JP2612103B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2612103B2
JP2612103B2 JP3069057A JP6905791A JP2612103B2 JP 2612103 B2 JP2612103 B2 JP 2612103B2 JP 3069057 A JP3069057 A JP 3069057A JP 6905791 A JP6905791 A JP 6905791A JP 2612103 B2 JP2612103 B2 JP 2612103B2
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正三 甲斐
敏伸 片淵
秀幸 田中
亮 谷口
修治 山田
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三田工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複写機、プリンタ等
の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カラー画像への要望が高まるにつ
れ、多くの静電形式のカラー画像形成装置が提案され、
実用化されている。このようなカラー画像形成装置の典
型例においては、例えば、黄色(イエロー)、赤色(マ
ゼンダ)、青色(シアン)及び黒色(ブラック)の4色
の各々について、回転ドラム上に設けられた静電写真感
光体上に静電潜像が現像装置によって現像され、複写紙
に転写されることにより複写紙上にカラー画像が生成さ
れる。
【0003】前記のようなカラー画像形成装置における
現像装置は、例えば前記の4色で選択的に静電潜像を現
像することができる、多色現像装置であることが必要で
ある。
【0004】従来の多色現像装置としては、例えば、特
開平2−148055号公報に開示されたものが知られ
ている。この多色現像装置は、移動手段によって上下方
向に往復移動させられる可動枠体に装着された複数個の
現像機構を含んでいる。可動枠体が移動手段によって上
下方向に移動させられると、各現像機構の各々は、回転
ドラムの現像位置に選択的に位置付けられ、前記各色の
いずれかである相互に異なった色の現像作用が行われ
る。各現像機構の各々は、現像ハウジングと、相互に異
なった色のトナーを収納するためのトナー収納容器とを
備えている。トナー収納容器内のトナーは、現像機構の
現像作用時にトナー搬送手段により現像ハウジング内に
補給される。
【0005】前記従来の多色現像装置においては、次の
ような問題がある。
【0006】(1)トナー収納容器が、可動枠体に装着
された各現像機構の各々に備えられているので、トナー
収納容器が上方に移動するためのスペースを必要とし、
したがってトナー収納容器の容量が制約され、トナー収
納容器へのトナーの補給回数が多くなるとともに、カラ
ー画像形成装置が大型化する。
【0007】(2)各現像機構を含む可動枠体全体の重
量が増加するため、移動による慣性力が大きくなり、移
動手段にかかる荷重負荷が大きくなる。したがって、高
速化への対応がきわめて困難となり、各現像機構の切換
に時間がかかる。また、可動枠体のために大容量のモー
ターを必要とする。
【0008】(3)トナー収納容器内に残存するトナー
の容量が変化するので、前記移動手段に対する、可動枠
体の駆動、停止時の負荷が変化し、各現像機構の位置付
け、作動・停止タイミング等の精度を十分確保すること
が困難である。
【0009】一方、トナー収納容器が現像機構の更に上
方に位置され、スパイラルを内蔵したフレキシブルチュ
ーブを介して、トナーを現像機構内に補給する多色現像
装置が知られている。しかしながら、この装置において
は、現像機構が最上方位置に移動した位置から、更に上
方向にトナー収納容器を配置するためのスペースが必要
となり、カラー画像形成装置全体が大型化する。しか
も、トナー収納容器の下方に相当の無駄なスペースが生
ずることになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本出願人は、
トナー収納容器の容量が十分確保できるとともに、各現
像機構の切換スピードをアップしながら、各現像機構の
位置付け等の精度を十分確保することができる、図1お
よび図2に示す多色現像装置を有する画像形成装置を開
発した。
【0011】図1および図2に示す多色現像装置の詳細
については、実施例において説明する。図1および図2
に示されている多色現像装置は、トナー収納容器32か
ら現像機構6にトナーを供給するトナー搬送手段40を
備えている。このトナー搬送手段40は、トナー収納容
器32の容器本体33の下端部から鉛直方向上方に延び
る円筒部材44と、円筒部材44内にそれに沿って延び
るよう配置されかつトナー収納容器32の下端部から円
筒部材44内に流入したトナーをその上端部に送るよう
構成されたスパイラルローラ46と、円筒部材44の上
端部と現像機構6とを連結しかつ円筒部材44の上端部
に送られたトナーを現像機構6に補給するトナー落下通
路手段48とを含んでいる。
【0012】このような多色現像装置においては、トナ
ー補給の方法によっては、トナー収納容器32にトナー
が供給されても円筒部材44の中間部にトナーが存在し
ないような状態が生じることがある。
【0013】この発明は、このような状態が発生したと
きに、好適な処置が行なえる画像形成装置を提供するこ
とを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明による画像形成
装置は、トナー収納容器からトナー搬送手段を介してト
ナーが現像機構に送られる画像形成装置において、トナ
ー収納容器内のトナーが所定量以下になったことを検出
するためのトナー残量検出器と、現像機構内のトナー濃
度を検出するためのトナー濃度検出器と、トナー残量検
出器によってトナー収納容器内のトナーが所定量以下に
なっていることが検出されておらずかつトナー濃度検出
器の検出濃度が制御基準濃度よりも低いときに、画像形
成動作を中断させて、トナー収納容器からトナー搬送手
段を介してトナーを現像機構に送る手段と、トナー収納
容器からトナー搬送手段を介してトナーを現像機構に送
りはじめてから所定時間が経過してもトナー濃度検出器
の検出濃度が制御基準濃度よりも低いときに装置異常が
発生したと判定して画像形成動作を停止させる手段と
備えていることを特徴とする。
【0015】トナー収納容器からトナー搬送手段を介し
てトナーを現像機構に送るときに、現像機構のトナー攪
拌手段を駆動させるようにすることが好ましい。
【0016】また、トナー収納容器からトナー搬送手段
を介してトナーを現像機構に送る間、トナー補給中であ
る旨を報知することが好ましい。
【0017】また、トナー収納容器からトナー搬送手段
を介してトナーを現像機構に送りはじめてから、所定時
間経過する前にトナー残量検出器によってトナー収納容
器内のトナーが所定量以下になったことが検出されたと
きには、画像形成動作を停止させるとともにトナーを補
給すべき旨を報知することが好ましい。
【0018】トナー収納容器からトナー搬送手段を介し
てトナーを現像機構に送りはじめてから所定時間が経過
してもトナー濃度検出器の検出濃度が制御基準濃度より
も低いときに画像形成動作を停止させるとともに装置
常が発生した旨を報知することが好ましい。
【0019】
【作用】この発明による画像形成装置は、トナー収納容
器からトナー搬送手段を介してトナーが現像機構に送ら
れる画像形成装置において、トナー収納容器内のトナー
が所定量以下になったことを検出するためのトナー残量
検出器と、現像機構内のトナー濃度を検出するためのト
ナー濃度検出器とを備えている。
【0020】トナー残量検出器によってトナー収納容器
内のトナーが所定量以下になっていることが検出されて
おらずかつトナー濃度検出器の検出濃度が制御基準濃度
よりも低いときに、画像形成動作が中断され、トナー収
納容器からトナー搬送手段を介してトナーが現像機構に
送られる。
【0021】そして、トナー収納容器からトナー搬送手
段を介してトナーが現像機構に送られはじめてから所定
時間が経過してもトナー濃度検出器の検出濃度が制御基
準濃度よりも低いときには、装置異常が発生したと判定
して画像形成動作が停止される。
【0022】
【実施例】以下、添付図面を参照して、この発明を多色
現像装置を有する複写機に適用した場合の実施例につい
て説明する。
【0023】図1および図2において、多色現像装置2
は、静止枠体と、この静止枠体に移動手段により鉛直方
向に往復移動できるよう装着された可動枠体を備えてい
る(いずれも図示せず)。
【0024】静止枠体は、全体が直方体のハウジングか
ら構成され、多色現像装置2はその内部に配置されてい
る。可動枠体は、全体が実質的に直方体のハウジングか
ら構成されている。可動枠体は、静止枠体に設けられ
た、図示しない案内レールに沿って鉛直方向に往復移動
できるよう方向付けられている。
【0025】可動枠体には、この例では4個の現像機構
4、6、8および10が、上から順に、鉛直方向に所定
の間隔で装着されている。現像機構4にはシアン、現像
機構6にはイエロー、現像機構8にはマゼンダ、そして
現像機構10にはブラック各色のトナーを含む現像剤が
それぞれ収納されている。この現像剤は、例えばトナー
とキャリアとからなる。各現像機構の基本的構成は、後
述する一部を除き実質的に同一であるので、ここでは、
それらを代表して、現像機構6について説明する。
【0026】現像機構6は現像ハウジング12を備えて
いる。現像ハウジング12には、その前後方向(長手方
向)に沿って設けられた仕切壁14により2つの部屋1
6および18が形成されている。室16および18は、
仕切壁14の両端部において、図示しない連通路により
互いに連通されている。室16内には、スリーブ20と
現像剤を攪拌循環するためのスパイラルローラ22が配
置され、室18内には、現像剤を攪拌循環するためのス
パイラルローラ24が配置されている。
【0027】スリーブ20は、現像ハウジング12に回
転自在に支持され、現像ハウジング12の左端に沿って
設けられた開口からその周表面の一部が突出している。
現像機構6が所定の現像位置に位置付けられたとき、ス
リーブ20の前記突出した周表面が静止枠体に設けられ
た回転ドラム(第2図の二点鎖線参照)の現像位置に接
近して、回転ドラムの表面にトナーを適用し、現像作用
を行う。
【0028】スパイラルローラ22および24は、現像
ハウジング12の各室16および18の長手方向に沿っ
て互いに平行に延びるよう回転自在に支持されている。
スリーブ20、スパイラルローラ22および24は、そ
れぞれ図示しないギアトレーンを介して駆動モータ83
(図参照)に連結され、同時に回転駆動されるよう構
成されている。スパイラルローラ22および24が回転
すると、各室16および18の現像剤は、長手方向に沿
って互いに逆方向に送られる。これによって、現像ハウ
ジング12内の現像剤は、攪拌されながら循環する。
【0029】現像ハウジング12の室18の上方位置に
は、後述するトナー搬送手段から補給されるトナーを受
け入れるためのトナー受入開口26が形成されている。
トナー受入開口26は、スパイラルローラ24の上流側
寄りの位置に配置されている。
【0030】移動手段によって可動枠体を移動させるこ
とにより、各現像機構4、6、8および10の各々が選
択的に所定の現像位置に位置付けられて、相互に異なっ
た色の現像作用を行うよう構成されている。
【0031】可動枠体の右端側における静止枠体には、
各現像機構4、6、8および10と同数のトナー収納容
器28、30、32および34が、水平方向に並んで固
定配置されている。これらのトナー収納容器は、静止枠
体に設けられた図示しない支持枠上に装着されている。
さらに各トナー収納容器28、30、32および34の
各々と、各トナー収納容器の各々に対応する各現像機構
4、6、8および10の各々との間には、各トナー収納
容器内のトナーを各現像機構の対応する各々に補給する
ためのトナー搬送手段36、38、40および42が設
けられている。トナー収納容器28内にはブラックのト
ナーが、トナー収納容器30内にはシアンのトナーが、
トナー収納容器32内にはイエローのトナーが、トナー
収納容器34内にはマゼンダのトナーが収納されてい
る。
【0032】これらの各トナー収納容器28、30、3
2および34ならびに各トナー搬送手段36、38、4
0および42における基本的構成は、レイアウトを除き
実質的に同一であるので、ここでは、それらを代表し
て、トナー収納容器32およびそれに関連して設けられ
たトナー搬送手段40について説明する。
【0033】トナー搬送手段40は、トナー収納容器3
2の容器本体33の下端部から鉛直方向上方に延びる円
筒部材44と、円筒部材44内にそれに沿って延びるよ
う配置されかつトナー収納容器32の下端部から円筒部
材44内に流入したトナーをその上端部に送るためのス
パイラルローラ46と、円筒部材44の上端部と現像機
構6とを連結しかつ円筒部材44の上端部に送られたト
ナーを現像機構6に補給するトナー落下通路手段48と
を含んでいる。
【0034】容器本体33の側部(第2図の左側)に
は、円筒状の支持部50が形成されており、この支持部
50内に円筒部材44の下端部が挿入支持されている。
スパイラルローラ46は、円筒部材44の上端および下
端に設けられた軸受けに回転自在に支持された軸52
と、軸52に設けられたスパイラル部材54とからな
る。軸52は、円筒部材44の下端から下方に突出し、
駆動源であるモータ82に連結されている。このモータ
82は、トナー補給信号を受けて作動するよう制御され
る。
【0035】円筒部材44の下端部には、トナー流入開
口56が形成されている。容器本体33の支持部50
の、トナー流入開口56に対応する部分にも開口58が
形成されている。容器本体33の下端部内(底部)に
は、容器本体33内に収納されたトナーを円筒部材44
の下端部内に強制的に送るための回転ブレード60が設
けられている。
【0036】回転ブレード60は、容器本体33内を貫
通して延びる回転軸62と、回転軸62に設けられた複
数枚のブレード64とから構成されている。回転ブレー
ド60は、駆動源であるモータ81に連結されている。
このモータ81は、例えばトナー補給信号、複写機のメ
ーンスイッチのON信号あるいは現像機構のスリーブの
回転信号等の信号を受けて作動するよう制御される。
【0037】回転ブレード60が回転すると、容器本体
33の底部にあるトナーは、強制的に開口58およびト
ナー流入開口56を介して円筒部材44の下端部内に送
り込まれる。円筒部材44の上端部には、スパイラルロ
ーラ46により送られたトナーを、後述する連結ハウジ
ング68内に流出させるためのトナー流出開口65が形
成されている。
【0038】トナー落下通路手段48は、実質的に現像
機構6の移動方向(鉛直方向)に沿って延びるよう配置
された伸縮手段であるジャバラ66を含んでいる。トナ
ー落下通路手段48はまた、円筒部材44の上端部とジ
ャバラ66の上端部との間に配置されかつ円筒部材44
の上端部に送られたトナーをジャバラ66内に落下させ
る連結ハウジング68と、ジャバラ66の下端部と現像
機構6とを連結しかつジャバラ66内に落下したトナー
を現像機構6内に落下させて補給する連結パイプ70と
を含んでいる。
【0039】連結ハウジング68は、その一端部の下方
に円筒部材44の上端部に連結される円筒部72が形成
され、その他端部にはジャバラ66の上端部が連結され
る他の円筒部74が形成されている。連結ハウジング6
8の上端部には、通気用開口部が形成されている。この
通気用開口部には、トナーが通気用開口部から排出され
ないようにするためのフィルタ76が取り付けられてい
る。
【0040】以上のような構成において、可動枠体は、
複写動作に応じて移動手段により、鉛直方向に往復移動
する。そして、現像機構4、6、8および10の各々が
選択的に所定の現像位置に位置決めされて、相互に異な
った色の現像作用が行われるよう制御される。
【0041】移動手段により可動枠体が移動され、現像
機構6が所定の現像位置に位置決めされると、現像機構
6のスリーブ20、スパイラルローラ22および24は
駆動源により回転され、回転ドラムに対して現像作用が
行われる。一方、現像機構6のトナー補給信号により、
モータ82および81が駆動され、スパイラルローラ4
6および回転ブレード60が回転する。
【0042】これにより、容器本体33内のトナーは、
回転ブレード60により、円筒部材44の下端部に送り
込まれ、スパイラルローラ46により、連結ハウジング
68に送られる。連結ハウジング68に送られたトナー
は、ジャバラ66および連結パイプ70内を落下して、
現像ハウジング12内の室18内に供給される。現像機
構6の所定の現像作用が完了すると、可動枠体は移動を
開始し、他の現像機構4、8または10のいずれかが選
択されて所定の現像位置に位置決めされる。そして、前
記と同様な動作が行なわれる。
【0043】以下、この現像装置のトナー補給制御につ
いて説明する。ここでは、トナー収納容器32、それに
関連して設けられたトナー搬送手段40、それに関連し
て設けられた現像機構6について説明する。
【0044】トナー収納容器32の容器本体33には、
トナー収納容器32内のトナー量が所定値よりも少なく
なったことを検出するトナー残量検出器101が設けら
れている。また、現像ハウジング12内には、トナー濃
度を検出するためのトナー濃度検出器102が設けられ
ている。
【0045】図3は、トナー濃度検出器102の出力特
性を示している。トナー濃度検出器102の出力は、ト
ナー濃度が大きいほど小さくなる。図3において、VO
は好適なトナー濃度範囲の中心の濃度α(以下、制御基
準濃度という)に対するトナー濃度検出器102の出力
電圧である。また、VMは、コピー禁止判別用濃度βに
対するトナー濃度検出器102の出力電圧である。
【0046】図4は、トナー補給制御回路を示してい
る。CPU110によって、トナー補給制御処理が行な
われる。CPU110は、そのプログラム等を記憶する
ROM111および必要なデータを記憶するRAM11
2を備えている。
【0047】CPU110には、トナー残量検出器10
1およびトナー濃度検出器102からの検出信号が送ら
れる。CPU110からは、回転ブレード60を駆動す
るモータ81の駆動制御回路121、スパイラルローラ
46を駆動するモータ82の駆動制御回路122、スパ
イラルローラ22および24を駆動するモータ83の駆
動制御回路123ならびに表示装置124に制御信号が
送られる。
【0048】図5および図6は、CPU110によるト
ナー補給制御処理手順を示している。
【0049】複写機の電源投入後にコピー枚数がセツト
され(ステップS1)、プリントキーがオンされると
(ステップS2)、後述する異常フラグがセットされて
いるか否かが判別され(ステップS3)。セットされて
いれば、ステップS2に戻る。つまり、コピーが禁止さ
れる。
【0050】異常フラグがセットされていない場合に
は、トナー濃度検出器102によって検出されたトナー
濃度Aがコピー禁止判別用濃度βより薄いか否かが判別
される(ステップS4)。検出トナー濃度Aがコピー禁
止判別用濃度βより薄いければ(A<β)、ステップS
2に戻る。つまり、コピーが禁止される。
【0051】検出トナー濃度Aがコピー禁止判別用濃度
β以上であれば、1枚分のコピー動作が行なわれる(ス
テップS5)。そして、トナー残量検出器101の検出
信号にもとづいて、トナー収納容器32内のトナー量が
所定値以下であるか否かが判別される(ステップS
6)。トナー収納容器32内のトナー量が所定値以下で
あれば、表示装置124にトナーを補給すべき旨の表示
が行われ(ステップS7)、ステップS2に戻る。この
場合には、設定コピー枚数が複数枚であっても、連続コ
ピーが禁止される。ただし、プリントキー操作により、
1枚ずつのコピーは、可能である。
【0052】ステップS6において、トナー収納容器3
2内のトナー量が所定値より多ければ、表示装置124
にトナーを補給すべき旨の表示が行なわれているか否か
が判別され(ステップS8)、この表示が行なわれてい
れば、この表示が消去された後(ステップS9)、トナ
ー濃度検出器102によって検出されたトナー濃度A
が、コピー禁止判別用濃度βより薄いか(A<β)、コ
ピー禁止判別用濃度β以上でかつ制御基準濃度α(β≦
A≦α)以下か、制御基準濃度α以上か(A>α)が判
別される(ステップS10)。
【0053】ステップS8において、トナーを補給すべ
き旨の表示が行なわれていなけば、ステップS10に移
り、トナー濃度検出器102によって検出されたトナー
濃度Aが、コピー禁止判別用濃度βより薄いか(A<
β)、コピー禁止判別用濃度β以上でかつ制御基準濃度
α以下か(β≦A≦α)、制御基準濃度α以上か(A>
α)が判別される。
【0054】ステップS10において、トナー濃度検出
器102によって検出されたトナー濃度Aが、コピー禁
止判別用濃度βより薄い場合には(A<β)、トナー補
給動作が開始される(ステップS11)。このような事
態は、トナー収納容器32内のトナー量が所定値以下に
なった後に、トナーをトナー収納容器32に補給するこ
となく、コピーをとり続け、中空部材44内にトナーが
存在しない状態になった後に、トナーをトナー収納容器
32に補給した場合に起こる。
【0055】トナー補給動作は、モータ81、82、8
3を駆動させ、回転ブレード60、スパイラルローラ4
6ならびにスパイラルローラ22および24を駆動させ
ることにより行なわれる。
【0056】このトナー補給動作時には、表示装置12
4にトナー補給中である旨の表示が行なわれる(ステッ
プS12)とともにコピー動作が中断される(ステップ
S13)。また、トナー補給開始後、所定時間、たとえ
ば2分が経過したか否かが判別され(ステップS1
4)、所定時間が経過してなければ、トナー残量検出器
101の検出信号にもとづいて、トナー収納容器32内
のトナー量が所定値以下であるか否かが判別される(ス
テップS15)。トナー収納容器32内のトナー量が所
定値以下でなければ、トナー濃度検出器102によって
検出されたトナー濃度Aが制御基準濃度α以上になった
か否かが判別される(ステップS16)。検出されたト
ナー濃度Aが制御基準濃度αよりも薄ければ(A<
α)、ステップS14に戻り、ステップS14〜S16
の処理が繰り返される。
【0057】ステップS14〜S16の処理が行なわれ
ている場合において、ステップS16において、検出ト
ナー濃度Aが制御基準濃度α以上になったときには(A
≧α)、トナー補給中である旨の表示が消去され(ステ
ップS17)、コピー動作が再開される(ステップS1
8)。この場合、設定枚数分のコピーが終了していなけ
れば(ステップS19)、ステップS5に戻り、1枚分
のコピー動作が行なわれる。設定枚数分のコピーが終了
していれば(ステップS19)、ステップS1に戻る。
【0058】ステップS14〜S16の処理が行なわれ
ている場合において、ステップS15において、トナー
収納容器32内のトナー量が所定値以下なった場合に
は、トナー補給中である旨の表示が消去され(ステップ
S20)、トナーを補給すべき旨が表示装置124に表
示される(ステップS21)。また、複写機が停止され
(ステップS22)、この処理は終了する。この場合に
は、利用者によって、トナーがトナー収納容器32に補
給されることにより、複写機はコピー可能状態となる。
【0059】ステップS14〜S16の処理が行なわれ
ている場合において、ステップS14において、トナー
補給開始後、所定時間が経過した場合には、トナー補給
中である旨の表示が消去され(ステップS23)、異常
が発生した旨が表示装置124に表示され(ステップS
24)、異常フラグがセツトされる(ステップS2
5)。また、複写機が停止され(ステップS26)、こ
の処理は終了する。この場合には、サービスマンによる
障害復旧処理が行なわれる。そして、障害復旧後、異常
フラグがリセツトされる。
【0060】上記ステップS10において、トナー濃度
検出器102によって検出されたトナー濃度Aが、コピ
ー禁止判別用濃度β以上でかつ制御基準濃度α以下であ
る場合には(β≦A≦α)、トナー補給動作を開始する
(ステップS27)。このトナー補給動作は、モータ8
1、82、83を駆動させ、回転ブレード60、スパイ
ラルローラ46ならびにスパイラルローラ22および2
4を駆動させることにより行なわれる。
【0061】この場合には、コピー動作は、通常通り行
なわれ、設定枚数分のコピーが終了していなければ(ス
テップS28)、ステップS5に戻り、1枚分のコピー
動作が行なわれる。設定枚数分のコピーが終了していれ
ば(ステップS28)、ステップS1に戻る。
【0062】上記ステップS10において、トナー濃度
検出器102によって検出されたトナー濃度Aが制御基
準濃度αより大きい場合には(A>α)、トナー補給動
作が行なわれているか否かが判別される(ステップS2
9)。トナー補給動作が行なわれていれば(ステップS
29)、トナー補給動作が停止される(ステップS3
0)。そして、設定枚数分のコピーが終了していなけれ
ば(ステップS28)、ステップS5に戻り、1枚分の
コピー動作が行なわれる。設定枚数分のコピーが終了し
ていれば(ステップS28)、ステップS1に戻る。
【0063】ステップS29において、トナー補給動作
が行なわれていなければ、ステップS28に進み、設定
枚数分のコピーが終了しているか否かが判別される。設
定枚数分のコピーが終了していなければ、ステップS5
に戻り、1枚分のコピー動作が行なわれる。設定枚数分
のコピーが終了していれば、ステップS1に戻る。
【0064】
【発明の効果】この発明によれば、トナー収納容器にト
ナーが存在していても、トナー収納容器と現像機構との
間の搬送手段にトナーが存在しないような状態が発生し
たときに、好適な処置が行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】多色現像装置を示す斜視図である。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】トナー濃度検出器の出力特性を示すグラフであ
る。
【図4】トナー補給制御回路を示す電気ブロツク図であ
る。
【図5】CPUによるトナー補給制御処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図6】CPUによるトナー補給制御処理手順を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
4 現像機構 6 現像機構 8 現像機構 10 現像機構 22 スパイラルローラ 24 スパイラルローラ 28 トナー収納容器 30 トナー収納容器 32 トナー収納容器 34 トナー収納容器 36 トナー搬送手段 38 トナー搬送手段 40 トナー搬送手段 42 トナー搬送手段 46 スパイラルローラ 60 回転ブレード 81 モータ 82 モータ 83 モータ 124 表示装置 102 トナー濃度検出器 110 CPU110 111 ROM111 112 RAM112
フロントページの続き (72)発明者 谷口 亮 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工業株式会社内 (72)発明者 山田 修治 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工業株式会社内 (72)発明者 市橋 隆雄 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−177179(JP,A) 特開 昭63−212970(JP,A) 特開 平1−142765(JP,A) 特開 昭64−44472(JP,A)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー収納容器からトナー搬送手段を介
    してトナーが現像機構に送られる画像形成装置におい
    て、 トナー収納容器内のトナーが所定量以下になったことを
    検出するためのトナー残量検出器と、 現像機構内のトナー濃度を検出するためのトナー濃度検
    出器と、トナー残量検出器によってトナー収納容器内のトナーが
    所定量以下になっていることが検出されておらず かつト
    ナー濃度検出器の検出濃度が制御基準濃度よりも低いと
    きに、画像形成動作を中断させて、トナー収納容器から
    トナー搬送手段を介してトナーを現像機構に送る手段
    トナー収納容器からトナー搬送手段を介してトナーを現
    像機構に送りはじめてから所定時間が経過してもトナー
    濃度検出器の検出濃度が制御基準濃度よりも低いときに
    装置異常が発生したと判定して画像形成動作を停止させ
    る手段と を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 トナー収納容器からトナー搬送手段を介
    してトナーを現像機構に送るときに、現像機構のトナー
    攪拌手段を駆動させることを特徴とする請求項1記載の
    画像形成装置。
  3. 【請求項3】 トナー収納容器からトナー搬送手段を介
    してトナーを現像機構に送る間、トナー補給中である旨
    を報知する報知手段を備えていることを特徴とする請求
    項1記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 トナー収納容器からトナー搬送手段を介
    してトナーを現像機構に送りはじめてから、所定時間経
    過する前にトナー残量検出器によってトナー収納容器内
    のトナーが所定量以下になったことが検出されたとき
    に、画像形成動作を停止させるとともにトナーを補給す
    べき旨を報知する手段を備えていることを特徴とする請
    求項1記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 トナー収納容器からトナー搬送手段を介
    してトナーを現像機構に送りはじめてから所定時間が経
    過してもトナー濃度検出器の検出濃度が制御 基準濃度よ
    りも低いときに装置異常が発生した旨を報知する報知手
    段を備えていることを特徴とする請求項1記載の画像形
    成装置。
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