JP2622281B2 - 原子炉の零出力炉物理試験上限値確認方法 - Google Patents
原子炉の零出力炉物理試験上限値確認方法Info
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- JP2622281B2 JP2622281B2 JP1014360A JP1436089A JP2622281B2 JP 2622281 B2 JP2622281 B2 JP 2622281B2 JP 1014360 A JP1014360 A JP 1014360A JP 1436089 A JP1436089 A JP 1436089A JP 2622281 B2 JP2622281 B2 JP 2622281B2
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- regression line
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
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- Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は原子炉の起動試験、定期試験等で実施され
る零出力炉物理試験時に必要な中性子束レベルの直線変
化部分の試験上限値の確認に使用する方法に関するもの
である。
る零出力炉物理試験時に必要な中性子束レベルの直線変
化部分の試験上限値の確認に使用する方法に関するもの
である。
［従来の技術］ 従来、原子炉、特に加圧水型原子炉の零出力炉物理試
験の上限値を確認する一つの方法としては、炉心付近に
設置した中性子束検出器から得られる電流を電流計に接
続し、次に、中性子束を徐々に上昇させたときに、一定
時間間隔で上記電流計の指示値を読み取り記録する。第
４図は電流値の記録を始めてからの経過時間に対する電
流値の変化であり、時間に伴う原子炉の中性レベルの変
化を示している。この第４図中で「×」で表示される記
録点は中性子レベルが低いときには直線（イ）上にほぼ
載っているが、原子炉の特性として中性子レベルが上昇
すると、ある時点で傾きが変化し、直線（イ）から離れ
てくる。この点（ロ）を零出力試験の上限値としてい
る。
験の上限値を確認する一つの方法としては、炉心付近に
設置した中性子束検出器から得られる電流を電流計に接
続し、次に、中性子束を徐々に上昇させたときに、一定
時間間隔で上記電流計の指示値を読み取り記録する。第
４図は電流値の記録を始めてからの経過時間に対する電
流値の変化であり、時間に伴う原子炉の中性レベルの変
化を示している。この第４図中で「×」で表示される記
録点は中性子レベルが低いときには直線（イ）上にほぼ
載っているが、原子炉の特性として中性子レベルが上昇
すると、ある時点で傾きが変化し、直線（イ）から離れ
てくる。この点（ロ）を零出力試験の上限値としてい
る。
［発明が解決しようとする課題］ しかるに、従来の零出力炉物理試験の上限値確認のた
めの上記の処理はすべて人手処理によっていた。従っ
て、その結果を得るために煩わしさが伴い、かつ結果が
得られるために長時間を要していた。
めの上記の処理はすべて人手処理によっていた。従っ
て、その結果を得るために煩わしさが伴い、かつ結果が
得られるために長時間を要していた。
この発明はかかる問題点を解決し、零出力炉物理試験
の上限値を容易かつ確実に確認することができる確認方
法を提供することを目的とするものである。
の上限値を容易かつ確実に確認することができる確認方
法を提供することを目的とするものである。
［課題を解決するための手段］ この目的に対応して、この発明の原子炉の零出力炉物
理試験上限値確認方法は、炉心付近に設置された中性子
検出器から得られた電流を検出する電流検出装置と、前
記電流検出装置により検出された電流値及び時間を記憶
する記憶装置と、前記電流値及び時間を入力して回帰計
算により回帰直線を算出する演算装置と、前記回帰直線
から所定値以上のずれを検出するずれ検出装置と、前記
時間と電流値の関係を連続的にXY記録計に作図する作図
装置と及び前記時間と電流値の関係を印字する印字装
置、とを使用し原子炉の零出力炉物理試験上限値を求め
ることを特徴としている。
理試験上限値確認方法は、炉心付近に設置された中性子
検出器から得られた電流を検出する電流検出装置と、前
記電流検出装置により検出された電流値及び時間を記憶
する記憶装置と、前記電流値及び時間を入力して回帰計
算により回帰直線を算出する演算装置と、前記回帰直線
から所定値以上のずれを検出するずれ検出装置と、前記
時間と電流値の関係を連続的にXY記録計に作図する作図
装置と及び前記時間と電流値の関係を印字する印字装
置、とを使用し原子炉の零出力炉物理試験上限値を求め
ることを特徴としている。
［作用］ 炉心近傍の中性子束検出器からの電流を所定の時間間
隔で採取し、記憶装置に記憶する。記憶された時間と電
流値の関係より演算装置が回帰計算を行い、回帰直線を
算出する。この回帰直線から所定値以上のずれがある
と、そのずれをずれ検出装置が検出し、そのずれた電流
値をドップラ効果による傾きが生じたものと判断する。
更に傾きが生じた後数点のサンプリングを行い、これら
数点のサンプル点を用いて回帰直線が演算装置により算
出される。
隔で採取し、記憶装置に記憶する。記憶された時間と電
流値の関係より演算装置が回帰計算を行い、回帰直線を
算出する。この回帰直線から所定値以上のずれがある
と、そのずれをずれ検出装置が検出し、そのずれた電流
値をドップラ効果による傾きが生じたものと判断する。
更に傾きが生じた後数点のサンプリングを行い、これら
数点のサンプル点を用いて回帰直線が演算装置により算
出される。
この２つの直線の交点を上限値とする。結果は作図装
置または印字装置により出力する。
置または印字装置により出力する。
［実施例］ 以下、この発明の詳細を一実施例を示す図面について
説明する。
説明する。
第１図はこの発明の一実施例に係る上限値確認方法で
使用する上限値確認装置１の構成をブロック図で示して
いる。
使用する上限値確認装置１の構成をブロック図で示して
いる。
上限値確認装置１は電流検出装置２、演算装置４、RA
M5、外部記憶装置６、表示装置７、印字装置８、及び作
図装置11を備えている。
M5、外部記憶装置６、表示装置７、印字装置８、及び作
図装置11を備えている。
電流検出装置２は炉心または炉心の近傍に配置されて
いる中性子検出器15と接続していて中性子検出器15から
得られた電流を検出するものである。
いる中性子検出器15と接続していて中性子検出器15から
得られた電流を検出するものである。
電流検出装置２の出力はA/Dコンバータ12によって変
換され、I/Oポート13を介して演算装置４に入力する。
換され、I/Oポート13を介して演算装置４に入力する。
演算装置４にはRAM5及び外部記憶装置６が接続する。
RAM5には電流検出装置２によって検出された電流値及
び時間が記憶される。また、外部記憶装置６には演算装
置４による演算結果等が記憶される。
び時間が記憶される。また、外部記憶装置６には演算装
置４による演算結果等が記憶される。
演算装置４にはI/Oポート14を介して表示装置７、印
字装置８及び作図装置11が接続している。
字装置８及び作図装置11が接続している。
次にこのような構成の上限値確認装置において上限値
を確認する操作を説明する。
を確認する操作を説明する。
原子炉の炉心または炉心付近に設置し中性子束を検出
する中性子検出器15から得られた電流信号を電流検出装
置２が検出し、更に、A/Dコンバータ12で変換し、I/Oポ
ート13を経て演算装置４に供給する。
する中性子検出器15から得られた電流信号を電流検出装
置２が検出し、更に、A/Dコンバータ12で変換し、I/Oポ
ート13を経て演算装置４に供給する。
原子炉は臨界状態から正の反応度を加えると中性子束
は指数関数的に増加する。こに中性子束を等間隔で測定
しXY記録計の作図装置11に作図（中性子束レベルは対数
目盛）し、外部記憶装置６に記憶すると共に演算装置４
によって回帰計算を行い直線13a（第３図）を算出す
る。この直線からある幅を外れた中性子束レベルのプロ
ット点を採取した時、ドップラ効果による傾きが生じた
ことと判断する。更に中性子束レベルを数点サンプリン
グし回帰計算（傾きが生じた後のサンプル点で行う）を
行い直線13b（第３図）を算出する。この２つの直線の
交点を零出力炉物理試験の上限値13c（第３図）として
測定する。
は指数関数的に増加する。こに中性子束を等間隔で測定
しXY記録計の作図装置11に作図（中性子束レベルは対数
目盛）し、外部記憶装置６に記憶すると共に演算装置４
によって回帰計算を行い直線13a（第３図）を算出す
る。この直線からある幅を外れた中性子束レベルのプロ
ット点を採取した時、ドップラ効果による傾きが生じた
ことと判断する。更に中性子束レベルを数点サンプリン
グし回帰計算（傾きが生じた後のサンプル点で行う）を
行い直線13b（第３図）を算出する。この２つの直線の
交点を零出力炉物理試験の上限値13c（第３図）として
測定する。
直線回帰の方法は測定中性子の対数をyiとし、その時
の時間をxiとする。このデータ点（xi,yi）に対して、
ｙ＝ax＋ｂとした回帰直線の係数a,bを求めることであ
る。a,bは連立方程式の根として求まる。
の時間をxiとする。このデータ点（xi,yi）に対して、
ｙ＝ax＋ｂとした回帰直線の係数a,bを求めることであ
る。a,bは連立方程式の根として求まる。
ａ・Σxi 2＋ｂ・Σxi＝Σxiyi ａ・Σxi＋ｂ・Σ１＝Σyi （但しΣはｉ＝１〜ｎまでの和を表わす） 処理手順を第２図のフロチャートに示す。まず、初期
化21の部分で中性子束レベルサンプリング時間間隔の設
定を行う。ステップ22で中性子束レベルのサンプリング
を行い、ステップ23で作図及び演算装置４による回帰計
算を行い、ステップ24でパラメータ及び演算結果の外部
記憶装置６と表示装置７への出力及び表示を行う。第３
図に回帰計算された結果の回帰直線13aが示されてい
る。第３図において回帰直線13aが２本あるのは、中性
子束検出装置を２体使用しているためである。
化21の部分で中性子束レベルサンプリング時間間隔の設
定を行う。ステップ22で中性子束レベルのサンプリング
を行い、ステップ23で作図及び演算装置４による回帰計
算を行い、ステップ24でパラメータ及び演算結果の外部
記憶装置６と表示装置７への出力及び表示を行う。第３
図に回帰計算された結果の回帰直線13aが示されてい
る。第３図において回帰直線13aが２本あるのは、中性
子束検出装置を２体使用しているためである。
次にステップ25で測定終了かを判断し（中性子束レベ
ルの傾きが生じたと判断した時点をもって終了とす
る）、Yesの場合ステップ26で測定結果の印字装置８に
よる印字及び作図装置11による作図を行う。
ルの傾きが生じたと判断した時点をもって終了とす
る）、Yesの場合ステップ26で測定結果の印字装置８に
よる印字及び作図装置11による作図を行う。
作図を第３図で示せば測定点を結ぶ回帰直線の延長部
が直線13bであり、中性子束レベルの傾きが生じた所は1
3cである。またNoの場合は引続きステップ22に戻り繰返
す。
が直線13bであり、中性子束レベルの傾きが生じた所は1
3cである。またNoの場合は引続きステップ22に戻り繰返
す。
こうして上限値13cを求めることができる。
［発明の効果］ この発明の原子炉の零出力炉物理試験上限値確認方法
は、次のような効果がある。すなわち、実時間処理が行
われ、試験終了後ただちに上限値が測定でき処理時間の
大幅短縮となるほか、省力化及び原子炉の稼働率向上が
図れる。また従来のデータ採取は対数目盛のメータを読
み取っていたため、読み取り誤差が大きかったが、この
発明の方法を使用することにより精度が向上する。更に
従来のデータ採取には、計器からの読み取り、データの
記録、グラフ化、等に多くの人員（６〜８名）を必要と
していたが、それらの人員の削減ができる。
は、次のような効果がある。すなわち、実時間処理が行
われ、試験終了後ただちに上限値が測定でき処理時間の
大幅短縮となるほか、省力化及び原子炉の稼働率向上が
図れる。また従来のデータ採取は対数目盛のメータを読
み取っていたため、読み取り誤差が大きかったが、この
発明の方法を使用することにより精度が向上する。更に
従来のデータ採取には、計器からの読み取り、データの
記録、グラフ化、等に多くの人員（６〜８名）を必要と
していたが、それらの人員の削減ができる。
第１図はこの発明の一実施例に係わる原子炉の零出力炉
物理試験上限値確認装置の構成を示すブロック図、第２
図は上限値確認のステップを示すフロチャート、第３図
は作図装置で作図した測定経過時間に対する中性子束レ
ベルのグラフ、及び第４図は人手作業によるサンプリン
グによって作成した測定経過時間に対する中性子束レベ
ルのグラフである。 １……上限値確認装置、２……電流検出装置、 ４……演算装置、 ５……RAM、６……外部記憶装置、 ７……表示装置、８……印字装置、 11……作図装置、12……A/Dコンバータ、 13……I/Oポート、14……I/Oポート、 15……中性子検出器
物理試験上限値確認装置の構成を示すブロック図、第２
図は上限値確認のステップを示すフロチャート、第３図
は作図装置で作図した測定経過時間に対する中性子束レ
ベルのグラフ、及び第４図は人手作業によるサンプリン
グによって作成した測定経過時間に対する中性子束レベ
ルのグラフである。 １……上限値確認装置、２……電流検出装置、 ４……演算装置、 ５……RAM、６……外部記憶装置、 ７……表示装置、８……印字装置、 11……作図装置、12……A/Dコンバータ、 13……I/Oポート、14……I/Oポート、 15……中性子検出器
Claims (1)
- 【請求項１】炉心付近に設置された中性子検出器から得
られた電流を検出する電流検出装置と、前記電流検出装
置により検出された電流値及び時間を記憶する記憶装置
と、前記電流値及び時間を入力して回帰計算により回帰
直線を算出する演算装置と、前記回帰直線から所定値以
上のずれを検出するずれ検出装置と、前記時間と電流値
の関係を連続的にXY記録計に作図する作図装置と及び前
記時間と電流値の関係を印字する印字装置、とを使用
し、前記ずれを検出した時に、前記回帰直線に傾きが生
じたと判断し、前記傾きが生じた後の数点のサンプリン
グから他の回帰直線を算出し、該他の回帰直線と先の回
帰直線との交点から原子炉の零出力炉物理試験上限値を
求めることを特徴とする原子炉の零出力炉物理試験上限
値確認方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1014360A JP2622281B2 (ja) | 1989-01-24 | 1989-01-24 | 原子炉の零出力炉物理試験上限値確認方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1014360A JP2622281B2 (ja) | 1989-01-24 | 1989-01-24 | 原子炉の零出力炉物理試験上限値確認方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02194397A JPH02194397A (ja) | 1990-07-31 |
| JP2622281B2 true JP2622281B2 (ja) | 1997-06-18 |
Family
ID=11858898
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1014360A Expired - Lifetime JP2622281B2 (ja) | 1989-01-24 | 1989-01-24 | 原子炉の零出力炉物理試験上限値確認方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2622281B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2782562B1 (fr) | 1998-08-18 | 2000-09-29 | Cogema | Procede de simulation de la reponse d'un detecteur de rayonnements emis par des objets radioactifs et procede de controle d'elements de combustible nucleaire utilisant cette simulation |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63118658U (ja) * | 1987-01-22 | 1988-08-01 | ||
| JPS63191201A (ja) * | 1987-02-04 | 1988-08-08 | Hitachi Ltd | プラント自動制御装置 |
-
1989
- 1989-01-24 JP JP1014360A patent/JP2622281B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02194397A (ja) | 1990-07-31 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080404 Year of fee payment: 11 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090404 Year of fee payment: 12 |
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| EXPY | Cancellation because of completion of term |