JP2616794B2 - 加熱容器 - Google Patents

加熱容器

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JP2616794B2
JP2616794B2 JP63036405A JP3640588A JP2616794B2 JP 2616794 B2 JP2616794 B2 JP 2616794B2 JP 63036405 A JP63036405 A JP 63036405A JP 3640588 A JP3640588 A JP 3640588A JP 2616794 B2 JP2616794 B2 JP 2616794B2
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JP
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heat medium
heat
heating
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boiling point
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良夫 北野
雅人 小倉
幸三 岡本
成之 弘田
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Tokuden Co Ltd Kyoto
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Tokuden Co Ltd Kyoto
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は加熱容器に関する。
(従来の技術) 加熱容器において、内部に気液二相の熱媒体を密封し
たジャケット室を加熱容器の周囲に設置し、前記熱媒体
を電磁誘導発熱機構によって加熱、蒸発し、蒸発した熱
媒体が凝縮するときに発生する潜熱によって、加熱容器
の内部にある被処理物を加熱するようにしたものは既に
知られている。
(発明が解決しようとする問題点) ところでこの種加熱容器において、熱媒体として例え
ば蒸留水を用いると、50〜60℃の低温で蒸気が多量に発
生し、高温になればなるほど蒸発は活発となる。したが
って容器全体を均一な温度に維持するのに必要な蒸気量
を低温域から高温域にかけて十分に供給することができ
て都合がよい。
しかし高温になれば蒸気圧も上昇することになり、そ
のためジャケット室の耐圧強度を増す必要があり、この
種加熱容器が複雑大型化してコスト高なものとなる。
一方熱媒体としてたとえば沸点の高い有機熱媒体を使
用すると、高温においても蒸気圧が比較的低く、ジャケ
ット室の耐圧強度を増す必要はない。しかし逆に低温域
では蒸気の発生量が少なく、そのため容器の均温加熱に
は十分ではない。したがって均温を得るには加熱設定温
度範囲が狭くおさえられ、ある一定の温度範囲にのみし
か適用されないようになる。
この発明は気液二相の熱媒体を利用し、これを電磁誘
導発熱機構によって加熱することによって容器を均温加
熱するにあたり、加熱設定温度範囲を、熱媒体の沸点な
どに制約されることなく広くすることを目的とする。
(問題点を解決するための手段) この発明は容器本体の周囲に設けられてあって、内部
に気液二相の第1の熱媒体が封入されてあるジャケット
室の内部に、内部に前記第1の熱媒体の沸点よりも低い
沸点の気液二相の第2の熱媒体が封入されてある複数本
の密閉管を設け、また前記熱媒体を加熱する電磁誘導発
熱機構を備えたことを特徴とする。
(作用) この発明ではジャケット室内の第1の熱媒体として、
高沸点、低蒸気圧の熱媒体、たとえば有機熱媒体を採用
し、高温域では電磁誘導発熱機構による加熱に基づく、
それ自身の潜熱の授受を利用して、容器の加熱、均温化
を図る。
一方低温域では、密閉管内の低沸点、高蒸気圧の第2
の熱媒体、たとえば蒸溜水を電磁誘導発熱機構により発
生する熱エネルギーを第1の熱媒体の顕熱を介して加熱
することにより発生する潜熱によって、密閉管の周囲の
第1の熱媒体を均一に加熱する。この加熱による第1の
熱媒体の顕熱により、容器を均一に加熱する。
以上の結果加熱容器としての使用温度範囲は、常温付
近から第1の熱媒体の沸点付近の温度までの広い範囲に
わたり、第2の熱媒体の大きな潜熱を広範囲に利用する
ことができ、効率の良い均温加熱ができるようになる。
この場合密閉管に封入される熱媒体は、低温域で沸点
を有するものであるため、容器を高温加熱するときは、
当然高い蒸気圧となるが、これは管形状であるため、耐
圧強度を高めることは容易である。また管自身の内容積
は非常に小さくできるので、加熱容器の複雑大型化を避
けることが可能になる。言い替えれば、加熱容器全体の
圧力増加は低減される。
(実施例) この発明の実施例を図によって説明する。1は容器本
体、2は撹拌機、3は被処理物である。4は容器本体1
の周囲に設けられたジャケット室で、内部には高沸点、
低蒸気圧の熱媒体、たとえば気液二相の有機熱媒体5が
減圧封入されてある。なお5′は有機熱媒体5の液相
部、5″は同気相部である。
6は周囲にフィン7を備えている密閉管(たとえばヒ
ートパイプ)であり、その内部には低沸点、高蒸気圧の
熱媒体、たとえば気液二相の蒸溜水8が減圧封入されて
ある。密閉管6は液相の有機熱媒体5に広く接するよう
にして、ジャケット室4の内部に複数本設けられてあ
る。
ジャケット室4の底部に液相の有機熱媒体5を溜めて
おく液溜部9が設置されている。そしてこの液溜部9の
内部には密閉管6の液溜部10もまた位置するようにして
ある。液溜部10には蒸溜水8が溜められている。
液溜部9が取り巻く空間11に電磁誘導発熱機構12が設
置されてある。電磁誘導発熱機構12は、鉄心13とこれに
巻回されてある誘導コイル14とによって主として構成さ
れてある。15は容器本体1から被処理物3を取り出すた
めの取出弁である。
以上の構成において、電磁誘導発熱機構12を駆動する
と、液溜部9の内周壁に電流が誘起し、ジュール熱が発
生して第1の熱媒体が加熱され、その顕熱により密閉管
6の液溜部10内の蒸溜水8が加熱され、蒸発する。蒸発
した蒸気は密閉管6の上方壁面に接触して凝縮し、その
際、凝縮潜熱を放出してジャケット室1内の有機熱媒体
5を加熱する。この加熱によって有機熱媒体5の蒸気が
発生する。
この蒸発した熱媒蒸気は容器本体1の壁面に接触して
凝縮し、その際凝縮潜熱を放出して容器本体1内の被処
理物3が加熱される。密閉管6内の凝縮した熱媒体8は
液溜部10に戻り、ここで再び加熱される。以下これを繰
り返して被処理物3を所定温度に加熱する。
また有機熱媒体5の熱媒蒸気が利用できない低温度域
では、電磁誘導発熱機構12によって加熱され、および密
閉管6内の蒸溜水8の凝縮時に発生する潜熱によって加
熱される有機熱媒体5の顕熱を利用し、その熱によって
同じく被処理物3を所定温度にまで加熱する。
なお有機熱媒体5の沸点をはるかに下回る低温域で
は、液溜部9から上方に向かう熱の移動は主に自然対流
となり、上下の温度差が大きくなって効率が良くない。
しかし密閉管6を下方の液溜部10から有機熱媒体5の
気相部5″までにわたって配置し、電磁誘導発熱機構12
によって発生した熱エネルギーを、いったん密閉管6に
よって主に潜熱を利用して上方へ効率良く移動させ、有
機熱媒体5にその熱エネルギーを与えることにより、自
然対流によることなく、均一に加熱することができる。
これにより有機熱媒体5の顕熱による容器本体1の加
熱も均一にできるようになる。これにより常温から300
℃程度まで使用温度範囲が広がり、蒸溜水の大きな潜熱
を広範囲に利用することができ、効率の良い均温加熱が
可能となる。
(発明の効果) 以上詳述したこの発明によれば、気液二相の熱媒体を
利用し、これを電磁誘導発熱機構によって加熱すること
によって容器を均温加熱するにあたり、加熱設定温度範
囲を、熱媒体の沸点などに制約されることなく広くする
ことができるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
図はこの発明の一実施例を示す断面図である。 1……容器本体、4……ジャケット室、5……第1の熱
媒体、6……密閉管、8……第2の熱媒体、9,10……液
溜部、12……電磁誘導発熱機構、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 弘田 成之 京都府京都市山科区西野離宮町40番地 トクデン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−201286(JP,A) 実開 昭54−17433(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】容器本体の周囲に設けられてあって、内部
    に気液二相の第1の熱媒体が封入されてあるジャケット
    室の内部に、内部に前記第1の熱媒体の沸点よりも低い
    沸点の気液二相の第2の熱媒体が封入されてある複数本
    の密閉管を設け、また前記熱媒体を加熱する電磁誘導発
    熱機構を備えてなる加熱容器。
JP63036405A 1988-02-18 1988-02-18 加熱容器 Expired - Lifetime JP2616794B2 (ja)

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JPH01211892A JPH01211892A (ja) 1989-08-25
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JPS58201286A (ja) * 1982-05-18 1983-11-24 帝人株式会社 誘導発熱ロ−ラ

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