JP2617511B2 - 締め付け式アンカーボルト - Google Patents

締め付け式アンカーボルト

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JP2617511B2
JP2617511B2 JP7446288A JP7446288A JP2617511B2 JP 2617511 B2 JP2617511 B2 JP 2617511B2 JP 7446288 A JP7446288 A JP 7446288A JP 7446288 A JP7446288 A JP 7446288A JP 2617511 B2 JP2617511 B2 JP 2617511B2
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bolt
concrete structure
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恒男 岡田
壮一 河村
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は既存のコンクリート構造体の機器、配管ある
いは各種の収納物を取付ける締め付け式アンカーボルト
に係るものである。
(従来の技術) 従来の後施工用アンカーは、コンクリート構造体に設
けた穿孔部にアンカーボルトを打込み、これに伴って、
同ボルト先端の複数の楔状片を拡開してコンクリート中
に定着せしめ、アンカーボルトにおけるコンクリート構
造体より突出した部分に機器、配管等を取付けるように
構成されていた。
(発明が解決しようとする課題) 前記従来のアンカーボルトにおいては、既存のコンク
リート構造体に対する定着力を管理することが困難であ
る。
また前記既存のコンクリート構造体に定着されたアン
カーボルトの材軸方向の剛性が高く、剛支持に近いた
め、機器等を弾性支持することが困難であったり、別に
弾性支持機構を設ける必要がある。
本発明は前記従来技術の有する問題点に鑑みて提案さ
れたもので、その目的とする処は、コンクリート構造体
に対する定着力を管理することができ、且つ被支持体を
弾性支持することができる締め付け式アンカーボルトを
提供する点にある。
(課題を解決するための手段) 前記の目的を達成するため、本発明に係る締め付け式
アンカーはコンクリート構造体に埋設された鞘管と、同
鞘管に貫挿され、基端部にねじ部を有する軸桿の先端部
に先端に至るに伴って径の漸大した楔状部を設けてなる
ボルトとよりなり、同ボルトの軸桿部における前記楔状
部の基部外周面にノツチを設けるとともに、同ノツチよ
り基端部側に環状ストツパーを突設し、同ストツパーと
前記鞘管の基端部との間に弾機を介装して構成されてい
る。
本発明はまた被支持体から作用する引張力のみなら
ず、圧縮力に対しても同被支持体を弾性的に支持するた
め、前記ボルトにおけるコンクリート構造体から突出し
た軸桿の基端ねじ部に装着したナツト及びワツシヤー
と、前記コンクリート構造体の外表面との間に弾機を介
装して構成されている。
(作用) 本発明によれば前記ボルトの軸桿部基端部に設けたね
じ部にナツトを螺装し、同ナツトを螺回することによっ
て前記ボルトに軸方向引張力を導入すると、軸桿部先端
の楔状部がその外周面によって鞘管を外側に拡開してコ
ンクリート構造体中に楔入せしめ、かくして同構造体中
にボルトを定着するものである。
更に前記ボルトに導入される軸方向引張力が一定限度
を超すと、前記軸桿はその外周面に設けたノツチ部分で
破断する。
更にまた前記ボルトにおける軸桿の、コンクリート構
造体より突出する基端ねじ部に装着された被取付体によ
って、前記ボルトに引張力が加えられると、同ボルトの
軸桿部外周の環状ストツパーと鞘管の基端部との間に介
装された弾機が圧縮され、前記被取付体が弾性支持され
る。
また請求項2の発明においては、前記ボルトにおける
コンクリート構造物から突出した軸桿の基端ねじ部に装
着したナツト及びワツシヤーと前記コンクリート構造体
の外表面に弾機を介装したことによって、被取付体から
圧縮されたとき、前記弾機が圧縮され、被取付体が弾性
的に支持される。
(実施例) 以下本発明を図示の実施例について説明する。
第1図において(A)は既設のコンクリート構造体、
(B)は同構造体(A)に設けられた穿孔部である。
同穿孔部(B)には鞘管(C)が嵌装され、同鞘管
(C)にはボルト(D)が貫挿されている。
同ボルト(D)は基端部にねじ部(1)を有する軸桿
部(2)の先端に、先端に至るに伴って径が漸大する楔
状部(3)が設けられ、軸桿部(2)の先端楔状部
(3)の基部の外周面には、同軸桿部(2)の有効断面
積を減少せしめるようにノツチ(4)が設けられ、同ノ
ツチ(4)より基端部側の外周面には環状ストツパー
(5)が突設されている。
更に同ストツパー(5)と前記鞘管(C)の基端部に
設けた環状鍔片(6)との間に、前記軸桿部(2)を囲
繞する弾機(7)が介装されている。
更にまた前記コンクリート構造体(A)より突出する
軸桿部(2)の基端ねじ部にはナツト(8)及びワツシ
ヤー(9)が装着されている。
図示の実施例は前記したように構成されているので、
ナツト(8)とワツシヤー(9)との間に、ボルト
(D)が貫挿された被支持体(E)を挟着し、ナツト
(8)を螺回することによってボルト(D)に引張力を
導入すると、楔状部(3)がコンクリート構造体(A)
の表面側に移動するのに伴って前記鞘管(C)を外側に
拡開せしめ、コンクリート構造体(A)に定着する。
更に前記ボルト(D)の引帳力が一定限度を超える
と、ボルト(D)の軸桿部(2)は第2図の符号(F)
に示すように、ノツチ(4)部分より破断する。
前記ボルト(D)をコンクリート構造体(A)の外側
より引張ると、弾機(7)は前記ボルト(D)の軸桿部
(2)の外周に設けられた環状ストツパー(5)と、鞘
管(C)の環状鍔片(6)との間で圧縮され、従って前
記ボルト(D)に支持された被支持体(E)が弾性的に
支持される。
第3図は本発明の他の実施例を示し、前記ボルト
(D)におけるコンクリート構造体(A)より突出した
軸桿部(2)の基端ねじ部(1)にナツト(8)及びワ
ツシヤー(9′)を装着し、同ワツシヤー(9′)と前
記コンクリート構造体(A)の外表面に接するワツシヤ
ー(9)との間に軸桿部(2)を囲繞する弾機(10)を
介装し、被支持体(E)から圧縮力が作用したとき前記
外部弾機(10)が圧縮され、また引張力が作用したはと
きは前記内部弾機(7)が圧縮され、被支持体(E)が
弾性的に支持されるようになっている。
図中、前記実施例と均等部分には同一符号が附されて
いる。
(発明の効果) このように本発明に係る締め付け式アンカーボルト
は、コンクリート構造体内の鞘管に貫挿された、先端部
に先端に至るに伴って径が漸大する先端楔状部を具えた
ボルトの軸桿部外周面にノツチを設け、前記ボルトが一
定限度の引張力を受けたとき前記ノツチ部分で破断する
ように構成したことにより、前記楔状部に導入される張
力を制御し、従ってアンカーボルトの既存のコンクリー
ト構造物に対する定着力を制御することができる。
また前記ボルトの軸桿部外周面に、前記ノツチより基
端部側に環状ストツパーを突設し、同ストツパーと前記
鞘管の基端部との間に弾機を介装したことによって、被
支持体を弾性支持し、被支持体に作用する衝撃荷重を低
減することができる。
更に本発明によれば前記弾性支持部をアンカーボルト
自体に組込み、同アンカーボルトと併設する必要をなく
し、構造を簡略化しうるものである。
請求項2の発明は前記ボルトにおけるコンクリート構
造体より突出した軸桿部の基端ねじ部に装着したナツト
及びワツシヤーと、前記構造体の外表面との間に弾機を
介装したことによって、被支持体から圧縮力が作用した
とき、前記弾機が圧縮されるこによって、被支持体を引
張力のみならず、圧縮力に対しても弾性的に支持しうる
ものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る締め付け式アンカーボルトの一実
施例を示す縦断面図、第2図はそのボルト軸桿部が破断
した状態を示す縦断面図、第3図は本発明に係る締め付
け式アンカーボルトの他の実施例を示す縦断面図であ
る。 (A)……コンクリート構造体、(C)……鞘管 (D)……ボルト、(1)……ねじ部 (2)……軸桿部、(3)……楔状部 (4)……ノツチ、(5)……環状ストツパー (7)……弾機、(8)……ナツト (9)(9′)……ワツシヤー、(10)……弾機

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリート構造体に埋設された鞘管と、
    同鞘管に貫挿され、基端部にねじ部を有する軸桿の先端
    部に、先端に至るに伴って径の漸大した楔状部を設けて
    なるボルトとよりなり、同ボルトの軸桿部における前記
    楔状部の基部外周面にノツチを設けるとともに、同ノツ
    チより基端部側に環状ストツパーを突設し、同ストツパ
    ーと前記鞘管の基端部との間に弾機を介装してなること
    を特徴とする締め付け式アンカーボルト。
  2. 【請求項2】前記ボルトにおけるコンクリート構造体か
    ら突出した軸桿の基端ねじ部に装着したナツト及びワツ
    シヤーと、前記コンクリート構造体の外表面との間に弾
    機を介装してなる請求項1記載の締め付け式アンカーボ
    ルト。
JP7446288A 1988-03-30 1988-03-30 締め付け式アンカーボルト Expired - Lifetime JP2617511B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102389022B1 (ko) * 2021-06-15 2022-04-20 주식회사종합건축사사무소가람건축 통신단자함 고정구

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