JP2615808B2 - エコーキャンセラー装置 - Google Patents
エコーキャンセラー装置Info
- Publication number
- JP2615808B2 JP2615808B2 JP9674288A JP9674288A JP2615808B2 JP 2615808 B2 JP2615808 B2 JP 2615808B2 JP 9674288 A JP9674288 A JP 9674288A JP 9674288 A JP9674288 A JP 9674288A JP 2615808 B2 JP2615808 B2 JP 2615808B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- echo canceller
- echo
- control circuit
- coefficient
- iir filter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は適応形エコーキャンセラーを備えるエコーキ
ャンセラー装置に関し，特に直流再生機能を有するエコ
ーキャンセラー装置に関する。
ャンセラー装置に関し，特に直流再生機能を有するエコ
ーキャンセラー装置に関する。
一般にエコーキャンセラー装置に要求される主な機能
に,2線−４線変換において発生するエコー信号をエコー
キャンセラー内部で正確に再生し（所謂エコーレプリ
カ），エコー信号とこのエコーレプリカとを差分する機
能がある。
に,2線−４線変換において発生するエコー信号をエコー
キャンセラー内部で正確に再生し（所謂エコーレプリ
カ），エコー信号とこのエコーレプリカとを差分する機
能がある。
一方エコー信号は伝搬経路において変形されるが，こ
の変形は周波数軸上において直流遮断特性と高域遮断特
性を呈する。
の変形は周波数軸上において直流遮断特性と高域遮断特
性を呈する。
従来のエコーキャンセラー装置では，上記の高域遮断
特性には対応するけれども直流遮断特性には積極的には
関与せず，伝送路符号を選択することで対応している。
特性には対応するけれども直流遮断特性には積極的には
関与せず，伝送路符号を選択することで対応している。
上述した従来のエコーキャンセラー装置では直流遮断
対策としては，伝送路符号の選択のみであるため，瞬時
点において大きなエコー残を発生してしまい，信号対雑
音比（S/N）の劣化がさけられないという問題点があ
る。
対策としては，伝送路符号の選択のみであるため，瞬時
点において大きなエコー残を発生してしまい，信号対雑
音比（S/N）の劣化がさけられないという問題点があ
る。
〔課題を解決するための手段〕 本発明によるエコーキャンセラー装置は適応形エコー
キャンセラーと,IIR（Infinite Impulse Response）フ
ィルタと，この適応形エコーキャンセラーのタップ重み
係数に基づいてIIRフィルタの係数を決定する制御回路
とを有することを特徴としている。
キャンセラーと,IIR（Infinite Impulse Response）フ
ィルタと，この適応形エコーキャンセラーのタップ重み
係数に基づいてIIRフィルタの係数を決定する制御回路
とを有することを特徴としている。
次に本発明について実施例によって説明する。
まず，第１図を参照して，ここで,1は歪を含んだ入力
信号が入力される入力端子,2は加算器,3は判定器,4は適
応形エコーキャンセラー,5はIIR（Infinite Impulse Re
sponse）フィルタ,6は受信側出力端子,7は送信データ入
力端子,8はIIRフィルタのループ内係数αを決定するた
めの制御回路である。適応形エコーキャンセラー４はボ
ーレート（baudrate）間隔のシフトレジスタ４−1,タッ
プ重み係数b1b2…bnをシフトレジスタ４−１の内容に各
々乗算する乗算器４−２及び加算器４−３を備えてい
る。また,IIRフィルタ５は加算器５−1,固定係数（α）
を乗算する乗算器５−2,シフトレジスタ５−3,及び適応
形エコーキャンセラー４の最終タップの重み係数bnを乗
算する乗算器５−４を備えている。上述のようにこの実
施例ではIIRフィルタ５のループ内係数αは固定されて
いる。
信号が入力される入力端子,2は加算器,3は判定器,4は適
応形エコーキャンセラー,5はIIR（Infinite Impulse Re
sponse）フィルタ,6は受信側出力端子,7は送信データ入
力端子,8はIIRフィルタのループ内係数αを決定するた
めの制御回路である。適応形エコーキャンセラー４はボ
ーレート（baudrate）間隔のシフトレジスタ４−1,タッ
プ重み係数b1b2…bnをシフトレジスタ４−１の内容に各
々乗算する乗算器４−２及び加算器４−３を備えてい
る。また,IIRフィルタ５は加算器５−1,固定係数（α）
を乗算する乗算器５−2,シフトレジスタ５−3,及び適応
形エコーキャンセラー４の最終タップの重み係数bnを乗
算する乗算器５−４を備えている。上述のようにこの実
施例ではIIRフィルタ５のループ内係数αは固定されて
いる。
ここで，第２図に入力端子１におけるエコー信号のイ
ンパルス応答を示す。このインパルス応答には時刻０〜
nTの間はエコー経路による歪とトランスによる直流遮断
歪が存在し,nT以降は直流遮断歪のみが存在する。即
ち，時刻nT以降はインパルス応答は で減衰する。ただしβはトランスのインダクタンス，線
路の特性インピーダンス，距離等で決定される定数であ
る。時刻Ｔ〜nTにおける符号間干渉はｎタップのFIR形
エコーキャンセラー４で対応する。従ってｎタップ目の
重み係数bnは第２図における時刻nTでのエコー信号レベ
ルと一致する。
ンパルス応答を示す。このインパルス応答には時刻０〜
nTの間はエコー経路による歪とトランスによる直流遮断
歪が存在し,nT以降は直流遮断歪のみが存在する。即
ち，時刻nT以降はインパルス応答は で減衰する。ただしβはトランスのインダクタンス，線
路の特性インピーダンス，距離等で決定される定数であ
る。時刻Ｔ〜nTにおける符号間干渉はｎタップのFIR形
エコーキャンセラー４で対応する。従ってｎタップ目の
重み係数bnは第２図における時刻nTでのエコー信号レベ
ルと一致する。
第２図のインパルス反応では時刻nT以後 で減衰するので,IIRフィルタ５の係数αが定数βに一致
し，かつ乗算器５−４の乗数がbnであれば,IIRフィルタ
５により第２図における時刻nT以降のエコー信号が完全
に除去できる。
し，かつ乗算器５−４の乗数がbnであれば,IIRフィルタ
５により第２図における時刻nT以降のエコー信号が完全
に除去できる。
この実施例では，αは固定であり，トランスのインダ
クタンス，線路のインピーダンス等の中心値で決定され
るβに一致するように設定される。
クタンス，線路のインピーダンス等の中心値で決定され
るβに一致するように設定される。
次に第３図は本発明によるエコーキャンセラー装置の
第２の実施例を示す。この第２の実施例では制御回路８
により後述するようにIIRフィルタ５のループ内係数α
が適応的に決定される。なお，第３図は第１図と同様で
あり，制御回路８の機能が異なる。
第２の実施例を示す。この第２の実施例では制御回路８
により後述するようにIIRフィルタ５のループ内係数α
が適応的に決定される。なお，第３図は第１図と同様で
あり，制御回路８の機能が異なる。
第３図を参照して，適応形エコーキャンセラー４内の
２つのタップ係数biとbnは第２図において時刻iT及びnT
でのエコー信号インパルス応答値に相当する。ただしｉ
及びｎは，インパルス応答のケーブルが に近似できる時点に選択しておく。つまり，次の第
（１）式及び第２式で示すように選択される。
２つのタップ係数biとbnは第２図において時刻iT及びnT
でのエコー信号インパルス応答値に相当する。ただしｉ
及びｎは，インパルス応答のケーブルが に近似できる時点に選択しておく。つまり，次の第
（１）式及び第２式で示すように選択される。
ここで，上記のbi,bn,i,nは適応形エコーキャンセラ
ー４で知ることができるので，第（２）式を直接計算す
ることにより，インパルス応答のテールの減衰定数βを
求めることができる。
ー４で知ることができるので，第（２）式を直接計算す
ることにより，インパルス応答のテールの減衰定数βを
求めることができる。
ここで，第４図に制御回路８の構成を示す。
制御回路８は割り算器８−3,記憶装置（ROM）８−6,
乗算器８−7,及び加算器８−８を備えており,ROM8−６
には定数ai及びbiと閾値THiが内蔵されている。
乗算器８−7,及び加算器８−８を備えており,ROM8−６
には定数ai及びbiと閾値THiが内蔵されている。
割り算器８−３は入力端８−１及び８−２からそれぞ
れ入力されるbi及びbnにより， を出力する。このＸに基づいて,ROM8−６で対応する閾
値THiが決定され，この閾値THiによりROM8−６からは対
応するai及びbiが読み出され，乗算器８−７でaiが求め
られ，加算器８−８でＹ＝aix＋biが求められる。そし
て,THi≦×＜THi+1の際， をＹ＝ai＋biで近似する。つまり， を折れ線近似していることになる。
れ入力されるbi及びbnにより， を出力する。このＸに基づいて,ROM8−６で対応する閾
値THiが決定され，この閾値THiによりROM8−６からは対
応するai及びbiが読み出され，乗算器８−７でaiが求め
られ，加算器８−８でＹ＝aix＋biが求められる。そし
て,THi≦×＜THi+1の際， をＹ＝ai＋biで近似する。つまり， を折れ線近似していることになる。
なお，上述の閾値THiは がＹ＝aix＋biで近似できる範囲で決定される。
以上説明したように本発明では適応形エコーキャンセ
ラー,IIRフィルタ及び適応形エコーキャンセラーのタッ
プ重み係数に基づいてIIRフィルタの係数を決定する制
御回路を備えているから，エコー経路で発生する歪と，
トランス等で発生する直流遮断による歪の両方を補償す
ることができるという効果がある。
ラー,IIRフィルタ及び適応形エコーキャンセラーのタッ
プ重み係数に基づいてIIRフィルタの係数を決定する制
御回路を備えているから，エコー経路で発生する歪と，
トランス等で発生する直流遮断による歪の両方を補償す
ることができるという効果がある。
第１図は本発明によるエコーキャンセラー装置の第１の
実施例を説明するための図，第２図はインパルス応答の
波形を示す図，第３図は本発明によるエコーキャンセラ
ー装置の第２の実施例を説明するための図，第４図は制
御回路を示す図である。 １……入力端子,2……加算器,3……判定器,4……適応形
エコーキャンセラー,5……IIRフィルタ,6……受信再生
データ出力端子,7……送信データ入力端子,8……制御回
路。
実施例を説明するための図，第２図はインパルス応答の
波形を示す図，第３図は本発明によるエコーキャンセラ
ー装置の第２の実施例を説明するための図，第４図は制
御回路を示す図である。 １……入力端子,2……加算器,3……判定器,4……適応形
エコーキャンセラー,5……IIRフィルタ,6……受信再生
データ出力端子,7……送信データ入力端子,8……制御回
路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−264825（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−169115（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−214024（ＪＰ，Ａ) 昭和62年電子情報通信学会情報・シス テム部門全国大会講演論文集［分冊２ ］（昭和62−10−15）、Ｐ．２ 電子情報通信学会春季全国大会講演論 文集［分冊３］（1989−３−15）、Ｂ− 563，Ｐ．269
Claims (1)
- 【請求項１】適応形エコーキャンセラーと,IIRフィルタ
ーとを備えるエコーキャンセラー装置において，前記適
応形エコーキャンセラーのタップ重み係数に基づいて前
記IIRフィルターの重み係数を決定する制御回路を有す
ることを特徴とするエコーキャンセラー装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9674288A JP2615808B2 (ja) | 1988-04-21 | 1988-04-21 | エコーキャンセラー装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9674288A JP2615808B2 (ja) | 1988-04-21 | 1988-04-21 | エコーキャンセラー装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01269323A JPH01269323A (ja) | 1989-10-26 |
| JP2615808B2 true JP2615808B2 (ja) | 1997-06-04 |
Family
ID=14173147
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9674288A Expired - Lifetime JP2615808B2 (ja) | 1988-04-21 | 1988-04-21 | エコーキャンセラー装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2615808B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5548642A (en) * | 1994-12-23 | 1996-08-20 | At&T Corp. | Optimization of adaptive filter tap settings for subband acoustic echo cancelers in teleconferencing |
| KR20080058870A (ko) * | 2006-12-22 | 2008-06-26 | 에스케이텔레시스 주식회사 | Ｉｃｓ중계기의 간섭제거장치 |
-
1988
- 1988-04-21 JP JP9674288A patent/JP2615808B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (2)
| Title |
|---|
| 昭和６２年電子情報通信学会情報・システム部門全国大会講演論文集［分冊２］（昭和６２−１０−１５）、Ｐ．２ |
| 電子情報通信学会春季全国大会講演論文集［分冊３］（１９８９−３−１５）、Ｂ−５６３，Ｐ．２６９ |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01269323A (ja) | 1989-10-26 |
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