JP2612125B2 - マイクロ波回路装置 - Google Patents
マイクロ波回路装置Info
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- JP2612125B2 JP2612125B2 JP3403792A JP3403792A JP2612125B2 JP 2612125 B2 JP2612125 B2 JP 2612125B2 JP 3403792 A JP3403792 A JP 3403792A JP 3403792 A JP3403792 A JP 3403792A JP 2612125 B2 JP2612125 B2 JP 2612125B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、マイクロ波回路装置
に関し、特にその増幅素子への直流電源の供給の改良に
関するものである。
に関し、特にその増幅素子への直流電源の供給の改良に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図14は例えば特開昭62−29202
号公報に示された従来のマイクロ波回路装置を示す側面
図、図15はそのA−A線断面図である。図において、
1は管内が短絡隔壁でマイクロ波の入力側と出力側とに
仕切られた導波管であり、2,3はこの導波管1の短絡
隔壁で仕切られた各管内に、その上面にあけられた貫通
孔にて直流的に絶縁された形で挿入される金属棒であ
る。4は導波管1の上面に密着して配置された金属ケー
スで、5はそのベースプレート、6はケースカバーであ
り、ベースプレート5には前記導波管1の貫通孔に連通
して、前記金属棒2または3が貫通する貫通孔があけら
れている。
号公報に示された従来のマイクロ波回路装置を示す側面
図、図15はそのA−A線断面図である。図において、
1は管内が短絡隔壁でマイクロ波の入力側と出力側とに
仕切られた導波管であり、2,3はこの導波管1の短絡
隔壁で仕切られた各管内に、その上面にあけられた貫通
孔にて直流的に絶縁された形で挿入される金属棒であ
る。4は導波管1の上面に密着して配置された金属ケー
スで、5はそのベースプレート、6はケースカバーであ
り、ベースプレート5には前記導波管1の貫通孔に連通
して、前記金属棒2または3が貫通する貫通孔があけら
れている。
【0003】7,8はそれぞれが誘電体基板の上面に上
面導体、下面に下面導体を有し、この金属ケース4内に
配置された平行平板回路であり、それぞれの下面導体は
金属ケース4のベースプレート5に密着し、上面導体は
金属棒2あるいは3の一方の端部に接続されている。9
はマイクロ波入力端子10、マイクロ波出力端子11お
よび入出力共通端子を備えて金属ケース4内に配置され
た、増幅素子としての電界効果トランジスタ(以下、F
ETという)であり、そのマイクロ波入力端子(ゲート
端子)10は平行平板回路7の上面導体に、マイクロ波
出力端子(ドレイン端子)11は平行平板回路8の上面
導体にそれぞれ接続されており、入出力共通端子(ソー
ス端子)である金属容器は金属ケース4のベースプレー
ト5に密着している。12はこれら金属棒2,3、金属
ケース4、平行平板回路7,8、およびFET9にて構
成されるマイクロ波増幅器モジュールである。
面導体、下面に下面導体を有し、この金属ケース4内に
配置された平行平板回路であり、それぞれの下面導体は
金属ケース4のベースプレート5に密着し、上面導体は
金属棒2あるいは3の一方の端部に接続されている。9
はマイクロ波入力端子10、マイクロ波出力端子11お
よび入出力共通端子を備えて金属ケース4内に配置され
た、増幅素子としての電界効果トランジスタ(以下、F
ETという)であり、そのマイクロ波入力端子(ゲート
端子)10は平行平板回路7の上面導体に、マイクロ波
出力端子(ドレイン端子)11は平行平板回路8の上面
導体にそれぞれ接続されており、入出力共通端子(ソー
ス端子)である金属容器は金属ケース4のベースプレー
ト5に密着している。12はこれら金属棒2,3、金属
ケース4、平行平板回路7,8、およびFET9にて構
成されるマイクロ波増幅器モジュールである。
【0004】また、図16はFET9へのバイアス用の
直流電源の供給方法を示す斜視図である。図において、
13および14は平行平板回路7あるいは平行平板回路
7の上面導体より、マイクロ波の通過を阻止して直流の
みを伝達するように導出されたバイアス供給回路であ
り、15は同図には表れない金属ケース4のケースカバ
ー6を電気的に絶縁されて貫通するバイアス端子と、こ
れら各バイアス供給回路13,14との間を接続し、そ
れらにゲートバイアス電圧、あるいはドレインバイアス
電圧を供給するリード線である。
直流電源の供給方法を示す斜視図である。図において、
13および14は平行平板回路7あるいは平行平板回路
7の上面導体より、マイクロ波の通過を阻止して直流の
みを伝達するように導出されたバイアス供給回路であ
り、15は同図には表れない金属ケース4のケースカバ
ー6を電気的に絶縁されて貫通するバイアス端子と、こ
れら各バイアス供給回路13,14との間を接続し、そ
れらにゲートバイアス電圧、あるいはドレインバイアス
電圧を供給するリード線である。
【0005】次に動作について説明する。マイクロ波信
号は、第15図の導波管1の左側から入力され、導波管
1の貫通孔と金属棒2、並びに平行平板回路7から構成
される導波管−同軸−平行平板回路変換器により、FE
T9のゲート端子10とそのソース端子である金属容器
との間に入力される。FET9で増幅されたマイクロ波
信号はFET9のドレイン端子11とその金属容器との
間から出力され、平行平板回路8と金属棒3、並びに導
波管1の貫通孔から構成される平行平板回路−同軸−導
波管変換器により導波管1の右側から出力される。
号は、第15図の導波管1の左側から入力され、導波管
1の貫通孔と金属棒2、並びに平行平板回路7から構成
される導波管−同軸−平行平板回路変換器により、FE
T9のゲート端子10とそのソース端子である金属容器
との間に入力される。FET9で増幅されたマイクロ波
信号はFET9のドレイン端子11とその金属容器との
間から出力され、平行平板回路8と金属棒3、並びに導
波管1の貫通孔から構成される平行平板回路−同軸−導
波管変換器により導波管1の右側から出力される。
【0006】なお、このFET9に供給されるゲートバ
イアス電圧とドレインバイアス電圧は、金属ケース4の
ケースカバー6を電気的に絶縁されて貫通するバイアス
端子よりリード線15を介して、マイクロ波の通過を阻
止して直流のみを伝達するバイアス供給回路13あるい
は14に送られ、平行平板回路7あるいは8の上面導体
を経てFET9のゲート端子10あるいはドレイン端子
11に伝達される。ここで、このようなバイアス供給回
路13および14は一般に、マイクロ波を完全に遮断す
ることが困難であるため、マイクロ波に対する損失があ
る程度は発生する。
イアス電圧とドレインバイアス電圧は、金属ケース4の
ケースカバー6を電気的に絶縁されて貫通するバイアス
端子よりリード線15を介して、マイクロ波の通過を阻
止して直流のみを伝達するバイアス供給回路13あるい
は14に送られ、平行平板回路7あるいは8の上面導体
を経てFET9のゲート端子10あるいはドレイン端子
11に伝達される。ここで、このようなバイアス供給回
路13および14は一般に、マイクロ波を完全に遮断す
ることが困難であるため、マイクロ波に対する損失があ
る程度は発生する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のマイクロ波回路
装置は以上のように構成されているので、FET9のゲ
ート端子10とドレイン端子11にバイアス電圧を供給
するために、平行平板回路7,8内にマイクロ波の通過
を阻止し、かつ直流のみを通すバイアス供給回路13,
14を組み込む必要があり、マイクロ波に対する損失も
多くなるばかりか、その構造も複雑なものとなり、さら
に導波管1にマイクロ波増幅器モジュール12を取り付
けるため、その放熱が困難であるなどの問題点があっ
た。
装置は以上のように構成されているので、FET9のゲ
ート端子10とドレイン端子11にバイアス電圧を供給
するために、平行平板回路7,8内にマイクロ波の通過
を阻止し、かつ直流のみを通すバイアス供給回路13,
14を組み込む必要があり、マイクロ波に対する損失も
多くなるばかりか、その構造も複雑なものとなり、さら
に導波管1にマイクロ波増幅器モジュール12を取り付
けるため、その放熱が困難であるなどの問題点があっ
た。
【0008】請求項1に記載の発明は、上記のような問
題点を解消するためになされたものであり、増幅素子へ
の直流電源の供給が簡単で、マイクロ波に対する損失も
小さなマイクロ波回路装置を得ることを目的とする。
題点を解消するためになされたものであり、増幅素子へ
の直流電源の供給が簡単で、マイクロ波に対する損失も
小さなマイクロ波回路装置を得ることを目的とする。
【0009】また、請求項2に記載の発明は、さらにそ
のマイクロ波増幅器モジュールの放熱を効率よく行える
マイクロ波回路装置を得ることを目的とする。
のマイクロ波増幅器モジュールの放熱を効率よく行える
マイクロ波回路装置を得ることを目的とする。
【0010】さらに、請求項3に記載の発明は、製造
性、保守性にも優れたマイクロ波回路装置を得ることを
目的とする。
性、保守性にも優れたマイクロ波回路装置を得ることを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
係るマイクロ波回路装置は、短絡隔壁によってマイクロ
波の入力側と出力側とに仕切られた導波管の各管内に導
入された金属棒に代えて、導波管とは直流的に絶縁され
た形で、導波管の前記各管内を貫通するように配置され
た同軸−導波管変換導体を用い、その一端をマイクロ波
接続端子としてマイクロ波増幅器モジュールの平行平板
回路の上面導体に接続し、他端を直流電源供給端子とし
て導波管の外部に突出させたものである。
係るマイクロ波回路装置は、短絡隔壁によってマイクロ
波の入力側と出力側とに仕切られた導波管の各管内に導
入された金属棒に代えて、導波管とは直流的に絶縁され
た形で、導波管の前記各管内を貫通するように配置され
た同軸−導波管変換導体を用い、その一端をマイクロ波
接続端子としてマイクロ波増幅器モジュールの平行平板
回路の上面導体に接続し、他端を直流電源供給端子とし
て導波管の外部に突出させたものである。
【0012】また、請求項2に記載の発明に係るマイク
ロ波回路装置は、導波管のマイクロ波増幅器モジュール
の金属ケースの底面密着側の板厚を厚くするとともに、
その放熱面積を増加させたものである。
ロ波回路装置は、導波管のマイクロ波増幅器モジュール
の金属ケースの底面密着側の板厚を厚くするとともに、
その放熱面積を増加させたものである。
【0013】さらに、請求項3に記載の発明に係るマイ
クロ波回路装置は、同軸−導波管変換導体を分割し、そ
の接続部をコネクタ構造としたものである。
クロ波回路装置は、同軸−導波管変換導体を分割し、そ
の接続部をコネクタ構造としたものである。
【0014】
【作用】請求項1に記載の発明における同軸−導波管変
換導体は、短絡隔壁によってマイクロ波の入力側と出力
側とに仕切られた導波管の各管内を貫通し、一端をマイ
クロ波接続端子としてマイクロ波増幅器モジュールの平
行平板回路の上面導体との接続を行い、他端を直流電源
供給端子として導波管の外部に突出させて、バイアス用
の直流電源を当該同軸−導波管変換導体の直流電源供給
端子側に接続し、そのマイクロ波接続端子側を経て平行
平板回路の上面導体より増幅素子に供給することによ
り、増幅素子への直流電源の供給が簡単で、マイクロ波
に対する損失も小さいマイクロ波回路装置を実現する。
換導体は、短絡隔壁によってマイクロ波の入力側と出力
側とに仕切られた導波管の各管内を貫通し、一端をマイ
クロ波接続端子としてマイクロ波増幅器モジュールの平
行平板回路の上面導体との接続を行い、他端を直流電源
供給端子として導波管の外部に突出させて、バイアス用
の直流電源を当該同軸−導波管変換導体の直流電源供給
端子側に接続し、そのマイクロ波接続端子側を経て平行
平板回路の上面導体より増幅素子に供給することによ
り、増幅素子への直流電源の供給が簡単で、マイクロ波
に対する損失も小さいマイクロ波回路装置を実現する。
【0015】また、請求項2に記載の発明におけるマイ
クロ波回路装置は、マイクロ波増幅器モジュールの金属
ケースの底面を導波管に密着させ、導波管の金属ケース
密着側の板厚を厚くして、さらにその放熱面積も増加さ
せることにより、マイクロ波増幅器モジュールの放熱も
効率よく行えるマイクロ波回路装置を実現する。
クロ波回路装置は、マイクロ波増幅器モジュールの金属
ケースの底面を導波管に密着させ、導波管の金属ケース
密着側の板厚を厚くして、さらにその放熱面積も増加さ
せることにより、マイクロ波増幅器モジュールの放熱も
効率よく行えるマイクロ波回路装置を実現する。
【0016】さらに、請求項3に記載の発明における同
軸−導波管変換導体は、コネクタ構造によって分割可能
とすることにより、製造性および保守性にも優れたマイ
クロ波回路装置を実現する。
軸−導波管変換導体は、コネクタ構造によって分割可能
とすることにより、製造性および保守性にも優れたマイ
クロ波回路装置を実現する。
【0017】
【実施例】実施例1.以下、この発明の実施例を図につ
いて説明する。図1は請求項1および3に記載した発明
の一実施例を示す平面図であり、図2はそのB−B線断
面図、図3は側面図である。図において、4は金属ケー
ス、5はベースプレート、6はケースカバー、7,8は
平行平板回路、9は増幅素子としてのFET、10はそ
のマイクロ波入力端子としてのゲート端子、11は同じ
くマイクロ波出力端子としてのドレイン端子、12はマ
イクロ波増幅器モジュールであり、図14および図15
に同一符号を付した従来のそれらと同一、あるいは相当
部分であるため詳細な説明を省略する。
いて説明する。図1は請求項1および3に記載した発明
の一実施例を示す平面図であり、図2はそのB−B線断
面図、図3は側面図である。図において、4は金属ケー
ス、5はベースプレート、6はケースカバー、7,8は
平行平板回路、9は増幅素子としてのFET、10はそ
のマイクロ波入力端子としてのゲート端子、11は同じ
くマイクロ波出力端子としてのドレイン端子、12はマ
イクロ波増幅器モジュールであり、図14および図15
に同一符号を付した従来のそれらと同一、あるいは相当
部分であるため詳細な説明を省略する。
【0018】また、16は熱伝導率を考慮して充分な板
厚を持たせた金属板であり、17はこの金属板16とと
もに、短絡隔壁によってマイクロ波の入力側と出力側と
に仕切られた導波管を形成する導波管ブロックである。
18,19は金属板16と導波管ブロック17とで形成
される導波管の各管内を貫通して両端をその導波管の外
部に突出させた、従来の金属棒2,3に代わる同軸−導
波管変換導体であり、その上端はマイクロ波接続端子と
して前記平行平板回路7あるいは8の上面導体に直流的
にもマイクロ波的にも接続されており、下端は直流電源
供給端子として作用して、ゲートバイアス電圧あるいは
ドレインバイアス電圧が供給される。
厚を持たせた金属板であり、17はこの金属板16とと
もに、短絡隔壁によってマイクロ波の入力側と出力側と
に仕切られた導波管を形成する導波管ブロックである。
18,19は金属板16と導波管ブロック17とで形成
される導波管の各管内を貫通して両端をその導波管の外
部に突出させた、従来の金属棒2,3に代わる同軸−導
波管変換導体であり、その上端はマイクロ波接続端子と
して前記平行平板回路7あるいは8の上面導体に直流的
にもマイクロ波的にも接続されており、下端は直流電源
供給端子として作用して、ゲートバイアス電圧あるいは
ドレインバイアス電圧が供給される。
【0019】20は誘電体にて形成され、同軸−導波管
変換導体18,19の上端部を保持してそれを金属ケー
ス4のベースプレート5から絶縁する保持部材である。
21は誘電体にて形成されてフランジ部を有し、同軸−
導波管変換導体18,19の下端部を保持してそれを導
波管ブロック17から絶縁する保持部材、22はこの保
持部材21を押さえる金属製の押え金具であり、これら
保持部材21、押え金具22、および導波管ブロック1
7にあけられたそれらを挿入するための穴によって、マ
イクロ波の洩れを阻止するチョーク部が形成されてい
る。
変換導体18,19の上端部を保持してそれを金属ケー
ス4のベースプレート5から絶縁する保持部材である。
21は誘電体にて形成されてフランジ部を有し、同軸−
導波管変換導体18,19の下端部を保持してそれを導
波管ブロック17から絶縁する保持部材、22はこの保
持部材21を押さえる金属製の押え金具であり、これら
保持部材21、押え金具22、および導波管ブロック1
7にあけられたそれらを挿入するための穴によって、マ
イクロ波の洩れを阻止するチョーク部が形成されてい
る。
【0020】また、23はこの金属板16と導波管ブロ
ック17とで構成される導波管に結合される導波管側か
らみたインピーダンスの調整のための調整ネジであり、
24は放熱面積を増加させるために金属板16に密着し
て取り付けられた放熱フィンである。
ック17とで構成される導波管に結合される導波管側か
らみたインピーダンスの調整のための調整ネジであり、
24は放熱面積を増加させるために金属板16に密着し
て取り付けられた放熱フィンである。
【0021】次に動作について説明する。金属板16と
導波管ブロック17とで構成された導波管に、図2の左
側より入力されたマイクロ波信号は、金属板16と導波
管ブロック17による導波管、並びに同軸−導波管変換
導体18と保持部材20および21で形成される同軸−
導波管変換器を通して、FET9のゲート端子10と金
属容器の間に入力されて増幅される。このFET9で増
幅されたマイクロ波信号は、FET9のドレイン端子1
1と金属容器の間より出力され、金属板16と導波管ブ
ロック17による導波管、並びに同軸−導波管変換導体
19と保持部材20および21で形成される同軸−導波
管変換器を通して、図2の前記導波管の右側より出力さ
れる。
導波管ブロック17とで構成された導波管に、図2の左
側より入力されたマイクロ波信号は、金属板16と導波
管ブロック17による導波管、並びに同軸−導波管変換
導体18と保持部材20および21で形成される同軸−
導波管変換器を通して、FET9のゲート端子10と金
属容器の間に入力されて増幅される。このFET9で増
幅されたマイクロ波信号は、FET9のドレイン端子1
1と金属容器の間より出力され、金属板16と導波管ブ
ロック17による導波管、並びに同軸−導波管変換導体
19と保持部材20および21で形成される同軸−導波
管変換器を通して、図2の前記導波管の右側より出力さ
れる。
【0022】ここで、図2の同軸−導波管変換導体18
と押え金具22との間にFET9のゲートバイアス電圧
を印加し、同軸−導波管変換導体19と押え金具との間
にFET9のドレインバイアス電圧を印加してやれば、
それぞれ同軸−導波管変換導体18、平行平板回路7の
上面導体を経てFET9のゲート端子10に、また同軸
−導波管変換導体19、平行平板回路8の上面導体を経
てFET9にゲートバイアス電圧とドレインバイアスに
電圧を供給することが可能となるので、図16に示すよ
うにマイクロ波に対する損失の大きいバイアス供給回路
13,14を平行平板回路7,8上に設ける必要がなく
なる。その結果、平行平板回路7,8は単純な回路構成
とすることが可能となり、マイクロ波に対する損失も少
なくすることができる。
と押え金具22との間にFET9のゲートバイアス電圧
を印加し、同軸−導波管変換導体19と押え金具との間
にFET9のドレインバイアス電圧を印加してやれば、
それぞれ同軸−導波管変換導体18、平行平板回路7の
上面導体を経てFET9のゲート端子10に、また同軸
−導波管変換導体19、平行平板回路8の上面導体を経
てFET9にゲートバイアス電圧とドレインバイアスに
電圧を供給することが可能となるので、図16に示すよ
うにマイクロ波に対する損失の大きいバイアス供給回路
13,14を平行平板回路7,8上に設ける必要がなく
なる。その結果、平行平板回路7,8は単純な回路構成
とすることが可能となり、マイクロ波に対する損失も少
なくすることができる。
【0023】また増幅器モジュール12は金属カバー4
で完全にシールドされることとなるので、マイクロ波の
洩れ電力を微小にすることが可能となり、かつ導波管部
分の外に突出している同軸−導波管変換導体18、19
からのマイクロ波の洩れ電力は保持部材21、押え金具
22および導波管ブロック17にあけられた穴によるチ
ョークによって阻止することができる。
で完全にシールドされることとなるので、マイクロ波の
洩れ電力を微小にすることが可能となり、かつ導波管部
分の外に突出している同軸−導波管変換導体18、19
からのマイクロ波の洩れ電力は保持部材21、押え金具
22および導波管ブロック17にあけられた穴によるチ
ョークによって阻止することができる。
【0024】さらに、金属板16の板厚は厚くしてあ
り、熱伝導の良い材料を使用するとともに、放熱フィン
24を密着して取り付ける構造にすることで、マイクロ
波増幅器モジュール12の放熱を効率良く行うことがで
きる。
り、熱伝導の良い材料を使用するとともに、放熱フィン
24を密着して取り付ける構造にすることで、マイクロ
波増幅器モジュール12の放熱を効率良く行うことがで
きる。
【0025】なお、調整ネジ23は、これに結合される
導波管側からみたインピーダンスを調整するためのもの
で、特に多段結合等を行う場合に有効である。
導波管側からみたインピーダンスを調整するためのもの
で、特に多段結合等を行う場合に有効である。
【0026】実施例2.なお上記実施例では、金属板1
6と導波管ブロック17による導波管、並びに同軸−導
波管変換導体18または19と保持部材20および21
で形成される同軸−導波管変換器を導波管の中心に置い
ているが、この位置は偏心させてもよく、さらに導波管
は偏平導波管でも、リッジ導波管であってもよい。
6と導波管ブロック17による導波管、並びに同軸−導
波管変換導体18または19と保持部材20および21
で形成される同軸−導波管変換器を導波管の中心に置い
ているが、この位置は偏心させてもよく、さらに導波管
は偏平導波管でも、リッジ導波管であってもよい。
【0027】実施例3.また、上記実施例では、マイク
ロ波増幅器モジュール12を使用することで説明した
が、FET本体がマイクロ波増幅器モジュール12と同
じ構造のものを使用してもよい。
ロ波増幅器モジュール12を使用することで説明した
が、FET本体がマイクロ波増幅器モジュール12と同
じ構造のものを使用してもよい。
【0028】実施例4.さらに、上記実施例1では、同
軸−導波管変換導体18,19を一体形成したものを示
したが、それらをコネクタ構造で接続される2つの部分
に分割してもよい。図4は請求項2に記載したそのよう
な発明の一実施例を示す断面図、図5はその要部を拡大
して示す分解断面図で、図2と同一の部分には同一符号
を付して説明の重複をさけている。
軸−導波管変換導体18,19を一体形成したものを示
したが、それらをコネクタ構造で接続される2つの部分
に分割してもよい。図4は請求項2に記載したそのよう
な発明の一実施例を示す断面図、図5はその要部を拡大
して示す分解断面図で、図2と同一の部分には同一符号
を付して説明の重複をさけている。
【0029】図において、25は上端がマイクロ波接続
端子、下端がコネクタプラグ部となった接続導体、26
は上端が前記接続導体25のコネクタプラグ部が嵌合す
るコネクタジャック部、下端が直流電源供給端子となっ
た変換導体であり、同軸−導波管変換導体18および1
9はこれら接続導体25と変換導体26とがそのコネク
タ構造で結合されることによって構成されている。27
はその変換導体26の上端部を保持してそれを金属板1
6から絶縁する、誘電体にて形成された保持部材であ
る。
端子、下端がコネクタプラグ部となった接続導体、26
は上端が前記接続導体25のコネクタプラグ部が嵌合す
るコネクタジャック部、下端が直流電源供給端子となっ
た変換導体であり、同軸−導波管変換導体18および1
9はこれら接続導体25と変換導体26とがそのコネク
タ構造で結合されることによって構成されている。27
はその変換導体26の上端部を保持してそれを金属板1
6から絶縁する、誘電体にて形成された保持部材であ
る。
【0030】この実施例4のように、同軸−導波管変換
導体18,19を接続導体25と変換導体26とに分割
し、それらをコネクタプラグ部とコネクタジャック部と
によるコネクタ構造で着脱可能に結合することにより、
マイクロ波増幅器モジュール12の取り付け、取り外し
が容易となって、製造性および保守性が大幅に向上す
る。なお、その動作は実施例1の場合と同様であるため
説明は省略する。
導体18,19を接続導体25と変換導体26とに分割
し、それらをコネクタプラグ部とコネクタジャック部と
によるコネクタ構造で着脱可能に結合することにより、
マイクロ波増幅器モジュール12の取り付け、取り外し
が容易となって、製造性および保守性が大幅に向上す
る。なお、その動作は実施例1の場合と同様であるため
説明は省略する。
【0031】実施例5.次にこの発明の実施例5を図6
〜図8に示す。この実施例5は実施例1を多段接続した
ものであり、ゲートバイアス電圧、ドレインバイアス電
圧等を供給する電圧供給回路31と32を同軸−導波管
変換導体18,19の直流電圧供給端子側のすぐ近くに
設けた場合を示している。なお、図中の長さ“L”は、
マイクロ波増幅器モジュール12の入出力間の長さに応
じて変えればよい。
〜図8に示す。この実施例5は実施例1を多段接続した
ものであり、ゲートバイアス電圧、ドレインバイアス電
圧等を供給する電圧供給回路31と32を同軸−導波管
変換導体18,19の直流電圧供給端子側のすぐ近くに
設けた場合を示している。なお、図中の長さ“L”は、
マイクロ波増幅器モジュール12の入出力間の長さに応
じて変えればよい。
【0032】実施例6.次にこの発明の実施例6を図
9、図10に示す。この実施例6は図6〜図8に示した
実施例5に比べてより実装密度を上げたい場合に有効で
ある。
9、図10に示す。この実施例6は図6〜図8に示した
実施例5に比べてより実装密度を上げたい場合に有効で
ある。
【0033】実施例7.次にこの発明の実施例7を図1
1に示す。この実施例7は図9、図10に示した実施例
6に比べて、マイクロ波増幅器モジュール12の入出力
間の距離が長くなった場合に有効である。
1に示す。この実施例7は図9、図10に示した実施例
6に比べて、マイクロ波増幅器モジュール12の入出力
間の距離が長くなった場合に有効である。
【0034】実施例8.次にこの発明の実施例8を図1
2に示す。この実施例8は導波管の出力方向θを変えた
い場合に有効である。
2に示す。この実施例8は導波管の出力方向θを変えた
い場合に有効である。
【0035】実施例9.次にこの発明の実施例9を図1
3に示す。この実施例9は2個のマイクロ波増幅器モジ
ュール12の出力電力を合成する場合に有効である。
3に示す。この実施例9は2個のマイクロ波増幅器モジ
ュール12の出力電力を合成する場合に有効である。
【0036】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
よれば、短絡隔壁によってマイクロ波の入力側と出力側
とに仕切られた導波管の各管内に同軸−導波管変換導体
を貫通させ、その一端をマイクロ波接続端子としてマイ
クロ波増幅器モジュールの平行平板回路の上面導体に接
続し、他端を直流電源供給端子として導波管の外部に突
出させるように構成したので、増幅素子のバイアス用直
流電源は当該同軸−導波管変換導体の直流電源供給端子
側より供給でき、平行平板回路にバイアス供給回路が不
要となって、増幅素子への直流電源の供給が簡単で、マ
イクロ波に対する損失も小さなマイクロ波回路装置が得
られる効果がある。
よれば、短絡隔壁によってマイクロ波の入力側と出力側
とに仕切られた導波管の各管内に同軸−導波管変換導体
を貫通させ、その一端をマイクロ波接続端子としてマイ
クロ波増幅器モジュールの平行平板回路の上面導体に接
続し、他端を直流電源供給端子として導波管の外部に突
出させるように構成したので、増幅素子のバイアス用直
流電源は当該同軸−導波管変換導体の直流電源供給端子
側より供給でき、平行平板回路にバイアス供給回路が不
要となって、増幅素子への直流電源の供給が簡単で、マ
イクロ波に対する損失も小さなマイクロ波回路装置が得
られる効果がある。
【0037】また、請求項2に記載の発明によれば、マ
イクロ波増幅器モジュールの金属ケース底面を導波管に
密着させ、導波管の金属ケース密着側の板厚を厚くする
とともに、その放熱面積も増加させるように構成したの
で、さらに、マイクロ波増幅器モジュールの放熱が効率
よく行える効果がある。
イクロ波増幅器モジュールの金属ケース底面を導波管に
密着させ、導波管の金属ケース密着側の板厚を厚くする
とともに、その放熱面積も増加させるように構成したの
で、さらに、マイクロ波増幅器モジュールの放熱が効率
よく行える効果がある。
【0038】さらに、請求項3に記載の発明によれば、
同軸−導波管変換導体を分割し、それをコネクタ構造に
よって着脱自在に結合するように構成したので、さら
に、製造性および保守性が向上する効果もある。
同軸−導波管変換導体を分割し、それをコネクタ構造に
よって着脱自在に結合するように構成したので、さら
に、製造性および保守性が向上する効果もある。
【図1】この発明の実施例1を示す平面図である。
【図2】そのB−B線断面図である。
【図3】その側面図である。
【図4】この発明の実施例4を示す断面図である。
【図5】その要部を示す分解断面図である。
【図6】この発明の実施例5を示す平面図である。
【図7】その正面図である。
【図8】その底面図である。
【図9】この発明の実施例6を示す平面図である。
【図10】その正面図である。
【図11】この発明の実施例7を示す平面図である。
【図12】この発明の実施例8を示す平面図である。
【図13】この発明の実施例9を示す平面図である。
【図14】従来のマイクロ波回路装置を示す側面図であ
る。
る。
【図15】そのA−A線断面図である。
【図16】その増幅素子へのバイアス用直流電源の供給
方法を示す斜視図である。
方法を示す斜視図である。
4 金属ケース 7,8 平行平板回路 9 増幅素子(FET) 10 マイクロ波入力端子(ゲート端子) 11 マイクロ波出力端子(ドレイン端子) 16 金属板(導波管) 17 導波管ブロック(導波管) 18,19 同軸−導波管変換導体
Claims (3)
- 【請求項1】 管内が短絡隔壁によってマイクロ波の入
力側と出力側とに仕切られた導波管と、前記導波管とは
直流的に絶縁された形で、前記導波管の前記短絡隔壁で
仕切られた各管内を貫通するように配置され、一端が直
流電源供給端子として、他端がマイクロ波接続端子とし
て前記導波管の外部に突出している同軸−導波管変換導
体と、前記導波管と直流的に接続された形で、その前記
同軸−導波管変換導体のマイクロ波接続端子側が突出し
ている面に配置され、前記各同軸−導波管変換導体のマ
イクロ波接続端子側が直流的に絶縁された形で導入され
る金属ケースと、前記金属ケース内に配置されて、それ
ぞれの上面導体が前記同軸−導波管変換導体のマイクロ
波接続端子側に、下面導体が前記金属ケースに接続され
た平行平板回路と、前記金属ケース内に配置されて、そ
のマイクロ波入力端子が一方の前記平行平板回路の上面
導体に、マイクロ波出力端子が他方の前記平行平板回路
の上面導体に、入出力共通端子が前記金属ケースにそれ
ぞれ接続された増幅素子とを備えたマイクロ波回路装
置。 - 【請求項2】 前記金属ケースの底面を前記導波管の前
記同軸−導波管変換導体のマイクロ波接続端子側が突出
している面に密着させ、前記導波管の前記金属ケース密
着側の板厚を厚くするとともに、その放熱面積を増加さ
せたことを特徴とする請求項1に記載のマイクロ波回路
装置。 - 【請求項3】 前記同軸−導波管変換導体を分割し、分
割された前記同軸−導波管変換導体の各部材の接続部
を、着脱可能なコネクタ構造としたことを特徴とする請
求項1または2に記載のマイクロ波回路装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3403792A JP2612125B2 (ja) | 1992-01-27 | 1992-01-27 | マイクロ波回路装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3403792A JP2612125B2 (ja) | 1992-01-27 | 1992-01-27 | マイクロ波回路装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05206710A JPH05206710A (ja) | 1993-08-13 |
JP2612125B2 true JP2612125B2 (ja) | 1997-05-21 |
Family
ID=12403131
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3403792A Expired - Lifetime JP2612125B2 (ja) | 1992-01-27 | 1992-01-27 | マイクロ波回路装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2612125B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6392211B2 (ja) * | 2013-04-22 | 2018-09-19 | ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 | コネクタ装置及び無線伝送システム |
KR101596408B1 (ko) * | 2014-11-13 | 2016-02-22 | 목포해양대학교 산학협력단 | 고이득 증폭 장치 |
WO2023126994A1 (ja) * | 2021-12-27 | 2023-07-06 | 古野電気株式会社 | 高周波回路 |
-
1992
- 1992-01-27 JP JP3403792A patent/JP2612125B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05206710A (ja) | 1993-08-13 |
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