JP2624925B2 - 流体継手 - Google Patents

流体継手

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JP2624925B2
JP2624925B2 JP4146646A JP14664692A JP2624925B2 JP 2624925 B2 JP2624925 B2 JP 2624925B2 JP 4146646 A JP4146646 A JP 4146646A JP 14664692 A JP14664692 A JP 14664692A JP 2624925 B2 JP2624925 B2 JP 2624925B2
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fluid coupling
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勝弥 奥村
憲一 五島
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CKD Corp
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Toshiba Corp
CKD Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、半導体製造装置等の
産業用製造装置で使用されるガス供給装置で使用される
流体継手に関し、さらに詳細には、毒性を有するガスを
供給する装置で使用される高度の気密性を有するガス継
手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体製造工程において、シ
リコンベースにシラン、アルシン、ホスフィン、ジボラ
ン等の超毒性ガスを不純物源として熱拡散することが行
われている。また、自然発火性ガスも使用されている。
例えば、アルシンの致死量は0.5ppmであり、少量
の漏れが人身事故につながるため、これらガスの配管
は、漏れを防止するため原則として溶接により接続され
ていた。
【0003】一方、パイプ同士を溶接を使用せずに接続
する方法は、圧縮空気等の毒性のないガスの配管では図
8に示す継手が使用されていた。ボディ6の貫通孔の両
端にパイプ5,7が挿入される。ボディ6の外周には雄
ネジ6aが形成され、雄ネジ6aには袋ナット1の内側
に形成されている雌ネジ1aが締結されている。
【0004】ボディ6の貫通孔の入口には、各々大きな
面取りが形成されており、その面取り部に断面が楔形の
スリーブ12が嵌合されている。スリーブ12の中心に
は貫通孔が形成され、パイプ5,7と嵌合している。ス
リーブ12の底面には共回り止め用の座がね11が当接
している。座がね11の反対側の端面は袋ナット1の内
側の端面に当接している。スリーブ12の中心には貫通
孔が形成され、パイプ5,7と嵌合している。
【0005】この様な構成を有する継手において、袋ナ
ット1をボディ6に対して所定のトルクでネジ込むと、
スリーブ12がボディ6により内側に押圧されパイプ
5,7の外周と密着し、パイプ5,7を変形させる。こ
れにより、パイプ5,7の外周面とスリーブ12の内面
との密着性及びスリーブ12の外周面とボディ6の面取
り部内面との密着性が確保され継手の気密性が確保され
る。
【0006】しかしながら、図8に示す継手には、以下
のような問題点があった。 (1)気密性が十分でなく、有毒ガスの配管に使用する
には危険である。 (2)取り外しをするときに、パイプ5,7をボディ6
から抜かないと外れないため、配管に余分な逃げ部を設
ける必要があり無駄であった。 (3)一度締結すると、パイプが押しつぶされて変形す
るため、取り外して再組立したときに気密性が悪くなっ
てしまう。
【0007】上記問題がありながら、バルブとの接続の
場合等どうしても継手を使用する必要があるため、図8
に示す継手は、毒性ガス等を扱う半導体の製造工程にお
いて、細心の注意を払いながら使用されている。しか
し、近年前記問題点を解決する手段として、高い気密性
を維持し得る特公平2−46830号公報等で開示され
ている継手が使用されている。しかしながら、この継手
は、使用されるスリーブが特殊な形状をしているため、
スリーブと配管用のパイプとは溶接により接続されてい
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、熱拡散
に用いる不純物源として有毒ガスを使用する場合に、配
管を溶接で接続すると以下の問題があった。 (1)溶接により浮遊元素が発生し、金属不純物として
ウエハに混入し、デバイスの信頼性を損なう。
【0009】(2)不純物源としてのガスは腐食性を有
するものが多く、パイプは通常SUS材が使用されてい
るが、溶接により溶接部の材質が変化し腐食されやすく
なる。そのため、パーティクルが発生し、パターンディ
フェクトによる不良品率が高くなる。
【0010】(3)SUSパイプの溶接には、熟練した
技術が必要であり、半導体製造工程の建設等において、
熟練した溶接作業者を確保することが容易でなかった。
【0011】本発明は、上記の問題点を解決して、金属
不純物やパーティカルの発生が少なく、取付の容易な半
導体製造工程等で使用される流体継手を提供することを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の流体継手は、以下のような構成を有してい
る。 (1)内側に雌ネジが形成された袋ナットと、端面に鏡
面仕上げ面が形成され外周に溝が形成されたパイプと、
袋ナットの内側端面に当接し袋ナットとパイプとの共回
りを防止する共回り防止手段と、パイプの外周の溝に嵌
合され共回り防止手段に当接し袋ナットのパイプ長手方
向の推進力をパイプに伝達するフェルールと、パイプの
端部に嵌合されパイプ端面の全周が当接するガスケット
と、端面に鏡面仕上げ面が形成され外周に雄ネジが形成
されたボディとを備え、ボディの端面がガスケットの前
記パイプが当接する面の反対側の面に当接し、ボディの
雄ネジと袋ナットの雌ネジとが所定のトルクで締結され
る。
【0013】(2)内側に雌ネジが形成された袋ナット
と、端面に鏡面仕上げ面が形成され外周に溝が形成され
た第一パイプと、袋ナットの内側端面に当接し袋ナット
と第一パイプとの共回りを防止する第一共回り防止手段
と、第一パイプの外周の溝に嵌合され第一共回り防止手
段に当接し袋ナットのパイプ長手方向の推進力を第一パ
イプに伝達する第一フェルールと、外周に雄ネジが形成
されたボディと、端面に鏡面仕上げ面が形成され外周に
溝が形成された第二パイプと、ボディの端面に当接し袋
ナットと第二パイプとの共回りを防止する第二共回り防
止手段と、第二パイプの外周の溝に嵌合され第二共回り
防止手段に当接し袋ナットのパイプ長手方向の推進力を
第二パイプに伝達する第二フェルールと、第一パイプま
たは第二パイプの端部に嵌合され第一パイプ端面および
第二パイプ端面の全周が両面から当接するガスケットと
を備え、ボディの雄ネジと袋ナットの雌ネジとが所定の
トルクで締結される。
【0014】(3)上記(1)または(2)に記載する
流体継手であって、前記フェルールの断面が楔形であっ
て面積の大きい端面が前記共回り防止手段に当接すると
共に、外周に切割溝を有している。
【0015】(4)上記(1)または(2)に記載する
流体継手であって、前記フェルールが一組のフェルール
部品の組合せより構成され、第一のフェルール部品は、
外周に切割溝を有すると共に、断面が楔形であって面積
の小さい端面が前記共回り防止手段側に位置し、第二の
フェルール部品は、断面が台形であって面積の大きい端
面が前記共回り防止手段に当接するように取り付けらて
いる。
【0016】(5)上記(1)または(2)に記載する
流体継手であって、前記フェルールが軸のラジアル方向
に分解可能な2以上のフェルール部品の組合せより構成
されている。
【0017】
【作用】上記の構成よりなる本発明の組み付け方法を説
明する。フェルールと、ガスケットとが装着された状態
でパイプを、スラスト軸受けが装着されている袋ナット
に挿入し、袋ナットをボディにネジ込む。このとき、切
割溝があるフェルールは、切割溝により内径を拡大して
パイプの外周溝に嵌合される。または、ラジアル方向か
ら2以上のフェルール部品が組み合わされてパイプの外
周溝に嵌合される。ボディを回らないように固定した状
態で、袋ナットを所定のトルクに達するまでねじ込んで
いく。袋ナットをボディにねじ込んでいくとき、その推
力がフェルールによりパイプに伝達される。
【0018】このとき、パイプは袋ナットに対してフェ
ルールにより位置決めされているので、パイプの端面と
ボディの端面とが正確に位置合わせされる。ここで、パ
イプ端面およびボディ端面はローラバニッシングにより
鏡面仕上げされており、各々とガスケットとの密着性が
向上し、継手の気密性が高まる。
【0019】また、SUS素材のビッカース硬度は、約
180であるが、ローラバニッシングすることにより、
ビッカース硬度が約300にできる。これにより、強い
押圧力によりパイプ端面およびボディ端面をガスケット
に押し当てても、パイプ端面およびボディ端面が変形す
ることがないため、繰り返し使用することができる。ガ
スケットは、パイプの端面とボディ端面とにより両面か
ら押圧される。ガスケットは、軟金属製であり、硬度の
高いパイプ端面とボディ端面とに押圧され、各々がよく
密着できる。
【0020】袋ナットをボディにネジ込んだときに、ス
ラスト軸受けが装着されているので、パイプが袋ナット
と共回りすることが防止される。また、袋ナットを外せ
ば、パイプを横にスライドさせるだけで容易に接続を解
除できる。
【0021】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例である流
体継手について図面を参照して説明する。図1にボディ
の両端にパイプを接続する一実施例の断面図を示す。ま
た、継手の主要部品の構成を図3に分解斜視図で示す。
内側に雌ネジ1aが形成された袋ナット1の内側端面に
当接してスラスト軸受け3が嵌合されている。
【0022】スラスト軸受け3の内側にパイプ5が取り
付けられている。パイプ5の端面部は、図4に示すよう
に、先端部が面取りされ、先端端面5bはロールバニッ
シングにより鏡面に仕上げられている。また、パイプ5
の周面には、溝5aが切設されている。
【0023】溝5aには、長手方向に切割溝を有し、断
面が楔形をしたスリーブ2aが嵌合されている。スリー
ブ2aの楔形の傾斜と同じ傾斜を内面に有するスリーブ
2bがスリーブ2aと嵌合されている。スリーブ2aと
スリーブ2bとが嵌合してフェルールを構成している。
第一のフェルール部品であるスリーブ2aは、断面が楔
形であって面積の小さい端面がスラスト軸受け3側に位
置する。第二のフェルール部品であるスリーブ2bは、
断面が台形であって面積の大きい端面がスラスト軸受け
3に当接するように取り付けらている。
【0024】パイプ5の端部に内面が嵌合し、パイプ端
面5bの全周に内側端面が当接してガスケット4が取り
付けられている。また、端面6bをロールバニッシング
仕上げし、外周に雄ネジ6aが形成されたボディ6の雄
ネジ6aが、袋ナット1の雌ネジ1aに締結されてい
る。そして、ボディ6の端面6bが、ガスケット4のパ
イプ端面5bが当接する面の反対側の面に当接してい
る。反対側のパイプ7の取付構成は、パイプ5と同じな
ので説明を省略する。
【0025】次に、上記構成を有する流体継手の作用に
ついて説明する。接続するパイプ5,7を実際に使用す
る長さに切断し、端面に面取りをした後でローラバニッ
シング加工を行う。ロールバニッシング仕上げは、携帯
可能なロールバニッシング仕上げ機等により容易に加工
できる。ローラバニッシングにより鏡面仕上げすること
により、パイプ端面5bとガスケット4との密着性が向
上し、継手の気密性が高まる。
【0026】また、SUS素材のビッカース硬度は、約
180であるが、ローラバニッシングすることにより、
ビッカース硬度が約300にできる。これにより、強い
押圧力によりパイプ端面5bをガスケットに押し当てて
も、パイプ端面5bが変形することがないため、繰り返
し使用することができる。
【0027】また、パイプ5の周面に図4に示す溝5a
を旋盤等の加工により切削する。このように、旋盤等が
あれば、接続する必要のあるパイプ自体をその場で容易
に加工することができる。パイプ5の溝5aに、切割溝
を広げるようにしてスリーブ2aを装着する。スリーブ
2aの外面の傾斜と嵌合するようにスリーブ2bを装着
する。また、パイプ5の端部にガスケット4を嵌合させ
る。スリーブ2aとスリーブ2bとの組合せにより構成
されるフェルール2と、ガスケット4とが装着された状
態でパイプ5,7を、スラスト軸受け3が装着されてい
る袋ナット1に挿入し、袋ナット1をボディ6にネジ込
む。
【0028】ボディ6を回らないように固定した状態
で、袋ナット1を所定のトルクに達するまでねじ込んで
いく。袋ナット1をボディ6にねじ込んでいくときの推
進力がフェルール2を介してパイプ5,7に伝達され
る。フェルールを構成するスリーブ2aは、パイプ外周
に形成された溝5bに勘合しており、スリーブ2bは楔
の作用でスリーブ2aにより推進力が伝達されるため、
フェルール2は強い推進力をパイプに伝達することがで
きる。
【0029】このとき、パイプ5は袋ナット1に対して
フェルール2により位置決めされているので、パイプの
端面5bとボディ6の端面6bとが正確に位置合わせさ
れる。ここで、ボディ端面6bはローラバニッシングに
より鏡面仕上げされており、ボディ端面6bとガスケッ
ト4との密着性が向上し、継手の気密性が高まる。
【0030】また、SUS素材のビッカース硬度は、約
180であるが、ローラバニッシングすることにより、
ビッカース硬度が約300にできる。これにより、強い
押圧力によりボディ端面6bをガスケットに押し当てて
も、ボディ端面6bが変形することがないため、繰り返
し使用することができる。ガスケット4は、パイプの端
面5bとボディ6の端面6bとにより両面から押圧され
る。ガスケット4は、本実施例ではニッケル製であり、
硬度の高いパイプの端面5bとボディ6の端面6bとに
押圧され、各々がよく密着できる。ガスケット4は一度
組み込むと変形するので、再度組み立てるときは、新し
いガスケット4に交換する。本実施例のガスケット4は
パイプ5に嵌合するだけで位置が決まるため、ガスケッ
ト4の交換は極めて容易である。
【0031】袋ナット1をボディ6にネジ込んだとき
に、スラスト軸受け3が装着されているので、パイプが
袋ナット1と共回りすることが防止されるため、パイプ
端面5bとガスケット4との間またはガスケット4とボ
ディ端面6bとの間で擦れが発生せず、パーティカルが
発生することがない。
【0032】上記構成の流体継手によれば、普通のパイ
プに簡単な追加工を行うだけで容易に、フェルール2を
装着することができるので、溶接をすることなく、パイ
プ同士を気密性が高い状態で接続することができる。ま
た、袋ナット1を外せば、パイプ5を横にスライドさせ
るだけで容易に接続を解除できるため、配管に余分な逃
げを設ける必要がなくコストを低くすることができる。
【0033】パイプ端面5bとボディ端面6bとをロー
ラバニッシング加工で仕上げているので、ガスケット4
との密着性がよく、流体継手を高い気密性で構成でき
る。また、パイプ端面5bとボディ端面6bの硬度が高
いので、ガスケット4が変形するのみなため、ガスケッ
ト4を交換するだけで繰り返し使用することができる。
【0034】次に、第二の実施例について図2を用いて
説明する。第二の実施例は、一組のパイプを接続するの
に一つの袋ナットを使用して行う流体継手である。内側
に雌ネジ1aが形成された袋ナット1の内側端面に当接
して、第一のスラスト軸受け3aが嵌合されている。
【0035】スラスト軸受け3aの内側に第一パイプで
あるパイプ5が取り付けられている。パイプ5の端面部
は、図4に示すように、先端部が面取りされ、先端端面
5bはロールバニッシングにより鏡面に仕上げられてい
る。また、パイプ5の周面には、溝5aが切設されてい
る。
【0036】溝5aには、長手方向に切割溝を有し、断
面が楔形をしたスリーブ2aが嵌合されている。スリー
ブ2aの楔形の傾斜と同じ傾斜を内面に有するスリーブ
2bがスリーブ2aと嵌合されている。スリーブ2aと
スリーブ2bとが嵌合してフェルール2を構成してい
る。第一のフェルール部品であるスリーブ2aは、断面
が楔形であって面積の小さい端面がスラスト軸受け3側
に位置する。第二のフェルール部品であるスリーブ2b
は、断面が台形であって面積の大きい端面がスラスト軸
受け3に当接するように取り付けらている。
【0037】パイプ5の端部に内面が嵌合し、パイプ端
面5bの全周に内側端面が当接してガスケット4が取り
付けられている。袋ナット1の内側には、端面にロール
バニッシング仕上げ面を形成した第二パイプであるパイ
プ7が取り付けられている。パイプ7の端面部は、パイ
プ端面5bと同様にロールバニッシングにより鏡面に仕
上げられている。
【0038】また、パイプ7の周面には、溝7aが切設
されている。溝7aには、長手方向に切割溝を有し、断
面が楔形をしたスリーブ2eが嵌合されている。スリー
ブ2eの楔形の傾斜と同じ傾斜を内面に有するスリーブ
2fがスリーブ2eと嵌合されている。スリーブ2eと
スリーブ2fとが嵌合してフェルール2を構成してい
る。第二のフェルール部品であるスリーブ2eは、断面
が楔形であって面積の小さい端面がスラスト軸受け3側
に位置する。第二のフェルール部品であるスリーブ2f
は、断面が台形であって面積の大きい端面がスラスト軸
受け3に当接するように取り付けらている。フェルール
2に当接して第二のスラスト軸受け3bが取り付けられ
ている。スラスト軸受け3bには、外周に雄ネジ8aが
形成されたボディ8の端面が当接している。
【0039】次に第二の実施例の作用について説明す
る。ボディ8を回らないように固定した状態で、袋ナッ
ト1を所定のトルクに達するまでねじ込んでいく。袋ナ
ット1をボディ6にねじ込んでいくときの推進力がフェ
ルール2を介してパイプ5,7に伝達される。フェルー
ルを構成するスリーブ2aは、パイプ外周に形成された
溝5aに勘合しているので、フェルール2は強い推進力
をパイプに伝達することができる。
【0040】このとき、パイプ5,7は袋ナット1に対
してフェルール2により位置決めされているので、第一
パイプの端面5bと第二パイプの端面7bとが正確に位
置合わせされる。また、一組のパイプ5,7がガスケッ
ト4を挟んで突き合わされ、押圧される。パイプ端面5
b,7bは共にローラバニッシング加工されており、ニ
ッケル製のガスケット4が変形してパイプ端面5b,7
bに密着するため、気密性がよくなる。
【0041】以上の実施例によれば、気密性の高いの
で、毒性の強いガスを半導体製造工程で使用する場合で
も危険性が全くなくなる。また、袋ナットを外せば横に
スライドさせるだけでパイプを容易に取り外せるため、
メンテナンスが容易である。
【0042】次に、第三の実施例について図5を用いて
説明する。第一の実施例と異なるのは、フェルールの形
状のみであるので、フェルールを中心に説明し、他は説
明を省略する。フェルール2の断面は楔形であって、面
積の大きい端面がスラスト軸受け3に当接して取り付け
られている。フェルール2は外周に切割溝を有し、切割
溝を広げることによりパイプ5の溝5aに嵌合される。
本実施例によれば、第一の実施例と比べてフェルール2
を簡略にでき、部品点数が少なくて済むため、コストを
より低くできる。
【0043】次に第三の実施例の作用について説明す
る。ボディ8を回らないように固定した状態で、袋ナッ
ト1を所定のトルクに達するまでねじ込んでいく。袋ナ
ット1をボディ6にねじ込んでいくときの推進力がフェ
ルール2を介してパイプ5,7に伝達される。フェルー
ル2は、パイプ外周に形成された溝5aに勘合している
ので、フェルール2は強い推進力をパイプに伝達するこ
とができる。
【0044】また、一組のパイプ5,7がガスケット4
を挟んで突き合わされ、押圧される。パイプ端面5b,
7bは共にローラバニッシング加工されており、ニッケ
ル製のガスケット4が変形してパイプ端面5b,7bに
密着するため、気密性がよくなる。
【0045】次に、第四の実施例について図6および図
7を用いて説明する。第一の実施例と異なるのは、フェ
ルールの形状のみであるので、フェルールを中心に説明
し、他は説明を省略する。フェルール2は、図7に示す
ように、軸のラジアル方向に分解可能な2つのフェルー
ル部品2c,2dの組合せより構成されている。フェル
ール部品2c,2dは、第一の実施例のフェルールと比
べて、パイプ5の溝5aに容易に組み込むことができ
る。また、第一の実施例と比べて取り外しも極めて容易
にできる。
【0046】次に第四の実施例の作用について説明す
る。ボディ8を回らないように固定した状態で、袋ナッ
ト1を所定のトルクに達するまでねじ込んでいく。袋ナ
ット1をボディ6にねじ込んでいくときの推進力がフェ
ルール2を介してパイプ5,7に伝達される。フェルー
ル2は、パイプ外周に形成された溝5aに勘合している
ので、フェルール2は強い推進力をパイプに伝達するこ
とができる。
【0047】このとき、パイプ5,7は袋ナット1に対
してフェルール2により位置決めされているので、第一
パイプの端面5bと第二パイプの端面7bとが正確に位
置合わせされる。また、一組のパイプ5,7がガスケッ
ト4を挟んで突き合わされ、押圧される。パイプ端面5
b,7bは共にローラバニッシング加工されており、ニ
ッケル製のガスケット4が変形してパイプ端面5b,7
bに密着するため、気密性がよくなる。
【0048】以上の実施例によれば、気密性の高いの
で、毒性の強いガスを半導体製造工程で使用する場合で
も危険性が全くなくなる。また、袋ナットを外せば横に
スライドさせるだけでパイプを容易に取り外せるため、
メンテナンスが容易である。
【0049】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明の流体継手によれば、普通のパイプに簡単な追加工
を行うだけで容易に、フェルール2を装着することがで
きるので、溶接をすることなく、パイプ同士を気密性が
高い状態で接続することができるため、溶接により浮遊
元素が発生し、金属不純物としてウエハに混入し、デバ
イスの信頼性を損なうことがない。
【0050】また、溶接による材質が変化がないため、
パーティクルの発生がなく、パターンディフェクトによ
る不良品率が低くなる。また、組立が容易であり、半導
体製造工程の建設等において、熟練した溶接作業者が不
要となり、効率よく建設を行うことができる。
【0051】また、袋ナットを外せば、パイプを横にス
ライドさせるだけで容易に接続を解除できるため、配管
に余分な逃げを設ける必要がなくコストを低くすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例である流体継手の構成を示
す断面図である。
【図2】本発明の第二の実施例である流体継手の構成を
示す断面図である。
【図3】第一の実施例の主要部分の構成を示す分解斜視
図である。
【図4】パイプ端部の断面図である。
【図5】本発明の第三の実施例である流体継手の一部の
構成を示す断面図である。
【図6】本発明の第四の実施例である流体継手の一部の
構成を示す断面図である。
【図7】第四の実施例の主要部分の構成を示す分解図で
ある。
【図8】従来の流体継手の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 袋ナット 2 フェルール 3 スラスト軸受け 4 ガスケット 5,7 パイプ 6,8 ボディ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内側に雌ネジが形成された袋ナットと、 端面に鏡面仕上げ面が形成され外周に溝が形成されたパ
    イプと、 前記袋ナットの内側端面に当接し前記袋ナットと前記パ
    イプとの共回りを防止する共回り防止手段と、 前記パイプの外周の前記溝に嵌合され、前記共回り防止
    手段に当接し、袋ナットのパイプ長手方向の推進力をパ
    イプに伝達するフェルールと、 前記パイプの端部に嵌合され、前記パイプ端面の全周が
    当接するガスケットと、 端面に鏡面仕上げ面を形成し、外周に雄ネジが形成され
    たボディとを備え、 前記ボディの端面が、前記ガスケットの前記パイプが当
    接する面の反対側の面に当接し、前記ボディの雄ネジと
    前記袋ナットの雌ネジとが所定のトルクで締結されるこ
    とを特徴とする流体継手。
  2. 【請求項2】 内側に雌ネジが形成された袋ナットと、 端面に鏡面仕上げ面が形成され外周に溝が形成された第
    一パイプと、 前記袋ナットの内側端面に当接し前記袋ナットと前記第
    一パイプとの共回りを防止する第一共回り防止手段と、 前記第一パイプの外周の前記溝に嵌合され、前記第一共
    回り防止手段に当接し、袋ナットのパイプ長手方向の推
    進力を前記第一パイプに伝達する第一フェルールと、 外周に雄ネジが形成されたボディと、 端面に鏡面仕上げ面が形成され外周に溝が形成された第
    二パイプと、 前記ボディの端面に当接し前記袋ナットと前記第二パイ
    プとの共回りを防止する第二共回り防止手段と、 前記第二パイプの外周の前記溝に嵌合され、前記第二共
    回り防止手段に当接し、袋ナットのパイプ長手方向の推
    進力を前記第二パイプに伝達する第二フェルールと、 前記第一パイプまたは前記第二パイプの端部に嵌合さ
    れ、前記第一パイプ端面および前記第二パイプ端面の全
    周が両面から当接するガスケットとを備え、 前記ボディの雄ネジと前記袋ナットの雌ネジとが所定の
    トルクで締結されることを特徴とする流体継手。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載する流体
    継手において、 前記フェルールの断面が楔形であって面積の大きい端面
    が前記共回り防止手段に当接すると共に、外周に切割溝
    を有することを特徴とする流体継手。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載する流体
    継手において、 前記フェルールが一組のフェルール部品の組合せより構
    成され、 第一のフェルール部品は、外周に切割溝を有すると共
    に、断面が楔形であって面積の小さい端面が前記共回り
    防止手段側に位置し、 第二のフェルール部品は、断面が台形であって面積の大
    きい端面が前記共回り防止手段に当接するように取り付
    けられることを特徴とする流体継手。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項2に記載する流体
    継手において、 前記フェルールが軸のラジアル方向に分解可能な2以上
    のフェルール部品の組合せより構成されることを特徴と
    する流体継手。
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