JP2622951B2 - 垂直ビームランディング位置誤差補正装置 - Google Patents

垂直ビームランディング位置誤差補正装置

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JP2622951B2
JP2622951B2 JP60268228A JP26822885A JP2622951B2 JP 2622951 B2 JP2622951 B2 JP 2622951B2 JP 60268228 A JP60268228 A JP 60268228A JP 26822885 A JP26822885 A JP 26822885A JP 2622951 B2 JP2622951 B2 JP 2622951B2
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    • HELECTRICITY
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    • H04N3/00Scanning details of television systems; Combination thereof with generation of supply voltages
    • H04N3/10Scanning details of television systems; Combination thereof with generation of supply voltages by means not exclusively optical-mechanical
    • H04N3/16Scanning details of television systems; Combination thereof with generation of supply voltages by means not exclusively optical-mechanical by deflecting electron beam in cathode-ray tube, e.g. scanning corrections
    • H04N3/22Circuits for controlling dimensions, shape or centering of picture on screen
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は陰極線管用電子ビームランデイング補正、
特に、デジタルサンプル補間技術を用いた垂直コンバー
ジエンス補正に関する。
〔発明の背景〕
デジタルカラーテレビジヨン装置はアナログビデオ信
号をある所定の周波数、例えば、NTSCカラー信号ではカ
ラー副搬送波周波数の4倍である14.32MHzでサンプルす
る。各サンプルの信号振幅はアナログ・デジタル変換器
(ADC)によつてデジタル値に変換される。デジタル化
されたビデオ信号は処理されて赤、緑及び青駆動信号が
形成され、これらの駆動信号は、デジタル−アナログ変
換器(DAC)によつてアナログ形式に再変換された後、
カラー陰極線管の陰極に供給される。
デジタルテレビジヨン受像機もアナログテレビジヨン
受像機もラスタ歪みやコンバージエンス誤差を受けるこ
とがある。水平コンバージエンス誤差及び左右ピンクツ
シヨン歪みのようなラスタ歪みは、3つの色が陰極線管
の表示スクリーン上で集中するように、所定の水平走査
線において個々のカラー信号の1つ又はそれ以上のもの
を選択的に遅延させることにより補正できる。デジタル
方式では、この遅延は、ランダムアクセスメモリ(RA
M)のような記憶装置にデジタルサンプルをクロツクを
用いて供給し、所定数のクロツクパルス後に、このRAM
からサンプルを取出すことによつて与えることができ
る。
コンバージエンスずれやラスタ歪みの補正を正確に行
うためには、クロツクパルスの整数個分よりも小さなデ
ジタルサンプル遅延を与えることが必要となることがあ
る。このような半端なクロツクパルス遅延を発生させる
1つの方法は、特開昭59−186472号に開示されているよ
うに、サンプル書込みクロツクに対する読出しクロツク
の位相を制御する方法であり、別の方法としては、例え
ば特願昭60−192995号(特開昭61−70863、1984年8月3
1日付米国特許出願第645,984号に対応)に述べられてい
るようなサンプル補間装置を用いる方法がある。
垂直コンバージエンスずれ、あるいは上下ピンクツシ
ヨン歪みのような垂直ラスタ歪みの補正には、上述した
ようなサンプル遅延法による水平誤差補正技法とはいく
らか異なるアプローチが必要とされる。水平誤差補正に
は、ある所定時点に、1本の水平走査線中のみに含まれ
ている画素信号(ピクセル信号又はピクチャエレメント
信号)を処理することが要求されるのに対し、垂直誤差
補正には1本以上の水平走査線中に含まれている画素
(ピクセル)信号を同時に処理する必要があり、従つ
て、補正回路がより複雑になる。例えば、上下ピンクツ
シヨン歪みがあると、1本の水平走査線に対応するビデ
オ情報信号からの情報が映像管表示スクリーン上で垂直
距離で1.2cmも隔たつた数本の走査線に表示されること
になつてしまう。標準の飛越し走査ラスタでは、これは
水平走査線8本分もの垂直距離に相当する。このこと
は、非常に歪みの大きいラスタ領域については、水平走
査線1本分の補正済みビデオ情報信号を表示するため
に、水平走査線8本分ものビデオ情報信号からのビデオ
情報を記憶し再生しなければならないことを意味する。
また、与えられた許容範囲に近い正確な誤差補正を行う
には、走査線間の距離よりも短い距離だけビデオ情報を
表わす画素信号を見かけ上移動させることができるよう
にしなければらない。
〔発明の目的〕
よって、この発明の目的は、垂直コンバージェンスず
れ或いは上下ピンクッション歪みのような垂直ラスタ歪
み、すなわち垂直ビームランディング誤差を、ビームの
偏向を変更する方法或いは単純なビデオ信号サンプル遅
延技術によらず、各走査線に対応するビデオ情報信号の
画素サンプル補間技術を用いて、適正に補正する方法お
よび装置を提供することにある。
〔発明の概要〕
この発明による、陰極線管におけるビデオ情報画素信
号についての垂直ビームランディング位置誤差補正装置
は、以下便宜上後述する実施例における各要素の参照番
号を付けて説明すると、各走査線に対応するビデオ情報
信号を順次受入れて、各走査線に対応した複数のデジタ
ル画素信号サンプル出力を生成する画素信号サンプル生
成回路(15)と、2つの画素信号サンプルメモリ(24、
25)と、画素信号サンプル生成回路(15)からのサンプ
ル出力を受けて、これを上記2つの画素信号サンプルメ
モリ(24と25)に、たとえば第1走査線に対応した画素
信号サンプルは一方のメモリ(24)に次の第2走査線に
対応する画素信号サンプルは他方のメモリ(25)にとい
う具合に、走査線ごとに交互に供給して記憶させるため
の切換手段(26、23)と、上記の2つの画素信号サンプ
ルメモリ(24、25)に対して、書込み時に同じ水平アド
レスをおよび読出し時に同じ水平アドレスを供給するア
ドレス供給手段(27)と、このアドレス供給手段(27)
と2つの画素信号サンプルメモリ(24、25)に結合され
ていて、その各メモリに上記のデジタル画素信号サンプ
ル出力の書込みと読出しとを指示する動作指示回路(3
0)と、上記2つの画素信号サンプルメモリから読出さ
れたデジタル画素信号サンプルをそれぞれ受入れる2つ
の処理回路(31、32)と、この2つの処理回路(31、3
2)からの、隣接する2走査線の同一水平方向位置にお
けるデジタル画素信号サンプルを加算的に合成して補正
済みのデジタル画素信号サンプル出力を生成する合成回
路(37)と、この合成回路(37)の出力をアナログ画素
信号に変換して陰極線管駆動手段に供給する手段(50、
51、52)と、陰極線管の表示スクリーン上の各点に表示
されるビデオ情報の画素信号について、この表示スクリ
ーン上における正しい垂直方向ラスタ位置を決定するた
めの、水平線整数本分の第1補正量と互いに隣接する水
平線の間隔の分数分の第2補正量との和で表わされる垂
直方向位置の補正量を予め記憶している補正量メモリ
(34)と、この補正量メモリ(34)から読出された第1
補正量を受けてこれを上記の動作指示回路(30)に供給
して読出し動作タイミングを制御する回路(33)と、上
記した2つの画素信号サンプルメモリ(24、25)から読
出されて2つの処理回路(31、32)に供給された互いに
隣接する2本の走査線の同一水平方向位置における画素
信号サンプルの合成比率を表わす係数を、上記補正量メ
モリ(34)から読出した上記の第2補正量に従って決定
する係数生成回路(35)と、この係数生成回路(35)の
出力を上記した2つの処理回路(31、32)に供給して、
それぞれ上記の合成比率に応じた大きさの画素信号サン
プルをその処理回路(31、32)から出力させる手段(3
5)の出力線および36)と、で構成されている。
〔推奨実施例の説明〕
第1図を参照すると、ビデオ信号源(図示省略)から
のアナログ複合ビデオ信号がアナログ・デジタル変換器
(ADC)10に加えられている。ADC10は、クロツク発生器
11のクロツク信号周波数によつて決まるサンプル周波数
でピクセルを表わすデジタルサンプルを発生する。第1
図の回路は一例として、14.32MHzのサンプリング周波数
を用いているが、この周波数はNTSCカラー信号のカラー
副搬送波周波数の4倍に等しい。ADC10は一例として8
ビツトデジタルサンプルを供給する、従つて、28=256
個の可能な量子化ステツプを発生するものとして示され
ている。デジタル化されたビデオ信号は同期信号分離器
回路12に加えられて、水平及び垂直同期情報を取出す処
理を受ける。ビデオ信号はデジタルくし型フイルタ13に
も与えられ、ルミナンス情報とクロミナンス情報が別々
のチヤンネルに分けられる。
ルミナンス情報はルミナンス処理回路14に加えられ
る。ルミナンス処理回路14は導体Yを通してデジタルマ
トリクス15にルミナンス信号Yを供給する。クロミナン
ス情報はクロミナンス処理回路16に加えられ、クロツク
発生器11から導体ICK及びQCKを通して与えられる適正位
相のIクロツク信号及びQクロツク信号に応答してI及
びQカラー信号が生成される。導体I及びQ上のI及び
Qカラー信号はデジタルマトリクス15に加えられる。マ
トリクス15はルミナンス信号YとI及びQカラー信号を
組合わせて、導体DR、DG及びDBのそれぞれにデジタル赤
カラー信号、デジタル緑カラー信号及びデジタル青カラ
ー信号を生成する。
この発明の1つの態様においては、赤緑及び青の各デ
ジタルカラー信号はそれぞれのデジタル遅延回路に加え
られる。第1図には導体DB上の青のデジタルカラー信号
に働くデジタル遅延回路20の詳細が示されている。デジ
タル赤カラー信号とデジタル緑カラー信号に対する同様
な遅延回路21と22は、図を簡単にするために、ブロツク
で示されている。
デジタルマトリクス15は一例として8ビツトで構成さ
れるピクセルを表わすデジタルカラーサンプルを発生す
る。これらのサンプルは奇数線/偶数線マルチプレクス
(MUX)回路23に加えられる。マルチプレクサ回路23
は、ある所定の水平走査線に対するデジタルカラーサン
プルが奇数番走査線用メモリ24に記憶されるか偶数番走
査線用メモリ25に記憶されるかを制御する。メモリ24及
び25は例えばランダムアクセスメモリ(RAM)で、互い
に連続する走査線に対応するビデオ情報信号のピクセル
を表わすサンプルが互いに異なるメモリに記憶され、そ
れによつて隣接する走査線に対応するビデオ情報信号の
ピクセル情報へのアクセスが容易になり、サンプルの処
理が簡単になる。マルチプレクス回路23は、デジタルマ
トリクス15からのビデオ情報画素信号のサンプルをメモ
リ24と25のどちらに供給するかを決めるフリツプフロツ
プ(F/F)26のようなカウンタ論理回路からの信号を受
信する。フリツプフロツプ26は水平同期情報に応答し、
ピクセルデータを奇数番走査線用メモリ24と偶数番走査
線用メモリ25とに実効的に交互にふり向けるために各水
平走査線毎にマルチプレクス回路23の動作を切換える働
きをする信号を発生する。フリツプフロツプ26は各フイ
ールドの始点で垂直同期情報によつてリセツトされる。
書込み/読出しアドレス発生器27は同期分離器12から
の水平及び垂直周波数信号によりリセツトされ、クロツ
ク発生器11により進められる。書込み/読出しアドレス
発生器27は、メモリ24と25中の画素サンプル情報を書込
むべき画素サンプル位置又は画素サンプル情報が読み出
される画素サンプル位置を決める。垂直誤差補正を行う
ためには、同じ水平ラスタ位置における隣接する2本の
走査線に相当するビデオ信号中の画素サンプルを処理す
る必要があるので、書込み/読出しアドレス発生器27に
より供給される水平アドレスは、読出し動作と書込み動
作のいずれに対しても、いかなる時点でも同じである。
書込み/読出しマルチプレクサ回路30が、ある1つの水
平線期間中において、メモリ24と25のどちらからデータ
が読出され、どちらにデータが書込まれるかを決定す
る。奇数番走査線用メモリ24から読出されているピクセ
ルサンプルデータはシフト・加算回路31によつて処理さ
れ、一方、偶数番走査線用メモリ25から読出されている
データはシフト・加算回路32によつて処理される。シフ
ト・加算回路31と32はサンプル補間機能の一部としての
係数乗算を行う。
第2図を参照して、垂直ビームランデイング位置誤差
を補正する手段を説明する。第2図には走査ラスタの最
上部近くの代表的な水平走査線の何本かが示されてい
る。これらの走査線は対応するビデオ情報信号からの情
報を表示する。これらの走査線は上下方向ピンクツシヨ
ン歪みを呈する例である。
第2図からわかるように、1番目のラスタ走査線SL1
の大部分及び対応するビデオ情報信号VL1は画像線PL1
表わす可視表示領域の最上部より上に現われる。画像線
PL1はピンクツシヨン歪みがない場合の走査線SL1の位置
を表わす。走走線SL1のピンクツシヨン歪みのために、
ビデオ情報信号VL1の可視部分は線の中央部近傍の部分
のみである。第2図において完全に目に見える第1番目
のビデオ情報信号はビデオ情報信号VL8で、走査線SL8
表示されるビデオ情報信号である。走査線SL8は走査線
1本分のビデオ情報信号で構成されている。しかし、上
下ピンクツシヨンラスタ歪みのために、走査線SL8は画
像線PL1〜PL8を含む垂直距離部分を横切る。説明の簡素
化のために、画像線PL1とPL8のみが第2図に示されてい
る。この発明の1つの特徴によれば、上下ピンクツシヨ
ン歪みの見掛け上の補正を行うために、ある1つの走査
線により表示されるビデオ情報は、ある水平画素位置に
表示されるビデオ情報が、ピンクツシヨン歪みがないと
した場合のビームの対応垂直画像位置に表示される情報
を表わすように制御される。例えば、走査線SL8はラス
タの左から中央にかけて(即ち、サンプル位置S1
S4)、画像線PL1からPL8までの垂直距離部分を横切る
が、この時、ビームによつて表示されるビデオ情報はVL
1からVL8までの各ビデオ線から取出されたビデオ情報に
対応し、その結果表示される表示中ではビデオ情報は所
要の画像線位置に配されて見える。
第1図において、読出しアドレスオフセツト回路33が
書込み/読出しマルチプレクス回路30に、与えられた水
平走査線に対する補正のための初期の大まかな垂直オフ
セツト(偏移)、即ち、ある与えられた走査線における
ビデオ情報を所要の画像線位置に配するためのビデオデ
ータの書込みと読出し間で遅延される整数の水平線期間
を供給する。例えば、第2図の画像線PL8に対しては、
読出しアドレスオフセツト回路33によつて与えられる位
置S1における初期垂直オフセツトは線8本分となる。こ
れは、ビデオ情報信号VL1からのビデオ情報は走査線SL8
の走査の始点(画面の左側)で読出され表示されるとい
うことである。前述したように、これによると、第1番
目の水平走査線に対応するビデオ情報信号VL1の所要位
置における始点からのビデオ情報表示を第1の画像線PL
1の始点に配することになる。ある与えられた線の期間
中必要とされる初期オフセツトは読出し専用メモリ(RO
M)34から読出しアドレスオフセツト回路33に供給され
る。
走査線SL8が第2図のサンプル位置S1からS6へとスク
リーンを進んで行くと、適切な画像線位置に補正された
ラスタを表示させるために必要なビデオ情報は、各走査
線に対応するビデオ情報信号VL1〜VL8から取出されねば
ならない。しかし、水平走査線間には、垂直方向に或る
間隔(距離)があるので、各走査線に対応するビデオ情
報信号から取出したビデオ情報を利用してビームランデ
ィング補正を行うと、補正すべき歪み或いはビームラン
ディング誤差の増分に比べて大きなステップ(単位)で
補正が行われることになる。従って、水平走査線の整数
本分だけ、すなわちラスタ上で隣接する2本の走査線相
互の間隔(垂直方向距離)を1単位としてその整数倍単
位だけビデオ情報の垂直オフセット表示位置を調節する
だけでは満足すべき歪み補正は行われない。正確なビー
ムランディング位置補正を行うためには、ビデオ情報信
号サンプルを、互いに隣接する走査線上の互いに垂直方
向に整列している画素サンプル間に生ずるビデオ情報を
表わす信号から取出すことが必要である。
サンプル補間技法を用いた水平ビームランデイング補
正装置は前述の特願昭60−192995号(米国特許出願第64
5,984号に対応)に開示されている。本願発明の一態様
では、上記特許出願に示されているのと同様なサンプル
補間構成が用いられ、隣接走査線中に発生する画素のサ
ンプル値相互間の補間デジタルサンプル値を有する抽出
画素サンプルが得られる。
前述したように、走査線ビデオ情報を適正な画像線位
置に配するのに必要な、ある特定の水平走査線に対する
初期の走査線整数本分(前記整数倍単位)の遅延または
オフセット(便宜上、走査線整数本分を整数線という)
はROM34から初期線オフセツト導体40を通して読出しア
ドレスオフセツト回路33に供給される。さらに、初期フ
ラクシヨナル(「分数」あるいは「端数の」の意、以
下、分数と称する)線遅延即ちオフセツト(すなわち隣
接2走査線間の間隔(前記の1単位)よりも小さい距
離、従って短い時間の遅延、便宜上、フラクショナル線
を分数線という)がROM34から初期分数オフセツト導体4
1を介して係数制御カウンタ回路35に供給される。この
分数線オフセツトは整数線オフセツトと組合わされて、
所要公差の正確なビームランデイング補正が行われる。
ROM34から供給される粗い整数線遅延即ちオフセツト情
報及び細かい分数線遅延即ちオフセツト情報は陰極線管
と偏向ヨークの製造及び整合工程で決められる。例えば
ビデオカメラや多数のホトダイオードのような感知構成
が用いられて、陰極線管の表示スクリーン上の互いに異
る位置における赤、緑及び青ビームの各々について必要
な補正量が求められ、この情報はROM34に記憶される。
分数線遅延情報は、補間された合成サンプルを形成す
るために用いられる隣接走査線のビデオ情報信号線から
の2個のデジタル画素サンプルの各々の相対的な分数振
幅を表わす係数の形で供給される。これらの係数は、例
えば、互いに1に対する分数補数関係、即ち、2つの係
数の和が1となる関係にある。
これらの1に対する分数補数の形成はデジタルサンプ
リング方式では簡単である。前述したサンプル補間法で
得たサンプルは2つの元のサンプル相互間に位置する見
掛け位置を持つている。補間サンプルの2つの元のサン
プルのいずれかとの近かさ(距離)は係数の値によつて
決まる。例えば、2つの補間係数がそれぞれ2分の1に
選ばれている場合には、取出された合成サンプルは2つ
の実際のサンプルの中間に見掛け位置を持つことにな
り、もし、2つの係数が8分の1と8分の7に選ばれた
なら、合成サンプルの見掛け位置は、8分の7の係数が
働いているサンプルから測つて、2つのサンプル間距離
の8分の1の位置となる。
前述したように、奇数番走査線用メモリ24と偶数番走
査線用メモリ25からのデジタル画素サンプルは、それぞ
れ、書込み/読出しマルチプレクサ回路30からの信号に
応答して、シフト・加算回路31と32に加えられる。書込
み/読出しアドレス発生器27がある1つの走査線上のビ
デオ情報信号のどの画素位置がメモリから読出されてい
るかを決定する。シフト・加算回路31と32に記憶されて
いる2つのサンプルは互いに隣接する線中の同じ水平画
素位置からのもので、従つて、垂直方向に隣接する画素
サンプルとなる。
シフト・画素回路31と32の動作は係数制御カウンタ35
から与えられる分数係数によつて制御される。図にはシ
フト・加算回路32に係数値が与えられている場合を例示
してある。例えば、インバータ36がこの係数の1に対す
る分数補数を形成しており、この補数がシフト・加算回
路31に加えられている。係数は画素サンプル情報のビツ
トシフトの数を制御して、実効的にサンプル値を係数倍
する。その結果得られたビツトシフトしたサンプルは加
算(和)回路37に加えられる。加算回路37はサンプルの
和を求め、その出力に補間されたサンプルを生成する。
この青ビデオ信号の補間サンプルは、例えば、水平ビー
ムランデイング位置誤差を補正するサンプル補間技法を
記載している前記特願昭60−192995号、あるいは、アイ
・イー・イー・イー・トランザクシヨンズ・オン・コン
シユーマ・エレクトロニクス(IEEE Transactions on C
onsumer Electronics)第CE−30巻第3号(1984年8
月)中のアール・デユバート(R.Deubert)氏による
「水平ジオメトリ及びコンバージエンスの補正用デジタ
ル方式(Digital System for Horizontal Geometry and
Convergence Correction)」と題する論文中にあるよ
うな水平誤差補正回路45に供給される。水平ビームラン
デイング誤差補正の為の別の方法としては、前述の特開
昭59−186472号及び米国特許第3,893,174号に記載のも
のがある。図の例では、赤及び緑ビデオ信号は赤水平補
正回路46及び緑水平補正回路47に加えられている。補正
を受けた赤、緑及び青のデジタル信号はデジタル−アナ
ログ変換器(DAC)50、51及び52にそれぞれ与えられ、
アナログ形式に再変換される。赤、緑及び青アナログ信
号は、それぞれ、例えば、映像管駆動回路に加えられ
る。
電子ビームがある所定の水平走査線に沿つてスクリー
ンを走査する時、ROM34は、正しいビデオ情報の表示を
適切な画像線位置に維持するために、分数係数を増すか
あるいは小さくすべき時を決定する情報を供給する。係
数変化が生じたことを示す信号が係数制御カウンタ回路
35に係数変化クロツク導体42を通して供給される。ま
た、係数変化方向導体43を介して係数変化方向が係数制
御カウンタ回路35に供給される。係数制御カウンタ回路
から読出しアドレスオフセツト回路33へ供給される信号
が、選ばれた走査線のビデオ情報信号を係数が1の範囲
内で増加しあるいは減少する時、それぞれ進ませあるい
は遅れさせる。
遅延回路20、21、22はそれぞれ独立して赤、緑及び青
用電子ビームに働くから、いかなる垂直ビームランデイ
ング誤差、例えば、コンバージエンス、コマ、垂直高
さ、及び上下ピンクツシヨン歪み等も補正することがで
きる。
標準水平周波数15.75KHzの通常のNTSC飛越し走査で
は、25V陰極線管の約±13mm(0.5インチ)の垂直誤差
を、メモリ24と25として8水平線(8H)メモリを用いて
補正することができた。水平偏向周波数31.5KHzで動作
する順次走査方式においては、同じ程度の補正量を得る
ためには、隣接走査線及び画像線相互間の垂直方向の距
離が2分の1となるために16線(16H)メモリが必要と
なる。
フイールド記憶型又はフレーム記憶型順次走査方式を
用いる場合には、奇数番走査線用メモリ24と偶数番走査
線用メモリ25とはフイールド又はフレーム記憶構成(ア
ーキテクチヤ)に組込んでもよい。同様に、サンプル補
間技法を水平ビームランデイング誤差補正に用いる場合
は、共通のメモリ及びアドレス装置を用いることもでき
よう。
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかな様に、本発明によれば陰極線
管表示装置における、垂直コンバージェンスずれや上下
ピンクッション歪みのような垂直ラスタ歪みを、走査ビ
ームの偏向を制御変更する手法によることなく、電子銃
に供給されるビデオ情報信号を、走査線間補間法により
変更することによって、適正かつ有効に補正することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例による垂直ビームランデイ
ング補正回路の概略ブロツク図、第2図は第1図の回路
の説明に供する走査ラスタの一部を示す図である。 23、24、25……画素サンプル形成手段を構成するマルチ
プレクス回路、奇数番走査線用メモリ及び偶数番走査用
メモリ、34、35、37……画素サンプル組合わせ手段を構
成するROM・係数制御カウンタ回路及び加算回路。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各走査線に対応するビデオ情報信号を順次
    受入れて、各走査線に対応する複数のデジタル画素信号
    サンプル出力を生成する画素信号サンプル生成回路と; 2つの画素信号サンプルメモリと; 上記デジタル画素信号サンプル出力を受けてこれを、上
    記2つの画素信号サンプルメモリに、走査線ごとに交互
    に供給して記憶させるための切換手段と; 上記2つの画素信号サンプルメモリに対して、書込み時
    に同じ水平アドレスをおよび読出し時に同じ水平アドレ
    スを供給するアドレス供給手段と; 上記アドレス供給手段と上記2つの画素信号サンプルメ
    モリに結合されていて、その各メモリに上記デジタル画
    素信号サンプル出力の書込みおよび読出しの動作を指示
    する動作指示回路と; 上記2つの画素信号サンプルメモリから読出されたデジ
    タル画素信号サンプルをそれぞれ受入れる2つの処理回
    路と; 上記2つの処理回路からの、隣接する2走査線の同一水
    平方向位置におけるデジタル画素信号サンプルを加算的
    に合成して補正済みのデジタル画素信号サンプル出力を
    生成する合成回路と; 上記合成回路の出力をアナログ画素信号に変換して陰極
    線管駆動手段に供給する手段と; 陰極線管の表示スクリーン上に各点に表示されるビデオ
    情報の画素信号について、この表示スクリーン上におけ
    る正しい垂直方向ラスタ位置を決定するための、水平線
    の整数本分の第1補正量と互いに隣接する水平線の間隔
    の分数分の第2補正量との和で表わされる垂直方向位置
    の補正量を予め記憶している補正量メモリと; 上記補正量メモリから読出された上記第1補正量を受け
    てこれを上記動作指示回路に供給して読出し動作タイミ
    ングを制御する回路と; 上記2つの画素信号サンプルメモリから読出されて2つ
    の処理回路に供給された互いに隣接する2本の走査線の
    同一水平方向位置における画素信号サンプルの合成比率
    を表わす係数を、上記補正量メモリから読出した上記第
    2補正量に従って決定する係数生成回路と; 上記係数生成回路の出力を、上記2つの処理回路に供給
    して、それぞれ上記合成比率に応じた大きさの画素信号
    サンプルを上記各処理回路から出力させる手段と; を具備して成る陰極線管におけるビデオ情報画素信号に
    ついての垂直ビームランディング位置誤差補正装置。
JP60268228A 1984-11-29 1985-11-27 垂直ビームランディング位置誤差補正装置 Expired - Lifetime JP2622951B2 (ja)

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US676141 1991-03-27

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