JP2624959B2 - 鉱物繊維板の曲面加工方法 - Google Patents
鉱物繊維板の曲面加工方法Info
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- JP2624959B2 JP2624959B2 JP61281408A JP28140886A JP2624959B2 JP 2624959 B2 JP2624959 B2 JP 2624959B2 JP 61281408 A JP61281408 A JP 61281408A JP 28140886 A JP28140886 A JP 28140886A JP 2624959 B2 JP2624959 B2 JP 2624959B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [技術分野] 本発明は、ロックウール板など鉱物繊維板の曲面加工
方法に関するものである。
方法に関するものである。
[背景技術] ロックウール板など鉱物繊維板は天井板などとして用
いられるが、アーチ型などの天井を製作する場合にはこ
のアーチの曲面に沿うように鉱物繊維板を曲面加工する
必要がある。そこで従来より、第7図(a)に示すよう
に鉱物繊維板1の裏面側にスリット5を入れて、このス
リット5の幅を第7図(c)に示すように広げさせるよ
うにして鉱物繊維板1を曲げる加工をおこなったり、あ
るいは第8図(a)に示すように鉱物繊維板1の表面側
にVカット6を入れて、このVカット6の幅を縮めるよ
うにして鉱物繊維板1を曲げる加工をおこなったりして
いる。しかし第7図のものにあって、幅Wが600mm、厚
みTが19mm程度の寸法の鉱物繊維板1を、曲率半径Rが
3000mm以下程度になるまで曲げるとスリット5から鉱物
繊維板1の表面側に至るクラックが入って割れが発生す
るおそれがあり、大きな曲率で曲面に加工することが難
しいという問題があり、また第8図のものでは曲率半径
Rを500〜300mm程度にまで小さくすることができるが、
表面側には多角形になって滑らかな曲面に加工すること
ができないという問題がある。
いられるが、アーチ型などの天井を製作する場合にはこ
のアーチの曲面に沿うように鉱物繊維板を曲面加工する
必要がある。そこで従来より、第7図(a)に示すよう
に鉱物繊維板1の裏面側にスリット5を入れて、このス
リット5の幅を第7図(c)に示すように広げさせるよ
うにして鉱物繊維板1を曲げる加工をおこなったり、あ
るいは第8図(a)に示すように鉱物繊維板1の表面側
にVカット6を入れて、このVカット6の幅を縮めるよ
うにして鉱物繊維板1を曲げる加工をおこなったりして
いる。しかし第7図のものにあって、幅Wが600mm、厚
みTが19mm程度の寸法の鉱物繊維板1を、曲率半径Rが
3000mm以下程度になるまで曲げるとスリット5から鉱物
繊維板1の表面側に至るクラックが入って割れが発生す
るおそれがあり、大きな曲率で曲面に加工することが難
しいという問題があり、また第8図のものでは曲率半径
Rを500〜300mm程度にまで小さくすることができるが、
表面側には多角形になって滑らかな曲面に加工すること
ができないという問題がある。
[発明の目的] 本発明は、上記の点に鑑みて為されたものであり、大
きな曲率で曲げ加工をおこなうことができ、しかも滑ら
かな曲面に曲げ加工することが可能になる鉱物繊維板の
曲面加工方法を提供することを目的とするものである。
きな曲率で曲げ加工をおこなうことができ、しかも滑ら
かな曲面に曲げ加工することが可能になる鉱物繊維板の
曲面加工方法を提供することを目的とするものである。
[発明の開示] しかして本発明に係る鉱物繊維板の曲面加工方法は、
表面に凹凸模様を設けた鉱物繊維板1の裏面に水を塗布
して加熱し、これを曲面形成用の型2にはさんだ状態で
鉱物繊維板2内の水分を蒸発させることを特徴とするも
のであり、以下本発明を実施例により詳述する。
表面に凹凸模様を設けた鉱物繊維板1の裏面に水を塗布
して加熱し、これを曲面形成用の型2にはさんだ状態で
鉱物繊維板2内の水分を蒸発させることを特徴とするも
のであり、以下本発明を実施例により詳述する。
鉱物繊維板1、例えばロックウール板はロックウール
を澱粉のようなバインダーとともに水に分散させて調製
したスラリーを抄造することによって得られるものであ
り、この鉱物繊維板1の表面には凹凸模様として例えば
平行な多数の溝7を設けてストライプ柄に形成してあ
る。そしてこの鉱物繊維板1を曲げ加工するにあたって
は、まず第1図(a)の矢印のように鉱物繊維板1の裏
面に水を散布する。水の散布量は、鉱物繊維板1の乾燥
重量に対して2〜100重量%程度の範囲に設定するのが
好ましい。例えば1尺×2尺の面積当たり150g程度の水
を鉱物繊維板1の裏面に散布して鉱物繊維板1に水分を
浸透させる。次にこの鉱物繊維板1を第1図(b)のよ
うに上下の型2,2間にはさんでマイクロ波加熱器に入
れ、鉱物繊維板1を加熱しつつ型2によって加圧する。
加熱は鉱物繊維板1の温度が60〜95℃程度になるように
2分間程度おこなうものである。型2は鉱物繊維板1に
施すべき曲面と同じ曲面を成形面に設けて形成されてい
るものであり、全面に亘って多数の通気孔8が穿設して
ある。ここで、鉱物繊維板1は水分と熱の作用で澱粉の
ようなバインダーが軟化し、第1図(c)に示すように
鉱物繊維板1は型2の曲面に沿って容易に変形されるこ
とになる。そしてこのように加熱をおこなったのちに、
自然放置などすることによって鉱物繊維板1を型2には
さんだまま含水率が3%以下程度になるまで乾燥させ、
ついで鉱物繊維板1を型2から取り出すことによって第
1図(d)のような曲面加工がされた鉱物繊維板1を得
ることができる。
を澱粉のようなバインダーとともに水に分散させて調製
したスラリーを抄造することによって得られるものであ
り、この鉱物繊維板1の表面には凹凸模様として例えば
平行な多数の溝7を設けてストライプ柄に形成してあ
る。そしてこの鉱物繊維板1を曲げ加工するにあたって
は、まず第1図(a)の矢印のように鉱物繊維板1の裏
面に水を散布する。水の散布量は、鉱物繊維板1の乾燥
重量に対して2〜100重量%程度の範囲に設定するのが
好ましい。例えば1尺×2尺の面積当たり150g程度の水
を鉱物繊維板1の裏面に散布して鉱物繊維板1に水分を
浸透させる。次にこの鉱物繊維板1を第1図(b)のよ
うに上下の型2,2間にはさんでマイクロ波加熱器に入
れ、鉱物繊維板1を加熱しつつ型2によって加圧する。
加熱は鉱物繊維板1の温度が60〜95℃程度になるように
2分間程度おこなうものである。型2は鉱物繊維板1に
施すべき曲面と同じ曲面を成形面に設けて形成されてい
るものであり、全面に亘って多数の通気孔8が穿設して
ある。ここで、鉱物繊維板1は水分と熱の作用で澱粉の
ようなバインダーが軟化し、第1図(c)に示すように
鉱物繊維板1は型2の曲面に沿って容易に変形されるこ
とになる。そしてこのように加熱をおこなったのちに、
自然放置などすることによって鉱物繊維板1を型2には
さんだまま含水率が3%以下程度になるまで乾燥させ、
ついで鉱物繊維板1を型2から取り出すことによって第
1図(d)のような曲面加工がされた鉱物繊維板1を得
ることができる。
このように鉱物繊維板1をいったん軟化させた状態で
曲面加工をするために、スリットやVカットを入れる必
要なく第2図(a)(b)のように曲率半径Rが100mm
以下になるように曲面加工をすることができるものであ
り、湾曲形状だけでなくS字状形状にも曲面加工するこ
とができ、第3図(a)(b)乃至第6図(a)(b)
のように種々の曲面に加工することができる。また鉱物
繊維板1して9mm〜24mmの厚みの任意のものについて曲
面加工をすることができる。
曲面加工をするために、スリットやVカットを入れる必
要なく第2図(a)(b)のように曲率半径Rが100mm
以下になるように曲面加工をすることができるものであ
り、湾曲形状だけでなくS字状形状にも曲面加工するこ
とができ、第3図(a)(b)乃至第6図(a)(b)
のように種々の曲面に加工することができる。また鉱物
繊維板1して9mm〜24mmの厚みの任意のものについて曲
面加工をすることができる。
[発明の効果] 上述のように本発明にあっては、表面に凹凸模様を設
けた鉱物繊維板の裏面に水を塗布して加熱し、これを曲
面形成用の型にはさんだ状態で鉱物繊維板内の水分を蒸
発させるようにしたので、水分と熱とで鉱物繊維板を軟
化させた状態で型によって曲面加工することができ、ク
ラックが入って割れが生じたりするようなおそれなく大
きな曲率で鉱物繊維板を屈曲加工することができるもの
であり、しかも型の形状に応じた滑らかな曲面に屈曲加
工をおこなうことができるものである。また表面に凹凸
模様を設けた鉱物繊維板の裏面に水を塗布して加熱した
ので、鉱物繊維板の裏面に水を塗布することによって、
鉱物繊維板の表面を軟化させないようにすることがで
き、表面の凹凸模様が崩れるなどの悪影響をほとんど及
ぼすことなく鉱物繊維板に曲げ加工を施すことができる
ものである。さらに曲面形成用の型にはさんだ状態で鉱
物繊維板内の水分を蒸発させるようにしたので、水と熱
とで軟化した部分を曲面形成用の型にはさんで保持した
状態で再び硬化させることができ、鉱物繊維板の曲面形
状を崩れにくくすることができるものである。
けた鉱物繊維板の裏面に水を塗布して加熱し、これを曲
面形成用の型にはさんだ状態で鉱物繊維板内の水分を蒸
発させるようにしたので、水分と熱とで鉱物繊維板を軟
化させた状態で型によって曲面加工することができ、ク
ラックが入って割れが生じたりするようなおそれなく大
きな曲率で鉱物繊維板を屈曲加工することができるもの
であり、しかも型の形状に応じた滑らかな曲面に屈曲加
工をおこなうことができるものである。また表面に凹凸
模様を設けた鉱物繊維板の裏面に水を塗布して加熱した
ので、鉱物繊維板の裏面に水を塗布することによって、
鉱物繊維板の表面を軟化させないようにすることがで
き、表面の凹凸模様が崩れるなどの悪影響をほとんど及
ぼすことなく鉱物繊維板に曲げ加工を施すことができる
ものである。さらに曲面形成用の型にはさんだ状態で鉱
物繊維板内の水分を蒸発させるようにしたので、水と熱
とで軟化した部分を曲面形成用の型にはさんで保持した
状態で再び硬化させることができ、鉱物繊維板の曲面形
状を崩れにくくすることができるものである。
第1図(a)(b)(c)(d)は本発明の一実施例の
断面図、第2図(a)(b)は同上によって曲面加工し
た鉱物繊維板の正面図、第3図(a)、第4図(a)、
第5図(a)、第6図(a)はそれぞれ曲面加工した鉱
物繊維板の正面図、第3図(b)、第4図(b)、第5
図(b)、第6図(b)はそれぞれ曲面加工した鉱物繊
維板の側面図、第7図(a)(b)(c)は従来例の曲
面加工する前の鉱物繊維板の正面図と側面図と曲面加工
したあとの正面図、第8図(a)(b)は他の従来例の
曲面加工する前の鉱物繊維板の正面図と曲面加工したあ
との正面図である。 1は鉱物繊維板、2は型である。
断面図、第2図(a)(b)は同上によって曲面加工し
た鉱物繊維板の正面図、第3図(a)、第4図(a)、
第5図(a)、第6図(a)はそれぞれ曲面加工した鉱
物繊維板の正面図、第3図(b)、第4図(b)、第5
図(b)、第6図(b)はそれぞれ曲面加工した鉱物繊
維板の側面図、第7図(a)(b)(c)は従来例の曲
面加工する前の鉱物繊維板の正面図と側面図と曲面加工
したあとの正面図、第8図(a)(b)は他の従来例の
曲面加工する前の鉱物繊維板の正面図と曲面加工したあ
との正面図である。 1は鉱物繊維板、2は型である。
Claims (1)
- 【請求項1】表面に凹凸模様を設けた鉱物繊維板の裏面
に水を塗布して加熱し、これを曲面形成用の型にはさん
だ状態で鉱物繊維板内の水分を蒸発させることを特徴と
する鉱物繊維板の曲面加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61281408A JP2624959B2 (ja) | 1986-11-26 | 1986-11-26 | 鉱物繊維板の曲面加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61281408A JP2624959B2 (ja) | 1986-11-26 | 1986-11-26 | 鉱物繊維板の曲面加工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63135600A JPS63135600A (ja) | 1988-06-07 |
JP2624959B2 true JP2624959B2 (ja) | 1997-06-25 |
Family
ID=17638733
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61281408A Expired - Lifetime JP2624959B2 (ja) | 1986-11-26 | 1986-11-26 | 鉱物繊維板の曲面加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2624959B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5617540B2 (ja) * | 1973-07-10 | 1981-04-23 | ||
JPS5540423A (en) * | 1978-09-14 | 1980-03-21 | Nippon Kogaku Kk <Nikon> | Distance information judging circuit of auto focus detector |
-
1986
- 1986-11-26 JP JP61281408A patent/JP2624959B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63135600A (ja) | 1988-06-07 |
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