JP2614145B2 - 棒材供給機 - Google Patents

棒材供給機

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JP2614145B2
JP2614145B2 JP536291A JP536291A JP2614145B2 JP 2614145 B2 JP2614145 B2 JP 2614145B2 JP 536291 A JP536291 A JP 536291A JP 536291 A JP536291 A JP 536291A JP 2614145 B2 JP2614145 B2 JP 2614145B2
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隆三 伊藤
憲治 佐藤
修史 山田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、棒材加工機に棒材を連
続的に供給する棒材供給機に関する。
【0002】
【従来の技術】比較的長い棒材を旋盤等の棒材加工機に
連続的に供給する棒材供給機が知られ、広く実用に供さ
れている。かかる棒材供給機には、通常、棒材加工時に
おいて高速で回転する棒材の回転振れを抑制する振止め
装置、例えば、ローラ式振止め装置が備えられている
が、一般的には、棒材供給機の本体に固定されている。
【0003】かかる固定式の振止め装置に対して、本件
出願人は、特開昭63−77629号公報において、棒
材加工機の加工位置に向かって移動する振止め装置を備
えた棒材供給機を提案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本件出
願人提案による上記棒材振止め装置は、加工機に供給さ
れる棒材の移動とは別個に移動されるような構成にはな
っていなかった。このため、移動される棒材に対して常
に同じ位置において振止め装置を作動させることにな
り、必ずしも適性な振止め効果を得ることができないと
いう不都合がある。
【0005】本発明は、かかる点に鑑みなされたもので
あり、棒材の移動とは別個に振止め装置を移動させるこ
とができ、棒材の最大振幅領域に対応する最適な位置で
振止め装置を作動させることができる棒材供給機を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、上記棒材供給機において、加工機に供給
される棒材の軸線に沿って移動し、棒材の後端部を押圧
する棒材送り部材と、前記棒材の軸線に沿って移動可能
に設けられ、前記加工機で加工すべき棒材を回転自在に
挟持して、その回転振れを抑制する棒材振止め装置と、
前記棒材振止め装置を棒材の移動とは別個に移動させる
ための振止め装置駆動手段と、前記振止め装置駆動手段
を、加工時の棒材の最大振幅領域に位置決めするための
移動量決定コントローラとを備えた。
【0007】上記構成の棒材供給装置においては、棒材
振止め装置を棒材の移動とは別個に移動させることがで
きる。上記振止め装置駆動手段及び移動量決定コントロ
ーラによれば、棒材振止め装置を、加工中の棒材の最大
振幅領域に位置させることができ、かくして、棒材の振
れから生ずる棒材供給機の騒音を最大限に抑制し、ひい
ては、棒材先端部の加工精度の悪化を防止することが可
能になる。「棒材の最大振幅領域」は、棒材の支持の仕
方や棒材の曲がりの程度により各棒材毎に異なることは
所謂当業者において良く知られる一方で、これらの当業
者はまた、このような種々の場合における棒材の最大振
幅領域をたやすく把握することができる。例えば、棒材
が実質的に真っ直ぐである場合には、棒材の最大振幅領
域は棒材を支持する支持体間の中間を意味する。もっと
も、このことは真っ直ぐな棒材の最大振幅領域が必ず棒
材の中間に生ずることを意味するものではなく、例え
ば、棒材が棒材供給機の支持体と棒材加工機の支持体と
で支持されるのに加えて、棒材加工機の支持体に隣接し
て設けられた追加の支持体によっても支持されるような
場合には、当該追加の支持体と棒材供給機の支持体との
中間に棒材の最大振幅領域が位置することになる。ま
た、棒材の端部は、該棒材を所定長さに切断する際に曲
げられてしまうことがあるが、このように一部が比較的
大きく曲げられた棒材の最大振幅領域は、当該曲げ部に
位置することになる。他方、棒材に連続して均間隔で僅
かな曲げ(撓み)が波うつように生じている場合には、
最大振幅領域は、各曲げ部ではなく、棒材全体として、
棒材が真っ直ぐである場合と同様に棒材の中間で生ずる
ことになる。要するに、棒材の最大振幅領域は棒材の支
持の仕方や棒材の曲がりの程度により各棒材毎に異な
る。
【0008】本発明の好ましい実施態様においては、前
記振止め装置駆動手段は流体シリンダ装置を有し、前記
移動量決定コントローラは、前記流体シリンダ装置に作
動流体を供給することができる作動流体源と、前記流体
シリンダ装置に対する前記作動流体源からの作動流体の
供給又は排出を制御する制御弁とを備えた流体回路と、
前記棒材送り部材の移動量を検出するエンコーダと、前
記エンコーダからの信号を処理する、前記流体回路に連
通されたCPUとを有する。
【0009】本発明の更に好ましい実施態様において
は、前記制御弁が2位置切換弁からなり、該2位置切換
弁が、前記作動流体源と前記流体シリンダ装置の一方の
作動流体室を流体連通させ、該流体シリンダ装置の他方
の作動流体室の作動流体圧を解放する第1位置と、前記
作動流体源と前記流体シリンダ装置の前記他方の作動流
体室とを流体連通させ、該流体シリンダ装置の前記一方
の作動流体室の作動流体圧を解放する第2位置とを備
え、前記2位置切換弁が、棒材振止め装置を、棒材の最
大振幅位置に移動させるように、前記第1位置に保持さ
れるように制御される。
【0010】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明に係る棒
材振れ止め装置の好ましい実施例を詳細に説明する。
【0011】図1は、本例における棒材振れ止め装置の
正面図である。図2は、図1に示す棒材振れ止め装置を
備えた棒材供給機を全体的に示す側面図である。
【0012】棒材供給機の構造 まず、図2を参照して棒材供給機の概略構造を説明す
る。
【0013】図2に示すように、棒材供給機20は、そ
の前方(図2において右側)に設置される図示しない棒
材加工機の棒材回転軸線又は棒材加工軸線X−Xに沿っ
て配置されている。
【0014】棒材供給機20は、前後のスタンド22
a、22bに支持された基台21と、前端部に棒材Wを
チャックするフィンガチャック25aを備えた送り込み
バー又は送り矢25(以下、送り矢27と称する)と、
棒材Wの振れを防止するために送り矢25の前方で棒材
を把持する棒材振れ止め装置10とを備えており、棒材
加工機に対して、棒材Wを所定の加工量、即ち、棒材加
工機の1回の加工によって加工すべき棒材Wの所定の長
さずつ、順次自動的に送るように構成されている。
【0015】送り矢25は、その後端部が後方ブッシュ
台26に固定され、その前端部が前方ブッシュ台27に
摺動自在に支持されている。後方ブッシュ台26は、基
台21に長手方向に沿って取付けられたレール23に摺
動自在に支持されるとともに、スプロケット29aとス
プロケット29bとの間に掛けわたされた無端チェーン
29の上方走行帯に固定されている。スプロケット29
aは、棒材供給機20の作動中、常時駆動されているモ
ータ28の回転軸に電磁クラッチ(図示せず)を介して
連結されており、該電磁クラッチの締結又は開放によっ
て無端チェーン29を駆動又は停止させることにより、
後方ブッシュ台26を前進又は停止させるように構成さ
れている。また、前方ブッシュ台27は、レール23に
摺動自在に支持され、棒材供給機20の前端部に配置さ
れたスプロケット30bと、モータ28の回転軸に電磁
クラッチ(図示せず)を介して連結されたスプロケット
30aとの間に掛けわたされた無端チェーン30の上方
走行帯に固定されており、該電磁クラッチの締結又は開
放に応じて前進又は停止される。
【0016】棒材振れ止め装置10は、図2に示す如く
棒材供給機20の前端部分に配置されており、その本体
をなす基板11が固定されたスライドブロック24によ
って、上記両ブッシュ台26、27と同様にレール23
に摺動自在に支持されている。スライドブロック24
は、図2に概略的に示したエアシリンダのピストンロッ
ドに連結されている。従って、かかるエアシリンダがピ
ストンロッドを前方(図2で見て右)へ伸長させると、
棒材振れ止め装置10も前方に移動される。
【0017】図2に概略的に示したエアシリンダは、ピ
ストンロッド、該ピストンロッドに連結されたピストン
(図示せず)、ピストンを収容しているシリンダチュー
ブ(図示せず)、ピストンの両側に夫々形成された空圧
室(共に図示せず)、及び空圧室に夫々連通する給排気
ポート(共に図示せず)を備えており、シリンダチュー
ブの内周面に摺動可能に支持されたピストンが、空圧室
内の差圧に応じて、シリンダチューブの軸線方向に移動
され、これによって、ピストンロッドが伸長され、或は
引き込まれるように構成されている。
【0018】給排気ポートには夫々、給排気管70、7
1が連結されており、これら給排気管70、71は、C
PUによって制御される切換弁を介して、給気管74及
びエアーの圧力源、即ち作動流体の供給源Pに連結され
ている。
【0019】切換弁は、ソレノイド72と、ばね73と
を備えた2位置スプール弁であり、図2において右側に
スプールが移動され、一方の給排気管、すなわち、図2
で見たときエアシリンダの左端部分に設けられた給排気
ポートに連結された給排気管が、給気管74と連通さ
れ、且つ、他方の給排気管、すなわち、図2で見たとき
エアシリンダの右端部分に設けられた給排気ポートに連
結された給排気管が、周囲雰囲気に開放される左位置
と、図2において左側にスプールが移動され、一方の給
排気管が周囲雰囲気に開放され且つ他方の給排気管が給
気管74と連通される右位置との2位置に切換可能な構
成とされている。この2位置の切換は、CPUの励磁出
力Soによって行われ、例えば、切換弁は、ソレノイド
72がCPUの励磁出力Soによって励磁されると、ス
プールが右側に移動されて左位置に切換えられ、励磁出
力Soが消磁されると、ばね73の付勢力によってスプ
ールが左側に移動されて右位置に切換えられる。
【0020】CPUには、棒材供給機20の送り矢25
の移動量を検出するエンコーダ40からの信号Siが入
力され、CPUは、エンコーダ40からの信号Siに基
づいて、励磁出力Soをソレノイド72に出力するよう
に構成されている。
【0021】棒材振れ止め装置の構造 次に、棒材振れ止め装置10の概略構成を説明する。
【0022】図1に示すように、棒材振れ止め装置10
の基板11には、その中心部に棒材(仮想線で示す)の
通り得る孔12が設けあり、この孔12を囲む4カ所に
おいてローラ支持アーム13a、13b、13c、13
dか基板11に枢着されている。各ローラ支持アーム1
3a〜13dの先端にはローラ14a、14b、14
c、14dが回転自在に取り付けられている。各ローラ
支持アーム13a〜13dの枢軸にはレバー15a、1
5b、15c、15dが固定され、レバー15a、15
bとの間、レバー15bと15cとの間、およびレバー
15cと15dの間に、それぞれタイバー16a、16
ヘおよび16cが枢着連結されている。
【0023】1つのレバー15aは、エアシリンダ17
のピストンロッド17aに連結されている。従って、エ
アシリンダ17がピストンロッド17aを図1に示す位
置Iから位置III に向かって伸長させると、レバー15
aおよびローラ支持アーム13aが矢印Aで示す方向
(各ローラが孔12の中心に向かう方向)に回動され、
同時に、他のローラ支持アーム13b、13cおよび1
3dもタイバー16a、16bおよび16cを介して駆
動され、孔12の中心に向かって回転される。なお、図
1には、ピストンロッド17aの位置I及び位置III に
対応するローラ14cの位置が夫々、実線及び仮想線で
示してある。
【0024】各ローラ支持アーム13a〜13dが孔1
2の中心に向かって閉じられると、孔12を通り棒材W
(破線で示されている)の外周面が各ローラ14a〜1
4dによって把持される。1つのレバー15bにはスト
ッパ15b1が設けてあり、このストッパ15b1 は、
各ローラ支持アームが孔12の中心に向かって閉じたと
きに、仮想線で示すように調節ネジ18の衝合片18a
に当接し、各ローラ支持アームの孔12の中心に向かう
回転運動(閉じ量)を制限する。従って、加工すべき棒
材の直径を変えるときには、調節ネジ18により各ロー
ラ支持アームの閉じ量を調節することによって、それぞ
れの棒材の直径に応じた最適の支持状態が得られる。
【0025】また、エアシリンダ17がピストンロッド
17aを位置III から位置Iに向かって引き込むと、レ
バー15a及びローラ支持アーム13aが矢印Aで示す
方向と逆方向に回動されるとともに、他のローラ支持ア
ーム13b、13c及び13dがダイバー16a、16
b及び16cを介して孔12の外方に向かって回動さ
れ、ローラ14a〜14dは、図2に実線で示す位置
(位置I)に向かって移動され、孔12を通る棒材Wの
外周面から離間して棒材Wを解放する。
【0026】エアシリンダ17は、上記ピストンロッド
17a、該ピストンロッド17aに連結されたピストン
17b、ピストン17bを収容しているシリンダチュー
ブ17c、ピストン17bの両側に夫々形成された空圧
室17d、17e、及び空圧室17d、17eに夫々連
通する給排気ポート17f、17gを備えており、シリ
ンダチューブ17cの内周面に摺動可能に支持されたピ
ストン17bが、空圧室17d、17e内の差圧に応じ
て、シリンダチューブ17cの軸線方向に移動され、こ
れによって、ピストンロッド17aが伸長され、或は引
き込まれるように構成されている。
【0027】給排気ポート17f、17gには夫々、給
排気管41、42が連結されており、これら給排気管4
1、42は、棒材供給機20のコントロールユニット6
0によって制御される切換弁50を介して、給気管43
及びエアーの圧力源、即ち作動流体の供給源45(以
下、圧力源45と称する)に連結されている。
【0028】切換弁50は、対向するソレノイド52、
54を備えたクロースドセンタ形の3位置スプール弁で
あり、図1に示す中立位置と、図1において右側にスプ
ールが移動され、給排気管41が給気管43と連通され
且つ給排気管42が周囲雰囲気に開放される右位置と、
図1において左側にスプールが移動され、給排気管41
が周囲雰囲気に開放され且つ給排気管42が給気管41
と連通される左位置との3位置に切換可能な構成とされ
ている。これら3位置の切換は、コントロールユニット
60の励磁出力Sa、Sbによって行われ、例えば、切
換弁50は、ソレノイド52及び54が共に消磁された
状態で中立位置に保持され、ソレノイド52がコントロ
ールユニット60の励磁出力Saによって励磁される
と、スプールが右側に移動されて右位置に切換えられ、
また、ソレノイド54がコントロールユニット60の励
磁出力Sbによって励磁されると、スプールが左側に移
動されて左位置に切換えられる。
【0029】コントロールユニット60には、棒材供給
機20の送り矢25及び各ブッシュ台26、27の位置
などを検出する図示しない各種センサ又はリミットスイ
ッチからの信号Sc及び棒材加工機の加工工程、例えば
チャックの開閉状態に応じて棒材加工機のコントロール
ユニット62から出力されるチャック開信号Sd及びチ
ャック閉信号Seが入力され、コントロールユニット6
0は、これら各種センサ等からの信号Sc、チャック開
信号Sd及びチャック閉信号Seに基づいて、励磁出力
Sa、Sbのいずれかをソレノイド52又は52に出力
するように構成されている。コントロールユニット60
は又、励磁出力Sa、Sbを出力する時間を可変設定す
ることができるように構成されており、励磁出力Sa又
はSbを比較的長時間出力することにより、切換弁50
を右位置又は左位置に長時間保持し、また、励磁出力S
a又はSbを比較的短時間出力することにより、切換弁
50を比較短時間右位置又は左位置に保持させることが
できる。
【0030】棒材供給機及び棒材振れ止め装置の作動 次に、棒材供給機20及び棒材振れ止め装置10の作動
について説明する。
【0031】棒材供給機20の作動を開始させると、棒
材供給機20の側部に設けられた棒材ストック棚(図示
せず)から棒材Wが供給される。このとき、送り矢25
は棒材回転軸線X−Xの側方に退避しており、棒材Wを
棒材供給機20の長手方向に案内する一次送り用ガイド
及び棒材Wの後端を前方に押圧する一次送り部材(図示
せず)が棒材回転軸線X−Xに沿って位置している。
【0032】このとき、棒材振れ止め装置10は、最も
後方の位置、即ち図2に示す位置Aに位置しており、棒
材振れ止め装置10のエアシリンダ17は、図1に実線
で示すように、ピストンロッド17aをシリンダチュー
ブ17cに最も引き込んだ装置10のローラ支持アーム
13a〜13dは、孔12に対して最も外方に回動され
た位置に位置しており、各ローラ14a〜14dは、孔
12を略全開状態に開放するように孔12の略外方に移
動された位置、即ち解放位置に位置しており、棒材振れ
止め装置10は、棒材Wを孔12に容易に挿通し得る状
態となっている。
【0033】棒材Wは、先ず、作業者によって、棒材振
れ止め装置10の孔12及び棒材加工機のスピンドル
(図示せず)に挿通され、その先端部分が棒材加工機の
チャック(図示せず)に挿入される。
【0034】棒材Wの先端部が棒材加工機のチャックに
挿入されると、棒材加工機械のコントロールユニット6
2がコントロールユニット60にチャック閉信号Seを
出力し、コントロールユニット60は、励磁出力Saを
比較的短時間に設定された所定の時間だけ出力して切換
弁50を右位置に切換え、これによって、比較的短時間
だけ給気管43と給排気管41とを連通させ且つ給排気
管42を周囲雰囲気に開放させる。この結果、空圧室1
7d内の作動流体圧が昇圧し、空圧室17e内の作動流
体圧が降圧し、空圧室17dと空圧室17eとの差圧に
より、ピストン17bは図1において右側に移動し、ピ
ストンロッド17aが図1に示す位置Iから位置III に
移動する。これにより、棒材Wが各ローラ14a〜14
dによって挟持され、棒材加工時の回転振れが抑制され
る。
【0035】次いで、前述した各電磁クラッチが所定の
時間だけ締結され、モータ28が無端チェーン29及び
チェーン30の上方走行部を一定距離だけ前進させる。
無端チェーン29及びチェーン30は、送り矢25を支
持する後方及び前方のブッシュ26、27を前進させ、
この送り矢25のフィンガーチャック25aに把持され
た棒材Wは、棒材加工機に対して、所定の加工量だけ供
給される。この際、棒材振れ止め装置10は、棒材Wの
移動とは別個に、棒材の曲がりの程度に応じて棒材の振
れを最大限に抑制できるような位置に移動される。詳細
には、送り矢25が移動されると、エンコーダ40は、
この移動量を検出し、これを信号SiとしてCPUに送
る。信号を受信したCPUは、棒材Wの全長から、信号
Siから検出された送り矢25の移動量を引き、これを
2で割ることによって、棒材の中心、すなわち、棒材の
最大振幅領域を求め、棒材振止め装置10をかかる領域
に移動させるのに必要な時間、励磁出力Soを出力し、
ソレノイド72を励磁する。切換弁は左位置に切換わ
り、一方の給排気管、すなわち、図2で見たときエアシ
リンダの左端部分に設けられた給排気ポートに連結され
た給排気管を給気管74と連通させると共に、他方の給
排気管、すなわち、図2で見たときエアシリンダの右端
部分に設けられた給排気ポートに連結された給排気管を
周囲雰囲気に開放させるので、エアシリンダ内のピスト
ンの左端側の空圧室内の作動流体圧力が昇圧し、エアシ
リンダ内のピストンの右端側の空圧室内の作動流体圧力
が降圧する。ピストンは、空圧室間の差圧変動によって
図2において右側に移動され、かくして、ピストンロッ
ドは棒材振止め装置10を、図2において右側に、棒材
の最大振幅領域に移動させることになる。
【0036】次いで、棒材加工機のチャックが棒材Wの
先端部分をチャックし、スピンドルの回転及びバイトの
切削により棒材Wの先端部に再び切削加工が施される。
【0037】このようにして、所定の加工量ずつ順次棒
材Wに切削加工が施され、この結果、棒材Wが一定の長
さまで短縮すると、棒材振止め装置10は棒材供給機2
0の前端部の位置Bにおいて停止される。棒材振れ止め
装置10が位置Bにおいて停止されると、送り矢25を
摺動自在に支持する前方ブッシュ台27も又、棒材振れ
止め装置10に近接して該棒材振れ止め装置10の後方
で停止される。
【0038】この時点で、コントロールユニット60
は、励磁出力Sbを比較的長時間出力し、切換弁50を
左位置に比較的長時間保持する。これによって、エアシ
リンダ17の空圧室17eの作動流体圧力が昇圧し、空
圧室17dの作動流体圧力か降圧し、ピストンロッド1
7aは位置Iまで引き込まれる。この結果、各ローラ1
4a〜14dは、解放位置(位置I)に移動され、棒材
振れ止め装置10は、フィンガーチャック25aの挿通
を可能にする。フィンガーチャック25aが棒材振れ止
め装置10を貫通した後、棒材Wは、棒材振れ止め装置
10によって支持されることなく、送り矢25によって
のみ支持され、更に、棒材加工機による棒材Wの加工に
相応して、送り矢25によって前進され、所定の加工量
ずつ順次棒材加工機に供給される。フィンガーチャック
25aが棒材振れ止め装置10を貫通した時点で、棒材
Wの長さは短縮しているので、棒材加工機のチャックが
解放されたときの棒材Wの下方への撓みは比較的小さな
ものとなっているが、棒材振れ止め装置10か該チャッ
クとの間の距離が比較的大きく設定された棒材加工機に
おいては、棒材振れ止め装置10と同様な構成の棒材振
れ止め装置10を棒材振れ止め装置10の前方、例えば
棒材加工機内に設けるのが好ましい。
【0039】位置Bにある棒材振れ止め装置10は、そ
の後、励磁出力Soが消磁され、ばね73の付勢力によ
ってスプールが左側に移動されて右位置に切換えられ、
かくして、エアシリンダのピストンロッドは後方(図2
で見て左)へ引っ込められることによって、元の位置ま
で戻される。
【0040】このようにして、本例による棒材供給機に
おいては、棒材振止め装置10を棒材の最大振幅領域に
移動させるエアシリンダは、切換弁を備えた流体回路に
よって作動され、切換弁は、エアシリンダのピストンロ
ッドが棒材振止め装置10を前方、或いは、後方に移動
させるように、エアシリンダの各空圧室の差圧を制御す
る構成とされている。そして、棒材供給機は、このエア
シリンダの作用によって、棒材の移動とは別個に振止め
装置を移動させ、この移動を、エンコーダ及びCPCに
よって制御することができる。かくして、棒材供給機
は、棒材の曲がりの程度に応じて、最大振幅領域で振止
め装置を作動させることが可能となる。
【0041】本発明は、上記実施例に限定されることな
く、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において
種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含
まれるものであることは、いうまでもない。
【0042】例えば、振止め装置駆動用の上記エアシリ
ンダ及びエアシリンダを作動させる流体回路は、液圧シ
リンダ及び液圧回路によって構成することが可能であ
る。
【0043】
【発明の効果】本発明の上記構成によれば、加工すべき
棒材を所定の加工量ずつ順次前進させるように構成され
た棒材供給機において、棒材の移動とは別個の棒材振れ
止め装置の移動を簡単な仕方で行い、これによって、棒
材の曲がりの程度に応じて、振止め装置を棒材の最大振
幅領域で作動させることができる棒材供給機を提供する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る棒材振れ止め装置の実施例を示す
正面図である。
【図2】図1に示す棒材振れ止め装置を備えた棒材供給
機の概略側面図である。
【符号の説明】
10 棒材振れ止め装置 11 基板 12 孔 13a〜13d ローラ支持アーム 14a〜14d ローラ 15a〜15d レバー 16a〜16c ダイバー 17 シリンダ装置 17a ピストンロッド 17b ピストン 17c シリンダチューブ 17d,17e 空圧室 17f,17g 吸排気ポート 20 棒材供給機 21 基台 23 レール 24 スライドブロック 25 送り込みバー 25a フィンガーチャック 41,42 吸排気管 43 吸気管 45 圧力源 50 切換弁 52,54 ソレノイド 60,62 コントロールユニット 70、71 給排気管 72 ソレノイド 73 ばね 74 給気管 W 棒材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工機に供給される棒材の軸線に沿って
    移動し、棒材の後端部を押圧する棒材送り部材と、前記
    棒材の軸線に沿って移動可能に設けられ、前記加工機で
    加工すべき棒材を回転自在に挟持して、その回転振れを
    抑制する棒材振止め装置と、前記棒材振止め装置を棒材
    の移動とは別個に移動させるための振止め装置駆動手段
    と、前記振止め装置駆動手段を、加工時の棒材の最大振
    幅領域に位置決めするための移動量決定コントローラ
    と、を備える棒材供給機。
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