JP2613524B2 - 強制燃焼式ガスバーナ - Google Patents

強制燃焼式ガスバーナ

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JP2613524B2
JP2613524B2 JP4184184A JP18418492A JP2613524B2 JP 2613524 B2 JP2613524 B2 JP 2613524B2 JP 4184184 A JP4184184 A JP 4184184A JP 18418492 A JP18418492 A JP 18418492A JP 2613524 B2 JP2613524 B2 JP 2613524B2
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正明 稲垣
政雄 高木
政俊 小柳津
政男 荒松
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Rinnai Corp
Toho Gas Co Ltd
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Rinnai Corp
Toho Gas Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、焼網に載置した魚や肉
等の食品材料を焼き上げる食品焼器等に組込まれる強制
燃焼式のガスバーナに関するもので、その燃焼制御部を
コンパクト化してガスバーナ全体の小型化を図ったもの
である。
【0002】
【従来技術及び課題】焼網に載置した魚や肉等の食品材
料を焼き上げる食品焼器として自然燃焼式のパイプバー
ナを使用したものが知られている。このものでは、直線
状のパイプで構成されたパイプバーナの上方に対向配設
した熱板を前者のパイプバーナで赤熱させ、このときに
該熱板から生じる輻射熱で食品材料を焼き上げる。
【0003】ところが、上記形式のものでは、パイプバ
ーナの発熱量が少ないことから、大量の食品材料を円滑
に焼上げることが困難で、十分な調理効率を確保するこ
とができないという問題があった。そこでかかる問題を
解決する為に、例えば図3に示す強制燃焼式のガスバー
ナを組込んでこれを強制燃焼させるようにすることも考
えられる。
【0004】図3に示す改良案のものでは、器具本体
(1) 内のバーナ室(10)には、複数本のパイプバーナ(2)
(2)が器具前後方向に走行する態様で並設されていると
共に、各パイプバーナ(2)(2)の上方には所定の間隔を
置いて樋状の熱板(21)が設けられている。他方、器具本
体(1) の正面側に突設した燃焼制御室(11)内には、上記
パイプバーナ(2)(2)の上流端部(25)が突出しており、
該パイプバーナ(2)(2)の上流端(25)(25)には、これら
に各別にガス供給するノズル(31)(31)が設けられてい
る。又、これらノズル(31)(31)は水平配設された共通の
分配管(32)の側壁に突設されていると共に、これら分配
管(32)やノズル(31)(31)は、密閉された給気箱(4) に収
容されている。又、上記給気箱(4) の器具正面側の側壁
には給気口(41)が開削されており、該給気口(41)には給
気ファン(5)の突出口(54)が接続されている。
【0005】このものでは、給気ファン(5)から強制供
給される一次空気でパイプバーナ(2)が強制燃焼せしめ
られるから、該パイプバーナ(2)の発熱量を大きくする
ことができ、該パイプバーナ(2)で赤熱せしめられる熱
板(21)の輻射熱によって、その上方の焼網(14)に載置し
た食品材料が効率的に焼き上げられる。しかしながら、
上記構造の食品焼器に組込まれた強制燃焼式のガスバー
ナでは、給気箱(4) の正面側の側壁に開削した給気口(4
1)に給気ファン(5)を連設接続するから、該給気ファン
(5)が前記吸気箱(4) から前方に完全に突出した状態に
なり、強制燃焼式ガスバーナの全長が長くなるという問
題があった。従って、これを例えば上記食品焼器に組込
む場合には、該食品焼器の奥行き寸法が大きくなってし
まう不都合がある。
【0006】本発明は上記の点に鑑みて成されたもの
で、『複数のパイプバーナ(2)(2)の各々にガス供
給する複数のノズル(31)(31)と、該ノズル(3
1)(31)とパイプバーナ(2)(2)の対応部に形
成される一次空気口の部分を全体的に包囲する給気箱
(4)に給気する給気ファン(5)を具備する強制燃焼
式ガスバーナ』において、該強制燃焼式ガスバーナの全
長を短くし、かつ給気された空気を給気箱内で効率的に
分散させることをその課題とする。
【0007】
【技術的手段】上記課題を解決する為の本発明の技術的
手段は、『給気ファン(5)の羽根車(51)の回転軸
を上下方向に設定すると共に、該羽根車(51)を収容
する扁平箱状のファンケース(52)の上面を給気箱
(4)の外底壁に一部重ねた状態にすることによって給
気ファン(5)の吐出口(54)を前記給気箱(4)の
下方空間に位置させ、該吐出口(54)と給気箱(4)
の底壁に穿設した給気口(41)を接続し、更に、羽根
車(51)の駆動用モータを給気箱(4)の正面側の隣
接部に位置させ、パイプバーナ(2)(2)の各々の上
流端(25)(25)を共通の給気箱(4)内に突出さ
せて該給気箱(4)から上記各パイプバーナ(2)
(2)に一次空気を供給するようにし、上記パイプバー
ナ(2)(2)と給気箱(4)の底壁に穿設した給気口
(41)との間には、該給気口(41)からの給気を衝
突させてこれを略水平方向に分散させる分散板(6)を
設けた』ことである。
【0008】
【作用】上記技術的手段は次のように作用する。このも
のでは、給気ファン(5)の吐出口(54)が給気箱
(4)の下方空間に位置していることから、該吐出口
(54)から吐出される空気は、一旦給気箱(4)の下
方に導かれた後、該給気箱(4)の底壁に穿設した給気
口(41)から該給気箱(4)内に供給される。そし
て、該供給された空気は分散板によって分散させられ、
前記給気箱(4)内に位置するパイプバーナ(2)とノ
ズル(31)の対応部に形成された一次空気口の部分に
強制供給され、爾後、既述先行技術のものと同様に、該
空気とノズル(31)からの供給ガスが混合せしめられ
てパイプバーナ(2)に供給される。
【0009】そして、上記技術的手段によれば、羽根車
(51)を収容する扁平箱状のファンケース(52)は給気箱
(4) の外底壁の部分に一部下方から重なった状態になっ
ているから、給気ファン(5)が給気箱(4) からその前方
に完全に突出することがなくなる。
【0010】
【効果】本発明は次の特有の効果を有する。給気ファン
(5)が給気箱(4) から器具前方に完全に突出しないか
ら、その全長を短くすることができる。従って、本発明
の強制燃焼式ガスバーナを、例えば既述の食品焼器に適
用した場合は、該食品焼器の奥行き寸法が小さくなる。
【0011】本発明は、給気箱(4)内にその下方から
給気するものであるが、ファン全体を給気箱(4)の下
方空間に位置させるものではないから、その上下高さが
大きくなる不都合を防止することができる。しかも、給
気箱(4)内に給気された空気は分散板によって効率的
に分散させられるので、パイプバーナ(2)(2)の各
々への給気量のバランスを調整することができる。
【0012】
【実施例】次に、上記した本発明の実施例を図面に従っ
て説明する。この実施例は、本発明を食品焼器に適用し
た場合を例示している。図1に示すように、食品焼器
(1) の正面側に位置する燃焼制御室(11)内には、羽根車
(51)の回転軸を上下方向に設定した給気ファン(5)が設
けられていると共に、前記羽根車(51)を収容するファン
ケース(52)の吐出口(54)部分は、給気箱(4) の底壁に穿
設した給気口(41)部分にその下方から重ねられた状態に
なっている。そして、これら給気箱(4) とファンケース
(52)を部分的に重ねることによって、これら給気ファン
(5)と給気箱(4) の配設に必要な空間を器具前後方向に
小さくできるようにしている。そして、給気箱(4) の下
方空間に臨んでいる給気ファン(5)の吐出口(54)と給気
箱(4) の底壁に穿設した給気口(41)は、ダクト(55)を介
して連結されている。
【0013】上記給気箱(4) の底壁に穿設された給気口
(41)の上方には、図2に示すように、左右方向に延びる
分配管(32)からのガスを噴出させる為の三本のノズル(3
1)(31)が設けられており、該ノズル(31)(31)の先端部
は、直線状のパイプで形成されたパイプバーナ(2)の上
流端部(25)に挿入されている。そして、該挿入部近傍に
於けるパイプバーナ(2)の外周壁には一次空気口(26)(2
6)が穿設されている。
【0014】又、給気箱(4) の底壁に穿設された給気口
(41)とその上方のノズル(31)の間には、分配管(32)側に
向って高くなる態様で傾斜する分散板(6) が配設されて
おり、これにより、三本のパイプバーナ(2)(2)中の中
央に位置するパイプバーナ(2)への給気量が多くなる不
都合を改善している。このものでは、給気ファン(5)を
駆動させると、吐出口(54)の吸引口(57)から吸い込まれ
た空気は、吐出口(54)から吐出せしめられて給気箱(4)
の底壁に穿設した給気口(41)から該給気箱(4) 内に供給
される。すると、上記給気口(41)から供給される空気
は、該給気口(41)を通過した後にその上方に位置する分
散板(6)に衝突し、図2に示すように、分散板(6) の両
脇から左右のパイプバーナ(2)(2)側に供給される空気
流と、分散板(6) の前縁(63)を経て中央のパイプバーナ
(2)部分に供給される空気流に分散せしめられ、これに
より、三本のパイプバーナ(2)(2)にほぼ均一に給気さ
れる。
【0015】そして、各パイプバーナ(2)に供給された
空気は、パイプバーナ(2)の上流端部(25)の近傍に穿設
された一次空気口(26)から該パイプバーナ(2)内に流入
し、これがノズル(31)からの供給ガスと混合状態になっ
て炎孔(27)(27)から噴出して該部分に炎を形成する。そ
して、該炎はその上方に配設された樋状の熱板(21)を加
熱してこれを赤熱状態にし、その上方の焼網(14)に載置
した図示しない食品材料を加熱する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の断面図
【図2】給気口(41)部分の平面図
【図3】先行技術の説明図
【符号の説明】
(1) ・・・器具本体 (2)・・・パイプバーナ (4) ・・・給気箱 (5)・・・給気ファン (41)・・・給気口 (54)・・・吐出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小柳津 政俊 名古屋市中川区福住町2番26号 リンナ イ株式会社内 (72)発明者 荒松 政男 名古屋市中川区福住町2番26号 リンナ イ株式会社内 (56)参考文献 実開 昭59−23552(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のパイプバーナ(2)(2)の各々
    にガス供給する複数のノズル(31)(31)と、該ノ
    ズル(31)(31)とパイプバーナ(2)(2)の対
    応部に形成される一次空気口の部分を全体的に包囲する
    給気箱(4)に給気する給気ファン(5)を具備する強
    制燃焼式ガスバーナにおいて、給気ファン(5)の羽根
    車(51)の回転軸を上下方向に設定すると共に、該羽
    根車(51)を収容する扁平箱状のファンケース(5
    2)の上面を給気箱(4)の外底壁に一部重ねた状態に
    することによって給気ファン(5)の吐出口(54)を
    前記給気箱(4)の下方空間に位置させ、該吐出口(5
    4)と給気箱(4)の底壁に穿設した給気口(41)を
    接続し、更に、羽根車(51)の駆動用モータを給気箱
    (4)の正面側の隣接部に位置させ、パイプバーナ
    (2)(2)の各々の上流端(25)(25)を共通の
    給気箱(4)内に突出させて該給気箱(4)から上記各
    パイプバーナ(2)(2)に一次空気を供給するように
    し、上記パイプバーナ(2)(2)と給気箱(4)の底
    壁に穿設した給気口(41)との間には、該給気口(4
    1)からの給気を衝突させてこれを略水平方向に分散さ
    せる分散板(6)を設けた、強制燃焼式ガスバーナ。
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