JP2624617B2 - 抵抗溶接機の制御装置、抵抗溶接機用加圧シリンダ - Google Patents

抵抗溶接機の制御装置、抵抗溶接機用加圧シリンダ

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JP2624617B2
JP2624617B2 JP5281456A JP28145693A JP2624617B2 JP 2624617 B2 JP2624617 B2 JP 2624617B2 JP 5281456 A JP5281456 A JP 5281456A JP 28145693 A JP28145693 A JP 28145693A JP 2624617 B2 JP2624617 B2 JP 2624617B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスポット溶接機等の抵抗
溶接機の溶接ガンを作動させるための抵抗溶接機の制御
装置、及び抵抗溶接機用加圧シリンダに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、スポット溶接機等の抵抗溶接機
は、溶接ガンに設けられた一対の電極チップにより、ワ
ークの溶接部分を適当な加圧力で挟持した状態で電流を
流し溶接部分を圧接するようになっている。そして、電
極チップの加圧動作は、圧縮空気により作動される加圧
シリンダにより行われるようになっている。この種の加
圧シリンダを用いた抵抗溶接機の加圧力制御装置が特公
平5−20188号公報に開示されている。
【0003】図6に示すように、溶接ガン41の電極チ
ップ41aは加圧シリンダ42にて作動する。その加圧
シリンダ42は圧縮空気供給源43と圧縮空気給排通路
44を介して連通する。そして、その圧縮空気給排通路
44には電磁方向切換弁45が設けられ、この電磁方向
切換弁45と加圧シリンダ42の間には加圧シリンダ4
2への圧縮空気の供給を制御する圧力制御手段46が設
けられている。そして、この圧力制御手段46により加
圧シリンダ42に供給される圧縮空気の圧力が調節され
るようになっている。
【0004】この圧力制御手段46は、圧縮空気給排通
路44に接続されたパイロット操作減圧弁47と、電磁
方向切換弁45の二次側から分岐する圧力伝播通路48
に相互に並列に接続された3個の圧力設定弁49,5
0,51、これらのそれぞれに接続された電磁弁52,
53,54及び、一次側が各電磁弁52,53,54
に、又、二次側がパイロット操作減圧弁47に接続され
たシャトル弁55とにより構成される。そして、3個の
圧力設定弁49,50,51はそれぞれ各種の設定圧力
に予め調節され、溶接位置に応じて電気信号により何れ
かの電磁弁52,53,54が選択的に作動されるよう
になっている。この結果、選択された設定圧力がシャト
ル弁55を経てパイロット操作減圧弁47に伝達され
る。そして、圧縮空気供給源43から電磁方向切換弁4
5を経て供給される圧縮空気はパイロット操作減圧弁4
7により設定圧力に減圧されて加圧シリンダ42に供給
され、電極チップ41aが所定の加圧力でワークWを挟
持するようになっている。
【0005】この制御装置においては、電磁方向切換弁
45は加圧シリンダ42のヘッド側ピストン室42a及
びロッド側ピストン室42bに接続されている。そし
て、ロッド56を伸長する場合は、パイロット操作減圧
弁47を介してヘッド側ピストン室42aに圧縮空気が
供給され、ロッド56を復帰する場合はロッド側ピスト
ン室42bに圧縮空気が供給されるようになっている。
そして、加圧シリンダ42の作動時には、図7に示すよ
うに、ロッド56はワークWの各溶接位置毎に加圧シリ
ンダ42のストローク開始位置から加圧位置までの全ス
トローク区間を往復動するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、溶接ガン4
1がワークWの各溶接位置に停止する度に、ロッド56
が全ストローク区間を往復動するため、その往復動に要
する時間がワークWの溶接に要するタクトタイムの大き
な部分を占めてしまうという問題があった。
【0007】また、加圧シリンダの全行程を行うのに必
要なエア消費量が多い加圧シリンダを用いた場合、エア
供給量を増やさずに溶接工程のタイムタクトの短縮を図
ることは困難である。従って、必要推力を得るにあたっ
てエア消費量が少なく、省エネ効果の高い加圧シリンダ
に対する要望があった。本発明は上記問題点を解決する
ためになされたものであって、その目的は溶接位置毎の
電極チップの復動を必要最小限とすることにより、溶接
のタクトタイムを短縮することのできる抵抗溶接機の制
御装置を提供することにある。また、本発明の別の目的
は、圧縮空気の消費量が少なくても必要推力が確実に得
られるため、抵抗溶接機への使用に好適な抵抗溶接機用
加圧シリンダを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、ワークの溶接位置を加圧
した状態で抵抗溶接を行う溶接ガンの電極チップを支持
するロッドを、そのロッドのストローク開始位置から加
圧開始位置までを第1のピストンにより作動し、その加
圧開始位置から加圧位置までを第2のピストンにより作
動させるようにした加圧シリンダと、圧縮空気を給排
し、前記第1のピストンを前記ストローク開始位置と加
圧開始位置との間で往復動させる電磁方向切換弁と、圧
縮空気を給排し、前記第2のピストンを加圧開始位置か
ら加圧位置まで往動させ、所定の加圧力で前記電極チッ
プをワークに加圧させる圧力制御手段とからなる抵抗溶
接機の制御装置において、ワークの各溶接位置において
次の溶接位置に移動する際に、同電極チップがワークに
干渉しない位置でロッドを復動停止させる復動停止位置
データを記憶する記憶手段と、前記加圧シリンダのロッ
ドのストローク位置を検出してその検出値を出力する位
置検出手段と、加圧シリンダに設けられかつロッドをロ
ックすることにより同ロッドの作動を停止させるブレー
キ機構を備えるブレーキ室、及びブレーキ室に供給され
る圧縮空気の給排を行うブレーキ制御用切換弁からなる
ブレーキ手段と、前記記憶手段が記憶する復動停止位置
データに基づき、前記位置検出手段が出力した検出値に
従って、前記ブレーキ手段及び前記電磁方向切換弁を制
御する停止制御手段とを備えたことをその要旨とする。
【0009】又、請求項2に記載の発明は、請求項1に
おいて、前記第2のピストンを前記第1のピストンより
も大径とし、前記ロッドに前記第1のピストンを固設す
るとともに両者のいずれかに被係合部を形成し、かつそ
の被係合部に対して加圧開始位置から加圧位置までの間
にて係合する係合部を前記第2のピストンに設け、前記
加圧開始位置から加圧位置までの間にて前記第2のピス
トンと前記ロッド及び第1のピストンとを連結して一体
移動させることとした。
【0010】又、請求項3に記載の発明は、ワークの溶
接位置を加圧した状態で抵抗溶接を行う溶接ガンの電極
チップを支持するロッドを、そのロッドのストローク開
始位置から加圧開始位置までを第1のピストンにより作
動し、その加圧開始位置から加圧位置までを第2のピス
トンにより作動させるようにした抵抗溶接機用加圧シリ
ンダにおいて、前記第2のピストンを前記第1のピスト
ンよりも大径とし、前記ロッドに前記第1のピストンを
固設するとともに両者のいずれかに被係合部を形成し、
かつその被係合部に対して加圧開始位置から加圧位置ま
での間にて係合する係合部を前記第2のピストンに設
け、前記加圧開始位置から加圧位置までの間にて前記第
2のピストンと前記ロッド及び第1のピストンとを連結
して一体移動させることを特徴とする抵抗溶接機用加圧
シリンダをその要旨とする。
【0011】
【作用】従って、請求項1に記載の発明によれば、停止
制御手段は溶接ガンがワークの溶接位置に相対する位置
に来た時に電磁方向制御弁を作動する。電磁方向制御弁
が作動すると加圧シリンダの第1のピストンが作動し
て、ロッドをストローク開始位置から加圧開始位置まで
往動させる。ロッドが加圧開始位置まで往動すると
度はロッドは第2のピストンにより作動される。この第
2のピストンは圧力制御手段により作動されロッドを
加圧開始位置から加圧位置まで往動させる。その結果、
電極チップが所定の加圧力でワークを加圧する。
【0012】溶接が終了すると圧力制御手段はピスト
ンを戻り方向に作動してロッドを加圧開始位置まで復動
させる。停止制御手段は復動停止位置データに基づい
て、次の溶接位置に相対する位置に溶接ガンが移動する
際、電磁方向切換弁及びブレーキ手段を介して、電極チ
ップがワークに干渉しない位置にロッドを保持する。
お、ブレーキ手段を構成するブレーキ制御用切換弁が作
動すると、ブレーキ室に圧縮空気が給排されることによ
り、ブレーキ機構がロッドをロックまたは非ロック状態
にすることで、ロッドの作動が停止又は解除される。そ
の結果、ロッドが前記の所定位置において確実に停止保
持される。ゆえに、例えば溶接ガンが次の溶接位置に移
動するときに振動を受けたとしても、電極チップが位置
ずれしてワークに干渉するようなことがない。 請求項2
に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に
加えて、次のような作用を奏する。即ち、この構成であ
ると、ロッドがストローク開始位置から加圧開始位置ま
での間を往動または復動する際、係合部は被係合部に対
して係合しない。従って、第1のピストン及びロッドと
第2のピストンとは非連結状態となり、第1のピストン
及びロッドのみが一体移動する。ロッドが加圧開始位置
から加圧位置までの間を往動または復動する際、係合部
は被係合部に対して係合する。従って、第1のピストン
及びロッドと第2のピストンとは連結状態となり、三者
が一体移動する。つまり、前者の場合には相対的に小径
である第1のピストンのみに加わる推力によりロッドが
駆動されるのに対し、後者の場合には大小2つのピスト
ンに加わる推力によりロッドが駆動される。それゆえ、
圧縮空気の消費量が少なくても必要推力を確実に得るこ
とができ、しかもストローク時間もそれに付随して短縮
する。
【0013】又、請求項3に記載の発明によれば、ロッ
ドがストローク開始位置から加圧開始位置までの間を往
動または復動する際、係合部は被係合部に対して係合し
ない。従って、第1のピストン及びロッドと第2のピス
トンとは非連結状態となり、第1のピストン及びロッド
のみが一体移動する。ロッドが加圧開始位置から加圧位
置までの間を往動または復動する際、係合部は被係合部
に対して係合する。従って、第1のピストン及びロッド
と第2のピストンとは連結状態となり、三者が一体移動
する。つまり、前者の場合には相対的に小径である第1
のピストンのみに加わる推力によりロッドが駆動される
のに対し、後者の場合には大小2つのピストンに加わる
推力によりロッドが駆動される。それゆえ、圧縮空気の
消費量が少なくても必要推力を確実に得ることができ、
しかもストローク時間もそれに付随して短縮する。従っ
て、上記のような抵抗溶接機への使用に好適な抵抗溶接
機用加圧シリンダとすることができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
5に従って説明する。図1に示すように、溶接ガン1の
一対の電極チップ1aの一方は加圧シリンダ2側に取着
されている。図2に示すように、この加圧シリンダ2の
シリンダ本体3はストロークチューブ4、ストロークチ
ューブ4よりも直径の大きな加圧チューブ5及び制御チ
ューブ6とにより形成されている。
【0015】ストロークチューブ4内には第1のピスト
ンとしてのピストン7が軸線方向に摺動可能に配設さ
れ、このピストン7によりヘッド側ピストン室8(図3
参照)及びロッド側ピストン室9が形成されている。
尚、図2で示すピストン7がヘッド側で移動停止してい
る位置をストローク開始位置とする。ヘッド側ピストン
室8にはシリンダ本体3外部と連絡するポート4aが設
けられている。ピストン7には加圧チューブ5側に向か
ってロッド10が固設されている。このロッド10のピ
ストン7側端部には断面半丸形状の溝10aが環状に形
成されている。
【0016】加圧チューブ5内のストロークチューブ4
側には加圧シリンダ2の中心側に張り出したリブ5aが
形成され、このリブ5aの中心側端部からは該円筒形状
のガイド部11がストロークチューブ4側に延びるよう
に形成されている。このガイド部11のストロークチュ
ーブ4側の端部内周側にはテーパ状のガイド面11aが
形成されている。又、加圧チューブ5のストロークチュ
ーブ4側にはシリンダ本体3外部とロッド側ピストン室
9とを連絡するポート5bが設けられている。
【0017】加圧チューブ5内にはピストン7よりも大
径の第2のピストンとしての加圧用ピストン12が軸線
方向に摺動可能に配設され、この加圧用ピストン12に
より加圧ピストン室13(図3参照)及び退避ピストン
室14が形成される。又、この加圧用ピストン12は前
記ロッド10に摺動可能に外嵌されている。 の加圧用
ピストン12のストロークチューブ4側には該円筒形状
に形成されるとともに、端部が半径方向に開くように弾
性変形可能な連結部15が軸線方向に延びて設けられて
いる。この連結部15の端部内周側にはロッド10の溝
10aに係合可能な係合部15aが設けられており、こ
の係合部15aは溝10aに係合していない状態では連
結部15の変形によりロッド10の外周面に当接するよ
うになっている。そして、ロッド10が移動して溝10
aが係合部15aに相対する位置に来ると、連結部15
が係合部15aが溝10aに係合するようになってい
る。尚、この係合部15aがロッド10の溝10aに係
合する位置をロッド10の加圧開始位置とする。
【0018】前記加圧ピストン室13とシリンダ本体3
外部との間にはポート5cが設けられている。又、前記
退避ピストン室14にはコイルバネ16がロッド10に
挿通されて設けられており、このコイルバネ16により
加圧用ピストン12がストロークチューブ4側端部に押
圧保持されている。
【0019】制御チューブ6の内部にはブレーキ手段と
してのブレーキ室17が設けられている。そして、この
ブレーキ室17に圧縮空気が供給されていない場合は、
ロッド10の作動が停止されるようになっている。さら
に、制御チューブ6内には、ロッド10のストローク位
置を検出するための位置検出手段としてのエンコーダ1
8が設けられている。
【0020】図1に示すように、加圧シリンダ2のヘッ
ド側ピストン室8及びロッド側ピストン室9には流路1
9を介して5ポート3ポジションの電磁方向切換弁20
が接続され、この切換弁20には圧縮空気供給源21が
接続されている。切換弁20は両ピストン室8,9に圧
縮空気を供給する切換位置20aと、ヘッド側ピストン
室8に圧縮空気を供給してロッド側ピストン室9の圧縮
空気を排出する切換位置20b及びロッド側ピストン室
9に圧縮空気を供給してヘッド側ピストン室8の圧縮空
気を排出する切換位置20cとの3位置に切り換え可能
に構成されている。そして、この切換弁20の切換動作
により、圧縮空気供給源21から加圧シリンダ2の両ピ
ストン室8,9に圧縮空気が選択的に供給されてピスト
ン7が駆動されることにより、ロッド10がストローク
開始位置と加圧開始位置との間をストロークするように
なっている。
【0021】又、加圧シリンダ2の加圧ピストン室13
には流路22を介して比例制御電磁弁23が接続され、
この比例制御電磁弁23には前記圧縮空気供給源21が
接続されている。そして、この制御弁23の動作によ
り、無段階に圧力調節された圧縮空気が圧縮空気供給源
21から加圧ピストン室13に供給されて加圧用ピスト
ン12が駆動される。そして、ロッド10が伸長して電
極チップ1aがワークに押圧されるようになっている。
尚、電極チップ1aがワークに当接し押圧されるロッド
10のストローク位置を加圧位置とする。
【0022】又、ブレーキ室17には流路24を介して
ブレーキ制御用電磁弁25が接続され、このブレーキ制
御用電磁弁25には圧縮空気供給源21が接続されてい
る。ブレーキ制御用電磁弁25はブレーキ室17の圧縮
空気を排出する切換位置25aと、ブレーキ室17に圧
縮空気を供給する切換位置25bとの2位置に切り換え
可能に構成されている。そして、切換位置25aがセッ
トされてブレーキ室17の圧縮空気が排出されると、ブ
レーキ室17のブレーキ機構によりロッド10をロック
しロッド10の作動を停止させるようになっている。
【0023】本実施例の抵抗溶接機の溶接ガン1は、図
5に示すように、ロボット等によりワークWに対して矢
印方向に平行移動されながらワークWの各溶接位置P1
〜P7を溶接するようになっている。そして、各溶接位
置P1〜P7において、加圧シリンダ2が作動して電極
チップ1aがワークWに押圧されるようになっている。
【0024】次に、本発明の電気的構成について説明す
る。エンコーダ18は圧力制御手段としての制御部26
に接続されており、ロッド10のストローク位置を検出
してその検出値を制御部26に出力する。
【0025】制御部26は、図4に示すように、制御手
段としての中央処理装置(同CPU)28、読み出し専
用のメモリ(以下ROMという)29及び記憶手段とし
ての読み出し及び書き替え可能なメモリ(同RAM)3
0とにより構成されている。
【0026】ROM29にはCPU28を作動させるた
めの制御プログラムが記憶されている。そして、CPU
28は制御プログラムに基づいてワークWの各溶接位置
P1〜P7に対する溶接ガン1の移動・停止、ロッド1
0の作動・停止、各溶接位置における電極チップ1aの
加圧時間、溶接時間及び各溶接位置間の溶接ガン1の移
動速度を制御するようになっている。
【0027】RAM30にはロッド10の復動停止位置
データが記憶される。復動停止位置データは各溶接位置
P1〜P7における溶接の終了後にロッド10が戻って
停止するデータである。この復動停止位置データはワー
クWの各溶接位置P1〜P7における溶接の終了後、溶
接ガン1が移動する際に、電極チップ1aがワークWに
干渉しない位置が設定されている。すなわち、図5に示
すようなワークWの溶接工程において、溶接ガン1が溶
接位置P1,P2又は溶接位置P4,P5を溶接する場
合は、ロッド10の復動停止位置データは加圧開始位置
に設定される。又、溶接位置P3又は溶接位置P6にお
いては、復動停止位置データはワークWの各凸部Mの高
さに応じて電極チップ1aがその凸部Mに干渉しない位
置に設定される。
【0028】前記CPU28は復動停止位置データに基
づいて方向切換電磁弁20及びブレーキ制御用電磁弁2
5を作動するようになっている。すなわち、図5に示す
ように、溶接ガン1がワークWの溶接位置P1〜P7を
移動して溶接する際に、各溶接位置P1〜P7において
溶接が終了するとロッド10は各溶接位置P1〜P7に
対応して設定された復動停止位置データにより指定され
るストローク位置に戻るようになっている。そして、溶
接ガン1はロッド10がそのストローク位置に保持され
た状態で次の溶接位置P1〜P7に移動するようになっ
ている。
【0029】さらに、RAM30にはエンコーダ18の
検出値に基づくロッド10の位置、比例制御電磁弁23
の作動時間及び溶接時間が記憶される。そして、CPU
28はエンコーダ18の検出値に基づいて方向切換弁2
0、比例制御電磁弁23及びブレーキ制御用電磁弁25
の作動を行うようになっている。又、CPU28は比例
制御弁23の作動を作動時間に基づいて制御する。そし
て、比例制御弁23が作動中に溶接が行われるようにな
っている。
【0030】又、RAM30にはロッド10の加圧力デ
ータが記憶される。加圧力データは各溶接位置P1〜P
7をロッド10が加圧するときの電極チップ1aがワー
クWに与える加圧力のデータである。この加圧力データ
はワークWの各溶接位置P1〜P7の板厚及び材質等に
よる溶接条件の変化に対して電極チップ1aが与える加
圧力が最適になるように各溶接位置P1〜P7毎に設定
されている。
【0031】前記CPU28は加圧力データに基づいて
比例制御電磁弁23を作動するようになっている。すな
わち、各溶接位置P1〜P7において溶接を行う際に、
電極チップ1aは各溶接位置P1〜P7に対応して設定
された加圧力データにより指定される加圧力でワークW
に加圧されるようになっている。
【0032】電磁方向切換弁20及びブレーキ制御用電
磁弁25のソレノイドS1,S2はそれぞれ駆動部27
a,27bを介して制御部26に接続されている。比例
制御電磁弁23の可変式アクチュエータAは加圧制御手
段としての駆動部27cを介して制御部26に接続され
ている。
【0033】以上のように構成された抵抗溶接機の制御
装置の作用を説明する。ワークWの溶接を行う場合は、
先ず、制御部26にそのワークWに応じたロッド10の
上動停止位置データ及び加圧力データが入力される。C
PU28は入力した上動停止位置データ及び加圧力デー
タをRAM30に記憶する。図5に示すように、溶接ガ
ン1がロボット等によりワークWの最初の溶接位置P1
に相対する位置に配置されると、CPU28はRAM3
0からこの溶接位置P1に対するロッド10の上動停止
位置データ及び加圧力データを読み出す。そして、CP
U28はソレノイドS1を作動して電磁方向切換弁20
を切換位置20bにセットする。この結果、加圧シリン
ダ2のヘッド側ピストン室8には圧縮空気供給源21か
ら圧縮空気が供給され、ピストン7はロッド側ピストン
室9側に移動し、ロッド10がワークW側に伸長する。
この際、ロッド10は連結部15の係合部15aがロッ
ド10の外周面に当接して摺動する状態で移動する。ロ
ッド10がストローク開始位置から加圧開始位置までス
トロークすると、係合部15aがロッド10の溝10a
に係合するため、加圧用ピストン12がロッド10に連
結される。同時に、CPU28はエンコーダ18の検出
値によりロッド10が加圧開始位置に達したと判断し
て、ソレノイドS1を駆動して電磁方向切換弁20を切
換位置20aにセットし、ピストン7の作動を停止す
る。
【0034】次に、CPU28はこの溶接位置P1に対
応する加圧力データに基づいて比例制御電磁弁23のア
クチュエータAを作動して、加圧力データに応じた圧力
の圧縮空気を加圧用シリンダ12の加圧ピストン室13
に供給する。この結果、加圧用ピストン12はロッド1
0をさらに伸長させる方向に移動させる。ロッド10が
加圧位置に達すると、電極チップ1aはワークWを加圧
力データに等しい加圧力で加圧する。そして、ワークW
が加圧される間に溶接が行われる。このアクチュエータ
Aの作動及び溶接は所定の時間で行われる。
【0035】溶接が終了すると比例制御電磁弁23のア
クチュエータAが作動されて、圧縮空気が排出される。
この結果、加圧用ピストン12はコイルバネ16により
押圧されるため、ロッド10が加圧開始位置に戻って電
極チップ1aがワークWに当接しない位置に退避する。
同時に、CPU28はエンコーダ18の検出値によりロ
ッド10が加圧開始位置に達したと判断して、ソレノイ
ドS2を作動してブレーキ制御電磁弁25を切換位置2
5aにセットしてブレーキ室17への圧縮空気の供給を
停止する。この結果、ロッド10は加圧開始位置で停止
保持される。
【0036】この状態で溶接ガン1の移動が行われ、電
極チップ1aは次の溶接位置P2に相対する位置に移動
する。次の溶接位置P2において、CPU28はソレノ
イドS2を作動してブレーキ制御電磁弁25を切換位置
25bにセットし、ブレーキ室17への圧縮空気の供給
を行ってロッド10を停止解除する。同時に、CPU2
8は再び溶接位置P2の加圧力データに基づいて比例制
御電磁弁23のアクチュエータAを作動し、加圧力デー
タに応じた圧力の圧縮空気を加圧ピストン室13に供給
する。この結果、加圧用ピストン12がロッド10を伸
長して電極チップ1aが所定の加圧力でワークWに加圧
され、この状態で溶接が行われる。同様にして溶接位置
P3の溶接が行われる。
【0037】溶接位置P3の溶接が終了すると、CPU
28はアクチュエータAを作動し比例制御電磁弁23を
作動して加圧ピストン室13内の圧縮空気が排出する。
この結果、加圧用ピストン12がコイルバネ16により
戻されてロッド10が前記と同様に加圧開始位置まで戻
る。さらに、ソレノイドS1が作動されて電磁方向切換
弁20が切換位置20cにセットされる。この結果、ロ
ッド側ピストン室9に圧縮空気が供給されて、ロッド1
0は加圧開始位置からストローク開始位置に向かって移
動しようとする。この際、連結部15がガイド部11か
ら外れて内側に保持されなくなっているため、ロッド1
0の移動に伴って係合部15aがロッド10の溝10a
から外側に逃げる。この結果、加圧用ピストン12とロ
ッド10との連結が解除され、ロッド10はさらにスト
ローク開始位置側に移動することが可能になる。
【0038】エンコーダ18の検出値により、CPU2
8がロッド10が上動停止位置データにより指定される
位置に達したと判断すると、ソレノイドS2が作動され
てブレーキ制御電磁弁25が切換位置25aにセットさ
れてブレーキ室17への圧縮空気の供給が停止される。
この結果、ロッド10の移動がその位置で停止保持され
る。同時に、ソレノイドS1が作動されて方向切換制御
弁20が切換位置20aがセットされる。この状態で溶
接ガン1の移動が行われるため、電極チップ1aがワー
クWの凸部Mに干渉することなく移動する。
【0039】溶接ガン1が次の溶接位置P4に相対する
位置に移動すると、ソレノイドS1が作動されて方向切
換制御弁20が切換位置20bがセットされ、ヘッド側
ピストン室8に圧縮空気が供給される。同時に、ブレー
キ制御用電磁弁25のソレノイドS2が作動されて切換
位置25bセットされ、ブレーキ室17に圧縮空気が供
給される。この結果、ロッド10は再び伸長して加圧開
始位置に達する。ロッド10が加圧開始位置まで移動す
ると、再び係合部15aがロッド10の溝10aに係合
して加圧用ピストン12がロッド10に連結する。同時
に、電磁方向切換弁20が切換位置20aにセットされ
て、ピストン7の作動が停止する。又、CPU28は加
圧力データに基づいて比例制御電磁弁23のアクチュエ
ータAを作動して、加圧力データに応じた圧力の圧縮空
気を加圧ピストン室13に供給する。この結果、加圧用
ピストン12はロッド10に連結した状態でロッド10
を伸長させる方向に移動する。そして、電極チップ1a
はワークWに加圧力データに等しい加圧力で加圧され、
この状態で溶接が行われる。
【0040】次に、溶接位置P2,P3のときと同様に
して、溶接位置P5,P6の溶接が行われる。溶接位置
P6の溶接が終了すると、溶接位置P3の終了時と同様
にして、ロッド10は上動停止位置データにより指定さ
れたワークWの凸部Mに電極1aが干渉しないストロー
ク位置に保持される。そして、溶接ガン1が移動して溶
接位置P7に相対する位置に来ると、溶接位置P4のと
きと同様にして再びロッド10は加圧位置に移動されて
溶接が行われる。
【0041】溶接位置P7の溶接が終了してワークWの
全溶接位置P1〜P7の溶接が終了すると、比例制御電
磁弁23のアクチュエータAが作動されて加圧ピストン
室13の圧縮空気が排出され、加圧用ピストン12が戻
ってロッド10が加圧開始位置に復帰する。ついで、電
磁方向切換弁20のソレノイドS1が作動されて切換位
置20cがセットされる。この結果、ロッド側ピストン
室9に圧縮空気が供給されてロッド10はストローク開
始位置迄戻る。そして、ソレノイドS2が作動されてブ
レーキ制御用電磁弁25が切換位置25aにセットさ
れ、ブレーキ室17の圧縮空気が排出されロッド10が
停止保持される。こうして、ワークWの溶接が終了する
と、次のワークWが供給されるとともに溶接ガン1が初
期の位置に移動する。そして、抵抗溶接機は以上の溶
作業を繰り返し実行する。
【0042】以上詳述したように、本実施例の抵抗溶接
機の制御装置によれば、溶接ガン1の電極チップ1aを
作動する加圧シリンダ2のロッド10がストローク開始
位置から加圧開始位置までは電磁方向切換弁20により
作動されるピストン7により駆動される。そして、加圧
開始位置から加圧位置までは比例制御電磁弁23により
作動される加圧用ピストン12により駆動される。この
制御部26のCPU28はRAM30に記憶されるワー
クWの加圧力データに基づいて比例制御電磁弁23を作
動して、電極チップ1aを加圧力データに等しい加圧力
でワークWに加圧する。
【0043】溶接が終了するとCPU28は比例制御電
磁弁23を作動してロッド10を加圧開始位置まで戻
す。さらに、CPU28は上動停止位置データに基づい
て、ロッド10を加圧開始位置に保持するか、又は、方
向切換電磁弁20を作動してロッド10を上動停止位置
データにより設定されるストローク位置に戻す。そし
て、そのストローク位置でブレーキ室17を作動してロ
ッド10を停止保持する。このロッド10のストローク
位置はエンコーダ18により検出される。この上動停止
位置データにより設定されるストローク位置は、溶接ガ
ン1の移動に際して電極チップ1aがワークWに干渉し
ない位置となっている。そして、溶接ガン1が次の溶接
位置に相対する位置に移動すると、CPU28は再び電
磁方向切換弁20及び比例制御電磁弁23を作動してロ
ッド10を伸長させて電極チップ1aを加圧力データに
より設定される加圧力でワークWに加圧する。
【0044】この結果、溶接の度にロッド10が加圧位
置からストローク開始位置まで戻らず、電極チップ1a
がワークWとの干渉をさけることができる位置に保持さ
れた状態で溶接ガン1の移動が行われる。従って、溶接
の度にロッド10が全ストローク区間ストロークされて
ストローク開始位置に戻されることなく、ワークWとの
干渉を避けることができるストローク位置に退避させら
れるだけであるため、一つのワークWの溶接に要するタ
クトタイムが短縮される。
【0045】又、比例制御電磁弁23により加圧力を無
段階に設定することができるため、ワークWの溶接位置
P1〜P7に応じて最適な加圧力を得ることができる。
又、ブレーキ室17とブレーキ用制御電磁弁25によ
り、圧縮空気供給源21を利用してロッド10のブレー
キ制御を行うことができる。
【0046】又、ロッド10の加圧位置を検出して経時
的に比較することにより、電極チップ1aの磨耗を管理
することができる。又、加圧シリンダ2において、ロッ
ド10はストローク開始位置から加圧開始位置までは
径のピストン7により駆動され、加圧開始位置から加圧
位置までは主として大径の加圧ピストン12により駆動
される。従って、圧縮空気の消費量が低減されるととも
に、ロッド10のストローク時間が短縮される。さら
に、大径の加圧用ピストン12のストローク速度が比較
的小さくなるため、電極チップ1aの衝突によるワーク
Wの損傷、電極チップ1aのへたり及び騒音が防止でき
る。このように、圧縮空気の消費量が少なくても必要推
力が確実に得られる加圧シリンダ2であると、抵抗溶接
機への使用に極めて好適なものとなる。 又、ブレーキ制
御用切換弁25が作動すると、ブレーキ室17に圧縮空
気が給排されることによりブレーキ機構がロッド10を
ロックまたは非ロック状態にし、もってロッド10の作
動が停止又は解除されるようになっている。その結果、
ロッド10が加圧開始位置等の所定位置において確実に
停止保持される。ゆえに、例えば溶接ガン1が次の溶接
位置に移動するときに仮に振動を受けたとしても、電極
チップ1aが位置ずれしてワークWに干渉するようなこ
とがない。このため、電極チップ1aの衝突によるワー
クWの損傷、電極チップ1aのへたり及び騒音の防止を
確実に達成することができる。
【0047】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で例えば次のよ
うに構成することもできる。 (1) 上記実施例では、圧力制御手段を比例制御電磁
弁23と、加圧力データを記憶するRAM30及び加圧
力データに基づいて比例制御電磁弁23を制御するCP
U28等から構成した。これを、パイロット操作減圧弁
と、このパイロット装置減圧弁にパイロット圧を供給す
る比例制御電磁弁及び前記RAM30とCPU28等と
により構成してもよい。
【0048】(2) 上記実施例では、ブレーキ手段を
ブレーキ室17とこのブレーキ室17を作動するブレー
キ制御用電磁弁25とから構成したが、他の電磁ブレー
キ等のブレーキ手段としてもよい。
【0049】(3) 電極チップ1aをワークWに加圧
するにあたって、ピストン7を駆動させる圧縮空気の供
給を停止して加圧用ピストン12のみを駆動させてロッ
ド10を伸長させたが、ピストン7も同時に駆動するよ
うに制御してもよい。
【0050】(4) 加圧チューブ5の退避ピストン室
14には圧縮空気を供給せず、コイルバネ16の作用に
より加圧用ピストン12を復動させるように構成した。
これを、比例制御電弁23を2ポジションのものとし
て、退避ピストン室14に圧縮空気を給排するように構
成し、加圧用ピストン12の復動を圧縮空気の給排によ
り行うように構成してもよい。この構成によれば、ロッ
ド10の復動をより速く行うことができるため、いっそ
うタクトタイムを短縮することができる。
【0051】(5) 加圧シリンダ2を偏平タイプとす
ることにより、幅方向の専有スペースを小さくすること
ができる。又、作業の経過に伴って生じるロッド10の
回動をなくすることができる。
【0052】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1に記載の
明によれば、溶接位置毎の電極チップの復動を必要最小
限とすることにより、溶接のタクトタイムを短縮するこ
とができるとともに、電極チップのワークに対する干渉
・衝突が確実に防止されることで、ワークの損傷、電極
チップのへたり及び騒音を確実に防止することができる
という優れた効果を奏する。請求項2に記載の発明によ
れば、上記の効果に加え、圧縮空気の消費量が少なくて
も必要推力が確実に得られるため、よりいっそう確実に
溶接のタクトタイムを短縮することができるという優れ
た効果を奏する。 請求項3に記載の発明によれば、圧縮
空気の消費量が少なくても必要推力が確実に得られるた
め、抵抗溶接機への使用に好適な抵抗溶接機用加圧シリ
ンダを提供することができるという優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施例としての抵抗溶接
機の制御装置を示す概略ブロック図である。
【図2】ロッドが加圧用ピストンに連結していない状態
を示す加圧ピストンの縦断面図である。
【図3】同じく、ロッドが加圧用ピストンに連結した状
態を示す加圧ピストンの縦断面図である。
【図4】電気的構成を示すブロック図である。
【図5】ワークの溶接工程を示す説明図である。
【図6】従来例の抵抗溶接機の制御装置を示すブロック
図である。
【図7】同じく、ワークの溶接工程を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1…溶接ガン、1a…電極チップ、2…加圧シリンダ、
7…第1のピストンとしてのピストン、10…ロッド、
12…第2のピストンとしての加圧用ピストン、17…
ブレーキ室、18…位置検出手段としてのエンコーダ、
20…電磁方向切換弁、21…圧縮空気供給源、23…
比例制御電磁弁、25…ブレーキ制御用電磁弁、27b
…停止制御手段としての駆動部、27c…加圧制御手段
としての駆動部、28…停止制御手段及び加圧制御手段
としてのCPU、29…停止制御手段及び加圧制御手段
としてのROM、30…記憶手段としてのRAM。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワーク(W)の溶接位置を加圧した状態
    で抵抗溶接を行う溶接ガン(1)の電極チップ(1a)
    を支持するロッド(10)を、そのロッド(10)のス
    トローク開始位置から加圧開始位置までを第1のピスト
    ン(7)により作動し、その加圧開始位置から加圧位置
    までを第2のピストン(12)により作動させるように
    した加圧シリンダ(2)と、 圧縮空気を給排し、前記第1のピストン(7)を前記ス
    トローク開始位置と加圧開始位置との間で往復動させる
    電磁方向切換弁(20)と、 圧縮空気を給排し、前記第2のピストン(12)を加圧
    開始位置から加圧位置まで往動させ、所定の加圧力で前
    記電極チップ(1a)をワーク(W)に加圧させる圧力
    制御手段(23,26,27c)とからなる抵抗溶接機
    の制御装置において、 ワーク(W)の各溶接位置において次の溶接位置に移動
    する際に、同電極チップ(1a)がワーク(W)に干渉
    しない位置でロッド(10)を復動停止させる復動停止
    位置データを記憶する記憶手段(30)と、 前記加圧シリンダ(2)のロッド(10)のストローク
    位置を検出してその検出値を出力する位置検出手段(1
    8)と、加圧シリンダ(2)に設けられかつロッド(10)をロ
    ックすることにより同ロッド(10)の作動を停止させ
    るブレーキ機構を備えるブレーキ室(17)、及びブレ
    ーキ室(17)に供給される圧縮空気の給排を行うブレ
    ーキ制御用切換弁(25)からなるブレーキ手段(1
    7,25)と、 前記記憶手段(30)が記憶する復動停止位置データに
    基づき、前記位置検出手段(18)が出力した検出値に
    従って、前記ブレーキ手段(17,25)及び前記電磁
    方向切換弁(20)を制御する停止制御手段(27b,
    28,29)とを備えたことを特徴とする抵抗溶接機の
    制御装置。
  2. 【請求項2】 前記第2のピストン(12)を前記第1
    のピストン(7)よりも大径とし、前記ロッド(10)
    に前記第1のピストン(7)を固設するとともに両者
    (7,10)のいずれかに被係合部(10a)を形成
    し、かつその被係合部(10a)に対して加圧開始位置
    から加圧位置までの間にて係合する係合部 (15a)を
    前記第2のピストン(12)に設け、前記加圧開始位置
    から加圧位置までの間にて前記第2のピストン(12)
    と前記ロッド(10)及び第1のピストン(7)とを連
    結して一体移動させることを特徴とする請求項1に記載
    の抵抗溶接機の制御装置。
  3. 【請求項3】 ワーク(W)の溶接位置を加圧した状態
    で抵抗溶接を行う溶接ガン(1)の電極チップ(1a)
    を支持するロッド(10)を、そのロッド(10)のス
    トローク開始位置から加圧開始位置までを第1のピスト
    ン(7)により作動し、その加圧開始位置から加圧位置
    までを第2のピストン(12)により作動させるように
    した抵抗溶接機用加圧シリンダ(2)において、 前記第2のピストン(12)を前記第1のピストン(1
    0)よりも大径とし、前記ロッド(10)に前記第1の
    ピストン(7)を固設するとともに両者(7,10)の
    いずれかに被係合部(10a)を形成し、かつその被係
    合部(10a)に対して加圧開始位置から加圧位置まで
    の間にて係合する係合部(15a)を前記第2のピスト
    ン(12)に設け、前記加圧開始位置から加圧位置まで
    の間にて前記第2のピストン(12)と前記ロッド(1
    0)及び第1のピストン(7)とを連結して一体移動さ
    せることを特徴とする抵抗溶接機用加圧シリンダ。
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