JP2617328C - - Google Patents

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JP2617328C
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carbon
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Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 本発明は、ビッカース硬度2000Kg/mm2以上または熱伝導度2.5W/cm deg 以上の
炭素または炭素を主成分とする被膜(以下単に炭素膜という)を選択的にプラズ
マエッチングする炭素膜のエッチング方法に関する。 所定の基板上に形成された炭素膜の工業的応用を考えると炭素膜の選択的エッ
チング方法の確立はきわめて重要なものである。 第1図には、炭素膜を形成するため、およびかかる炭素膜を選択的にエッチン
グするためのプラズマCVD装置およびプラズマエッチング装置を構成するプラ
ズマ反応装置を示している。 第1図に示すように、プラズマ反応装置のガス系(10)は、キャリアガスで
ある水素(11)、反応性気体である炭化水素気体、例えばメタン、エチレン(
12)、炭素膜のエッチング用気体である酸素化物気体、例えば酸素(13)、
六弗化物気体のエッチング気体 (14)をバルブ(28)、流量計(29)をそれぞれ経て反応系(30)中の
ノズル(25)、(25’)で反応室(4)内に導入できるようになっている。 この反応系(30)は、反応室(4)、ロード・アンロード用の予備室(5)
を有し、その間にはゲイト弁(6)が設けられている。 そして、処理される基板は、前記予備室(5)から前記ゲイト弁(6)を開く
ことにより前記反応室(4)に至り、さらに前記ゲイト弁(6)を閉じた後、前
記反応室(4)内で減圧下にて炭素膜の成膜または炭素膜のエッチング処理を行
う。 前記反応室(4)内には第1の電極(2)およびその補助電極(2’)、被形
成面または被エッチング面を具備する処理用基板(1)、第2の電極(3)を備
えている。 前記第1の電極(2)及び第2の電極(3)間には高周波電源(15)、マッ
チングトランス(16)、直流バイアス電源(17)にて電気エネルギが加えら
れ、プラズマ(40)を発生す る。ここで反応性気体のより一層の分解を行うためには、2.45GHzのマイ
クロ波で励起室(26)にて200W〜2kWのマイクロ波励起を与える。この
ようにすると活性の反応性気体の量を増やすことができ、炭素の成膜速度を約5
倍、炭素の酸素によるエッチング速度を約4倍に向上させることができる。 排気系(20)は、圧力調整バルブ(21)、ターボ分子ポンプ(22)、ロ
ータリーポンプ(23)を経て反応室(4)から不要気体を排気する。 前記プラズマ反応装置において、反応室(4)に導入された成膜用の反応性気
体、例えばメタン:水素=1:1の反応性気体に、プラズマ(40)の空間で圧
力0.01〜1torr、例えば0.1torrとして、高周波による電磁エネ
ルギにより50W〜5kWのエネルギが加えられる。また、直流バイアスとして
、被形成面上に−200〜600V(実質的には−400〜400V)を加える
。なぜなら、直流バイアスが 零のときは、自己バイアスが−200V(第2の電極が接地レベルとして)を有
しているためである。 前記第1の電極(2)の裏側には、例えば冷却または加熱手段(9)を設け、
基板温度を150〜−100℃に保持させる。 かくしてプラズマ(40)により基板の被形成面上にビッカーズ硬度2000
Kg/mm2以上有し、または/および、熱伝導度2.5W/cm deg以上のC−C
結合を多数形成したアモルファス構造または微結晶構造を有するアモルファス構
造の炭素を生成させることができる。 また、反応系を0.0001〜10torr、代表的には0.01〜0.5t
orrに保持してマイクロ波(26)、高周波エネルギ(15)により反応系内
にプラズマ(40)を生成した場合、前記マイクロ波が1GHz以上、例えば2
.45GHzの周波数にあっては、C−H結合より水素が分離し、さらに高周波
源が0.1〜50MHz、例えば13.56MHzの周波数に あっては、C−C結合、C=C結合を分解し、C−C結合または−C−C−結合
を作り、炭素の不対結合同志を互いに衝突させて結合させ、安定なダイヤモンド
構造の被膜を局部的に形成させ得る。このようにプラズマCVD法により反応生
成物を基体(1)上面に被膜として形成させることができる。 例えば、基体としてシリコンウエハなどの半導体、セラミックス、磁性体、金
属または電気部品などの表面上に炭素、特に炭素中に水素を25モル%以下含有
する炭素膜を形成させることができる。 そして、反応後の不要物は排気系(20)よりターボ分子ポンプ(22)、ロ
ータリーポンプ(23)を経て排気される。 以下、前記炭素膜が形成された基板から炭素膜を選択的にエッチングする一般
的な方法を説明する。 第2図は前記炭素膜の作製方法において得られた炭素膜(34)が形成された
基板(31)上に プラズマ化した酸素化物気体に対してブロッキング作用を有するフォトレジスト
層(35)を選択的に設けて炭素膜(34)を選択的にエッチングする一般的な
例を示している。 前記フォトレジスト層(35)を設けた基板(31)全体を前記第1図に示す
プラズマ反応装置の反応室(4)内に配設し、酸素(13)をガス系(10)よ
り反応室(4)内に導入する。 そして、高周波電界を前記第1の電極(2)と第2の電極(3)間に加える。 前記反応室(4)内を圧力0.01〜1torr例えば0.1torrにして
高周波出力300Wの下では350Å/分のエッチング速度にて炭素膜をエッチ
ングすることができた。 前記圧力を0.05torrにするとエッチング速度が270Å/分に減少し
た。 前記エッチング処理後、前記ブロッキング層(35)を除去し、炭素膜(34
−1)、(34−2)、(34−3)を第2図(B)に示すように基板(31)
上に選択的に形成すること ができる。 ところで、前記フォトレジスト層(35)はプラズマ化した酸素化物気体によ
ってエッチングされるため、窓(36)の炭素膜が完全に除去されてしまう程度
には残存させるに必要な耐プラズマ性が必要であるが、フォトレジスト層(35
)の耐プラズマ酸素化物気体性が十分取れないという問題があった。 第3図には前記選択的エッチングをシリコンなどの半導体基板(31)上に形
成された炭素膜のエッチングに適用した場合の前記問題を解決した本発明の実施
例を示している。 第3図において、半導体基板(31)上に絶縁膜例えば酸化珪素膜(37)が
窓あけをして設けられている。さらに、アルミニウム、シリコン、銀、酸化物超
電導材料などで電気配線(32)がパターンニング方法により作られ、コンタク
ト部(38)にて半導体基板(31)と電気的に接続されている。 この後、酸素化物気体のプラズマ雰囲気中にさ らしても前記電気配線(32)が酸化絶縁化しないための保護膜(33)を設け
る。 この保護膜(33)として酸化珪素膜、リンガラスまたは窒化珪素を用いる。 さらに、前記保護膜(33)上に前記炭素膜の作製方法を利用して0.1〜2
μmの厚さ、例えば0.5μmの厚さに炭素膜(34)を形成する。 前記指摘したように、フォトレジスト(35)はプラズマ化した酸素化物気体
によってエッチングされるため、窓(36)に臨む炭素膜が完全に除去されてし
まう程度には残存させるに必要な耐プラズマ性が必要であるが、フォトレジスト
(35)の耐プラズマ酸素化物気体性が十分取れないという問題があった。 そこで、本発明は前記問題を解決するために、第3図(A)に示すように、前
記フォトレジスト(35)の下部つまり炭素膜(34)の上部にプラズマ化した
酸素化物気体に対し耐える、例えば酸化珪素膜をブロッキング層(39)として
形成 する。 次に、前記フォトレジスト(35)をマスクとして、前記窓(36)に臨むブ
ロッキング層(39)を第1図におけるガス系より弗化物気体を導入してエッチ
ング除去する。 次に、第3図(B)に示すように、反応室内全体をプラズマ化した酸素化物気
体に置き換え、窓(36)に臨む炭素膜(34)のエッチングを行う。 その後、窓(36)に臨む保護膜(33’)をエッチング除去することにより
、窓(36)に電気配線(32)を臨ませることができる。 このように、前記プラズマ化した酸素化物気体により前記フォトレジスト(3
5)も除去されるがフォトレジスト(35)の下側に前記ブロッキング層(39
)が設けられているため、フォトレジスト(35)が除去されてしまっても、炭
素膜(34)を望み通りにエッチングすることができる。 その後、前記フォトレジスト(35)の残存物 および前記ブロッキング層(39)をエッチング除去して第3図(C)に示す構
造の半導体素子を得た。
【図面の簡単な説明】 第1図は、本発明の炭素または炭素を主成分とする被膜の成膜またはエッチン
グを行うための装置の概要を示す。 第2図は、炭素膜をエッチングする工程の一般的な例を示す。 第3図は、本発明の炭素膜をエッチングする工程の実施例を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)基板上に、炭化水素気体を高周波及びマイクロ波によりプラズマ化して
    素または炭素を主成分とする炭素膜を形成する工程と、 該炭素膜上にプラズマ化した酸素化物気体に対しブロッキング作用を有するブ
    ロッキング層を形成する工程と、 該ブロッキング層上にフォトレジストを選択的に形成する工程と、 前記フォトレジストをマスクとして前記ブロッキング層を除去する工程と、 前記除去されてブロッキング層のない領域の炭素または炭素を主成分とする炭
    素膜を高周波及びマイクロ波によってプラズマ化した酸素化物気体中にてエッチ
    ング除去するとともに前記フォトレジストを除去する工程と を有することを特徴とする炭素膜のエッチング方 法。

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