JP2622258B2 - 磁気記録再生装置の記録増幅器 - Google Patents
磁気記録再生装置の記録増幅器Info
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明はオーディオ信号を磁気テープの厚さ方向の
深層部に記録するように構成されたビデオテープレコー
ダなどの磁気記録再生装置(以下、「VTR」という)の
記録増幅器に関するものである。
深層部に記録するように構成されたビデオテープレコー
ダなどの磁気記録再生装置(以下、「VTR」という)の
記録増幅器に関するものである。
[従来の技術] 第5図は従来のVTRの回転ドラムのヘツドとりつけ状
態を示す図で、(VR),(VL)はビデオヘツド、(A
R),(AL)はオーデイオヘツドであり、回転ドラム
(D)は、たとえば1,800rpmで定速回転するように構成
されている。
態を示す図で、(VR),(VL)はビデオヘツド、(A
R),(AL)はオーデイオヘツドであり、回転ドラム
(D)は、たとえば1,800rpmで定速回転するように構成
されている。
第6図は従来のVTRの記録増幅器の電気的結線図で、
(1)は回転ヘツドで、オーデイオヘツド(AR),(A
L)とビデオヘツド(VR),(VL)とからなり、各ヘツ
ドのうち、(AR),(VR)が奇数フイールドを、(A
L),(VL)が偶数フイールドをそれぞれ担当し、また
互いのクロストークを除去するために各ヘツドのアジマ
ス角は、(VR)は+6゜,(VL)は−6゜,(AR)は+
30゜,(AL)は−30゜に構成されている。(2)はロー
タリトランスで、4つのトランス(2a),(2b),(2
c),(2d)を備えている。(3a),(3b),(3c),
(3d)は独立した4つのヘツドアンプ、(4a),(4
b),(4c),(4d)はスイツチで、記録モードのと
き、ヘツドアンプ(3a),(3b),(3c),(3d)の入
力部の一端を接地してロータリトランス(2)を駆動す
る。(5a),(5b)はスイツチで、ヘツドアンプ(3
a),(3b),(3c),(3d)の出力を左右のチヤンネ
ル(以下、「Rチヤンネル」および「Lチヤンネル」と
いう)毎に切換えてそれぞれ連続したオーディオ信号、
およびビデオ信号として取り出す。(6a),(6b)はロ
ータリトランス(2)を記録モードと再生モードとに切
換えるスイツチで、記録モード時には開かれ、再生モー
ド時には閉じられる。(7a)はオーデイオ信号の記録増
幅器,(9a)はその入力端子、(7b)はビデオ信号の記
録増幅器、(9b)はその入力端子、(8a)はオーデイオ
FM信号の出力端子、(8b)は上記ビデオFM信号の出力端
子である。
(1)は回転ヘツドで、オーデイオヘツド(AR),(A
L)とビデオヘツド(VR),(VL)とからなり、各ヘツ
ドのうち、(AR),(VR)が奇数フイールドを、(A
L),(VL)が偶数フイールドをそれぞれ担当し、また
互いのクロストークを除去するために各ヘツドのアジマ
ス角は、(VR)は+6゜,(VL)は−6゜,(AR)は+
30゜,(AL)は−30゜に構成されている。(2)はロー
タリトランスで、4つのトランス(2a),(2b),(2
c),(2d)を備えている。(3a),(3b),(3c),
(3d)は独立した4つのヘツドアンプ、(4a),(4
b),(4c),(4d)はスイツチで、記録モードのと
き、ヘツドアンプ(3a),(3b),(3c),(3d)の入
力部の一端を接地してロータリトランス(2)を駆動す
る。(5a),(5b)はスイツチで、ヘツドアンプ(3
a),(3b),(3c),(3d)の出力を左右のチヤンネ
ル(以下、「Rチヤンネル」および「Lチヤンネル」と
いう)毎に切換えてそれぞれ連続したオーディオ信号、
およびビデオ信号として取り出す。(6a),(6b)はロ
ータリトランス(2)を記録モードと再生モードとに切
換えるスイツチで、記録モード時には開かれ、再生モー
ド時には閉じられる。(7a)はオーデイオ信号の記録増
幅器,(9a)はその入力端子、(7b)はビデオ信号の記
録増幅器、(9b)はその入力端子、(8a)はオーデイオ
FM信号の出力端子、(8b)は上記ビデオFM信号の出力端
子である。
つぎに、動作を説明する。
まず、記録モードの動作について簡単に説明する。通
常のLチヤンネルおよびRチヤンネルのオーデイオ信号
が、第7図(b)で示すように、Lチヤンネル側が1.3M
HZ、Rチヤンネル側が1.7MHZとの搬送波でFM信号に変調
される。このFM変調されたLチヤンネルFMオーデイオ信
号とRチヤンネルオーデイオ信号とが入力端子(9a)に
印加される。この記録モードの際、スイツチ(4a),
(4b)は閉、スイツチ(6a)は開となつているため、記
録増幅器(7a)を介してロータリトランス(2)の2つ
のトランス(2a),(2b)が駆動され、この2つのトラ
ンス(2a),(2b)を介して2つのオーデイオヘツド
(AR),(AL)が駆動されて、磁気テープ(20)にオー
デイオFM信号が深層記録される。
常のLチヤンネルおよびRチヤンネルのオーデイオ信号
が、第7図(b)で示すように、Lチヤンネル側が1.3M
HZ、Rチヤンネル側が1.7MHZとの搬送波でFM信号に変調
される。このFM変調されたLチヤンネルFMオーデイオ信
号とRチヤンネルオーデイオ信号とが入力端子(9a)に
印加される。この記録モードの際、スイツチ(4a),
(4b)は閉、スイツチ(6a)は開となつているため、記
録増幅器(7a)を介してロータリトランス(2)の2つ
のトランス(2a),(2b)が駆動され、この2つのトラ
ンス(2a),(2b)を介して2つのオーデイオヘツド
(AR),(AL)が駆動されて、磁気テープ(20)にオー
デイオFM信号が深層記録される。
ついで、通常のビデオ信号は、第7図(a)で示すよ
うに、1MHZの周波数偏移を有し、3.4MHZ〜4.4MHZのデビ
エーシヨンをもたせてFM変調させたFM変調輝度信号と、
3.58MHZ±500KHZのクロマ信号を629KHZ±500KHZにコン
バートした低域変換カラー信号とに分離され、この両信
号が入力端子(9b)に印加される。この記録モードの
際、スイツチ(4c),(4d)は閉、スイツチ(6b)は開
となつているため、記録増幅器(7b)を介してロータリ
トランス(2)の2つのトランス(2c),(2d)が駆動
され、この2つのトランス(2c),(2d)を介して2つ
のビデオヘツド(VR),(VL)が駆動されて、磁気テー
プ(20)にビデオ信号が表層記録される。
うに、1MHZの周波数偏移を有し、3.4MHZ〜4.4MHZのデビ
エーシヨンをもたせてFM変調させたFM変調輝度信号と、
3.58MHZ±500KHZのクロマ信号を629KHZ±500KHZにコン
バートした低域変換カラー信号とに分離され、この両信
号が入力端子(9b)に印加される。この記録モードの
際、スイツチ(4c),(4d)は閉、スイツチ(6b)は開
となつているため、記録増幅器(7b)を介してロータリ
トランス(2)の2つのトランス(2c),(2d)が駆動
され、この2つのトランス(2c),(2d)を介して2つ
のビデオヘツド(VR),(VL)が駆動されて、磁気テー
プ(20)にビデオ信号が表層記録される。
そして、オーデイオヘツド(AR),(AL)のアジマス
角度は±30゜であり、ビデオヘツド(VR),(VL)のア
ジマス角度は±6゜であり、かつ第7図(c)のように
オーデイオヘツド(AR),(AL)のギヤツプ(gl)は一
般に1.2μmで、ビデオヘツド(VR),(VL)のギヤツ
プ(g)は一般に0.35μmであつて、gl>gの関係にあ
る。これによつて、第7図(c)に示すようにオーデイ
オFM信号がさきに磁気テープ(20)の深層部に記録さ
れ、つづいてクロマ信号を含むビデオFM信号が上記磁気
テープ(20)の表層部に記録される。第7図(d)は、
上記のような記録の様子を磁気テープ(20)の表面から
示した図である。
角度は±30゜であり、ビデオヘツド(VR),(VL)のア
ジマス角度は±6゜であり、かつ第7図(c)のように
オーデイオヘツド(AR),(AL)のギヤツプ(gl)は一
般に1.2μmで、ビデオヘツド(VR),(VL)のギヤツ
プ(g)は一般に0.35μmであつて、gl>gの関係にあ
る。これによつて、第7図(c)に示すようにオーデイ
オFM信号がさきに磁気テープ(20)の深層部に記録さ
れ、つづいてクロマ信号を含むビデオFM信号が上記磁気
テープ(20)の表層部に記録される。第7図(d)は、
上記のような記録の様子を磁気テープ(20)の表面から
示した図である。
つぎに、再生モードの動作について簡単に説明する。
再生モード時には、スイツチ(4a)〜(4d)が開、スイ
ツチ(6a),(6b)が閉じられて、増幅器(7a),(7
b)の出力線が接地される。これによつて、磁気テープ
(20)に記録されたビデオFM信号はヘツド(VR),(V
L)で再生され、ロータリトランス(2)の2つのトラ
ンス(2d),(2c)を介してヘツドアンプ(3c),(3
d)に印加されて増幅され、増幅されたビデオFM信号は
スイツチ(5b)によりフイールド毎に切替えられて、1
つの連続した信号として出力端子(8b)から出力され
る。
再生モード時には、スイツチ(4a)〜(4d)が開、スイ
ツチ(6a),(6b)が閉じられて、増幅器(7a),(7
b)の出力線が接地される。これによつて、磁気テープ
(20)に記録されたビデオFM信号はヘツド(VR),(V
L)で再生され、ロータリトランス(2)の2つのトラ
ンス(2d),(2c)を介してヘツドアンプ(3c),(3
d)に印加されて増幅され、増幅されたビデオFM信号は
スイツチ(5b)によりフイールド毎に切替えられて、1
つの連続した信号として出力端子(8b)から出力され
る。
他方、オーデイオFM信号はヘツド(AR),(AL)で再
生され、ロータリートランス(2)の2つのトランス
(2a),(2b)を介してヘツドアンプ(3a),(3b)に
印加されて増幅され、増幅されたオーデイオ信号はスイ
ツチ(5a)によりフイールド毎に切替えられて、1つの
連続した信号として出力端子(8a)から出力される。
生され、ロータリートランス(2)の2つのトランス
(2a),(2b)を介してヘツドアンプ(3a),(3b)に
印加されて増幅され、増幅されたオーデイオ信号はスイ
ツチ(5a)によりフイールド毎に切替えられて、1つの
連続した信号として出力端子(8a)から出力される。
[発明が解決しようとする問題点] 従来のVTRの記録増幅器は以上のように構成されてい
るので、アジマス角度,深層部と表層部の層別,及び周
波数分離などによつてオーデイオ信号,輝度信号,クロ
マ信号とを分離して互いの干渉が少ないようにフオーマ
ツト上に於て配慮されている。しかしながら、近年にお
けるVTRの高画質化にともなつて深層記録されるオーデ
イオFM信号の妨害をさらに減少することが必要とされて
いる。Lチヤンネル(1.3MHZ),Rチヤンネル(1.7MHZ)
のFM化されたオーデイオ信号は、低歪設計されている定
電流源構成の音声記録増幅回路(7a)に入力され、オー
デイオヘツドAR,ALを駆動する。ここで、2つの周波数
がテープ・ヘツド系の非線形領域を駆動するため混変調
歪がとれず大変苦労するのが常であつた。一例として1.
3MHZ,1.7MHZの2周波によつて発生する混変調歪を示す
図表を第8図に、又再生した音声信号のスペクトラムを
第9図に示す。
るので、アジマス角度,深層部と表層部の層別,及び周
波数分離などによつてオーデイオ信号,輝度信号,クロ
マ信号とを分離して互いの干渉が少ないようにフオーマ
ツト上に於て配慮されている。しかしながら、近年にお
けるVTRの高画質化にともなつて深層記録されるオーデ
イオFM信号の妨害をさらに減少することが必要とされて
いる。Lチヤンネル(1.3MHZ),Rチヤンネル(1.7MHZ)
のFM化されたオーデイオ信号は、低歪設計されている定
電流源構成の音声記録増幅回路(7a)に入力され、オー
デイオヘツドAR,ALを駆動する。ここで、2つの周波数
がテープ・ヘツド系の非線形領域を駆動するため混変調
歪がとれず大変苦労するのが常であつた。一例として1.
3MHZ,1.7MHZの2周波によつて発生する混変調歪を示す
図表を第8図に、又再生した音声信号のスペクトラムを
第9図に示す。
このように多数のスペクトラムが発生し、混変調歪が
発生しているが、特に、第8図の図表中に◎で示した部
分は次数が低いためスペクトラムエネルギーが高い。こ
のスペクトラム妨害(fR−fL=0.4MHZ,2fL−fR=0.9MH
Z,2fR−fL=2.1MHZ)は、AM信号処理されているクロマ
信号とFM信号処理している輝度信号の高周波成分に大き
な悪影響を及ぼし、クロマ信号のS/N,輝度信号のS/Nを
共に低下させる問題があつた。
発生しているが、特に、第8図の図表中に◎で示した部
分は次数が低いためスペクトラムエネルギーが高い。こ
のスペクトラム妨害(fR−fL=0.4MHZ,2fL−fR=0.9MH
Z,2fR−fL=2.1MHZ)は、AM信号処理されているクロマ
信号とFM信号処理している輝度信号の高周波成分に大き
な悪影響を及ぼし、クロマ信号のS/N,輝度信号のS/Nを
共に低下させる問題があつた。
この発明は上記のような問題点を解消するためになさ
れたもので、オーデイオFM信号の性能を低下させること
なくクロマ信号,輝度信号のS/Nを向上することが出来
る記録増幅器を得ることを目的とする。
れたもので、オーデイオFM信号の性能を低下させること
なくクロマ信号,輝度信号のS/Nを向上することが出来
る記録増幅器を得ることを目的とする。
[問題点を解決するための手段] この発明に係る磁気記録再生装置の記録増幅器は、複
数の搬送波fL,fRを有するFMオーディオ信号を増幅する
オーディオ記録増幅器と、このオーディオ記録増幅器の
出力と磁気テープの深層部にオーディオ信号を記録する
オーディオヘッドとの間に接続された第1のロータリト
ランスと、搬送波fVを有するFMビデオ信号を増幅するビ
デオ記録増幅器と、このビデオ記録増幅器の出力と磁気
テープの表層部にビデオ信号を記録するビデオヘッドと
の間に接続された第2のロータリトランスと、オーディ
オ記録増幅器と第1のロータリトランスとの間に介挿さ
れた少なくとも(fR−fL),(2fL−fR),(2fR−fL)
の3つの周波数に極を有するフイルタ回路を備えたもの
である。
数の搬送波fL,fRを有するFMオーディオ信号を増幅する
オーディオ記録増幅器と、このオーディオ記録増幅器の
出力と磁気テープの深層部にオーディオ信号を記録する
オーディオヘッドとの間に接続された第1のロータリト
ランスと、搬送波fVを有するFMビデオ信号を増幅するビ
デオ記録増幅器と、このビデオ記録増幅器の出力と磁気
テープの表層部にビデオ信号を記録するビデオヘッドと
の間に接続された第2のロータリトランスと、オーディ
オ記録増幅器と第1のロータリトランスとの間に介挿さ
れた少なくとも(fR−fL),(2fL−fR),(2fR−fL)
の3つの周波数に極を有するフイルタ回路を備えたもの
である。
[作用] この発明におけるフイルタ回路は、記録モードの時、
オーデイオ信号のL,R2つのチヤンネルの搬送波周波数の
差によるビート信号、および第2高調波信号と夫々の搬
送波周波数の差によるビート信号を吸収減衰させる。こ
のため、これらのビート信号がクロマ信号の周波数成分
に干渉したり、輝度信号の周波数成分に妨害を与えるこ
とを防止、または削減できる。また、これにともなつて
オーデイオ信号の記録レベルも増大できオーデイオのS/
N向上も可能となる。
オーデイオ信号のL,R2つのチヤンネルの搬送波周波数の
差によるビート信号、および第2高調波信号と夫々の搬
送波周波数の差によるビート信号を吸収減衰させる。こ
のため、これらのビート信号がクロマ信号の周波数成分
に干渉したり、輝度信号の周波数成分に妨害を与えるこ
とを防止、または削減できる。また、これにともなつて
オーデイオ信号の記録レベルも増大できオーデイオのS/
N向上も可能となる。
[発明の実施例] 以下、この発明の一実施例を図面にもとづいて説明す
る。
る。
第1図はこの発明の一実施例のブロツク回路図であ
る。図において(10)はフイルタ回路で、(fR−fL),
(2fL−fR),(2fR−fL)の3つの極、すなわち1.7MHZ
−1.3MHZ=400KHZ,1.3MHZ×2−1.7MHZ=900KHZ,1,7MHZ
×2−1.3=2.1MHZの極をもつフイルタである。第2図
はその具体例を示す回路図で、ハイパス部が7次,ロー
パス部が6次の楕円関数フイルタで構成したもので、第
3図はその減衰特性図である。
る。図において(10)はフイルタ回路で、(fR−fL),
(2fL−fR),(2fR−fL)の3つの極、すなわち1.7MHZ
−1.3MHZ=400KHZ,1.3MHZ×2−1.7MHZ=900KHZ,1,7MHZ
×2−1.3=2.1MHZの極をもつフイルタである。第2図
はその具体例を示す回路図で、ハイパス部が7次,ロー
パス部が6次の楕円関数フイルタで構成したもので、第
3図はその減衰特性図である。
この実施例はフイルタ回路(10)を、オーデイオFM信
号の記録増幅器(7a)とその増幅信号が入力されるロー
タリトランス(2)の2つのトランス(2a),(2b)の
固定コイルとの間に介挿した以外の構成は第6図で示し
た従来例と同様であるので、その構成についての詳しい
説明は省略する。
号の記録増幅器(7a)とその増幅信号が入力されるロー
タリトランス(2)の2つのトランス(2a),(2b)の
固定コイルとの間に介挿した以外の構成は第6図で示し
た従来例と同様であるので、その構成についての詳しい
説明は省略する。
次にこの実施例の動作を説明する。
磁気テープ(20)に記録されたオーデイオFM信号を2
つのオーデイオヘツド(AR),(AL)で再生し、フイー
ルド毎に切替えて1つの連続した信号として出力する再
生動作、及び磁気テープ(20)に記録されたビデオFM信
号を2つのビデオヘツド(VR),(VL)で再生し、フイ
ールド毎に切替えて1つの連続した信号として出力する
再生動作は従来例の再生動作と全く同じである。
つのオーデイオヘツド(AR),(AL)で再生し、フイー
ルド毎に切替えて1つの連続した信号として出力する再
生動作、及び磁気テープ(20)に記録されたビデオFM信
号を2つのビデオヘツド(VR),(VL)で再生し、フイ
ールド毎に切替えて1つの連続した信号として出力する
再生動作は従来例の再生動作と全く同じである。
他方、オーデイオFM信号を磁気テープ(20)の深層部
に記録するとともに、ビデオFM信号を磁気テープ(20)
の表層部に記録する記録モード時においては、第9図に
示すように、オーデイオFM信号の搬送波信号fR,fLの周
波数の差(fR−fL)=0.4MHZ,及び2倍の搬送波信号と
基本搬送波信号の周波数の差(2fL−fR)=0.9MHZ,(2f
R−fL)=2.1MHZのビート信号を発生するが、このオー
デイオFM信号を、第3図に示すような0.4MHZ,0.9MHZ,2.
1MHZに極を持つフイルタ回路(10)を通過させることに
より、上記ビート信号が吸収減衰され、第4図に示すよ
うに400KHZ,900KHZ,2.1MHZの不要スペクトラムが20dB以
上容易に減衰させることができる。このため、629KHZ±
500KHZといつた低域周波数に変換されたクロマ信号の周
波数成分内の及ぼす400KHZ,900KHZの妨害、及びFM変調
された輝度信号の周波数成分内に及ぼす2.1MHZの妨害を
共に防いでクロマ信号,輝度信号双方のS/Nを向上させ
ることができる。この改善効果は第9図の従来例のデー
タと、第4図のこの実施例のデータとを比較するとあき
らかである。
に記録するとともに、ビデオFM信号を磁気テープ(20)
の表層部に記録する記録モード時においては、第9図に
示すように、オーデイオFM信号の搬送波信号fR,fLの周
波数の差(fR−fL)=0.4MHZ,及び2倍の搬送波信号と
基本搬送波信号の周波数の差(2fL−fR)=0.9MHZ,(2f
R−fL)=2.1MHZのビート信号を発生するが、このオー
デイオFM信号を、第3図に示すような0.4MHZ,0.9MHZ,2.
1MHZに極を持つフイルタ回路(10)を通過させることに
より、上記ビート信号が吸収減衰され、第4図に示すよ
うに400KHZ,900KHZ,2.1MHZの不要スペクトラムが20dB以
上容易に減衰させることができる。このため、629KHZ±
500KHZといつた低域周波数に変換されたクロマ信号の周
波数成分内の及ぼす400KHZ,900KHZの妨害、及びFM変調
された輝度信号の周波数成分内に及ぼす2.1MHZの妨害を
共に防いでクロマ信号,輝度信号双方のS/Nを向上させ
ることができる。この改善効果は第9図の従来例のデー
タと、第4図のこの実施例のデータとを比較するとあき
らかである。
なお、上記実施例ではフイルタ回路(10)をロータリ
トランス(2)の2つのトランス(2a),(2b)の共通
ラインに設けたもので示したが、2つのトランス(2
a),(2b)の各ラインに各別に設けてもよい。
トランス(2)の2つのトランス(2a),(2b)の共通
ラインに設けたもので示したが、2つのトランス(2
a),(2b)の各ラインに各別に設けてもよい。
また、フイルタ回路(10)はこの実施例に限られるも
のではなく、fR−fL,2fL−fR,2fR−fL以外にさらに第8
図中に○印を付した周波数を極にもつ高次のフイルタで
構成してもよいことはいうまでもない。
のではなく、fR−fL,2fL−fR,2fR−fL以外にさらに第8
図中に○印を付した周波数を極にもつ高次のフイルタで
構成してもよいことはいうまでもない。
[発明の効果] 以上のように、この発明によれば、記録モード時のオ
ーディオ信号の記録信号系に、オーディオFM信号のR,L
両チャンネルの搬送波の周波数の差によるビート信号お
よび2倍高調波信号と基本搬送波信号の周波数の差にも
とづいて発生する複数のビート信号の周波数のうち、エ
ネルギーの大きい少なくとも3つの周波数に極を有する
フィルタ回路を介挿したので、ビート信号を減衰して磁
気テープに記録することが可能であるため、クロマ信号
及び輝度信号に与える妨害を軽減することができ、オー
ディオ信号の性能低下を招くことなく、ビデオ信号のS/
Nの向上を図ることができる。これによって、VTRの画質
を著しく向上することができるという効果を奏する。
ーディオ信号の記録信号系に、オーディオFM信号のR,L
両チャンネルの搬送波の周波数の差によるビート信号お
よび2倍高調波信号と基本搬送波信号の周波数の差にも
とづいて発生する複数のビート信号の周波数のうち、エ
ネルギーの大きい少なくとも3つの周波数に極を有する
フィルタ回路を介挿したので、ビート信号を減衰して磁
気テープに記録することが可能であるため、クロマ信号
及び輝度信号に与える妨害を軽減することができ、オー
ディオ信号の性能低下を招くことなく、ビデオ信号のS/
Nの向上を図ることができる。これによって、VTRの画質
を著しく向上することができるという効果を奏する。
第1図はこの発明の一実施例のブロツク回路図、第2図
はこの実施例のフイルタ回路の一構成例を示す回路図、
第3図はこのフイルタ回路の特性図、第4図はこの実施
例の再生音声信号のスペクトラムを示す図、第5図は従
来のVTRの回転ドラムのヘツドとりつけ状態を示す図、
第6図は従来のVTRの記録増幅器を示すブロツク回路
図、第7図(a)〜(d)は磁気テープの深層記録及び
表層記録を説明するための図、第8図は記録再生するこ
とにより発生する混変調歪を示す図表、第9図は従来装
置による再生音声信号のスペクトラムを示す図である。 (1)……回転ヘツド、(2)……ロータリトランス、
(2a)〜(2d)……トランス、(7a)……オーデイオ信
号記録増幅器、(7b)……ビデオ信号記録増幅器、(1
0)……フイルタ回路。 なお、各図中、同一符号は同一、または相当部分を示
す。
はこの実施例のフイルタ回路の一構成例を示す回路図、
第3図はこのフイルタ回路の特性図、第4図はこの実施
例の再生音声信号のスペクトラムを示す図、第5図は従
来のVTRの回転ドラムのヘツドとりつけ状態を示す図、
第6図は従来のVTRの記録増幅器を示すブロツク回路
図、第7図(a)〜(d)は磁気テープの深層記録及び
表層記録を説明するための図、第8図は記録再生するこ
とにより発生する混変調歪を示す図表、第9図は従来装
置による再生音声信号のスペクトラムを示す図である。 (1)……回転ヘツド、(2)……ロータリトランス、
(2a)〜(2d)……トランス、(7a)……オーデイオ信
号記録増幅器、(7b)……ビデオ信号記録増幅器、(1
0)……フイルタ回路。 なお、各図中、同一符号は同一、または相当部分を示
す。
Claims (1)
- 【請求項1】複数の搬送波fL,fRを有するFMオーディオ
信号を増幅するオーディオ記録増幅器と、上記オーディ
オ記録増幅器の出力と磁気テープの深層部にオーディオ
信号を記録するオーディオヘッドとの間に接続された第
1のロータリトランスと、搬送波fVを有するFMビデオ信
号を増幅するビデオ記録増幅器と、上記ビデオ記録増幅
器の出力と磁気テープの表層部にビデオ信号を記録する
ビデオヘッドとの間に接続された第2のロータリトラン
スと、上記オーディオ記録増幅器と上記第1のロータリ
トランスとの間に介挿された少なくとも(fR−fL),
(2fL−fR),(2fR−fL)の3つの周波数に極を有する
フィルタ回路を備えたことを特徴とする磁気記録再生装
置の記録増幅器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62223297A JP2622258B2 (ja) | 1987-09-07 | 1987-09-07 | 磁気記録再生装置の記録増幅器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62223297A JP2622258B2 (ja) | 1987-09-07 | 1987-09-07 | 磁気記録再生装置の記録増幅器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6466801A JPS6466801A (en) | 1989-03-13 |
JP2622258B2 true JP2622258B2 (ja) | 1997-06-18 |
Family
ID=16795934
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62223297A Expired - Lifetime JP2622258B2 (ja) | 1987-09-07 | 1987-09-07 | 磁気記録再生装置の記録増幅器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2622258B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0732487B2 (ja) * | 1982-02-17 | 1995-04-10 | 株式会社日立製作所 | 映像信号および音声信号の記録回路 |
JPS6091782A (ja) * | 1983-10-26 | 1985-05-23 | Hitachi Ltd | 磁気記録装置 |
-
1987
- 1987-09-07 JP JP62223297A patent/JP2622258B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6466801A (en) | 1989-03-13 |
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