JP2613792B2 - 空気調和制御装置 - Google Patents

空気調和制御装置

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JP2613792B2 JP63188393A JP18839388A JP2613792B2 JP 2613792 B2 JP2613792 B2 JP 2613792B2 JP 63188393 A JP63188393 A JP 63188393A JP 18839388 A JP18839388 A JP 18839388A JP 2613792 B2 JP2613792 B2 JP 2613792B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は室内を空気調和する空気調和機を、室内に
配設された子機より無線送信された制御情報に基づき親
機が制御する空気調和制御装置、特に前記子機は太陽電
池により充電される2次電池により給電され、室内電源
よりの配線を不要とする空気調和制御装置に関するもの
である。
[従来の技術] 従来の空気調和制御装置は例えば室内温度を所定の状
態に管理するため、通常個別の制御対象毎に温度制御ル
ープを形成し、PID制御またはON−OFF制御が直接配線方
式により行われている。
第6図は従来の空気調和制御装置のブロック図であ
り、一般的な室内温度制御装置の例を示す。図におい
て、2は室内温度を検出するセンサ、3は目標値を設定
する設定器で、一般に調節器61に内蔵されることが多
い。61は調節器で、センサ2からの検出値と内蔵する設
定器3からの設定値とより、両者の偏差信号を出力する
ものである。62は調節器61からの偏差信号により空調機
21の制御を行う操作器、21は室内温度の制御のため吐出
空気量を調節する空気調和機(以下空調機という)であ
る。
第6図の説明をする。従来の空気調和制御装置は上記
のように構成され、センサ2、調節器61及び操作器62は
それぞれカスケード接続される。また測定値の指示なら
びに記録などは調節器61にて行われている。温度制御動
作は次のように行なわれる。先ず室内温度はセンサ2に
より検出され調節器61に入力される。調節器61はセンサ
2が検出した物理量を電気量に変換し、該変換値と設定
器3からの設定値との偏差値を検出し、偏差があるとき
は偏差信号を操作器62へ供給する。操作器62は入力され
る偏差信号に基づき空調機21の吐出空気量の調節を行
い、室内温度を制御して前記偏差値を最小とする制御を
行う。即ち帰還制御型の制御ループが制御対象毎に形成
されている。また通常センサ2と調節器61は比較的離れ
た場所(数メートルから数十メートル)に設置され、そ
の間は信号伝送のためシールドケーブル等により接続さ
れることが多い。
[発明が解決しようとする課題] 上記のような従来の空気調和制御装置では、一般的な
制御対象である温度制御を行うとき、対象毎にセンサ、
調節器及び操作器よりなる制御ループを形成させ、各機
器間はそれぞれにケーブルにて接続される直接配線方式
が用いられている。更に各機器はそれぞれの設置場所に
おいて、室内交流電源からの配線が必要とされている。
従って大規模な建物になると、前記ケーブルの本数及
び敷設長が増大し、電源ケーブル及び信号伝送用シール
ドケーブルの費用、並びにケーブル敷設費用が著しく増
大するという問題点があった。
またこの直接配線方式のため、空気調和制御装置の増
設や配置換えは大きな制限を受け、従来装置はその拡張
性に欠けるのみならず、信号伝送ケーブルが動力ケーブ
ルや制御ケーブル等と接近して平行に敷設されると、電
源誘導や電磁誘導等の障害を発生するため、信号伝送ケ
ーブルをシールドケーブルにしたり、分離した敷設を要
するという問題点があった。
この発明はかかる問題点を解決するためになされたも
ので、調節器及び操作器間の配線を不要とし、且つ調節
器への電源ケーブルも必要としない空気調和制御装置を
得ることを目的とする。
[課題を解決するための手段] この発明に係る空気調和制御装置は、空気調和機によ
り空気調和される室内に設置され、空気調和のための制
御情報を無線送信する子機と、該子機から離れた場所に
対応して設置され、前記子機から無線送信される制御情
報を受信し、前記空気調和機の制御を行う親機とよりな
る空気調和制御装置において、前記子機は、太陽電池か
ら充電される2次電池により負荷に給電する電源部と、
空気調和用センサからの検出値もしくは、該センサから
の検出値と設定器からの設定値との偏差値を電気信号に
変換して出力する信号変換回路と、該信号変換回路の出
力信号をデジタル制御データに変換するアナログ・デジ
タル変換器と、該アナログ・デジタル変換器よりの制御
データとあらかじめ設定された子機識別符号とを複数個
含む送信符号を発生するエンコーダと、該エンコーダよ
りの直列送信符号に基づき周波数シフト変調波を発生
し、該変調波を送信アンテナを介して空中に無線送信す
る送信器と、該送信器を一定の周期で間欠的に駆動制御
するタイミング制御回路とを備え、前記親機は、前記子
機より無線送信される周波数シフト変調波を受信アンテ
ナを介して送信し、前記送信符号を復調する受信器と、
該受信器により復調された子機識別符号とあらかじめ設
定された親機識別符号との一致を検出する符号照合器
と、前記復調された符号で前記符号照合器により2つの
識別符号の一致が検出された複数個の制御データを比較
し、少くとも2個以上の制御データの一致を検出するデ
ータ照合器と、該データ照合器が一致を検出した制御デ
ータに基づき前記空気調和機を制御する制御回路とを備
えたものである。
またこの発明に係る空気調和制御装置は、前記子機と
これに対応する親機とよりなる空気調和制御装置が共通
または隣接する電波伝播領域に複数個設置される場合
に、複数の各子機がそれぞれ送信する周波数シフト変調
波の2つの周波数を各子機毎にすべて異なるようにし
て、親機が自己の対応する子機から送信された周波数を
識別して受信できるようにするものである。
またこの発明に係る空気調和制御装置は、前記子機と
これに対応する親機とよりなる空気調和制御装置が共通
または隣接する電波伝播領域に複数個設置される場合
に、複数の各子機がそれぞれ一定の周期で間欠的に送信
する周波数シフト変調波の送信周期を少しずつ異なるよ
うに設定するものである。
またこの発明に係る空気調和制御装置は、前記子機と
これに対応する親機とよりなる空気調和制御装置が共通
または隣接する電波伝播領域に複数個設置される場合
に、複数の各子機がそれぞれ送信する周波数シフト変調
波の2つの周波数を各子機毎にすべて異なるようにして
親機が自己の対応する子機から送信された周波数を識別
して受信できるようにすると共に前記複数の各子機がそ
れぞれ一定の周期で間欠的に送信する周波数シフト変調
波の送信周期を少しずつ異なるように設定するものであ
る。
[作用] この発明においては、空気調和される室内に設置され
た子機は、太陽電池により充電される2次電池を電源と
し、空気調和用センサからの検出値とあらかじめ設定さ
れた設定値との偏差信号をデジタル制御データに変換
し、該制御データとあらかじめ設定された子機識別符号
とを複数個(例えば3個)含む直列送信符号を発生し、
一定の周期(例えば3分)毎に間欠的に前記直列送信符
号に基づく周波数シフト変調波を送信アンテナを介して
空中に無線送信する。
また前記子機に対応して離れた場所に設置された親機
は、前記子機から無線送信された周波数シフト変調波を
受信アンテナを介して受信し、前記送信符号を復調し、
該復調された子機識別符号と内蔵する親機識別符号との
一致を検出し、且つ前記復調され2つの識別符号の一致
が検出された複数個の制御データのうち少くとも2個以
上の一致が検出された制御データに基づき室内の空気調
和を行う空気調和機を制御する。
またこの発明においては、前記子機とこれに対応する
親機とよりなる空気調和制御装置が共通または隣接する
電波伝播領域に複数個設置される場合に、複数の各子機
がそれぞれ送信する周波数シフト変調波の2つの周波数
を各子機毎にすべて異なるようにして、親機が自己の対
応する子機から送信された周波数を識別して受信できる
ようにするか、または複数の各子機がそれぞれ一定の周
期で間欠的に送信する周波数シフト変調波の送信周期を
少しずつ異なるように設定するか、または複数の各子機
がそれぞれ送信する周波数シフト変調波の2つの周波数
を各子機毎にすべて異なるようにして親機が自己の対応
する子機から送信された周波数を識別して受信できるよ
うにすると共に複数の各子機がそれぞれ一定の周期で間
欠的に送信する周波数シフト変調波の送信周期を少しず
つ異なるように設定する。
[実施例] 第1図はこの発明の一実施例を示すブロック図であ
り、図において2、3及び21は上記従来装置と全く同一
のものである。1は太陽電池を用いた無給電電源で、例
えば太陽電池が太陽光又は室内照明灯を受光したとき発
生する起電力を2次電池に充電し、この2次電池を電源
として負荷に電力を給電するものである。4はセンサ2
の検出値と設定器3の設定値との偏差値を電気信号に変
換して出力するか、又はセンサ2の検出値を直接電気信
号に変換して出力する信号変換器である。5はアナログ
・デジタル変換器(以下AD変換器という)、6は子機12
の識別符号を設定する子符号設定器、7は子符号設定器
6からの子符号とAD変換器5からの制御データにより送
信符号を発生するエンコーダ、8はエンコーダ7からの
送信符号に基づき周波数シフト変調波(以下FS変調波と
いう)を送信アンテナ10より送信する送信器、9は子機
12に一定周期毎に間欠動作をさせるタイミング回路、10
は送信アンテナ、11は電源1への入射光、12は前記1〜
10の機器を内蔵し、子符号及び制御データを含むFS変調
波を送信アンテナを介して送信する子機、13は送信電
波、14は受信アンテナ、15は送信電波を受信増巾し、こ
れを復調する受信器、16は親機20の識別符号を設定する
親符号設定器、17は親符号設定器16からの親符号と受信
器15が受信復調した子符号との一致を検出する符号照合
器、18は受信器15が受信し復調した複数個の制御データ
の内少くとも2個の制御データの一致を検出するデータ
照合器、19はデータ照合器18で照合された制御データに
基いて暖房又は冷房のための制御段階を選定し、空調機
21に制御信号を出力する制御回路、20は前記14〜19の機
器を内蔵し、子機12から無線送信された制御データに基
づき、空調機21の制御を行う親機である。
第1図の動作を説明する。空気調和制御装置としては
最も一般的な、空調機により室内温度の制御を行う場合
につき説明する。子機12は室内の制御対象区域に設置さ
れる。また親機20は必ず子機12と1対1に対応した1対
として使用されるが、通常子機12とは建物内の同一フロ
アの離れた場所、例えば天井裏とか別室等に設置され
る。従って子機12と親機20とは、普通壁を1つ隔てた数
メートルから数十メートル離れて設置されることが多
い。
最初に子機12について説明する。子機12に内蔵される
電源1は太陽電池が太陽光又は室内照明灯を受光したと
き発生する起電力により充電される2次電池を使用す
る。
第2図はこの子機内蔵電源の一実施例を示す回路図で
あり、図において1は電源、11は入射光、31は太陽電
池、32は2次電池、33、36はダイオード、34は定電圧ダ
イオード、35は抵抗器、37は電源1の負荷である。
第2図の説明をする。太陽電池31は例えばアモルファ
スシリコンを素材とする電池が、また2次電池32は充電
が可能な例えばリチウムマンガン電池が使用される。太
陽電池31は太陽光又は室内照明からの入射光11を受光す
ると、その照度に応じた起電力を発生し、逆流阻止ダイ
オード33を介して抵抗器35及び定電圧ダイオード34に印
加する。定電圧ダイオード34は出力電圧を一定レベル以
下の電圧として、逆流阻止ダイオード36を介して2次電
池32を充電する。2次電池32は充電を受けると共に負荷
37へ電力を供給する。このように電源1は無給電電源で
あり、従って室内交流電源から給電用の配線を必要とし
ない。本発明においては、子機12は一定周期毎に間欠的
に動作を行い、その動作時間と動作周期の比(一般にデ
ュティという)はきわめて小さく、休止時間の消費電力
は少いので、電源1は省電力が計られている。また一般
に夜間の室内消灯後は空気調和制御装置の作動を停止さ
せるので、そのとき太陽電池31に入射光が無くなり、2
次電池32の出力電圧が降下し、その結果負荷37に給電が
できなくとも特に支障を生じない。
子機12に内蔵される温度用のセンサ2としては通常測
温抵抗体やサーミスタが用いられ、また設定器3として
は可変抵抗器等が使用される。信号変換器4は通常セン
サ2の検出値と設定器3の設定値との偏差値を電気信号
に変換して出力するものである。
第3図は信号変換回路の一実施例を示す回路図であ
り、図において、2Aは温度センサである測温抵抗体、3A
は室温設定器である可変抵抗器、4は信号変換回路、41
は直流電源、42、43は固定抵抗器、44、45、46は入力端
子、47、48は出力端子である。いま直流電源41の電圧を
E、測温抵抗体2A、可変抵抗器3A、固定抵抗器42、43、
測温抵抗体2Aの一端から入力端子45までの導線及び測温
抵抗体2Aの他端から入力端子46までの導線のそれぞれの
抵抗値をR2A、R3A、R42、R43、R45及びR46とし、また出
力端子47及び48の間に得られる偏差電圧をΔEとする
と、次の(1)式が得られる。
第3図の信号変換回路においては(1)式に示される
センサ2Aと設定器3Aとの偏差電圧ΔEが得られる。この
(1)式の偏差電圧ΔEは正又は負の両極性を有する電
圧値となる。
また第3図において可変抵抗器3Aを基準抵抗器に置換
すると測温抵抗体により検出された温度信号を直接出力
することができる。
また第3図の3線式測温抵抗体による温度計測法の場
合は、導線抵抗値がバランスしているので、測温抵抗体
2Aを子機12の外部に設置することも可能である。
いま第1図の信号変換回路4よりセンサ2の検出値と
設定器3の設定値との偏差電圧が出力され、AD変換器5
に入力される。AD変換器5は入力されるアナログ電圧値
を例えば極性符号に1ビット、データ値に3ビット合計
4ビットのデジタル制御データ(以下制御データとい
う)に変換し出力するものとする。子符号設定器6は制
御対象数に応じたビット数のデジタル符号を設定するも
のであり、例えば制御対象数が127以下として、7ビッ
トの子機識別符号を設定するものとする。エンコーダ7
は子符号設定器6からの7ビットの子符号と、AD変換器
5からの4ビットの制御データにより送信符号を発生す
るものである。
第4図はこの発明の送信タイミング波形図である。図
において、(イ)は送信周期T0と送信時間3・T、
(ロ)は3符号分を含む送信符号、(ハ)は送信符号の
1符号分、(ニ)はクロック信号の波形を示している。
第4図の(ロ)及び(ハ)を参照して、エンコーダ7
が発生する送信符号を説明する。送信符号の1符号分
は、例えば第4図(ハ)に示されるように前置符号(pr
eambleとも呼ばれる)に3ビット、子識別符号に7ビッ
ト、制御データに4ビット、チェック(例えばパリティ
チェック)に1ビット、終了符号(end markとも呼ばれ
る)に1ビット、合計16ビットの有効ビットと、休止期
間2ビットを含む18ビットを1組として構成される。送
信符号全体としては、受信情報の信頼性を向上させるた
め、前記1符号を複数個含む符号により構成され、例え
ば第4図(ロ)に示されるように3個の符号を含む送信
符号として構成される。エンコーダ7の回路は例えばシ
フトレジスタ等により構成され、前記1符号で16ビット
の有効データをセットした後、クロック信号によりデー
タを再循環(一般にシフトアラウンドという)させなが
ら1符号を直列にシフトアウトし、クロック信号で2個
分休止したら再びデータの再循環と直列シフトアウトを
行う。以上の動作を3回行えば第4図(ロ)に示される
ような直列送信符号を形成し出力することができる。こ
のエンコーダ7からのデータシフトアウトは、タイミン
グ回路9から供給されるクロック信号に同期して行なわ
れ、その送信符号は、前置符号を先頭とし、終了符号を
末尾とし、その中間にデータを挿入し、終了符号の後に
2ビット分の休止期間を置いた1符号を、3回繰り返し
た3符号分の直列伝送符号として送信器8に供給され
る。タイミング回路9は電源1より常時給電を受け、子
機12が一定の送信周期T0(例えば3分)毎に間欠的に送
信を行うためのタイミング制御を行う回路である。従っ
てタイミング回路9は所要のタイミング制御信号の発生
と、省電力化のために他機器への給電制御をも行ってい
る。タイミング制御信号の時間基準はクロック信号であ
り、例えばクロック信号として2KHz(1周期t=0.5m
s)のクロック信号を発生するものとする。いま送信符
号の1符号分の有効ビット16ビット、休止期間2ビッ
ト、合計18ビットに要する時間をTとすると、T=0.5m
s×18=9msとなる。送信符号全体の送信時間は1符号に
要する時間の3倍で3・T=27ms(但し最後の休止期間
2ビット分1msをも含む)を要する。即ちタイミング回
路9は上記実施例においては、送信周期の3分毎に送信
時間の27msだけ子機12に送信動作を行なわせるためのタ
イミング制御を行うもので、その他の期間は子機12を休
止させてよい。従ってタイミング回路9を除くその他の
機器へ電源1から給電する給電時間は、上記送信時間の
27msとその前後をカバーする一定の余裕時間を加算した
ものでよい。タイミング回路9はこのように電源1がそ
の他の機器へ給電する給電制御をも行い電源1の省電力
を計っている。第4図(イ)の送信時間になりエンコー
ダ7が送信符号を送信器8に供給すると、送信器8は前
記送信符号に基づき周波数シフト変調波(FS変調波)を
発生する。FS変調波としては、例えば270MHzの基本周波
数f1を符号“1"に対応させ、Δf(例えば5MHz)周波数
をシフトさせた周波数f2(265MHz又は275MHz)を符号
“0"に対応させて発生させる。そしてこの発生されたFS
変調波を第4図の(ロ)に示される送信時間(実際には
27msから最後の休止期間1msを除く26ms)だけ、送信ア
ンテナ10を介して空中に送信電波13として放射する。こ
の送信器8の送信所要電力は、親機20が壁を1つ隔てた
約100メートルの距離で受信できるように、送信アンテ
ナ10及び受信アンテナ14の諸特性(指向特性やアンテナ
ゲイン等)を考慮の上、設計されている。
次に親機20について説明する。親機20は子機12と壁を
1つ隔てた数メートルから数十メートル離れて設置さ
れ、また室内交流電源から配線により所要電力の給電を
受けることが多い。子機12から送信された送信電波13は
受信アンテナ14を介して受信器15に入力される。受信器
15は入力されるFS変調波を、受信増巾した後復調する。
従って受信器15は受信増巾器、1対のバンドパスフィル
タ(一方の通過周波数f1は270MHzで、他方の通過周波数
f2は265MHz又は275MHzである。)、リミッタ、復調器等
により構成される。受信器15で正常に受信され、復調さ
れた出力信号は、丁度エンコーダ7の出力信号と同一で
ある。この受信器15の出力信号は符号照合器17に供給さ
れる。親符号設定器16にはあらかじめ子符号設定器6に
設定された子符号と同一の7ビットの親符号が設定さ
れ、その親符号は符号照合器17に供給されている。符号
照合器17は受信器15から入力される3符号分のデータか
ら各符号毎にチェックビットの検査(偶数パリティ又は
奇数パリティの検査)と、前記受信された子符号7ビッ
トと親符号設定器16よりの親符号7ビットとの照合一致
検査とを行う。即ち親機20は自己の親符号と同一の子符
号を有する唯一の子機12からデータが正しく受信された
かを検査する。符号照合器17は入力された3符号分のデ
ータにつき、上記チェックビットの検査及び親子の符号
一致検査が共に合格した各符号から4ビットの制御デー
タのみを抽出しデータ照合器18へ供給する。従って3符
号が総て合格した場合は、3個の制御データが供給され
る。1符号が不合格の場合は、合格した2符号から2個
の制御データのみが供給されることになる。データ照合
器18は例えば4ビットのシフトレジスタを3個内蔵する
ことにより、最大で3個の入力制御データをそれぞれ記
憶し、該記憶した制御データの照合一致を検査する。こ
の制御データの照合一致検査は、必ずしも4ビットを1
個のデータとする3個の入力データD1、D2、D3が存在
し、且つそれ等が総て等しい(D1=D2=D3)ことは必要
でなく、少くとも2個以上の入力データが存在し、その
存在する入力データの内2個が一致すれば(D1=D2、又
はD2=D3、又はD1=D3)、入力データが正しく受信され
たと見なして、合格とするものでよい。従ってデータ照
合器18はデータ一致検出用の論理回路を内蔵し、3個又
は2個の制御データの内少くとも2個のデータの一致を
検査し、合格の場合はこの一致が得られた4ビットの制
御データを制御回路19へ供給する。制御回路19は入力さ
れる4ビットの制御データをデコードし、16の制御段階
に区分された制御信号の1つを選定して空調機21へ出力
する。16の制御段階に区分された制御信号としては例え
ば「暖房1」、「暖房2」、「暖房3」…「暖房停
止」、「冷房1」、「冷房2」、「冷房3」…「冷房停
止」等である。親機20及び子機12のいずれも正常の場合
には、子機12の設定した一定の送信周期T0(前例では3
分)毎に、親機20は空調機21への制御データが得られる
はずである。しかしいずれかの機器が故障の場合や電波
阻害が発生する場合には、親機20は正しい制御データが
得られない場合がある。この場合親機20は、少くとも2
〜3送信周期(前例では6分〜9分)の時間内は、それ
以前に実行していた制御段階を継続し、その後もなお正
しい制御データが得られない場合は、空調機21の動作を
自動的に停止させる。電波阻害発生の具体例につき第5
図により説明する。
第5図はこの発明の空気調和制御装置の配置を示す図
であり、図において、12A、12B、12Cはそれぞれ子機
A、B、C、13A、13B、13Cはそれぞれ送信電波A、
B、C、20A、20B、20Cはそれぞれ親機A、B、C、50
A、50B、50C、50Dはそれぞれ建物の外壁A、B、C、
D、51A、51B、51Cはそれぞれ室内の仕切壁A、B、C
である。
第5図の説明をする。空調機21A、21B、21Cと親機20
A、20B、20Cは、それぞれ室内の仕切壁51Cと建物の外壁
50Dで囲まれた部屋に設置される。また子機12A、12B、1
2Cはそれぞれ建物の外壁50A、50B、50Cの内側に設置さ
れる。親機20Aは子機12Aからの送信電波13Aのみを受信
できればよく、同様に親機20Bは子機12Bからの送信電波
13Bのみを受信できればよい。親機20Cも同様に送信電波
13Cのみを受信できればよい。いま親機20Aが子機12Aか
らの送信電波13Aを受信中に、同時に送信電波13B又は13
Cをも受信したとすると、混信状態となり一種の電波阻
害を発生する。この複数の子機から同時に送信された電
波から、親機が自己の希望する電波のみを分離して受信
できるようにするには、例えば複数の子機からの送信電
波の周波数をすべて異なるようにして、親機がそれぞれ
自己の子機からの周波数を識別可能とすればよい。しか
し簡便にこの電波阻害を回避する方法として、本発明に
おいては子機12A、12B、12Cの各送信周期をそれぞれ少
しずつ異なるように設定した。例えば子機12Aの送信周
期は2分50秒、子機12Bの送信周期は3分、子機12Cの送
信周期は3分10秒として、それぞれ10秒ずつ異なるよう
にした。このように各子機の送信周期がわずかに異なる
ように設定することにより、例えばある時間帯に子機12
Aと子機12Bが同時に送信したとしても、次の送信周期で
はそれぞれ分離された時間帯に送信を行うことになる。
従って親機はある時間帯に混信により正しいデータが受
信できなくとも、次の送信周期には正しいデータが受信
できることになる。また各子機はほぼ3分間に27msしか
送信しないのでデュティが27×10-3/3×60=1.5×10-4
と小さく、複数の子機が同じ時間帯に同時に送信をする
確率はきわてめて小さいので、この場合の空調機の制御
を、以前と同じ制御としても特に支障を生じない。
また子機12の信号変換回路4が偏差信号ではなく、計
測温度を出力する場合は、親機20へはこの計測温度デー
タが伝送されるので、親機20は制御回路19の内部に設定
器を設けて、この設定器からの設定値と計測温度データ
との比較により偏差値を判別し、この判別結果に基づき
必要とする制御段階の1つを選定して制御信号として空
調機21へ出力することもできる。
また子機12の電源1は太陽電池を使用しているため、
夜間室内が消灯すると子機12からの送信動作が停止さ
れ、親機20の制御回路19は空調機21の動作を停止させ
る。
また本発明の子機12から同一制御データを3回繰り返
し送信し、親機20は3回の内2回のデータ照合一致を検
出して制御を行う方法は実用的と考えられるが、本発明
はそれに限定されるものではなく、例えば同一制御デー
タを5回送信し、その内3回の照合一致を検出する等そ
の他の制御方法も可能である。
さらにまた子機12への給電線及び子機12から親機20へ
の接続線が不要となり、子機12の設置場所の選択自由度
が大幅に増加したといえる。
[発明の効果] 以上のようにこの発明によれば、太陽電池により充電
する2次電池を電源とし、子機識別符号及び制御データ
を複数個FS変調波として送信する子機と、このFS変調波
を受信、復調して、符号一致及びデータ一致を検出して
空調機を制御する親機とを備えたことにより、子機への
給電線及び子機から親機への接続線が不要となり、電線
敷設費用も節約され、且つ子機の設置場所の選択自由度
が大幅に増加するという効果が得られている。
また子機は一定周期毎に間欠的に動作するので前記2
次電池の省電力化の効果も得られている。
また親機は複数個のFS変調データの符号一致及びデー
タ一致を検出した上で空調機を制御するので、信頼性の
高い制御データが得られるという効果がある。
また子機とこれに対応する親機とよりなる空気調和制
御装置が共通または隣接する電波伝播領域に複数個設置
される場合には、複数の各子機がそれぞれ送信する周波
数シフト変調波の2つの周波数を各子機毎にすべて異な
るようにするか、または複数の各子機がそれぞれ一定の
周期で間欠的に送信する周波数シフト変調波の送信周期
を少しずつ異なるようにするか、または複数の各子機毎
にその送信周波数と送信周期が共に異なるようにするの
で、共通または隣接する電波伝播領域に、同時に複数の
送信電波が存在する場合にも、親機は、混信状態となる
ことなく、自己の対応する子機から送信された制御デー
タを正しく受信できるという効果がある。
さらにまた子機は太陽電池により充電される2次電池
により作動するので、太陽電池への入射光の明暗によ
り、空気調和制御装置の運転の開始及び停止を自動的に
行なわせる効果を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示すブロック図、第2図
は子機内蔵電源の一実施例を示す回路図、第3図は信号
変換回路の一実施例を示す回路図、第4図はこの発明の
送信タイミング波形図、第5図はこの発明の空気調和制
御装置の配置を示す図、第6図は従来の空気調和制御装
置のブロック図である。 図において、1は電源、2はセンサ、2Aは測温抵抗体、
3は設定器、3Aは可変抵抗器、4は信号変換回路、5は
AD変換器、6は子符号設定器、7はエンコーダ、8は送
信器、9はタイミング回路、10は送信アンテナ、11は入
射光、12は子機、12A、12B、12Cは子機A、B、C、13
は送信電波、13A、13B、13Cは送信電波A、B、C、14
は受信アンテナ、15は受信器、16は親符号設定器、17は
符号照合器、18はデータ照合器、19は制御回路、20は親
機、20A、20B、20Cは親機A、B、C、21は空調機、21
A、21B、21Cは空調機A、B、C、31は太陽電池、32は
2次電池、33、36はダイオード、34は定電圧ダイオー
ド、35は抵抗器、41は直流電源、42、43は固定抵抗器、
44〜46は入力端子、47、48は出力端子、50A、50B、50
C、50Dは建物の外壁A、B、C、D、51A、51B、51Cは
室内の仕切壁A、B、C、61は調節器、62は操作器であ
る。 なお、図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加用 真実 神奈川県横浜市南区かのえ台61 (72)発明者 川崎 克己 東京都新宿区北新宿3―27―3―310 (56)参考文献 特開 昭62−125247(JP,A) 特開 昭59−71943(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空気調和機により空気調和される室内に設
    置され、空気調和のための制御情報を無線送信する子機
    と、該子機から離れた場所に対応して設置され、前記子
    機から無線送信される制御情報を受信し、前記空気調和
    機の制御を行う親機とよりなる空気調和制御装置におい
    て、 前記子機は、太陽電池から充電される2次電池により負
    荷に給電する電源部と、空気調和用センサからの検出値
    もしくは、該センサからの検出値と設定器からの設定値
    との偏差値を電気信号に変換して出力する信号変換回路
    と、該信号変換回路の出力信号をデジタル制御データに
    変換するアナログ・デジタル変換器と、該アナログ・デ
    ジタル変換器よりの制御データとあらかじめ設定された
    子機識別符号とを複数個含む送信符号を発生するエンコ
    ーダと、該エンコーダよりの直列送信符号に基づき周波
    数シフト変調波を発生し、該変調波を送信アンテナを介
    して空中に無線送信する送信器と、該送信器を一定の周
    期で間欠的に駆動制御するタイミング制御回路とを備
    え、 前記親機は、前記子機より無線送信される周波数シフト
    変調波を受信アンテナを介して受信し、前記送信符号を
    復調する受信器と、該受信器により復調された子機識別
    符号とあらかじめ設定された親機識別符号との一致を検
    出する符号照合器と、前記復調された符号で前記符号照
    合器により2つの識別符号の一致が検出された複数個の
    制御データを比較し、少くとも2個以上の制御データの
    一致を検出するデータ照合器と、該データ照合器が一致
    を検出した制御データに基づき前記空気調和機を制御す
    る制御回路とを備えたことを特徴とする空気調和制御装
    置。
  2. 【請求項2】前記子機とこれに対応する親機とよりなる
    空気調和制御装置が共通または隣接する電波伝播領域に
    複数個設置される場合に、複数の各子機がそれぞれ送信
    する周波数シフト変調波の2つの周波数を各子機毎にす
    べて異なるようにして、親機が自己の対応する子機から
    送信された周波数を識別して受信できるようにすること
    を特徴とする請求項1記載の空気調和制御装置。
  3. 【請求項3】前記子機とこれに対応する親機とよりなる
    空気調和制御装置が共通または隣接する電波伝播領域に
    複数個設置される場合に、複数の各子機がそれぞれ一定
    の周期で間欠的に送信する周波数シフト変調波の送信周
    期を少しずつ異なるように設定することを特徴とする請
    求項1または請求項2記載の空気調和制御装置。
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