JP2625056B2 - スプリンクラ装置 - Google Patents

スプリンクラ装置

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JP2625056B2
JP2625056B2 JP4013390A JP1339092A JP2625056B2 JP 2625056 B2 JP2625056 B2 JP 2625056B2 JP 4013390 A JP4013390 A JP 4013390A JP 1339092 A JP1339092 A JP 1339092A JP 2625056 B2 JP2625056 B2 JP 2625056B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水道配管の途中から建
物内に延びるように配設され、該建物内で火災が発生し
た際に散水して消火を行なうスプリンクラ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のスプリンクラ装置として
は、例えば、実公昭56−18126号公報に示すよう
なものがある。
【0003】すなわち、スプリンクラヘッドを接続する
スプリンクラ用管継手を、飲料水用の水道配管に直接介
装させたものである。スプリンクラ用管継手内に滞留水
(死水)が発生しないように、スプリンクラヘッドに接
続する下向きの通水路の内壁には案内リブが設けられて
いる。スプリンクラ用管継手の通水路に流入する水は、
案内リブにより滞留水(死水)が発生しやすい下向きの
通水路の末端付近に誘導されるため、その水流により滞
留水が発生することなく水が通水路より流出する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のスプリンクラ装置では、寒冷地での夜間にお
ける凍結防止のために水道配管から水を一時抜く場合
に、スプリンクラ用管継手の下向きの通水路の末端付近
に水が抜け切れずに残留してしまう。それにより、残留
水が凍結するとその体積膨張によりスプリンクラ用管継
手が破損するおそれがあるから、寒冷地での使用に際し
ては、残留水が凍結しないよう保温用電熱線などを特別
に装備する必要があり、装置の設置工数が煩雑となり設
備費が嵩み、コスト高を招くという問題点があった。
【0005】また、スプリンクラヘッドの設置箇所が一
般用の水道配管の傍らに限定されるとともに、スプリン
クラ用管継手は一般用の水道配管に逐一介装しなければ
ならないから、ビルやマンションの各階などの広いスペ
ースに多数のスプリンクラヘッドを設置する場合には、
設置作業が煩わしく、時間がかかり、コスト高を招くと
いう問題点があった。
【0006】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、水道配管から水を抜く際に装置内
に水が残留せず、寒冷地における凍結防止用の保温電熱
線等の特別な装備を設ける必要がないから、コストを低
減することができ、また、スプリンクラヘッドの設置箇
所が限定されることがないとともに、コスト高を招くこ
となく、広いスペースに多数のスプリンクラヘッドを簡
易に設置することができるスプリンクラ装置を提供する
ことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの要旨とするところは、 1 水道配管(10a)の途中から建物内に延びるよう
に配設され、該建物内で火災が発生した際に散水して消
火を行なうスプリンクラ装置(10)において、前記水
道配管(10a)の途中に介装する継手管(20)と、
該継手管(20)に基端(40a)が連結され先端(4
0b)側が建物内に延びるように配設されるスプリンク
ラ配管(40)と、通常は散水孔(55)が閉じられ火
災時には開いて散水する複数のスプリンクラヘッド(5
0)(50)を有し、前記継手管(20)の水道配管
(10a)に接続する入水口(22)と出水口(23)
との間に、前記スプリンクラ配管(40)の基端(40
a)を連通可能に連結し、該連結箇所にスプリンクラ配
管(40)内から継手管(20)内への流体の逆流を防
ぐ弁体(31)を有す逆止弁(30)を設け、前記継手
管(20)に、該継手管(20)の入水口(22)と前
記逆止弁(30)との間の通水路(21)を開閉可能な
弁(70,70a)を設け、前記スプリンクラ配管(4
0)の内部空間(41)に、前記継手管(20)から前
記スプリンクラ配管(40)内への浸水を防ぐべく、前
記継手管(20)内の水圧に抗して前記逆止弁(30)
の弁体(31)を弁座(36)に圧接する流体圧を有す
不燃性ガスを圧入し、前記スプリンクラ配管(40)の
前記基端(40a)側より先端(40b)側に前記複数
のスプリンクラヘッド(50)をそれぞれ装着するため
の複数の接続部(42)を設け、各接続部(42)およ
びスプリンクラ配管(40)の先端(40b)にそれぞ
れ前記スプリンクラヘッド(50)を装着したことを特
徴とするスプリンクラ装置(10)。
【0008】
【0009】2 前記スプリンクラ配管(40)内に侵
入する水がかかるように、前記スプリンクラ配管(4
0)の外側から内側に突出し、侵入した水が連なるよう
近接して配置された少なくとも一対のセンサ電極(6
1)を備えたことを特徴とする1項に記載のスプリンク
ラ装置(10)に存する。
【0010】
【作用】スプリンクラ装置(10)を設置するには、ま
ず、継手管(20)を水道配管(10a)の途中一か所
に介装する。継手管(20)は、スプリンクラ専用の貯
水タンク等に接続された特別な配管のみならず、飲料水
用の水道配管(10a)にも直接介装することができ
る。
【0011】それにより、貯水タンク等が不要となり、
一般住宅にも簡便にスプリンクラ装置(10)を設置す
ることができる。さらに、設置に際しては、複数のスプ
リンクラヘッド(50)に水を供給するための水道配管
(10a)には一か所のみで接続できるため、ビルの各
階等の広いスペースに多数のスプリンクラヘッド(5
0)を設置する場合等に、多数のスプリンクラヘッド
(50)ごとに逐一水道配管(10a)に介装させる手
間が省けるから、広いスペースに多数のスプリンクラヘ
ッド(50)を簡易に設置することができる。
【0012】つぎに、前記継手管(20)に連結されて
いるスプリンクラ配管(40)の先端(40b)側を、
一般住宅や、ビル、マンションの各階等の建物の内部に
おける火災時に散水すべき箇所を通るようにして配設す
る。このスプリンクラ配管(40)の基端(40a)側
から先端(40b)側の各接続部(42)に、火災時に
散水する複数のスプリンクラヘッド(50)を適宜装着
すればよい。
【0013】継手管(20)とスプリンクラ配管(4
0)の基端(40a)との連結箇所に設けた逆止弁(3
0)と、各スプリンクラヘッド(50)とにより閉じら
れたスプリンクラ配管(40)の内部空間(41)に
は、継手管(20)内の水圧に抗するだけの圧力で不燃
性ガスを圧入する。
【0014】継手管(20)の入水口(22)と前記逆
止弁(30)との間の通水路(21)を開閉可能な弁
(70,70a)が有るので、かかる弁(70,70
a)を不燃性ガスを圧入する際に閉じることにより、ス
プリンクラ配管(40)内に水を侵入させることなく、
簡便かつ容易に不燃性ガスをスプリンクラ配管(40)
の内部空間(41)に封入することができる。
【0015】スプリンクラ配管(40)の内部空間(4
1)に圧入された不燃性ガスの流体圧により、スプリン
クラ配管(40)内から継手管(20)内へ流体の逆流
を防ぐ逆止弁(30)の弁体(31)が、弁座(36)
に圧接する閉じ方向に付勢され、継手管(20)内から
スプリンクラ配管(40)内への水の侵入が遮断され
る。また、この逆止弁(30)により、スプリンクラ接
続継手の継手管(20)とスプリンクラ配管(40)の
基端(40a)とを、水道配管(10a)に対して下向
きの凹みが生じないように連結する。
【0016】水道配管(10a)の途中に介装された継
手管(20)の入水口(22)から出水口(23)に水
が流れている状態では、継手管(20)内からスプリン
クラ配管(40)内へ水が侵入しない。さらに、継手管
(20)とスプリンクラ配管(40)の連結箇所にも、
前記逆止弁(30)によって水が停滞するような凹みを
無くすことができるから、スプリンクラ配管(40)の
みならず継手管(20)との連結箇所にも滞留水(死
水)が発生することがない。
【0017】寒冷地では特に夜間に水道配管(10a)
内の水が凍結し、その体積の膨張により水道配管(10
a)が破損したり、水の凍結により水道が使用不能にな
るおそれがあるため、就眠時などにはスプリンクラを設
置した水道配管(10a)から水を一時的に抜く必要が
ある。この場合、継手管(20)側からスプリンクラ配
管(40)内へ水が侵入しないから、スプリンクラ装置
(10)に水が残留することなく、水道配管(10a)
から水を抜くことができる。
【0018】それにより、スプリンクラ配管(40)付
近に残留水の凍結防止のための保温用電熱線等の寒冷地
用の特別な装備を配設する必要がなく、寒冷地でも簡便
に一般住宅や、ビル、マンションの各階等の建物の内部
の水道配管(10a)にスプリンクラを設置できる。
【0019】水道配管(10a)内に水が流れるべく満
たされている状態において火災が発生すると、スプリン
クラヘッド(50)の散水孔(55)が開き、そこから
スプリンクラ配管(40)内に封入されていた不燃性ガ
スが外へ抜け出て、継手管(20)内の水圧により逆止
弁(30)の弁体(31)が開く。それにより、継手管
(20)内の水が逆止弁(30)を通ってスプリンクラ
配管(40)内へ侵入し、スプリンクラヘッド(50)
の散水孔(55)からの散水がはじまり、火を消火する
ことができる。
【0020】なお、スプリンクラ配管(40)の外側か
ら内側に突出するセンサ電極(61)を備えさせた場合
には、少なくとも一対のセンサ電極(61)に継手管
(20)からスプリンクラ配管(40)内へ侵入した水
がかかると、水を介して少なくとも一対のセンサ電極
(61)が導通し、それにより散水を感知することがで
きる。
【0021】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の各種実施例を説
明する。なお、同種の部位については同一符号を付し重
複した説明を省略する。図1から図5は本発明の第1実
施例を示している。図1および図4に示すように、スプ
リンクラ装置10は、水道配管10aの途中に介装する
継手管20と、継手管20に基端40aが連結され先端
40b側が一般住宅70の各部屋の天井部に延びるよう
に配設されたスプリンクラ配管40と、通常は散水孔5
5が閉じられ火災時には開いて散水する複数のスプリン
クラヘッド50,50…を具備して成る。
【0022】継手管20の両端には、水道配管10aに
接続する入水口22と出水口23が開口しており、入水
口22と出水口23のそれぞれの端部には水道配管10
aに接続するためのスリップナット24が固着されてい
る。継手管20の入水口22と出水口23との間には、
スプリンクラ配管40の基端40aが、継手管20の通
水路21の内壁に開口するよう一体的に連結されてい
る。継手管20とスプリンクラ配管40とは一体的に鋳
造されたものである。
【0023】継手管20の入水口22と、スプリンクラ
配管40が開口する連結箇所と間には、その間の通水路
21を開閉することができるボールバルブ(弁)70が
設けられている。ボールバルブ70には、通水孔71が
穿設されており、ボールバルブ70にはその通水孔71
の向きを変えて、通水路21を開閉するためのハンドル
72が固結されている。
【0024】継手管20とスプリンクラ配管40の基端
40aとの連結箇所には、逆止弁30が係止ねじ45を
介して固定されている。逆止弁30は、スプリンクラ配
管40の内部空間41から継手管20の通水路21への
流体の逆流を防ぐものである。
【0025】さらに詳しく言えば、図2に示すように、
逆止弁30は、略円柱状に形成されたフレーム部材35
と、フレーム部材35の一端側に設けられた弁座部36
の外周に嵌着するパッキン38と、円板状の蓋部33に
弁棒32を立設してなる弁体31と、弁体31の蓋部3
3をフレーム部材35の弁座部36側に付勢するコイル
ばね39とから構成されている。
【0026】弁体31の蓋部33がフレーム部材35の
一端側の弁座部36に係脱するように、弁棒32はフレ
ーム部材35の他端側の挿通孔37に軸通されている。
逆止弁30の弁体31は、通常時は図1に示すように、
コイルばね39の付勢力と、スプリンクラ配管40の内
部空間41に圧入された不燃性ガスの流体圧により、フ
レーム部材35の弁座部36に圧接して、継手管20の
通水路21からスプリンクラ配管40の内部空間41へ
の水の侵入を遮断するものである。
【0027】図1および図4に示すように、スプリンク
ラ配管40は、その基端40aが前述したように継手管
20に接続されており、一方の先端側は、図4および図
5に示すように、一般住宅90の台所91、応接間92
および居間93の天井部に延びるように配設されてい
る。このスプリンクラ配管40は、複数の管部材40
b,40b…をニップル(図示せず)で連結したもので
あり、随所にスプリンクラヘッド50を装着するための
接続部42が設けられている。
【0028】図3に示すように、スプリンクラ配管40
の各接続部42に装着されたスプリンクラヘッド50
は、接続部42への連結管部51を有するベース50a
に下からカバー部材50bを装着したものであり、カバ
ー部材50bには多数の散水孔55,55…が開設され
ている。
【0029】カバー部材50bの内部には、ベース50
aの通水口52を塞ぐように弁体53が配され、弁体5
3に固着された保持板54に係止レバー56が係合し、
係止レバー56は支持板57および止めねじ58により
弁体53を閉じる方向に付勢されている。止めねじ58
の先端は、低融点合金59に係合しており、低融点合金
59は集熱板59aに接続されている。
【0030】また、図1に示すように、スプリンクラ配
管40の基端40aに近接した部位には、相互に対向す
るようセンサ取付口43と給気口44が開設されてい
る。給気口44には、開閉可能なボールバルブ81を有
する通気管80が接続されている。ボールバルブ81に
は、通気孔82が穿設されており、ボールバルブ81に
はその通気孔82の向きを変えて、開閉するためのハン
ドル83が固結されている。
【0031】通気管80は、スプリンクラ配管40の内
部空間41に不燃性ガスを封入するためのものである。
なお、通気管80には、スプリンクラ配管40の内部空
間41に圧入した不燃性ガスを流体圧を測定するための
圧力計を設けてもよい。
【0032】図1に示すように、スプリンクラ配管40
のセンサ取付口43には、対をなすセンサ電極61,6
1を備えた保持ベース60が取付けられている。保持ベ
ース60は絶縁性,耐熱性を有する合成樹脂で成形され
ている。
【0033】センサ電極61,61はビスねじ状であっ
て、保持ベース60に穿設されたねじ孔に螺合され、ス
プリンクラ配管40の内部空間41に侵入した水がかか
るようスプリンクラ配管40の内部空間41側に突出し
ている。また、センサ電極61,61には、図3および
図4に示すように、ブザー96を備えた警報部95から
延ばされた電線97が接続されている。
【0034】次に作用を説明する。図3および図4に示
すように、ボールバルブ70にスプリンクラ装置10を
設置するには、まず、継手管20を水道配管10aの途
中に介装する。すなわち、ボールバルブ70の庭に埋設
された水道配管10aの途中一か所に継手管20の両端
の入水口22と出水口23とをスリップナット24によ
り接続すればよい。
【0035】このように、継手管20は、スプリンクラ
専用の貯水タンク等に接続された特別な配管のみなら
ず、飲料水用の水道配管10aにも直接介装することが
でき、それにより、貯水タンクやポンプ等が不要とな
り、一般住宅90にも簡便にスプリンクラ装置10を設
置することができる。
【0036】スプリンクラ装置10の設置に際しては、
複数のスプリンクラヘッド50,50…に水を供給する
ための水道配管10aには一か所のみで接続できるた
め、ビルやマンションの各階等の広いスペースに多数の
スプリンクラヘッド50,50…を設置する場合等に、
多数のスプリンクラヘッド50ごとに逐一水道配管10
aに介装させる手間が省ける。また、介装作業のために
水道配管10aの水を止めなければならない時間を短縮
することができる。従って、広いスペースに多数のスプ
リンクラヘッド50,50…を簡易に設置することがで
きる。
【0037】つぎに、継手管20に連結されているスプ
リンクラ配管40の複数の管部材40bをニップル(図
示せず)で連結しつつ、図4に示すように、火災時に散
水すべく台所91,応接間92および居間93の各天井
部を通るようにして配設する。このスプリンクラ配管4
0の基端40a側から先端40bの各接続部42に、そ
れぞれ火災時に散水するスプリンクラヘッド50を装着
する。また、スプリンクラ配管40の給気口44に通気
管80を取付ける一方、センサ取付口43に、対をなす
センサ電極61,61を備えた保持ベース60を取付け
れば、スプリンクラ装置10の設置が完了する。
【0038】図1に示すように、給気口44に取付けた
通気管80からは、閉鎖されているスプリンクラ配管4
0の内部空間41に、継手管20の通水路21を流れる
水圧に抗するだけの圧力で二酸化炭素や窒素などの不燃
性ガスを封入する。通気管80の先端にガスボンベなど
を接続してから、ボールバルブ81のハンドル83を回
して通気孔82を開けば、不燃性ガスは給気口44を通
り、スプリンクラ配管40の内部空間41に封入され
る。
【0039】不燃性ガスの封入に際して、このとき、ボ
ールバルブ70のハンドル72を回して通水孔71を閉
じれば、スプリンクラ配管40に水を侵入させることな
く、簡便かつ容易に不燃性ガスをスプリンクラ配管40
の内部空間41に封入することができる。内部空間41
を満たす不燃性ガスの流体圧が、継手管20を流れる水
圧に抗するようになったら、通気管80のボールバルブ
81を閉じればよい。
【0040】それにより、図1に示すように、スプリン
クラ配管40の内部空間41に圧入された不燃性ガスの
流体圧により、スプリンクラ配管40の内部空間41か
ら継手管20の通水路21へ流体の逆流を防ぐ逆止弁3
0が閉じられる。
【0041】さらに詳しく言えば、逆止弁30を構成す
るコイルばね39の付勢力と、内部空間41に圧入され
た不燃性ガスの流体圧により、逆止弁30を構成するフ
レーム部材35の内部に設けられた弁体31は、その弁
棒32がフレーム部材35の他端側の挿通孔37に軸通
されつつ、蓋部33がフレーム部材35の一端側の弁座
部36に圧接する。
【0042】逆止弁30により、通常時には継手管20
の通水路21からスプリンクラ配管40の内部空間41
への水の侵入が遮断されるから、水道配管10aの途中
に介装された継手管20の入水口22から出水口23に
水が流れている状態でも、スプリンクラ配管40の内部
空間41に水が溜ったりせず、スプリンクラ配管40に
滞留水(死水)が発生することはない。
【0043】継手管20とスプリンクラ配管40との連
結箇所でのスプリンクラ配管40の基端40aが継手管
20の通水路21の内壁に開口する部分は、逆止弁30
の蓋体33で閉じられた状態では、蓋体33の上面が通
水路21の内壁に滑らかに連続するため、下向きのへこ
みが生じない。このように、継手管20とスプリンクラ
配管40との連結箇所に水が溜りやすいへこみが生じな
いから、水道配管10aから水を抜く場合でも連結箇所
付近に水が残留することはない。
【0044】寒冷地などでは夜間に水道配管10a内の
水が凍結し、その体積の膨張により水道配管10aが破
裂したり、水の凍結により蛇口2が使用不能になるおそ
れがあるため、就眠時にはスプリンクラ装置10を設置
した水道配管10aから水を一時的に抜く必要がある。
【0045】この場合にスプリンクラ装置10の内部に
水が残っていると、その残留水の凍結による膨張で、ス
プリンクラ10の継手管20などが破損するおそれがあ
るため、従来の技術ではスプリンクラの継手管名付近に
保温用の電熱線を配設しなければならなかったが、スプ
リンクラ装置10の内部には、前述したように水が残留
しないから、電熱線の配設は不要となる。
【0046】水道配管10a内に水が満たされている状
態において火災が発生すると、集熱板59aが高温とな
り、集熱板59aに当接する低融点合金59が融解する
とともに、支持板57および止めねじ58がカバー部材
50bから離脱する。
【0047】それにより、ベース50aの通水口52を
塞ぐように弁体35を付勢していた係止レバー56もカ
バー部材50bから離脱し、弁体53がスプリンクラ配
管40内の不燃性ガスの流体圧によりベース50aの通
水口52から外れて散水孔55,55…が開く。
【0048】開いた散水孔55,55…からスプリンク
ラ配管40内に封入されていた不燃性ガスが外へ抜け出
ると、継手管20の通水路21の水圧が逆止弁30のコ
イルばね39に抗して、弁体31をフレーム部材35の
弁座部36から離脱させ、継手管20の通水路21の水
が逆止弁30の内部と係止ねじ45の六角孔を通って、
スプリンクラ配管40の内部空間41へ侵入し、スプリ
ンクラヘッド50の散水孔55,55…からの散水が始
まる。
【0049】スプリンクラ配管40の内部空間41に突
出する対をなすセンサ電極61,61にスプリンクラ配
管40の内部空間41に侵入した水がかかると、水を介
して対をなすセンサ電極61,61が導通する。この導
通により、火災発生に伴うスプリンクラヘッド50から
の散水が警報部95に伝達され、警報部95のブザー9
6が鳴って火災の発生を知らせ、避難や消火等の対応を
迅速に行なうことができる。
【0050】図6および図7は、本発明の第2実施例を
示している。本実施例では、図6に示すように、継手管
20aの入水口22と出水口23との間に、スプリンク
ラ配管40の基端40aを、継手管20の通水路21に
開口するよう螺着している。スプリンクラ配管40を接
続する継手管20aの通水路21の途中には、通水路2
1およびスプリンクラ配管40の基端40aを同時に開
閉可能なボールバルブ(弁)70aが設けられている。
【0051】図7に示すように、ボールバルブ70aに
は、通水路21の入水口22側と出水口23側およびス
プリンクラ配管40の基端40a側とを連通可能な3方
向に延びるT字形の通水孔71aが穿設されている。ま
た、ボールバルブ70aにはその通水孔71の向きを変
え、通水路21等を開閉するためのハンドル72aが固
結されている。なお、継手管20とスプリンクラ配管4
0との連結箇所である基端40aには、逆止弁30が係
止ねじ45を介して固定されている。なお、第1実施例
と同種の部位については同一符号を付し重複した説明を
省略する。
【0052】それにより、第2実施例においては、T字
形の通水孔71aを有するボールバルブ(弁)70aの
操作により、通水路21およびスプリンクラ配管40の
基端40aを同時に開閉できるから、スプリンクラ配管
40に水が供給されない状態、即ち、各スプリンクラヘ
ッド51から散水ができない状態であれば、同時に水道
配管10aが途中で遮断され水道の使用ができない状態
となるから、かかる状態をより確実にいち早く察知する
ことができる。
【0053】
【発明の効果】本発明にかかるスプリンクラ装置によれ
ば、水道配管の途中に介装する継手管と、複数のスプリ
ンクラヘッドを装着できるスプリンクラ配管との連結箇
所に、スプリンクラ配管から継手管への流体の逆流を防
ぐ逆止弁を設け、火災時以外には継手管からスプリンク
ラ配管内への水の浸水を防ぐべく、前記逆止弁の弁体を
弁座)に圧接する流体圧を有す不燃性ガスをスプリンク
ラ配管内に圧入するから、水道配管から水を抜く際に装
置内に水が残留せず、寒冷地における凍結防止用の保温
電熱線等の特別な装備を設ける必要がないから、コスト
を低減することができ、また、スプリンクラヘッドの設
置箇所が水道配管の傍らに限定されることがないととも
に、広いスペースに多数のスプリンクラヘッドを簡易に
設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るスプリンクラ装置を
示す一部断面図である。
【図2】本発明の第1実施例に係るスプリンクラ装置の
逆止弁の分解斜視図である。
【図3】本発明の第1実施例に係るスプリンクラ装置の
スプリンクラヘッドを示す一部断面図である。
【図4】本発明の第1実施例に係るスプリンクラ装置を
一般住宅の内部に設置した状態を示す平面図である。
【図5】本発明の第1実施例に係るスプリンクラ装置を
一般住宅の内部に設置した状態を示す斜視図である。
【図6】本発明の第2実施例に係るスプリンクラ装置を
示す一部断面図である。
【図7】本発明の第2実施例に係るスプリンクラ装置の
要部を示す一部断面図である。
【符号の説明】
10…スプリンクラ装置 10a…水道配管 20…継手管 21…通水路 22…入水口 23…出水口 30…逆止弁 31…弁体 36…弁座部 40…スプリンクラ配管 41…内部空間 42…接続部 50…スプリンクラヘッド 55…散水口 61…センサ電極 70,70a…ボールバルブ(弁) 80…給気管 90…一般住宅

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水道配管の途中から建物内に延びるように
    配設され、該建物内で火災が発生した際に散水して消火
    を行なうスプリンクラ装置において、 前記水道配管の途中に介装する継手管と、該継手管に基
    端が連結され先端側が建物内に延びるように配設される
    スプリンクラ配管と、通常は散水孔が閉じられ火災時に
    は開いて散水する複数のスプリンクラヘッドを有し、 前記継手管の水道配管に接続する入水口と出水口との間
    に、前記スプリンクラ配管の基端を連通可能に連結し、
    該連結箇所にスプリンクラ配管内から継手管内への流体
    の逆流を防ぐ弁体を有す逆止弁を設け、 前記継手管に、該継手管の入水口と前記逆止弁との間の
    通水路を開閉可能な弁を設け、 前記スプリンクラ配管の内部空間に、前記継手管から前
    記スプリンクラ配管内への浸水を防ぐべく、前記継手管
    内の水圧に抗して前記逆止弁の弁体を弁座に圧接する流
    体圧を有す不燃性ガスを圧入し、 前記スプリンクラ配管の前記基端側より先端側に前記複
    数のスプリンクラヘッドをそれぞれ装着するための複数
    の接続部を設け、各接続部およびスプリンクラ配管の先
    端にそれぞれ前記スプリンクラヘッドを装着したことを
    特徴とするスプリンクラ装置。
  2. 【請求項2】前記スプリンクラ配管内に侵入する水がか
    かるように、前記スプリンクラ配管の外側から内側に突
    出し、侵入した水が連なるよう近接して配置された少な
    くとも一対のセンサ電極を備えたことを特徴とする請求
    項1に記載のスプリンクラ装置。
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