JP2622662B2 - 屋根構造物の構築工法 - Google Patents

屋根構造物の構築工法

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JP2622662B2
JP2622662B2 JP20878693A JP20878693A JP2622662B2 JP 2622662 B2 JP2622662 B2 JP 2622662B2 JP 20878693 A JP20878693 A JP 20878693A JP 20878693 A JP20878693 A JP 20878693A JP 2622662 B2 JP2622662 B2 JP 2622662B2
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jack
rail
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jacks
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俊之 川添
良敬 仁保
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株式会社巴コーポレーション
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は屋根構造物の構築工法
に関する。
【0002】
【従来の技術】屋根構造物の構築工法には、本設柱をガ
イドとして屋根構造物をリフトアップする工法がある
が、躯体等の基礎に屋根版の一側を回転自在にピン結合
して、該屋根版を片持ち状態で支持したものについての
リフトアップ工法は比較的に少く、通常は、仮設柱を建
ててその上部に設置したウインチ等で前記屋根版の他側
を引き上げることによって行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】施工前には、仮設柱の
構築,ウインチの設置,滑車に対するワイヤ掛け等の準
備作業が必要であり、また施工後には逆の手順で解体作
業が必要となる。この場合には、上記準備・解体作業に
多大な時間と労力を要し、この作業が全作業の25〜3
0%にも及ぶことさえある。この結果、構築作業の能率
が悪くて工期は長期化していた。
【0004】この発明は上記課題を解決するためになし
たもので、その目的とするところは、基礎上にレール,
ジャッキ等簡単な装置を設置するだけで容易に施工でき
る屋根構造物の構築工法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、構造物を構成する基礎上にレールを敷
設し、該レール上にジャッキを摺動自在に設け、前記レ
ール及びジャッキの上方に屋根版を配置し、該屋根版の
一端部を前記基礎に回転自在にピン結合すると共に、該
屋根版の下部に連結棒の一端部を回転自在に結合し、該
連結棒の他端部を前記ジャッキに回転自在に結合し、該
ジャッキの摺動で前記連結棒を倒立させることにより前
記屋根版を突き上げて構築するものである。
【0006】
【作用】上記構成によれば、レールの敷設,ジャッキの
設置,屋根版の配置及びピン結合,連結棒による屋根版
とジャッキの結合という一連の地上作業で準備作業を行
い、施工後は、上記準備作業と同様に一連の地上作業に
よって解体作業を行う。
【0007】上記準備作業の後は、ジャッキの摺動で連
結棒を倒立させることにより屋根版を突き上げて、屋根
構造物を構築する。
【0008】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0009】図1(1)はこの発明の一実施例になる屋
根構造物の押上げ開始前の状態を示す側面図、(2)は
同屋根構造物の押上げ途中の状態を示す側面図、(3)
は同屋根構造物の押上げ完了後の状態を示す側面図、図
2は図1中のレールの他の敷設状態を示す側面図であ
る。
【0010】図1に示すように、構造物を構成する基礎
1上にはレール2が敷設され、該レール2上には複数の
ジャッキ31 ,32 が摺動自在に設けられている。
【0011】前記レール2及びジャッキ31 ,32 の上
方には前記レール2に沿った屋根版4が配置され、該屋
根版4の一端部4aは前記基礎1に固定した支持金物5
上にピン結合されている。
【0012】前記屋根版4の下部には長さの異なる連結
棒61 ,62 の一端部がピン結合され、該連結棒61
2 の他端部は後述するように図外のローラにより前記
基礎1上に可動自在に支持されて前記ジャッキ31 ,3
2 に各々結合されている。
【0013】前記一方のジャッキ31 は、屋根版4と連
結棒61 ,62 との結合点Jより屋根版4の一端部4a
側に配置され、他方のジャッキ32 は前記結合点Jより
屋根版4の他端部4b側に配置されている。
【0014】以上の構成において、まずジャッキ31
摺動で短い方の連結棒61 の他端部をレール2の長手方
向に沿い移動させることにより、連結棒61 を所定の傾
斜角度まで倒立させて、屋根版4を突き上げる。この工
程中、ジャッキ32 をレール2に固定せず、持ち上がる
屋根版4に牽引されて移動できるようにしておく。上記
工程の後、ジャッキ32 をレール2に固定して、該ジャ
ッキ32 の摺動で長い方の連結棒62 の他端部をレール
2の長手方向に沿い僅かに移動させて、屋根版4の荷重
を支持した後、前記ジャッキ31 と連結棒61 との結合
を解除する。しかる後、ジャッキ32 により連結棒62
の他端部をレール2の長手方向に沿い移動させて、連結
棒62 を図示する所定の傾斜角度まで倒立させる。これ
によって、屋根版4は図1(3)に示す状態に立て起こ
されることとなる。
【0015】このように、この発明方法は、長さが異な
る複数の連結棒61 ,62 を使用し、該連結棒61 ,6
2 を短い方から順次立てて屋根版4を段階的に突き上げ
ることによって屋根構造物Rを構築するものである。
【0016】この屋根構造物Rが競技場等、観覧席の上
方を覆うものであれば、観覧席を形成する構造物の躯体
が基礎1となる。この場合には、前記支持金物2を基礎
1の頂部に固定し、また前記レール2を基礎1上、つま
りその傾斜した上面1aに敷設することとなる。上記レ
ール2の敷設は、図2に示すように上面1aに設置した
仮設構台7上に、或いは図示しないが上面1aに直接行
う。
【0017】尚、屋根版4と連結棒61 ,62 との結合
点Jより屋根版4の一端部4a側にジャッキ31 を配置
し、前記結合点Jより屋根版4の他端部4b側にジャッ
キ32 を配置したが、図示しないがジャッキ31 ,32
を上記実施例と逆に配置しても良いし、或いはジャッキ
1 ,32 を共に同じ側に配置しても良い。図3は屋根
版4の他端部4b側に配置した例を示し、また図4は屋
根版4の一端部4a側に配置した例を示す。同じ側に配
置した場合には、レール2の長さを短くできるという利
点がある。
【0018】また、連結棒61 ,62 を2本、ジャッキ
1 ,32 を2台使用したが、これに限定されないこと
は言うまでもない。
【0019】次に、上記発明方法の実施に使用した押上
げ装置のレール2及びジャッキ31,32 の具体例を図
面に基づいて説明する。尚、ジャッキ31 ,32 は同一
の構成であるので、一方のジャッキ31 だけを説明す
る。
【0020】図5は図1中のジャッキのロッド伸長前の
状態を示す平断面図、図6は同ジャッキのロッド伸長後
の状態を示す平断面図、図7は図4のA−A線に沿う断
面図である。
【0021】レール2は間隔をおき平行に配置された2
本のレール2aで構成され、該レール2aには、軸方向
に延在する上方に開口した溝2bと、該溝2b内に等間
隔で開口するピン孔2cとが設けられている。
【0022】前記レール2a間に前記ジャッキ31 が配
置され、該ジャッキ31 のチューブ3aの一端下部には
図外の固定台車が設けられている。この固定台車には、
前記レール2aの溝2b内に摺動自在に挿入される結合
片3bが形成され、該結合片3bには、前記レール2a
のピン孔2cと合わせられるピン孔3cが形成されてい
る。また、前記固定台車にはクランプシリンダ8が装着
され、該クランプシリンダ8のロッドは、前記レール2
aのピン孔2cと前記結合片3bのピン孔3cとに挿入
するクランプピン8aとなっている。
【0023】前記チューブ3aの他端のロッド3dの両
側には突片3eが形成され、該突片3eには、ロッド3
dの伸長方向に延在する長溝3fが形成され、該長溝3
dにはピン9の両端部が摺動自在に挿通させられてい
る。
【0024】前記各突片3eの下部には、チューブ3a
の他端側を支持する可動台車10が摺動自在に配置さ
れ、該可動台車10と前記連結棒61 の他端部とが前記
ピン9を介して前記ロッド3dの先端部に結合されてい
る。
【0025】前記可動台車10には、前記レール2aの
溝2b内に摺動自在に挿入される結合片10aが形成さ
れ、該結合片10aには、前記レール2aのピン孔2c
と合わせられるピン孔10bが形成されている。また、
可動台車10にはクランプシリンダ11が装着され、該
クランプシリンダ11のロッドは、前記レール2aのピ
ン孔2cと前記結合片10aのピン孔10bとに挿入す
るクランプピン11aとなっている。
【0026】このような押上げ装置において、図5に示
すように、まず、ジャッキ31 の一端側に設けたクラン
プピン8aをピン孔3cとレール2のピン孔2cとに挿
入して該レール2にジャッキ31 の一端を固定した後、
ジャッキ31 の他端側に設けたクランプピン11aをピ
ン孔3cとレール2のピン孔2cとから抜いて、図6に
示すように、ジャッキ31 のロッド伸長作動を行う。次
いで、ジャッキ31 の他端側に設けたクランプピン11
aをピン孔3cとレール2のピン孔2cとに挿入してジ
ャッキ31 の他端を固定した後、ジャッキ31 の一端側
に設けたクランプピン8aをピン孔3cとレール2のピ
ン孔2cとから抜いて、ジャッキ31 のロッド引込み作
動を行う。上記動作を繰り返してレール2に対してジャ
ッキ31を摺動させることができる。
【0027】ところで、連結棒61 の他端部は可動台車
10により基礎1上に可動的に支持され、ジャッキ31
のロッド3dの先端部は前記可動台車10によりピン9
を介して基礎1上に可動的に支持されると共に、チュー
ブ3aに設けた突片3eにより前記ピン9を介して支持
されている。このため、上記ジャッキ31 の摺動により
連結棒61 の他端部を移動させる際、ロッド3dの先端
部を下方に押す力は作用しないので、ジャッキ31 の作
動は良好に行われる。従って、このジャッキ31 の摺動
により前記連結棒61 の他端部を移動させることができ
るから、上記押上げ装置によって上記発明方法は確実に
実施される。
【0028】
【発明の効果】以上の通り、この発明は、構造物を構成
する基礎上にレールを敷設し、該レール上にジャッキを
摺動自在に設け、前記レール及びジャッキの上方に屋根
版を配置し、該屋根版の一端部を前記基礎に回転自在に
ピン結合すると共に、該屋根版の下部に連結棒の一端部
を回転自在に結合し、該連結棒の他端部を前記ジャッキ
に回転自在に結合し、該ジャッキの摺動で前記連結棒を
倒立させることにより前記屋根版を突き上げて構築する
ため、レールの敷設,ジャッキの設置,屋根版の配置及
びピン結合,連結棒による屋根版とジャッキの結合とい
う一連の地上作業で準備作業を容易に行い、施工後は、
上記準備作業と同様に一連の地上作業によって解体作業
を容易に行うことができる。従って、従来の仮設柱の設
置等が不要となり、それだけ作業能率の向上及び工期の
短縮が図れると共に、施工費の低減が図れる。
【0029】上記準備作業の後は、ジャッキの摺動で連
結棒を倒立させることにより屋根版を突き上げて、屋根
構造物を確実に構築することができるので、従来に比べ
て施工性が良く、また構築時の地震や強風を受けた時の
作業の安全性も図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(1) この発明の一実施例になる屋根構造物
の押上げ開始前の状態を示す側面図である。 (2) 同屋根構造物の押上げ途中の状態を示す側面図
である。 (3) 同屋根構造物の押上げ完了後の状態を示す側面
図である。
【図2】図1中のレールの他の敷設方法を示す側面図で
ある。
【図3】図1中の押上げ装置の他の例を示す側面図であ
る。
【図4】図1中の押上げ装置の更に他の例を示す側面図
である。
【図5】図1中のジャッキのロッド伸長前の状態を示す
平断面図である。
【図6】同ジャッキのロッド伸長後の状態を示す平断面
図である。
【図7】図6のA−A線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 基礎 2 レール 31 ,32 ジャッキ 4 屋根版 4a 一端部 61 ,62 連結棒

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造物を構成する基礎上にレールを敷設
    し、該レール上にジャッキを摺動自在に設け、前記レー
    ル及びジャッキの上方に屋根版を配置し、該屋根版の一
    端部を前記基礎に回転自在にピン結合すると共に、該屋
    根版の下部に連結棒の一端部を回転自在に結合し、該連
    結棒の他端部を前記ジャッキに回転自在に結合し、該ジ
    ャッキの摺動で前記連結棒を倒立させることにより前記
    屋根版を突き上げて構築することを特徴とする屋根構造
    物の構築工法。
JP20878693A 1993-07-30 1993-07-30 屋根構造物の構築工法 Expired - Lifetime JP2622662B2 (ja)

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