JP2895101B2 - 原子炉の減速材温度係数測定方法及びその装置 - Google Patents
原子炉の減速材温度係数測定方法及びその装置Info
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
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- Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、原子炉の出力運転中における減速材温度
係数の測定に関するものである。
係数の測定に関するものである。
[従来の技術] 従来は、原子炉の反応度を測定する場合、各種の反応
度が同時に発生する状態、即ち出力運転状態では個々の
反応度係数をそれぞれ別個に測定することが困難である
ため、それぞれ別個に測定可能な状態、即ち零出力状態
で測定するのが一般的であった。
度が同時に発生する状態、即ち出力運転状態では個々の
反応度係数をそれぞれ別個に測定することが困難である
ため、それぞれ別個に測定可能な状態、即ち零出力状態
で測定するのが一般的であった。
また、出力運転状態で減速材温度係数を測定する方法
としては、「全出力時の原子力発電プラントにおけるノ
イズ法による温度反応度係数の監視」(Monitoring Tem
perature Reactivity Coeffiecient by Noise Method i
n a NPP at Full Power(「原子力エネルギー年鑑」Vo
l.14,No.10,1987年,第521〜526頁))が知られてい
る。
としては、「全出力時の原子力発電プラントにおけるノ
イズ法による温度反応度係数の監視」(Monitoring Tem
perature Reactivity Coeffiecient by Noise Method i
n a NPP at Full Power(「原子力エネルギー年鑑」Vo
l.14,No.10,1987年,第521〜526頁))が知られてい
る。
この方法によれば、減速材温度係数αmは次式で評価
する。
する。
αm(1/G(jω))・(CPSDNT/APSDT) 但し、 G(jω):原子炉の伝達関数 APSDT :減速材温度の時系列データによる減速材温
度のパワースペクトル密度関数 CPSDNT :中性子束及び減速材温度の時系列データに
よる相互パワースペクトル密度関数 である。
度のパワースペクトル密度関数 CPSDNT :中性子束及び減速材温度の時系列データに
よる相互パワースペクトル密度関数 である。
[発明が解決しようとする課題] 上記のような従来の出力運転状態で減速材温度係数を
測定する方法は、通常のノズ分析に用いられるCPSD及び
APSDの他にG(jω)が必要である。このため、汎用の
ノイズ分析機器で対応することは困難である。
測定する方法は、通常のノズ分析に用いられるCPSD及び
APSDの他にG(jω)が必要である。このため、汎用の
ノイズ分析機器で対応することは困難である。
この発明はかかる従来の課題を解決するためのになさ
れたもので、G(jω)を必要とせず、汎用のノイズ分
析機器で対応することのできる原子炉の減速材温度係数
測定方法及びその装置を提供することを目的とする。
れたもので、G(jω)を必要とせず、汎用のノイズ分
析機器で対応することのできる原子炉の減速材温度係数
測定方法及びその装置を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するために、本発明は運転中の原子
炉の減速材温度係数を測定する方法において、原子炉の
反応度及び減速材温度の時系列データを採取し、それぞ
れをフーリエ変換し、反応度と減速材温度の相互パワー
スペクトル密度関数、減速材温度のパワースペクトル密
度関数を算出し、その比から減速材温度係数を算出する
ことである。
炉の減速材温度係数を測定する方法において、原子炉の
反応度及び減速材温度の時系列データを採取し、それぞ
れをフーリエ変換し、反応度と減速材温度の相互パワー
スペクトル密度関数、減速材温度のパワースペクトル密
度関数を算出し、その比から減速材温度係数を算出する
ことである。
[作用] 定常運転中の原子炉において、反応度R(t)は種々
の外乱の影響を受ける。
の外乱の影響を受ける。
即ち、時間tにおける反応度R(t)は で表わされる。
但し、 αm :減速材温度係数, ΔT(t):減速材温度変化分, αi :各種反応度係数, Si(t) :αiに関連する原子炉パラメータの変動分 である。
(1)式の両辺をフーリエ変換すると、 (2)式の両辺に、ΔT(ω)の共やく複素数ΔT
*(ω)を乗じる。
*(ω)を乗じる。
ここで、ΔT(t)とSi(T)とが独立であるため各項
の期待値を求めると、 となり、従って、 となる。但し、例えばは期待値A(または平均値)を
意味する。
の期待値を求めると、 となり、従って、 となる。但し、例えばは期待値A(または平均値)を
意味する。
しかるに、定義より (但し、CPSDRTは反応度と減速材温度の時系列データ
による相互パワースペクトル密度関数である)。
による相互パワースペクトル密度関数である)。
であるから、減速材温度係数αmは αm=CPSDRT/APSDT ・・・・・(3) として求まる。
尚、フーリエ変換を行う際には、ΔT(t)の代りに
減速材温度T(t)そのものの信号を使用してもよい。
減速材温度T(t)そのものの信号を使用してもよい。
[実施例] 第1図はこの発明の一実施例である原子炉の減速材温
度係数測定のための装置の構成を示すブロック図であ
る。
度係数測定のための装置の構成を示すブロック図であ
る。
第1図において、反応度計1は中性子束信号φ(t)
を演算処理し、反応度R(t)を求めるものである。前
述のG(jω)は、この反応度計の中で演算処理されて
いる。また、ノイズ分析部2は反応度R(t)及び減速
材温度の時系列データΔT(t)を一定時間幅に区切
り、それぞれのフーリエ変換を算出し、それらに基づき
RT(ω),ΔT*(ω)及びΔT(ω)・ΔT*(ω)を求
め、これらの操作を繰返し、それぞれの平均値より反応
度と減速材温度の時系列データによる相互パワースペク
トル密度関数CPSDRT,減速材温度の時系列データによる
減速材温度のパワースペクトル密度関数APSDTを算出す
る。
を演算処理し、反応度R(t)を求めるものである。前
述のG(jω)は、この反応度計の中で演算処理されて
いる。また、ノイズ分析部2は反応度R(t)及び減速
材温度の時系列データΔT(t)を一定時間幅に区切
り、それぞれのフーリエ変換を算出し、それらに基づき
RT(ω),ΔT*(ω)及びΔT(ω)・ΔT*(ω)を求
め、これらの操作を繰返し、それぞれの平均値より反応
度と減速材温度の時系列データによる相互パワースペク
トル密度関数CPSDRT,減速材温度の時系列データによる
減速材温度のパワースペクトル密度関数APSDTを算出す
る。
さらに、αm算出表示部3は前述の(3)式から上記
CPSDRT,APSDTを用いて減速材温度係数αmを評価し、所
要データを表示する。
CPSDRT,APSDTを用いて減速材温度係数αmを評価し、所
要データを表示する。
[発明の効果] 以上説明したとおり、従来は出力運転中の原子炉の減
速材温度係数を容易に測定する方法ならびに装置がなか
ったため、原子炉の制御法の検討や安全性の検討は解析
値に基づく減速材温度係数に一定の余裕を考慮したもの
を用いて行っていた。しかし、本発明により精度よい実
測値が常に得られるので、上記の余裕の適性化が可能と
なり、運転・制御及び安全上の検討の適性化に寄与する
ことができる。
速材温度係数を容易に測定する方法ならびに装置がなか
ったため、原子炉の制御法の検討や安全性の検討は解析
値に基づく減速材温度係数に一定の余裕を考慮したもの
を用いて行っていた。しかし、本発明により精度よい実
測値が常に得られるので、上記の余裕の適性化が可能と
なり、運転・制御及び安全上の検討の適性化に寄与する
ことができる。
第1図はこの発明の一実施例である原子炉の減速材温度
係数測定のための装置の構成を示すブロック図である。 図中、 1:反応度計 2:ノイズ分析部 3:αm算出表示部
係数測定のための装置の構成を示すブロック図である。 図中、 1:反応度計 2:ノイズ分析部 3:αm算出表示部
Claims (2)
- 【請求項1】運転中の原子炉の減速材温度係数を測定す
る方法において、原子炉の反応度及び減速材温度の時系
列データを採取し、それぞれをフーリエ変換し、反応度
と減速材温度の相互パワースペクトル密度関数、減速材
温度のパワースペクトル密度関数を算出し、その比から
減速材温度係数を算出することを特徴とする原子炉の減
速材温度係数測定方法。 - 【請求項2】中性子束信号を入力し反応度を出力する反
応度計と、前記反応度計の出力信号及び減速材温度信号
を入力しフーリエ変換により、反応度と減速材温度の時
系列データによる相互パワースペクトル密度関数及び減
速材温度の時系列データによる減速材温度のパワースペ
クトル密度関数を出力するノイズ分析部と、前記ノイズ
分析部よりの出力である反応度と減速材温度の時系列デ
ータによる相互パワースペクトル密度関数CPSDRTと減速
材温度の時系列データによる減速材温度のパワースペク
トル密度関数APSDTの比より減速材温度係数を算出し表
示する減速材温度係数算出表示部とより構成したことを
特徴とする原子炉の減速材温度係数測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1220255A JP2895101B2 (ja) | 1989-08-29 | 1989-08-29 | 原子炉の減速材温度係数測定方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1220255A JP2895101B2 (ja) | 1989-08-29 | 1989-08-29 | 原子炉の減速材温度係数測定方法及びその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0384496A JPH0384496A (ja) | 1991-04-10 |
JP2895101B2 true JP2895101B2 (ja) | 1999-05-24 |
Family
ID=16748321
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1220255A Expired - Lifetime JP2895101B2 (ja) | 1989-08-29 | 1989-08-29 | 原子炉の減速材温度係数測定方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2895101B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9287013B2 (en) | 2006-08-14 | 2016-03-15 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Moderator temperature coefficient measurement apparatus |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5725792B2 (ja) * | 2010-10-25 | 2015-05-27 | 三菱重工業株式会社 | 減速材の温度係数測定装置および減速材の温度係数測定方法 |
RU2659093C1 (ru) * | 2017-01-10 | 2018-07-03 | Федеральное государственное образовательное учреждение высшего образования "Национальный исследовательский ядерный университет "МИФИ" (НИЯУ МИФИ) | Цифровой периодомер-реактиметр |
-
1989
- 1989-08-29 JP JP1220255A patent/JP2895101B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9287013B2 (en) | 2006-08-14 | 2016-03-15 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Moderator temperature coefficient measurement apparatus |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0384496A (ja) | 1991-04-10 |
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