JP2612643B2 - 部分放電の測定感度の校正方法 - Google Patents
部分放電の測定感度の校正方法Info
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- JP2612643B2 JP2612643B2 JP4136991A JP4136991A JP2612643B2 JP 2612643 B2 JP2612643 B2 JP 2612643B2 JP 4136991 A JP4136991 A JP 4136991A JP 4136991 A JP4136991 A JP 4136991A JP 2612643 B2 JP2612643 B2 JP 2612643B2
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- impedance
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は部分放電の測定感度の校
正方法に関し、特に活線状態の電力ケーブルの部分放電
の測定感度を校正する方法に関するものである。
正方法に関し、特に活線状態の電力ケーブルの部分放電
の測定感度を校正する方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】電力ケーブル等の絶縁診断法の一つとし
て、電力ケーブル内で発生する部分放電を測定する部分
放電測定法がある。この方法においては、測定精度を高
めるために、測定パルスの校正が行われる。この校正
は、測定系各部の容量やパルス応答性等を定量的に把握
することにより、測定された部分放電パルスの校正を行
うものである。
て、電力ケーブル内で発生する部分放電を測定する部分
放電測定法がある。この方法においては、測定精度を高
めるために、測定パルスの校正が行われる。この校正
は、測定系各部の容量やパルス応答性等を定量的に把握
することにより、測定された部分放電パルスの校正を行
うものである。
【０００３】第２図は、従来の部分放電の測定感度の校
正方法の一例を示すものである。図において、電力ケー
ブル１０の絶縁接続部１１には、その外面に取り付けら
れた一対の箔状電極１２，１２を介して校正パルス発振
器１３が接続されている。一方、電力ケーブル１０の終
端接続部１４は接地線１５により接地されており、この
接地線１５には高周波鉄心１６，１６が接続されてい
る。この高周波鉄心１６，１６と並列に検出インピーダ
ンス１７が接続され、さらにこの検出インピーダンス１
７を介して部分放電測定器１８が接続されている。
正方法の一例を示すものである。図において、電力ケー
ブル１０の絶縁接続部１１には、その外面に取り付けら
れた一対の箔状電極１２，１２を介して校正パルス発振
器１３が接続されている。一方、電力ケーブル１０の終
端接続部１４は接地線１５により接地されており、この
接地線１５には高周波鉄心１６，１６が接続されてい
る。この高周波鉄心１６，１６と並列に検出インピーダ
ンス１７が接続され、さらにこの検出インピーダンス１
７を介して部分放電測定器１８が接続されている。
【０００４】上記の構成において校正を行う場合には、
校正パルス発振器１３から箔状電極１２，１２を介して
校正用パルスを電力ケーブル１０に供給する。電力ケー
ブル１０に供給された校正用パルスは、電力ケーブル１
０を経て終端接続部１４に達し、検出インピーダンス１
７の両端に電位差を生じる。この電位差を部分放電測定
器１８により測定する。
校正パルス発振器１３から箔状電極１２，１２を介して
校正用パルスを電力ケーブル１０に供給する。電力ケー
ブル１０に供給された校正用パルスは、電力ケーブル１
０を経て終端接続部１４に達し、検出インピーダンス１
７の両端に電位差を生じる。この電位差を部分放電測定
器１８により測定する。
【０００５】検出インピーダンス１７に達した校正用パ
ルスは、絶縁接続部１１と終端接続部１４の間の電力ケ
ーブル１０を経て伝播する間に減衰を受ける。したがっ
て、部分放電測定器１８で測定したパルスの特性と予め
分かっている校正パルスの特性とを比較することによ
り、絶縁接続部１１と終端接続部１４との間の電力ケー
ブル１０の減衰特性を推定することができる。この減衰
特性値をもとに校正を行う。
ルスは、絶縁接続部１１と終端接続部１４の間の電力ケ
ーブル１０を経て伝播する間に減衰を受ける。したがっ
て、部分放電測定器１８で測定したパルスの特性と予め
分かっている校正パルスの特性とを比較することによ
り、絶縁接続部１１と終端接続部１４との間の電力ケー
ブル１０の減衰特性を推定することができる。この減衰
特性値をもとに校正を行う。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来の部分放電の測定感度の校正方法では、電力ケーブ
ルの高周波伝播特性に依存した減衰特性を直接測定して
いなかった。電力ケーブルの減衰特性はケーブル種によ
って異なるので、電力ケーブル系統が運転されて活線状
態にある時には、この減衰特性を正確に求めることは困
難であり、減衰されたパルスを測定する上記のような従
来の部分放電の測定感度も十分ではなかった。
従来の部分放電の測定感度の校正方法では、電力ケーブ
ルの高周波伝播特性に依存した減衰特性を直接測定して
いなかった。電力ケーブルの減衰特性はケーブル種によ
って異なるので、電力ケーブル系統が運転されて活線状
態にある時には、この減衰特性を正確に求めることは困
難であり、減衰されたパルスを測定する上記のような従
来の部分放電の測定感度も十分ではなかった。
【０００７】
【発明の目的】 従って、本発明の目的は、活線状態の電
力ケーブルの部分放電の測定感度の校正を精度よく行う
ため、校正パルスの減衰の影響を受けないようにした部
分放電の測定感度の校正方法を提供することにある。
力ケーブルの部分放電の測定感度の校正を精度よく行う
ため、校正パルスの減衰の影響を受けないようにした部
分放電の測定感度の校正方法を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
実現するために、活線状態の電力ケーブル線路の部分放
電の測定感度の校正方法において、部分放電測定器を電
力ケーブルのシースの接地線に接続するともに、前記接
地線を利用して前記部分放電測定器に並列に校正パルス
発振器を接続し、前記校正パルス発振器から前記接地線
に所定の電荷を注入し、前記所定の電荷の注入に基づい
て高電圧導体とシース間の特性インピーダンス、前記接
地線の接地インピーダンス、及び前記高電圧導体と大地
間の結合インピーダンスによって定まる前記接地線の電
位を前記部分放電測定器で測定し、前記高電圧導体と前
記シース間に生じる部分放電に基づいて前記特性インピ
ーダンス、前記接地インピーダンス、及び前記結合イン
ピーダンスによって定まる前記接地線の電位を前記部分
放電測定器で測定するとき、前記特性インピーダンス、
前記接地インピーダンス、前記結合インピーダンス、及
び前記所定の電荷の注入に基づく前記接地線の電位に応
じて定まる校正値によって前記部分放電測定器の測定結
果を校正することを特徴とする部分放電の測定感度の校
正方法を提供するものである。
実現するために、活線状態の電力ケーブル線路の部分放
電の測定感度の校正方法において、部分放電測定器を電
力ケーブルのシースの接地線に接続するともに、前記接
地線を利用して前記部分放電測定器に並列に校正パルス
発振器を接続し、前記校正パルス発振器から前記接地線
に所定の電荷を注入し、前記所定の電荷の注入に基づい
て高電圧導体とシース間の特性インピーダンス、前記接
地線の接地インピーダンス、及び前記高電圧導体と大地
間の結合インピーダンスによって定まる前記接地線の電
位を前記部分放電測定器で測定し、前記高電圧導体と前
記シース間に生じる部分放電に基づいて前記特性インピ
ーダンス、前記接地インピーダンス、及び前記結合イン
ピーダンスによって定まる前記接地線の電位を前記部分
放電測定器で測定するとき、前記特性インピーダンス、
前記接地インピーダンス、前記結合インピーダンス、及
び前記所定の電荷の注入に基づく前記接地線の電位に応
じて定まる校正値によって前記部分放電測定器の測定結
果を校正することを特徴とする部分放電の測定感度の校
正方法を提供するものである。
【０００９】
【実施例】以下、本発明の部分放電の測定感度の校正方
法を詳細に説明する。
法を詳細に説明する。
【００１０】第１図は本発明の部分放電の測定感度の校
正方法の一実施例を示す。電力ケーブル２０のシース２
２は、接地線２３により接地されており、この接地線２
３には検出インピーダンスＺ（２４）が接続され、さら
に検出インピーダンスＺ（２４）を介して部分放電測定
器２５が接続されている。
正方法の一実施例を示す。電力ケーブル２０のシース２
２は、接地線２３により接地されており、この接地線２
３には検出インピーダンスＺ（２４）が接続され、さら
に検出インピーダンスＺ（２４）を介して部分放電測定
器２５が接続されている。
【００１１】上記の構成において、電力ケーブル２０の
高電圧導体２１とシース２２の間には、インピーダンス
（特性インピーダンス）ＺC （２６）が存在している。
また、高電圧導体２１に接続された引出導体２１ａと大
地間には結合コンデンサとして作用するインピーダンス
ＺK （２７）が、さらにシース２２と大地間には接地イ
ンピーダンスＺS （２８）がそれぞれ存在する。
高電圧導体２１とシース２２の間には、インピーダンス
（特性インピーダンス）ＺC （２６）が存在している。
また、高電圧導体２１に接続された引出導体２１ａと大
地間には結合コンデンサとして作用するインピーダンス
ＺK （２７）が、さらにシース２２と大地間には接地イ
ンピーダンスＺS （２８）がそれぞれ存在する。
【００１２】校正を行う場合には、校正パルス発振器２
９を接地線２３に、検出インピーダンスＺ（２４）を介
して接続された部分放電測定器２５と並列となるように
接続する。ここで、Ｚ≫ＺS であれば、検出インピーダ
ンスＺ（２４）のインピーダンス値は相対的に無視でき
る。また、校正パルス発振器２９の内部インピーダンス
がＺC ，ＺS ，ＺK の各々のインピーダンスよりもはる
かに大きければ、校正パルス発振器２９は定電流源と考
えられ、そこから出力される校正パルスｑ 1 は試料のイ
ンピーダンス値に依存しないとみなすことができる。い
ま、校正パルス発振器２９をシース２２と大地間に接続
し、ｑ1 （ＰＣ）の電荷を注入する。この時の部分放電
測定器２５の測定値がＭ1 であったとすると、数１式が
成立する。
９を接地線２３に、検出インピーダンスＺ（２４）を介
して接続された部分放電測定器２５と並列となるように
接続する。ここで、Ｚ≫ＺS であれば、検出インピーダ
ンスＺ（２４）のインピーダンス値は相対的に無視でき
る。また、校正パルス発振器２９の内部インピーダンス
がＺC ，ＺS ，ＺK の各々のインピーダンスよりもはる
かに大きければ、校正パルス発振器２９は定電流源と考
えられ、そこから出力される校正パルスｑ 1 は試料のイ
ンピーダンス値に依存しないとみなすことができる。い
ま、校正パルス発振器２９をシース２２と大地間に接続
し、ｑ1 （ＰＣ）の電荷を注入する。この時の部分放電
測定器２５の測定値がＭ1 であったとすると、数１式が
成立する。
【数１】
ここで、Ａは比例定数であり、その単位は１／ｓｅｃで
ある（以下同じ）。
ある（以下同じ）。
【００１３】一方、同じｑ1 の電荷が電力ケーブル２０
の高電圧導体２１とシース２２間のインピーダンスＺC
（２６）部で生じたとすると、その場合の部分放電測定
器２５の測定値Ｍ2 は、数２に示す通りとなる。
の高電圧導体２１とシース２２間のインピーダンスＺC
（２６）部で生じたとすると、その場合の部分放電測定
器２５の測定値Ｍ2 は、数２に示す通りとなる。
【数２】
【００１４】ここで、数３式が成立する。
【数３】
【００１５】つまり、高電圧導体２１とシース２２間で
部分放電が生じた場合には、ＺC ／（ＺC ＋ＺK ）に分
圧されてＺS 間で検出されることになる。従って、部分
放電測定器２５の測定値に（ＺC ＋ＺK ）／ＺC 倍すれ
ば、電力ケーブル２０の高電圧導体２１とシース２２と
の間の部分放電電荷の算出が可能となる。
部分放電が生じた場合には、ＺC ／（ＺC ＋ＺK ）に分
圧されてＺS 間で検出されることになる。従って、部分
放電測定器２５の測定値に（ＺC ＋ＺK ）／ＺC 倍すれ
ば、電力ケーブル２０の高電圧導体２１とシース２２と
の間の部分放電電荷の算出が可能となる。
【００１６】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の部分放電の
測定感度の校正方法によると、検出系と並列に校正パル
ス発振器を接続して直接検出系に校正パルスを注入し、
電力ケーブルの各特性インピーダンスを含む測定系によ
り校正パルスを検出するようにしたことにより、校正パ
ルスが電力ケーブルを伝播する際に生じるパルスの減衰
の影響を受けなくなるので、活線状態の電力ケーブルの
部分放電の測定感度の校正を極めて正確に行うことがで
きる。
測定感度の校正方法によると、検出系と並列に校正パル
ス発振器を接続して直接検出系に校正パルスを注入し、
電力ケーブルの各特性インピーダンスを含む測定系によ
り校正パルスを検出するようにしたことにより、校正パ
ルスが電力ケーブルを伝播する際に生じるパルスの減衰
の影響を受けなくなるので、活線状態の電力ケーブルの
部分放電の測定感度の校正を極めて正確に行うことがで
きる。
【図１】（イ）及び（ロ）は本発明の校正方法の一実施
例を示し、（イ）は線路の概念図、（ロ）は等価回路の
ブロック図である。
例を示し、（イ）は線路の概念図、（ロ）は等価回路の
ブロック図である。
【図２】従来の校正方法の一例を示す説明図である。
２０ 電力ケーブル ２１ 高電圧導体 ２１ａ 引出導体 ２２ シース ２３ 接地線 ２４ 検出インピーダンス ２５ 部分放電測定器 ２６ 高電圧導体とシース間のインピーダンス ２７ 高電圧導体と大地間のインピーダンス ２８ シースと大地間のインピーダンス ２９ 校正パルス発振器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠藤 桓 茨城県日立市日高町５丁目１番１号 日 立電線株式会社電線研究所内 (72)発明者 鈴木 弘 茨城県日立市日高町５丁目１番１号 日 立電線株式会社電線研究所内 (72)発明者 今井 友章 茨城県日立市日高町５丁目１番１号 日 立電線株式会社電線研究所内 (72)発明者 萩谷 幹夫 茨城県日立市日高町５丁目１番１号 日 立電線株式会社電線研究所内
Claims (1)
- 【請求項１】活線状態の電力ケーブル線路の部分放電の
測定感度の校正方法において、 部分放電測定器を電力ケーブルのシースの接地線に接続
するともに、前記接地線を利用して前記部分放電測定器
に並列に校正パルス発振器を接続し、前記校正パルス発振器から前記接地線に所定の電荷を注
入し、 前記所定の電荷の注入に基づいて高電圧導体とシース間
の特性インピーダンス、前記接地線の接地インピーダン
ス、及び前記高電圧導体と大地間の結合インピーダンス
によって定まる前記接地線の電位を前記部分放電測定器
で測定し、 前記高電圧導体と前記シース間に生じる部分放電に基づ
いて前記特性インピーダンス、前記接地インピーダン
ス、及び前記結合インピーダンスによって定まる前記接
地線の電位を前記部分放電測定器で測定するとき、前記
特性インピーダンス、前記接地インピーダンス、前記結
合インピーダンス、及び前記所定の電荷の注入に基づく
前記接地線の電位に応じて定まる校正値によって前記部
分放電測定器の測定結果を校正する ことを特徴とする部
分放電の測定感度の校正方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4136991A JP2612643B2 (ja) | 1991-01-10 | 1991-01-10 | 部分放電の測定感度の校正方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4136991A JP2612643B2 (ja) | 1991-01-10 | 1991-01-10 | 部分放電の測定感度の校正方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04331381A JPH04331381A (ja) | 1992-11-19 |
| JP2612643B2 true JP2612643B2 (ja) | 1997-05-21 |
Family
ID=12606527
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4136991A Expired - Lifetime JP2612643B2 (ja) | 1991-01-10 | 1991-01-10 | 部分放電の測定感度の校正方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2612643B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102650685B (zh) * | 2012-05-14 | 2014-04-16 | 云南电力试验研究院（集团）有限公司电力研究院 | 一种电力用暂态对地电压局放测试仪器技术参数的测评方法 |
| CN105510861B (zh) * | 2016-01-28 | 2018-05-25 | 云南电网有限责任公司电力科学研究院 | 一种多功能数字式局放仪校准器 |
-
1991
- 1991-01-10 JP JP4136991A patent/JP2612643B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04331381A (ja) | 1992-11-19 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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