JP2624027C - - Google Patents

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JP2624027C
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Fuji Xerox Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の技術分野】 本発明は、外添剤として表面処理無機微粉末を用いた負帯電性電子写真現像剤
に関する。 【0002】 【従来の技術】 従来、電子写真現像剤において、流動性改善のために金属酸化物等の無機微粉
末を用いることが行われており、さらに現像性を左右する現像剤の帯電量の制御
に関して種々の提案がなされている。外添剤により帯電制御をする場合、正、負
それぞれの処理剤で表面処理された無機微粉末を用い、トナーに添加することが
行われている。例えば、負帯電性のシリカ微粉末をアミノ基含有シランカップリ
ング剤で処理して正帯電性電子写真現像剤を得ている。さらに現像剤に疎水性を
付与するために、アミノ基含有シランカップリング剤と共に疎水化剤を用い、金
属酸化物微粉末に対してそれぞれ5〜20重量%の範囲で用いて表面処理された
金属酸化物微粉末が提案されている。(特開昭58−185405号公報) 【0003】 【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、従来、外添剤として提案されている無機微粉末は、帯電性及び
帯電量の制御は可能であるものの、トナー補給時に現像剤中へのトナーの混合(
トナーアドミックス性)が十分でなく、広い帯電分布のトナーが発生するために
、現像装置内の汚染を引き起こしたり、コピー像に地よごれを生じる等の問題が
あった。したがって、トナーの帯電制御とトナーアドミックス性改善の両者を両
立させることができないのが現状である。 【0004】 本発明は、上記のような実情に鑑みてなされたものである。したがって、本発
明の目的は、使用されるトナーの帯電制御及びトナーアドミックス性改善の両者
が両立した外添剤を用い、帯電量が経時的にも、また環境変動に対しても安定し
た長寿命の負帯電性電子写真現像剤を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】 本発明者等は、検討の結果、無機微粉末を、疎水化剤及びアミノ基含有カップ
リング剤を用いて処理する場合、疎水化剤とアミノ基含有カップリング剤とを、
特定の割合で用いると、トナーの帯電制御とトナーアドミックス性改善の両者が
両立することを見出だした。また、疎水化剤及びアミノ基含有カップリング剤を
用いて表面処理された無機微粉末を他の無機微粉末と併用することによっても、
上記の間題点が解決されることを見出だした。 【0006】 本発明の負帯電性電子写真現像剤は、トナーに外添剤が添加されてなるものであ
って、その外添剤が、少なくとも2種類の無機微粉末を含有し、そのうち少なく
とも1種が、ヘキサメチルジシラザン及びデシルトリメトキシシランからなる群
がら選ばれる疎水化剤とアミノ基含有カップリング剤とのみを用いて処理された
表面処理無機微粉末であり、該処理に用いる該疎水化剤と該アミノ基含有カップ
リング剤との重量比が、該疎水化剤1重量部に対して該アミノ基含有カップリン
グ剤0.1重量部以下であり、かつトナーが結着樹脂としてポリエステルを含有
してなり、帯電制御剤を含有しないことを特徴とするものである。 【0007】 以下、本発明について詳細に説明する。 本発明において用いられる無機微粉末としては、それ自体が、または鉄粉との
摩擦帯電により負に帯電するか、または零帯電性を示すものが使用される。例え
ば、シリカ、酸化チタン、酸化ジルコニウム、アルミナ等の金属酸化物があげら
れる。これ等の無機微粉末の粒径は、0.005〜0.2μmの範囲のものが好
ましく使用される。 【0008】 上記無機微粉末を表面処理するために使用される疎水化剤としては、ヘキサメ
チルジシラザン及びデシルトリメトキシシランからなる群から選ばれる疎水化剤
が使用される。 【0009】 また、アミノ基含有カップリング剤としては、アミノ基を有する有機ケイ素化
合物が好ましく使用できる。例えば、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピル
トリメトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルメチルジメトキ
シシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アニリノプロピルトリ
メトキシシラン、下記構造式で示されるアミノシラン類をあげることができる。 【0010】 【0011】 本発明において、上記の疎水化剤およびアミノ基含有カップリング剤による処
理は、あらかじめ調製した疎水化剤およびアミノ基含有カップリング剤の有機溶
媒溶液、アルコール溶液、または水溶液を、攪拌されている無機微粉末に分散後
、加熱乾燥を行う方法がある。また、アルコール、有機溶媒、水等に無機微粉末
を分散させ、そこへ調製された疎水化剤およびアミノ基含有カップリング剤を添
加し、加熱、乾燥を行う方法等がある。 【0012】 疎水化剤およびアミノ基含有カップリング剤の無機微粉末への処理量は、無機 微粉末1部に対して、両者の合計が0.05〜0.2部の範囲が好ましい。また
、本発明においては、両者の割合は、疎水化剤1重量部に対して、アミノ基含有
カップリング剤が0.1重量部以下であることが必要である。アミノ基含有カッ
プリング剤が0.1重量部よりも多くなると、正帯電の効果がでてしまい、帯電
の電荷分布がブロードになり、クラウドが発生したり、或いはコピー像に地よご
れが発生したりする。 【0013】 本発明の電子写真現像剤は、外添剤として少なくとも2種類の無機微粉末が添
加されてなり、そしてその内の少なくとも1種は、ヘキサメチルジシラザン及び
デシルトリメトキシシランからなる群から選ばれる疎水化剤及びアミノ基含有カ
ップリング剤によって処理された無機微粉末である。この場合、無機微粉末の添
加量は、トナーに対して合計0.1〜10重量%の範囲に設定すればよい。 【0014】 本発明の電子写真現像剤におけるトナーは、着色剤と結着樹脂とより構成され
るが、着色剤としては公知のものであればどの様なものでも使用することができ
る。 【0015】 また、トナー粒子の結着樹脂としては、ポリエステル樹脂を使用することが必
要である。 【0016】 ポリエステルをトナーの結着樹脂として用いた場合、ポリエステル自体が負帯
電性を有しているため、帯電性制御剤を用いないか、或いは少量の使用で負帯電
性が得られるとされているが、しかし帯電の環境依存性、つまり高温高湿下及び
低温低湿下での帯電量の差が大きいという欠点を有している。特にカーボンブラ
ック以外の顔料をトナーの着色剤として用いたときに顕著である。本発明におい
て、ポリエステルを使用した場合には、ポリエステルの有する上記のような欠点
が解消される。その詳しいメカニズムは明らかでないが、ポリエステルの負帯電
性は、ポリエステルの有する極性基であるカルボキシル基、或いはエステル結合
によっていると考えられるが、これら極性基の帯電性は温度湿度の変化の影響を 受けやすいため、トナー化した場合にも、その帯電性が温度湿度の変化の影響を
受けるものと考えられる。さらにポリエステルに帯電制御剤を添加しても、帯電
の温度湿度変化を著しく改良することはできない。しかしながら、本発明により
、トナー表面に、特定の混合比を有する少なくとも二種の処理剤で処理した微粉
末を存在させることにより、特に低温低湿でのトナー表面の電荷の均一性、トナ
ー間の電荷交換性を速めて、帯電の立ち上がりを改善し、電荷の分布をシャープ
にすることができるものと考えられる。 【0017】 又、トナーの着色剤としては、カーボンブラック、ニグロシン染料、アニリン
ブルー、カルコイルブルー、クロムイエロー、ウルトラマリンブルー、デュポン
オイルレッド、キノリンイエロー、メチレンブルークロリド、フタロシアニンブ
ルー、マラカイトグリーンオキザレート、ランプブラック、ローズベンガル、C
.I.ピグメント・レッド48:1、C.I.ピグメント・レッド122、C.
I.ピグメント・レッド57:1、C.I.ピグメント・イエロー97、C.I
.ピグメント・イエロー12、C.I.ピグメント・ブルー15:1、C.I.
ピグメント・ブルー15:3、等を代表的なものとして例示することができる。 【0018】 これ等トナー粒子には、所望により公知の帯電制御剤、定着助剤等の添加剤を
含有させてもよい。 本発明において、トナー粒子は、約30μmより小さく、好ましくは3〜20
μmの平均粒径を有するものを用いることができる。 【0019】 本発明の電子写真用トナーは、キャリアを用いない一成分トナー現像剤であっ
てもよく、また、キャリアを用いる二成分現像剤であってもよい。しかしながら
、二成分現像剤として用いられるのが好ましい。 キャリアを使用する場合には、公知のキャリアであれば特に制限されるもので
はなく、鉄粉系キャリア、フェライト系キャリア、表面コートフェライトキャリ
ア、磁性粉末分散型キャリア等が使用できる。 本発明の電子写真用トナーにおいて、上記添加剤をトナー粒子表面に付着させ るには、公知の手段、例えば高速混合機によって行うことができる。具体的には
、ヘンシェルミキサーやV型ブレンダー等をあげることができる。 【0020】 【実施例】 実施例1 (外添剤の製造) 1)外添剤1 無機微粉末として、SiO2(A130、日本アエロジル社製、粒径約16n
m)100gを500gのメタノール中に分散させ、その中に疎水化剤としてヘ
キサメチルジシラザン10g、およびアミノ基含有カップリング剤として、γ−
アミノプロピルトリエトキシシラン0.5gを混合したものを滴下し、1時間攪
拌した後、濾過し、120℃で5時間乾燥し、その後、ピンミルにて解砕して外
添剤を得た。 )外添剤 無機微粉末として、アモルファスTiO2(平均粒径。20nm、商品名:I
TS、出光興産株式会社製)100gを用いた以外は、外添剤1の場合と同様に
して外添剤を得た。 )外添剤 無機微粉末として、アモルファスTiO2100g、疎水化剤として、デシル
トリメトキシシラン10g、およびアミノ基含有カップリング剤として、ポロン
MF50(信越化学株式会社製)0.5gを用いた以外は、外添剤1の場合と同
様にして外添剤を得た。4)外添剤4 平均粒径約20nmのアモルファスTiO2(出光興産社製)100gを、デ
シルトリメトキシシラン10gのみを用いて処理した以外は、外添剤1の場合と
同様にして外添剤を得た。 【0021】 (現像剤の作製) Tg60℃、軟化点110℃のポリエステル樹脂(大日本インキ化学工業株式 会社製)97重量部と、色材としてカーミン6BC 3重量部を溶融・混練、粉
砕し、分級して平均粒子径8μmのトナーを得た。このトナーに上記外添剤4を
1重量%、および外添剤1〜3をそれぞれ0.5重量%添加し、混合してトナー
組成物を得た。 キャリアとして、含フッ素アクリル系樹脂で被覆した平均粒径50μmの鉄粉
をキャリアとして用い、このキャリア700gに対して、上記トナー組成物56
gを混合して得た現像剤組成物を用い、複写機(FX5030、富士ゼロックス
(株)製)によってコピーテストを行った。 いずれの場合においても、画像、帯電量の安定性が優れており、地カブリ、複
写機内汚染等の発生は認められなかった。 【0022】 【発明の効果】 本発明における表面処理無機微粉末は、上記の構成を有するから、これを電子
写真現像剤における外添剤として添加した場合、トナーの帯電制御及びトナーア
ドミックス性改善の両者が達成される。そして、本発明の電子写真現像剤は、上
記の構成を有するから、負帯電性であって、帯電量が経時的にも、また環境変動
に対しても安定しており、すなわち低温低湿でのトナー表面の電荷が均一となり
、かつ長寿命であると共に、地汚れや複写機内の汚染もなく、良好な画質の画像
を作製することができるという効果を生じる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 トナーに外添剤が添加されてなる電子写真現像剤において、該
    外添剤が、少なくとも2種類の無機微粉末を含有し、そのうち少なくとも1種が
    、ヘキサメチルジシラザン及びデシルトリメトキシシランからなる群から選ばれ
    る疎水化剤とアミノ基含有カップリング剤とのみを用いて処理された表面処理無
    機微粉末であり、該処理に用いる該疎水化剤と該アミノ基含有カップリング剤と
    の重量比が、該疎水化剤1重量部に対して該アミノ基含有カップリング剤0.1
    重量部以下であり、かつトナーが結着樹脂としてポリエステルを含有してなり、
    帯電制御剤を含有しないことを特徴とする負帯電性電子写真現像剤。

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