JP2620374B2 - ディジタル信号群圧縮方法および装置 - Google Patents

ディジタル信号群圧縮方法および装置

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JP2620374B2
JP2620374B2 JP18071389A JP18071389A JP2620374B2 JP 2620374 B2 JP2620374 B2 JP 2620374B2 JP 18071389 A JP18071389 A JP 18071389A JP 18071389 A JP18071389 A JP 18071389A JP 2620374 B2 JP2620374 B2 JP 2620374B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は1つの測値方向に対して値が変化する原ディ
ジタル信号群を信号数がより少ない圧縮ディジタル信号
群に圧縮するディジタル信号群圧縮方法および装置に関
する。
〔従来の技術〕
一般に、任意の変化量を1つの測値方向に対して値が
変化する原ディジタル信号群に変換し、この原ディジタ
ル信号群を更に利用する場合の効率向上を図るために、
値の変化の傾向は原ディジタル信号群に対応するが信号
数は原ディジタル信号群の信号数より少ない圧縮ディジ
タル信号群に圧縮変換することが行なわれている。
このようなディジタル信号群を圧縮する例としては、
例えば第10図に示すように、任意の画像1を用紙3に再
生画像1aとしてプリントする場合が挙げられる。
更に説明すると、第10図は、最左部に示した画像1と
文字2とを編集して最右部に示すように用紙3上に再生
画像1aおよび再生文字2aとしてプリントする場合を示し
ている。一方の文字2は、キーボード等の文字データ入
力装置4によってディジタル信号化されてホストコンピ
ュータ6へ文字データとして入力される。他方の画像1
は、イメージスキャナ等の画像データ入力装置5によっ
て画像データとして読取られてホストコンピュータ6へ
入力される。この画像1から読取られる画像データは、
画像1の濃淡をその走査線の走査方向に沿って単位画素
毎に測定したディジタル信号の集合からなる原ディジタ
ル信号とされる。この原ディジタル信号をそのまま画像
1のプリント用に用いると、あまりにも情報量として多
く、ホストコンピュータ6やプリンタ7のCPU等の制御
装置に大きな負担をかけ、これらを必要以上に高性能に
形成しなければならず、高価なものとなってしまう。
そこで、従来から原ディジタル信号の変化に応じて変
化しながらしかも信号数の少ない圧縮ディジタル信号を
作成し、この圧縮ディジタル信号を用いて、ホストコン
ピュータ6による画像1と文字2との編集処理等を行な
うようになっている。このホストコンピュータ6によっ
て作成された印字データはプリンタ7へ送給され、この
プリンタ7は受けた印字データに基づいて用紙3に再生
画像1aおよび再生文字2aをプリントする。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来の原ディジタル信号群を圧縮する
方式には次のような問題点があった。
すなわち、画像データ入力装置5による画像1の濃淡
の読取りは、第10図に示す画像1をx方向に走査しなが
ら測定することをy方向に繰返すことにより行なわれ
る。
第11図は画像データ入力装置5により画像1をx方向
に走査することによって得られた一走査線に沿った画像
1の濃度の濃淡度合からなる画像データを示している。
この画像データは、画像1のx方向の各画素単位に測定
した濃度の階調値をディジタル信号値とし、これらのデ
ィジタル信号値を折線グラフとして表示したものであ
り、x方向に値が変化する原ディジタル信号群の一種と
なる。この画像データを圧縮する場合に、第11図に示す
ように、画像1のx方向の全走査方向範囲をx方向に多
数の均等幅の圧縮区間によって均等分割し、各圧縮区間
毎に分割された原ディジタル信号群を1つの圧縮ディジ
タル信号となるように圧縮している。
ところが、第11図に示す画像データのように、原ディ
ジタル信号群には、その値が激しく変化する高周波成分
領域と、ゆるやかに変化する低周波成分領域を含むこと
が多い。高周波成分をその変化に対応して応答性よく変
化するように圧縮するためには、均等分割する圧縮区間
の測値方向長さすなわちx方向の長さを短くしなければ
ならない。しかしながら、圧縮区間のx方向長さを小さ
くすると、低周波成分領域において必要以上に多くの圧
縮ディジタル信号を作成してしまい、全体として余剰な
データを含み圧縮効率の悪いものとなり、結局ホストコ
ンピュータ6およびプリンタ7におけるその後の各種の
制御処理に大きな負担をかけることとなる。このような
ことから、前記した従来方式においては、全走査範囲の
均等分割数すなわち圧縮区間の測値方向長さをなかなか
適正値に決定することができなかった。
本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、1
つの測値方向に値が変化する原ディジタル信号群をその
変化に応答性よく対応して変化する圧縮ディジタル信号
群となるように、しかも、少ない圧縮区間で効率よく圧
縮させることのできるディジタル信号群圧縮方法および
装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するため、請求項1に記載の本発明の
ディジタル信号群圧縮方法は、1つの測値方向に対して
値が変化する原ディジタル信号群を、前記測値方向に複
数に分割された圧縮区間を用いて圧縮するディジタル信
号群圧縮方法において、前記圧縮区間の始点および終点
となる区間点を決定する場合に、前記原ディジタル信号
のデータ中で値の変化度合の激しい画素位置を区間点候
補とし、前記区間点候補を所定数に絞り込み、前記原デ
ィジタル信号のデータ値が単調に増加若しくは減少する
区間の始点と終点とにおけるデータ値の差の絶対値が所
定値以上となる前記始点と前記終点とを区間点候補とし
て追加し、得られた区間点候補を区間点とすることを特
徴とする。
請求項2に記載のディジタル信号群圧縮方法は、1つ
の測値方向に対して値が変化する原ディジタル信号群
を、前記測値方向に複数に分割された圧縮区間を用いて
圧縮するディジタル信号群圧縮方法において、前記圧縮
区間の始点および終点となる区間点を決定する場合に、
前記原ディジタル信号のデータ中で値の変化度合の激し
い画素位置を区間点候補とし、前記区間点候補を所定数
に絞り込み、更に、隣接する区間点候補の間隔が所定の
最小画素数以上離間しているものに絞り込み、その後、
前記所定数に満たない場合前記所定数となるように新た
な区間点候補を補充し、前記原ディジタル信号のデータ
値が単調に増加若しくは減少する区間の始点と終点とに
おけるデータ値の差の絶対値が所定値以上となる前記始
点と前記終点とを区間点候補として追加し、得られた区
間点候補を区間点とすることを特徴とする。
請求項3に記載のディジタル信号群圧縮方法は、前記
原ディジタル信号を関数g(x)とし、iの位置におけ
るデータ値をg(i)とし、 D(i)=g(i+1)−g(i)とした場合に、 (1) D(i-1)・D(i)<0 (2) max(|D(i-1)|,|D(i)|)>C ただし、Cは定
数(既定値) からなる2条件を共に満たすiの位置を変化度合の激し
い画素位置として区間点候補とすることを特徴とする。
請求項4に記載のディジタル信号群圧縮方法は、変化
度合の激しい画素位置を区間点候補を、max(|D(i-1)|,
|D(i)|)の式のよる演算値の大きいものから所定数を選
出し、前記区間点候補を所定数に絞り込むことを特徴と
する。
請求項5に記載のディジタル信号群圧縮方法は、隣接
する区間点候補の間隔が所定の最小画素数に満たない場
合を近傍と判断し、 互いに近傍となる位置をiおよびjとすると、 |D(i-1)・D(i)|>|D(j-1)・D(j)| であれば位置jの区間点候補を削除し、 |D(i-1)・D(i)|<|D(j-1)・D(j)| であれば位置iの区間点候補を削除することによって、 隣接する区間点候補の間隔が所定の最小画素数以上離
間しているものに絞り込むことを特徴とする。
請求項6に記載のディジタル信号群圧縮装置は、1つ
の測値方向に対して値が変化する原ディジタル信号群の
前記測値方向の値の変化度合を求める変化度合演算手段
と、この変化度合演算手段によって得られた原ディジタ
ル信号群の変化度合に応じて圧縮区間の前記測値方向の
長さを求める圧縮区間長さ決定手段であって、前記圧縮
区間の始点および終点となる区間点を決定する場合に、
前記原ディジタル信号のデータ中で値の変化度合の激し
い画素位置を区間点候補とし、前記区間点候補を所定数
に絞り込み、前記原ディジタル信号のデータ値が単調に
増加若しくは減少する区間の始点と終点とにおけるデー
タ値の差の絶対値が所定値以上となる前記始点と前記終
点とを区間点候補として追加し、得られた区間点候補を
区間点とする圧縮区間長さ決定手段とを有することを特
徴とする。
請求項7に記載のディジタル信号群圧縮装置は、1つ
の測値方向に対して値が変化する原ディジタル信号群の
前記測値方向の値の変化度合を求める変化度合演算手段
と、この変化度合演算手段によって得られた原ディジタ
ル信号群の変化度合に応じて圧縮区間の前記測値方向の
長さを求める圧縮区間長さ決定手段であって、前記圧縮
区間の始点および終点となる区間点を決定する場合に、
前記原ディジタル信号のデータ中で値の変化度合の激し
い画素位置を区間点候補とし、前記区間点候補を所定数
に絞り込み、更に、隣接する区間点候補の間隔が所定の
最小画素数以上離間しているものに絞り込み、その後、
前記所定数に満たない場合前記所定数となるように新た
な区間点候補を補充し、前記原ディジタル信号のデータ
値が単調に増加若しくは減少する区間の始点と終点とに
おけるデータ値の差の絶対値が所定値以上となる前記始
点と前記終点とを区間点候補として追加し、得られた区
間点候補を区間点とする圧縮区間長さ決定手段とを有す
ることを特徴とする。
〔作 用〕
本発明によれば、本発明装置を本発明方法に従って動
作させることにより、原ディジタル信号群を効率よく圧
縮させた圧縮ディジタル信号群を得ることができる。
すなわち、変化度合演算手段により原ディジタル信号
群の測値方向の値の変化度合が求められ、圧縮区間長さ
決定手段によりこの変化度合に応じた圧縮区間の長さが
決定される。これにより測値方向長さを原ディジタル信
号群の値の変化度合に対応して不均等とした各圧縮区間
に基づいて各圧縮ディジタル信号を作成し、原ディジタ
ル信号群の値の変化に応答性よく対応した圧縮効率の良
い圧縮ディジタル信号群が得られる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を第1図から第9図について説
明する。
本実施例は原ディジタル信号群として、第1図および
第2図に示すように、従来と同様に画像1の濃淡度合か
らなる画像データを対象としている。
第1図は本発明のディジタル信号群圧縮装置11を概略
示している。
本実施例のディジタル信号群圧縮装置11は、1つの測
値方向に対して値が変化する原ディジタル信号群の測値
方向の値の変化度合すなわち画像1の濃度の階調値から
なる画像データのx方向の変化度合を演算する変化度合
演算手段12と、この変化度合演算手段12によって得られ
た画像データの変化度合に応じて圧縮区間の測値方向長
さすなわちx方向長さを求める圧縮区間長さ決定手段13
を有する。また、この圧縮区間長さ決定手段13によって
決定された圧縮区間を用いて所定の方式に従い、原ディ
ジタル信号を1つの圧縮ディジタル信号とする信号圧縮
手段14や、これらの各手段を関連動作させるCPU15を有
している。
次に、本実施例の作用を説明する。
本実施例においては、第3図に示すように、画像デー
タの全走査方向範囲を、区間長さすなわちx方向長さの
異なる不均等な圧縮区間に分割し、各圧縮区間を用いて
原ディジタル信号群を1つの圧縮ディジタル信号にそれ
ぞれ変換するものである。
この動作を第4図の概略フローチャートについて説明
すると、圧縮処理動作がスタートされると、先ずステッ
プST11に示すように、画像データ入力装置5によって画
像1のあるx方向の濃度の検出走査が行なわれて、画像
データの読取りすなわち原ディジタル信号群の読取りが
行なわれる。次に、ステップST12に示すように、変化度
合演算手段12および圧縮区間長さ決定手段13により圧縮
区間が設定される。すなわち、変化度合演算手段12によ
り原ディジタル信号群の値の変化度合を演算し、圧縮区
間長さ決定手段13によりその変化度合に応じて圧縮区間
の長さを決定する。次に、ステップST13において、信号
圧縮手段14により圧縮区間を用いて所定の方式に従い、
圧縮ディジタル信号群を作成する。
前記ステップST12における圧縮区間の設定には種々の
方式が挙げられるが、第3図に示す画像データのよう
に、高周波成分領域を含む原ディジタル信号群に対して
は、値の変化度合が激しい部分の圧縮区間の長さを短か
くし、値の変化度合がゆるやかな部分の圧縮区間の長さ
を長くした方が、原ディジタル信号群の値の変化に応答
性よく対応した圧縮ディジタル信号群を得ることができ
る。
また、ステップST12における圧縮区間の設定を具体的
に行なうためには、第3図にx軸上黒丸をもって示す各
圧縮区間の始点および終点となる区間点を決定すること
により円滑かつ適正に行なうことができる。
この区間点の選択は、例えば第5図に示すフローチャ
ートに従って変化度合演算手段12および圧縮区間長さ決
定手段13により行なうとよい。
すなわち、ステップST21において第3図の画像データ
中より値の変化度合の激しい箇所の画素位置すなわち画
素のx座標を区間点候補として複数選出する。次に、ス
テップST22において、前記のようにして選出された複数
の区間点候補集合より、所定数の区間点候補に絞り込
む。次に、ステップST23において、前記のようにして絞
り込んだ区間点候補が所定の最小画素数以上離間してい
るものに絞り込む。次に、ステップST24において、前記
のステップST23の絞り込みにより削減した数に相当する
数の新たな区間点候補を補充して、前記所定数の区間点
候補を求める。次に、ステップST25において、所定値を
超える単調性による区間点の追加が行なわれる。すなわ
ち、x座標の増加に伴って、階調値が増加若しくは減少
するだけの単調な区間において、その区間の始点と終点
との階調値の差の絶対値が所定値以上となる前記始点お
よび終点を区間点候補として追加し、これらの総ての区
間点候補を区間点として圧縮区間を決定する。
この第5図のフローチャートを更に具体化した例が第
6図のフローチャートである。
この第6図について更に説明すると、ステップST31
おいて複数の区間点候補を選択する。この選択は画像デ
ータの変化度合の激しい箇所を選出するものであるが、
その選出方法としては、例えば次の(1),(2)の条
件を満たす画素を選出するとよい。
今、第3図に示す画素データの階調値をg(x)なる
関数とし、x方向のiの位置の画素の階調をg(i)とし、
D(i)=g(i+1)−g(i)とした場合に、 (1) D(i-1)・D(i)<0 (2) max(|D(i-1)|,|D(i)|)>C ただし、Cは定数(既定値) からなる条件を共に満たす箇所。
この(1),(2)の条件は、x座標が(i)の画素
部分のディジタル信号が、そこから単位画素だけ前後の
各画素部分との間の信号の変化量が正、負に変化し、し
かも各変化量の絶対値の積が既定数C以上であるという
変化量の激しさの度合を超えていることを条件としたも
のである。
次に、ステップST32において、前記ステップST31で選
出された各区間点候補について、次式 max(|D(i-1)|,|D(i)|) の演算値の大きいものから順番を付与する。この場合、
演算値が等しい複数の区間点候補が存在し、その中から
選出する必要が有する場合には、例えば画素のx座標値
の小さい方から順に選ぶこととする。
次に、ステップST33において、区間点候補集合の中か
ら、所定数(例えば、30)の上位の区間点を選出する。
次に、ステップST34において、選出された30の区間点
候補が、相互の間隔が所定の最少画素数内に入るか否か
の近傍条件の判断が行なわれる。区間点候補が近傍に位
置する場合にはYESと判断されてステップST35に進行
し、近傍に無い場合にはNOと判断されて後述するステッ
プST38へ進行する。
次に、ステップST35において、互いに近傍点とされた
2つの区間点候補から一方を削除し、他方を区間点候補
として残す。この場合、今x座標がiとjの点の区間点
候補が互いに近傍となったとして、 |D(i-1)・D(i)|と|D(j-1)・D(j)| とを比較して大きい値の方を残し、他方を削除する。
次に、ステップST36において、現在までに選出されて
いる区間点候補の全数がステップST33に定めた所定数
(本実施例では30)であるか否か判断され、YESの場合
には後述するステップST38へ進行し、NOの場合にはステ
ップST37へ進行する。
このステップST37においては、前記所定数(30)に不
足する分の数の新たな区間点候補を既に選出されている
区間点候補と近傍関係にないものを、ステップST32と同
様にして上から順に選出して加え、ステップST36に戻
る。
このステップST36およびST37の操作はステップST36
判断がYESとなるまで繰返えされる。
次に、ステップST38において、所定値を超える単調性
の判断が行なわれる。この判断は、階調値が増加若しく
は減少だけしている単調な区間においても、その始点と
終点との階調値の差が所定値より大きい場合には、その
単調な区間についても原ディジタル信号群を圧縮してよ
り適正な圧縮ディジタル信号群を得るためのものであ
る。更に、第7図(a)(b)について説明すると、今
x座標iからnまでの間が各座標の階調値が常に増加若
しくは減少だけする(同図では増加だけしている)単調
な区間であり、その始点iと終点nとにおける各階調値
の差の絶対値|g(n)−g(i)|が所定値例えば50より大きい
か否かが判断される。
このステップST38の判断がNOの場合には区間点選出動
作が終了され、YESの場合にはステップST39へ進行す
る。
このステップST39においては、前記ステップST38にお
いて、単調な区間における始点と終点との階調値差の絶
対値|g(n)−g(i)|が50以上である場合の当該始点および
終点を区間点として追加する。これにより、ステップST
36により決定された区間点とステップST39により追加さ
れた区間点との総和が区間点とされて、区間点選出動作
が終了する。
このようにして区間点を決定することにより、第3図
および第7図に示すように、各区間点の間からなる圧縮
区間が決定される。この圧縮区間は、高周波成分領域に
おいて区間長さが短かくなり、低周波成分領域において
区間長さが長くなるようにして設定されるとともに、始
点および終点の階調値差の絶対値が所定値を超えた単調
な区間も圧縮区間とされる。
その後、第4図に示すステップST13において、各圧縮
区間を用いて圧縮ディジタル信号が求められ、全体とし
て一走査方向についての圧縮ディジタル信号群が求めら
れる。
この圧縮処理動作をy方向の全画素について繰返えす
ことにより、画像1全体の画像データが作成される。
このようにして求められた圧縮ディジタル信号群はホ
ストコンピュータ6へ送給され、文字データ入力装置4
を通してホストコンピュータ6へ送給されて来た文字2
の文字データとの編集等を行なう印字信号の作成処理に
供され、プリンタ7により用紙3へ再生画像1aとしてプ
リントされる。
このプリントされた再生画像1aの画質は、原画像1の
画質とほぼ同等の高品質のものとなる。これは、ディジ
タル信号群圧縮装置11の変化度合演算手段12および圧縮
区間長さ決定手段13により決定された区間長さを有する
不均一な圧縮区間に基づいて、信号圧縮手段14により作
成された圧縮ディジタル信号群をx方向になめらかに変
化するように結んだ再生圧縮ディジタル信号が、画像デ
ータからなる原ディジタル信号群とほぼ同等に変化する
ものであるからである。また、圧縮ディジタル信号群は
原ディジタル信号群に比較して、その情報量すなわちデ
ータ量としては圧縮されて大きく低減させられているた
め、ホストコンピュータ6やプリンタ7にかける負担も
少なくなり、これにより高速データ処理を可能とさせる
こともできる。
次に、同一の原ディジタル信号群に対して本実施例方
法と従来方法とによって圧縮処理をして得られた、各圧
縮ディジタル信号群および各圧縮ディジタル信号をx方
向になめらかに変化するように結んだ再生圧縮ディジタ
ル信号群を、第8図および第9図をもって比較する。第
8図は本実施例方法による結果を示し、第9図は従来方
法による結果を示している。両図とも実線で示す圧縮対
象となる画像データは、256画素(1目盛2画素分あ
る)からなり全走査方向範囲の各画素について画像1の
濃度の階調をディジタル信号値で表わしたものである。
そして、本実施例方法においては、第8図に示すよう
に、全走査方向範囲を所定長さ範囲内であり、かつ、区
間長さが異なる合計49の圧縮区間(区間点をx軸上にお
いて黒丸または白丸で示す)に不均一に分割し、その圧
縮区間を用いて圧縮ディジタル信号を作成している。こ
の圧縮区間長さは、高周波成分領域では短くとる必要が
あり、階調値の変動が非常に大きい場合には、その区間
長さが“0"の場合もあり得る。(区間長さが“0"となっ
た時には同一x座標(測値方向)上に区間点が重複して
存在していると見なす。)本実施例では、第8図に示す
ように9個の区間点が重複して存在する状態となってお
り(白丸で示す点)、したがって、全部で49の圧縮区間
に分けられている。第8図の破線はこれらの各圧縮ディ
ジタル信号を再生した状態の再生圧縮ディジタル信号を
結んだ再生圧縮ディジタル信号群を示している。なお、
第8図において、画像データ(実線)と再生圧縮ディジ
タル信号(破線)とが重複する場合には、原ディジタル
信号群である画像データを優先して図示してある。
また、従来方法においては、第9図に示すように、全
走査方向範囲を区間長さが均一な合計81の圧縮区間(区
間点をx軸上で黒丸で示す)に均等分割し、圧縮ディジ
タル信号群を作成している。第9図の破線はこれらの圧
縮ディジタル信号群を再生した状態の再生圧縮ディジタ
ル信号を結んだ再生圧縮ディジタル信号群を示してい
る。
これらの第8図および第9図を比較して判るように、
本実施例方法によれば、従来方法の圧縮区間数の約1/2
の数の圧縮区間をもって原ディジタル信号を圧縮してお
きながら、得られた再生圧縮ディジタル信号群は圧縮区
間数の多い従来例のものに優るとも劣らぬものとなり、
原ディジタル信号群の値の変化に応答性良く対応したも
のとなる。従って、本実施例によれば、極めて効率よく
原ディジタル信号群を圧縮することができる。
なお、前記実施例においては圧縮対象を画像1の各画
素の濃淡度合からなる原ディジタル信号群としたが、1
つの測値方向に値が変化するディジタル信号群であれ
ば、何でも圧縮対象とすることができる。
また、圧縮区間の測値方向の長さの決定方法として
は、前記各実施例以外の方法を採用するようにしてもよ
い。例えば、第6図のステップST39の後に、それまでに
決定された区間の長さが所定長の範囲内か否かを判断
し、所定長以上の区間については、同区間を前記所定長
以下に分割する区間点を更に追加してもよい。
更に、本発明の方法および装置は前記各実施例に限定
されるものではなく、必要に応じて種々に変更すること
ができる。
〔発明の効果〕
このように本発明のディジタル信号群圧縮方法および
装置は構成され作用するものであるから、1つの測値方
向に値が変化する原ディジタル信号群をその変化に応答
性よく対応して変化する圧縮ディジタル信号群に圧縮す
ることができ、しかも、少ない数の圧縮区間をもって効
率よく圧縮させることができ、その後の信号処理等を簡
単にしかも高速で行なうことができる等の効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図から第7図は本発明のディジタル信号群圧縮方法
および装置の一実施例を示し、第1図は本発明装置を概
略示するブロック図、第2図は本発明装置を画像処理並
びに画像再生を行なうプリンタに利用した場合を示すブ
ロック図、第3図は本発明方法による圧縮区間の選出の
例を一走査線に沿った画像の濃淡の階調からなる画像デ
ータに適用した場合を示す線図、第4図から第6図はそ
れぞれ本発明方法による圧縮処理の状態を示すフローチ
ャート図、第7図(a)は単調な区間を示す第3図同様
の図、第7図(b)は同図(a)の破線部の拡大図、第
8図は本発明方法の適用の具体例を示す第3図と同様の
図、第9図は本発明との比較のための従来例を示す第8
図と同様の図、第10図および第11図はそれぞれ従来例を
示す第2図および第3図と同様の図である。 11……ディジタル信号群圧縮装置、12……変化度合演算
手段、13……圧縮区間長さ決定手段、14……信号圧縮手
段、15……CPU。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1つの測値方向に対して値が変化する原デ
    ィジタル信号群を、前記測値方向に複数に分割された圧
    縮区間を用いて圧縮するディジタル信号群圧縮方法にお
    いて、 前記圧縮区間の始点および終点となる区間点を決定する
    場合に、 前記原ディジタル信号のデータ中で値の変化度合の激し
    い画素位置を区間点候補とし、 前記区間点候補を所定数に絞り込み、 前記原ディジタル信号のデータ値が単調に増加若しくは
    減少する区間の始点と終点とにおけるデータ値の差の絶
    対値が所定値以上となる前記始点と前記終点とを区間点
    候補として追加し、 得られた区間点候補を区間点とする ことを特徴とするディジタル信号群圧縮方法。
  2. 【請求項2】1つの測値方向に対して値が変化する原デ
    ィジタル信号群を、前記測値方向に複数に分割された圧
    縮区間を用いて圧縮するディジタル信号群圧縮方法にお
    いて、 前記圧縮区間の始点および終点となる区間点を決定する
    場合に、 前記原ディジタル信号のデータ中で値の変化度合の激し
    い画素位置を区間点候補とし、 前記区間点候補を所定数に絞り込み、 更に、隣接する区間点候補の間隔が所定の最小画素数以
    上離間しているものに絞り込み、 その後、前記所定数に満たない場合前記所定数となるよ
    うに新たな区間点候補を補充し、 前記原ディジタル信号のデータ値が単調に増加若しくは
    減少する区間の始点と終点とにおけるデータ値の差の絶
    対値が所定値以上となる前記始点と前記終点とを区間点
    候補として追加し、 得られた区間点候補を区間点とする ことを特徴とするディジタル信号群圧縮方法。
  3. 【請求項3】前記原ディジタル信号を関数g(x)と
    し、iの位置におけるデータ値をg(i)とし、 D(i)=g(i+1)−g(i)とした場合に、 (1) D(i-1)・D(i)<0 (2) max(|D(i-1)|,|D(i)|)>C ただし、Cは定
    数(既定値) からなる2条件を共に満たすiの位置を変化度合の激し
    い画素位置として区間点候補とすることを特徴とする請
    求項1または請求項2に記載のディジタル信号群圧縮方
    法。
  4. 【請求項4】変化度合の激しい画素位置を区間点候補
    を、 max(|D(i-1)|,|D(i)|) の式のよる演算値の大きいものから所定数を選出し、前
    記区間点候補を所定数に絞り込むことを特徴とする請求
    項3に記載のディジタル信号群圧縮方法。
  5. 【請求項5】隣接する区間点候補の間隔が所定の最小画
    素数に満たない場合を近傍と判断し、 互いに近傍となる位置をiおよびjとすると、 |D(i-1)・D(i)|>|D(j-1)・D(j)| であれば位置jの区間点候補を削除し、 |D(i-1)・D(i)|<|D(j-1)・D(j)| であれば位置iの区間点候補を削除することによって、 隣接する区間点候補の間隔が所定の最小画素数以上離間
    しているものに絞り込むことを特徴とする請求項2に記
    載のディジタル信号群圧縮方法。
  6. 【請求項6】1つの測値方向に対して値が変化する原デ
    ィジタル信号群の前記測値方向の値の変化度合を求める
    変化度合演算手段と、 この変化度合演算手段によって得られた原ディジタル信
    号群の変化度合に応じて圧縮区間の前記測値方向の長さ
    を求める圧縮区間長さ決定手段であって、前記圧縮区間
    の始点および終点となる区間点を決定する場合に、前記
    原ディジタル信号のデータ中で値の変化度合の激しい画
    素位置を区間点候補とし、前記区間点候補を所定数に絞
    り込み、前記原ディジタル信号のデータ値が単調に増加
    若しくは減少する区間の始点と終点とにおけるデータ値
    の差の絶対値が所定値以上となる前記始点と前記終点と
    を区間点候補として追加し、得られた区間点候補を区間
    点とする圧縮区間長さ決定手段と を有するディジタル信号群圧縮装置。
  7. 【請求項7】1つの測値方向に対して値が変化する原デ
    ィジタル信号群の前記測値方向の値の変化度合を求める
    変化度合演算手段と、 この変化度合演算手段によって得られた原ディジタル信
    号群の変化度合に応じて圧縮区間の前記測値方向の長さ
    を求める圧縮区間長さ決定手段であって、前記圧縮区間
    の始点および終点となる区間点を決定する場合に、前記
    原ディジタル信号のデータ中で値の変化度合の激しい画
    素位置を区間点候補とし、前記区間点候補を所定数に絞
    り込み、更に、隣接する区間点候補の間隔が所定の最小
    画素数以上離間しているものに絞り込み、その後、前記
    所定数に満たない場合前記所定数となるように新たな区
    間点候補を補充し、前記原ディジタル信号のデータ値が
    単調に増加若しくは減少する区間の始点と終点とにおけ
    るデータ値の差の絶対値が所定値以上となる前記始点と
    前記終点とを区間点候補として追加し、得られた区間点
    候補を区間点とする圧縮区間長さ決定手段と を有するディジタル信号群圧縮装置。
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