JP2610298B2 - 蓄電池の充電回路 - Google Patents
蓄電池の充電回路Info
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は蓄電池の充電回路に係り、特に蓄電池の端子
電圧またはこれに比例した電圧の時間変化に対する微分
値を検出して充電を制御する充電回路に関する。
電圧またはこれに比例した電圧の時間変化に対する微分
値を検出して充電を制御する充電回路に関する。
(従来の技術) 蓄電池の充電方法としては種々のものが知られている
が、特に急速充電に用いられるものとして、充電時にお
ける蓄電池の端子電圧の時間変化に対する微分値を検出
して充電を制御する(充電を停止または充電電流を減少
させる)方法がある。この方法の具体例は、例えば特公
昭61−5339号公報に記載されている。この従来技術では
電池の両端にコンデンサと抵抗の直列回路からなる微分
回路を接続し、この微分回路の出力電圧(抵抗とコンデ
ンサとの接続点の電圧)が、ピーク前に発生する谷点電
圧より低い所定値まで低下した時点で充電を充電を停止
させるようにしている。
が、特に急速充電に用いられるものとして、充電時にお
ける蓄電池の端子電圧の時間変化に対する微分値を検出
して充電を制御する(充電を停止または充電電流を減少
させる)方法がある。この方法の具体例は、例えば特公
昭61−5339号公報に記載されている。この従来技術では
電池の両端にコンデンサと抵抗の直列回路からなる微分
回路を接続し、この微分回路の出力電圧(抵抗とコンデ
ンサとの接続点の電圧)が、ピーク前に発生する谷点電
圧より低い所定値まで低下した時点で充電を充電を停止
させるようにしている。
(発明が解決しようとする課題) 従来技術において抵抗とコンデンサの直列回路からな
る微分回路の出力電圧Voutは、抵抗の値をR,コンデンサ
の容量値をC,蓄電池の端子電圧をVBとすると、次式
(1)で表される。
る微分回路の出力電圧Voutは、抵抗の値をR,コンデンサ
の容量値をC,蓄電池の端子電圧をVBとすると、次式
(1)で表される。
Vout=R・C(dVB/dt−dVout/dt) …(1) 端子電圧VBの正確な微分値は式(1)の右辺第1項
であり、第2項は誤差分である。この誤差分の影響はRC
の値が大きくなるに従って大きくなる。
であり、第2項は誤差分である。この誤差分の影響はRC
の値が大きくなるに従って大きくなる。
ここで、蓄電池の端子電圧VBの時間変化は一般に小
さいから、その微分値を微分回路で検出するためには、
RCの値(時定数)を数10秒と著しく大きくする必要があ
る。この結果、上記の誤差分が大きくなってしまい、V
Bの正確な微分出力が得られない。
さいから、その微分値を微分回路で検出するためには、
RCの値(時定数)を数10秒と著しく大きくする必要があ
る。この結果、上記の誤差分が大きくなってしまい、V
Bの正確な微分出力が得られない。
従って蓄電池の充電量を適切に制御することが難しく
なるばかりでなく、充電初期から微分回路の出力電圧Vo
utが所定値に達してしまい、著しい充電不足となること
があった。
なるばかりでなく、充電初期から微分回路の出力電圧Vo
utが所定値に達してしまい、著しい充電不足となること
があった。
(課題を解決するための手段) 本発明に係る蓄電池の充電回路は、蓄電池の端子電圧
またはそれに比例した電圧の時間変化に対する微分値を
得る微分回路を、演算増幅器と、この演算増幅器の反転
入力端子と微分回路の入力端子との間に接続されたコン
デンサと、演算増幅器の反転入力端子と出力端子との間
に接続された抵抗とを主体として構成し、この微分回路
の出力電圧を検出する検出手段の出力に基づいて蓄電池
の充電を制御するようにしたものである。また、一つの
態様によると、前記検出手段は、微分回路の出力電圧を
微小電圧分だけ低い方向にシフトした電圧の最大値を保
持するピーク保持手段と、このピーク保持手段の出力電
圧と前記微分回路の出力電圧とを比較する電圧比較手段
とを有し、前記充電制御手段は、前記電圧比較手段の出
力に基づいて前記微分回路の出力電圧が前記ピーク保持
手段の出力電圧より低下した時点で前記蓄電池の充電を
制御することを特徴とする。
またはそれに比例した電圧の時間変化に対する微分値を
得る微分回路を、演算増幅器と、この演算増幅器の反転
入力端子と微分回路の入力端子との間に接続されたコン
デンサと、演算増幅器の反転入力端子と出力端子との間
に接続された抵抗とを主体として構成し、この微分回路
の出力電圧を検出する検出手段の出力に基づいて蓄電池
の充電を制御するようにしたものである。また、一つの
態様によると、前記検出手段は、微分回路の出力電圧を
微小電圧分だけ低い方向にシフトした電圧の最大値を保
持するピーク保持手段と、このピーク保持手段の出力電
圧と前記微分回路の出力電圧とを比較する電圧比較手段
とを有し、前記充電制御手段は、前記電圧比較手段の出
力に基づいて前記微分回路の出力電圧が前記ピーク保持
手段の出力電圧より低下した時点で前記蓄電池の充電を
制御することを特徴とする。
さらに、他の態様によると、前記検出手段は、前記微
分回路の出力電圧を分圧した電圧の最大値を保持するピ
ーク保持手段と、このピーク保持手段の出力電圧と前記
微分回路の出力電圧とを比較する電圧比較手段とを有
し、前記充電制御手段は、前記電圧比較手段の出力に基
づいて前記微分回路の出力電圧が前記ピーク保持手段の
出力電圧より低下した時点で前記蓄電池の充電を制御す
ることを特徴とする。
分回路の出力電圧を分圧した電圧の最大値を保持するピ
ーク保持手段と、このピーク保持手段の出力電圧と前記
微分回路の出力電圧とを比較する電圧比較手段とを有
し、前記充電制御手段は、前記電圧比較手段の出力に基
づいて前記微分回路の出力電圧が前記ピーク保持手段の
出力電圧より低下した時点で前記蓄電池の充電を制御す
ることを特徴とする。
(作 用) 本発明において微分回路の出力電圧は、抵抗の値をR,
コンデンサの容量値をC,蓄電池の端子電圧をVBとする
と、C・R(dVB/dt)、すなわちVBの正確な微分値に
比例した値となり、従来技術における微分回路の出力に
含まれていた微分回路自体の出力の微分値に相当する誤
差分の項は含まれない。
コンデンサの容量値をC,蓄電池の端子電圧をVBとする
と、C・R(dVB/dt)、すなわちVBの正確な微分値に
比例した値となり、従来技術における微分回路の出力に
含まれていた微分回路自体の出力の微分値に相当する誤
差分の項は含まれない。
従って、この微分回路の出力電圧Voutを検出手段によ
り検出し、その検出結果に基づいて充電を制御すること
により、適切な充電量を得ることができる。
り検出し、その検出結果に基づいて充電を制御すること
により、適切な充電量を得ることができる。
具体的には、微分回路の出力電圧Voutがこれを微小電
圧ΔV分だけ低い方向にシフトした電圧の最大値を保持
するピーク保持手段の出力電圧(Vh1)より低下した時
点(P3)で充電制御を行なうか、あるいは微分回路の出
力電圧Voutがこれを分圧した電圧Vdの最大値を保持する
ピーク保持手段の出力電圧(Vh1)より低下した時点(P
4)で充電制御を行なうようにすると、充電制御点(P3,
P4)は微分回路の出力電圧のピーク点(P点)に非常に
近くなる。従って、充電電流をより大きくして短時間で
充電を行なう場合でも過充電を防止でき、電池寿命を損
なうことがなくなるばかりでなく、微分回路の出力電圧
Voutがピークを過ぎて下降し始めた時点で充電制御を行
なうために、充電量を適切にでき、かつより確実に充電
制御を行なうことが可能となる。
圧ΔV分だけ低い方向にシフトした電圧の最大値を保持
するピーク保持手段の出力電圧(Vh1)より低下した時
点(P3)で充電制御を行なうか、あるいは微分回路の出
力電圧Voutがこれを分圧した電圧Vdの最大値を保持する
ピーク保持手段の出力電圧(Vh1)より低下した時点(P
4)で充電制御を行なうようにすると、充電制御点(P3,
P4)は微分回路の出力電圧のピーク点(P点)に非常に
近くなる。従って、充電電流をより大きくして短時間で
充電を行なう場合でも過充電を防止でき、電池寿命を損
なうことがなくなるばかりでなく、微分回路の出力電圧
Voutがピークを過ぎて下降し始めた時点で充電制御を行
なうために、充電量を適切にでき、かつより確実に充電
制御を行なうことが可能となる。
(実施例) 第1図は本発明の一実施例に係る蓄電池の充電回路を
示したものである。
示したものである。
第1図において、蓄電池1は充電制御回路2を介して
充電用電源3に接続されている。充電制御回路2は例え
ばスイッチング回路によって構成される。充電用電源2
は交流電源を整流して直流を得る直流電源か、または他
の比較的大容量の電池が使用される。
充電用電源3に接続されている。充電制御回路2は例え
ばスイッチング回路によって構成される。充電用電源2
は交流電源を整流して直流を得る直流電源か、または他
の比較的大容量の電池が使用される。
蓄電池1にはさらに微分回路4が接続されている。こ
の微分回路4は従来技術におけるような単なるCR微分回
路でなく、微分演算回路5と、反転増幅回路6とで構成
されている。
の微分回路4は従来技術におけるような単なるCR微分回
路でなく、微分演算回路5と、反転増幅回路6とで構成
されている。
微分演算回路5は非反転入力端子が接地された演算増
幅器7と、この演算増幅器7の反転入力端子と微分回路
4の入力端子a(蓄電池1の一端)との間に接続された
抵抗R1,コンデンサC1の直列回路と、演算増幅器7の反
転入力端子と出力端子との間に接続された抵抗R2,コン
デンサC2の並列回路とで構成され、演算増幅器7の出力
端子が微分演算回路5の出力端子bとなっている。な
お、抵抗R1,コンデンサC2は微分演算回路5の動作を安
定化するためのもので、必ずしも必要なものではない。
幅器7と、この演算増幅器7の反転入力端子と微分回路
4の入力端子a(蓄電池1の一端)との間に接続された
抵抗R1,コンデンサC1の直列回路と、演算増幅器7の反
転入力端子と出力端子との間に接続された抵抗R2,コン
デンサC2の並列回路とで構成され、演算増幅器7の出力
端子が微分演算回路5の出力端子bとなっている。な
お、抵抗R1,コンデンサC2は微分演算回路5の動作を安
定化するためのもので、必ずしも必要なものではない。
一方、反転増幅回路6は非反転入力端子が接地された
演算増幅器8と、この演算増幅器8の反転入力端子と反
転増幅回路6の入力端子cとの間に接続された抵抗R3、
および演算増幅器8の反転入力端子と出力端子との間に
接続された抵抗R4により構成され、演算増幅器8の出力
端子が反転増幅回路6の出力端子dとなっている。
演算増幅器8と、この演算増幅器8の反転入力端子と反
転増幅回路6の入力端子cとの間に接続された抵抗R3、
および演算増幅器8の反転入力端子と出力端子との間に
接続された抵抗R4により構成され、演算増幅器8の出力
端子が反転増幅回路6の出力端子dとなっている。
ここで、蓄電池1の端子電圧をVbとすると、微分演
算回路5の出力電圧V1は、 V1=−C1・R2(dVB/dt) であり、また反転増幅回路6の増幅率AはA=−R4/R3
であるから微分回路4の出力電圧Voutは次式(3)で表
される。
算回路5の出力電圧V1は、 V1=−C1・R2(dVB/dt) であり、また反転増幅回路6の増幅率AはA=−R4/R3
であるから微分回路4の出力電圧Voutは次式(3)で表
される。
Vout=A・Cl・R2(dVB/dt) …(3) これは式(2)と同一(C=C1,R=R2)であり、Vout
は誤差分の項を含まず、VB時間変化に対する微分値に
正確に比例した値となる。
は誤差分の項を含まず、VB時間変化に対する微分値に
正確に比例した値となる。
微分回路4の出力端子(反転増幅回路6の出力端子
d)は、検出回路9の入力端子eに接続されている。検
出回路9はこの例では電圧比較器10により構成され、電
圧比較器10の非反転入力端子は検出回路9の入力端子e
に、出力端子は検出回路9の出力端子fに接続されてい
る。また、電圧比較器10の反転入力端子には基準電圧Vt
h1が印加されている。
d)は、検出回路9の入力端子eに接続されている。検
出回路9はこの例では電圧比較器10により構成され、電
圧比較器10の非反転入力端子は検出回路9の入力端子e
に、出力端子は検出回路9の出力端子fに接続されてい
る。また、電圧比較器10の反転入力端子には基準電圧Vt
h1が印加されている。
検出回路9の出力端子fは、フリップフロップ回路11
のリセット端子Rに接続されている。フリップフロップ
回路11のセット端子Sには、電源投入時やスイッチ等の
動作に連動して発生するスタートパルスが印加される。
フリップフロップ回路11の出力端子Qは、充電制御回路
2の制御入力端子に接続されている。
のリセット端子Rに接続されている。フリップフロップ
回路11のセット端子Sには、電源投入時やスイッチ等の
動作に連動して発生するスタートパルスが印加される。
フリップフロップ回路11の出力端子Qは、充電制御回路
2の制御入力端子に接続されている。
充電制御回路2はフリップフロップ回路11の出力端子
Qが高レベルのとき急速充電状態となり、低レベルのと
き充電制御状態となる。充電制御状態では、蓄電池1の
充電を完全に停止させるか、または充電電流を減少させ
る。
Qが高レベルのとき急速充電状態となり、低レベルのと
き充電制御状態となる。充電制御状態では、蓄電池1の
充電を完全に停止させるか、または充電電流を減少させ
る。
次に、第1図の充電回路の動作を第2図に示す電圧波
形を参照して説明する。
形を参照して説明する。
充電回路の電源投入時やスイッチ等の動作に連動して
発生するスタートパルスがフリップフロップ回路11のセ
ット端子Sに加わると、フリップフロップ11の出力端子
Qは高レベルとなり、充電制御回路2は急速充電状態と
なる。この状態では充電用電源3から蓄電池1に大電流
が供給され、急速充電が開始される。このとき蓄電池1
の端子電圧VBは、第2図(a)に示すように充電時間
の経過に伴い徐々に上昇する。充電が進んで充電末期に
なるとVBは急激に上昇し、やがてピークに達し、その
後は次第に低下する。
発生するスタートパルスがフリップフロップ回路11のセ
ット端子Sに加わると、フリップフロップ11の出力端子
Qは高レベルとなり、充電制御回路2は急速充電状態と
なる。この状態では充電用電源3から蓄電池1に大電流
が供給され、急速充電が開始される。このとき蓄電池1
の端子電圧VBは、第2図(a)に示すように充電時間
の経過に伴い徐々に上昇する。充電が進んで充電末期に
なるとVBは急激に上昇し、やがてピークに達し、その
後は次第に低下する。
このような蓄電池1の端子電圧VBの変化に応じて、
微分回路4の出力電圧Voutは第2図(b)のように変化
する。微分回路4の出力電圧Voutは検出回路9に入力さ
れ、電圧比較器10で基準電圧Vth1と比較される。基準電
圧Vth1は微分回路4の出力電圧Voutがピーク(P点)と
なる前に発生する谷点電圧VLより低い値に設定されて
いる。充電末期になり、Vout<Vth1になると(P1点)、
検出回路9の出力が低レベルとなるから、フリップフロ
ップ回路11はリセット状態となる。フリップフロップ回
路11の出力端子Qはリセット状態において低レベルとな
るから、充電制御回路2は充電制御状態となり、蓄電池
1の充電を停止させるか、または充電電流を減少させ
る。
微分回路4の出力電圧Voutは第2図(b)のように変化
する。微分回路4の出力電圧Voutは検出回路9に入力さ
れ、電圧比較器10で基準電圧Vth1と比較される。基準電
圧Vth1は微分回路4の出力電圧Voutがピーク(P点)と
なる前に発生する谷点電圧VLより低い値に設定されて
いる。充電末期になり、Vout<Vth1になると(P1点)、
検出回路9の出力が低レベルとなるから、フリップフロ
ップ回路11はリセット状態となる。フリップフロップ回
路11の出力端子Qはリセット状態において低レベルとな
るから、充電制御回路2は充電制御状態となり、蓄電池
1の充電を停止させるか、または充電電流を減少させ
る。
このようにして、本発明では蓄電池1の端子電圧VB
の時間変化に対する正確な微分値が微分回路4により得
られるので、微分回路4の出力電圧Voutが基準電圧Vth1
で与えられる設定値より低下したとき充電制御を行なう
ことにより、蓄電池1に充電不足等を生じることなく、
適切な量だけ充電することができる。
の時間変化に対する正確な微分値が微分回路4により得
られるので、微分回路4の出力電圧Voutが基準電圧Vth1
で与えられる設定値より低下したとき充電制御を行なう
ことにより、蓄電池1に充電不足等を生じることなく、
適切な量だけ充電することができる。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、例え
ば第1図では検出回路9における電圧比較器10の反転入
力端子に、微分回路4の出力電圧VoutがピークP点に達
する前に発生する谷点電圧VLより低い基準電圧Vth1を
印加しておき、Vout<Vth1のとき充電制御を行なうよう
にしたが、検出回路9を第3図〜第5図に示すように構
成してもよい。
ば第1図では検出回路9における電圧比較器10の反転入
力端子に、微分回路4の出力電圧VoutがピークP点に達
する前に発生する谷点電圧VLより低い基準電圧Vth1を
印加しておき、Vout<Vth1のとき充電制御を行なうよう
にしたが、検出回路9を第3図〜第5図に示すように構
成してもよい。
第3図においては、検出回路9を構成する電圧比較器
10の反転入力端子に微分回路4の出力端子を接続し、非
反転入力端子に基準電圧Vth2を印加している。この基準
電圧Vth2は第2図(b)に示すように、微分回路4の出
力電圧VoutがピークP点に達する前に発生する谷点電圧
VLより高く、ピーク値VPより低い値に設定されてい
る。
10の反転入力端子に微分回路4の出力端子を接続し、非
反転入力端子に基準電圧Vth2を印加している。この基準
電圧Vth2は第2図(b)に示すように、微分回路4の出
力電圧VoutがピークP点に達する前に発生する谷点電圧
VLより高く、ピーク値VPより低い値に設定されてい
る。
この場合には、充電が進んで充電末期となり、Vout>
Vth2となる第2図(b)のP2点で充電制御を行なえばよ
い。このようにすると、充電電流をさらに大きくしてよ
り短時間(1時間未満)で充電する場合に問題となるP
点とP1点間の過充電を防ぐことができ、電池寿命を損な
うことがない。
Vth2となる第2図(b)のP2点で充電制御を行なえばよ
い。このようにすると、充電電流をさらに大きくしてよ
り短時間(1時間未満)で充電する場合に問題となるP
点とP1点間の過充電を防ぐことができ、電池寿命を損な
うことがない。
第4図は微分回路4の出力電圧Voutと、このVoutを微
小電圧△V分だけ低い方向にシフトした電圧の最大値を
保持するピーク保持回路12の出力電圧Vth1とを電圧比較
器10で比較し、この電圧比較器10の比較結果に基づい
て、Vout<Vh1となる第2図(b)のP3点で充電制御を
行なうようにしたものである。
小電圧△V分だけ低い方向にシフトした電圧の最大値を
保持するピーク保持回路12の出力電圧Vth1とを電圧比較
器10で比較し、この電圧比較器10の比較結果に基づい
て、Vout<Vh1となる第2図(b)のP3点で充電制御を
行なうようにしたものである。
また、第5図は微分回路4の出力電圧Voutと、このVo
utを抵抗R5,R6によって分圧した電圧Vdの最大値を保持
するピーク保持回路13の出力電圧Vth2とを電圧比較器10
で比較し、この電圧比較器10の比較結果に基づいて、Vo
ut<Vh2、すなわち微分回路4の出力電圧Voutが所定率
だけ低下する第2図(b)のP4点で充電制御を行なうよ
うにしたものである。
utを抵抗R5,R6によって分圧した電圧Vdの最大値を保持
するピーク保持回路13の出力電圧Vth2とを電圧比較器10
で比較し、この電圧比較器10の比較結果に基づいて、Vo
ut<Vh2、すなわち微分回路4の出力電圧Voutが所定率
だけ低下する第2図(b)のP4点で充電制御を行なうよ
うにしたものである。
なお、第4図および第5図の検出回路9をそれぞれ用
いた場合の充電制御点P3,P4は、ピーク点であるP点に
近く、かつ互いに接近している。従って、これらの実施
例によると、充電電流をより大きくし、より短時間(例
えば1時間未満)で充電を行なう場合に問題となるP点
とP1点間の過充電を防ぐことができる。これにより電池
寿命を損なうことがなくなるだけでなく、微分回路4の
出力電圧Voutがピーク値VPを過ぎて下降し始めた時点
を検出しているため、充電量を適切にでき、かつより確
実に充電制御を行なうことが可能となる。
いた場合の充電制御点P3,P4は、ピーク点であるP点に
近く、かつ互いに接近している。従って、これらの実施
例によると、充電電流をより大きくし、より短時間(例
えば1時間未満)で充電を行なう場合に問題となるP点
とP1点間の過充電を防ぐことができる。これにより電池
寿命を損なうことがなくなるだけでなく、微分回路4の
出力電圧Voutがピーク値VPを過ぎて下降し始めた時点
を検出しているため、充電量を適切にでき、かつより確
実に充電制御を行なうことが可能となる。
なお、上記実施例では微分回路4を微分演算回路5と
反転増幅回路6とにより構成したが、反転増幅回路6を
用いず、微分演算回路5の出力を直接検出回路に入力し
てもよい。その場合、検出回路において基準電圧の極性
を変えればよい。
反転増幅回路6とにより構成したが、反転増幅回路6を
用いず、微分演算回路5の出力を直接検出回路に入力し
てもよい。その場合、検出回路において基準電圧の極性
を変えればよい。
また、本発明に基づく充電制御は、例えばタイマー制
御・電圧制御・温度制御等の従来の各種の充電制御法と
組合わせて実施することもできる。
御・電圧制御・温度制御等の従来の各種の充電制御法と
組合わせて実施することもできる。
その他、本発明は要旨を逸脱しない範囲で種々変形し
て実施することが可能である。
て実施することが可能である。
(発明の効果) 本発明によれば、蓄電池の端子電圧またはそれに比例
した電圧の時間変化に対する微分値を得る微分回路を、
演算増幅器とコンデンサおよび抵抗からなる微分演算回
路によって構成することによって、蓄電池の端子電圧の
正確な微分値に比例した値を得ることができるので、こ
の微分回路の出力電圧を検出する検出回路の出力に基づ
いて蓄電池の充電を制御することで、過不足充電を起こ
すことがなく、常に適切な充電量が得られる。
した電圧の時間変化に対する微分値を得る微分回路を、
演算増幅器とコンデンサおよび抵抗からなる微分演算回
路によって構成することによって、蓄電池の端子電圧の
正確な微分値に比例した値を得ることができるので、こ
の微分回路の出力電圧を検出する検出回路の出力に基づ
いて蓄電池の充電を制御することで、過不足充電を起こ
すことがなく、常に適切な充電量が得られる。
また、微分回路の出力電圧がこれを微小電圧分だけ低
い方向にシフトした電圧の最大値を保持するピーク保持
手段の出力電圧より低下した時点で充電制御を行なう
か、あるいは微分回路の出力電圧がこれを分圧した電圧
の最大値を保持するピーク保持手段の出力電圧より低下
した時点で充電制御を行なうため、充電制御点は微分回
路の出力電圧のピーク点に非常に近くなり、充電電流を
より大きくして短時間で充電を行なう場合でも過充電を
防止でき、電池寿命を損なうことがなくなるばかりでな
く、微分回路の出力電圧がピークを過ぎて下降し始めた
時点で充電制御を行なうために、充電量を適切にでき、
かつより確実に充電制御を行なうことが可能となる。
い方向にシフトした電圧の最大値を保持するピーク保持
手段の出力電圧より低下した時点で充電制御を行なう
か、あるいは微分回路の出力電圧がこれを分圧した電圧
の最大値を保持するピーク保持手段の出力電圧より低下
した時点で充電制御を行なうため、充電制御点は微分回
路の出力電圧のピーク点に非常に近くなり、充電電流を
より大きくして短時間で充電を行なう場合でも過充電を
防止でき、電池寿命を損なうことがなくなるばかりでな
く、微分回路の出力電圧がピークを過ぎて下降し始めた
時点で充電制御を行なうために、充電量を適切にでき、
かつより確実に充電制御を行なうことが可能となる。
第1図は本発明の一実施例に係る蓄電池の充電回路の回
路図、第2図は同実施例の動作を説明するための電圧波
形図、第3図〜第5図は検出回路の他の構成例を示す図
である。 1……蓄電池、2……充電制御回路、3……充電用電
源、4……微分回路、5……微分演算回路、6……反転
増幅回路、7,8……演算増幅器、9……検出回路。
路図、第2図は同実施例の動作を説明するための電圧波
形図、第3図〜第5図は検出回路の他の構成例を示す図
である。 1……蓄電池、2……充電制御回路、3……充電用電
源、4……微分回路、5……微分演算回路、6……反転
増幅回路、7,8……演算増幅器、9……検出回路。
Claims (2)
- 【請求項1】蓄電池の端子電圧またはそれに比例した電
圧の時間変化に対する微分値を得る微分回路と、 この微分回路の出力電圧を検出する検出手段と、 この検出手段の出力に基づいて前記蓄電池の充電を制御
する充電制御手段とを備え、 前記微分回路は、演算増幅器と、この演算増幅器の反転
入力端子と前記微分回路の入力端子との間に接続された
コンデンサと、前記演算増幅器の反転入力端子と出力端
子との間に接続された抵抗とを有し、 前記検出手段は、前記微分回路の出力電圧を微小電圧分
だけ低い方向にシフトした電圧の最大値を保持するピー
ク保持手段と、このピーク保持手段の出力電圧と前記微
分回路の出力電圧とを比較する電圧比較手段とを有し、 前記充電制御手段は、前記電圧比較手段の出力に基づい
て前記微分回路の出力電圧が前記ピーク保持手段の出力
電圧より低下した時点で前記蓄電池の充電を制御するこ
とを特徴とする蓄電池の充電回路。 - 【請求項2】蓄電池の端子電圧またはそれに比例した電
圧の時間変化に対する微分値を得る微分回路と、 この微分回路の出力電圧を検出する検出手段と、 この検出手段の出力に基づいて前記蓄電池の充電を制御
する充電制御手段とを備え、 前記微分回路は、演算増幅器と、この演算増幅器の反転
入力端子と前記微分回路の入力端子との間に接続された
コンデンサと、前記演算増幅器の反転入力端子と出力端
子との間に接続された抵抗とを有し、 前記検出手段は、前記微分回路の出力電圧を分圧した電
圧の最大値を保持するピーク保持手段と、このピーク保
持手段の出力電圧と前記微分回路の出力電圧とを比較す
る電圧比較手段とを有し、 前記充電制御手段は、前記電圧比較手段の出力に基づい
て前記微分回路の出力電圧が前記ピーク保持手段の出力
電圧より低下した時点で前記蓄電池の充電を制御するこ
とを特徴とする蓄電池の充電回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63096724A JP2610298B2 (ja) | 1988-04-21 | 1988-04-21 | 蓄電池の充電回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63096724A JP2610298B2 (ja) | 1988-04-21 | 1988-04-21 | 蓄電池の充電回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01270742A JPH01270742A (ja) | 1989-10-30 |
JP2610298B2 true JP2610298B2 (ja) | 1997-05-14 |
Family
ID=14172682
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63096724A Expired - Lifetime JP2610298B2 (ja) | 1988-04-21 | 1988-04-21 | 蓄電池の充電回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2610298B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3177528B2 (ja) * | 1991-09-19 | 2001-06-18 | 東芝電池株式会社 | 二次電池の充電回路 |
JPH06315233A (ja) * | 1993-04-28 | 1994-11-08 | Fujitsu Ltd | 電池の充電制御方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5542576A (en) * | 1978-09-22 | 1980-03-25 | Masami Umemori | Rice plant growth promoting method by coloring growth water and coloring agent |
-
1988
- 1988-04-21 JP JP63096724A patent/JP2610298B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5542576A (en) * | 1978-09-22 | 1980-03-25 | Masami Umemori | Rice plant growth promoting method by coloring growth water and coloring agent |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01270742A (ja) | 1989-10-30 |
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