位置決めすることを特徴としている。
【0014】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、N−1番目の
画像コマの中間からN番目の画像コマの中間までの搬送
中に受光部によって受光量が検出されるが、複数のセン
サ間で画像コマの走査ラインが異なるので、検出受光量
が異なる。これは、画像コマがアンダー露光やオーバ露
光されていたり、画像コマの通常の枠から突出して形成
される特定マークの有無によって異なる。ここで、受光
量が最も高い位置にあるセンサ(第1のセンサ)の極大
点と最も低い位置にあるセンサ(第2のセンサ)の極大
点とを定め、それぞれの極大点に基づいて画像コマのエ
ッジを検出する。従って、1つの画像コマについて2種
のエッジが検出される。また、極大点は、N−1番目の
画像コマとN番目の画像コマとの間に存在するため、極
大点を挟んでN−1番目の画像コマの後側のエッジと、
N番目の画像コマの前側のエッジとが検出される。この
ため、1回の搬送で、合計4種のエッジが検出されるこ
とになる。
【0015】ここで、前回検出のN番目の画像コマの前
側のエッジと今回検出のN番目の画像コマの後側のエッ
ジとのそれぞれについて、第1のセンサの極大点に基づ
くエッジ位置と第2のセンサの極大点に基づくエッジ位
置との差を求める。この差が少ない方が画像コマのオー
バ露光やアンダ露光及び特定マークに影響されない検出
が行えたと判断できるので、この差の少ない側の何れか
一方のエッジをN番目の画像コマの位置決め基準とす
る。これにより、さらに精度の高い画像コマの所定位置
への位置決めを行うことができる。
【0016】請求項2に記載の発明によれば、位置決め
基準とされた側の2種エッジの内、第1のセンサの極大
点に基づいて定められたエッジを位置決め基準としてい
る。すなわち、前記差による選択により、選択された側
の第1のセンサの極大点での前記特定マークによる誤検
出はあり得ないので、画像コマの絵柄による影響を受け
易い第2のセンサの極大点でのエッジ検出を排除する。
これにより、より正確な位置決めを行うことができる。
【0017】請求項3に記載の発明によれば、画像コマ
エッジを特定する場合、通常画像コマの中央部から隣接
する画像コマ中央部までの所定の距離を搬送したときの
写真フィルムの透過濃度分布を得る。この所定の距離の
範囲内での極大点を特定し、この極大点から透過濃度が
90〜95%となる点を画像コマの仮エッジとする。露
光状態が良好な画像コマの場合は、この仮エッジがほぼ
実際の画像コマエッジと一致するが、アンダー露光やオ
ーバー露光の場合透過濃度分布がばらつき、正確な画像
コマエッジとはならない。ここで、この仮エッジから前
記所定の距離の範囲内における極小点を求め、前記極大
点と極小点との間の1/2の点を画像コマエッジとして
定める。このようにすれば、アンダー露光やオーバー露
光の画像コマであっても、大きな誤差がなく、画像コマ
エッジを検出することができる。
【0018】請求項4に記載の発明によれば、例えば、
画像コマがスーパーアンダ、スーパーオーバ、かぶり、
素抜け等の極端な不良の場合、画像コマのエッジを検出
できない場合がある。この場合、N−1番目の画像コマ
の停止位置から所定量搬送することにより、N番目の画
像コマを位置決めするようにしている。このような、搬
送制御を行うことにより、すぐにエラーとして処理が停
止させることがないので、特に自動処理中の作業性が向
上する。なお、このような、処理量搬送で位置決めした
画像コマ番号を記憶しておき、検定時に表示させるよう
にしてもよい。
【0019】
【実施例】図1及び図2には本発明が適用された写真プ
リンタとしてのプリンタプロセッサ10が示されてい
る。まず、このプリンタプロセッサ10の全体構成を説
明する。
【0020】プリンタプロセッサ10は外部がケーシン
グ12で覆われている。プリンタプロセッサ10は、図
2における左方にケーシング12から突出する作業テー
ブル14を備えている。作業テーブル14の上面にはネ
ガフィルム16がセットされるネガキャリア18が載置
されている。ネガキャリア18の詳細な構成の説明は後
述する。
【0021】作業テーブル14の下方には光源部36が
設置されている。光源部36は光源38を備えている。
光源38から照射された光線は、フィルタ部40、拡散
筒42を介してネガキャリア18にセットされたネガフ
ィルム16へと至る。フィルタ部40はC、M、Yの3
枚のフィルタから構成され、各フィルタは前記光線の光
軸上を出没可能とされている。
【0022】プリンタプロセッサ10から突出するアー
ム44には光学系46が取り付けられている。光学系4
6はレンズ48及びシャッタ50を備え前記光線の光軸
上に配置されている。ネガフィルム16を透過した光線
はレンズ48及びシャッタ50を通過し、露光室52に
セットされた印画紙54上にネガフィルム16の画像を
結像させる。
【0023】また、光学系46はネガフィルム16の濃
度を測定する例えばCCD等の濃度測定器56を備えて
いる。この濃度測定器56は、コントローラ162に接
続されており、濃度測定器56によって測定されたデー
タ及びオペレータによりキー入力されたデータに基づい
て、露光時の露光補正値が設定される。
【0024】ここで、光源部36と光学系46と露光室
52とにより焼付処理が可能となり、露光部58が形成
される。
【0025】アーム44上方には装着部60が設けられ
ている。装着部60は印画紙54をリール62に層状に
巻き取って収容するペーパマガジン64が装着されるよ
うになっている。
【0026】装着部60近傍にはローラ66が配置され
ており、印画紙54を挟持して露光室52へ搬送する。
また、露光室52の近傍にはローラ68が配置され、露
光室52においてネガフィルム16の画像が焼付けられ
た印画紙54を挟持して、露光室52と隣接するリザー
バ部70へ搬送する。
【0027】リザーバ部70では、焼付処理済の印画紙
54をストックし、焼付処理を行う露光部58と現像、
定着、水洗の各処理を行うプロセッサ部72との処理時
間の差を吸収する。
【0028】リザーバ部70から排出された印画紙54
は、リザーバ部70と隣接するプロセッサ部72の発色
現像部74へ搬送される。発色現像部74は印画紙54
を現像液に浸して現像処理を行う。現像処理された印画
紙54は発色現像部74と隣接する漂白定着部76へ搬
送される。漂白定着部76は印画紙54を定着液に浸し
て定着処理を行う。定着処理された印画紙54は漂白定
着部76に隣接するリンス部78へ搬送される。リンス
部78は印画紙54を洗浄水に浸して水洗処理を行う。
【0029】水洗処理された印画紙54はリンス部78
と隣接する乾燥部80へ搬送される。乾燥部80は印画
紙54をローラに巻付け高温の空気にさらして乾燥させ
る。
【0030】印画紙54は一対のローラ82Aに挟持さ
れ、乾燥処理の終了した印画紙54を乾燥部80から一
定速度で排出させている。ローラ82Aの上方には一対
のローラ82Bが配置され、乾燥部80の下流側に配置
されているカッタ部84の処理に対応して断続的に回転
されている。これにより、カッタ部84は、印画紙54
に付与されたカットマークを検知するカットマークセン
サ86と印画紙54を切断するカッタ88とで構成さ
れ、印画紙54を画像コマ毎にカットし、プリンタプロ
セッサ10のケーシング12外部へ排出する。
【0031】図3に示される如く、各制御はコントロー
ラ162によって制御される。コントローラ162は、
マイクロコンピュータ164を含んで構成されている。
マイクロコピュータ164は、CPU166、RAM1
68、ROM170、入出力ポート172及びこれらを
接続するデータバスやコントロールバス等のバス174
によって構成されている。
【0032】コントローラ162には、プリンタプロセ
ッサ10でのネガフィルム16及び印画紙54の搬送系
を制御する搬送制御部176が接続されると共に露光部
58における光源38点灯、フィルタ部40の光路上へ
の出没、ネガキャリア18でのコマ送り、シャッタ50
の開閉等の露光系を制御する露光制御部178が接続さ
れている。また、コントローラ162では、乾燥部80
におけるフアン及びヒータの駆動を制御する乾燥制御部
182及びその下流側のカッタ部84におけるカットマ
ークセンサ86によるカットマークの検出、カッタ88
による印画紙54の切断を制御するカッタ制御部184
が接続されている。
【0033】図4には本実施例に係るネガキャリア18
が示されている。このネガキャリア18は、ベースとし
て台座200及び蓋体としての開閉カバー202を主要
部として構成されている。
【0034】台座200には、案内路としてのネガフィ
ルム搬送路204が形成されている。ネガフィルム搬送
路204の長手方向中央部には焼付開口206が設けら
れ、プリンタプロセッサ10に設けられた光源38から
の光線の照射口とされている。
【0035】この焼付開口206の大きさはネガフィル
ム16のフルサイズの画像コマ16Aと同一の大きさと
されている。ネガフィルム搬送路204には、焼付開口
206の上流側(図4の左方向)及び下流側(図4の右
方向)に搬送ローラ208、210、212、213が
ネガフィルム16の裏面(下面)に対応して配設されて
いる。図5に示される如く、各搬送ローラ208、21
0、212、213は、その回転軸の軸方向一端部にス
プロケット214が取付けられ、無端のタイミングベル
ト216に形成された歯部と噛み合っている。
【0036】なお、前記タイミングベルト216は、最
上流側の搬送ローラ208に取付けられたスプロケット
214と、パルスモータ218の回転軸に取付けられた
スプロケット214とに巻掛けられている。パルスモー
タ218は、制御装置220(図10参照)へドライバ
222を介して接続されて、制御装置220からの駆動
信号に応じてステップ駆動されるようになっている。こ
れにより、パルスモータ218が回転すると、各搬送ロ
ーラ208、210、212、213は同一回転方向に
同一回転速度で駆動される。
【0037】開閉カバー202は、筐体状のカバー本体
224の下端が台座200に固定されたバー226に軸
支され、このバー226を中心に台座200に対して開
閉させることができるようになっている。
【0038】カバー本体224の底部には、前記焼付開
口206に対応された貫通孔228が設けられている。
また、カバー本体224には閉止状態で前記ネガフィル
ム搬送路204と対応する位置に上部案内ベース230
が取付られ、ネガフィルム案内壁232が一体形成され
て、ネガフィルム案内壁232の先端とネガフィルム搬
送路204の底面との間に間隙が生じるようになってい
る。また、この間隙寸法はネガフィルム16の肉厚寸法
よりも若干大きく、ネガフィルム幅方向端部の搬送経路
を確保している。
【0039】また、案内壁232と案内壁232との間
には、前記搬送ローラ208、210、212及び21
3に対応して、アイドルローラ234、236、238
及び239が掛け渡されており、開閉カバー202が閉
止されることにより、このアイドルローラ234、23
6、238及び239と搬送ローラ208、210、2
12及び213とでネガフィルム16を挟持して、ネガ
フィルム16へ搬送力を伝達することができるようにな
っている。
【0040】上部案内ベース230のネガフィルム搬送
方向中央部には、この上部案内ベース230と相対移動
可能で、かつ前記貫通孔228と対応する位置に開口が
設けられたアッパマスク240が配置されている。アッ
パマスク240はマスクベース242に脱着可能に取付
けられている。すなわち、アッパマスク240は、フル
サイズ用の開口が設けられたものと、パノラマサイズ用
の開口が設けられたものとがあり、これらはネガフィル
ム16に記録される画像コマサイズ(図6参照)に応じ
て交換することができる。
【0041】図7に示される如く、マスクベース242
の幅方向両端部は、先端部が互いに対向され、かつ断面
が略コ字型となるように屈曲され、レール部244が形
成されている。このレール部244にアッパマスク24
0を挿入することにより、アッパマスク240は、マス
クベース242に支持される。また、アッパマスク24
0の挿入先端には、一方の種類(例えばフルサイズ用の
アッパマスク240)に切欠部246が形成され、これ
に対応してレール部244の奥側には、リミットスイッ
チ248が取付けられている。
【0042】リミットスイッチ248の信号線は制御装
置220へ接続されている。このため、パノラマサイズ
用のアッパマスク240が挿入された場合のみリミット
スイッチ248の接点が切り換わり、挿入されるアッパ
マスクの種類をリミットスイッチ248のオンオフ状態
で判別することができる。
【0043】マスクベース242は、カバー本体224
の回転中心部近傍に軸を介して軸支されており、カバー
本体224の閉止状態で台座200に設けられたソレノ
イド本体250と対応されるようになっている。ソレノ
イド本体250が通電されると、マスクベース242が
磁力で引き寄せられ、アッパマスク240をネガフィル
ム搬送路204の焼付開口206と密着させることがで
き、光軸Pに位置決めされたネガフィルム16を挟持す
ることができるようになっている。
【0044】図8に示される如く、ネガフィルム搬送路
204の底面には、焼付開口206よりも上流側に矩形
状の溝252が形成され、透明ガラス板254が嵌め込
まれ、周囲の案内面と面一とされている。この溝252
の底部には、ネガフィルム搬送路204の裏面へ貫通す
るスリット孔256が形成されている。スリット孔25
6の長手方向はネガフィルム搬送路204の幅方向に沿
って設けられている。このスリット孔256に対応する
ネガフィルム搬送路204の裏面側には、投光部とされ
るLEDチップ258がネガフィルム搬送路204の幅
方向、すなわちネガフィルム16の幅方向に沿って複数
個配列されている。
【0045】図9に示される如く、このLEDチップ2
58は、R(レッド)及びY(イエロー)に発色する2
色のLEDチップ258が基板260上に配列されてお
り、その配列順は、RYYRYYRYY・・・とされ、
R:Y=1:2の割合となる。これにより、各色の発光
効率が同一とされる。
【0046】各LEDチップ258は、共通の信号線2
62(図10参照)を介して制御装置220へ接続され
ており、制御装置220からの信号により発光された光
線は、ネガフィルム搬送路204に沿って搬送されるネ
ガフィルム16を透過する。
【0047】スリット孔256は、カバー本体224の
閉止状態でカバー本体224の上部案内ベース230に
設けられた画面検出センサ264と対応される。従っ
て、ネガフィルム16を透過した光線の透過光量がこの
画面検出センサ264によって検出される。図6に示さ
れる如く、画面検出センサ264は、4個がネガフィル
ム16の幅方向に沿って配列され、それぞれ独立した信
号線によって制御装置220へ接続されている。制御装
置220では、この画面検出センサ264からの出力信
号に基づいて写真フィルム透過濃度分布を得て、画像コ
マ16Aとベース部分との境、すなわち画像コマエッジ
を検出する。
【0048】ところで、この画面検出センサ264は、
その配置が図6に示される如く、フルサイズの画像コマ
16Aの縦寸法(ネガフィルム16の幅方向)の範囲内
とされると共に、中間の2個がパノラマ画像として撮影
されたパノラマサイズの画像コマ16Bの縦寸法の範囲
内とされ、両端の2個がパノラマサイズの画像コマ16
Bの縦寸法の範囲外とされている。このため、両端の2
個の画面検出センサ264での検出値がネガフィルム1
6のベース濃度として検出された場合は、パノラマサイ
ズの画像コマ16Bであると判断することができる。
【0049】なお、図16に示される如く、ネガフィル
ム16の中には、各画像コマのエッジ部分にこのエッジ
から若干突出したフレームマーク265が設けられたも
のがある。このフレームマーク265には、カメラでの
撮影時に露光されるため、濃度が高く、従って、透過濃
度は低くなり、画像の一部として判断され易い。画面検
出センサ264の1つの走査ラインがこのフレームマー
ク265上を通過する場合には、各センサの出力値が異
なってくる。さらに、画像の撮影状態においても濃度の
分布が異なってくる。このため、本実施例では、最も濃
度の高い位置にある画面検出センサ264(第1のセン
サ)と最も濃度の低い位置にある画面検出センサ264
(第2のセンサ)の出力値を選択して、これらの差に応
じて検出値が適正であるか否かを判断する条件としてい
る。
【0050】スリット孔256のさらに上流側のネガフ
ィルム搬送路204の底面は、その中央部が若干底深と
され、ネガフィルム16の搬送時にネガフィルム16と
接触しないようになっている。すなわち、ネガフィルム
16の幅方向両端部のみが接触するため、画像面は傷つ
かないことになる。この底深とされた底面には、ネガフ
ィルム搬送路204の幅方向中央部に長手方向に沿って
2個の円孔266、268が設けられ、LED素子27
0、272がそれぞれ埋設されている。これらのLED
素子270、272は、それぞれ制御装置220に接続
され、制御装置220からの信号に応じて発光するよう
になっている。
【0051】スリット孔256寄りのLED素子270
は、ネガフィルム16を複数本連結してロール状とする
場合の接合用として適用されるスプライステープや各ネ
ガフィルム16に貼付けられる管理テープの検出用とさ
れ、ネガフィルム搬送路204のネガフィルム挿入口側
のLED素子272は、ネガフィルム16の有無の検出
用とされ、それぞれ上部案内ベース230側に取付けら
れたテープセンサ274及びネガ有無センサ276と対
応されている。テープセンサ274及びネガ有無センサ
276は、それぞれ制御装置220に接続されている。
【0052】前記LED素子270とLED素子272
との間におけるネガフィルム搬送路204の幅方向両端
部には、LED素子280が埋設されている。このLE
D素子280は、制御装置220に接続され、上部案内
ベース230の幅方向両端部に設けられたバーコードセ
ンサ282と対応されている。バーコードセンサ282
は、制御装置220に接続されている。ネガフィルム1
6に付与されたバーコードは、LED素子280によっ
て透過され、バーコードセンサ282によってこれを検
出し、制御装置220で解読する構成である。
【0053】バーコードセンサ282は、上部案内ベー
ス230に対して揺動可能なコマ部材284に取付けら
れており、ネガフィルム16の搬送時の蛇行に追従する
ことができるようになっている。このため、ネガフィル
ム16の幅方向端部の狭い部分に付与されたバーコード
をネガフィルム16の蛇行に拘らず読取ることができ
る。図11に示される如く、各センサは焼付開口206
の一辺を基準としてその距離が定められている。
【0054】図10に示される如く、制御装置220
は、CPU286、RAM288、ROM290、入力
ポート292、出力ポート294及びバス296を備え
ている。出力ポート294には、ドライバ222を介し
てパルスモータ218、ドライバ298を介してソレノ
イド本体250がそれぞれ接続されている。
【0055】また、出力ポート294には、それぞれL
EDドライバ300を介して前記LED素子270、2
72、280及びLEDチップ258の基板260と接
続されている。
【0056】入力ポート292には、テープセンサ27
4及びネガ有無センサ276がコンパレータ302及び
反転回路304を介して接続されている。また、入力ポ
ート292には、2個のバーコードセンサ282及び4
個の画面検出センサ264がそれぞれ増幅器306、A
/D変換器308を介して接続されている。さらに、入
力ポート292には、ネガキャリア18の台座200に
設けられる4個のキースイッチ310A、310B、3
10C、310Dが接続されている。このキー操作によ
って、ネガフィルム16の停止位置を順送り、逆送り及
び微調整が行えるようになっている。
【0057】この制御装置220は、プリンタプロセッ
サ10側のコントローラ162と接続されている。コン
トローラ162との信号のやりとりは、画像コマの位置
決め完了時、焼付処理が終了し次の画像コマの位置決め
を指示する場合、及びネガキャリア18でのネガフィル
ム搬送系あるいは画面検出での異常が生じた場合があ
る。ここで、異常が生じた場合、プリンタプロセッサ1
0に取付けられるアラーム(図示省略)によって報知
し、かつ処理の停止を行うようにしているが、ネガキャ
リア18の制御が手動、自動又は全自動によって、異常
信号の出力を制限している。
【0058】ここで、手動の場合は、オペレータが装置
に傍にいるので、異常を報知する必要がなく、全自動の
場合に全ての異常を報知して、処理をストップさせるの
で、作業効率の面から適当ではない。すなわち、例えば
スーパーオーバ露光の画像があった場合には、自動処理
では、最適な焼付処理が得られないが、これをその都度
手動に切り換えて処理するよりも一連の作業が終了した
時点で、再焼きする方が効率がよい。このため、本実施
例では、ネガキャリア18での制御状態(手動、自動、
全自動)に応じて、異常信号の出力形態を変更するよう
にしている。
【0059】表1に異常内容に対する各制御状態での異
常信号出力の有無を示す。なお、制御状態の欄の丸印が
異常信号を出力することを示し、×印が異常信号は出力
しないことを示す。
【0060】
【表1】 ROM290には、各センサの取付位置補正や各センサ
による検出値の偏差等を補正するためのプログラムが記
憶されており、ネガキャリア18の出荷時に補正係数と
してセットするようにしている。取付位置補正は、前記
焼付開口206の一辺を基準とする各センサまでの距離
をパルスモータ218のパルス数で測定し、設計上予め
記憶されたパルス数との誤差を修正する。また、各セン
サの検出値の偏差は、特にLEDチップ258から発光
される光線の光量を、4個の画面検出センサ264で同
一の光量として検出するように各画像検出センサ264
毎に補正係数を定める。
【0061】また、ネガキャリア18の出荷時には、画
面検出センサ264及びバーコードセンサ282で検出
した値をデジタル値に変換するためのA/D変換器30
8のレンジに合うように、それぞれに対応するLED素
子及びLEDチップの発光量を定めるようになってい
る。
【0062】RAM288には、画面検出センサ264
によって検出されたデータに基づいてネガフィルムの透
過濃度を定めるマップが記憶されている。これにより、
パルスモータ218による1回の搬送(本実施例では、
画像コマ16A又は16Bの中央から隣接する画像コマ
中央までを1回の搬送としている)中の透過濃度分布を
得ることができる。この透過濃度分布に基づいて、画像
コマのエッジが定められ、各画像コマのエッジは、パル
スモータ218の送りパルス数に対応させて記憶される
ようになっている。
【0063】以下に本実施例の作用を説明する。まず、
通常の焼付処理手順について説明する。
【0064】処理が開始されると、光源38を点灯し、
ネガキャリア18を駆動してネガフィルム16の位置決
めを行う。濃度測定器56によりネガフィルム16のL
ATD(平均透過濃度)を測定し、この測定データ及び
手動によりキー入力されたデータから露光補正値を設定
し、露光量(露光時間)を演算して、最適なプリント条
件を得る。
【0065】ところで、ネガフィルム16には、フルサ
イズ用の画像コマ16Aとパノラマサイズ用の画像コマ
16Bとが混在している場合がある。これらの焼付処理
は、ネガマスク領域、焼付倍率、印画紙マスク領域、印
画紙搬送量が異なるため、何れか一方をパスして同一の
サイズを先に焼付処理した後、後で他方のサイズの連続
ちえ焼付ける方が効率がよい。このため、本実施例で
は、現在マスクベース242に装填されているアッパマ
スク240に応じて、それぞれの焼付条件を設定してい
る。アッパマスク240の種類は、マスクベース242
に装填することにより、リミットスイッチ248のオン
オフ状態で判別することができる。このため、リミット
スイッチ248で検出された種類の画像コマのみを位置
決めし、その他の種類の画像コマをパスするように制御
する。
【0066】ここで、ネガキャリア18の4個の画面検
出センサ264の内、両端の2個は、パノラマサイズの
画像コマ16Bの縦方向寸法の範囲外で、かつフルサイ
ズの画像コマ16Aの縦寸法の範囲内にあるので、この
2個の画面検出センサ264がネガフィルム16のベー
ス濃度を検出した場合には、パノラマサイズの画像コマ
16Bと判別でき、画像濃度を検出した場合には、フル
サイズの画像コマ16Aと判別できる。従って、例え
ば、フルサイズ用のアッパマスク240が装填され、画
面検出センサ264でパノラマサイズの画像コマ16B
を検出した場合は、これをパスして、次のフルサイズの
画像コマ16Aを焼付位置へ位置決めする。これによ
り、焼付処理は、同一の条件で行うことができ、焼付処
理効率が向上する。
【0067】次に、印画紙54を露光室52へ搬送し位
置決めを行い、シャッタ50を開放する。これにより、
光源38が照射する光線はフィルタ部40、ネガフィル
ム16を透過して露光室52へ到達し、露光室52に位
置決めされた印画紙54はネガフィルム16に画像が焼
付けが開始され、露光条件に従って前記光線の光軸上に
位置しているC、M、Yの各フィルタを移動させる。所
定の露光時間が経過した後で、シャッタ50を閉止す
る。以上でネガフィルム16の画像1コマ分の焼付処理
が終了する。これを繰り返すことにより、印画紙54の
焼付処理された部分を順次リザーバ部18へ搬送する。
【0068】リザーバ部70へ搬送された印画紙54は
発色現像部74へ搬送され、現像液に浸して現像処理が
行われる。現像処理された印画紙54は漂白定着部76
へ搬送され定着処理される。定着処理された印画紙54
はリンス部78へ搬送され水洗処理される。水洗処理さ
れた印画紙54は乾燥部80へ搬送され乾燥処理され
る。
【0069】乾燥処理された印画紙54は、カッタ部8
4でカットマークが検出され、各画像毎に切断される。
【0070】ところで、ネガキャリア18では、画像コ
マ位置決めを自動だけでなく、手動でも行うことがで
き、さらに、自動において、オペレータが傍にいて、焼
付開始ボタンはオペレータが操作する所謂自動制御と、
この焼付開始の時期もネガキャリア18の制御装置22
0とプリンタプロセッサ10のコントローラ162との
信号のやりとりによって行う所謂全自動制御とがあり、
3段階(手動、自動、全自動)に切換可能となってい
る。
【0071】ここで、本実施例では、各制御に応じて、
ネガキャリア18からの異常信号の出力を制限して、オ
ペレータが傍にいるにも拘らず無駄のアラームによる報
知を禁止している。
【0072】すなわち、表1に示される如く、手動制御
の場合は、ネガサイズ異常(コードNo.8) 、未露光ネガ
(コードNo.10)、カブリネガ(コードNo.11)、ネガエン
ド異常(コードNo.12)のときのみ異常信号を出力する。
【0073】全自動制御の場合は、仕上がりの異常のみ
で、支障なく焼付処理制御が可能な場合以外のコマ間隔
不良(コードNo.3 )、フレーム長異常(コードNo.4 )、
ネガサイズ異常(コードNo.8 )、先端異常(コードNo.9
)、未露光ネガ(コードNo.10)、カブリネガ(コードN
o.11)、ネガエンド異常(コードNo.12)のときに異常信
号を出力する。
【0074】また、自動制御の場合は、全ての異常のと
きに異常信号を出力する。このように、異常信号の出力
を制御形態に応じて変更することにより、オペレータが
傍にいるにも拘らず、無用なアラームによる報知をせ
ず、全自動の特徴を活かすことができる。
【0075】さらに、無用な異常信号出力によって、そ
の都度プリンタプロッセッサ自体の処理を停止させ、エ
ラー処理のための作業を省くことができ、作業効率が向
上する。
【0076】本実施例では、ネガキャリア18によっ
て、ネガフィルム16の各画像コマ16A(16B)の
焼付位置への位置決めを自動的に行っており(全自
動)、画面検出センサ264によって各画像コマのエッ
ジを検出し、この画像コマエッジをパルスモータ218
の送りパルス数に対応させて搬送制御を行っている。
【0077】以下に、画像コマ位置決め手順を図12の
フローチャートに従い説明する。まず、ステツプ400
において、フラグFをリセット(0)し、次いでステツ
プ401で、ネガ有無センサ276によってネガフィル
ム16がネガキャリア18に挿入されているか否かが判
断され、否定判定された場合は、ステツプ402へ移行
してLEDチップ258を消灯する。また、肯定判定さ
れた場合は、ステツプ404へ移行してLEDチップ2
58を点灯する。このように、光源がLEDチップ25
8を用いているので、点灯、消灯が容易であり、寿命が
低下することもない。
【0078】次のステツプ406では、ネガフィルム1
6を焼付位置へ位置決めするための搬送が開始されたと
判断されると、ステツプ408へ移行してスリット孔2
56を通過してネガフィルム16を透過した光線の透過
光量を検出し、次いでステツプ410でA/D変換し、
それぞれのデータを送りパルス数に対応させて記憶する
(ステツプ411)。
【0079】次のステツプ412で、搬送が停止された
と判断されるまで、上記ステツプ408、410、41
1を繰り返し、ステツプ412で搬送が停止されたと判
断されると、ステツプ413へ移行して、記憶されたデ
ータに基づいて1回の搬送における4個のセンサのそれ
ぞれの透過濃度分布を作成する。
【0080】次のステツプ414では、透過濃度分布に
異常があるか否かが判断される。すなわち、画像コマ1
6A(16B)が半分かぶりが生じていたり、素抜けと
なっていたり、或いはスーパーアンダ又はスーパーオー
バであったりすると、透過濃度分布が異常となる。ここ
で、異常の場合は、コマエッジを検出することができな
いと判断し、ステツプ415へ移行してフラグFをセッ
ト(1)した後、後述のステツプ426へ移行する。
【0081】また、ステツプ414で正常な分布である
と判断された場合は、コマエッジが検出可能と判断さ
れ、ステツプ416へ移行する。ステツプ416では、
4個のセンサの内最も濃度の高い位置にあるセンサ(第
1のセンサ)の極大点DMAX のパルス数PMAX (H)を
選別し、次いでステツプ417で4個のセンサの内最も
濃度の低い位置にあるセンサ(第2のセンサ)の極大点
MIN のパルス数PMAX (L)を選別する。次のステツ
プ418では、これらの極大点の92%となる濃度値の
送りパルス数PA ’(H)及びPA ’(L)を定め、仮
エッジとし、次いでステツプ419において、この仮エ
ッジPA ’から所定パルス(本実施例では12パルス)
以内での極小点を選別し、この極小点に対応する送りパ
ルス数PMIN (H)、PMIN (L)を設定する。次のス
テツプ420では、前記極大点送りパルスPMAX (H)
と極小点送りパルスPMIN (H)との50%の位置、す
なわち、(PMAX (H)+PMIN (H))/2を演算
し、画像コマ16A(16B)のエッジに対応するパル
スPA (H)を定める。次いで、ステツプ421では同
様に前記極大点送りパルスPMAX (L)と極小点送りパ
ルスPMIN (L)との50%の位置、すなわち、(P
MAX (L)+PMIN (L))/2を演算し、画像コマ1
6A(16B)のエッジに対応するパルスP A (L)を
定める。
【0082】次のステツプ422では、パルスP
A (H)とPA(L)との差ΔPA を求める。これは、
極大点を中央にしてNコマ(エッジを得る画像コマ)の
右端とN−1コマの左端との2か所で得ることができ
る。ここで、ステツプ423において、前回検出のN番
目のコマの右端のΔPA と今回検出のN番目のコマの左
端のΔPA とで差のΔPA が少ない方を選択し(ステツ
プ424、425)、これのP MAX (H)でのエッジ検
出点を基準点とする(同一の場合はNコマの右端を選
択)。
【0083】このように定められた画像コマエッジパル
スPA は、ノーマル露光のネガフィルム16は勿論、ア
ンダー露光やオーバー露光のネガフィルム16に対して
も、ほぼ一定の位置となり、検出誤差を位置決めに支障
のない範囲に抑えることができる。
【0084】さらに、フレームマークのあるネガフィル
ム16であっても、確実に画像コマエッジを検出するこ
とができる。
【0085】次のステツプ426では、プリンタプロセ
ッサ10のコントローラ262から位置決めの指示があ
ったか否かが判断され、指示有りと判断された場合は、
ステツプ428へ移行して現在の送りパルス数PX を読
込み、次いで、ステツプ429で、フラグFがリセット
されているか否かが判断される。ここで、肯定判定され
ている場合は、検出されたエッジを基準に位置決めを行
うため、ステツプ430へ移行して、現在の送りパルス
X と画像コマエッジパルス数PA とから、送り量P
DRIVE を演算し(PDRIVE =PA −PX )、ステツプ4
32へ移行する。
【0086】また、ステツプ429で否定判定された場
合は、定量送りで画像コマを位置決めするため、ステツ
プ431へ移行して、前回の位置決め位置からの定量送
り量らPCONST から現在を送りパルスPX を差し引いた
量をPDRIVE へ代入してステツプ432へ移行する。
【0087】次のステツプ432では、前記演算された
送り量PDRIVE分ネガフィルムを搬送する。この搬送が
前記ステツプ406における搬送と判断される。すなわ
ち、位置決めのための搬送中にその上流側で2コマ前の
画像コマ16A(16B)のエッジを検出することにな
る。
【0088】所定の画像コマ16A(16B)が焼付位
置に位置決めされると、ステツプ434でップリンタプ
ロセッサ10のコントローラ162へ位置決め完了信号
が出力され、これに応じて、プリンタプロセッサ10で
は、上述の焼付処理がなされる。
【0089】次のステツプ436では、焼付処理の終了
指示があったか否かが判断され、否定判定の場合は処理
を継続するため、ステツプ400へ移行し、肯定判定の
場合は、ステツプ438へ移行してLEDチップ258
を消灯して終了する。
【0090】このように、本実施例では、2つの画像コ
マ(N番目とN−1番目)と、これらのコマ間のベース
部分との境目の2種のエッジ(N番目の画像コマの前
側、N−1番目の画像コマの後側)を検出し、最適な方
を選択して位置決め基準としているので、図16に示さ
れるようなフレームマーク265等が存在するネガフィ
ルム16でも、正確な画像コマエッジを検出でき、精度
よく位置決めを行うことができる。
【0091】以上が画像コマ位置決め制御であり、この
ような位置決め制御を行うためには、画面検出センサ2
64の検出精度、及び焼付位置からの取付位置精度が正
確であることが要求される。このため、本実施例では、
ネガキャリア18の出荷時、及び電源オン毎等に精度補
正を行っている。
【0092】まず、LEDチップ258の発光量の調整
手順を図13のフローチャートに従い説明する。LED
チップ258で発光された光量は、画面検出センサ26
4で検出され、A/D変換されることになるが、A/D
変換器308では変換可能なレンジが定められている。
このため、ステツプ450において、ネガフィルム16
が無しと判断された状態で、ステツプ452でLEDチ
ップ258を発光させ、それぞれの画面検出センサ26
4で検出し(ステツプ454)、次いでステツプ456
において、検出された光量の最大値の最も大きい値をを
選別する。
【0093】この選別された光量の最大値LMAX とA/
D変換器308の最大レンジA/D MAX とを比較し(ス
テツプ458)、ステツプ460において、LMAX =A
/D MAX となるように、LEDドライバ300による駆
動電圧を制御する。これにより、画面検出センサ264
で検出された値が、A/D変換器308のダイナミック
レンジを逸脱することがなく、確実にデータを読取るこ
とができる。また、光源としてLEDチップ258を適
用しているので、光量調整が容易であり、光量制御を簡
単に行うことができる。
【0094】次に、4個の画面検出センサ264は、そ
れぞれ同一の光量の検出してもその精度や温度変化によ
る影響により、若干の誤差(偏差)が生じる。同一の光
量を検出した場合、同一の出力であることが好ましの
で、この偏差補正を行う必要がある。以下、図14のフ
ローチャートに従い、センサ出力偏差設定制御手順を説
明する。
【0095】まず、ステツプ500において、ネガフィ
ルム16が無いと判断された状態で、ステツプ502で
LEDチップ258を発光させ、それぞれの画面検出セ
ンサ264で検出し(ステツプ504)、次いでステツ
プ506において、検出された各画面検出センサ264
のそれぞれの最大値を求める。なお、ここまでの制御
は、前記LEDチップ光量制御と同一であるので、前記
最大値の選別の段階で記憶しておいてもよい。
【0096】次のステツプ508では、1個のセンサ出
力最大値を基準として他の3個の出力最大値の偏差を求
め、ステツプ510において、各画面検出センサ264
の補正係数αとして記憶する。
【0097】例えば、画面検出センサ264をそれぞれ
A 、SB 、SC 、SD とし、センサSA を基準として
光量を表した場合に(SA =1.0 )、これに対してその
他のセンサの出力が、SB =0.9 、SC =0.8 、SD
0.9 であったとすると、各センサの補正係数は、αSA
1.00、αSB=1.11、αSC=1.25、αSD=1.11となる。す
なわち、ステツプ510で記憶された補正係数αを各画
面検出センサ264からデータが入力された時点で乗算
するようにする。これによれば、A/D変換時には、適
正な値を適用することができ、精度のよい透過濃度分布
を作成することができる。
【0098】次に、各センサ(画面検出センサ264、
バーコードセンサ282、テープセンサ274、ネガ有
無センサ276)の取付位置は、その距離がパルスモー
タ218の送りパルス数として画像コマの焼付位置にお
ける焼付開口206の一辺を基準として定められている
が、組付の段階でずれていると、定められた送りパルス
数と異なることになる。このため、設計上予め定められ
た送りパルス数を取付精度に応じて補正する必要があ
る。以下、センサ取付精度補正について図15のフロー
チャートに従い説明する。
【0099】各センサの位置補正はそれぞれ別個に同一
の処理が行われるので、ここではネガ有無センサ276
を例にとり説明する。ステツプ550において、基準リ
スフィルム312が検出されたか否かが判断される。こ
の基準リスフィルム312は、ネガフィルム16の代用
で、濃度の低い(ほぼ透明)部分の中間に濃度の高い
(不透明)部分が存在し、そのエッジが鮮明な写真製版
用フィルムの一種である。
【0100】透明部分は未検出と判断され、高い濃度と
の境が検出されると、ステツプ550で肯定判定され、
ステツプ552で所定量基準リスフィルム312を搬送
する。この所定量は予め定められた検出点を焼付開口2
06の右端へ位置決めするための搬送量である。
【0101】所定量搬送された時点で、オペレータが濃
度高低のエッジが焼付開口の右端と一致しているかを判
断し、ステツプ554において一致していると判断した
場合は、基準リスフィルム排出のための送りキーを操作
する。この送りキーの操作によって、ステツプ554か
らステツプ556と移行して、基準リスフィルム312
の排出処理がなされ、処理は終了する。
【0102】また、ステツプ554で送りキーが操作さ
れないと、ステツプ558へ移行して微調整のための微
調整キーが操作されたか否かが判断され、否定判定の場
合は、ステツプ554及び558を繰り返す。ここで、
ステツプ558で微調整キー310B、310Cが操作
されると、このキー操作に応じて基準リスフィルム31
2が微動して濃度高低のエッジが焼付開口206の右端
へ位置決めされる。
【0103】次のステツプ558で、微調整後(1回の
操作後)は、ステツプ560へ移行し、その時の調整後
の所定両が新たに更新記憶され、ステツプ554へ移行
する。
【0104】以上の工程をステツプ552での所定量搬
送で確実に濃度高低のエッジが焼付開口206の右端へ
位置決めされるまで繰り返し行うことにより、取付位置
精度補正は終了する。
【0105】他のセンサにおいても、ステツプ550で
の検出を何れのセンサで行うかを選択することによっ
て、上記と同様の処理手順で行うことができる。これに
より、センサの組付時の誤差に拘らず、正確な位置を送
り量として記憶できるので、組付作業をラフにすること
ができ、作業性が向上する。
【0106】また、特に画面検出センサ264において
は、4個の画面検出センサ264が画像コマエッジに沿
って平行となっていない場合では、画像コマエッジが大
きくずれることがある。しかし、上記補正を行うことに
より、見掛け上画像コマエッジに沿って平行に4個の画
面検出センサ264が配列されているため、確実な画像
コマエッジ検出ができる。
【0107】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る画像コマ
位置決め方法は、画像コマの撮影状態に拘らず精度よく
画像コマエッジを検出することができるという優れた効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】プリンタプロセッサの外観を示す斜視図であ
る。
【図2】プリンタプロセッサの内部構成を示す概略図で
ある。
【図3】プリンタプロセッサのコントローラのブロック
図である。
【図4】ネガキャリアの外観を示す斜視図である。
【図5】ネガキャリアの搬送系を示す斜視図である。
【図6】ネガフィルムに記録された画像コマのサイズを
示す平面図である。
【図7】マスクベース部の斜視図である。
【図8】ネガキャリアの案内路の側面断面図である。
【図9】LEDチップの斜視図である。
【図10】ネガキャリアの制御装置のブロック図であ
る。
【図11】焼付開口とセンサ位置との位置関係を示す平
面図である。
【図12】画像コマ位置決め制御フローチャートであ
る。
【図13】LEDチップ発光両調整制御フローチャート
である。
【図14】センサ出力偏差補正制御フローチャートであ
る。
【図15】センサ取付精度補正制御フローチャートであ
る。
【図16】フレームマークのある画像コマ及びこの画像
コマ透過濃度分布を示す特性図である。
【符号の説明】
16 ネガフィルム 18 ネガキャリア 206 焼付開口 218 パルスモータ 220 制御装置 240 アッパマスク 242 マスクベース 246 切欠部 248 リミットスイッチ 254 透明ガラス板 256 スリット孔 258 LEDチップ 264 画面検出センサ 270 LED素子(テープセンサ用) 272 LED素子(ネガ有無センサ用) 274 テープセンサ 276 ネガ有無センサ 280 LED素子(バーコードセンサ用) 282 バーコードセンサ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真フィルムの案内路を挟んで設けられ
    た投光部及び受光部を備え、投光部から投光された光を
    受光部で受光し、この受光された受光量に基づいて写真
    フィルム上の画像コマエッジを検出すると共にこの検出
    された画像コマエッジを所定位置へ位置決めするための
    画像コマ検出方法であって、写真フィルム幅方向に沿っ
    て複数配列されたセンサによって受光部を構成し、N−
    1番目の画像コマの中間近傍からN番目の画像コマの中
    間近傍までの搬送中にそれぞれのセンサで受光された受
    光量の分布の最も高い側にある第1のセンサの極大点と
    最も低い位置にある第2のセンサの極大点とを定め、そ
    れぞれの極大点に基づいてN番目の画像コマの前側のエ
    ッジとN−1番目の画像コマの後側のエッジとを検出
    し、前回検出のN番目の画像コマの前側のエッジと今回
    検出のN番目の画像コマの後側のエッジでの前記第1の
    センサの極大点によるエッジ位置と前記第2のセンサの
    極大点によるエッジ位置との差が少ない側の何れか一方
    のエッジを選択することを特徴とする画像コマ位置決め
    方法。
  2. 【請求項2】 前記選択された側における2種のエッジ
    の内、前記第1のセンサの極大点に基づいて定められた
    画像コマエッジを位置決め基準とすることを特徴とする
    請求項1記載の画像コマ位置決め方法。
  3. 【請求項3】 前記極大点に基づいて仮エッジを設定
    し、この仮エッジから所定の距離の範囲内における極小
    点を求め、前記極大点と極小点との間の1/2の点を画
    像コマのエッジとして定めることを特徴とする請求項1
    又は2記載の画像コマ位置決め方法。
  4. 【請求項4】 前記画像コマエッジが検出できないとき
    に、N−1番目の画像コマの停止位置から所定量搬送し
    てN番目の画像コマを所定位置へ位置決めすることを特
    徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の画像コマ位
    置決め方法。
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