JP2609878B2 - 絞り成形方法 - Google Patents

絞り成形方法

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JP2609878B2
JP2609878B2 JP62288684A JP28868487A JP2609878B2 JP 2609878 B2 JP2609878 B2 JP 2609878B2 JP 62288684 A JP62288684 A JP 62288684A JP 28868487 A JP28868487 A JP 28868487A JP 2609878 B2 JP2609878 B2 JP 2609878B2
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信夫 飛
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、フランジを有する円筒容器の逆絞り加工に
使用される絞り成形方法に関する。
(従来の技術) 逆絞り加工とは容器の内側を外側へ返し、その直径を
減少させる再絞り加工であり、すなわち絞られる円筒容
器を固定された円筒状のダイス上にかぶせてポンチで絞
る加工のことで、各工程における絞り率は絞られる素材
の形状、寸法、材質等によって決定されるが、たとえば
材質を例にとると品質のグレードがより高いものでは絞
り率を高くできるため、工程数が少なくてすみ、逆にグ
レードが低いものでは絞り率を高くできず、したがって
工程数が多くなる。
ところで素材のコストだけを考慮した場合、グレード
の低い素材を使用するとコスト低減が図れるが、前述の
ごとく工程数が増加するため、製品の量産化を前提とす
る場合、使用機械の要求する工程数に合致しないことが
多く、この場合には使用機械の変更が必要になるため設
備投資が多額になる。
これに対しグレードの高い素材を使用すると、工程数
が減少するため使用機械の要求に合致させることができ
るが、素材のコストがアップするという問題が生ずる。
そこで素材の選定という観点からではなく、絞り加工
時に素材の流通を促進するという観点から絞り率を高め
ることが提案されている。
その1は、素材の表面にボンデ処理等を施すかまたは
高粘度潤滑剤を塗布するというもので、 その2は、素材の外周側における端面を素材の流入方
向に圧縮するというものである。
(発明が解決しようとする問題点) 上記従来例のその1では、ランニングコストのアップ
と環境問題の発生が新たに生じてくる。
その2では、素材に圧縮力を作用させる部位が板厚分
しかなく、また圧縮力は素材の全周にわたって作用させ
る必要があるため、ポンチとダイスの構成が難しいとい
う問題がある。
本発明は上記問題点を解決するためになされたもの
で、素材のグレードにかかわりなく各工程における絞り
率を高めることができる絞り成形方法を得ることを目的
とする。
(問題点を解決するための手段) 上記問題を解決するための本発明に係る手段は、 ポンチが取付けられたラムにばね部材を介して取付け
られた素材押えパッドと、 該パッドの下方に設けられた該パッドが押当自在なし
わ押えと、 前記ポンチの下方に上下動自在かつ上方に弾発付勢し
て設けられ、前記ポンチを挿入可能な中央凹部を有する
ダイスとを用い、 該ダイス上にフランジ付円筒状素材を配置した後に、
該素材のフランジを前記パッドおよびしわ押えで挟持
し、 前記ポンチで該素材の上面を押圧し、該素材を前記ダ
イスの中央凹部内に流入させる ことを特徴とする。
(作用) フランジ付円筒素材をダイス上に配置した後、ラムを
下降させると、前記パッドにより素材のフランジを押圧
し、しわ押えとともに該フランジを挟持する。同時に、
前記ポンチが素材に当接する。この状態でさらにポンチ
を下降させると、ダイスは素材を介してポンチの加圧力
を受け、ポンチにともなって下降する。この際、ポンチ
は素材の上面をダイスの中央凹部に押し込み、ポンチ自
体も中央凹部を下降していく。このとき、素材には中央
凹部へ流入させる方向の力がかかり、素材の中央凹部へ
の流入を促進する。
(実施例) 以下本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。
第1図において、1はラムで、ラム1にはポンチ2が固
定され、ポンチ2の周囲には環状の素材押えパッド3が
配設され、このパッド3はばね部材4を介してラム1に
取り付けられている。素材押えパッド3の下方には環状
のしわ押え5が設けられ、しわ押え5によって囲まれた
円形空間には、ダイス6が上下動自在にかつしわ押え5
の内面に摺接するように設けられている。またダイス6
には、後述する絞り成型工程において、ポンチ2を挿入
することが可能な中央凹部6aが形成されている。このダ
イス6の底部には弾発力P1が作用し、ダイス6は上方に
弾発付勢されている。ダイス6に弾発付勢力を与える弾
発手段として機械クッション、ばね、ウレタン等を挙げ
ることができる。この弾発力P1は絞りの形状、素材の板
厚、材質によって設定値を変える必要があるが、だいた
いのめやすとして絞り加工力の50%〜150%である。
3aは素材押えパッド3の上面に開口する環状の溝で、
ばね部材4の下端部がこの環状溝3aの底部に取り付けら
れている。
つぎに上記構成に係る装置の作用について述べる。フ
ランジを有する円筒状の素材7をダイス6上にかぶせか
つそのフランジ7aをしわ押え5の上にのせた後、ラム1
を下降させると、まず素材押えパッド3が素材7のフラ
ンジ7aに当接し、ばね部材4の弾発力P2によってフラン
ジ7aがしわ押え5に押圧される。
他方ラム1の下降にともなってポンチ2も下降し、フ
ランジ7aがパッド3によって押圧された時点で素材7の
上面に当接し素材7を絞り成形していく。このとき、ダ
イス6は素材7を介してポンチ2の加圧力を受け、弾発
力P1に抗して下降を開始する。
さて、ポンチ2が素材7に当接した後さらに下降し、
ダイス6がポンチ2にともなって下降すると、第2図に
示すように、素材7をポンチ2の肩部2aおよびダイス6
の肩部6bに巻き込むようにして、素材7の上面をダイス
6の中央凹部6aに押し込む。また、ポンチ2自体も中央
凹部を下降していく。この際、素材7の上端部における
外周面7bに圧縮力が作用する。ところで素材7のフラン
ジ7aは、パッド3およびしわ押え5で挟持され、その位
置決めがなされている。よって、前記圧縮力の反力P3
中央凹部6aへの素材流入方向に作用し、これによって素
材7の流入が促進される。
ところでばね部材4の弾発力P2であるが、大きすぎる
と素材7に絞りワレが発生し、反対に小さすぎると座屈
が発生する。この弾発力P2は製品形状、素材の材質によ
って異なるが、絞り加工力の0.5〜1.5倍の範囲内で、初
回絞りとの相関で適正値を見つけだす。
第3図は加工完了状態を示す。
第4図および第5図は従来の工程と本考案の工程とを
比較したもので、(イ)は素材7の形状を示し、(ロ)
は初回絞り後の形状を示し、(ハ)は再絞り後の形状を
示す。同図は第6図に示すサスペンション関係部品の成
形工程で、(ハ)に示す形状は第6図のA−A線に沿う
断面図である。材質は本発明で示すものがグレードが低
いが、絞り率を高くできるため工程数を少なくできる。
第7図は前述した弾発力P1と素材の体積配分との関係
を示すもので、ここに体積配分とは第8図(a)に示す
初回絞り後の体積V1と同図(b)に示す再絞り後の体積
V2との比率のことである。第7図において一点鎖線で囲
まれた範囲が成形可能区域である。これからわかるよう
にV1/V2=100±5%であることが必要である。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明によると素材の外周面に
おける端面を圧縮した場合と同様に、素材の流入が促進
される。よって、絞り成形性が向上することになり、こ
のためグレードの低い素材でも絞り率を高くすることが
できる。したがって、素材のコストダウンとともに工程
数を少なくすることが可能であり、量産を前提とする場
合に、使用機械の要求する工程数にも合致させることが
できる。また、素材のフランジが固定できるため、フラ
ンジの変形も防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本発明に係る絞り成形装置の断面
図で、それぞれ加工はじめ、加工途中、加工絞りを示
す、 第4図は従来の絞り工程を示す説明図、 第5図は本考案に係る工程を示す説明図、 第6図は第4図、第5図で成形される製品の斜視図、 第7図は体積配分とダイスのクッション圧との関係を示
すグラフ、 第8図(a)は初回絞り後の形状を示す斜視図、同
(b)は再絞り後の形状を示す斜視図である。 1……ラム 2……ポンチ 3……パッド 4……ばね部材 5……しわ押え 6……ダイス 6a……中央凹部 7……素材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 信松 一広 愛知県名古屋市中村区名駅4―7―23 (豊田ビル) (56)参考文献 実公 昭62−29138(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポンチが取付けられたラムにばね部材を介
    して取付けられた素材押えパッドと、 該パッドの下方に設けられた該パッドが押当自在なしわ
    押えと、 前記ポンチの下方に上下動自在かつ上方に弾発付勢して
    設けられ、前記ポンチを挿入可能な中央凹部を有するダ
    イスとを用い、 該ダイス上にフランジ付円筒状素材を配置した後に、該
    素材のフランジを前記パッドおよびしわ押えで挟持し、 前記ポンチで該素材の上面を押圧し、該素材を前記ダイ
    スの中央凹部内に流入させる ことを特徴とする絞り成形方法。
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