JP2608331B2 - 感熱転写記録方法及び感熱転写材 - Google Patents

感熱転写記録方法及び感熱転写材

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JP2608331B2 JP1201025A JP20102589A JP2608331B2 JP 2608331 B2 JP2608331 B2 JP 2608331B2 JP 1201025 A JP1201025 A JP 1201025A JP 20102589 A JP20102589 A JP 20102589A JP 2608331 B2 JP2608331 B2 JP 2608331B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、熱転写記録に用いる感熱転写材、詳しく
は、感熱転写材の使用量を少なくしても良好な記録が得
られる感熱転写材、及び熱転写記録方法に関する。
〔従来の技術〕
熱転写記録方法は、使用する装置が軽量かつコンパク
トで騒音がなく、操作性、保守性に優れるという熱記録
方法の一般的特長に加えて、発色型の加工紙が不要であ
り、また記録像の耐久性にも優れるという特長を有して
おり、最近、広く使用されている。
この熱転写記録方法は、一般にシート状である支持体
上に、熱溶融性バインダー中に着色材を分散させてなる
熱転写性インク層を塗設してなる感熱転写材を用い、こ
の感熱転写材をその熱転写性インク層が被記録体に接す
るように重畳させ、基材側から熱ヘツドにより熱を供給
して溶融したインク層を被記録体に転写することによ
り、被記録体上に熱供給形状(パターン)に応じた転写
記録像を形成するものである。
従来の熱転写記録では、1回の熱印加により感熱転写
材から熱転写インクがほぼ完全に被記録体に転写してし
まうため、使い捨てであり、ランニングコストが高く、
また使用済の感熱転写材から機密が漏洩する心配もあっ
た。
これに対し、特開昭57−83471号、特開昭58−201686
号あるいは特公昭62−58917号のように、感熱転写材と
被記録体との間に相対速度をもたせて感熱転写材の使用
量を低減する記録方法(以下、倍密記録と称す)が提案
されている。
〔発明が解決しようとしている課題〕
しかしながら、この記録方法には、従来のようないく
つかの問題点があった。
第1の問題点は、被記録体に転写した熱転写性インク
層がインク層内で凝集破壊しないことに起因する、いわ
ゆるはりつきが生じることである。
その結果、感熱転写材の搬送、あるいは被記録体の搬
送が不規則となり、被記録体に転写するインクが不均一
となり記録像の鮮明性、濃度、および濃度の均一性が低
下してしまう。
更に、最悪の状況では感熱転写材の破断をきたしてし
まう。
第2の問題点は地汚れ(紙等の被記録体に不必要なイ
ンク転写が発生すること)が生じることである。
これは、倍密記録では感熱転写材と被記録体とが摺動
するため、感熱転写材のインク層が被記録体表面にけず
り取られ、被記録体全面に転写するために発生する。
地汚れの対策として、特開昭60−178088号には、イン
ク層上に着色剤の含有しないオーバー層を設けてなる感
熱転写材が提案されている。
第3の問題点は、転写したインク層のヘツド走行方向
端部に、不要なヒゲ状の転写、いわゆる尾引きが生じる
ことである。
これは熱印加を受けたインク層以外の過剰なインク凝
集破壊と推定される。
ヒゲ状転写の対策として本出願人が先に出願した特願
平1−25278号に記載がある。
上記公報ではエチレン酢酸ビニル共重合体とワツクス
からなる熱溶融性バインダー中に着色材を分散してなる
熱転写インクを用い、その破断強度を特定の範囲にする
ことによってヒゲ状の転写のみならず、第1の問題点で
ある地汚れをも防止解決している。
第4の問題点は感熱転写材を製造するにあたって、熱
転写性インク層の均質化が困難であるという点である。
一般に支持体上に塗設する熱転写性インク層を形成す
る方法として、いわゆるホツトメルト方式や、該インク
を有機溶剤もしくは水に溶解もしくは分散し、塗工、乾
燥するソルベントコート方式が採用されている。
本倍密記録に用いる感熱転写材は、熱転写性インク層
の破断強度を特定の範囲に設定するため、樹脂類の含有
量が従来の感熱転写材にくらべて多いため、前者のホツ
トメルト方式では溶融粘度が高すぎて適用困難である。
又、後者のソルベントコート方式においても熱溶融性バ
インダーが有機溶剤あるいは水に分散した状態では破断
強度のコントロールを乾燥条件で微妙にコントロールし
なければならず、製造上の効率が極めて低くなる。
以上から熱溶融性バインダーを有機溶剤に溶解させた
塗工インクを用い、ソルベントコート方式を採用するこ
とが最も適している。
しかしながら、熱溶融性バインダーに含有するワツク
ス類は有機溶剤に対する溶解性に乏しく、塗工インクを
比較的高温に加温しなければならず、作業性に問題があ
る。また加温しない場合にはワツクス類が析出してしま
い、均質な所定の破断強度を有する熱転写インク層の形
成が困難であった。
本発明は前記問題点を解決すべくなされたものであ
り、はりつきが少なく、均一な濃度を有する記録像を得
ることができ、更に地汚れ、ヒゲ状の転写いわゆる尾引
きを防止した感熱転写記録方法を提供し、また前記記録
像を形成することを可能にする感熱転写材を提供するこ
とを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の感熱転写記録方法は、支持体上に、熱転写性
インク層を有する感熱転写材を用いるもので、前記熱転
写性インク層中の熱溶融性バインダーが少なくとも高級
脂肪酸ペンタエリスリトールエステルのイソシアネート
重合物、及び必要に応じ高級脂肪酸多価アルコールエス
テルを含有するワックス成分と樹脂成分とを含有し、か
つ前記ワツクス成分の融点mp1と前記樹脂成分の融点mp2
が、 |mp2−mp1|≦10℃ なる関係を満足する感熱転写材を用い、同じ時間内に被
記録体が記録ヘツドに対して移動する距離よりも、前記
感熱転写材が記録ヘツドに対して移動する距離の方が短
いことを特徴とする。
また本発明の感熱転写材は、支持体上に熱溶融性バイ
ンダーを含有する熱転写性インク層を有する感熱転写材
において、前記熱溶融性バインダーが少なくとも高級脂
肪酸ペンタエリスリトールエステルのイソシアネート重
合物及び必要に応じ高級脂肪酸多価アルコールエステル
を含有するワツクス成分と樹脂成分とからなり、かつ前
記ワツクス成分の融点mp1と前記樹脂成分の融点mp2が |mp2−mp1|≦10℃ なる関係を満足することを特徴とするものである。
以下、図面を参照して本発明を説明する。
なお以下の記述において、量比を表わす「%」および
「部」は、特に断わらない限り重量基準である。
本発明の感熱転写材を使用する感熱転写記録方法(倍
密記録方法)は、第1図に示すように、本発明の感熱転
写材1と紙等の被記録体2とを重ねて、サーマルヘツド
等の記録ヘツド3で加熱することにより、感熱転写材1
の熱転写性インクが被記録体2に転写して記録像が得ら
れるものである。感熱転写材1と被記録体2とは、キヤ
プスタンローラ12及びピンチローラ13とプラテンローラ
11との回転によりそれぞれ矢印A,Bの方向に連続的に移
動し、次々に被記録体2上に記録が行われる。キヤプス
タンローラ12及びピンチローラ13はモーター14により、
またプラテンローラ12はモーター15によりそれぞれ駆動
される。搬送された感熱転写材1は、モーター14により
駆動される巻取りローラ10で巻き取られる。16はスプリ
ングで、感熱転写材1及び被記録体2を介して、プラテ
ンローラ11に対して記録ヘツド3を押圧するものであ
る。
第1図では、感熱転写材1と被記録体2は、同じ方向
に移動しているが、第2図のように被記録体2を矢印B
方向とは逆方向に搬送して、感熱転写材1と被記録体2
とが全く逆の方向に移動するようにしてもかまわない。
さて、この感熱転写記録方法では、感熱転写材1と被
記録体2との間に相対速度を有している。第11図に示す
例の場合、ヘツド3は移動せず、感熱転写材1は、被記
録体2よりも遅く移動している。つまり、同じ時間内に
感熱転写材1が移動する距離と被記録体が移動する距離
を比較すると、感熱転写材1の移動距離の方が短い。そ
の結果、この記録方法では、第3図〜第6図で示すよう
に記録が行われる。
第3図に示すように記録ヘツド3の発熱体3aの、感熱
転写材送り方向(矢印A方向)の幅をlとした場合、1
回目の熱印加は全く未使用の感熱転写材1にlの大きさ
で行われる(第3図)。尚、感熱転写材1は、支持体1a
上に熱転写性インク層1bを設けてなる。
しかし、2回目の熱印加時には被記録体2は、矢印B
方向にl移動しているのに対し、感熱転写材1は記録ヘ
ツド3に対してl/n(第3図ではN=5。Nの値は感熱
転写材1の同じ部分で何回印字できるかによる。)しか
し移動しないため、感熱転写材1の〔l−(l/N)〕の
部分は既に1度熱印加を受けた部分が再度使用されるこ
とになる(第4図)。
このようにして横方向に連続して熱印加が行われた場
合、2回目以降の熱印加を受ける感熱転写材は、l/Nだ
け未使用の状態で、あとはl/Nずつ何回か既に熱印加が
行われたものとなる(第4図〜第6図)。つまり感熱転
写材は、同一箇所をN回使用したのと同じ状態となり、
しかも、被記録体表面をこすりながら移動しているので
ある。
上記の例では、2回目、3回目…の熱印加で、感熱転
写材1は、それぞれ記録ヘツド3に対してl/Nずつ移動
しているとしたが、l未満、l/N以上の移動であれば感
熱転写材1の節約になる。上記Nとしては2〜10、更に
3〜8が好ましい。
以上の説明では、記録ヘツド3が移動しない例を示し
たが、熱ヘツド3が移動する場合であっても、感熱転写
材1及び被記録体2のそれぞれの移動距離を記録ヘツド
3を基準にして記録ヘツド3からの距離とすれば、第3
図〜第6図で説明した例と同様に考えることができる。
つまり、本発明の感熱転写記録方法では、同じ時間内に
被記録体2が記録ヘツド3に対して移動する距離より
も、感熱転写材1が記録ヘツド3に対して移動する距離
の方が短い。
さて、以上の説明から明らかなように、本発明の感熱
転写材1は紙等の被記録体と摺動しながら発熱体から熱
印加され、被記録体2に記録像を形成する。このため、
前記はりつきが生じやすく、更に鮮明で転写性が良好か
つ均一濃度を有する記録像が得られにくく、感熱転写材
がカールした場合種々の不都合が生じやすい。
さて、本発明者らは熱溶融性バインダー中のワツクス
成分の融点mp1と該樹脂成分の融点mp2を |mp2−mp1|≦10℃ とすることによりはりつき低減できることを見いだし
た。
更に前記ワツクス成分として高級脂肪酸ペンタエリス
リトールエステルのイソシアネート重合物あるいは前記
イソシアネート重合物と高級脂肪酸多価アルコールエス
テルとの混合物をワツクス成分として熱溶融性バインダ
ーに用いることによって作業性良く、均質な熱転写性イ
ンク層を形成することが可能となり、更に前記ワツクス
成分の含有率を熱溶融性バインダーに対し20〜75重量%
とすることによって地汚れ、ヒゲ状の転写を防止した感
熱転写材を得ることが可能となる。
以下本発明の感熱転写材について詳細に説明する。
まず、熱溶融性バインダーについて説明する。
本発明の熱転写性インク層を形成する熱溶融性バイン
ダーは、少なくともワツクス成分と樹脂成分とを含有す
る。
ワツクス成分として高級脂肪酸ペンタエリスリトール
エステルのイソシアネート重合物および必要に応じ高級
脂肪酸多価アルコールエステルを含有し、更にこれらが
全バインダー量に対して20〜75重量%含有することが最
も好ましい。
以下高級脂肪酸ペンタエリスリトールエステルのイソ
シアネート重合物について詳述する。
前記高級脂肪酸ペンタエリスリトールエステルとイソ
シアネート重合物の反応によって得られる。
前記エステルを構成する高級脂肪酸としては、カプリ
ン酸、ウンデシル酸、ラウリン酸、トリデシル酸、ミリ
スチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、ヘプタデシ
ル酸、ステアリン酸、ノナデカン酸、アラキン酸、ベヘ
ン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、ヘプタコサン酸、
モンタン酸、メリシン酸、ラクセル酸などの飽和脂肪
酸、アクリル酸、クロトン酸、イソクロトン酸、カプロ
レイン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸、エライジン
酸、セトレイン酸、エルカ酸、ブラシジン酸、ソルビン
酸、リノール酸、リノレン酸、アラギドン酸、イワシ
酸、ニシン酸、プロピオール酸、ステアロール酸などの
不飽和脂肪酸、イソバレリアン酸などの枝分かれ脂肪
酸、マルバリン酸、ステルクリン酸、ヒドノカルビン
酸、シヨールムーグリーン酸、ゴルリン酸、などの脂環
式脂肪酸、サビニン酸、イプロール酸、セラピノール
酸、ユニペリン酸、リシノール酸、フエロン酸、セレブ
ロン酸などの含酸素脂肪酸を使用することができ、特に
融点が20℃以上で炭素数が10〜30の脂肪酸が好適に使用
できる。
アルコールとしてはペンタエリスリトールを使用す
る。
前記高級脂肪酸は単独でもしくは2種以上併用するこ
とも可能である。
前記エステルはイソシアネート化合物と反応性を有し
ていなければならない。すなわち脂肪酸に由来するカル
ボキシル基あるいはペンタエリスリトールに由来する水
酸基を活性水素として有していなければならない。
使用する脂肪酸がカルボキシル基を有していない場
合、前記エステルはモノエステル、ジエステル、トリエ
ステルとし、イソシアネート化合物との反応に供され
る。モノエステル、ジエステル、トリエステルは単独で
もしくは2種及び3種の混合物として使用することも可
能である。
イソシアネート化合物としては、メチルイソシアネー
ト、エチルイソシアネート、n−プロピルイソシアネー
ト、n−ブチルイソシアネート、オクタデシルイソシア
ネート、ポリメチレンポリフエニルイソシアネート等、
2.4−トリレンジイソシアネート、4.4′−ジフエニルメ
タンジイソシアネート、ジアニシジンジイソシアネー
ト、メタキシリレンジイソシアネート、1.5−ナフタレ
ンジイソシアネート、トランスビニレンジイソシアネー
ト、N.N′(4.4′−ジメチル−3.3′−ジフエニルジイ
ソシアネート)ウレジオン、2.6−ジイソシアネートメ
チルカプロエート基、トリフエニルメタントリイソシア
ネート、トリス(4−フエニルイソシアネートチオホス
フエート)4.4′.4″−トリメチル−3.3′.3″−トリイ
ソシアネート−2.4.6−トリフエニルシアヌレート等が
用いられる。特にジイソシアネート、トリイソシアネー
トが好適であり、更に芳香族が好ましい。
前記エステルとイソシアネートの反応は、通常の方法
に従い、加熱攪拌操作を採用して実施できる。上記加熱
温度は、これが高すぎると得られる製品の着色が著しく
なり、また低すぎると反応時間が長くなるため、通常約
70〜150℃の範囲を選択するのが望ましい。また、上記
反応は金属塩触媒、例えば塩化第二錫、塩化第二鉄、カ
リウムオレエート、ジブチルチンジラウレート等の使用
によって、より低い温度で比較的速やかに進行させるこ
とができる。反応時間は通常0.5〜5時間程度とするの
が適当である。
上記反応におけるイソシアネートの使用量は、用いる
各原料の種類、反応条件等に応じて適宜選択されるが、
通常エステルに対して約0.1〜40重量%、好ましくは約
0.1〜30重量%の範囲から選択されるのが好ましく、こ
の範囲で所望の重合反応が進行し、ワツクスを製造する
ことができる。
上記の如くして得られるワツクスは有機溶剤特にトル
エン、キシレン、ベンゼンなどに良好な溶解性を示し、
感熱転写剤の製造時における作業性、すなわち塗工イン
クの加温による揮発溶剤の低減が可能となり、更には、
ワツクス類の析出がないため均質な熱転写性インク層の
形成が極めて効率良くできる。
更には、前記ワツクス類を使用した場合、均質なイン
ク層が形成されるため、よりはりつきが低減され、濃度
の均一な記録像が得られる。
本発明の熱溶融性バインダーは、上記した高級脂肪酸
ペンタエリスリトールエステルのイソシアネート重合物
の他に要すれば高級脂肪酸多価アルコールエステルを同
時に併用することが有効である。
前記高級脂肪酸多価アルコールエステルの多価アルコ
ールとしては、エチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコ
ール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、トリメチレングリコール、ブタンジオール、ペンタ
ンジオール、ヘキシレンジオール、オクチレングリコー
ル、グリセリントリメチロールプロパン、ペンタエリス
リトール、ジペンタエリスリトール、1.3−ブチレング
リコール、グリセリンモノアリル、{4−(ヒドロキシ
エトキシ)フエノール}プロパン、ソルビトール、ソル
ビツト、ネオペンチルグリコール、トリスヒドロキシエ
チルイソシアヌレート、ビスフエノール、水添ビスフエ
ノール、ビスフエノールグリコールエーテル、各種エポ
キシ(例えばトリグリシジルイソシアヌレート)等が用
いられる。
前記イソシアネート重合物と併用する高級脂肪酸ペン
タエリスリトールエステルは全ワツクス成分としての微
小な融点の調整あるいは溶融粘度の調整に有効であり、
これにより熱転写性インクの特性を様々に変化させるこ
とが可能となる。
上記エステルの混合量は熱溶融性バインダー全量に対
して50%以下であることが好ましく、更には40%以下、
更に好ましくは35%以下が良い。50%を超えると、ワツ
クス成分の溶剤溶解性が乏しくなり、作業性の低下、カ
ールの発生等が生じ易くなる。
前記イソシアネート重合物あるいは前記イソシアネー
ト重合物と高級脂肪酸多価アルコールエステルとの混合
物(以上を総称してワツクス主成分と称す)は全バイン
ダー量に対して20〜75重量%より好ましくは30〜65重量
%含有される。20重量%より少ないと熱転写性インク層
の抗張力が大きくなりすぎ、又溶融時の粘度が高くなり
印加する熱エネルギーの増大をきたし熱源であるサーマ
ルヘツドの破損をきたし易い。あるいは供給する熱エネ
ルギーが不足する場合には、感熱転写材と被記録体のは
りつきにより走行性が不安定となり、記録像がみだれた
り、濃度不足、濃度の均一性不足をきたす。75重量%を
超えるとヒゲ状転写(尾引き)、地汚れが発生し好まし
くない。
またワツクス主成分の融点は50℃〜90℃の範囲にある
ことが好ましく、更には60℃〜85℃の範囲が好ましい。
50℃より低い場合は感熱転写材の保存性が不良となり、
ブロツキングなどが発生し易く、90℃を超えると転写性
の不良をきたし不利である。
またワツクス主成分の溶融粘度は100℃において10〜1
03cps、好ましくは10〜500cps、より好ましくは10〜200
cpsが良い。
これは熱時ワツクス主成分が樹脂成分の溶媒的作用を
示すため、熱転写性インクの粘度低下によってインク総
の抗張力、凝集力が低下し、インク層全体として切断さ
れやすくなり、またインク層内部では凝集破壊され易く
なり、更にはりつきが低減するものと推察される。その
結果、記録像の鮮明さが増し、濃度不足あるいは濃度の
均一性が達成されるものと推定される。
更にワツクス主成分の溶融終了温度と溶融開始温度の
差が5〜20℃であることが好ましく、より好ましくは5
〜15℃が良い。
すなわち溶融挙動がシヤープであることによって上記
した熱転写インクの粘度低下がより急峻となり、はりつ
きのみならず転写性の向上も可能となる。
本発明の感熱転写材は熱溶融性バインダーとしてワツ
クス主成分の他に樹脂成分を含有する。樹脂成分として
は、例えばポリオレフイン系樹脂、ポリアミド系樹脂、
ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリウレタン系
樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、セ
ルロース系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、石油系
樹脂、フエノール系樹脂、ポリスチレン系樹脂、酢酸ビ
ニル系樹脂、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、イソ
プレンゴム、クロロプレンゴムなどのエラストマー類、
ポリイソブチレン、ポリブテンなどが使用可能である
が、特に皮膜性を有し、かつ熱印加により良好に軟化/
溶融するものとしてエチレン−酢酸ビニル共重合体、あ
るいはエチレン−エチルアクリレート共重合体が好まし
く、樹脂成分の含有量は全バインダー量に対して25〜80
重量%、より好ましくは35〜70重量%であり、25重量%
より小さいとヒゲ状の転写いわゆる尾引き及び地汚れが
発生し易くなり、80重量%を超えると転写性の低下、は
りつきの発生、エネルギーの増大、切れ性の不良が生じ
好ましくない。
また、そのメルトフローレートは150〜800g/10minの
ものが、更には150〜400g/10minのものが好適である。
メルトフローレートが150g/10minより小さいと溶融粘度
が大きくなって凝集破壊しにくくなり、転写性の低下、
あるいは印加熱エネルギーの増大をきたし、800g/10min
より大きいと尾引き、地汚れが発生し易くなる。メルト
フローレートの調整は2種以上の混用によって調整する
ことは当然可能である。中でもエチレン酢酸ビニル共重
合体が好ましく、その酢酸ビニル含有率が15〜33重量%
のものが最も適している。その含有率が15重量%より小
さいと有機溶剤に対する溶解性が低下し、塗工インクの
粘度アツプをきたしたり、ゲル化し易くなり、製造時の
作業性が低下する。33重量%より大きいと尾引きが発生
し易くなり好ましくない。
以上においてメルトフローレート(MFR)及び酢酸ビ
ニル含有量(VA)はJIS K6730に準拠し定義するもので
ある。
また必要に応じて記録像を被記録体に強固に接着する
ために、一般にタツキフアイヤーと言われる樹脂類を添
加することは有効である。
タツキフアイヤーとしてはマクロインデン樹脂、フエ
ノール・ホルムアルデヒド樹脂、ポリテルペン樹脂、キ
シレン・ホルムアルデヒド樹脂、ポリブテン、ロジンペ
ンタエリスリトールエステル、ロジングリセリンエステ
ル、水素添加ロジン、水素添加ロジンメチルエステル、
水素添加ロジントリエチレングリコールエステル、水素
添加ロジンペンタエリスリトールエステル、重合ロジン
エステル、脂肪族石油樹脂、脂環族石油樹脂、合成ポリ
テルペン、ペンタジエン樹脂などから選ばれる1種また
は2種以上混合して使用する。
前記した熱溶融性バインダーのワツクス成分の融点
(mp1)と熱溶融性樹脂の融点(mp2)を |mp2−mp1|≦10 なる関係にすることによって従来の倍密記録方法の問題
点の一つであった「はりつき」を低減することが可能で
ある。これは以下の原因によるものと推察できる。
第7図は相対速度を有しない従来方式の熱転写記録で
ある。
第7(a)図は記録時の模式図であり、第7(b)図
は熱印加時のインク材に作用する力を模式的に示した拡
大図である。
第7(b)図を参照して、相対速度を有しない場合
は、感熱転写材1は発熱体から熱印加受けると熱転写性
インク層1bの熱印加部は少なくともその表面層あるいは
インク層全体が被記録体への転写性(接着力及び浸透力
を包括する意)を発現する。熱印加後、感熱転写材1と
被記録体2を剥離するとき熱転写性インク層1bに作用す
る力は該インク層の厚さ方向のせん断力Ftである。
ところが、第8図に示す倍密記録においては剥離時に
作用する力は熱転写性インク層の面方向のせん断力Fl
ある。一般に感熱転写材の熱溶融性インク層の厚さは数
μm〜十数μmであり、サーマルヘツドのヒーター寸法
は数十μm〜百数十μmであり、熱溶融性インク層に作
用するせん断力はFt≪Flであることは容易に理解し得
る。
よって相対速度を有しない従来の方式では感熱転写材
1と被記録体2の剥離が困難な場合、いわゆる「剥離遅
れ」が生じるのみであり、大きな問題とはならない。
しかしながら、相対速度を有する倍密記録では、転写
画像を得ることは熱転写性インク層内の凝集破壊は不可
欠である。該インク層が凝集破壊に至らない場合、いわ
ゆる「はりつき」が生じ、得られる転写画像の均質性が
損なわれ、部分的にインクの転写しない領域が発生す
る。
熱転写性インク層を構成する熱溶融性バインダーのワ
ツクス成分は融点以上の温度で軟化溶融し、樹脂成分の
軟化溶融を促進し、接着力を発現する。すなわち、ワツ
クス成分の融点が熱転写性インク層1bの被記録体2への
転写開始を支配するといえる。しかしながらワツクスの
融点mp1と樹脂の融点mp2が大巾に異なる場合、ワツクス
成分が軟化溶融しても樹脂成分の軟化溶融を促進するに
は限界があり、熱転写性インク層の面方向の凝集破壊に
は至らず「はりつき」が生じ易くなる。
また、樹脂の融点mp2がワツクスの融点mp1より低く、
その差が大きい場合には被記録媒体への転写開始は樹脂
の融点に依存し易くなるため、比較的分子量の小さい樹
脂を選定することが好ましく、具体的には mpl−mp1<−10 なる関係の場合には重量平均分子量が10万以下、更には
7万以下が好ましい。しかし、上記関係以外の場合すな
わち|mp2−mp1|≦10なる関係の場合には特に上記分子量
に限定されるものではない。
以上の記載において融点及び溶融終了及び開始温度の
差は以下により測定した。
[測定装置] 示差走査熱分析装置 DSC−7(パーキンエルマー社
製) [測定条件] 昇温速度:5℃/min 溶融終了温度と溶融開始温度の差(△Tと表わす)は
次のように求める。一例として第9図にラノツクスFPS
−7(吉川製油社製)の測定結果を示す。
図中のA点すなわち吸収のピーク値を融点とする。△
Tはピークの傾きとベースラインの交点B(溶融開始温
度)とC点(溶融終了温度)をそれぞれTi,Teとし次点
で定義する。
△T=Te−Ti 熱転写性インク層には着色剤が含有される。着色材と
しては、例えばカーボンブラツク、ニグロシン染料、ラ
ンプブラツク、スーダンブラツクSM、フアスト・エロー
G、ベンジン・エロー、ピグメント・エロー、インドフ
アストオレンジ、イルガジン・レツド、パラニトロアニ
リン・レツド、トルイジンレツド、カーミンFB、パーマ
ネント・ボルドーFRR、ピグメント・オレンジR、リソ
ール・レツド2G、レーキ・レツドC、ローダミンFB、ロ
ーダミンBレーキ、メチルバイオレツトBレーキ、フタ
ロシアニングブルー、ピグメントブルー、ブリアント・
グリーンB、フタロシアニンルグリーン、オイルイエロ
ーGG、ザボンフアストエローCGG、カヤセツトY963、ス
ミプラストエローGG、ザボンフアストオレンジRR、オイ
ルスカーレツト、スミプラストオレンジG、オラズール
ブラウンG、ザボンフアストスカーレツトCG、アイゼン
スピロンレツドF4R、フアストゲンブルー5007、スーダ
ンブルー、オイルピーコツクブルーなど従来から公知の
着色材を1種又は2種以上混合して使用する。
インク層に含有する着色材の量は、インク層全体に対
して1〜50重量%が好ましく、さらに5〜35重量%が望
ましい。着色材の量が1重量%未満であると記録像の濃
度が著しく低くなり、50重量%を超えると記録エネルギ
ーの増大化や、あるいは被記録体への転写性の低下、地
汚れ等の問題が発生し好ましくない。
本発明の感熱転写材の基材としては、従来から公知の
プラスチツクフイルムや紙などが使用できるが、倍密記
録では基材の同一箇所へ何回も熱印加が行われるので、
例えば芳香族ポリアミドフイルム、ポリフエニレンサル
フアイドフイルム、ポリエーテルエーテルケトン、コン
デンサー紙等耐熱性の高いものが好ましい。また従来感
熱転写材に好適に用いられているポリエステルフイルム
(特にポリエチレンテレフタレートフイルム、略称PET
フイルム)を用いる場合は、インク面と反対の面に耐熱
性やすべり性を有する材料を背面処理として設けること
が好ましい。基材の厚さは3〜20μmが好ましく、さら
に4〜12μmが望ましい。強度や耐熱性の高いものであ
れば3μm以下の薄いものも使用可能である。また過度
に厚いものは熱伝導性が劣るので好ましくない。
本発明の感熱転写材を製造するにあたっては、上述し
たバインダー材料を、例えばトルエン、メチルエチルケ
トン、イソプロピルアルコール、メタノール、キシレン
等の有機溶剤に溶解させ、着色材を混合して例えばサン
ドミル等の分散機で十分分散しバーコートやグラビアコ
ート等の塗布方法で基材上に塗布するソルベントコート
法が最も適している。しかしながら樹脂を軟化点以上に
加熱し、着色材を分散した後、いわゆるホツトメルトコ
ートで塗布しても良いし、さらに樹脂や着色材を界面活
性剤等の分散剤を加えて水系エマルジヨンとして塗布す
ることも可能である。
基材にインクを塗布する再、全面に単色(例えば黒
色)の着色インクを塗布すれば、単色の感熱転写が得ら
れる。また、基材の長手方向に所定の長さごと、もしく
は幅方向に所定の幅ごとに複数色のインク層(例えば、
シアン色インク、マゼンタ色インク、イエロー色イン
ク、ブルー色インク、グリーン色インクあるいはレツド
色インクなど)を繰り返し塗り分けて、印字時に色重ね
を行うよう記録することで多色記録が可能な感熱転写材
を得ることもできる。
インク層の厚さは、倍密度によっても異なるが、例え
ばn=3〜8の場合、乾燥塗工重量で15〜30g/m2が好ま
しく、さらには16〜25g/m2が望ましい。インク層厚が15
g/m2未満であると倍密記録で十分な記録濃度が得られ
ず、30g/m2を超えると感熱転写材の記録エネルギーの増
大化等の問題が発生し好ましくない。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明する。
下記材料をサンドミルを用いて溶解分散し、塗工イン
クを得、該塗工インクを背面処理を施した厚さ6μmの
ポリエステルフイルム上にワイヤバーを用いて塗工し、
熱風乾燥し、乾燥後の塗工量が16g/m2の熱転写性インク
層を形成し感熱転写材を得た。
以下においてラノツクスFPS−3、FPL−244(吉川製
油社製)はベヘン酸とステアリン酸を混合した高級脂肪
酸混合物をペンタエリスリトールとエステル化したもの
にトリレンジイソシアネートを付加重合した化合物及
び、ベヘン酸とステアリン酸を混合したものをペンタエ
リスリトールとエステル化したものとの混合物である。
実施例1 実施例2 実施例3 実施例4 実施例5 比較例1 比較例2 比較例3 実施例6 実施例7 一方、キヤノン社製フアクシミリ、商品名キヤノフア
クス630を一部改造して第2図に示すごとく感熱転写材
と被記録体とが相対速度を有するように、被記録体と感
熱転写材を搬送し、感熱転写材の搬送長を被記録体の搬
送長未満とするように改造し、評価機とした。この評価
機の物理条件は以下の通りである。
(1)サーマルヘツドは8pel/mmの厚膜型フルマルチヘ
ツド、ヒーターサイズは主走査方向が100μm、副走査
方向が60μmである。
(2)感熱転写材の送り量は被記録体の送り量に比べて
1/5である。
(3)感熱転写材と被記録体の送り方向は逆である。
(4)記録スピードは25mm/secであり、この時被記録体
と感熱転写材の相対速度は31.2mm/secである。
(5)記録時のサーマルヘツドの表面発熱エネルギーは
22mj/mm2である。
受信画像として画像電子学会フアクシミリテストチヤ
ートNo.2の画像を普通紙(十篠製紙製TRW−1Aベツク平
滑度220秒)に出力し、はりつき、尾引き、濃度の均一
性を評価した。
評価基準は以下に基づくものである。
地汚れ ○ 地汚れは殆どなし △ 地汚れはあるが、実用に耐える × 地汚れが多く、実用性なし ヒゲ状の転写いわゆる尾引き ○ 尾引きがない △ 微少にあるが、実用に耐える × 尾引きが目立ち、実用性なし ○ すじむらが殆ど認められず、均質な画像である。
△ ややすじむらが認められるが、実用に耐える × すじむらが発生しており、均質画像とは言えず、実
用に耐えない ○ 白すじの発生が認められない △ 微小な白すじの発生が認められるが、実用に耐える × 白すじが目立ち、実用に耐えない 評価結果を第1表に示す。
〔発明の効果〕 以上の結果から明らかなように本発明によれば、倍密
記録においても地汚れ、ヒゲ状転写、はりつきを防止
し、濃度均一性に優れた印字が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は、本発明の感熱転写記録に使用する
装置の一例を示す斜視図。 第3図〜第6図は、本発明の感熱転写記録の原理を示す
模式図。 第7図および第8図は、本発明の感熱転写材の効果「は
りつき」の原理を示した原理図。 第9図は、DSC測定結果の一例を示すグラフである。 1……感熱転写材 1a……支持体 1b……熱転写性インク層 2……被記録体 3……記録ヘツド 10……巻取りローラ 11……プラテンローラ 12……キヤプスタンローラ 13……ピンチローラ 14,15……モーター 16……スプリング t:熱転写性インク層の厚み Ft:熱転写性インク層の厚さ方向の凝集力 Fl:熱転写性インク層の面方向の凝集力 l:熱転写性インク層の加熱部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に、熱転写性インク層を有する感
    熱転写材により記録を行なう感熱転写記録方法におい
    て、前記熱転写性インク層中の熱溶融性バインダーが少
    なくとも高級脂肪酸ペンタエリスリトールエステルのイ
    ソシアネート重合物、及び必要に応じ高級脂肪酸多価ア
    ルコールエステルを含有するワックス成分と樹脂成分と
    を含有し、かつ前記ワックス成分の融点mp1と前記樹脂
    成分の融点mp2が |mp2−mp1|≦10℃ なる関係を満足する感熱転写材を用い、同じ時間内に被
    記録体が記録ヘッドに対して移動する距離よりも、前記
    感熱転写材が記録ヘッドに対して移動する距離の方が短
    いことを特徴とする感熱転写記録方法。
  2. 【請求項2】前記ワックス成分の含有率が前記バインダ
    ーに対し、20〜75重量%である感熱転写材を用いる請求
    項(1)項の感熱転写記録方法。
  3. 【請求項3】支持体上に熱溶融性バインダーを含有する
    熱転写性インク層を有する感熱転写材において、前記熱
    溶融性バインダーが少なくとも高級脂肪酸ペンタエリス
    リトールエステルのイソシアネート重合物、及び必要に
    応じ高級脂肪酸多価アルコールエステルを含有するワッ
    クス成分と樹脂成分とを含有し、かつ前記ワックス成分
    の融点mp1と前記樹脂成分の融点mp2が |mp2−mp1|≦10℃ なる関係を満足することを特徴とする感熱転写材。
  4. 【請求項4】前記ワックス成分の含有率が前記バインダ
    ーに対し、20〜75重量%である請求項(3)項の感熱転
    写材。
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