JP2615373B2 - 長尺材の端部外面シール装置 - Google Patents

長尺材の端部外面シール装置

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JP2615373B2
JP2615373B2 JP6171984A JP17198494A JP2615373B2 JP 2615373 B2 JP2615373 B2 JP 2615373B2 JP 6171984 A JP6171984 A JP 6171984A JP 17198494 A JP17198494 A JP 17198494A JP 2615373 B2 JP2615373 B2 JP 2615373B2
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年宏 玉置
明二 中原
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石油公団
財団法人金属系材料研究開発センター
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L27/00Adjustable joints, Joints allowing movement
    • F16L27/08Adjustable joints, Joints allowing movement allowing adjustment or movement only about the axis of one pipe

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、周方向に回転する断面
円形長尺材の端部を真空シールする際に用いられる長尺
材の端部外面シール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ねじ結合によって相互に接続される油井
管では、接続部のシール性を高めるために、管端部の外
面雄ねじ部にコーティング処理が施される。このコーテ
ィング処理としはて銅めっきが一般的であるが、最近は
シール性のみならず耐食性等も確保することを目的とし
て、高合金、酸窒化物等のドライコーティングも検討さ
れている。ドライコーティングとは、CVD法、PVD
法等の湿式めっきによらないコーティング法を総称した
ものある。このドライコーティングにより、高合金はも
とより、めっきが不可能な酸窒化物等も、管端部の外面
雄ねじ部にコーティングすることができる。
【0003】油井管の外面雄ねじ部にドライコーティン
グを行う場合、その管端部を真空シールする必要があ
る。その真空シール法について従来考えられているもの
を図4(A)(B)に示す。図4(A)は、油井管1の
全体を真空チャンバ2内に収容する方法である。図4
(B)は、油井管1の端部のみを真空チャンバー2内に
挿入し、端部外面を回転シール機構4により、端部内面
を内面シール治具5によりそれぞれシールする方法であ
る。いずれの真空シール法においても、油井管1を管周
方向に回転させながら、真空下で外面雄ねじ部6にドラ
イコーティングが実施される。
【0004】これらのシールで注意しなければならない
のは、油井管1が管周方向に回転することであり、その
ために、図4(B)の方法では回転シール機構4により
端部外面がシールされる。また、コーティング膜厚を均
一にするためには、油井管1を管軸方向にも往復移動さ
せるのがよいとされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図4(A)(B)の真
空シール法を比較した場合、図4(A)の方法は、油井
管1の内外面シールを必要としないが、その反面、真空
チャンバー2が長大となり、その設置スペースおよび設
置コストが膨大となる。また、真空排気に極めて長い時
間がかかる。そのため、現実的でない。
【0006】これに対し、図4(B)の方法は、真空チ
ャンバー2を大幅に小型化でき、現実性はこの方が格段
に高い。しかし、油井管1の内外面シールを必要とし、
その外面シールについては次のような問題がある。
【0007】油井管1の内外面は、冷間加工を受けたも
のでも加工のままの状態では、例えばRmax 20μm〜
30μm程度と粗い。その外面をシールする回転シール
機構4としては、特開昭51−17152号公報に示さ
れるようなリングシールタイプ、特開昭53−5776
1号公報に示されるような磁性流体シールタイプ、更に
はウィルソンシールタイプ等が一般に用いられるが、こ
れらの既存シールは、前述したような粗い圧延肌に対し
ては回転シール効果を示さない。そのため、油井管1の
少なくとも端部外面をシール可能な鏡面レベルまで精密
仕上げする必要がある。
【0008】しかし、ドライコーティングを行う全ての
油井管1に対してこの精密仕上げを行うことは大変であ
り、油井管1のコストをいたずらに高めることになる。
また、既存の回転シール機構4は、回転体に対してはシ
ール可能であるが、その回転体が中心軸方向に移動する
場合は、シールが困難になる。
【0009】このようなことから、油井管1の外面雄ね
じ部6に対するドライコーティングは未だ実用化されて
おらず、その実用化のために、圧延のままの油井管1の
端部外面を確実に回転シールでき、更には、その油井管
1を管軸方向に往復移動させても、そのシール効果が低
下しない端部外面シール装置の開発が待たれている。
【0010】本発明の目的は、周方向に回転し、且つ、
工業生産ラインで生産されたままの粗い端部外面を確実
に局部シールできる長尺材の端部外面シール装置を提供
することにある。本発明の他の目的は、長尺材が軸長方
向に移動する場合も、その端部外面を確実に回転シール
できる長尺材の端部外面シール装置を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の端部外面シール
装置は、周方向に回転する断面円形長尺材の端部外側に
固定され、その端部と共に周方向に回転して端部外面を
固定シールする固定シール手段と、該固定シール手段の
外側に配置され、周方向に回転する固定シール手段の外
面を回転シールする回転シール手段とを具備する。
【0012】そして、前記固定シール手段は、前記長尺
材の端部外側に配置され、外面が精密仕上げされたスリ
ーブと、該スリーブの内側に配置され、前記長尺材の端
部外面に面接触するように断面が偏平化された弾性シー
ルリングと、前記スリーブの内側に挿入され、そのスリ
ーブ内側に、前記弾性シールリングが収容され且つ断面
が内側へ開脚する台形状の周溝を形成すると共に、軸方
向の締め付けにより前記周溝の幅を縮小して前記弾性シ
ールリングを軸方向に圧縮する締め付け部材とを有す
る。
【0013】前記回転シール手段は、通常、長尺材の端
部が開口部から内部に挿入される真空チャンバーの開口
部に、気密に連結される。前記真空チャンバーの開口部
と前記回転シール手段との間には、軸方向に伸縮自在な
伸縮スリーブを介在させることができる。
【0014】
【作用】本発明の端部外面シール装置では、長尺材の端
部外側に固定シール手段が配置される。固定シール手段
では、締め付け部材の操作により、断面台形状の周溝の
溝幅が狭まり、周溝内の弾性シールリングがリング中心
軸方向に圧縮される。これにより、弾性シールリングは
厚みが増すと共に、周溝両側のテーパー状の壁面により
周溝から内側へはみ出す方向に押圧される。この押圧
と、弾性シールリングが内側の長尺材の端部外面に対し
て面接触することとにより、長尺材の端部外面が粗い場
合もその端部外面とスリーブ内面との間が確実にシール
される。一方、スリーブの外面は精密仕上げされている
ので、外側の回転シール手段により確実に回転シールさ
れる。
【0015】このように、本発明の端部外面シール装置
は、長尺材の端部外面を固定シール手段により確実に固
定シールし、その固定シール手段の外面を回転シール手
段により回転シールするという2段シールにより、長尺
材の端部外面が粗い場合も、その端部外面を確実に回転
シールするのである。
【0016】固定シール手段の弾性シールリングが周方
向に線接触する断面円形リングの場合は、締め付けによ
り圧縮変形させても十分なシール効果が得られない。ま
た、偏平化された弾性シールリングを使用しても、その
弾性シールリングを収容する周溝の断面が長方形や外側
に開脚する台形状の場合は、やはり十分なシール効果が
得られない。
【0017】固定シール手段を回転シールする回転シー
ル手段を真空チャンバーの開口部に連結することによ
り、長尺材が回転し且つ外面が粗い場合も、その端部を
確実に真空シールすることができる。ただし、長尺材が
管の場合はその管内面シールをする内面シール手段が必
要である。
【0018】真空チャンバーの開口部と回転シール手段
との間に伸縮スリーブを介在させることにより、長尺材
を軸長方向に移動させることが可能になる。
【0019】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1に本発明の端部外面シール装置を用いた真空
設備の1例を示し、図2にその端部外面シール装置の主
要部を示す。また、図3にその端部外面シール装置に使
用されている弾性シールリングを示す。
【0020】真空設備は、油井管1の外面雄ねじ部6に
ドライコーティングを行う際に、その端部を真空シール
するものであって、油井管1の端部のみを収容する小型
の真空チャンバ10を具備する。
【0021】真空チャンバー10は、その内部に油井管
1の端部を挿入するための開口部11を一側面に有す
る。開口部11には、図示されない保持手段により保持
された端部外面シール機構20が、ダイナミックベロー
ズと呼ばれる伸縮スリーブ30を介して気密に連結され
る。
【0022】端部外面シール機構20は、伸縮スリーブ
30に対して着脱自在な2筒構造であって、外側の回転
シール手段21と内側の固定シール手段22とからな
る。
【0023】外側の回転シール手段21は、真空チャン
バ10内の真空排気により伸縮スリーブ30に気密に連
結固定されて、内側の固定シール手段22の外面を回転
シールする。一方、固定シール手段22は、その内側に
挿通された油井管1の端部外面に固定されて、その端部
外面を固定シールする。それぞれのシール手段の詳細構
成を図2により説明する。
【0024】回転シール手段21は、円筒状の大ケース
21aと、大ケース21a内に収容された円筒状の小ケ
ース21bと、小ケース21b内に収容された磁性流体
シール21cとを有する。
【0025】大ケース21aは、その先端面が伸縮スリ
ーブ30の後端面に当接し、その後端面との間がOリン
グ31によりシールされる。小ケース21bは、後端部
にフランジを有し、そのフランジを大ケース21aの後
端面にねじ止めすることにより、大ケース21a内に同
心状に固定されている。21dは小ケース21bの先端
側に挿入配置されたシーリングケースであり、小ケース
21bとシーリングケース21dとの間はOリング21
eにより、またシーリングケース21dと伸縮スリーブ
30との間はOリング21fによりそれぞれシールされ
る。
【0026】固定シール手段22は、磁性流体シール2
1cの内側に挿通されたスリーブ22aと、その内側に
配置された締め付け部材22dと、締め付け部材22d
に組み込まれた3個の弾性シールリング22eとを有す
る。
【0027】スリーブ22aは、磁性流体シール21c
の前後に配したベアリング22b,22bにより、小ケ
ース21bの内側に回転自在に支持されている。ベアリ
ング22b,22bは、小ケース21bの後端面にねじ
止めされた端板22cによりスリーブ22a等と共に抜
け止めされている。スリーブ22aの外面は、その少な
くとも磁性流体シール21cに対向する中央部が鏡面レ
ベルの精密仕上げとされている。スリーブ22aの内径
は、後端部では油井管1の外径より若干大きくされ、後
端部を除く部分では、締め付け部材22dおよび弾性シ
ールリング22eを収容するために後端部の内径より大
きくされている。後端部を除く部分の内面は、鏡面レベ
ルの精密仕上げとされている。
【0028】締め付け部材22dは、スリーブ22aの
内側に後端側から先端側へ順番に配列される第1リング
22d1 、第2リング22d2 、第3リング22d3
よび締め付けスリーブ22d4 を有する。
【0029】第1リング22d1 と第2リングd2
間、第2リングdと第3リング22d3 の間、第3リン
グ22d3 と締め付けスリーブ22d4 の間には、弾性
シールリング22eを収容する周溝22fが形成され
る。各周溝22fは、断面が内側に開脚した台形状であ
り、この台形状を得るために、対向する溝壁面は等角度
で対称的に傾斜している。締め付けスリーブ22d
4 は、先端部にフランジを有し、そのフランジを貫通し
てボルト22d5 をスリーブ22aの先端面にねじ込む
ことにより、軸方向に押し込まれる。これにより、各周
溝22fの溝幅が縮小し、周溝22f内の弾性シールリ
ング22eがリング中心軸方向に圧縮される。スリーブ
22aと締め付けスリーブ22d4 との間はOリング2
2gによりシールされる。
【0030】弾性シールリング22eは、トラックタイ
プと呼ばれるものであって、図3に示すように、内外面
がリング中心軸に平行した角形部22e1 と、角形部2
2e1 の前後に設けられた半円部22e2 ,22e2
からなる。角形部22e1 を有することにより、弾性シ
ールリング22eは、油井管1の外面に面接触、すなわ
ち、管軸方向に線接触する。
【0031】弾性シールリング22eの内径dは、固定
シール手段22への管挿入を容易にするため、油井管1
の外径より僅かに大きくされ、外径Dは、スリーブ22
a内へのリング挿入を容易にするために、スリーブ22
aの後端部を除く部分の内径より僅かに小さくされてい
る。角形部22e1 の長さlは、管外面との接触面を大
きくするために長い方が良く、ここでは、リング厚Tと
ほぼ同じに設定されている。
【0032】弾性シールリング22eの材質としては、
フッ素ゴム等の耐熱性の高いものが良い。
【0033】次に、上述した端部外面シール装置の使用
方法を説明する。
【0034】伸縮スリーブ30から端部外面シール機構
20を分離した状態で、端部外面シール機構20に油井
管1の端部を差し通す。このとき、固定シール手段22
は、各周溝22fの溝幅を十分に大きくし、弾性シール
リング22eがリング中心軸方向に圧縮されない状態と
する。また、油井管1の端部内に内面シール部材5をセ
ットする。
【0035】油井管1の端部外面所定位置に端部外面シ
ール機構20が位置決めされると、ボルト22d5 のね
じ込みにより、締め付けスリーブ22d4 を押し込む。
これにより周溝22fの溝幅が縮まり、周溝22f内の
弾性シールリング22eがリング中心軸方向に圧縮され
て、その厚みTが大となる。その結果、弾性シールリン
グ22eは、油井管1の端部外面とスリーブ22aの内
面とに圧密着する。
【0036】ここで、断面台形状の周溝22fは内側に
開脚している。そのため、弾性シールリング22eは内
側に押し出される方向の力を受け、油井管1の端部外面
に大きな力で押圧される。この大きな押圧力と、弾性シ
ールリング22eが油井管1の端部外面に面接触するこ
ととにより、油井管1の端部外面が粗い場合にもその端
部外面が確実に固定シールされる。なお、外側のスリー
ブ22aに対しては、押圧力が小さくなるが、その内面
が鏡面レベルの精密仕上げされているので、小さい押圧
力でも十分なシール性が得られる。
【0037】端部外面シール機構20および内面シール
部材5のセットが終わると、伸縮スリーブ30および開
口部11を通して油井管1の先端部を真空チャンバー1
0内に差し込み、回転シール手段21の先端面を伸縮ス
リーブ30の後端面に押し付け、図示されないボルト等
により固定する。そして、真空チャンバー10内を真空
排気する。これにより、回転シール手段21の内側が負
圧となり、これによるセルフシールにより、回転シール
手段21は伸縮スリーブ30に気密に連結される。
【0038】真空排気が終わると、油井管1を管周方向
に回転させ、且つ管軸方向に往復移動させながら、真空
チャンバー10内で油井管1の外面雄ねじ部6にドライ
コーティングを行う。油井管1の端部外面は、前述した
通り、固定シール手段22により確実に固定シールされ
ている。油井管1の回転に伴って固定シール手段22は
回転するが、そのスリーブ22の外面は、鏡面レベルに
精密仕上げされているので、回転シール手段21の磁性
流体シール21cにより確実に回転シールされる。かく
して、油井管1の端部外面は、その外面が粗い場合も、
確実に回転シールされる。また、油井管1の軸方向移動
が伸縮スリーブ30により吸収されるので、その移動も
問題なく行われる。
【0039】外径が88.9mm、内径が78.3mmの冷
間加工管および熱間加工管の端部外面を、上述した端部
外面シール装置を用いてシールした。端部内面は別途膨
張タイプの内面シール部材によりシールした。
【0040】管外面の粗さは冷間加工管でRa3.8μ
m、Rmax 25.5μmであり、熱間加工管でRa6.5μ
m,Rmax 36.5μmであった。使用した磁性流体シー
ルおよび弾性シールリングの仕様を表1に示す。周溝の
対向する壁面の傾斜角は、中心線に対して60°とし
た。内外面シール位置は熱影響を避けるために、管端か
ら1000mmの位置とした。
【0041】真空チャンバー内を1×10-6Torrに真空
排気した後、N2 ガスを供給して5×10-4Torrに保持
し、更に450℃に加熱して、リークディテクターによ
りリークの有無を調査した。管回転(3rpm)および往復
移動(50mm/min )を1時間以上続けても、リーク
量は1×10-7mbar・リットル/s以下であり、上述した端
部外面シール装置が十分なシール性を有することを確認
できた。
【0042】
【表1】
【0043】上記実施例では、固定シール手段21を磁
性流体シールタイプとしたが、Tリング等を用いたリン
グシールタイプや、ウィルソンシールタイプでもよく、
更にはこれ以外の回転シールを用いてもよい。
【0044】固定シール手段22における弾性シールリ
ング22eは、上記2施例では中心軸方向に3段に設け
たが、1段または2段でもよく、更には4段以上でもよ
い。
【0045】対象材については油井管に限定するもので
はなく、他の丸管や丸棒に適用することができる。丸棒
の場合は内面シールが不要となり、端部外面シール装置
のみで端部を真空シールすることができる。
【0046】端部シールは、ドライコーティングに限ら
ず、電子ビーム溶接用やレーザー溶接用であってもよ
く、その用途を限定するものではない。
【0047】
【発明の効果】以上に説明した通り、本発明の長尺材の
端部外面シール装置は、長尺材が周方向に回転し、且
つ、その端部外面が粗い場合も、その端部外面を確実に
シールできる。従って、工業生産ラインで製造された長
尺材の端部を、仕上げ加工せず製造されたままの状態
で、小さい真空チャンバーを用いて経済的に真空シール
することが可能となり、その結果、これまでは設備的、
加工コスト等の点から不可能とされていた油井管の外面
ねじ部へのドライコーティングが可能になるなど、その
工業的効果は甚大である。また、伸縮スリーブの使用に
より、長尺材の軸方向の運動も可能になり、外面ねじ部
のドライコーティングにおいてはコーティング膜厚の均
一化が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の端部外面シール装置を用いた真空整備
の概略構成を示す模式図である。
【図2】本発明の端部外面シール装置の1例についてそ
の主要部を示す断面図である。
【図3】弾性シールリングの1例を示す断面図である。
【図4】管端部の真空シール法を示す模式図である。
【符号の説明】
10 真空チャンバー 11 開口部 20 外面シール機構 21 回転シール手段 21c 磁性流体シール 22 固定シール手段 22a スリーブ 22d 締め付け部材 22e 弾性シールリング 22f 周溝 30 伸縮スリーブ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周方向に回転する断面円形長尺材の端部
    外側に固定され、その端部と共に周方向に回転して端部
    外面を固定シールする固定シール手段と、該固定シール
    手段の外側に配置され、周方向に回転する固定シール手
    段の外面を回転シールする回転シール手段とを具備し、 前記固定シール手段は、前記長尺材の端部外側に配置さ
    れ、外面が精密仕上げされたスリーブと、該スリーブの
    内側に配置され、前記長尺材の端部外面に面接触するよ
    うに断面が偏平化された弾性シールリングと、前記スリ
    ーブの内側に挿入され、そのスリーブ内側に、前記弾性
    シールリングが収容され且つ断面が内側へ開脚する台形
    状の周溝を形成すると共に、軸方向の締め付けにより前
    記周溝の幅を縮小して前記弾性シールリングを軸方向に
    圧縮する締め付け部材とを有することを特徴とする長尺
    材の端部外面シール装置。
  2. 【請求項2】 長尺材の端部が開口部から内部に挿入さ
    れる真空チャンバーの前記開口部に、前記回転シール手
    段を気密に連結したことを特徴とする請求項1に記載の
    長尺材の端部外面シール装置。
  3. 【請求項3】 前記真空チャンバーの開口部と前記回転
    シール手段との間に、軸方向に伸縮自在な伸縮スリーブ
    を介在させたことを特徴とする請求項2に記載の端部外
    面シール装置。
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