JP2620111B2 - 長大空間の堀削施工法 - Google Patents

長大空間の堀削施工法

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JP2620111B2
JP2620111B2 JP63123348A JP12334888A JP2620111B2 JP 2620111 B2 JP2620111 B2 JP 2620111B2 JP 63123348 A JP63123348 A JP 63123348A JP 12334888 A JP12334888 A JP 12334888A JP 2620111 B2 JP2620111 B2 JP 2620111B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、上部空間に制限のある地上に、大空間とな
る例えば地下鉄の車庫、地下駐車場、地下街などの長大
空間の掘削方法に関するものである。
〔従来の技術〕
従来から地下に大空間となる例えば地下鉄の車庫、地
下駐車場あるいは地下街などの大断面でかつ深い位置ま
で掘削する長大空間の掘削施工法においては一般に次の
ように行なわれている。
第5図ないし第8図に示すように、まず、土の崩壊を
防止するための坑(土留め工)1が設置され、掘削施工
の安全性を確保する点から天井部材(上床板)2を先行
築造することによって、これを強力な土留め切ばりとし
て利用し、土留め坑1の変形を拘束し、周辺地盤の沈下
を防いでいる。
次に掘削は、天井部材の下付近とか坑の周辺では手掘
りで掘削されるが、それ以上に掘削深さが深くなるにつ
れてバックホーBやクラムシェルなどが使用されてい
る。土砂の切くずしや運搬、集積には小型のブルドーザ
ーDやパワショベルが用いられる。
掘削した土砂や岩石破片などのいわゆる「ずり」はふ
つう一度坑内に集結してそれからバケットホッパーなど
によって立坑3を通って路上に運ばれ、ホッパHからダ
ンプに積込まれて積出される。
上記の坑内に集結するまでのずり搬出方法として次の
各方法がとられている。
ブルドーザー、パワショベル等によりずりの搬出を行
う。
また、通常利用されるベルトコンベアC(長さ7m〜10
m)の継ぎ足しによりずりの搬出を行う。
さらにまた、第5図ないし第8図に示すように、事前
に掘削底部に作業導坑4を設け、その中にベルトコンベ
ア5を設置し、そこに向けてずり投入用立坑6を設け、
この立坑6にずりを投入しベルトコンベア5で横取り搬
出を行う。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、上記掘削方法のうち、ずりの搬出については
次のような問題がある。すなわち、の場合、ブルドー
ザー、パワショベル等によるずりの搬出には騒音、振
動、排気ガス等で環境が悪化する。また、ブルドーザ
ー、パワショベルが移動し回っているのでは効率的な移
送距離に制限がある。の場合、コンベアの継ぎ足しに
よるずり搬出には1系列に何本ものベルトコンベアを使
用するので、1本のベルトコンベアが故障を起すと1系
列すべてが作業を中止することになる。また、ベルトコ
ンベアの乗継部での問題としてずりの混泥化、ずりのは
み出し、異物による損傷等が多い。の場合、事前に作
業導坑、立坑の設備工事費が必要である。そして立坑底
部に投入したずりがスムーズにベルトコンベア上に移る
装置が必要である。また、ずり投入箇所が立坑に制限さ
れるといった問題があった。
本発明は、上記従来の方法における問題点を解決する
ためになされたものであって、長大空間の掘削施工法に
おいて、天井部材から降下可能な懸垂装置により吊り下
げられた1基の長大ベルトコンベアを設け、掘削したず
りの搬出を長距離横取りすることのできる長大空間の掘
削施工法を提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、本発明は、掘削端部から
立坑の位置までを結ぶ長さの1基のベルトコンベアを、
天井部材に支持させた複数の懸垂装置により降下可能に
吊り下げ、掘削したずりを前記ベルトコンベアで横取り
し、前記立坑のバケットに押し込み、この立坑を通して
地上に搬出を行い、掘削の進行に併せて、前記ベルトコ
ンベアを降下させる掘削施工法としたものである。
〔作 用〕
掘削したずりはブルドーザー、パワショベル等で集積
され先行築造された天井部材(上床板)から吊り下げら
れた掘削端部からずり排出の立坑の位置までを結ぶ1基
のベルトコンベアに人力、小型ベルトコンベア、バック
ホー等で乗せられて、立坑のバケットに移され、ここか
ら地上に排出される。そして、掘削の進行にともない、
掘削面が深くなるに従って、天井部材に適当間隔をおい
て設けられた懸垂装置にてベルトコンベアを順次降下さ
せることにより、前記と同じ要領で掘削施工を連続的に
行うことができる。
〔実施例〕
以下、添付の第1図ないし第4図を参照し本発明の一
実施例について詳述する。
第1図は本発明の概要を示す縦断面図である。図中の
符号1は土留め工として設置された坑である。2は天井
部材(上床板)であり、この天井部材2は大断面掘削に
先行して築造され、前記坑の変形を拘束している。この
天井部材2直下に設けられた梁2aに降下可能な電動懸垂
装置10が掘削端部よりずり搬出用立坑3の位置まで適当
間隔をおいて取付けられている。前記の各電動懸垂装置
10の電動チェーンブロック11の先端のフック11aに1本
のベルトコンベア12を支持しているトラス状の架台12a
が吊りワイヤ13でもって吊り下げられている。また、ベ
ルトコンベア12のトラス状の架台12aにはガイド12bがつ
いていて、ベルトコンベア12が降下するときはこのガイ
ド12bがガイド鋼材14に沿って降下するようになってい
る。15は前記ベルトコンベア12に乗ってきたずりを受け
るバケットであり、16はバケット15を路上に搬出するバ
ケットエレベーターである。17はホッパーで路上に設け
られている。
上記構造の長大空間の掘削施工法について述べる。天
井部材2の下に4m前後の空間ができた段階で、掘削端部
から立坑3の位置までの長さの1本の長大ベルトコンベ
ア12を設置する。この一本のベルトコンベアの間隔は40
〜60m程度とし、掘削面積によっては複数本のベルトコ
ンベアを設ける。掘削したずりはブルドーザーDで集積
され、人力、小型ベルトコンベアCまたはバックホーB
等でこの長大ベルトコンベア12の任意の位置に乗せられ
る。ベルトコンベア12に乗ったずりは立坑3に運ばれ、
立坑3内のバケット15に落し込まれる。バケットエレベ
ータ16によりバケット15を路上に上昇させ、ホッパー17
にバケット15内のずりを排出する。そしてダンプに積込
まれて埋立地や宅地造成地に運搬される。掘削の進行に
従って、長大ベルトコンベア12を10〜20m毎に設置され
た降下可能な懸垂装置10の電動チェーンブロック11によ
り降下させる。この長大ベルトコンベア12の降下に併せ
て、立坑5部のバケットエレベータ16等のずり揚重装置
も継ぎ足しを行う。そして、上記と同様の掘削作業を所
定の深さになるまで繰り返し行う。
以上のように上空制限のある箇所における長大空間の
ずり掘削工法として、ずり搬出の降下装置を持った長大
距離横取り可能な工法であり、騒音、振動、排気ガス等
も少なく、長大ベルトコンベアであるため乗継部での問
題もなく、事前の作業導坑、ずり投入用立坑も不用であ
る。掘削深さが深くなるに従ってベルトコンベアを降下
させるだけの簡単な作業であるので作業能率もよい。
〔発明の効果〕
本発明は、以上説明したような工法としているので、
以下に記載されているような効果を奏する。
掘削端部からずり排出の立坑の位置まで1本の長大ベ
ルトコンベアによるずり搬出であるので、ブルドーザー
やパワーショベル等によるずり搬出のような騒音、振
動、排気ガス等の発生が無い。
ブルドーザーやパワーショベル等によるずり搬出と違
い、搬出距離の制限を受けない。
1基1本のベルトコンベアになっているので、何本も
のベルトコンベアを使用するような場合の乗継部での問
題の発生が避けられる。
上部からの電動懸垂装置でベルトコンベアを支えるこ
とができるので、ベルトコンベアの降下作業がスムーズ
で、降下作業の為の作業中止期間がほとんど無い。
上部からの電動懸垂装置でベルトコンベアを支え、掘
削の進行に併せてベルトコンベアを降下させるので、作
業導坑の設置、投入用の立坑の設置が不要である。
ベルトコンベア上へのずりの投入箇所の制限が無く、
各所で積込作業が行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の長大空間の掘削施工を示す縦断面図、
第2図はベルトコンベアにずり投入の状態を示す断面
図、第3図は天井部材から吊下げられた懸垂装置とベル
トコンベアの状態を示す断面図、第4図は第3図の側面
図である。 また、第5図ないし第8図はそれぞれ従来の施工例を示
す説明図である。 2……天井部材、 3……立坑、 10……懸垂装置、 12……(長大)ベルトコンベア、 15……バケット。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】掘削端部から立坑の位置までを結ぶ長さの
    1基のベルトコンベアを、天井部材に支持させた複数の
    懸垂装置により降下可能に吊り下げ、掘削したずりを前
    記ベルトコンベアで横取りし、前記立坑のバケットに押
    し込み、この立坑を通して地上に搬出を行い、掘削の進
    行に併せて、前記ベルトコンベアを降下させることを特
    徴とする長大空間の掘削施工法。
JP63123348A 1988-05-20 1988-05-20 長大空間の堀削施工法 Expired - Lifetime JP2620111B2 (ja)

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JP2012229590A (ja) * 2011-04-27 2012-11-22 Taisei Corp 掘削土砂の搬出方法および掘削土砂の搬出システム

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