JP2614316B2 - 帯電用部材及びこの帯電用部材を用いた電子写真装置 - Google Patents

帯電用部材及びこの帯電用部材を用いた電子写真装置

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JP2614316B2 JP1146447A JP14644789A JP2614316B2 JP 2614316 B2 JP2614316 B2 JP 2614316B2 JP 1146447 A JP1146447 A JP 1146447A JP 14644789 A JP14644789 A JP 14644789A JP 2614316 B2 JP2614316 B2 JP 2614316B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は帯電用部材に関し、特には電子写真法におけ
る1次帯電用、転写帯電用、除電帯電用に用いられる帯
電用部材及びこの帯電用部材を用いた電子写真装置に関
する。
〔従来の技術〕
電子写真感光体を用いた電子写真プロセスにおける帯
電プロセスは、従来より殆ど金属ワイヤーに高電圧(DC
5〜8KV)を印加し発生するコロナにより帯電を行なって
いる。しかし、この方法ではコロナ発生時にオゾンやNO
x等のコロナ生成物により感光体表面を変質させ画像ボ
ケや劣化を進行させたり、ワイヤーの汚れが画像品質に
影響し、画像白抜けや黒スジを生じる等の問題があっ
た。一方、電力的にも感光体に向う電流は、その5〜30
%にすぎず、殆どがシールド板に流れ帯電手段としては
効果の悪いものであった。
こうした欠点を補うために直接帯電させる方法が研究
され多数提案されている(特開昭57−128267号公報、特
開昭56−104351号公報、特開昭58−40566号公報、特開
昭58−139156号公報、特開昭58−150975号公報等)。し
かし実際には感光体を上記のような接触帯電法により帯
電処理しても感光体表面の各部均一な帯電はなされず、
斑点状帯電ムラを生じる。例えば反転現像方式では、そ
の斑点状帯電ムラ状態の感光体に光像露光以下のプロセ
スを適用しても出力画像は斑点状帯電ムラに対応した斑
点上の黒点画像となり、正現像方式では斑点状ムラに対
して斑点状の白点画像となり高品位な画像を得られてい
ない。
また直接帯電方法は、多数の提案があるにもかかわら
ず、市場実績が全くない。その理由として帯電の均一
性、直接電圧を印加することによる感光体の放電絶縁破
壊等の発生が挙げられる。放電絶縁破壊は1つの破壊点
は、例えば円筒状感光体の場合、軸方向全体の帯電がそ
の破壊点に流れ帯電しなくなる欠点があった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は上述の如き欠点を解決し帯電の不均一による
斑点状かぶり、感光体の放電絶縁破壊による画像欠陥等
の発生のない高品位の画像を安定して供給できる帯電用
部材及びこの帯電用部材を用いた電子写真装置を提供す
ることにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の帯電用部材は、基体上に下層及び表面層を有
し、前記表面層が導電性酸化チタン粒子を含有し、しか
も前記表面層の体積抵抗率は、前記下層の体積抵抗率よ
り大きいことを特徴とするものである。
また、本発明の電子写真装置は、上記の帯電用部材
と、前記帯電用部材に接触するように配置された感光体
と、前記感光体に対して露光を行い潜像を形成するため
の露光手段と、前記潜像を現像するための現像手段とを
有するものである。
以下本発明をさらに詳しく説明する。
本発明の帯電用部材は、第1図に示すよう導電性基体
1上に多層構成をとっていることを、基本形態としてい
る。表面層の体積抵抗率は106〜1012Ω・cmの範囲が好
ましい。また特願昭62−230334号公報に示されるように
表面層の体積抵抗率は表面層に接する下層の体積抵抗率
より大きいことが好ましい。下層の体積抵抗としては10
0〜1011Ω・cm、特に102〜1010Ω・cmの範囲が好まし
い。下層2としてはアルミニウム、鉄、銅等の金属、ポ
リアセチレン、ポリピロール、ポリチオフエン等の導電
性高分子、カーボン、金属等を分散させて導電性処理し
たゴムや絶縁性樹脂、又はポリカーボネツト、ポリエス
テル等の絶縁性樹脂やゴムの表面を金属や他の導電性物
質によってラミネートコートしたものなどを用いること
ができる。また、この下層2は必要に応じて機能分離し
たような多層構成であってもよい。導電性基体1として
は、鉄、銅、ステンレスなどを用いることができる。
表面層3に用いられる導電性酸化チタン粒子4は、酸
化チタン粒子に導電性粉体の酸化スズ、酸化アンチモ
ン、酸化インジウム、酸化モリブデンや亜鉛、アルミニ
ウム、金、銀、銅、クロム、コバルト、鉄、鉛、白金、
ロジウムを電解処理、スプレー塗工、混合振とうにより
付着させた物が用いられる。
特に抵抗値が環境(温度、湿度)による変動をうけに
くい酸化スズと酸化アンチモンで表面処理した導電性酸
化チタン粒子が好ましい。
表面層におけるバインダー樹脂5としては、ポリメチ
ルメタクリレート、ポリブチルメタクリレート等のアク
リル樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセター
ル、ポリアリレート、ポリカーボネート、ポリエステ
ル、フエノキシ樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリアミド、ポ
リビニルピロジン、セルロース樹脂などをあげることが
できる。
帯電用部材としては、電気抵抗が外部環境の変化、特
に大気中の湿度の変化によって影響を受けないことも必
要であるが、例えば表面層がナイロンの場合は特に低温
低湿下(たとえば15℃,10%RH)において体積抵抗が3
ケタ高抵抗化するなどの問題があった。
本発明の導電性酸化チタン粒子分散樹脂膜は、低温低
湿下でも、体積抵抗の変動が少なく、安定した帯電用部
材として用いることができる。
表面層の膜厚は5〜500μm、特には20〜200μmの範
囲が好ましい。
帯電用部材の形状は、ローラー形状やブレード形状な
どいずれでもよいが、均一帯電の点ではローラー形状が
好ましい。
電子写真感光体は、導電性支持体上に感光層を設けた
構成を基本としている。導電性支持体としては、支持体
自体が導電性をもつもの、例えばアルミニウム、アルミ
ニウム合金、ステンレス、クロム、チタンなどを用いる
ことができ、そのほかにアルミニウム、アルミニウム合
金、酸化インジウム−酸化錫合金などを真空蒸着によっ
て被膜形成された層を有する前記導電性支持体やプラス
チツク、導電性粒子(例えばカーボンブラツク、酸化錫
粒子など)を適当なバインダーとともにプラスチツクや
紙に含浸した支持体、導電性バインダーを有するプラス
チツクなどを用いることができる。
導電性支持体と感光層の中間に、バリヤー機能と接着
機能をもつ下引層を設けることもできる。下引層はカゼ
イン、ンポリビニルアルコール、ニトロセルロース、エ
チレン−アクリル酸コポリマー、ポリアミド、ポリレタ
ン、ゼラチン、酸化アルミニウムなどによって形成でき
る。下引層の膜厚は5μm以下、好ましくは0.5〜3μ
mが適当である。下引層はその機能を発揮するために
は、107Ω・cm以上であることが望ましい。
感光層はたとえば、有機光導電体、アモルフアスシリ
コン、セレンなどの光導電体を必要に応じて結着剤と共
に塗料化して塗布形成または真空蒸着によってされる。
また、有機光導電体を用いる場合、露光により電荷担体
を発生する電荷発生層と発生した電荷担体を輸送する能
力を持つ電荷輸送層との組み合わせからなる感光層も有
効に用いることができる。
電荷発生層は、アゾ顔料、キノン顔料、キノンアニン
顔料、ペリレン顔料、インジゴ顔料、ビスベンゾイミダ
ゾール顔料、フタロシアニン顔料、キナクドリン顔料な
ど電荷発生材料の1種類あるいは2種類以上を蒸着する
か、または適当なバインダーと共に(バインダーが無く
ても可)分散し塗工によって形成できる。
バインダーは広範囲な絶縁性樹脂または有機光導電性
ポリマーから選択できる。たとえば絶縁性樹脂としては
ポリビニルブチラール、ポリアリレート(ビスフエノー
ルAとフタル酸の縮重合体等)、ポリカーボネート、ポ
リエステル、フエノキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリアク
リルアミド樹脂、ポリアミド、セルロース系樹脂、ウレ
タン樹脂、エポキシ樹脂、カゼイン、ポリビニルアルコ
ールなどをあげることができる。また、有機光導電性ポ
リマーとしては、カルバゾール、ポリビニルアントラセ
ン、ポリビニルピレンなどが挙げられる。
電荷発生層の膜厚は0.01〜15μm、好ましくは0.05〜
5μmであり、電荷発生層と結着剤との重量比は10:1〜
1:20である。
電荷発生層用塗料に用いる溶剤は、使用する樹脂や電
荷輸送材料の溶解性や分散安定性から選択されるが、有
機溶剤としてはアルコール類、スルホキシド類、エーテ
ル類、エステル類、脂肪族ハロゲン化炭化水素類あるい
は芳香族化合物などを用いることができる。
塗工は、浸漬コーテイング法、スプレーコーテイング
法、マイヤーバーコーテイング法、ブレードコーテイン
グ法などのコーテイング法を用いて行なうことができ
る。
電荷輸送層は、電荷輸送材料を成膜性のある樹脂に溶
解させて形成される。本発明に用いられる有機の電荷輸
送材料の例としては、ヒドラゾン系化合物、スチルベン
系化合物、ピラゾリン系化合物、オキサゾール系化合
物、チアゾール系化合物、トリアリールメタン系化合物
などが挙げられる。これらの電荷輸送物質は1種または
2種以上組み合わせて用いることができる。
電荷輸送層に用いる結着剤の例としては、フエノキシ
樹脂、ポリアクリルアミド、ポリビニルブチラール、ポ
リアリレート、ポリスルホン、ポリアミド、アクリル樹
脂、アクリロニトル樹脂、メタクリル樹脂、塩化ビニル
樹脂、酢酸ビニル樹脂、フエノール樹脂、エポキシ樹
脂、ポリエステル、アルキド樹脂、ポリカーボネツト、
ポリウレタンあるいはこれらの樹脂の繰返し単位のうち
2つ以上を含む共重合体、たとえばスチレン−ブタジエ
ンコポリマー、スチレン−アクリロニトルコポリマー、
スチレン−マレイン酸コポリマーなどを挙げることがで
きる。また、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニ
ルアントラセン、ポリビニルピレンなどの有機光導電性
ポリマーからも選択できる。
電荷輸送層の膜厚は5〜50μm、好ましくは8〜20μ
mであり、電荷輸送物質と結着剤との重量比は5:1〜1:
5、好ましくは3:1〜1:3程度である。塗工は前述のよう
なコーテイング法を行なうことができる。
さらに、色素、顔料、有機電荷輸送物質などは、一般
に紫外線、オゾン、オイルなどによる汚れ、金属などに
弱いため必要に応じて保護層を設けてもよい。この保護
層上に静電潜像を形成するためには表面抵抗率が1011Ω
以上であることが望ましい。
本発明で用いることができる保護層はポリビニルブチ
ラール、ポリエステル、ポリカーボネツト、アクリル樹
脂、メタクリル樹脂、ナイロン、ポリイミド、ポリアリ
レート、ポリウレタン、スチレン−ブタジエンコポリマ
ー、スチレン−アクリル酸コポリマー、スチレン−アク
リロニトリルコポリマーなどの樹脂を適当な有機溶剤に
よって溶解した液を感光層の上に塗布、乾燥して形成で
きる。この際、保護層の膜厚は、一般に0.05〜20μmの
範囲である。この保護層中に紫外線吸収剤などを含ませ
てもよい。
本発明の帯電用部材は、例えば第2図に示すような電
子写真装置に適用することができる。この装置は、電子
写真感光体12の円周上に帯電用部材6、像露光手段7、
現像手段8、転写帯電手段9、クリーニング手段10、前
露光手段11が配置されている。
電子写真感光体12上に接触配置されている帯電用部材
6に、外部より電圧(例えば200V以上2000V以下の直流
電圧とピーク間電圧4000V以下の交流電圧を重畳した脈
流電圧)を印加し、電子写真感光体12表面を帯電させ、
像露光手段7によって原稿上の画像を感光体に像露光し
静電潜像を形成する。次に現像手段8中の現像剤を感光
体に付着させることにより、感光体上の静電潜像を現像
(可視像化)し、さらに感光体上の現像剤を転写帯電手
段9によって紙などの被転写部材13に転写し、クリーニ
ング手段10によって転写時に紙に転写されずに感光体上
に残った現像剤を回収する。
このような電子写真プロセスによって画像を形成する
ことができるが、感光体に残留電荷が残るような場合に
は、1次帯電を行なう前に前露光手段11によって感光体
に光を当て残留電荷を除電したほうがよい。
本発明の帯電用部材は、機械的強度、化学的安定性の
点で劣化しやすい、有機光導電体を含有する感光層を有
する電子写真感光体に適用することにより、その特性を
顕著に発揮することができる。
本発明における感光体に接触させる帯電用部材の設置
については特定の方法に限らず、帯電用部材は固定方
式、感光体と同方向または逆方向で回転等の移動方式の
いずれの方式を用いることもできる。さらに帯電用受剤
に感光体上の現像剤クリーニング装置として機能させる
ことも可能である。
本発明の直接帯電における帯電用部材への印加電圧、
印加方法に関しては、各々の電子写真装置の仕様にもよ
るが瞬時に所望する電圧を印加する方式の他にも感光体
の保護の目的で段階的に印加電圧を上げていく方式、直
流に交流を重畳させた形で印加の場合ならば直流交流
または交流直流の順序で電圧を印加する方式をとるこ
とができる。
また、本発明においては、画像露光、現像およびクリ
ーニング等のプロセスは静電写真の分野に公知の任意の
方法を採用することができ現像剤の種類など特定のもの
に限定されるものではない。本発明の帯電用部材は複写
器だけでなく、レザープリンターやCRTプリンター、電
子写真式製版システムなどの電子写真応用分野にも用い
ることができる。
実施例1 導電性支持体として、肉厚0.5mmで60φ×260mmのアル
ミニウムシリンダーを用意した。
共重合ナイロン(商品名:CM8000、東レ(株)製)4
部およびタイプ8ナイロン(商品名:ラツカマイド500
3、大日本インキ(株)製)4部をメタノール50部、n
−ブタノール50部に溶解し、上記支持体上に浸漬塗布し
て0.6μm厚の下引き層を形成した。
下記構造式のジスアゾ顔料を10部、 及びポリビニルプチラール樹脂(商品名:エスレツク
BM2積水化学(株)製)10部を、シクロヘキサノン120部
と共にサンドミル装置で10時間分散した。分散液にメチ
ルエチルケトン30部を加えて上記下引き層上に塗布し、
0.15μ厚の電荷発生層を形成した。
重量平均分子量12万のポリカーボネートZ樹脂(三菱
亙斯化学(株)製)10部を用意し、下記構造式のヒドラ
ゾン化合物 10部と共にモノクロルベンゼン80部に溶解した。これを
上記電荷発生層上に塗布して、16μm厚の電荷輸送層を
形成し、電子写真感光体No.1を製造した。
次にクロロプレンゴム100重量部に導電性カーボン5
重量部を熔融混練し、中心にφ8×260mmのステンレス
軸を通してφ20×240mmになるように成型し、ローラ形
状帯電用部材の基層を設けた。
この帯電用部材基層の体積抵抗を、温度22℃、湿度60
%の環境で測ると3×104Ω・cmである。
次に酸化スズ表面処理酸化チタン粒子5重量部、ポリ
ブチルメタクリレート5重量部をメタノール90重量部に
ボールミル分散し、前記帯電用部材基層の上に浸漬塗工
し、乾燥後膜厚200μmの表面層を設け、ローラー形状
帯電用部材を製造した。アルミシート上に同様に表面層
を設け、体積抵抗を測定した。
この帯電用部材を正現像方式複写機PC−20(キヤノン
製)の一次コロナ帯電器の代わりに取りつけ、一次帯電
は、直流電圧−750Vと交流ピーク間電圧1500Vの重畳を
行ない、暗電位と明電位の電位測定及び感光体上に1mm
のピンホールを開けた場合の画像を検討した。
結果を表1に示した。
さらに、温度15℃、湿度10%と低温低湿状態での帯電
用部材の表面層の体積抵抗とこの帯電用部材を正現像方
式複写機にとりつけた時の電位特性と画像を同様に検討
し表1に示した。
実施例2 実施例1と同様に帯電用部材基層を用意した。
次に酸化アンチモン表面処理酸化チタン粒子5重量
部、ポリビニルブチラール5重量部、メタノール90重量
部をボールミル分散し、帯電用部材基層の上に浸漬塗工
し、乾燥後膜厚200μmの表面層を設け、ローラー形状
帯電用部材を製造した。
これを実施例1と同様に評価し、結果を表1および表
2に示した。
実施例3 実施例1と同様に帯電用部材基層を用意した。
次に酸化スズと酸化アンチモン表面処理酸化チタン粒
子(酸化スズ:酸化アンチモン=1:1)5重量部に酢酸
セルロース5重量部、メタノール90重量部をボールミル
分散し、帯電用部材基層の上に浸漬塗工し、乾燥後膜厚
200μmの表面層を設け、ローラー形状帯電用部材を製
造した。
これを実施例1と同様に評価し、結果を表1および表
2に示した。
実施例4 実施例1と同様に帯電用部材基層を用意した。
次に酸化スズ表面処理酸化チタン粒子5重量部、ナイ
ロン−6−66−10 5重量部、メタノール90重量部をボ
ールミル分散し、帯電用部材基層の上に浸漬塗工し、乾
燥後膜厚200μmの表面層を設け、ローラー形状帯電用
部材を製造した。
これを実施例1と同様に評価し、結果を表1および表
2に示した。
比較例1 実施例1のローラ形状帯電用部材基層をそのまま複写
機PC−20(キヤノン製)の一次コロナ帯電器の代りに取
りつけた。
これを実施例1と同様に評価し、結果を表1及び表2
に示した。
比較例2 実施例1と同様に帯電用部材基層を用意した。
次に、クロロプレンゴム10重量部に導電性カーボン0.
2重量部、メチルエチルケトン90重量部を加えて、ボー
ルミルで分散した。
この分散液を、帯電用部材基層の上に浸漬塗工し、乾
燥後膜厚200μmの表面層を設け、ローラー形状帯電用
部材を製造した。
これを実施例1と同様に評価し、結果を表1および表
2に示した。
比較例3 実施例1と同様に帯電用部材基層を用意した。
次に、ナイロン−66 10重量部にジメチホルムアミド
90重量部に溶解し、帯電用部材基層の上に浸漬塗工し、
乾燥後膜厚200μmの表面層を設け、ローラー形状帯電
用部材を製造した。
これを実施例1と同様に評価し、結果を表1および表
2に示した。
比較例4 実施例1と同様に帯電用部材基層を用意した。
次に、非導電性酸化チタン粒子5重量部、ポリブチル
メタクリレート5重量部、メタノール90重量部をボール
ミル分散し、帯電用部材基層の上に浸漬塗工し、乾燥後
膜厚200μmの表面層を設け、ローラー形状帯電用部材
を製造した。
これを実施例1と同様に評価し、結果を表1および表
2に示した。
実施例1,2,3,4と比較例1を比較してわかるように、
表面層の体積抵抗を106Ω・cm以上に保つことにより、
ピンホールによるリークが妨げられ横スジ白ヌケが防止
されている。また、表面層の体積抵抗が同程度でも本発
明の導電性酸化チタン粒子を用いることにより、帯電が
安定し画像濃度が適性に保たれ、画像欠陥の発生が抑え
られている。
従来知られている材料を用いた比較例3及び酸化チタ
ン粒子そのままで用いた比較例4では、帯電が充分行な
われず画像濃度が薄く、画像結果も悪いことがわかる。
さらに実施例1,2,3,4は低温低湿下でも導電性酸化チ
タン粒子を用いることにより安定した帯電特性を示し、
画像濃度も適性で画像欠陥も発生しない。
実施例5 実施例1と同様にして下引き層までを塗工した感光体
を用意した。
次に、ε−銅フタロシアニン(東洋インキ(株)製)
20部、ポリビニルブチラール(エスレツクBL−s、積水
化学製)10部、メチルエチルケトン70部をサンドミルで
分散し、分散後電荷発生層用塗料を得た。この電荷発生
層用塗料を先の下引き層の上に浸漬塗工し、膜厚0.20μ
mの電荷発生層を形成した。
さらに実施例1と同様に電荷輸送層を塗工し、電子写
真感光体No.2を製造した。
次に実施例1と同様にしてローラー形状帯電用部材基
層を用意した。
次に酸化スズ表面処理酸化チタン粒子6重量部、ポリ
ブチル・メタクリレート4重量部、メタノール90重量部
をボールミル分散し、前記帯電用部材基層の上に浸漬塗
工し、乾燥後膜厚を80μmの表面層を設けローラ形状帯
電用部材を製造した。アルミシート上に同様に表面層を
設け、体積抵抗を測定した。
この帯電用部材を反転現像方式レーザープリンターLB
P−8(キヤノン製)の一次コロナ帯電器の代わりに取
りつけ、感光体はNo.2を用いた。一次帯電は、直流電圧
−750Vと交流ピーク間電圧1500Vの重畳を行ない、暗電
位と明電位の電位測定及び感光体上に1mmのピンホール
を設けた場合の画像を検討した。
結果を第3表に示した。
さらに温度15℃、湿度10%の低温低湿状態の帯電用部
材の表面層の体積抵抗とこの帯電用部材を正現像方式複
写機にとりつけた時の電位特性と画像を同時に検討し表
4に示した。
実施例6 実施例5と同様に帯電用部材基層を用意した。
次に酸化アンチモン表面処理酸化チタン粒子6重量
部、ポリビニルブチラール4重量部メタノール90重量部
をボールミル分散し、帯電用部材基層の上に浸漬塗工
し、乾燥後膜厚80μmの表面層を設けローラー形状帯電
用部材を製造した。
これを実施例5と同様に評価し、結果を表3および表
4に示した。
実施例7 実施例5と同様に帯電用部材基層を用意した。
次に酸化スズ−酸化アンチモン表面処理酸化チタン粒
子(酸化スズ:酸化アンチモン1:1)6重量部、酢酸セ
ルロース4重量部、メタノール90重量部をボールミル分
散し、帯電用部材基層の上に浸漬塗工し、乾燥後膜厚80
μmの表面層を設けローラー形状帯電用部材を製造し
た。
これを実施例5と同様に評価し、結果を表3および表
4に示した。
実施例8 実施例5と同様に帯電用部材基層を用意した。
次に酸化スズ表面処理酸化チタン粒子6重量部、ナイ
ロン6−66−10 4重量部、メタノール90重量部をボー
ルミル分散し、帯電用部材基層の上に浸漬塗工し、乾燥
後膜厚80μmの表面層を設けローラー形状帯電用部材を
製造した。
これを実施例5と同様に評価し、結果を表3および表
4に示した。
比較例5 実施例5のローラー形状帯電用部材基層をそのままレ
ーザープリンターLBP−8(キヤノン製)の一次コロナ
帯電器の代わりに取りつけた。
これを実施例5と同様に評価し、結果を表3および表
4に示した。
比較例6 実施例5と同様に帯電用部材基層を用意した。
次にクロロプレンゴム10重量部に導電性カーボン0.2
重量部、メチルエチルケトン90重量部を加えて、ボール
ミルで分散した。
この分散液を、帯電用部材基層の上に浸漬塗工し、乾
燥後膜厚200μmの表面層を設けローラー形状帯電用部
材を製造した。
これを実施例5と同様に評価し、結果を表3および表
4に示した。
比較例7 実施例5と同様に帯電用部材基層を用意した。
次にナイロン−66 10重量部にジメチルホルムアミド
90重量部に溶解し、帯電用部材基層の上に浸漬塗工し、
乾燥後膜厚80μmの表面を設けたローラー形状帯電用部
材を製造した。
これを実施例5と同様に評価し、結果を表3および表
4に示した。
比較例8 実施例5と同様に帯電用部材基層を用意した。
次に非導電性酸化チタン粒子6重量部、ポリズチルメ
タクリレート4重量部、メタノール90重量部をボールミ
ル分散し、帯電用部材基層の上に浸漬塗工し、乾燥後膜
厚80μmの表面層を設けたローラー形状帯電用部材を製
造した。
これを実施例5と同様に評価し、結果を表3および表
4に示した。
実施例5,6,7,8と比較例5を比較してわかるように表
面層の体積抵抗を106Ω・cm以上に保つことにより、ピ
ンホールによるリークが妨げられ横スジが防止されてい
る。また、表面層の体積抵抗が同程度でも本発明の導電
性酸化チタン粒子を用いることにより、帯電が安定し画
像濃度が適性に保たれ、画像欠陥の発生が抑えられてい
る。
従来知られている材料を用いた比較例7,8では帯電が
充分行なわれず反転現像では、画像濃度が濃く、画像結
果も悪いことがわかる。
さらに実施例5,6,7,8は低温低湿下でも導伝性酸化チ
タン粒子を用いることにより安定した帯電特性を示し、
画像濃度も適性で画像欠陥も発生しない。
〔発明の効果〕
以上の説明より明らかなように、本発明の帯電用部材
を用いることにより、安定した電位特性が得られ、画像
結果も少なくピンホールによるリークを軽減することが
できる。特に低温低湿下でも安定した電位特性、画像特
性が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はローラー形状帯電用部材の中心軸方向断面図、
第2図は電子写真装置の断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平山 典子 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−170673(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基体上に下層及び表面層を有し、前記表面
    層が導電性酸化チタン粒子を含有し、しかも前記表面層
    の体積抵抗率は、前記下層の体積抵抗率より大きいこと
    を特徴とする帯電用部材。
  2. 【請求項2】請求項1記載の帯電用部材と、前記帯電用
    部材に接触するように配置された感光体と、前記感光体
    に対して露光を行い潜像を形成するための露光手段と、
    前記潜像を現像するための現像手段とを有することを特
    徴とする電子写真装置。
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