JP2611564B2 - 埋戻し工法 - Google Patents

埋戻し工法

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JP2611564B2
JP2611564B2 JP3095003A JP9500391A JP2611564B2 JP 2611564 B2 JP2611564 B2 JP 2611564B2 JP 3095003 A JP3095003 A JP 3095003A JP 9500391 A JP9500391 A JP 9500391A JP 2611564 B2 JP2611564 B2 JP 2611564B2
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武 川地
博 久保
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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、埋戻し工法に関し、
特に、掘削残土を用いた埋戻し工法に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、ビル地下室,地下鉄,地下道,地
下街,地下駐車場など地下空間の利用が非常に高まって
いる。これらの地下工事では、膨大な量の掘削残土が発
生し、その処理が社会的問題として取り上げられてい
る。この種の地下工事では、基本的に地下空間を創成す
るものであるから、掘削残土は不要なものであり、これ
をまったく発生させないで地下空間を創成することはで
きない。掘削残土の利用方法として、地下工事で作られ
た構造物と掘削部との間隙を埋め戻す土砂として用いる
ことが従来から行われている。
【0003】掘削残土を埋め戻しに用いる方法として
は、残土をそのまま埋め戻し土として利用する方法、
掘削残土に生石灰やセメントなどの結合材を添加して
混合し、残土を塑性状態に改良して埋め戻し土として利
用する方法、残土に比較的多量の水と、硬化に必要な
量のセメントなどを添加して、硬化性を有する残土スラ
リーに改質して埋め戻し土として利用する方法が知られ
ている。しかしながら、これらの方法には、いずれも以
下に説明する技術的課題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、上記の方
法では、残土の性状が良好で、例えば、山砂と同質の土
が発生した際しか採用することができず、このような良
質の土は限られているので、利用できる量が少い。ま
た、良質な残土がどの時点にどれだけ発生するかは予想
が困難で、工事計画が立てられないという問題もある。
さらに、埋め戻し土は、一般に数ケ月程度ストックする
必要があるが、この際に、広い面積を占め、工事に支障
を及ぼすこともある。
【0005】一方、の方法では、土質改良した埋め戻
し土の性状は、ドライ状で、特に粘土質の土では、硬い
団粒ができ、ボソボソの状態に近くなる。このような状
態の土は、埋め戻しの際に機械により転圧して十分に締
固めなければ、強度がでないだけでなく、沈下や陥没の
原因となる。このため、転圧作業が余分になり、工期の
増大をもたらす。また、一般に埋め戻し土が投入される
個所は、平面的に狭い個所が多く、機械を搬入すること
が困難なので、転圧作業が非常に困難になる。さらに、
地下には各種の埋設物があり、仮に転圧が可能な場合で
も、転圧により周囲の埋設物に影響を及ぼす恐れがあ
る。さらにまた、ボソボソ状の改良土は、間隙が多く、
かさ張り、運搬効率が悪く、ストックの際に広い場所が
必要になる。
【0006】他方、の方法では、残土スラリーは、施
工の際に飛散して汚れるだけでなく、比較的多量の水を
添加するので、所定の強度まで固化させるのに必要なセ
メント量が多くなる。また、スラリー状なので、初期強
度が非常に小さく、その後も徐々に強度が増大するの
で、工期が長くなり、道路工事など早急に埋め戻す必要
がある場合には問題がある。残土スラリーは、適切な流
動性を保つ必要があるが、このためには掘削残土の性状
に応じて水分量などを調整しなければならず、その管理
が非常に面倒であった。
【0007】この発明は以上の欠点に鑑みなされたもの
であって、その目的とするところは、ストック時や運搬
時に広い面積を必要とせず、比較的大きい初期強度を有
し、施工現場で締固める必要もなく、施工の工期が短縮
できる埋め戻し工法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、この発明は、地盤の掘削により生じた掘削残土と焼
却灰およびベントナイト,カオリンなどの粘土とを混合
してブロックを加圧成形し、得られたブロックにより掘
削箇所を埋め戻すことを特徴とする。
【0009】ここで、本発明においては、ブロック化す
る掘削残土は、その性状はとわないが、例えば、粘土分
の多い土砂、砂質土、礫質土などが使用される。ただ
し、礫の粒径が余り大きい(2〜3cm以上)と、加圧
成形が困難になるので、前記数値以下が望ましい。ま
た、掘削残土と焼却灰およびベントナイト,カオリンな
どの粘土とが混合されているので、ブロック化したとき
の性状、強度,密度,耐水性,遮水性など向上する
加圧圧力としては、5〜100kgf/cm程度が望
ましい。
【0010】また、掘削残土をブロック化する際に、石
灰系(消石灰,生石灰)、セメント系(普通ポルトラン
ドセメント,早強ポルトランドセメント,高炉セメン
ト,フライアッシュ,その他の特殊セメント)、石膏、
高炉水滓スラグ粉末、アスファルト、水ガラス天然高分
子、合成高分子など硬化性を有する材料を単独あるいは
2以上組合せて添加混合した状態で加圧しても良い。
【0011】さらに、掘削残土をブロック化する際に、
綿,パルプ,麻,羊毛なとの天然繊維、ポリエチレン,
ポリプロピレン,アクリルなどの合成繊維、炭素繊維、
ガラス繊維、金属繊維などの各種の繊維を単独ないしは
2以上組合せて添加しても良い。繊維の太さは、直径数
μm 程度の極細から1〜2mmという極太まで使用でき、
単繊維でも撚繊維でも良い。繊維の長さは、5mm程度か
ら5cm程度までが使用される。一般には、繊維長さが
2cm程度以上になると混合する際に繊維が絡まってダ
ンゴ状になるので、この長さ以下の方が望ましい。
【0012】ブロックの大きさとしては、埋め戻す個所
や機能を考慮した各種の形状が採用され、小さいもので
レンガ程度、大きいもので1m角程度までが推奨され
る。埋め戻し個所を再掘削する予定がある場合には、取
出しが容易になるように、例えば、吊り金具付きのもの
も採用できる。埋め戻し部分に求められる機能によって
は、ブロックを単に縦横に積載するが、ブロックの固
定,遮水性が必要な場合には、ブロック間にモルタルな
どの目詰め材を充填すれば良い。
【0013】本発明の実施では、ブロック化した掘削残
土のみで埋め戻すが、必要に応じて他の材料、例えば、
砂(購入したものを含む)、粘土、モルタル、コンクリ
―ト廃材、上記〜の方法で示したものを組合せて用
いることも可能である。
【0014】
【作用】以上の構成の埋戻し工法においては、掘削残土
は、加圧されてブロック化されるので、その強度が増す
とともに、密度,耐水性,遮水性なども向上する。
【0015】
【実施例】以下に本発明の好適な実施例について添付図
面に基づいて説明する。図1は本発明にかかる埋戻し工
法の第1実施例を示している。同図では、本発明を管路
の地下埋設工事に適用した場合を例示している。管路1
0の地下埋設工事では、まず図1(A)に示すように、
路面舗装12が切断され、路床14を所定深度まで掘削
して、凹状の掘削孔16が形成される。この時発生した
掘削残土は、工事現場に隣接設置されたブロック製造プ
ラント18まで運搬され、加圧されてブロック20に加
圧成形される。
【0016】この加圧成形の際に、必要に応じて前述し
たように粘土や結合材が添加混合される。そして、この
実施例では、まず、掘削孔16の底部に複数のブロック
20が設置される。次いで、ブロック20上に管路10
が載置され、その外周の空間に多数のブロック20が縦
横に積載され、掘削孔16が埋め戻される。この時、必
要に応じてブロック20間にモルタルなどの目詰め材が
充填される。掘削孔16内にブロック20が積載される
と、路面舗装12を再び施して、図1(C)に示すよう
に、工事が完了する。
【0017】図2は、この発明の第2実施例を示してい
る。同図に示す例は、この発明をビルディング工事の埋
め戻しに適用した場合である。ビルディングの工事で
は、まず、図2(A)に示すように、構築予定個所の地
盤Eが所定深度まで掘削される。この掘削により発生し
た掘削残土は、上記と同様にブロック製造プラント18
に運搬されてブロック20に加圧成形される。
【0018】掘削により形成された孔部22の底面に
は、杭24が打設され、その後杭24上にビルディング
本体26が構築される。そして、ビルディング本体26
の構築が完了すると、本体26と孔部22との間の隙間
にブロック20が充填されて、埋め戻しが完了する。
【0019】
【発明の効果】以上各実施例によって詳細に説明したよ
うに、この発明にかかる埋戻し工法によれば、地盤の掘
削により生じた掘削残土と焼却灰およびベントナイト,
カオリンなどの粘土とを混合してブロックを加圧成形
し、得られたブロックにより掘削箇所を埋め戻すので、
各種の掘削残土に適用できるとともに、ブロックは、
度,密度,耐水性,遮水性が高くなっているので、品質
が安定していて、運搬効率、ストック性に優れ、掘削残
土の利用率も高くなる。また、ブロックは、スラリーに
比べて大きな初期強度を有しているので、道路工事など
に好適であるとともに、養生時間や転圧も必要でなく、
工期の大幅な短縮が可能になる。さらに、再掘削を行う
場合には、ブロックの取出しだけで済み、しかも、取出
したブロックの再利用ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる埋戻し工法の第1実施例を工程
順に示す説明図である。
【図2】本発明にかかる埋戻し工法の第2実施例を工程
順に示す説明図である。
【符号の説明】
10 管路 18 ブロック製造プラント 20 ブロック

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地盤の掘削により生じた掘削残土と焼却
    灰およびベントナイト,カオリンなどの粘土とを混合し
    てブロックを加圧成形し、得られたブロックにより掘削
    箇所を埋め戻すことを特徴とする埋戻し工法。
  2. 【請求項2】 前記ブロックは、前記掘削残土に結合材
    を混合して加圧成形されることを特徴とする請求項1
    記載の埋戻し工法。
  3. 【請求項3】 前記ブロックは、前記掘削箇所に縦横に
    積載され、各ブロック間にモルタルなどの目詰め材を充
    填することを特徴とする請求項1または2に記載の埋戻
    し工法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS63289186A (ja) * 1987-05-22 1988-11-25 三井建設株式会社 埋立工法

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