JP2619332B2 - プリント基板用コネクタ - Google Patents

プリント基板用コネクタ

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JP2619332B2
JP2619332B2 JP6078030A JP7803094A JP2619332B2 JP 2619332 B2 JP2619332 B2 JP 2619332B2 JP 6078030 A JP6078030 A JP 6078030A JP 7803094 A JP7803094 A JP 7803094A JP 2619332 B2 JP2619332 B2 JP 2619332B2
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広志 天野
昭博 塚下
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大宏電機株式会社
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  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント基板に半
田付して使用するプリント基板用のコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のプラグとして、図9及び
図10に示す構造のものがある。すなわち、図におい
て、1はプラグで、図示しないソケットに挿入される直
方体形状のプラグ挿入部2内には、複数本の雌形電気接
続子3の接触部3aが並列に収納されており、該接触部
3aはソケットの雄形電気接続子のナイフ形接触子と電
気的に接続する。また、前記プラグ挿入部2の後端部両
側からは連結用薄板4,4がそれぞれ平行に垂下してお
り、この両連結用薄板4,4間の下部には前記雌形電気
接続子3の端子部3bの基部を固定する直方体形状の端
子固定部5が水平状態に連結されている。
【0003】ここで、前記連結用薄板4の下端縁4aと
端子固定部5の下端面5aとは同一平面に設定され、端
子固定部5の両端部における下端面5aにはプリント基
板6に固定するための一対のフック7,7が突設されて
いる。また、前記プラグ挿入部2の後端部両側には、前
記連結用薄板4,4のプラグ挿入部2との連接部直前
に、その上端を固定したガイド板8,8が前記連結用薄
板4,4と夫々平行に垂下しており、該ガイド板8の下
端縁8aにはガイド片9が突設している。
【0004】そこで、前記プラグ1はプリント基板6に
形成した取付穴6a内にフック7を挿入することにより
固定され、またプリント基板6に雌形電気接続子3の前
記端子部3bを半田付けするとゝもに、ガイド片9はプ
リント基板6に形成されたガイド穴6b内に左右矢印方
向に移動自在となるように挿入される。
【0005】そして、ソケットにプラグ1を挿入して両
電気接触子を電気的に接続するが、この際、前記プラグ
1を固定したプリント基板6とソケットを固定した基板
とが互いに所定位置からずれた状態でソケットにプラグ
1が挿入された場合、或いはまたプラグ1とソケットの
嵌合時に振動その他の外力が加えられた場合には、プラ
グ1のプラグ挿入部2は前記連結用薄板4の弾性変形に
よって左右矢印方向に移動して、ソケットとプラグ1と
の嵌合を可能にし、或いは前記外力を吸収するようにな
っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来構造のプラグ1では、(1)プラグ挿入部2の左右
方向の揺動は左右一対の前記連結用薄板4,4の弾性変
形によって行われ、ガイド板8は単にプラグ挿入部2の
揺動に従ってプリント基板6に形成したガイド穴6b内
を移動するだけなので、プラグ挿入部2を介して連結用
薄板4に弾性限界を越えた外力が加わった場合には折れ
たり、或いは連結基部が破損する恐れがある。(2)プ
リント基板6にはプラグ1を固定するためのフック7の
取付穴6aの外に、ガイド板8の下端縁8aに形成した
ガイド片9を挿入するガイド穴6bを形成する必要があ
るため、プリント部を形成する面積が制限されるとゝも
に、プリント基板6の構造強度が低下するといった問題
点もあった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
従来の諸問題点を解決するために成されたもので、比較
的弱い外力によってもプラグ挿入部が揺動して、ソケッ
トとの嵌合を容易に行うことができ、しかも構造強度が
大きなものを提供することを目的としたものであり、そ
の要旨は、雌形電気接続子の接触部を収納するプラグ挿
入部と、該プラグ挿入部と分離独立した前記電気接続子
の端子部を固定する端子固定部とを、一端を前記プラグ
挿入部の両側に夫々一対づつ固定した連結用薄板によ
り、その一方の他端を前記端子固定部の後部に、他方の
他端を前記端子固定部の前部に夫々固定して連結したこ
とを特徴とするプリント基板用コネクタにある。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図1乃至図8に示
す実施例により詳細に説明するに、図において、1はプ
ラグで、その直方体形状のプラグ挿入部2の後端部両側
には第1の連結用薄板3,3が後方に向かってそれぞれ
平行に延設され、この第1の連結用薄板3,3の後端部
は垂下して、長手方向に水平状態で配置された角柱部
4,4の後部内側面側に連結固定されている。
【0009】5は前記角柱部4とほゞ同長・同高の端子
固定部で、前記角柱部4,4間に水平状態に固定されて
いる。そして、この角柱部4の下面4aと端子固定部5
の下面5aとはそれぞれ同一平面に設定されており、前
記端子固定部5の下面5aの幅方向の両側には、プラグ
1をプリント基板6に固定するためのフック7,7がそ
れぞれ突設している。
【0010】8は前記プラグ挿入部2の後部の上方に形
成した取付板で、前記第1の連結用薄板3,3間にまた
がって水平状態に配設されており、該取付板8の両側に
上端を固定した第2の連結用薄板9,9が垂下してい
る。そして、この第2の連結用薄板9,9の下端は前記
角柱部4,4の前部外側面側とそれぞれ連結固定されて
いる。従って、プラグ挿入部2と端子固定部5とは、前
記第1の連結用薄板3,3及び第2の連結用薄板9,9
とにより、角柱部4,4を介して端子固定部5の後部及
び前部でそれぞれ連結されていることになる。これによ
り、プラグ挿入部2は、端子固定部5に対して比較的弱
い外力でも揺動が可能であり、しかも構造強度が大とな
っている。
【0011】10は後述するプラグ挿入部2の揺動を規
制するストッパで、図4に示すように、プラグ挿入部2
の後部の下面中央には可動突起部11を設け、前記端子
固定部5の上面には前記可動突起部11に衝当する制御
突起部12が可動突起部11の両側から離間した位置に
設けられている。
【0012】13は前記プラグ1内に収納されるの雌形
電気接続子で、図6及び図7に示すように、水平状態の
スイングフレックス形接触部14と、垂直状態の端子部
15と、両者を連結する階段状の緩衝導体部16とから
構成されており、前記端子部15の緩衝導体部16にお
ける水平部16aとの連結基部には、雌形電気接続子1
3を端子固定部5内に固定するための係止部17が前記
緩衝導体部16の水平部16aと平行に設けられてい
る。このように、係止部17を長く形成することによ
り、雌形電気接続子端子13の端子固定部15における
固定強度を増大させることができる。
【0013】なお、前記雌形電気接続子13の接触部1
4はプラグ挿入部2内において幅方向に上下交互に配置
され、また端子部15は端子固定部5内において長さ方
向に前後に交互に配置されるため、緩衝導体部16の垂
直部16bの高さ及び端子部15の緩衝導体部16との
連結位置が、図6のもとは異なる図7に示すような2種
類のものが用いられており、雌形電気接続子13の端子
部15は端子固定部5の後端から下方向に突設してい
る。
【0014】18はソケットで、前記プラグ挿入部2が
挿入される箱形の受納室19とその上部に連結されたブ
ロック部20を備え、前記受納室19内には前記雌形電
気接続子13の接触部14の位置に対応して雄形電気接
続子21のナイフエッジ形接触子22が並列に設けられ
ているとゝもに、各雄形電気接続子21の端子部23は
ブロック部20の前面に水平状態で突設している。
【0015】又、前記受納室19とブロック部20との
間において、その両側にはプリント基板24に固定する
フック25が水平状態に突設されている。このフック2
5はその外側面にプリント基板24と同厚の凹部26を
設けるとゝもに、その先端外側面に内方向の傾斜面27
を形成した構造のものであり、フック25の内側面には
先端に向かって外方向の傾斜面28に形成して、前記プ
ラグ挿入部2をソケット18に挿入する時のガイドとな
っている。
【0016】そこで、図2乃至図5に示すように、前記
プラグ1はフック7より水平状態のプリント基板6に固
定され、雌形電気接続子13の端子部15はプリント基
板6の裏面の銅箔パターンに半田付け29される。一
方、ソケット18はフック25によりその先端部がプリ
ント基板24の裏面から突出した状態で垂直状態のプリ
ント基板24に固定されるとゝもに、雄形電気接続子2
1の端子部23はプリント基板24の裏面の銅箔パター
ンに半田付け30される。
【0017】そして、ソケット18にプラグ1を挿入し
て両電気接続子13,21を電気的に接続するが、この
際、前記プラグ1のプラグ挿入部2の両側がソケット1
8のフック25の内側面に形成された傾斜面28にガイ
ドされることにより挿入が容易となる。また、プラグ1
を固定したプリント基板6と、ソケット18を固定した
プリント基板24とが互いに所定位置からずれた状態で
ソケット18にプラグ1が挿入される場合、或いはプラ
グ1とソケット18の嵌合時に振動その他の不要な外力
等が加えられた場合には、プラグ挿入部2は左右の第1
及び第2の連結用薄板3,9の弾性変形によって左右方
向に移動することにより、端子固定部5ひいては端子部
13に影響を与えることなく、プラグ1とソケット18
との嵌合を行うことができ、或いは上記不要な外力を吸
収することができる。
【0018】また、前記プラグ挿入部2の揺動距離は、
ストッパ10の可動突起部11が制御突起部12に衝当
することによって規制される。これにより、前記第1及
び第2の連結用薄板3,9に弾性限界以上の変形が防止
される。また、前記係止部17は、図5に示すように、
端子固定部5内に収納・固定されているため、雌形電気
接続子端子13の端子固定部5における固定強度が増大
して、常に良好な接続状態を維持することができる。な
お、図8に示す実施例では、前記プラグ挿入部2の揺動
規制のストッパ10は夫々、プラグ挿入部2および端子
固定部5の左右端近傍に設けられており、その他の点に
ついては上記実施例と同様である。
【0019】
【発明の効果】本発明に係るプリント基板用コネクタ
は、上記のように、雌形電気接続子の接触部を収納する
プラグ挿入部と、該プラグ挿入部と分離独立した前記電
気接続子の端子部を固定する端子固定部とを、一端を前
記プラグ挿入部の両側に夫々一対づつ固定した連結用薄
板により、その一方の他端を前記端子固定部の後部に、
他方の他端を前記端子固定部の前部に夫々固定して連結
した構成であるから、プラグとソケットとが互いに所定
位置からずれた状態で嵌合する場合にも、比較的弱い外
力により揺動するので嵌合を容易に行うことが出来ると
ゝもに、構造強度が大きいので耐久性が向上する。又、
プラグ挿入部と端子固定部とにプラグ挿入部の揺動を規
制するストッパを設けることにより、連結用薄板の損傷
や破壊を防止することができる。更に、雌形電気接続子
の水平に延びた接触部と垂直に垂下した端子部とを階段
状の緩衝導体部で連結するとゝもに、前記端子部の前記
緩衝導体部との連結基部には前記雌形電気接続子を端子
固定部内に固定する係止部を、前記緩衝導体部の水平部
と平行に延設した構成とすることにより、係止部を長く
形成することができ、その全長を端子固定部に固定する
ことができるため、雌形電気接続子端子の固定部におけ
る構造強度が増大するといった諸効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプリント基板用コネクタの斜視図
である。
【図2】同コネクタの使用状態を示す一部を切断した側
面図である。
【図3】同コネクタの使用状態を示す一部を切断した平
面図である。
【図4】上記コネクタのプラグを示す背面図である。
【図5】同プラグの縦断面図である。
【図6】同プラグ内に収納する電気接続子の斜視図であ
る。
【図7】異なる電気接続子の斜視図である。
【図8】上記プラグの他実施例を示す背面図である。
【図9】従来のプリント基板用コネクタのプラグの斜視
図である。
【図10】同プラグの使用状態を示す背面図である。
【符号の説明】
1 プラグ 2 プラグ挿入部 3 第1の連結用薄板 4 角柱部 5 端子固定部 6 プリント基板 7 フック 9 第2の連結用薄板 10 ストッパ 11 可動突起部 12 制御突起部 13 雌形電気接続子 14 接触部 15 端子部 16 緩衝導体部 17 係止部 18 ソケット 21 雄形電気接続子 24 プリント基板 25 フック 28 傾斜面

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雌形電気接続子の接触部を収納するプラ
    グ挿入部と、該プラグ挿入部と分離独立した前記電気接
    続子の端子部を固定する端子固定部とを、一端を前記プ
    ラグ挿入部の両側に夫々一対づつ固定した連結用薄板に
    より、その一方の他端を前記端子固定部の後部に、他方
    の他端を前記端子固定部の前部に夫々固定して連結した
    ことを特徴とするプリント基板用コネクタ。
  2. 【請求項2】 雌形電気接続子の接触部を収納するプラ
    グ挿入部と、該プラグ挿入部と分離独立した前記電気接
    続子の端子部を固定する端子固定部とを、一端を前記プ
    ラグ挿入部の両側に夫々一対づつ固定した連結用薄板に
    より、その一方の他端を前記端子固定部の後部に、他方
    の他端を前記端子固定部の前部に夫々固定して連結し、
    前記プラグ挿入部と前記端子固定部に前記プラグ挿入部
    の揺動を規制するストッパを夫々設けたことを特徴とす
    るプリント基板用コネクタ。
  3. 【請求項3】 雌形電気接続子の水平に延びた接触部
    と、垂直に垂下した端子部とを階段状の緩衝導体部で連
    結するとゝもに、前記端子部の前記緩衝導体部との連結
    基部には前記端子部を端子固定部内に固定するための係
    止部を前記緩衝導体部の水平部と平行に延設したことを
    特徴とする請求項1又は請求項2記載のプリント基板用
    コネクタにおける雌形電気接続子。
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