JP2621570B2 - スクロール型流体装置 - Google Patents

スクロール型流体装置

Info

Publication number
JP2621570B2
JP2621570B2 JP2107191A JP10719190A JP2621570B2 JP 2621570 B2 JP2621570 B2 JP 2621570B2 JP 2107191 A JP2107191 A JP 2107191A JP 10719190 A JP10719190 A JP 10719190A JP 2621570 B2 JP2621570 B2 JP 2621570B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scroll
lubricating oil
shaft
driven
end plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2107191A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH045494A (ja
Inventor
茂喜 萩原
広道 上野
祥孝 芝本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2107191A priority Critical patent/JP2621570B2/ja
Publication of JPH045494A publication Critical patent/JPH045494A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2621570B2 publication Critical patent/JP2621570B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C18/00Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C18/02Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
    • F04C18/0207Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form
    • F04C18/023Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form where both members are moving

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、圧縮機などに用いられる両系回転式のスク
ロール型流体装置に関し、特に、潤滑油の供給機構に係
るものである。
(従来の技術) 一般に、この種の両系回転式のスクロール型流体装置
には、特開昭62−191685号公報に開示されているよう
に、各々鏡板の前面に渦巻状のラップが立設されると共
に、背面に駆動軸及び従動軸が連結されて成る駆動スク
ロールと従動スクロールとが互いに各ラップを噛合して
密閉ケーシング内に並設収納され、上記駆動軸および従
動軸はそれぞれ鏡板背面側に設けられたフレームに回転
自在に嵌合されて各スクロールがフレームに支持される
と共に、該駆動軸及び従動軸の軸心が所定間隔を存する
ように両スクロールが配設されて構成されている。
そして、上記駆動スクロールを回転すると、該回転に
伴って従動スクロールが同期して回転する一方、上記鏡
板間には両ラップによって作用室が形成され、該作用室
が中心方向に移動しつつ収縮して流体を圧縮している。
(発明が解決しようとする課題) 上述したスクロール型流体装置において、駆動軸の下
部には給油ポンプが設けられ、該給油ポンプには給油パ
イプ等の給油路が接続されると共に、該給油路が上記駆
動軸や従動軸の軸受に連通されている。そして、上記給
油ポンプを駆動して、潤滑油を各軸受に供給している。
しかしながら、このスクロール型流体装置において
は、単に上記各軸受に給油するのみならず、両スクロー
ルの連結機構やスラスト軸受などにも給油する必要があ
る。その際、該連結機構などは共に回転しているスクロ
ール間に設けられているため、固定したフレームと回転
するスクロールとの間の給油と異なり、上記連結機構等
の給油機構が複雑になるという問題があり、給油が極め
て難しいという問題があった。
更に、上記各軸受の給油系統と別系統でもって連結機
構等に給油するようにすると、給油量が増大し、潤滑油
が吸込流体に混入し、吸入加熱を起すという問題があっ
た。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたもので、簡単な
構造で且つ少ない給油量でもって連結機構等に給油でき
るようにすることを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本発明が講じた手段は、
フレームとシャフトとの嵌合部に供給され潤滑油を鏡板
の背面に収集するようにしたものである。
具体的に、第1図に示すように、請求項(1)に係る
発明が講じた手段は、先ず、鏡板(31)の前面に渦巻状
のラップ(32)が立設され且つ背面にシャフト(33)が
連結されて成る駆動スクロール(3)と、鏡板(31)の
前面に渦巻状のラップ(42)が立設され且つ背面にシャ
フト(43)が連結されて成る従動スクロール(4)とが
各ラップ(32,42)を噛合して並設され、上記両シャフ
ト(33,43)は両軸心間に所定間隔が存するように上記
鏡板(31,41)の背面側に設けられたフレーム(5,6)に
回転自在に嵌合され、上記駆動スクロール(3)の回転
に伴って駆動スクロール(4)が同期して回転するスク
ロール型流体装置を前提としている。
そして、上記両鏡板(31,41)間には、該各鏡板(31,
41)の外周縁に複数の係合部材(71,72)が形成され
て、該両係合部材(71,72)の係合により駆動スクロー
ル(3)の回転に同期して従動スクロール(4)を回転
させる連結手段(7)が設けられ、上記両係合部材(7
1,72)の動力伝達面によって接触部が形成されている。
更に、上記両スクロール(3,4)のうち上方に位置す
るスクロール(4)における鏡板(41)の背面にはフレ
ーム(6)に対するシャフト(43)の嵌合部に供給され
た潤滑油を鏡板(41)の外周縁に導く案内路(96)が形
成されている。
加えて、上記鏡板(41)の外周縁には案内路(96)に
よって導かれた潤滑油を収集して上記係合部材(71,7
2)の動力伝達面である接触部に潤滑油を供給するコレ
クタ(97)が設けられている。
また、請求項(2)に係る発明が講じた手段は、上記
請求項(1)記載の発明において、案内路(96)に対面
したフレーム(6)には、両スクロール(3,4)の1回
転中において両係合部材(71,72)の動力伝達面が離れ
る範囲に対応して上記案内路(96)を内周側と外周側と
に区画する閉塞部材(99)が形成された構成としてい
る。
(作用) 上記構成により、請求項(1)に係る発明では、駆動
軸(33)を回転すると、駆動スクロール(3)が回転
し、該駆動スクロール(3)の回転力が従動スクロール
(4)に伝達されて該従動スクロール(4)が駆動スク
ロール(3)に同期して回転する。
この両スクロール(3,4)の回転により両ラップ(32,
42)間に作用室(13)が形成されると共に、該作用室
(13)が、例えば、中心に向って移動しつつ収縮し、流
体を圧縮する。
上記両スクロール(3,4)の回転時において、フレー
ム(6)とシャフト(43)との嵌合部には潤滑油が供給
されている。そして、該潤滑油はシャフト(43)から鏡
板(41)の背面に流れ、案内路(96)を通って鏡板(4
1)の外周縁に流れ、該潤滑油がコレクタ(97)で収集
される。その後、該コレクタ(97)により収集された潤
滑油は上記両スクロール(3,4)の接触部に供給され
る。具体的に、連結手段(7)の両係合部材(71,72)
間に潤滑油が供給される。
また、請求項(2)に係る発明では、案内路(96)に
おける潤滑油の一部は閉塞板(99)で受け止められ、上
記両係合部材(71,72)が接触する箇所にのみ潤滑油が
供給される。
(発明の効果) 従って、請求項(1)に係る発明によれば、フレーム
とシャフト(43)との嵌合部に供給された潤滑油を鏡板
(41)の背面で収集して連結手段(7)や両スクロール
(3,4)間の接触部に供給するようにしたために、該接
触部に潤滑油を確実に供給することができると共に、簡
単な構造でもって潤滑油を供給することができる。
更に、上記嵌合部の潤滑油を利用しているので単独の
給油系統を形成する必要がなく、給油量を最少限にする
ことができることから、吸込流体に対する潤滑油の混入
量を少なくすることができ、吸入加熱を防止することが
できる。
また、請求項(2)に係る発明によれば、連結手段
(7)における両係合部材(71,72)の接触部にのみ潤
滑油を供給するようにしている。必要な箇所にのみ潤滑
油を供給することができ、給油量を最少限にすることが
できることから、吸入加熱を確実に防止することができ
る。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1図に示すように、(1)は両系回転式のスクロー
ル型流体装置であって、冷凍装置における圧縮機に用い
られ、冷媒ガスを圧縮して吐出するものである。
該スクロール型流体装置(1)は密閉ケーシング
(2)内にスクロール機構(11)が収納されると共に、
駆動モータ(12)が収納されて成り、該スクロール機構
(11)は駆動スクロール(3)と従動スクロール(4)
とがそれぞれフレーム(5,6)に支持されて構成されて
いる。該両フレーム(5,6)は略円盤状に形成され、そ
れぞれ上記各スクロール(3,4)の背面側に位置するよ
うに所定間隔を存して平行に設けられている。更に、該
駆動側フレーム(5)は外周縁に形成されたフランジ
(5a)にて、従動側フレーム(6)は外周面にてそれぞ
れ上記ケーシング(2)に固定されている。そして、該
両フレーム(5,6)の中央部には上記各スクロール(3,
4)を回転自在に支持する軸孔(51,61)が上下方向に穿
設されており、該両軸孔(51,61)は軸心が半径方向に
所定間隔を存するように形成されている。
上記両スクロール(3,4)は、円盤状に形成された鏡
板(31,41)の前面に渦巻状(インボリュート状)に形
成されたラップ(32,42)が立設されて構成され、該両
鏡板(31,41)の前面を互いに対面させて上記両フレー
ム(5,6)間に並設されると共に、上記各ラップ(32,4
2)が互いに噛合されている。更に、上記駆動スクロー
ル(3)の鏡板(31)の背面(下面)にはシャフトであ
る駆動軸(33)が、上記従動スクロール(4)の鏡板
(4)の背面(上面)にはシャフトである従動軸(43)
がそれぞれ連結され、該駆動軸(33)及び従動軸(43)
がそれぞれ上記各フレーム(5,6)の軸孔(51,61)に軸
受(34,44)を介して回転自在に嵌挿されている。そし
て、上記従動軸(43)の上端にはフレーム(6)との間
にシール材(45)が設けられる一方、上記駆動軸(33)
はケーシング(2)内の底部にまで延長され、上記駆動
モータ(12)のロータ(12a)に嵌挿されている。更
に、該駆動モータ(12)のステータ(12b)は上記駆動
側フレーム(5)の下部に形成された支持部材(52)に
取付けられており、該支持部材(52)の下端に形成され
た内向きのフランジ(52a)の軸孔(52b)には上記駆動
軸(33)の下部が軸受(35)を介して嵌挿支持されてい
る。
また、上記駆動軸(33)と従動軸(43)とは、駆動軸
心(O1)と従動軸心(O2)とが半径方向に所定間隔を存
して互いに偏心して設けられており、上記駆動スクロー
ル(3)の回転に従って連結手段(7)を介して従動ス
クロール(4)が同期回転するように構成されている。
一方、上記各ラップ(32,42)は先端面が相対面する鏡
板(31,41)に接すると共に、内周側面及び外周側面が
複数箇所で接触し、この接触間が作用室(13)に形成さ
れ、該作用室(13)が両スクロール(3,4)の中心に向
って移動しつつ収縮するように構成されている。
上記ケーシング(2)内は駆動側フレーム(5)によ
って該フレーム(5)の下方が低圧室(21)に、従動側
フレーム(6)によって該フレーム(6)上方が高圧室
(22)にそれぞれ区画形成されると共に、両フレーム
(5,6)間におけるラップ(32,42)の外側が吸込室(2
3)に形成されている。そして、上記ケーシング(2)
の側面には低圧室(21)に連通して吸入管(24)が、上
部には高圧室(22)に連通して吐出管(25)がそれぞれ
接続されている。
また、上記駆動側フレーム(5)におけるフランジ
(5a)の基部には連通路(53)が該フレーム(5)の上
下両面に亘って穿設され、該貫通路(53)によって低圧
室(21)と吸入室(22)とが連通されて低圧冷媒ガスが
吸込室(23)より密閉室(13)に流入するように構成さ
れている。更に、上記従動スクロール(4)には中心部
に吐出通路(46)が鏡板(41)の前面から従動軸(43)
の端面(上面)に亘って穿設され、上記作用室(13)よ
り高圧冷媒ガスが高圧室(22)に流出するように構成さ
れている。
一方、上記連結手段(7)は、第2図及び第3図に示
すように、駆動スクロール(3)における鏡板(31)の
外周縁に駆動側係合部材である複数の駆動ピン(71,7
1),…が、従動スクロール(4)における鏡板(41)
の外周縁に従動側係合部材である複数の従動ピン(72,7
2),…がそれぞれ形成されて構成されている。該両ピ
ン(71,72)はそれぞれ8つ宛等間隔に設けられ、一方
の鏡板(31,41)の前面から相対面する他方の鏡板(41,
31)に向って立設され、両ピン(71,72)が互いに接触
して係合するように構成されている。
更に、上記駆動ピン(71)における正転方向(第2図
A参照)の側面は第1曲面(73)に、逆転方向(第2図
B参照)の側面は第2曲面(74)に形成される一方、上
記従動ピン(72)における逆転方向(第2図B参照)の
側面が第1曲面(75)に、正転方向(第2図A参照)の
側面が第2曲面(76)に形成されている。そして、上記
各駆動ピン(71,71),…の間には各従動ピン(72,7
2),…が、逆に、各従動ピン(72,72),…の間には各
駆動ピン(71,71),…がそれぞれ位置し、該両ピン(7
1,72)の第1曲面(73,75)が互いに、また、第2曲面
(74,76)が互いにそれぞれ対面して、互いに接触可能
に形成され、両第1曲面(73,75)が接触部である動力
伝達面に成っている。
また、上記駆動ピン(71)の両曲面(73,74)は平面
視において鏡板(31)の遠心方向に向って湾曲する凸状
に形成されると共に、所定半径の大径円C1の円弧で形成
される一方、上記従動ピン(72)の両曲面(75,76)は
平面視におけて鏡板(41)の遠心方向に向って湾曲する
凸状に形成されると共に、所定半径の小径円C2の円弧で
形成されており、該大径円C1及び小径円C2が各曲面(7
3)〜(76)を一部とする閉曲線に構成されている。そ
して、上記大径円C1は小径円C2の包絡線に成っており、
つまり、上記両スクロール(3,4)の回転に伴って両ピ
ン(71,72)が周方向に移動し、相対応する大径円C1
小径円C2とが常に一点で接するように各曲面(73)〜
(76)が形成されている。
更に、上記両ピン(71,72)の第1曲面(73,75)は該
両ピン(71,72)の1回転中において所定の回転範囲D1
内で互いに接触するように形成されていて、該回転範囲
D1内において駆動スクロール(3)の回転力が従動スク
ロール(4)に両ピン(71,72)を介して伝達されるよ
うに構成されている。一方、上記両ピン(71,72)の2
曲面(74,76)は該両ピン(71,72)の1回転中において
上記回転範囲D1とほぼ対称に位置する所定の回転範囲D2
内で互いに接触するように形成されていて、第1曲面
(73,75)の接触と第2曲面(74,76)の接触とによって
上記両スクロール(3,4)の相対角度が保持されるよう
に構成されている。
次に、本発明の特徴とする潤滑油の給油系統について
説明する。
先ず、上記ケーシング(2)内の底部は潤滑油が貯溜
されて油溜め(26)に形成されている。一方、上記駆動
軸(31)の下端部には給油ポンプ(9)が設けられ、該
給油ポンプ(9)は上記油溜め(26)に浸漬されてい
る。更に、上記駆動軸(31)の下部には1本の給油路
(91)が軸心上に軸方向(上下方向)に形成されてお
り、該給油路(91)は上記給油ポンプ(9)に連通さ
れ、該給油ポンプ(9)によって潤滑油が供給されてい
る。
また、上記各フレーム(5,6)には潤滑油が通る2本
の分岐路(92,93)が形成されている。そして、第1の
分岐路(92)は駆動側フレーム(5)の下部に形成され
た内向きフランジ(52a)から支持部材(52)を通って
駆動側フレーム(5)の上部にまで形成され、該分岐路
(92)の下端は上記内向きフランジ(52a)の下部軸孔
(52b)に、上端は上記駆動側フレーム(5)と駆動軸
(33)との嵌合部である上部軸孔(51)にそれぞれ開口
されている。また、第2の分岐路(93)は上記駆動側フ
レーム(5)の下部に形成された内向きフランジ(52
a)から支持部材(52)を通り、駆動側フレーム(5)
のフランジ(5a)から従動側フレーム(6)に亘って形
成され、下端は上記内向きフランジ(52a)の下部軸孔
(52b)に、上端は従動側フレーム(6)と従動軸(4
3)との嵌合部である軸孔(61)にそれぞれ開口されて
いる。そして、上記両分岐路(92,93)の下端開口は、
軸孔(52b)内において同一高さに位置すると共に、180
度の間隔を存して相対面する位置に形成されている。
更に、上記駆動軸(33)の下部には、下部軸孔(52
b)内に位置して潤滑油の分配手段(94)が設けられて
いる。該分配手段(94)は、横孔(94a)と周溝(94b)
により構成され、該横孔(94a)は駆動軸(33)の中心
から外周面に向って半径方向に延び、内端が上記給油路
(91)に開口されている。上記周溝(94b)は駆動軸(3
3)の外周面に形成されると共に、該駆動軸(33)のほ
ぼ半周分形成されており、該周溝(94b)の底面に上記
横孔(94a)の外端が開口されている。そして、上記周
溝(94b)は駆動軸(33)の回転に伴って回転し、上記
各分岐路(92,93)毎に間欠的に開口するように形成さ
れ、つまり、一方の分岐路(92又は93)が周溝(94b)
に連通すると、他方の分岐路(93又は92)は駆動軸(3
3)の外周面で閉塞されて給油路(91)内の潤滑油が両
分岐路(92,93)に分配されるように構成されている。
一方、上記従動スクロール(4)における鏡板(31)
の背面(上面)には、第4図に示すように、潤滑油の案
内路(96)が形成されている。該案内路(96)は従動軸
(43)の近傍から鏡板(41)の外周縁に亘ってほぼドー
ナツ板状の凹部に形成されており、従動軸(43)とフレ
ーム(6)との嵌合部である上記軸受(44)に供給され
て鏡板(41)の背面に流れる潤滑油を該鏡板(31)の背
面外周縁に導くように形成されている。
更に、上記鏡板(41)の背面外縁には潤滑油のコレク
タ(97)が設けられている。該コレクタ(97)はほぼ平
板状のリング体に形成されると共に、断面ほぼ逆L字状
に形成されている。そして、該コレクタ(97)は外周面
が鏡板(41)の外周面に一致して該鏡板(41)に一体形
成され、該鏡板(41)の背面との間に内周面が開口する
収集空間(97a)を形成しており、上記案内路(96)を
流れる潤滑油を収集空間(97a)で集めるように構成さ
れている。
また、上記鏡板(41)の外周縁には潤滑油の供給路
(98)が複数本形成されており、該供給路(98)は一端
がコレクタ(97)の収集空間(97a)に連通され、他端
が従動ピン(72)に延び、該従動ピン(72)の第1曲面
(75)に開口され、上記スクロール(3,4)間の接触部
である上記連結手段(7)における両ピン(71,72)の
第1曲面(73,75)間に潤滑油を供給するように構成さ
れている。
次に、このスクロール型流体装置(1)の圧縮動作に
ついて説明する。
先ず、駆動モータ(12)を駆動して駆動軸(33)を回
転すると、駆動スクロール(3)が駆動軸(33)の軸心
(O1)を中心に回転し、鏡板(31)が回転するので、駆
動ピン(71,71),…も駆動軸心(O1)を中心に回転す
る。そして、該駆動ピン(71,71),…のうち何れか、
例えば、第2図において、3つの駆動ピン(71,71),
…は所定の回転範囲D1内で第1曲面(73)が従動ピン
(72,72),…の第1曲面(75)に接し、駆動スクロー
ル(3)の回転力が従動ピン(72,72),…を介して従
動スクロール(4)に伝達される。この動力伝達によ
り、従動スクロール(4)が従動軸心(O2)を中心に回
転し、しかも、該従動スクロール(4)は駆動スクロー
ル(3)に同期して回転し、この同期回転に従って一方
のスクロール(3又は4)に対して他方のスクロール
(4又は3)が相対的に公転のみ行うことになる。この
公転に伴ってラップ(32,42)の接触箇所が中心に向っ
て移動すると共に、ラップ(32,42)間に作用室(13)
が該ラップ(32,42)の外周端より形成され、該作用室
(13)が中心の吐出通路(46)に向って渦巻状に移動し
つつ収縮することになる。
一方、低圧冷媒ガスは吸入管(24)よりケーシング
(2)内の低圧室(22)に流入し、吸込室を通って上記
各ピン(71,72)における曲面(73)〜(76)の間隙よ
り上記作用室(13)に流入する。そして、該作用室(1
3)の収縮により低圧冷媒ガスが圧縮されて高圧冷媒ガ
スになり、該高圧冷媒ガスは吐出通路(46)を通り、高
圧室(22)に流入した後、吐出管(25)より吐出され
る。
また、上記各ピン(71,72)の第2曲面(74,76)は減
速時又は逆転時に所定の回転範囲D2内で接触し、第1曲
面(73,76)の接触とによって両スクロール(3,4)の相
対角度が保持され、駆動スクロール(3)が減速又は逆
転すると、該駆動スクロール(3)に従って従動スクロ
ール(4)が減速又は逆転する。
次に、本発明の特徴とする潤滑油の供給動作について
説明する。
先ず、上記両スクロール(3,4)の回転時において、
油溜め(26)の潤滑油は給油ポンプ(9)で吸い上げら
れて給油路(91)に供給され、該給油路(91)内を流れ
ることになる。この潤滑油の一部は給油路(91)より分
配手段(94)の横孔(94a)から周溝(94b)に流れて各
分岐路(93,94)に供給されることになる。その際、上
記駆動軸(33)が回転しているので、周溝(94b)も回
転しており、例えば、周溝(94b)が第2の分岐路(9
3)に連通している場合には第1の分岐路(92)は駆動
軸(33)の外周面で閉塞され、潤滑油は第2の分岐路
(93)にのみ供給される。その後、上記駆動軸(33)が
回転し、周溝(94b)が第1の分岐路(92)に連通する
と、第2の分岐路(93)が駆動軸(33)の外周面で閉塞
され、潤滑油は第1の分岐路(92)にのみ供給される。
この動作を繰り返し、駆動軸(33)の1回転中におい
て、半回転毎に給油路(91)と各分岐路(92,93)とが
間欠的に連通して各分岐路(92,93)に潤滑油が分配さ
れる。その後、上記潤滑油は各分岐路(92,93)を通っ
て各軸受(34,44)に供給される。
その後、従動スクロール(4)の軸受(44)に供給さ
れた潤滑油は該軸受(44)を通って鏡板(41)の背面に
流れ、案内路(96)に流入する。その際、上記鏡板(4
1)が回転しているので、潤滑油は従動軸(43)に近接
した案内路(96)の内周縁から外周縁に流れ、コレクタ
(97)の収集空間(97a)に収集される。その後、この
コレクタ(97)で収集された潤滑油は供給路(98)を通
り、従動ピン(72)と駆動ピン(71)との両第1曲面
(75,73)間に供給されて、両第1曲面(75,73)間を潤
滑する。
従って、上記従動側フレーム(6)と従動軸(43)と
の間の軸受(44)に供給された潤滑油を鏡板(41)の背
面で収集して連結手段(7)の両ピン(71,72)間に供
給するようにしたため、該両ピン(71,72)間に潤滑油
を確実に供給することができると共に、簡単な構造でも
って潤滑油を供給することができる。
更に、上記軸受(44)の潤滑油を利用しているので、
単独の給油系統を形成する必要がなく、給油量を最少限
にすることができることから、吸込冷媒ガスに対する潤
滑油の混入量を少なくすることができ、吸入加熱を防止
することができる。
第5図は、前実施例の変形例を示し、スラスト軸受
(8)を設けて、該スラスト軸受(8)と鏡板(31)と
の間に潤滑油を供給するようにしたものである。尚、こ
の第5図は、連結手段(7)を省略して示している。
上記駆動スクロール(3)における鏡板(31)の背面
外周縁に接してスラスト軸受(8)が設けられており、
スラスト軸受(8)はドーナツ板状に形成され、複数の
支持材(81,81),…を介して従動スクロール(4)の
鏡板(41)の外周縁に取付けられている。
一方、コレクタ(97)の収集空間(97a)に連通する
供給路(98a)は従動スクロール(4)の鏡板(41)か
ら上記支持材(81)を通り、スラスト軸受(8)に亘っ
て形成され、該スラスト軸受(8)の上面に開口され、
つまり、両スクロール(3,4)間の接触部である上記ス
ラスト軸受(8)と鏡板(31)との間に連通し、潤滑油
をスラスト軸受(8)と鏡板(31)との間に供給するよ
うに構成されている。
従って、冷媒ガスを両スクロール(3,4)間で圧縮す
ると、該両スクロール(3,4)には互いに離反させるス
ラスト力が作用し、駆動スクロール(3)は下方に、従
動スクロール(4)は上方に押圧される。そして、上記
スラスト力をスラスト軸受(8)で受け止める。つま
り、上記両スクロール(3,4)に作用する相反する方向
のスラスト力を1つのスラスト軸受(8)で相殺してい
る。
一方、コレクタ(97)に収集された潤滑油は供給路
(98a)を通って上記スラスト軸受(8)と鏡板(31)
との間に供給されており、該スラスト軸受(8)と鏡板
(31)との間を確実に潤滑する。
その他の構成並びに作用・効果は前実施例と同じであ
る。
尚、本変形例において、スラスト軸受(8)は支持材
(81)で取り付けたが、スラスト軸受(8)は前実施例
における連結手段(7)の従動ピン(72)に取り付けて
もよい。
第6図及び第7図は他の実施例を示し、従動側フレー
ム(6)に上記案内路(96)を仕切る閉塞板(99)を設
けたものである。
つまり、上記閉塞板(99)は従動側フレーム(6)の
下面に突出形成され、上記従動スクロール(4)の鏡板
(41)における案内路(96)の底面に接するように形成
されている。そして、該閉塞板(9a)は従動軸(43)の
軸心O2を中心として円弧状に形成され、案内路(96)を
内周側と外周側とに区画するようにしている。更に、上
記閉塞板(99)は連結手段(7)における両ピン(71,7
2)の第1曲面(73,75)が離れる位置に対応して形成さ
れている。つまり、上記両ピン(71,72)の第1曲面(7
3,75)は所定の回転範囲D1でのみ接し、この接触箇所
は、第2図に示すように、フレーム(6)に対して固定
位置であるので、第7図矢符で示すように、閉塞板(9
9)は上記回転範囲D1にのみ潤滑油が流れるように構成
されている。
従って、案内路(96)に流れた潤滑油の一部は閉塞板
(99)により受け止められ、該閉塞板(99)の両端間よ
りコレクタ(97)に収集され、互いに接触している両ピ
ン(71,72)の第1曲面(73,75)間に供給される。
この結果、潤滑油は接触している両ピン(71,72)間
にのみ供給されるので、給油量を最小にすることがで
き、吸入加熱を確実に防止することができる。
その他の構成並びに作用・効果は第1図〜第4図に示
す前実施例と同様である。
尚、本実施例は従動スクロール(4)を上方に設け、
該従動スクロール(4)に案内路(96)及びコレクタ
(97)を設けたが、駆動スクロール(3)を上方に設
け、該駆動スクロール(3)に案内路(96)及びコレク
タ(97)を設けてもよい。
また、連結手段(7)は実施例に限られず、一方の係
上部材を係合ピンで、他方の係合部材を鏡板(31又は4
1)の外周縁に同一平面状に形成してもよい。
また、本発明は圧縮機の他、膨張機やポンプなどに適
用してもよい。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示しており、第1図はスクロー
ル型流体装置の縦断面図、第2図は連結手段を示す断面
端面図、第3図は両スクロール間の分解斜視図、第4図
は両スクロール間の拡大断面図である。第5図は変形例
を示す第4図相当図である。第6図は他の実施例を示す
第4図相当図、第7図は第6図VIII−VIII線における断
面図である。 (1)……スクロール型流体装置、(3)……駆動スク
ロール、(4)……従動スクロール、(5)……駆動側
フレーム、(6)……従動側フレーム、(7)……連結
手段、(8,8a)……スラスト軸受、(31,41)……鏡
板、(32,42)……ラップ、(33)……駆動軸、(34,4
4)……軸受、(43)……従動軸、(71)……駆動ピ
ン、(72)……従動ピン、(96)……案内路、(97)…
…コレクタ、(97a)……収集空間、(98,98a)……供
給路、(99)……閉塞板。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−186084(JP,A) 特開 昭59−32691(JP,A) 特開 平2−81983(JP,A) 特開 昭61−167188(JP,A) 特開 昭60−145483(JP,A) 特開 昭62−291401(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鏡板(31)の前面に渦巻状のラップ(32)
    が立設され且つ背面にシャフト(33)が連結されて成る
    駆動スクロール(3)と、鏡板(31)の前面に渦巻状の
    ラップ(42)が立設され且つ背面にシャフト(43)が連
    結されて成る従動スクロール(4)とが各ラップ(32,4
    2)を噛合して並設され、 上記両シャフト(33,43)は両軸心間に所定間隔が存す
    るように上記鏡板(31,41)の背面側に設けられたフレ
    ーム(5,6)に回転自在に嵌合され、上記駆動スクロー
    ル(3)の回転に伴って従動スクロール(4)が同期し
    て回転するスクロール型流体装置において、 上記両鏡板(31,41)間には、該各鏡板(31,41)の外周
    縁に複数の係合部材(71,72)が形成されて、該両係合
    部材(71,72)の係合により駆動スクロール(3)の回
    転に同期して従動スクロール(4)を回転させる連結手
    段(7)が設けられ、上記両係合部材(71,72)の動力
    伝達面によって接触部が形成される一方、 上記両スクロール(3,4)のうち上方に位置するスクロ
    ール(4)における鏡板(41)の背面にはフレーム
    (6)に対するシャフト(43)の嵌合部に供給された潤
    滑油を鏡板(41)の外周縁に導く案内路(96)が形成さ
    れ、 上記鏡板(41)の外周縁には案内路(96)によって導か
    れた潤滑油を収集して上記係合部材(71,72)の動力伝
    達面である接触部に潤滑油を供給するコレクタ(97)が
    設けられていることを特徴とするスクロール型流体装
    置。
  2. 【請求項2】請求項(1)記載のスクロール型流体装置
    において、案内路(96)に対面したフレーム(6)に
    は、両スクロール(3,4)の1回転中において両係合部
    材(71,72)の動力伝達面が離れる範囲に対応して上記
    案内路(96)を内周側と外周側とに区画する閉塞部材
    (99)が形成されていることを特徴とするスクロール型
    流体装置。
JP2107191A 1990-04-23 1990-04-23 スクロール型流体装置 Expired - Fee Related JP2621570B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2107191A JP2621570B2 (ja) 1990-04-23 1990-04-23 スクロール型流体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2107191A JP2621570B2 (ja) 1990-04-23 1990-04-23 スクロール型流体装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH045494A JPH045494A (ja) 1992-01-09
JP2621570B2 true JP2621570B2 (ja) 1997-06-18

Family

ID=14452781

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2107191A Expired - Fee Related JP2621570B2 (ja) 1990-04-23 1990-04-23 スクロール型流体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2621570B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014211095A (ja) * 2013-04-17 2014-11-13 三浦工業株式会社 スクロール流体機械
CN114450487B (zh) * 2019-10-18 2024-04-16 日立江森自控空调有限公司 共同旋转的涡旋压缩机的稳定性

Also Published As

Publication number Publication date
JPH045494A (ja) 1992-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4552518A (en) Scroll machine with discharge passage through orbiting scroll plate and associated lubrication system
US5320506A (en) Oldham coupling for scroll compressor
JPH0135196B2 (ja)
JP3590432B2 (ja) スクロール式機械
JPH0134313B2 (ja)
JPH0751950B2 (ja) スクロール型流体装置
JP2621570B2 (ja) スクロール型流体装置
JP2621569B2 (ja) スクロール型流体装置
JPH06317267A (ja) スクロール圧縮機
JPS6256356B2 (ja)
JPH03990A (ja) スクロール型流体装置
JPH02305390A (ja) スクロール型流体装置
JPH0849681A (ja) スクロール型圧縮機
JPH072961Y2 (ja) 無給油式スクロール流体機械
JP3278971B2 (ja) スクロール圧縮機
JPH03105093A (ja) スクロール形流体機械
JPS61232396A (ja) スクロ−ル圧縮機
JP2864633B2 (ja) スクロール型流体装置
JPS62139991A (ja) スクロ−ル型圧縮機
JP2541335B2 (ja) スクロ―ル型流体装置
JPH02204692A (ja) 全系回転形スクロール流体装置
JP2864635B2 (ja) スクロール型流体装置
JPH04121473A (ja) スクロール型流体装置
JPH09310689A (ja) スクロール型圧縮機
JPH0476292A (ja) スクロール圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080404

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090404

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100404

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees