JP2613362C - - Google Patents

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JP2613362C
JP2613362C JP2613362C JP 2613362 C JP2613362 C JP 2613362C JP 2613362 C JP2613362 C JP 2613362C
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】 この出願に係る発明は、一軸剪断式破砕機の改良に係り、詳しくは、破砕抵抗
を小さくしたり、或いはスクリーンの目詰まりや電動機の過負荷を防止して安定
した運転を可能とする一軸剪断式破砕機に関する。 【0002】 【従来の技術】 従来より、実開昭47−13769号公報および実開昭47−17267号公
報に示されているような回転刃と固定刃で構成された一軸剪断式破砕機が多用さ
れている。 【0003】 図11(a)は実開昭47−13769号公報に記載の一般的な一軸剪断式破砕
機の縦断面図である。機体51の上部に被破砕物を投入するためのホッパー52
と、機体51の内部に駆動軸53により回転する回転刃54と、この回転刃54
と共働して剪断破砕するための機体51側に固着された固定刃55、56とが設
けられている。そして、回転刃54の下部にこれと近接してスクリーン57が機
体54に固定装着され、このスクリーン57を通過した被破砕物が排出される排
出路58がスクリーン57の下部に連設されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】 図11(a)に代表されるような従来の一軸剪断式破砕機においては、図11(b)
に示すように、剪断破砕が、回転刃54の先端直線部が固定刃55(56)の先
端直線部に近づいて通過する際に行われる。つまり、従来のものは、線と線との
間で剪断破砕する機構である(これを「線状破砕」という)。 【0005】 このような線状破砕では、破砕抵抗が大きくなり、必然的に消費電力も大きく
なる。 【0006】 なお、図11の回転刃54の刃先54aは回転刃54と一体になっているので
、これが摩耗すれば、当該回転刃54全体を新しいものと取り替える必要がある
。その点、実開昭47−17267号公報に記載の回転刃には着脱自在な刃先が
装着されているので回転刃はそのままで刃先のみ交換すればよい点では経済的で
あるが、刃先が摩耗すれば、その都度、別の新しい刃先と交換しなければならな
いものである。 【0007】 一方、従来の回転刃54の下部に設けられたスクリーン57は機体に固定され
たままであるから、回転刃54はスクリーン57上の同じ位置を通過することに
なる。つまり、スクリーン57との回転刃54との相対的な位置は変化しないこ
とから、破砕物が一定の位置に滞留し易く、そのため目詰まりを起こすことがあ
る。このように従来はスクリーンの清浄機能がないため円滑な運転に支障を来し
ている。 【0008】 また、被破砕物には、日常生活において発生する家庭ごみや都市ゴミなど種々
雑多なものが含まれているため、被破砕物の変動により駆動軸を駆動する電動機
に過負荷が発生し、破砕機が停止することがある。また、過負荷になるのは、従
来の破砕機が図11に示すようにホッパー52から投入された被破砕物が全て回
転刃54の上に供給されて破砕負荷がかかるような構造になっていることにも原
因している。 【0009】 この出願に係る発明は、上記のような従来の課題に鑑みてなされたもので、一
軸剪断式破砕機の円滑安定な運転を実現することを目的とし、詳しくは、破砕抵
抗を小さくし、また、スクリーンに自己清掃機能を持たせて目詰まりを防止する
ことを他の目的とし、更には、供給押し込み装置を設けて電動機の過負荷を防止
することを他の目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】 前記目的達成のため、請求項1の一軸剪断式破砕機は、駆動軸の周上に複数列
設した回転刃と、機体側に装着した静止刃とを備え、該回転刃の周上に一定間隔
で形成した刃先の先端を山形に形成する一方、この山形の刃先と共働して被破砕
物を剪断破砕する機体側に固定される静止刃を鋸刃状に形成するとともに、該静
止刃を駆動軸の軸心を通る水平線からずらした位置に設けた一軸剪断式破砕機に
おいて、回転刃の刃先を、回転刃とは別体なものとなすと共にこれを着脱自在に
構成し、且つ該刃先を正方形断面の角柱に形成し、この正方形刃先の4つの角部
をそれぞれ山形の刃先として利用し得るようにし、回転刃の垂直面に刃先の位置
決め用の溝を横長に形設する一方、刃先の正面にはこの溝に嵌まり込む正方形の
突起を設け、この正方形の突起は刃先の正方形より45°ずらして形成したこと
を特徴とする。 【0011】 請求項2の一軸剪断式破砕機は、駆動軸の周上に複数列設した回転刃と、機体
側に装着した静止刃とを備え、該回転刃の周上に一定間隔で形成した刃先の先端
を山形に形成する一方、この山形の刃先と共働して被破砕物を剪断破砕する機体
側に固定される静止刃を鋸刃状に形成するとともに、該静止刃を駆動軸の軸心を
通る水平線からずらした位置に設けた一軸剪断式破砕機において、回転刃の刃先
を、回転刃とは別体なものとなすと共にこれを着脱自在に構成し、且つ該刃先を
正方形断面の角柱に形成する一方、機体側に固着された受座の上面に先端が鋸刃
状に形成された板状の刃物台を載置すると共に、その上面に回転刃用の正方形刃
先と同一の刃先を駆動軸の軸方向と同一方向に複数列設して鋸刃状の静止刃を形
成し、その上から押さえ板で静止刃を前記刃物台に固定したことを特徴とする。 【0012】 請求項3の一軸剪断式破砕機は、駆動軸の周上に複数列設した回転刃と、機体
側に装着した静止刃とを備え、該回転刃の周上に一定間隔で形成した刃先の先端
を山形に形成する一方、この山形の刃先と共働して被破砕物を剪断破砕する機体
側に固定される静止刃を鋸刃状に形成するとともに、該静止刃を駆動軸の軸心を 通る水平線からずらした位置に設けた一軸剪断式破砕機において、回転刃の下部
に設けたスクリーンを、駆動軸の軸方向に一定範囲移動可能に構成したことを特
徴とする。 【0013】 【0014】 【0015】 【作用】 請求項1では、回転刃の刃先を山形に形成する一方、これと共働して剪断破砕
するための機体側の静止刃を鋸の刃状に形成し、しかも、これを水平軸心線(こ
の位置では図4の示すように回転刃の刃先の先端は垂直になる)よりずらして設
けたので、回転刃の山形刃先の先端(山形の頂)が鋸刃状に静止刃に近づいて通
過する際、山形刃先の頂(刃先点)の移動によりまず最初に被破砕物を破砕する
ので、(従来のような線状破砕に比べて)破砕抵抗が小さくなる。また、回転刃
の刃先を正方形にしておけば、4つの角部がそれぞれ山形の刃先として使用でき
、頻繁に生じる刃先の摩耗に対してその都度新しい刃先を用意する必要もなく経
済的である。 【0016】 請求項2のように、回転刃用の正方形刃先を静止刃としてそのまま使用すれば
、静止刃用の刃先を別に設計製造して準備しておく必要もなく、部品の一元化(
統一化)により部品点数を減少できる。また、静止刃が摩耗しても4つの角部を
使用できるので新しい部品にその都度交換することない。 【0017】 請求項3のように、スクリーンを回転刃の軸方向に一定距離(通常は2つの回
転刃間の距離分)進退させることによりスクリーン上の破砕物を滞留させること
なく、円滑に破砕物をスクリーンの目から通過させて下方に排出でき、このスク
リーンの自己清掃作用の結果、スクリーンの目詰まり防止作用を発揮する。 【0018】 【0019】 【0020】 【実施例】 以下、この出願に係る発明の実施例を図面を参照しながら説明する。 【0021】 図1は実施例に係る一軸剪断式破砕機を正面からみた外形図、図2は同側面か
ら見た外形図、図3は正面から見た拡大縦断面図、図4は側面から見た拡大縦断
面図である。 【0022】 これらの図に基づき、まず破砕機の概略構成を説明すると、略筐状に形成した
機体1の上部には被破砕物を投入するためのホッパー2が設けられ、このホッパ
ー2の中央下部の機体1内には滞留室3が形成され、この滞留室3には駆動シリ
ンダ4で往復動作する押し込み装置5が設けられている。そして、ホッパー2の
中央より偏位して前記滞留室3に臨んで破砕室6が形成され、この破砕室6内に
は駆動軸7の周上に装着された回転刃8が設けられ、駆動軸7が駆動電動機9で
チェーン駆動されることにより回転刃8が矢印R方向(図4)に回転するように
なっている。破砕室6に臨む前後の静止刃10、11が機体1側に固定されてい
る。また、破砕室6の下部には回転刃8に沿うような形で断面半円状のスクリー
ン12が設けられている。このスクリーン12は後述するように駆動軸7の軸方
向に一定距離往復動可能に構成されている。スクリーン12の下方には減速機付
き電動モータ13で駆動されるスクリューコンベヤ14が設けてある。このスク
リューコンベヤ14は、その中央下部に設けた排出口15に向けて破砕物を寄せ
るために中心線16より対称なスクリュ形状をしている。なお、図2に示すよう
にホッパー2部分は、シリンダ17を作動させることによりヒンジ18の回りに
上方に仮想線位置まで回動して開放でき、破砕室6内の回転刃8等を保守点検で
きるようになっている。 【0023】 更に上記各構成について詳述する。 上記破砕室6には、六角形断面をした駆動軸7が水平に設けられ、その周上に
は複数の回転刃8が軸方向に列設されている。駆動軸7の両端は軸受19により
支持されるとともに、その一端にはチェーンスプロケット20が設けられている
。 チェーンスプロケット20と駆動電動機9との間にはチェーン21が架設され、
駆動軸7がチェーン駆動されることによって、回転刃8が矢印R方向(図4)回
転するようになっている。 【0024】 図4に示すように、側面視で、ホッパー2の開口中心2aよりずれた位置に、
つまり、ホッパー2の機体1側の基端2b位置まで駆動軸7の垂直軸心線7aが
略一致する程度にずれた位置に駆動軸7が配置されており、これによって、ホッ
パー2の下部開口の下方には機体1内部に被破砕物の滞留室3が形成されるよう
になっている。ホッパー2から投入された被破砕物がこの滞留室3で一旦溜めら
れて、回転刃8方向に進退自在な押し込み装置5により被破砕物の供給が加減さ
れることにより、過負荷が駆動電動機9にかからないようになっている。この押
し込み装置5は先端が下方に傾斜した前面板5aを有した長箱状に形成されてお
り、この箱の中に駆動シリンダ4が内蔵され、シリンダ胴部4aが機体1側に固
定されている(図2)。この駆動シリンダ4は、電動機9の負荷(電流値又は電
力値)に応じて過負荷にならないよう、破砕が簡単になされる場合には押し込み
速度を速め、破砕が容易でないものが投入されてきた場合には押し込み速度を遅
くなるよう作動して回転刃8への被破砕物の押し込み量を自動的に調整できるよ
うになっている。上記のような押し込み装置5は、従来ホッパー部に設けている
フィーダの機能をも兼ね備えているので、従来のフィーダは不要となる。 【0025】 図5は駆動軸に装着される一つの回転刃8と、この回転刃8の周上に装着され
る刃先22の分解斜視図を示す。円形の回転刃8の周上の4か所が突起状に形成
されるとともに、その突起部分8aの終端で段付構造になっている。突起部分8
a終端の垂直面8bの形状は、略山形(切妻形)をしており、これに矩形平面8
cが続いている。垂直面8bにはボルト23をねじ込むための雌ねじ23aが切
ってあり、同様に平面8cにも押さえ金物24を固着するためボルト25をねじ
込むための2つの雌ねじ25aが切ってある。 【0026】 回転刃8に着脱自在に装着される刃先22は、正方形断面の角柱(サイコロを 半分に切ったような形状)として形成されている。刃先22を正方形としたのは
、正方形の4つの角22aをそれぞれ切刃として利用し得るようにするためであ
る。刃先22は、上記垂直面8aに正方形の面を押しつけて取り付けられ、ボル
ト23で回転しないよう固定される。この時ボルト23の頭は刃先22のボルト
穴23bに埋没する。また、正方形刃先22の背後から押さえ金物24が2本の
ボルト25で上記平面8cに取り付けられて刃先22を動かないように固定して
いる。 【0027】 従って、刃先22の一つの角(切刃)22aが摩耗すれば、押さえ金物24を
取り外して刃先22を固定しているボルト23を取り外して摩耗していない他の
角22bを切刃となる位置まで90°回転して再び上記同様な要領で回転刃8側
に固定する。このような刃先22は、回転刃8の周上に90°間隔で装着されて
いる。 【0028】 図6(a)は、上記のような構成を有する回転刃8を駆動軸上に列設した状態の
図である。隣りの回転刃の刃先との間には一定の位相差をもつように取り付けら
れている。すなわち、図6(b)に示すように、の回転刃8の刃先22は、60°
、150°、240°、330°に位置している(丸印が刃先の位置を示す)が、隣の
の回転刃8の刃先22は、0°、90°、180°、270°に位置している。全体的に
見ると、刃先22がVの字形に配置されており、これによって、破砕物が回転刃
の両側の隅部にいかずに、中心に寄せられるような作用を奏する。 【0029】 上記図5の刃先22の取り付けに際して、特に位置決めのための構成を有して
いない(上述したような刃先固定用のボルト23と、押さえ金物24で実際には
位置固定されるため)が、図7に示すように回転刃8の垂直面8bに横長の溝2
6を形設しておき、刃先27の正面にはこの溝26に嵌まり込むような正方形の
突起27aを設けるようにしてもよい。突起27aの正方形は、刃先27の正方
形より45°ずらして形成されており、そのため、刃先27を90°回転させても突
起27aが溝26に嵌まり込んで位置決めができるようになっている。他の構成
は図5と同様である。なお、下記の静止刃10、11についても同様に構成でき る。つまり、静止刃10、11に突起、刃物台29側に溝を設ければよい。 【0030】 上記回転刃8の刃先22と協働して剪断破砕機構を実現する機体1側の静止刃
は、図4にも示すように、前静止刃(前刃)10と後静止刃(後刃)11により
構成されている。 図8は前静止刃10の機体1への取付構造を示す斜視図である。機体1側に固
着されたL形の受座28の上面に先端が鋸刃状に形成された板状の刃物台29が
載置され、その上面に回転刃の刃先22(図5)と同一形状(正方形の角柱)を
した多数の静止刃10が一つの角を刃物台29から少し破砕室6(図4)側へ突
き出した状態で駆動軸7(図4)の軸方向と同一方向に複数列設され、ボルト3
0で固定されており、その上から押さえ板31で押さえられ、ボルト32で刃物
台29と固定されるとともに全体がボルト33で受座28に固定されている。多
数列設された静止刃10の先端を見ると鋸刃状になっている。従って、各回転刃
の刃先22は仮想線で示すように静止刃10の谷部を通過して行き、この際に剪
断破砕が実行される。なお、受座28の下部にはスクリーン12が設けられてい
る。押さえ板31の上面は上述した押し込み装置5の摺動面となっている。 【0031】 後刃を構成する静止刃11(図4)の取付構造は、ほぼ上記と同様である。つ
まり、図4の如く機体1側に固着された受座28に、先端が鋸刃状に形成された
刃物台29が取り付けられ、刃物台29の下面に回転刃の刃先22(図5)と同
一形状をした静止刃11が駆動軸7の軸方向と同一方向に列設され、全体として
見ると鋸刃状を呈している。 【0032】 図4に示すように、上記前静止刃(前刃)10は、駆動軸7の軸心Oを通る水
平線(水平軸心線)7bより下方に、後静止刃(後刃)11は上方にずれて配置
されている。つまり、図9の模式的な図(この図は前静止刃10の位置における
場合)に示すように、回転刃の刃先22の下端が前静止刃10の上面にきた時の
角度θが0°<θ≦6°の範囲内になるよう、前静止刃10が水平軸心線7aよ
り下方にずれて配置されている。θ>6°となると被破砕物が逃げていく傾向と なり、却って破砕抵抗が増加する。後静止刃11は、前静止刃10と駆動軸7の
軸心Oに対して点対称位置に配されることから、後静止刃11の上方へのずれも
、前静止刃10の場合と同様である。 【0033】 上記のような配置にしたのは、従来の一軸剪断式破砕機の線状破砕(図11(b)参
照)によって生じる大きな破砕抵抗を解消するためである。すなわち、図9の模
式図に示すように、水平位置にきた回転刃側の刃先22は、これより下方に位置
した静止刃10に近接してきた時、回転刃側の刃先22先端(山形)aの下端点
(刃先点)bがまず最初に被破砕物に当たって、この刃先点bの移動により破砕
を開始し、続いて仮想線で示す回転刃の山形刃先22が山形静止刃10の谷部を
通過する際、両者の山形刃先の稜面cの間で剪断破砕がなされることによって破
砕抵抗が大きく軽減されるものである。 【0034】 図3に示すように、回転刃8の下方に破砕室6を臨んで樋状のスクリーン12
が、機体1側に固着された摺動台34上に設けられている。このスクリーン12
の円弧面には、図10に示すように、千鳥状に多数の排出孔12aが配設されて
いる。そして、スクリーン12の一端の端枠12bに、機体1の側壁に設けられ
た油圧シリンダ35(図3)のロッド35a先端が連結されており、油圧シリン
ダ35の作動によりスクリーン12は摺動台34上を一定範囲(通常は2つの回
転刃8間の距離)往復動するように構成されている。スクリーン12を往復動さ
せることによって、スクリーン12に自己清掃作用が生じ、この自己清浄作用に
よりスクリーン12上の破砕物は滞留せず、移動させられることから目詰まりを
起こさず、下方に確実に排出されるようになる。 【0035】 また、前述したように、スクリーン12の下方にはスクリューコンベヤ14が
配置されており、中心線16に対して対称なスクリュ構造になっているため、排
出された破砕物は中央に集められ、排出口15より外部に排出されるようになっ
ている。 【0036】 【発明の効果】 請求項1〜3では、一軸剪断式破砕機の円滑安定な運転を実現できる。 特に、請求項1では、回転刃の刃先と機体側の静止刃を鋸の刃状に形成し、静
止刃を駆動軸の水平軸心線よりずらして配置したので、回転刃の山形刃先の先端
(山形の頂)が鋸刃状の静止刃に近づいて通過する際、まず山形の頂(刃先点)
の移動により最初に被破砕物を破砕するので、従来のような線状破砕機構に比べ
て、破砕抵抗を小さくすることができ、結果的に消費電力も小さくできる。また
、回転刃の刃先を正方形にしておけば、4つの角部がそれぞれ山形の刃先として
使用でき、頻繁に生じる刃先の摩耗に対してその都度新しい刃先を用意する必要
もなく経済的となる。 【0037】 特に、請求項2のように、回転刃用の正方形刃先と同一のものを静止刃とし
ても使用すれば、部品の一元化(統一化)により部品点数を減少できる。また、
静止刃の刃先が摩耗しても4つの角部を使用できるので新しい部品にその都度交
換することなく部品を有効利用できる。 【0038】 特に、請求項3のように、スクリーンを回転刃の軸方向に一定距離往復動さ
せることによりスクリーン上に破砕物を滞留させることなく、円滑に破砕物をス
クリーンの目から通過させて下方に排出できる(スクリーンに自己清掃作用を持
たせる)結果、スクリーンの目詰まりを防止できる。 【0039】 【0040】
【図面の簡単な説明】 【図1】 この出願に係る発明の実施例である一軸剪断式破砕機の正面から
見た外形図である。 【図2】 同側面から見た外形図である。 【図3】 同破砕機の正面における拡大縦断面図である。 【図4】 同側面における拡大縦断面図である。 【図5】 同破砕機に装備される回転刃と刃先の分解斜視図である。 【図6】 (a)は回転刃を列設した状態の平面図、(b)は各回転刃の刃先位置
を示した図である。 【図7】 回転刃に装着される刃先の別の実施例を示す分解斜視図である。 【図8】 静止刃の取付構造を一部切り欠いて示した斜視図である。 【図9】 本発明の破砕機構を模式的に示した側面図である。 【図10】 スクリーンの斜視図である。 【図11】 (a)は従来の一軸剪断式破砕機の縦断面図、(b)は従来の剪断破
砕(線状破砕)機構を示した平面図である。 【符号の説明】 1…機体 2…ホッパー 2a…ホッパー開口中心 3…滞留室 4…駆動シリンダ 5…押し込み装置 6…破砕室 7…駆動軸 7a…垂直軸心線(駆動軸の軸心を通る垂直線) 7b…水平軸心線(駆動軸の軸心を通る水平線) 8…回転刃 9…(回転刃駆動用)電動機 10…前静止刃(前刃) 11…後静止刃(後刃) 12…スクリーン 14…スクリューコンベヤ 15…排出口 22…刃先 24…押さえ金物 27…刃先 28…受座 29…刃物台

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 駆動軸の周上に複数列設した回転刃と、機体側に装着した静止
    刃とを備え、該回転刃の周上に一定間隔で形成した刃先の先端を山形に形成する
    一方、この山形の刃先と共働して被破砕物を剪断破砕する機体側に固定される静
    止刃を鋸刃状に形成するとともに、該静止刃を駆動軸の軸心を通る水平線からず
    らした位置に設けた一軸剪断式破砕機において、 回転刃の刃先を、回転刃とは別体なものとなすと共にこれを着脱自在に構成し
    、且つ該刃先を正方形断面の角柱に形成し、この正方形刃先の4つの角部をそれ
    ぞれ山形の刃先として利用し得るようにし、回転刃の垂直面に刃先の位置決め用
    の溝を横長に形設する一方、刃先の正面にはこの溝に嵌まり込む正方形の突起を
    設け、この正方形の突起は刃先の正方形より45°ずらして形成したことを特徴
    とする一軸剪断式破砕機。 【請求項2】 駆動軸の周上に複数列設した回転刃と、機体側に装着した静止
    刃とを備え、該回転刃の周上に一定間隔で形成した刃先の先端を山形に形成する
    一方、この山形の刃先と共働して被破砕物を剪断破砕する機体側に固定される静
    止刃を鋸刃状に形成するとともに、該静止刃を駆動軸の軸心を通る水平線からず
    らした位置に設けた一軸剪断式破砕機において、 回転刃の刃先を、回転刃とは別体なものとなすと共にこれを着脱自在に構成し
    、且つ該刃先を正方形断面の角柱に形成する一方、機体側に固着された受座の上
    面に先端が鋸刃状に形成された板状の刃物台を載置すると共に、その上面に回転
    刃用の正方形刃先と同一の刃先を駆動軸の軸方向と同一方向に複数列設して鋸刃
    状の静止刃を形成し、その上から押さえ板で静止刃を前記刃物台に固定したこと
    を特徴とする一軸剪断式破砕機。 【請求項3】 駆動軸の周上に複数列設した回転刃と、機体側に装着した静止
    刃とを備え、該回転刃の周上に一定間隔で形成した刃先の先端を山形に形成する
    一方、この山形の刃先と共働して被破砕物を剪断破砕する機体側に固定される静
    止刃を鋸刃状に形成するとともに、該静止刃を駆動軸の軸心を通る水平線からず らした位置に設けた一軸剪断式破砕機において、 回転刃の下部に設けたスクリーンを、駆動軸の軸方向に一定範囲移動可能に構
    成したことを特徴とする一軸剪断式破砕機。

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